――ジオン残党との戦車戦に入った西住姉妹を中心とする陣容の戦車隊。実戦故、戦車道とは異なる事が要求される。それは敵を如何にして殲滅するか。無慈悲に。まほは頭に入れたマゼラ・アタックの主砲の射程であれば、そろそろ撃たれる頃と踏んだ。それは的中した。

「来るぞ!」

身構えるまほ。金切り音と共にマゼラ・アタックの主砲弾(弾の種類は成形炸薬弾)が降り注ぐ。だが、セラミック製の増加装甲を有する61式の最後期型と22式戦車であれば、耐えられる程度だ。直ぐに電子機器のサポートを受け、更に、車長兼砲手であるまほが直接照準をつける。

「これほど省力化しているとは……面倒なことになったものだ。戦車は4人以上乗らんと生存率が落ちるというのに」

と、砲の照準をつけながら愚痴る。まほは西住流戦車道を受け継ぐ立場にいる故、母のしほから英才教育を施された。戦車に関する有名な言『戦車が生き延びるには、最低でも4人は乗員が必要』も当然ながら知っている。だが、61式や22式が開発された時代は度重なる戦争の影響で人的資源が足りなくなり、それを補うため、高度に自動化せざるを得ない事情がある。砲手の経験が無いわけではないのと、高度な電子機器(M粒子散布下の使用に耐えられるモデル)のサポートを受けて、照準を合わせる。

「全車、弾種はHEAT!撃てぇー!!」

と、号令を出しつつ、自分も引き金を引く。静止からの斉射という、戦車戦の常道を行く戦法だ。遠距離への一撃に成形炸薬弾を用いるのはジオン残党と同じだった。違うのは、命中率だ。ジオン残党軍は戦車戦に不慣れ(公国の在りし日には、通常型戦車である『空挺戦車マゼラアイン』もあったが、ジオン地上軍が根本的に戦車戦を軽視していた事による熟練者不足で、戦後の残存数は少ない)であるため、遠距離での命中率が低いのに対し、日頃から戦車に触れ合ってきた彼女らの命中率は70%を超えた。これはミノフスキー粒子下では、機甲科に在籍する正規軍人でも、なかなかマーク出来ない数字でもあった。

「…よし、数両を擱座させた。この距離では、分離しても届かんはず」

彼女らは『擱座』を狙った。これは人を殺したくはないという心情が多分に反映されての事で、マゼラ・アタックが飛べない距離で行動不能にさせることを選んだのだ。

「ずいぶんと器用なことを要求するわね、黒森峰は」

「仕方ありません。我々の大半は『武道』を嗜んでいても、実際の戦争を行えるほどの『精神力』は持ち合わせてはいません。『分かっていて』も、躊躇いは生まれるものです。だから、西住まほは出来るだけ、『遠距離で擱座させる』戦法を選んだのでしょう」

三番車のカチューシャと、四番車のノンナは通信でそう言葉を交わす。彼女らについてはバダンとの交戦経験があるため、ある意味では西住姉妹同様、『人を殺した』経験がある。だが、まほはあくまで『行動不能』に陥らせる程度に留めている。その思いを汲み取るノンナ。寡黙であるが、意外と情を汲み取れるのだ。

『…了解。隊長車へ。友軍が佐世保を順調に攻め立てている模様です』

『存外に早いな?』

『向こうには『スーパーロボット』が配されています。それを以ってすれば、ものの数時間で制圧出来ますので』

『信じられんな……そのような芸当が出来るなど』

『あれはアニメの『ヒーローロボ』を本当に作ったようなものですから。常識などはとうに超えています』

『……うーむ〜』

まほはノンナからの報告に、思わずギャグ顔をしてしまう。スーパーロボットは概ね、機動艦隊一個分の戦力を誇る。最上位になれば『世界を滅ぼせる』のだ。佐世保の攻略が容易なのは当たり前であった。




――佐世保

『G!アーームライザー!!』

パルチザン部隊が送り込んだネオゲッターロボ(改造型)。稼働時間延長と戦闘力増強のために、鹵獲品をリバースエンジニアリングし、ネオゲッターロボ用に建造された『Gアームライザー』を追加パーツとして纏うネオゲッターロボ。言わば、『スーパーネオゲッターロボ』と言うべき状態へパワーアップする。

『磁鋼剣!!ソーォォォォドトマホォォォーク!!』

連発が効かないプラズマサンダーに変わる最大の武器『磁鋼剣ソードトマホーク』。剣と斧を合体させた武器で、元来はゲッターロボ號の必殺技である。ネオゲッターロボが使うのは、開発当初は同機として作られるはずだったので、けして的外れではない。

『このゲテモノ野郎め、覚悟しやがれ!でりゃああ!!』

一年戦争で使われた物とは外観が大きく異なり、MAとしか言いようもない姿のゾックをソードトマホークで両断するスーパーネオゲッター。一文字號の高い操縦センスもあり、十文字にゾックは斬り裂かれ、爆散する。

『竜馬のおっさん、そっちはどうだ?』

『誰がおっさんだ!喰らいやがれ、暗黒乱舞ぅ!』

ブラックゲッター(敷島案)を駆り、暗黒乱舞でザクUF2型をまとめて粉砕する竜馬。ジオン残党軍はスーパーロボットに蹂躙されつつあり、まともな抵抗も出来ずにいる。

『俺らは順調だ。MS母艦も始末したぜ』

『ご苦労さん』

『そういうこった。お、二隻目だ。健一、天空剣でバッサリやってやれ!』

『おおっ!天空ゥゥゥ剣!』

『天空剣・唐竹割りぃぃぃっ!』

竜馬の僚機であるボルテスVが天空剣を取り出し、そのままユーコン級潜水艦(ゲッタービームで海中から燻り出された)を唐竹割りし、撃沈する。スーパーロボット劇場とも言える蹂躙ぶりに、ジオン残党は震え上がる。ジオンが誇る水中型モビルアーマーも、スーパーロボットの前では鉄くずも同然。グラブロはコンバトラーVの超電磁竜巻で空中へ巻き上げられ、拘束されたところに超電磁スピンで粉砕される。

『超電磁スピィィィン!』

容易くモビルアーマーをも撃墜するスーパーロボットに、ジオン残党は恐怖した。かつての一年戦争初期、彼らのMSは『ジオンの巨人』と恐れられたが、それと立場が逆転した『巨大な敵』なのだ。

「くそ、どんな火器をぶつけても装甲を抜けねー!」

「うろたえるな!ジャイアント・バズを接射すれば、あんなおもちゃまがいの木偶の坊なんぞ……」

と、ドムがジャイアント・バズを構え、接近してくる。豹馬は発射された弾頭を指からの『ロックファイター』で迎撃し、ヒートサーベルを持って突っ込むドムへ、コンバトラーを突撃させ、腕にツインランサーを持たせる。

『ツインランサー・袈裟斬り!』

MSはコンバトラーVの半分以下の伸長だが、格闘戦は出来ないわけではない。ツインランサーを逆手持ちで、腕を交差させ、ドムを左右に斬り裂く。それも二機をだ。

『へっ、コンバトラーVの敵じゃねーぜ!』

と、カッコよく着地し、見得を切る。

『おい、豹馬。久しぶりに暴れたからって、美味しいとこもっていくなよなー』

『いいじゃねーか。前の戦争じゃ、お前らばかりに苦労かけたしな。それに、その新型マジンガーが本気出したら、基地どころか、市街ごとぶっ飛ばしちまうだろ』

『それもそうか』

『歩兵部隊がドックを制圧したそうや。後はこいつらを片付けるだけやで、豹馬』

『お、本当か、十三。よし、こうなれば!』

浪花十三からの一言で、豹馬はノリノリ。この後、ツインランサーを連結刃状態にし、回転させて防御しっつ、片腕をバトルガレッガーに切り替えて、敵MSを掴んでは投げ放題。これには甲児も苦笑いだった。

――佐世保はこの10分後、残党軍を殲滅し、ドックと基地施設を制圧した事であっさりと奪還に成功した。同時に数機で軍事拠点を蹂躙できる強力さを示したスーパーロボットは、各組織の残党軍から目の敵にされるのであった。




――佐世保奪還の報が伝わると、パルチザンはアンドロメダ級『ガイア』の起動を急いだ。機関要員は直ちに波動エンジンの起動にとりかかる。過給器付きの新型である都合、補助エンジンをスターターにする必要はないが、ある程度の呼び水代わりのエネルギーが必要なので、ドックの電力を使い、補助エンジンの起動を行う。補助エンジンは四基もあるので、ヤマト型よりも吹き上がりは早い。Zプラスの予備機を二機、作業用のジムUを四機機をコードで繋ぎ、補助エンジンを一基起動、そこから残りを起動、更にガイアの隣にあったサラミス改級巡洋艦。これは幸いにも、ジオン残党が融合炉を起動させていたため、その出力で波動エンジンへ呼び水を注入する。

「補助エンジン、起動確認。フライホイール接続、点火!」

第三世代波動エンジンになっても、初回起動に補助エンジンを起動させ、フライホイールへの接続が必要なのは変わりはなく、その段階で波動エンジンに接続がされ、波動エンジンが唸りを揚げる。

『艦橋、こちら機関室!ごきげんに吠えてます!』

『了解!ええと、エマージェンシーモード、起動!簡易操艦装置、オン!』

艦長席に座った武子は、とりあえず緊急モードを使い、艦長席から艦を操舵する。

『飛行機の要領で操艦すればいいのかしら?ええいっ!』

エマージェンシーモードの簡易操艦装置は戦闘機のサイドスティックのような形状だったために戸惑うも、スロットルを開き、操縦桿を手前に引く。

「う、動いた!こんな大きい船をこれ一本で……信じられないわね」

『大佐、スティック引きすぎ!傾いてますよ!』

『あ、あわわ……ふう。態勢の立て直し完了っと。……各部、火器管制の掌握はできた?」

『こちら第一主砲、中央電算室よりの通達で、火器管制システムの起動を確認……こちらはロック解除まで時間がかかります』

『何分で出来る?』

『10分ください!』

『遅いわ!敵がいるのに……』

「大佐、そういきり立つな。焦っては簡単な事も仕損じる事になる」

「沖田提督……」

『第一主砲へ。沖田だ。作業を出来るだけ急げ。第二主砲はどうだ?』

『こちら第二主砲。こちらは砲塔側操作をオンにした。今、V3が装填を行っている。トリガーは私が引くよ』

『藤堂総長、大丈夫なので?』

『なあに、これでも元は砲術の出だ。いつの時代も基本は同じだ』

大笑する藤堂。砲塔操作のコンソールに、装填完了を示す表示が出る。それと同時に藤堂は操作を開始する。

「目標、九時方向。仰角、上下角プラス二度。自動追尾、開始。発射!」

第二主砲塔が砲側操作によるスタンドアローンで動き、咆哮する。ガイアの号砲だ。撃ったのは実体弾であるため、弧を描く軌道でガウへ向かっていき、四発の弾丸が貫く。その様を艦橋で見つめる沖田と武子は脱帽する。

「すごい…初弾で当てるなんて……」

『衰えておりませんな、先輩』

『ハハハ、昔とった杵柄という奴だが、まだまだ行けるなこれは』

大笑する藤堂。元は砲術を専攻していたらしき発言から、元からの軍政畑ではない事が分かる。


――この時代、若かりし頃は実務部隊にいた者らが軍部官僚の主流派になった。従来型の官僚軍人は有事に対応できず、罷免されたりして数を減らし、代わりに実務部隊の勤務経験がある者が主流となったからだ。藤堂はその派閥の重鎮だ。その為、砲塔操作をこなせたのだ。地球連邦が戦争状態が数十年続く戦乱期を迎えつつあった時勢故、彼のような経歴が軍部に好まれ、従来型の「温室育ちのエリート」は嫌われ、日陰者となっていくのであった……。



――長崎での戦いは続く。仮面ライダー達の支援を受け、西住姉妹らを筆頭とする戦車隊はマゼラ・アタックの奇妙な特性に苦労しつつも、数を減らしていく。

「HEY、こっちこっちネ……FIRE!!」

五番車の車長である、サンダース大学付属高校の隊長『ケイ』(圭子と名前が被っているため、みほは圭子のほうを面と向かった場合、『おケイさん』と呼んでいる)は、自身で射手を兼務する連邦軍戦車に苦戦しつつも、着実に戦果を挙げる。(圭子曰く、声が506のハインリーケ・P・Z・ザイン・ウィトゲンシュタイン少佐に凄くそっくりで、彼女をリベリオンのエッセンスで明るくしたらこうなるとの事)22式戦車は180ミリ砲搭載なので、61式よりも当然ながら長射程である。その為、マゼラ・アタックのマゼラ・トップとの継ぎ目を狙い、分離不能にし、更にキャタピラを破壊して行動不能にさせるという芸当を見せる。

「イエーイ!命中を確認!分離しないネ!」

「さすがケイさん。数発でコツを掴むなんて」

「元々、ワールド・ウォーUの戦車を使ってるから、電子機器のサポートがあるこの時代の戦車でするのはVERYEASYネ!」

機動戦では、やはりマゼラ・アタックは不利である。61式最後期型と22式戦車は車体強度・装甲厚ともに増強(MSに踏み潰せられないように構造強度が上がっている)していた事、エンジンパワーでマゼラ・アタックが遅れを取っていた事、そもそもジオン残党軍の戦車戦経験が、みほ達達以下だった事などが要因で、想定よりみほらが善戦する要因になった。

(敵に分離されたら、空から天蓋装甲を狙われる。分離は阻止しないと!)「お姉ちゃん、全車に通達して。マゼラ・アタックの、マゼラベースとマゼラ・トップを接続してる継ぎ目を狙ってって。そうすれば分離される心配はなくなるよ!」

「そうか、その手があった!全車へ。マゼラ・アタックのマゼラ・トップとベースの継ぎ目を破壊しろ!繰り返す、ベースとトップの継ぎ目を狙って、分離機能を壊せ!」

ケイが行った一撃をきっかけに閃いた、みほの発案で、マゼラベースとトップの接続部を狙う戦車隊。だが、全てがうまくいくとは限らず、大洗女子学園のカモさんチームの車両が破れかぶれで特攻してきたマゼラ・トップの砲撃の至近弾を受け、横転してしまう

「か、カモさんチーム!応答してください、大丈夫ですか!?」

「な、なんとか……」

幸い、カモさんチームに怪我はなかったが、横転してしまったので、ドック方面に戻った仮面ライダーV3から護衛を引き継いだ仮面ライダーXが車体を引き起こしにかかる。マゼラ・トップの主砲の爆風で横転しただけだが、砲身は途中で折れている。これで戦闘不能に陥った車両が生じることとなったが、戦場では当然ながらある事だ。比較的、練度が低く、なおかつ不意打ちを受けた車両が撃破され、放棄される。その数は各学校につき、2、3両ほどの割合で生じた。

「あと残り数両……!」

「なっ!?そ、空を人型で飛ぶなんて……!」

みほは詰めも兼ねて、逃げまくるマゼラ・アタックを追撃するが、飛来したグフ・フライトタイプからの爆撃を受け、後退を余儀なくされる。3連装35mmガトリング砲とガトリング・シールドを掃射されるも、冷泉麻子の操縦センスで被弾を免れる。二人はヒヤヒヤものである。

「あれに天蓋装甲を狙われたら終わりだぞ!」

「私達の主砲じゃ仰角が足りなくて狙えない……どうすれば……」

「ここは任せろ!ライドロープ!」

Xライダーがクルーザーで入れ違いに突貫。ライドロープで拘束し、それを媒介に高圧電流を流す。ライダー電気ショックだ。それで電子回路にダメージを与え、同時にマーキュリー回路を全開にし、空中で真空地獄車を放つ。グフの指を掴み、そこから真空地獄車を放ったのだ。

『真空!地獄車ァ!』

18mの巨体を洗濯機の中に放り込んだ紙細工のように、高速回転の遠心力等でバラバラに引き千切るXライダー。MSをフレーム、装甲ごとバラバラに引きちぎるエグい光景なので、みほは思わず絶句する。

『あの……Xさん。なんですか、今の技。なんていうか、その……エグいです』

『それはよく言われる。あれが俺の最大技の一つの真空地獄車。エネルギーを食うが、威力は保証付きだ』

Xライダーの真空地獄車に絶句しつつも、ジオン残党を倒し、その構成員を捕虜にしていくみほ。道路を疾駆する22式戦車。それと並走するクルーザー。奇妙な共闘といえる光景だった。

――この時、自分たちを捕虜にしたのが連邦軍の軍人でなく、年端もいかぬ少女らであると知った残党軍の兵士達は思わず、タバコを更かしながら、乾いた笑いが出たという。同時に、まほは学校の制服に連邦軍准尉の階級章をつけている(各学校の隊長クラスは士官候補生扱いでもあり、准尉待遇を受けている。みほも同上)事に思うところがある。

(私が准尉待遇か……私には、母様や、みほほどの素養はない。こんな私でいいのだろうか……)

まほは自身の才覚が母と妹に及ばない面があるのを自覚していた。母であるしほもやはり黒森峰のOGで、在籍中は絶対的強さを以って、他校をねじ伏せ、黒森峰の第一次黄金時代を担った。まほはその娘という事で、第二次黄金時代を続けさせると期待された。しかし、そうは問屋が卸さなかった。一年次こそ優勝したが、二年次はある種の仕方がない所で負け、妹が黒森峰から去ってしまい、三年次はバダンの介入で有耶無耶になったものの、敗北という形となった。母のような絶対的エースにはなれなかったという自嘲、妹と一時でも疎遠になってしまった悔恨、自身の西住流に縛られた戦略思想を妹が打ち破った等で、自身は妹を推薦したが、みほは実戦の隊長としては優しすぎるという点を憂慮され、自分が大隊長を任じられた。

(任じられた以上はやるしかない。たとえ西住流に反しようとも……)

まほは西住流の教えを重んじるが、みほの一件からはそれに疑問を抱いていた。その為、みほの柔軟性を評価し、今は専ら知恵袋のように頼っている。これは実戦では、みほの方が柔軟性に富んだ作戦を練れるためと公言している。私生活では妹を常に気にかける優しい姉であり、バダンの攻撃でみほが窮地に陥った時には、普段の冷静さから窺い知れないほどに狼狽を見せたが、公の場ではあくまで冷静に振る舞わくてはならない自らの立場を自嘲しつつ、この世界では家名から開放された戦いをしたいと願うのであった。そんな彼女らへアンドロメダ級『ガイア』からの通信が入るのは、それからすぐだった。



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