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いけない マスター
第三話
(オリジナル)
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    第3話

 今日は、日曜日。那美は最寄の駅のホームで、菜穂を待っていた。
あまり お洒落はできていないが、ミニスカートを穿きTシャツの上にパーカーといった普通の格好だ。
 電車の最後尾に菜穂は乗っているというメールが入ったので、あまり人気はないホームの端で電車がくるのを待っていた。
 待ち合わせ時間通りに、菜穂は到着。
菜「ごめんね。待ったでしょ〜。」
那「いいえ。時間通りじゃないですか〜。10分くらいいただけですよ〜。」
菜「買い物するの、池袋辺りでいい?」
那「あ 別にどこでもいいです。あんまし、出かけたことないからわかんないですし。」
菜「じゃ、飲み食いは、私に任せといて〜。下着は、知ってるところ何件かまわろ〜。」
那「は〜い。お姉さまにお任せしま〜す。」
二人の相性は良いらしく、お互いに色々な話で盛り上がった。
菜穂と那美は、傍からみると仲のいい姉妹のようにみえる。
たわいもない世間話をしながらだったので、店に着くまでにそう長くはかからなかった。

店内にはいろいろな下着が並んでいて、那美は目が泳いでいた。
那「いっぱいありすぎて、どれにしていいかわかんな〜い。」
菜「こういう店に買いに来たりしないの?」
那「うん。いつも お母さんが買ってくるから それはいてる。あとは、通販で勝手に選んで注文したやつばっかりで・・・。」
菜「え?もしかして洋服なんか全部そうなの?」
那「そうなんです・・・。っていうかあんまし洋服に興味無かったですし。」
菜「ふ〜ん、そうなんだ〜。私なんか 中学生の時自分で買いに行って選んでたよ〜。」

菜穂さんが、何点かセットを選んで持ってきてた。派手ではないが、どれもパンティーは小さくみえた。那美は、何となく任せていた。そう いつもこんな感じで母親に任せていた気がした。菜穂が持ってきたもののなかには、腰の部分が 紐だったり、細かったり、どれも見たこと無いようなものばかりだったが、とても可愛いものばかりだ。
菜「色はどんなのがいい?」
那「あ。ピンクいいですね〜。あと水色のやつも。」
菜「じゃ。ピンクの上下1セットと 下は安いのがワゴンにあるからそっから選ぼう。」
那「ピンクのやつ ひ 紐ですよ?。」
菜「もうこれくらいの穿いてもいいんじゃない?高校生になるんでしょ?一つくらい持っててもいいでしょ〜。」
那「そうですね。じゃそれにします。」
菜「上は試着して合わしてみよ〜。」
サイズはピッタリだった。
その後、パンティーだけをワゴンの中から選んだ。自分で選んだのは、水色に白の水玉模様のものと濃いピンク色で腰のところが細いもの。菜穂さんが選んでくれたのは、やっぱりきわどかった。濃いブルーの薄手で、局部以外は透けているものと真っ赤で普通のタイプ。あとは白でフロントが水色のレースが付いているものだった。
那「さすがに透けパンは穿けない〜。あとのはいいけど。」
菜「やっぱそう思う?。」
二人は、店で大笑いしながら選別していた。
結局、1セットと 透けパン以外を買った。セール中だったので全部で5000円以内で納まってしまった。
二人で洋服屋や雑貨屋など一日中練り歩き、へとへとになって帰った。

家に帰って早速部屋に行き、買ってきた下着を身につけた。
姿見を見て(おお〜。)自分でも、大人になったようにみえるくらいびっくり。
早速、菜穂にお礼のメールをした。
親友の麻里にも写真付きでメールを入れた。
麻<えええ〜〜!!どうしたのこれ〜?なんか凄く大人なんだけど・・・>
那<てへへ。いいでしょ。バイト先のお姉さまに選んでもらったの〜>
麻<っていうか、誰かに見てもらいたいの?彼氏もいないでしょうが。>
那<準備だけでもいいじゃん?ってそういうつもりじゃないから〜。>

那美は服を選んだりすることに楽しみを感じていた。この日は、何かいい夢が見れそうな気分で就寝した。

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