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DEAD BODY 最も危険な遊戯かもしんない
作者:M4A3E4   2010/09/05(日) 20:00公開   ID:u6fsEziQ0Mk
男は殺し屋だった。
名は原田伍郎。
とある犯罪組織の殺し屋ランキングNo.3である。
ちなみに炊きたての御飯の香りフェチだったりはしない。
原田はスミスのKフレームを愛用していた。
スナブノーズと呼ばれる、銃身の短い38口径のリヴォルバーである。
ハーヴェイ・ロヴェル気取りかと言われたことがある。
そういう名前のガンマンが登場する小説があるらしい。
阿呆か、と原田は言った。
原田は小説が嫌いだった。
為替相場もワイドショーも、メキシコ湾流の異常によるサンマの水揚げ量の激減にも興味は無かった。
原田の関心は銃と殺しと女を喰らうことだけだった。
原田は酒場にいた。
表通りから一本奥に引っ込んだところにある、「深夜+1」という名の店だった。
時刻は午前零時を少し回っている。
客はまばらだった。
天井近くに置かれた16インチのブラウン管の中で、鶏がらのように痩せたボードヴィリアンが、「オレ、ハードボイルドだど!」と喚いていた。
壁際の席ではスーツを着たオウムが、「ビリーのビリーはロカビリーのビリーだ」などと訳の分からない独り言を呟きながら、向日葵の種を啄んでいた。
隣りに腰掛ける女王蜂の仮装をしたイタい女は見なかったことにする。
薄暗い照明の下でちびちびとブランデーのグラスを舐める原田は、どう見てもくたびれた背広を着た、冴えない中年男でしかなかった。
「隣り、いいかしら?」
甘い声が聞こえた。
原田は声のほうに視線を動かした。
美しい女だった。
光線の加減で金髪にも見える薄茶色の髪と、深い湖のように静謐な光を湛えた蒼い瞳。
体の線がくっきりと浮き出るタイトなミニのワンピースを着ていた。
大きな胸は、メロンを二つ、懐に隠しているかのようだった。
女は原田の右側のストゥールに腰掛けて脚を組んだ。
スカートの裾から伸びる美脚が艶かしい。
むっちりした太腿を覆うタイツの鈍い光沢がインモラルなムードを盛り上げる。
「ンフ…」
女は原田と目を合わせ、意味深に笑った。
全身から男を誘う妖しい色香を放っていた。
「一杯おごっていただける?」
挑発的で扇情的な声だった。
原田はああ、と言った。
二人は飲みながら世間話に興じた。
たわいない会話の中に、決められた相手だけに通じる合言葉が混じっていた。
原田は女を連れてホテルに戻った。
エレベーターに乗り合わせた男が、女のワンピースの胸を押し上げるダイナマイトな膨らみを凝視していた。
原田がちょっと眼力(メヂカラ)を込めた視線を送ると、慌ててエレベーターを止めて降りていった。
寝室に連れ込むなり脱げ、と言った。
下着姿になった女に床に這えと命じる。
四つん這いになって尻をこちらに向けさせた。
女は組織から派遣された連絡員だった。
連絡員は、組織からの指令を殺し屋に伝え、仕事のアシスタントを勤める。
さらに性欲処理係として、殺し屋に抱かれることも役目である。
贅沢な暮らしと組織からあてがわれる美女の肉体が、組織のために命を投げ出す男たちへの報酬だった。
原田の目の前に、カーペットの上に四つん這いになった、黒い下着姿の女体があった。
ブラとショーツ、ガーターベルトとストッキングは身に着けたままでいろと命じた。
白い肌と黒い下着のコントラストが殺し屋を昂ぶらせた。
これまで原田のもとに送られてきた組織の女の中でも、群を抜く美貌とプロポーションの持ち主だった。
乳と尻が豊かで、腰は信じられないほど細い。
腰のくびれと、背中を流れるセミロングの髪が、原田の嗜虐心に火をつけた。
組織の女は掟に縛られている。
殺し屋の命令には、それがどんなに理不尽なものであっても服従しなければならない。
そんな女を勝手気ままに嬲ることが、原田の最高の娯楽だった。
原田は尻から貫いた。
後背位で責め立てながら、女に話せと言った。
女はカレンと名乗った。
原田のことはただ、No.3と呼ぶように言われていると語った。
原田は頷いた。
組織の人間は仲間内でも本名は明かさない。
連絡員の中には、ニコール・キッドマンやララ・クロフトと名乗る女もいた。
原田はピストンを速めながら続けろと言った。
原田の突きこみに合わせて、豊満な乳房がたぷたぷと揺れた。
No.2とNo.4に謀反の動きがある。
カレンは喘ぎながら説明を続けた。
二人は休暇を過すため、隣り町のホテルにやってくるビッグ・ボスを襲撃する計画を立てている。
No.3はカレンの指示に従い、No.2とNo.4を消せ。
二人に協力する裏切り者も全て抹殺するのだ。
原田の激しい責めを受ける女は、狂ったように腰を振り、あられもないよがり声をあげながら、組織からの指令を伝えた。
「いいだろう」
原田は言った。
「だが指示を出すのは俺だ、お前は情報だけを教えろ、いつ、どこで、なにをするかは全て俺が決める」
原田は手を伸ばし、重力に従い紡錘形に突き出した乳房を鷲掴みにして、荒々しく揉みしだきながら宣言した。
「お前は黙って俺に従え、俺が喋れというまで喋るな、抱かせろといったら黙って体を開け、ストリップをしろと命じたら超満員の名古屋ドームのマウンド上だろうと裸踊りをしてみせろ、お前は俺の所有物、この仕事が終わるまでは俺だけの雌奴隷だ、わかったか?」
カレンに返事をする余裕はない。
涎を飛ばし、涙を散らし、白目を剥いて喘鳴する。
柳腰がぶるぶると震え、淫汁がポタポタとカーペットに滴る。
原田はカレンの乳首を摘み、思い切り抓りながら射精した。
「誓え!」
「あぁっ!ち、誓いますッ、私は…貴方様の…ぁはあッ、…雌奴隷ですぅぅゥッ!」
その後、原田はカレンを二度犯した。
二度目は女をベランダに立たせ、バック責めからア■スに注ぎ込んだ。
三度目はたっぷりとフェラチオ奉仕させたあと顔にかけた。
情感の交わりなど無い、肉欲を満たすだけのセックスだった。
三度目の射精を終えた原田は、ぐったりと脱力したカレンの胸の谷間に顔を埋め、泥のように眠った。
原田とカレンは、正午過ぎにホテルを発った。
カレンが用意した車はサンルーフの付いた、クリーム色のフィアット500だった。
別にカーマニアでもない原田にはどうでもいいことだったが。
カレンの運転で、二人は隣り町へ向った。
シャワーで情事の後を洗い流した女は、早咲きのライラックの香りを放っていた。
カーステレオからは、チャーリー・コーセイが主人公の名前をひたすら連呼する古いアニメの主題歌が流れている。
鼻歌を歌いながらハンドルを握る表情は、ハイキングにでも出かけるかのようだった。
不思議な女だった。
妖艶な娼婦の顔と、あどけない童女の顔が、なんの矛盾もなく同居している。
さらにうっかり深入りすると奈落の底まで引き摺り込まれるような、そんな得体の知れなさが感じられた。
チンクエントは県境の峠道に差し掛かった。
単調なドライブだった。
助手席に座る原田は運転を続けるカレンを横目で見ながら、昨夜の情事を思い出していた。
バックから貫かれ、艶かしい声をあげて乱れるカレン。
原田のモノを胸に挟み、パイズリしながら亀頭の先端に舌を這わせるカレン。
原田の股間が熱を持ってきた。
適当なところで車を止めさせて車内での性交を楽しむのも悪くない。
シートに抑えつけて服の上から男を挑発しまくっている巨乳を、中身がハミ出るまで搾ってやろう、そう思ったときだった。
バックミラーの中に、銀色の外車が現れた。
フォードの72年型グラントリノだった。
「No.4だ」
原田は呟いた。
「本当に?」
「間違いない、助手席にヘルメットを被ったフレンチブルがいる」
苦虫を噛み潰したような顔で、原田は断じた。
「どうするの?」
女が聞いた。
腹が立つくらい落ち着き払った声だった。
「車を捨てる」
原田の顔に焦りの色が見えた。
「No.4は交通事故に見せかけた殺しの達人だ、公道で奴に勝てるドライバーはプロでもそうはいない、この車では太刀打ちできない」
この先の林まで全速力で突っ走れ、と原田は言った。
そこで車を乗り捨て、徒歩で林に逃げ込むつもりだった。
銃を使っての撃ち合いになれば、No.4は原田の敵ではない。
だが、林の手前で右手の茂みから男が飛び出してきた。
男が両手で構えたものが、PPS−43と呼ばれるソ連製の短機関銃であることを原田は見て取った。
マシンガンが火を噴いた。
カレンは急ハンドルを切って道路を外れ、クマ笹のスロープに乗り入れた。
突然タイヤが空転した。
フィアットの前方に、急斜面が潜んでいた。
猛スピードで走るフィアットは空中に飛び出し、勢い余ってボンネットから着地する。
そのまま横倒しになり、ごろごろと斜面を転げ落ちていった。
二人は前の戦争のときに、山の中腹に築かれたトーチカの廃墟に連れ込まれた。
目を覚ました原田は、手足がロープで縛られていることに気付いた。
腰の後ろに吊った拳銃は、ヒップホルスターごと取り上げられていた。
目の前にNo.2とNo.4がいた。
カレンは縛られてはいなかった。
No.4に抱えられ、乳と尻を弄られていた。
原田か考えていた。
No.4とその手下だけなら、反撃のチャンスはある。
カレンの肉体は男を夢中にさせずにはおかない。
必ず原田への監視は緩む。
だが、No.2がいた。
No.2だけは、どんなに美しい女の裸だろうと気を逸らしはしなかった。
「残念だわNo.3」
No.2が顔に似合わぬ高い声で言った。
「私、貴方とならいいお友達になれるって思ってたのよ、ずっと」
屈強なオカマは大胸筋をムキムキいわせながら、悲しそうな表情を作った。
「ホント今でも信じられないわ、貴方がビッグ・ボスに反旗を翻したなんて。でも、No.1が殺されたとあっては、とても冗談ではすまないのよねえ」
原田は沈黙を守った。
何かがおそろしく間違っている気がしていたが、考えがまとまらないうちは迂闊なことを喋りたくなかった。
「まあいいわ、殺す前に楽しいショーを見せてあげる」
No.4がカレンの耳元に口を寄せた。
「これからお前を犯す」
顔の前でナイフをちらつかせた。
「俺を満足させられたら楽に殺してやる。少しでも抗ったら、こいつを膣に挿入する。肘まで埋めて内側から子宮を切り刻む。時間をかけて嬲り殺しにしてやる」
分かったか、とねっとりした声で尋ねた。
カレンははいと答えた。
No.4はカレンを裸に剥いた。
原田の目の前だった。
ブラを引き千切ると、美しく豊かなバストがばるん!と飛び出した。
男の指が、カレンの90センチオーバーの巨乳に食い込む。
ゆっくりと、乳房を揉みはじめた。
カレンがあぁ、と呻いた。
男はたっぷりとしたボリュウムを持つ二つの膨らみを、時間をかけて揉みほぐし、音を立てて吸った。
乳首に歯を立てられるたびに、カレンは声をあげて悶えた。
やがて男はカレンを押し倒すと、上下逆さまに覆いかぶさった。
カレンの股間に顔を埋め、性器に口をつけた。
いわゆるシックスナインである。
男の舌が、クリトリスの突端を嬲る。
カレンの呼気が乱れて、高くなっていった。
顔に押し付けられた男根を、自分から口に含んだ。
No.4とカレンはそのまま長い時間、互いの性器を口で愛撫し続けた。
熱のこもった肉棒奉仕で、カレンはNo.4を射精させた。
男はそのまま口での奉仕を続けさせた。
欲棒が硬さを取り戻すとカレンを這わせ、高々と尻をかかげさせて後背位で責めはじめた。
カレンの性器に男根を出し入れしながら、指を使ってアナルを穿った。
左手の人差し指と中指が螺旋にうねりながら第二関節まで埋没し、外肛門括約筋を揉みほぐす。
どっちが気持ちいいか言ってみろと聞かれたカレンは、両方、両方イイです!と涙を流しながら叫んだ。
原田はじっと凝視していた。
長い脚が、豊かな尻が揺れていた、
「んぅっ、っく、ぁ、は……っふ、ちゅぶっ、んんっ」
トーチカの中に、濡れた音と切ない喘ぎがエンドレスで流れていた。
手下が陵辱に参加していた。
No.4がカレンを犯す様を、呼吸すら忘れたふうに見入っていた二人の手下は、参加を許されると物凄い速さでズボンを脱ぎ、ブリーフを下した。
二人並んでバックから貫かれるカレンの前に立ち、奉仕を求めた。
カレンは男根から男根へと、交互に口唇性交を続けた。
片方をフェラしているときは、もう片方には指を絡めた。
その間もNo.4の男根による責めは続いていた。
カレンも昂ぶりを抑えられないのか、乱れっぷりに拍車がかかってきた。
細腰がわななき、淫らな軌道を描いてくねり踊る。
瞳に淫蕩な鈍い光が宿っていた。
あられもない嬌声をあげ、牡を骨抜きにする牝の顔で貪欲に腰を使い、男根を頬張った。
カレンが膣内にNo.4の放出を受けると同時に、二人の手下も白濁を迸らせた。
喘ぐカレンの肢体めがけて、濃厚な精液がどぷどぷと降り注ぐ。
カレンは白濁液まみれの身体を悦びに振るわせ、長い悲鳴を放った。
輪姦は二巡目に入っていた。
手下二人はカレンをサンドイッチにして後ろから前から突き嬲った。
No.4は前後の穴を男根で埋められ、連続アクメの快感に身悶えるカレンの胸を責めた。
量感あふれる豊満な乳房に硬い勃起肉を擦り付け、男根を押し返すムチムチした乳肉の感触を楽しみながら、グニグニと柔らかく形を変える肉釣鐘の先端でしこりきった乳首を指で抓んで弄んだ。
カレンは三人同時の攻めに我を忘れた。
肉便器と成り果てたカレンのメスの叫びが室内に響き渡った。
その光景をNo.2は、うんざりした表情で見ていた。
「そろそろ終わりにしましょう」
No.2が原田の拳銃を取り出した。
ハンマーを起こし、本来の持ち主の顔に向けた。
「じゃあね、No.3」
絶叫があがった。
カレンの口を犯していた男二人の男根が、根元から切断されていた。
腰の部分で上下二等分され、切り口から内臓がこぼれていた。
血に染まった裸体がゆらりと立ち上がった。
「貴女は一体何者?!」
No.2が拳銃をカレンに向けた。
カレンがニッと哂った。
右手を振り上げた。
親指に嵌めたリングから銀色の光が伸びた。
それは極細の鋼糸だった。
糸はNo.2の右手の指を五本一度に切断した。
指と拳銃が床に落ちた。
「恐ろしい娘…でも嫌いじゃないわ!」
No.2は躊躇なくカレンに襲い掛かった。
左手で中華鍋を振り回して鋼糸を防ぐ。
死の糸を振るう血塗れの全裸美女と、中華鍋で戦うガチムチのオカマ。
頭痛が痛くなるような絵面だった。
原田は縄を解くと拳銃を拾った。
No.2は壁際に追い詰めたカレンに止めの一撃を加えようとしていた。
「こっちだ」
原田は両手で銃を構え、片膝立ちの姿勢で発砲した。
秒速305メートルで飛び出した128グレインのホローポイント弾が、オカマの頭をブチ抜いた。
「説明してもらうぞ」
原田は立ち上がった。
立っているのは原田とカレンだけだった。
「貴方たちのビッグ・ボスはね、引退を決めたのよ。それで猟犬の始末に雇われたのが私というわけ」
全身に血と精液をたっぷりと浴びて、それでもカレンは輝くばかりに美しかった。
「同士討ちによる共倒れを狙ったわけか」
「そ、後は貴方を片付ければミッションコンプリート♪」
カレンはぺろりと唇を舐めた。
「No.1はお前が殺したのか?」
「凄い使い手だったわ、何度も死ぬ、死ぬ、って言わされたもの」
女は妖艶に笑った。
底知れない闇を孕んだ瞳をしていた。
原田は撃鉄を起こした。
カチリと音が鳴ってシリンダーが回転した。
カレンは両腕をだらりと下げ、自然体で立っていた。
「名前」
原田は言った。
「本当の名前を聞かせてくれ」
「私の名前は−」
室内にヘルメットを被ったフレンチブルが入ってきた。
原田の目が一瞬、女から外れた。
女の輪郭がブレた。
残像が生じるほどの速度で腕を振ったのだと気付いたときには、原田は引き金を引いていた。
ピュオンッ!
風が鳴った。
転地逆転した視界の中で原田が見たものは、首を失い切断面から血しぶきを上げる自分の身体。
その向こうに女がいた。
原田の放った銃弾は、頭のすぐ横を通過して壁にめり込んでいた。
唇の動きから、女がこう言ったのが分かった。
「文坂」
目の前が真っ暗になった。
原田はもう、何も感じなかった。
ブルドッグは鼻を鳴らしながら歩き回り、床に落ちていた男根の一つを咥えると、小走りに出て行った。
文坂は「勅命下ル 軍旗ニ手向カフナ」と書かれた垂れ幕を吊るしたアドバルーンにつかまると、青空の彼方に消えていった。
−全裸で。


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