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表裏娘と暗数犯罪
(オリジナル)
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「ほらっ、グダグダ言わないで早くしろよ...!」
手洗場、華奢な少女がその滑らかな黒髪を掴まれ、怯えた表情で財布をバッグから取り出す。
それでいいのよ、手渡された数枚の札を受け取ると、その犯人である茶髪のボブヘアでスタイルの良い少女は笑いながら頭を撫でる.....

茶髪の彼女ーーレイナは可愛らしい外見に明るい性格と、いわゆる一軍系女子であり、男女両性から好かれるが、裏では今回の黒髪の少女ーーユウコのように大人しかったり暗かったりといった女子を影に引摺り込んでは陰湿なタカりを繰り返しているのだ。
被害者の臆病且つ大人しい性格と周りに知られる自分の姿を簑に、この悪行を知る者は当事者同士しかいないのだ。
尤も.....

今日も出てきたな.....公園の手洗から姿を現した、片や快活そうな少女、片や控えめで清楚な印象の少女が連れ立って出てくる様をいつも見掛ける1人の男、彼が知っているか否かは知る由もない........

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今日も大漁ね、レイナは満足げに札を数える。
ユウコは多少裕福な家庭であり、生活費に喰われる自分のしょっぱいバイト代のお釣以外で自由に使える金銭を調達するに優れた逸材だ。
おまけに先述の理由に加え、お互い奇跡のように独り暮らしのため、嗅ぎ付けられる危険は皆無なのだ。
それが癖になってしまい、最近は彼女を1人狙いしてしまっている気がするがまぁ気のせいだろう。

さてさて今日の戦利品はどう使ったものか、そんなことを楽しげに考えていると、不意にチャイムが鳴り響き、
「はーい」
いつものトーンで答えると、
「宅急便でーす。」
そんな声が返ってくる。
?何かを購入した覚えはない.....
あるいは知り合いから贈られたものか?
そんなことを疑問に思いながらドアを開けると、大きな箱を持った、宅配業者の男性が立っている。
こんにちは、明るく言われて自分も返すと、うっかり判子を忘れたことを思い出す。
「すみません、今取ってきますね。」
そう笑いかけ、判子を取りにリビングに戻ろうと歩を進めた......



ガシャン.........!!!!


!?行きなり後ろで響いた音に振り返るとドアが閉められており、
「え?キャッ!!」
いつの間に距離を詰めたのか、真後ろで貼り付けたような笑顔の男が彼女の手に手錠を掛けた。
べちゃり、首筋に走るぬるぬるとした感触に嫌悪感を抱き叫ぼうとするも
「イヤ!!アンタ何!?ンン!」
100均辺りの玩具とはいえ、並の人には外せないソレに戸惑っているうちに、突然身体を抱え上げられて、口を押さえられ脚を振るしか抵抗が出来ない状態のまま寝室への侵入を許してしまう.....
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ぼふり、弾力あるベッドに投げ出された身体が小気味よくはずむと、男はその両足首を掴んで、健康的な太股をV字に伸ばし、折り畳むように彼女の上半身に重ねるとスカートも広げさせ、下着を丸晒しにしてしまう。
ヒイィ、蒼白な顔での悲鳴も気に止めず、体重をかけて小麦粉を捏ねるように彼女の尻に太股の裏ごと跨がると、手錠の鎖をベッドのポールに引掛け、服の胸元に手を付ける.....
「バカ、な、なな何するのよ!変態!!」
叫びながらの抵抗もむなしく、下半身を擦り合わせながら、男は上機嫌に服のボタンを開き肘辺りまで脱がせてしまう。
発育の良い身体を見据えると、男は軽く口元を舐め、その舌を鎖骨に滑らせる。
先程、首筋に感じたものと同じ濡れた感覚に、反射的に身を強張らせると、やがてそのぬるぬるは頬へと伝っていった。
「ヒッ!気持ち悪い!!やめて!!!さ、さっきから何なのよ ......!?」
立て続けの理不尽な暴挙に声を荒らげるも、男はどこ吹く風でひとしきり満足すると、両腕を挙げられ無防備になった腋へと目を移して顔を近付ける。

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