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先生…いけません…・・!!
作者:ぱんだ★いちご  [Home]  2010/07/27(火) 03:54公開   ID:cjW80xOISDo


とある小さな診療所に、勤め始めたばかりの新人ナースが居る。
彼女は23歳。名前は飯田南美(いいだなみ)。
この不景気で、就職活動するには厳しく、看護師不足や医師不足と言われてるさなかでも、大手病院で求人を募集しているところは少なかった。

彼女は専門学校卒業後、100件近い病院で面接を受けたが全てダメ。
そして辿り着いた先が今彼女が居るこの"太田診療所"だった。

給料もまずまずで、小さい割にちゃんとした手当も全て揃っている。
文句なしの診療所だが、実はここの医者に、問題があったのだ。


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●面接。

トントン
医者:「どうぞ」
南美:「失礼します」
医者:「どうぞお座り下さい。」
南美:「はい。」
医者:「緊張しなくていいですよ(笑)ここは大手病院と違って、こじんまりとやってる診療所なんで」
南美:「は・・・はぁ・・・」
医者:「お茶でも飲みます?」
南美:「えっ・・・?あっ。頂きます。」
南美:『お茶って…・・いくら小さいからと言っても、面接中にお茶なんて・・・・・。』


医者はソソクサとすぐそばにあるキッチン(と言っても結構古い物だが)へ行き、
お湯を沸かし始めた。
その時ふと、『彼女…僕のタイプだ…これぞまさしく、美少女ゲームに出てくる様な女性だっっ!!』
と、心の中でガッツポーズ。

この男の趣味は、18歳未満のおこちゃま禁止の美少女ゲームをプレイすること。
ヒマさえあればパソコンに向かい、平気でプレイしている。
(診療時間中でも、患者が来なければプレイするほど)

そうこうしているうちにお湯が沸き、彼女にお茶を出した。
その時南美は、その医者に「あの・・・他に看護師さんはいらっしゃらないんですか?」
と、この病院に来てからずっと、不思議に思っていたことを聞いてみた。

するとその男は苦笑しながら、
「ここ、オレのじいちゃんの代から50年以上やってる診療所でね、息子であるオレの親父の代までは、ちゃんと居たんだよ。でも、オレがこの病院継いだのは30の時、ちなみに今は40歳。不景気始まったばっかりで、誰もウチみたいな小さい病院には来てくれなくてね。・・・・あっ。でもこれでも懸命に職安行って、求人の依頼とかしたんだよ?」

そう。
時は不景気。
誰を恨んでも仕方がないこの世の中。
医療関係だけでなく、他の職種も新卒者の求人募集を控え、"再雇用"を始めている企業が多い。

その時南美は、頂きますといい、湯飲み茶碗に口を付けたとき、
変な膨らみが目に入った。
だが「気のせいだろう…」

くらいにしか思わなかった。




続。

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