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英雄伝説〜光と闇の軌跡〜 18禁版
ケビン×リース(3rd時)
(軌跡シリーズ×エウシュリーシリーズ)
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〜煉獄〜

「えっと、まずは口付けからですね。口付けでも効果はありますし、リースさんも女の子として”処女”を捧げる前に口付けをした方がいいでしょう?」
「……わかりました。」
リタに言われたリースはケビンの身体に寄り添った。その身体はかつて倒れた時のように凍えるように冷えたままで、表情も苦悶に満ちていた。もし、このまま永遠に目を覚まさなかったら自分は”最後の家族”を失ってしまう。
「ケビン………」
思わず声をかけた。だが答えは返ってこない。なんとか回復させてあげなければ……リースは躊躇いつつも、リタに問いかけた。

「……本当に口付けや処女を捧げなければケビンはすぐに回復しないのですよね?」
「はい、私が知る限りでは。”性魔術”はシスターのリースさんからすれば抵抗のある方法ですが、その代わり体力、魔力、精気等生物の”生命力”を与えられる事ができますから効果は抜群です。実際本物の”神”の身体を持つ主もその方法でずっと生きてきたのですから。」
リースはケビンの唇を間近で見つめ、どきどきしていた。今ならケビンに意識はない、ただ唇と唇を合わせるだけだ。それに、ケビンを助けるための行為であり、自分もいつかケビンと結ばれる事を夢見ていた。そう自分に言い聞かせることで勇気を振り絞り、ケビンの口に自らを覆い被せていく。

「……ん……」
ケビンの唇についに触れてしまい、それ以上に彼の唇の冷たい温度に驚く。どうすれば自分の力を注ぎ込めるのかなんてわからない。それでもせめて、ケビンを少しでも温めたい。

「……ちゅ……んちゅ……」
リースはケビンへの働きかけを深めるべく、ケビンの唇に自分の唇をすり合わせていく。湿った冷たい唇を通して、自分の中にある魔力や法力がケビンの中へと吸い込まれて行く感覚がした。だがその力は、与えるそばから溶けるように消えていく。
「だめ……全然足りない……ん……ちゅ……れる……」
もっと自分の力を分け与える為にリースはケビンの唇の中に自分の舌を入れ、舌を動かしてケビンの唇の中を舐めていた。

「……やっぱり口付けだけじゃ全然足りませんね。リースさん。――――ケビンさんに貴女の貞操を捧げる覚悟はできましたか?」
リタに言われたリースは目を閉じて考え込んだ。自分は姉を失ってしまった。姉と同じようにもう2度と大切な家族を失いたくない。ならば、自分がやるべき事は一つだ。
「………はい。この後どうすればいいですか?」
「……わかりました。ではまず――――」
リタはリースの意をくみ、リースに様々な手順を教え、卑猥な内容であるそれをリースは真剣に耳を傾けた。

「―――以上です。私は黙って見ていますので、何かわからない事があれば声をかけて下さい。」
「リタさん……ありがとうございます。」
「ふふ、大切な人を失いたくないというリースさんの気持ちはわかりますから。」
リースの言葉に微笑んだリタはそのまま黙り込み、リースはケビンを見つめた。
「ケビン……今から私の”処女”を捧げるからね……”空の女神(エイドス)”よ、どうかこの淫らな行為をお許しください……」
その場で祈りを捧げたリースは意を決し、シスター服だけでなく下着も全て脱いで生まれたままの姿になった後再びケビンの唇に口付けた。

「ちゅうぅ……ぺちゃ……んん……」
ケビンの反応を引き出すため、唇を舐めたり、吸い上げたりとわからないなりに必死に愛撫していく。自分がこんな情熱的な口付けをする姿など、今まで想像した事もなかった。
「んんっ……はぁ……んちゅ、ちゅぅ……」
つたないリースのやり方でも少しは効果があったのか、ケビンの口さ気に温かさが出て来た。―――不意に、ケビンの舌が動いてリースの舌に触れてきた。
「ふぁっ……!?」
驚いてケビンから離れたリースはケビンをみたがケビンはまぶたを閉じたままだった。効果が出て来ていると判断したリースはもっと続ける事にした。

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