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セーラー服と×××【触手×少女】
作者:棗   2014/04/16(水) 23:49公開   ID:7eK3o4XfPJ6
(……すっかり遅くなっちゃった)
 街灯の白い明かりがぽつぽつと並んだ道を栞《しおり》は足早に歩いていた。プリーツスカートから伸びた太股を冬の風が撫でる。ローファーの踵がアスファルトを蹴る音と一人分の影だけが少女の後を追いかけてくる。
 栞は近隣の公立高校の二年生である。特別、部活動に所属している訳ではなく、普段ならとっくに帰宅して自分の部屋で寛いでいる時間帯だ。しかし、今日は図書室で大幅な図書の入れ替え作業が行われた為、図書委員である彼女も駆り出されたのだった。入れ替え作業は予想以上の大仕事で、へとへとになった図書委員たちがようやく解放された頃には午後八時を回っていた。
 高校から栞の自宅までは徒歩で二十分ほどかかる。通学路は大通りを外れた住宅街の中にあり、日が暮れるとぱったりと人気が無くなってしまう。最近では不審者の目撃情報もあり、なるべく一人で歩きたくない道だ。
 自宅に連絡して母親に迎えに来てもらえればよかったのだが、生憎今日は同窓会に出かけてしまっていた。父親はもっと遅い時間帯にならないと仕事を終えて帰ってこないし、一人っ子の栞にはこんな時に頼れる年上の兄弟もいない。
 通い慣れた道とはいえ、寒さよりも心細さが栞の肩を縮こませた。セーラー服の上にココアカラーのダッフルコートを重ね、首元に赤いマフラーを巻いた上半身はもこもこと着膨れているのに、黒のハイソックスを履いただけの両足が何とも心許ない。むっちりとした十七歳の太股は、夜目にも生白く柔らかそうだふった。
 ふと、等間隔に続いていた明かりが途切れた。栞は足を止め、ぽっかりと広がる暗がりに目を向けた。
 そこは住宅街の真ん中に作られた児童公園だった。そこそこの広さがあり、子供達の遊び場としてだけでなく、住宅街を突っ切る抜け道としても活用されていた。
 夜の公園は日中とは真逆に危険な場所だ。柄の悪い連中がたむろしているかもしれないし、それこそ不審者が現れてもおかしくない。……でも、ここを通り抜ければかなりの近道が出来る。
 栞は一瞬躊躇ったものの、公園の中へ足を踏み入れた。
 外から見た以上に敷地内は暗かった。木々はのっぺりとした闇になり、風に何かを囁いているようだ。遠い明かりに浮かぶ遊具の影もどこか不気味で、どんどん速まっていく鼓動に栞は後悔し始めていた。
 遊具のスペースを行き過ぎ、ようやく反対側の通りが見えてきた。栞の唇が安堵の息を零した瞬間、花壇の茂みからがさりと音がした。
 栞は息を呑んで硬直した。
 黒い茂みの中で何かが動いている。茂みが揺れ、葉陰からそれは現れた。
「ひっ」
 思わず悲鳴が漏れる。
 ズルズルと茂みの中から這いずり出てきたのは、巨大な蚯蚓《ミミズ》だった。……だが、明かりに照らされた表皮は緑と茶色が混じったような色合いに滑《ぬめ》り、成人男性の拳よりも太い先端からはを磯巾着《イソギンチャク》を連想させる舌をチロチロと覗かせている。
 こんな生き物が、この世にいたのだろうか。
 立ち竦む栞の足元まで迫っても、蚯蚓の尻尾は茂みから出ていない。無数の舌を蠢かせながら蚯蚓は鎌首をもたげ、栞の右足に巻きついた。ぐにゅりと柔かく湿った感触がハイソックス越しに伝わる。
「いっ、やぁ!」
 弾かれたように体の自由を取り戻した栞は、夢中で蚯蚓から逃れようと右足を動かした。しかし蚯蚓は緩慢に拘束を強めながら、ズリズリと膝から太股へと這い上がっていく。恐怖に見開かれた栞の瞳に、茂みから次々に頭を出す蚯蚓の群れが飛び込んできた。
「あ、あ……嘘……」
 最早それは蚯蚓などではなく、茂みの奥に潜む怪物の触手だった。触手は栞の四肢に絡みつき、軽々と少女を持ち上げた。スクールバックがどさりと落ちる。
 栞は悲鳴を上げる事も出来ず、意味もなく唇を戦慄かせた。青褪めた頬を涙が冷たく伝っていく。
 両腕を高く上げる姿勢で宙に捕らわれた栞の肢体を、数え切れない触手が蹂躙し始めた。プリーツスカートの裾やダッフルコートの胸元から潜り込んでくる。それこそ何百匹もの蚯蚓が体の上を這っているようなおぞましさに、仰け反った白い喉が音を立てた。
 触手の舌先からは涎のように冷たい粘液が溢れていた。いつの間にかダッフルコートのボタンが外され、濡れそぼったセーラー服が露《あらわ》になった。
 粘液を吸い込んだ紺色の布地はべったりと栞の体に張りつき、少女のボディラインとその下で蠢く触手の輪郭が浮き彫りになる。
「んぐっ!?」
 触手の一本が栞の唇を割って内側に押し入った。噎せ返るような異臭と共に細い舌の波が口腔を這いずり回る。栞は目を剥いて声にならない絶叫を上げた。
 幾百の舌は粘膜を撫で回し、歯列を擽り、逃げ惑う少女の舌を搦め捕った。生臭い粘液と涎が零れ落ち、震え咽ぶ栞の喉元を濡らす。
「んん、ふっ……ぐっ」
 とうとう栞は耐え切れなくなり、口一杯の粘液を嚥下した。冷たく重い塊がどろりと食道を滑り落ちていく。それを何度か繰り返し、ようやく口腔を解放された。
 激しく咳き込む栞に構わず、触手は新たな行動を開始した。動きが活発になったかと思うと、吐き出される粘液の量がどっと増えたのだ。白く濁った粘液はドロドロと栞の肢体を覆い、やがて彼女の皮膚に不思議な火照りを呼び起こした。
「な、何?」
 先程まで粘液に塗れた全身が冷たかったはずなのに、むず痒いような熱が体の奥から湧き上がってくる。恐怖とは違う感覚が吐息を震わせ、涙の跡が残る頬を上気させた。
「う、んぅ……」
 栞は堪らず身を捩らせ、無意識に太股を擦り合わせていた。じゅるじゅると音を立てて触手が蠢動し、セーラー服やスカートの裾を器用に捲り上げた。
 フリルとリボンがあしらわれた可愛らしいブラジャーと揃いのショーツが晒される。栞は思わず羞恥に涙ぐんだが、昂り続ける熱に悶える事しか出来ない。胸元に巻きついた触手がブラジャーのカップを押し上げた。
「……ひ、ぁ」
 少女の掌にすっぽりと収まってしまうほどの二つの乳房が恥ずかしそうに顔を見せた。白い膨らみは粘液にてらてらと光り、幼い乳首が緊張にぷっくりと膨らんでいる。
 栞の呼吸に合わせて浮き沈みする双丘へ、容赦なく触手が伸びた。乳房の根元から巻きつき、ゆるゆると締めつける。柔かくもまだ硬い肉を絞られ、微かな苦痛に栞の表情が歪んだ。
「っ、う、ぁあ……」
 まるで栞の反応を窺うように、触手の動きは慎重だった。やわやわと揉みしだかれるうちに青い乳房にはたっぷりと粘液が塗り込まれ、内側から解れていく。セーラー服の下の肢体は薄赤く染まり、蠢く触手の波間でサクランボを思わせる乳首がピンと張り詰めていた。
 栞の変化は、体温の上昇だけには止まらなかった。ぐっしょりと濡れたショーツの内側で、彼女は触手の粘液とは別の物が滲んでいる事に気づいた。それが意味する事実に、僅かに残る理性がいやいやと首を横に振る。
(こんなの、最低だ……)
 盛り上がった涙が零れ、すっかり赤らんだ頬を塩辛く湿らせた。にゅるりと鼠蹊部を滑る感触に息を呑むと、左足に絡みついた触手がショーツの中に侵入しようとしていた。
「やっ、止めて!」
 悲痛な懇願を嘲笑うように触手はショーツの内側に潜り込むと、薄い陰毛に覆われた恥部をゆっくりとなぞった。最も敏感な部位を舐める柔かさに背筋が粟立つ。
「ひぅッ」
 更に触手は数を増やし、ぐいっとショーツをずり下げられてしまう。太いソーセージが股間を行き来するような感覚に、栞は歯を食い縛った。
「うあっ!?」
 冷たい粘液と無数の舌がべろりと秘裂を舐めた。細い舌先が陰毛の茂みを掻き分け、無垢な花弁に触れる。それどころか小ぶりな花芽を捕らえると、音を立てて吸いついた。
「あああんっ!」
 電撃のような快感を体の中心から叩き込まれ、栞は爪先まで突っ張らせて声を上げた。噴き出した汗が粘液と混ざり合い、ビクビクと震える体を滑り落ちていく。
 花芽を銜え込んだ触手は舌を使って器用に皮を剥くと、繊細な少女の化身に一層吸いつき、舌先でねちっこく愛撫し始めた。津波の如く押し寄せる強烈な快感に栞は成す術なく、子猫のような泣き声を放って気を失った。
 少女の体がぐったりと弛緩する。しかし触手の動きは止まるどころか勢いを増すばかりだった。
 ダッフルコートとマフラーは剥ぎ取られ、片足からローファーが脱げた。邪魔だとばかりに上下の下着が引き千切られ、濡れた残骸が散らばる。
「は、あ、あ……ぁ……」
 すっかり少女の乳房を蕩かせた触手は、健気に存在を主張する乳首に的を絞った。無数の舌先に小さな果実が呑み込まれていく。まるで腹を空かした赤ん坊のようにむしゃぶりついた。
「んんッ」
 ビビッっと走った快感に、栞は現実に引き戻された。切れ切れの呼吸音に細波のような嬌声が紛れ込む。
(おっぱいが、熱い……)
 インフルエンザにでもかかったような熱に意識がふやけてしまいそうだ。吸引を重ねる度に苦しさと悦びが高まり、ビクビクと体が跳ねる。細い首を曝け出し、栞は大きく喘いだ。
「あ、……うぅんぁッ」
 とうとう頂点に達した熱が、プツンと堰を切って溢れ出た。
 桃色の悲鳴を漏らし、栞は泣き濡れた瞳を見開いた。粘液にうっすらと白い母乳が混じる。垂れた雫を触手の舌先がせっかちに舐め尽くした。
「そ、そんな……」
 もっともっとせがむように激しく吸い上げられる。解放感にも似た歓喜が栞を襲った。啜り泣く少女の白い体がくねり踊る。
 触手は搾乳を続けながら、母乳を押し出すように乳房を責め苛んだ。きつく絞め上げたかと思えばぐにぐにと捏ね回し、徹底的に揉み潰す。苛烈な愛撫の下で、ささやかな双丘に変化が生まれた。
 ぷるりと震え、撓《たわ》む度、膨らみが重量と弾力を増していくのだ。あどけなかった二つの乳房はたわわに実り、とうとう栞の両腕では抱え切れない程の大きさにまでなった。
 頃合いを見計らったように乳首を解放された。熟れ切った乳房がたっぷんと揺れる。セーラー服はすっかりずり上げられ、窮屈そうな様子が豊かな変貌を強調していた。
「なんで、こんな……」
 栞は呆然と胸元を凝視した。
 はち切れんばかりの乳房の先には真っ赤に腫れた乳首が立ち上がり、たらたらと母乳を垂れ流している。栞のカップサイズはAだったはずだが、これは明らかにDやEという大きさではない。
 粘液の生臭さに微かに混じるミルクの匂いに、栞は顔を赤らめた。
(なんていやらしい――)
 忘れかけていた羞恥に再び泣きそうになっていると、ぐいっと両足を持ち上げられた。おしめを取り替える赤ん坊のような体勢だ。息を呑むと、一本の触手が閉ざされたままの秘裂へ迫ってきた。
「あ、ああああっ!」
 声を上げる事しか出来ない栞の目の前で、花弁が押し広げられ、粘液を潤滑油代わりに触手の先端が膣内に押し入った。生まれて初めて体の内側を襲う異物感に、栞の唇がはくはくと震える。
(……誰か、嘘だって言って……)
 触手はゆっくりと奥深くへと進んでいく。ギチギチと狭い肉の道を押し開かれていく苦痛は、しかし暴力的な快感の嵐となって少女の心を麻痺させた。
「あ、ひ、あぁ……」
 突き出した乳房を重たげに揺らしながら、栞は触手を呑み込んでいった。最後の砦は呆気なく突き破られ、破瓜の証が薄赤く流れ出た。
 痛みは無く、それが一層無情な仕打ちとなって栞を叩きのめした。やがて触手の先端は子宮の入り口に到達すると、ぶわっと無数の舌を吐き出した。
「ひぅ!?」
 子宮の内壁を細い舌先が舐め回す言い様のない感覚に、栞の肢体が跳ね上がった。鞠のような乳房が淫靡に弾み、熱い母乳が飛沫く。強烈なフラッシュを焚かれたように脳裏が何度も真っ白に焼かれ、断続的な嬌声が夜半の公園に木霊した。
 丹念に粘液を子宮内に塗り込み、触手はようやく栞の胎内から出ていった。気絶した少女の胸元も秘部も白濁に塗れた姿は、見る者に耐え難い物悲しさを与えるに違いない。
 しかし、触手の責め苦はまだ終わらなかった。
 それまでの物とは明らかに異なる触手がうっそりと栞に近づいた。太さは優に他の触手の二倍はあり、赤黒い表皮はドクドクと脈打っている。何より、その先端には舌の群は無く……人間の男根を連想させるような形状をしていた。
 赤黒い触手は開いたばかりの秘裂に狙いを定め、一気に侵入した。その衝撃に栞は我を取り戻した。
「あっ、や、何!?」
 戸惑う栞に構う事無く、触手はずぷずぷと膣を突き進んでいく。先程とは比べ物にならない圧迫感に栞は息を詰まらせた。
「ひ、ぅ、ぐ……」
 凶暴なサイズのそれを、しかし粘液によって解された少女の体は柔順に受け入れた。子宮口まで至ると、触手がズズッと下がり――ごちゅんっ! と激しく突き上げてきた。
「はうっ!?」
 脳天まで貫かれた栞は身を仰け反らせた。触手は緩やかなリズムで、しかし妥協の無い強さで何度も胎《はら》を突いてくる。
「あっ、んあ、ふあぁぁッ」
 栞はボブカットの黒髪を振り乱して泣き叫んだ。豊満なバストがぶるんぶるんと浮き上がり、母乳を撒き散らす。ミルクの匂いは濃さを増し、甘ったるく辺りを漂った。
 少女を揺さぶる律動は徐々に速く深くなっていく。絶頂の荒波に翻弄されながら、栞は肉薄する予感に慄いた。
「あ、ぁ」
 凄絶な一撃がずぷんっ! と穿たれた。子宮の中で触手の先端が膨らんだかと思うと、生温い粘液と共にピンポン玉ほどの球体がぼこんっと吐き出された。
「ふぁああああああ……っ!」
 快楽の余韻に打ち震える胎内へ球体が投げ込まれていく。小さな子宮はみるみる押し広げられ、スカートのホックが弾け飛んだ。
 ようやく放出が止まった頃には、栞の腹部はウエストから丸々と張り出していた。母乳を滴らせる実りを押し上げている様は、まるで臨月の妊婦そのものだ。
「あぁ、う、はっ……」
 ぎゅうぎゅうに詰め込まれた圧迫感に呼吸も儘ならない。栞は弓形に反り返り、小刻みに痙攣し続けている。意識を失う事すら叶わない彼女は更なる地獄へ突き落された。
「ぅぐあっ!?」
 胎内を満たす球体が一斉に動き出した。ボコボコと子宮の内壁をノックしながら、大きく掻き混ぜられたように転げ回る。
 栞は狂乱に肢体を躍らせた。波打つ双丘から幾度となく母乳が噴き上がり、少女の頬を白く汚す。蠢動はますます活発になり、栞の腹は今にも破裂しそうだった。
「あ」
 唐突に、一個の球体がパチンと弾けた。それを合図に次々と球体が割れ――何十匹もの小さな触手が胎内に溢れ返った。
 栞は喉が裂けんばかりに絶叫した。
 触手の幼生たちは我先にと出口を目指して蠢いた。めりめりと子宮口がこじ開けられ、開通したばかりの産道が慌ただしく出産の準備に入る。栞は全身を突っ張らせ、体を真っ二つに引き裂かれるような激痛に泣きじゃくった。
「あ、ぁあ、んあぁぁぁぁぁぁッ!!」
 羊水の代わりの粘液が破瓜の名残を押し流し、震える花弁が大きく開く。喘鳴と嗚咽が一際上がり、粘液の膜に包まれた異形がぐぷりと産み落とされた。
 それは、栞の両手に少し余るほどの触手の塊だった。それこそ細い蚯蚓が絡まり合ったような姿だ。地面に転がった幼生は、ピクピクと粘液の中から這い出した。
 ぐぷりぐぷりと、栞は絶え間なく幼生を産み続けた。調教された少女の肉体は苦痛を快感へと変換し、溢れる声が甘く響き渡った。
(頭がおかしくなりそう……ううん、もう手遅れなのかもしれない)
 どれ程の時間が経ったのか……最後の一匹を送り出し、栞の腹部はようやく平らに戻った。しかし、浅い息を繰り返す少女の瞳は法悦に濁り、虚ろに宙を彷徨っている。
 何故か栞は地面に下ろされた。しかし拘束が外れた訳ではない。ぺたんと座り込んだ栞が顔を上げると、一面を埋め尽くす触手の幼生たちが彼女へ向かってきた。
「ひ、ぁ」
 粘液塗れの足を、スカートが引っかかった腰を、薄い腹を、うぞうぞと小さな触手が這い上がってくる。拙い愛撫の細波に栞は泣き顔を歪め、剥き出しの乳房を赤々と染め上げた。
 とうとう先頭の幼生が胸元に到達する。撓々とした膨らみを懸命に上り、乳首に糸のような触手を巻きつけると、待ち焦がれていたとばかりにチュウッと吸いついた。
「ん、んっ」
 栞の息遣いが悩ましく乱れた。
 幼生たちは揺蕩う双丘に集《たか》り、溢れる母乳を旺盛に求めた。しかし、生まれたばかりの彼らは上手に飲み干す事が出来ず、深い谷間や円やかな稜線を流れ落ちるおこぼれを下部の兄弟たちがせっせと舐め取っていく。
 可愛らしく貪欲な吸引に、栞は恍惚の表情を浮かべた。滾るような悦びが沸き起こり、乳房の先端まで熱く張り詰める。空になった子宮すら疼いてきて、どうしようもない焦燥に落涙した。
「あっ!」
 ぐんと両足を引っ張られ、栞は顔から倒れ込みそうになった。すかさず両腕を吊り上げられ、膝立ちから崩れたような姿勢で止まった。ホックの外れたスカートが膝まで滑り落ち、ほっそりとしたくびれと白桃のような臀部が丸出しになる。
「え……?」
 戸惑う栞を、再び男根状の触手が深々と貫いた。ばるんっと乳房が跳ね上がり、何匹かの幼生が振り飛ばされる。細い喉が引き攣った音を立てた。
「は、ぁ、あぁ」
 全身が脱力したところへすかさず突き上げられる。加重によって胎内まで易々と打ち込まれ、栞は高みに放り投げられた。落ちたかと思えば、じゅぷんっ! と泡立つ程のストロークが続いた。
 激しいリズムに合わせて紺色のセーラーカラーと桃色の乳房が踊る。胸元の幼生たちは必死に膨らみに張りつきながら、ますます力強く母乳を啜った。
 頼りない触手の先で乳頭を突《つつ》き、撫で回し、扱き、絞り上げる。白濁に塗れたあらゆる皮膚を舐め尽くされ、繊細で容赦の無い拷問に栞は咽び泣いた。
「ひぁ、ああ、くはぁッ」
 ごちゅんごちゅんと子宮を穿つ触手のスピードが徐々に速くなっていく。高まる確信に栞の膣が収縮し、強請るように触手を締めつけた。
 見計られたタイミングで、深く深く快感が突き刺さる。
「ひっ、んぁああああああああああッ」
 栞は歓びに慟哭した。
 触手の先が膨張し、新たな球体――卵が勢いよく吐き出される。内側から砲撃を浴びた栞の腹はむくむくと迫り出し、度重なる快楽に肥えた乳房を浮き上がらせた。
 狂おしい充足感に栞はギュッと目を瞑った。胸も腹も弾けてしまいそうな程、重いはずなのに。
(気持ちいい、なんて)
 やがて胎動が始まり、栞の息が荒くなる。突き出された尻がビクビクと震え、強張った太股を先走りの粘液が伝い落ちていった。
 たぷたぷと揺れる乳房には幼生が纏わりつき、相変わらず夢中で母乳を吸っていた。栞が力む度に真っ白な慈雨が飛び散り、生まれたての触手達は喜び勇んで『母親』を責め立てた。
(上手く、息が……)
 呼吸を整え切れずに身悶えていると、幼生の群れを掻き分けて『父親』の触手が胸元に滑り込んだ。太い触手はずっしりとした膨らみを持ち上げ、ぬるりと巻きついた。
「ひぁんっ!?」
 万力のような強さで乳房を締め上げられる。触手が波打ち、生クリームを搾り出すように揉みしだかれた。
「あ、ぁ、あぁぁっ!」
 乳首にしゃぶりついていた幼生を吹き飛ばし、ぶしゅあっ! とミルクの潮が迸った。降り注ぐ母乳に細い触手がわっと伸び上がる。
(な、なんでこんな時に……っ)
 幼生達への授乳が出産の妨げになると考えたのか、触手はせっかちな動きで母乳を搾り続けた。しかし揉み扱かれる程に濃厚な噴水の勢いは増し、栞は絶え間ない官能の高波に溺れた。
「ひぅ、ぉ、あぁあああああああああッ!!」
 両の乳房が燃え上がるような快感の中、胎内ではとうとう卵の孵化が始まった。か細く柔らかな触手が満ち満ちていく感覚に、ハイソックスの爪先が激しくもがく。
 花開いた膣口から大量の粘液が滴る。ぐぐっと内壁を押し開き、最初の一匹が産道を滑り落ちていった。
 びゅるるるるるっ! と母乳を噴き出し、栞の意識は灰すら残さず焼き尽くされた。
 脱力した股間から、どぷりどぷりと幼生が転がり出る。開き切った乳頭からは滝の如く母乳が溢れ、囚われの乳房が柔媚に形を変える度に白い虹を描いた。栞の腹部が凹む頃には、ミルクと粘液の海を幼生達が泳いでいた。
「う……ぁ……」
 触手に吊り下げられた姿勢の栞にわらわらと幼生たちが群がる。繊毛めいた触手でひたすら体中を舐《ねぶ》る様は、母親に甘える幼子そのものだった。母乳に濡れた柔肌を味わい、薄く開いた唇から触手を忍ばせてちゅるちゅると唾液を啜った。
 こそばゆい接吻に、栞は力の入らない体を微かに身じろがせた。ヒクヒクと震える花弁にすっかり馴染んだ一物が押し当てられる。
「ふぅ、ん、くふっ……」
 大粒の涙を零す少女の内側へ、ずぷずぷと赤黒い触手が三度目の挿入を果たした。穏やかな凌辱はすぐに荒々しさを増し、糸が切れた人形のように栞を揺さぶった。
(お願い……もう、許して――)
 蹂躙される二つの乳房はぱんぱんに膨れ上がり、尽きる事の無い悦楽を物語っていた。
 終わらない夜の深淵へ、栞は引き摺り込まれていった。


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