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野菜の女王様
玄界灘ボロ船作戦
(吉永さん家のガーゴイル)
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御色町の二駅隣りにある春駒市はヤクザの町として有名である。
深夜まで人通りが絶えることのない繁華街には、女の子が男性客にいろいろとサービスする店が乱立しており、そうした店のほとんどは地元暴力団と何らかの繋がりがある。
メインストリートから道一本入った裏通りに店を構える「クラブ・ファンタム」も、そのうちのひとつである。
落ち着いた雰囲気の店内は閑散としていた。
カウンターの中では見事なアフロがトレードマークの店長が静かにグラスを磨き、グランドピアノの横では羽飾りのついたドレスを着た歌姫が物憂げな表情でグラスを傾けている。
「ヒマだね…」
「今夜は貸し切りだからな」
「会長さん今頃お楽しみだろうね…」
「うらやましいよ全く」
「アンタにはア・タ・シ、がいるでしょうが?」
「いや〜焼き鳥もいいけどたまにはビフテキが食いたいっていうか…」
「誰が焼き鳥だぁ――――――――ッ!」
「うわやめなさいそれ高いんだからッ!」
なんてコントが繰り広げられている間に、店の奥にある特別な客のために用意された一室では、広域暴力団「日の出会」の会長にして違いのわかる男、高梁亮輔が人外の美女を組み敷いていた。


[挿絵1]

『はあ…あ…はッ!……ふ…あぁぁ…っ!』
頭がくらくらする。
苦しい。
もうイキたくない。
なのに男の真珠入りペニスは容赦なくオシリスの蜜壺を抉る。
『かはッ!ん、ふんンぅうぅぅううっ……!』
苦痛と快感、屈辱と悦楽がごちゃまぜになり、引きも切らないアクメとなってオシリスに襲い掛かる
しなやかな若草色肢体は熱病を患ったように痙攣し、結合部から大量の愛蜜が噴き出してオシリスの内股を濡らす。
男が腰を打ち付けるたびに、ぱぢゅんぱぢゅんという弾ける水音が響いた。
何十人もの女を墜としてきた豊富なテクニックに裏打ちされた豪快な、律動は強烈な快感となってオシリスの腰をとろけさせる。
『ひはッ!』
男の力強い腕が、丸々とした抹茶プリンのようなオシリスの胸を掴んだ。
手に余るサイズの豊満なバストに男の指が食い込むと、乳房から背中側に抜けるような痺れが生まれた。
『あ〜〜〜っ!ぁイイッ!ひっ…ィ…イ』
男は粘度に指の形を刻むようにボリュウムのある乳房をこねまわす。
乳首をつまみ上げ、ぐいっと引っ張ると量感あふれた柔肉がむっちりと伸びる。
男根に絡みつく肉壁と指を押し返すたっぷりとしたバストの感触を楽しみながら、男は執拗にオシリスを責めた。
たわわに実った二つの果実を千切りとるような勢いで玩びながら、ひときわ力強い腰使いでオシリスの一番深いところまで挿入して精を放つ。
「そら、熱いぞ!」
『ひあっ!は…ンはぁあァ……ッ!』
熱く、濃ゆい牡のエキスをブチまけられ、魂切るような悲鳴をあげて、オシリスはイッた。

【一週間前】
「今度こそ大金を稼いできます」
商店街でのバイトから戻ったオシリスは、そう書かれた置き手紙を得意の腐食光線でテーブルごと蒸発させた。
自分が作った借金のせいでオシリスが辱めをうけたことを負い目に感じての行動だろうが、どう明るいものの見方をしようとしても碌でもない結末しか思い浮かばなかった。
『あの馬鹿…』
怒りにまかせて山小屋を破壊することはなんとか自制し直ちに町にとって返したものの、すでにヒッシャムの姿は町内にはなかった。
町の外を捜索するとなってはオシリスには伝手が無い。
仕方なく携帯電話に無理矢理登録させられたある番号に電話する。
それは依然ヒッシャムがこしらえた借金を帳消しにする代わりに、オシリスを輪姦した男たちのうちの一人だった。
電話から一週間後、オシリスは春駒市にある男が出資するナイトクラブに呼び出された。
「あのインド人相当厄介なことになってるぞ」
ベッドに腰を降ろした高梁が葉巻をくゆらしながら言った。
裸の身体をベッドに投げ出し、連続アクメ責めのダメージから未だ回復途上のオシリスには訂正を求めるだけの気力が無い。

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