短編『アフリカ戦線の崩壊』
(ドラえもん×多重クロス)



――アフリカ戦線は急速に崩壊へ向かっていった。エルヴィン・ロンメルのとり得る戦術を先読みしていたティターンズアフリカ戦線司令官は、史実でドイツ軍を苦しめた火砲なり、戦車をリベリオンで造らせて配備し、要塞戦に火砲1000門、戦車500両を投入する贅沢ぶりを発揮した。空戦はマルセイユの奮戦でなんとか拮抗を保っていたものの、陸戦では敗北を急激に重ねていた。稼働していた戦車は1945年8月中旬で、カールスラント製が90両(半数はV号戦車)、ロマーニャ製が130両という有様。しかもその内の何分の一かはストライカーである事も余計に悲壮感に溢れるものだった。弾薬も全体的に欠乏し始めた有様だった。地球連邦軍はロンメルに撤退を進言し、彼も容認したが、他の連合軍上層部の多くはメンツ論で撤退を拒み続けた。その結果は直ぐに顕現化した。


「撤退、撤退ー!!」

戦線を突破され、防御陣地を放棄してゆくカールスラント兵。戦場を蹂躙していくM4中装甲脚を纏うウィッチとM4中戦車と、T-34-85戦車の混成部隊。戦線はネウロイの活動が急激に減退する中、ティターンズとの戦闘は激しさを増した。数週間前にガザラの戦いで戦闘員の質で勝利した連合軍であったが、装甲部隊をティターンズ陸軍の強硬な抵抗で多数失ってしまった。それは地球連邦軍をして『史実通りの失敗である』と嘆かせたほどであった。失われたのはW号戦車F2型を中心とする中核戦力であり、ロンメルはこの損害に悩んだ。ここ数週間の彼の日誌を見てみよう。

「敵は歩兵装備の時点で優勢であり、ロマーニャ軍部隊が完全に飲み込まれた。いったいどうすればいいのか!?」

「我が軍も自分自身を守るにしてもとても弱い……扶桑軍も消え去った。泣きたい……」

……と、そこには、地球連邦軍の支援も虚しく、次第に霧散していく軍団に弱音を吐きまくるロンメルの姿があった。戦場では『我らが親父!』と慕われる彼だが、自身の戦術を先読みされ、打つ手が通じなくなっていく様に焦りを感じ始めているのが窺えた。この頃にはリベリオンの裏切りによって、兵站能力が大幅に減退した事が現出し始めていたのもあって、ロンメルの焦りを増幅させていた。マルセイユは見る見るうちに憔悴してゆくロンメルに打つ手無しで、航空戦で勝つしかなかった。だが、その彼女もけして無敵ではなかった。




――ある日、ネウロイを始末して帰還しようとした時であった。彼女がその途中で目にしたのは。

「な、何ぃ!?え、M4の群れだと!?」

見渡す限りの砂漠を進軍する、リベリオン軍のマークを持つM4中戦車であった。型はリベリオン亡命軍が保有していない後期型で、しかもM4A3E8型(米軍形式最強のイージエイト型)であった。52口径76.2mm戦車砲を備え、貫徹力は旧世代ドイツ軍車両をブチ抜ける。今のアフリカ戦線連合軍では、迎え撃つどころか包囲殲滅間違いなしな物量だった。

「くそっ!こうなったらやるしかない!!」

味方への通信がミノフスキー粒子の影響で不通だったのもあって、マルセイユは対地攻撃を敢行した。急降下しながら、天蓋装甲めがけ、20ミリ砲を叩き込む。カールスラント製の徹甲弾を急降下しながら叩き込んだ事もあり、天蓋装甲及びエンジン部を撃ちぬいて沈黙させる。奇しくも、対地掃射でも意外な才能を見せたマルセイユだが、残弾不足であった事もあり、4両ほど炎上させた後は陸戦に移行する。腰に下げていた日本刀(戸隠流に入門していた事もあり、忍者刀と太刀の二種類に増えていた)を鞘から抜く。

「付け焼刃だが……ないよりはマシだ!少しでも多く撃破してやる!」

そう叫び、歩兵のM1ガーランドとM1カービンの弾幕を腰を低くし、避ける。歩兵を忍者刀で刺殺しつつ、太刀で戦車を破壊する。ウィッチは少なからず刀剣で戦果を上げるケースが各国問わず存在するが、マルセイユの場合はここ数ヶ月で覚えた『付け焼き刃』にすぎない故、消耗も熟練者らに比べると大きいが、なりふりかまってはいられなかった。

「くたばれぇ!!」

裏切り者であるリベリオン軍の兵士らを刺殺したり、太刀で両断してゆく。同時に殺した兵士からM1ガーランドを弾薬とともに奪取し、銃撃戦も平行して行う。ガーランドの装弾形式は独自のもので、エンブロック・クリップ装弾法を用いていた。これはガーランド以外にはほぼ採用されず、完全にボックスマガジンに移行するまでの過渡期の代物とされる。実際、その後はBARやトンプソンなどの箱型弾倉が主流になるので、マルセイユとしては扱いにくい銃であった。

―ピーンという甲高い音と、薬莢が排莢されると同時にクリップも排出される。マルセイユは素早くクリップを新しいものに変える。

「くそ、やりにくいぞ!!こりゃ主流にならんわけだ!」

思わず愚痴る。ボックスマガジンのほうが扱いもずっと楽だからだ。しかも奪った銃についていた銃剣はリベリオン軍規格のものでなく、扶桑軍の三十年式銃剣が取り付けられていた。

(なんだって三十年式銃剣なんかを、どうやってリベリオン軍の小銃に取り付けてるんだ!?さっき殺したあいつ、日系人だったのか?うーんわからん)

元々は騎兵を刺し殺すための道具として造られた銃剣。騎兵が戦車に取って代わられた今次大戦でも、扶桑はその時代の名残で長大な刃渡りを持つ。昭和16年以降に製造された、刃に塗装がされた生産ロットではない。刃渡りが無塗装であることから、昭和15年以前に輸出されていたものであるのが分かった。

(まぁ棍棒代わりにも使えるな)

忍術の心得を得た事で、反応速度などが向上した彼女は、一人で機甲師団を撹乱した。その効果はあくまで限定的なものであったが、足止めには十分に成功した。だが、そんな彼女の奮戦も空しく、ついにアフリカ軍団の崩壊の日はやってきた。










――1945年、ティターンズによって編成されたアフリカ方面軍のクルセーダー作戦により、アフリカ軍団は敗退続きであった。砂漠の狐を謳われたエルヴィン・ロンメルだが、ティターンズは過去の戦史資料によって、彼が取り得る全ての手に対し、カウンターを用意していた。

「スカイレーダーやサンダーボルトは何機用意した?」

「500機用意した。レシプロ機はジェット機より製造コストが安いから、数を揃えやすいからな」

「第一次生産分の半数を集中運用か。パイロットの教育はどうなんだ?」

「300時間ほど飛ばした奴らを出す。史実と違って、1000時間飛んでる戦闘機乗りは、どの国にもいないからな」

ティターンズの佐官らは飛行時間が300時間ほどの人員でも、米軍機の重装甲はそれを守ると踏んでいた。リベリオン本国は既に亡命軍より一世代後の装備を実用化しつつあり、小銃もM14が開発段階に進みつつある。これもティターンズが軍事情報を流したおかげである。さすがに艦船などの電子装備は無理だが、小銃や飛行機はある程度は出現を早められる。その成果がスカイレーダーなどの早期実用化である。

「これでロンメルを欧州に追い返せるか?」

「問題は練度だ。兵器が良いからって勝てるとは限らん」

「まあやってみよう。500両を配備したんだ。向こうにティーガーがいおうと、ヤーボか数で押し潰せばいい」

「そうだな」

彼らは物量でロンメル率いるアフリカ軍団を押し潰す算段だった。立て続けの敗退で消耗し尽くしていた連合軍にこれを跳ね返すだけの力はもはや残されておらず、ヤーボによる猛爆撃と500両のM4中戦車、更には1000門にも及ぶ支援火力の前に防御行動もままならなかった。


――トブルク

「ぐあああっ!!」

M4の戦車砲と榴弾砲の猛攻に、連合軍に残された数少ない88ミリ高射砲が沈黙させられる。ティターンズはリベリオン本国に駐留していた機甲師団の内、3つを送り込んでおり、スエズ運河奪還作戦やその他の戦闘で消耗した連合軍の三倍以上の物量に達していた。しかも比較的練度の高い軍団であり、本国では生産分がM26以降のシリーズに切り替えられているためのM4の在庫処分市とも言うべき様相であった。中には数両のみだが、105ミリ砲を載っけた『スーパーシャーマン』がおり、ティーガーを真っ向から破壊せしめる戦闘力を見せつけた。

「ぶはは!!見ろ!ドイツ野郎がゴミのようだ!!撃ちまくれ!」

ティターンズ兵が直接操縦する数両のスーパーシャーマンは防御力<火力の性能バランスであり、物影に隠れつつ射撃するのが常であった。だが、戦後型105ミリ砲の圧倒的貫通力はティーガーTの100ミリの車体前面装甲を容易く貫通し、虎の落日を妙実に表した。戦後型の『CN-105-F1 105mm砲』は当然ながら、打撃力において、ティーガーの88ミリ砲を超越しており、第二次大戦型戦車で有力とされるティーガーの装甲を容易く、どの箇所からでも貫通せしめる。それがティーガー掃討に回され、数少ないティーガーTの大半はAPFSDS(装弾筒付翼安定徹甲弾)を用いた大盤振る舞いな射撃で撃破されていった。シャーロット・リューダ―が戦場に駆けつけた時には、ティーガー隊の殆どが撃破されており、彼らの転進で、辛うじて撃破を免れた3両だけが戦闘を継続している有様であった。

「何……これ……」

撃破され、無残な姿を晒すティーガー。自慢の88ミリ砲はうなだれ、黒焦げになった車体。乗員らしき『人間だった何か』。もはや栄光のカールスラント装甲師団の誇った重戦車の面影はどこにもなかった。

「うぇっ……おえぇ……」

この惨状に、思わず吐いてしまうシャーロット。鉄の棺桶とはこのことを言うのだ。生き残りの戦車兵は『M4にやられていった』と話し、普通のM4なら、接射であろうと貫通不可能な装甲を持つティーガーがあっさり貫徹されたことを通信で真美に報告すると、推測だが、スーパーシャーマンがいる事を告げる。

「ティーガーを貫通できるシャーマンは、ファイアフライか、イスラエルのスーパーシャーマンしかないよ。前者は無理だから、たぶんスーパーシャーマンじゃないかな?」

「スーパーシャーマン?」

「イスラエルが中東戦争で使った改修型だよ。105ミリ砲持ってるモデルがあるみたいだし、それを紛れ込ませたかも。それだと、今のどんな戦車も撃たれたら勝てないよ」

「そんな……」

「シャーロットちゃんは生き残りのティーガーをどうにか港まで護衛して!私達がどうにか持たせるから」

「わ、わかった!」

M4を水平線越しの射撃で撃破するシャーロット。彼女の機体はプロトタイプのレオパルトTであり、主砲も試作された長砲身105ミリ砲だ。未来技術と時空管理局の技術を部分的に取り入れており、砲身が折りたたみ式になっている。これは地球連邦軍の艦艇か、工廠でなければ整備不能な代物だが、地球連邦軍が移動基地代わりに艦艇を活用していたために問題とはされなかった。

「フレデリカ、シュミット大尉!味方の状況は?」

「最悪よ。ロンメルは敵の空挺部隊の攻撃で負傷するし、制空権は完全に奪われた。マルセイユはどこで油売ってるのよ……!」

「あの子を責めるなフレデリカ。シャーロット、君はどうにかしてティーガーを港まで護衛してくれ!マルセイユ中佐の捜索には、彼に行ってもらうように頼んである!」

「村雨さんに?」

――アフリカ戦線には仮面ライダーZXこと、村雨良がいた。彼はアフリカ戦線の維持に尽力しており、一人で50両の戦車を血祭りにあげるなどの活躍を見せていた。皮肉な事だが、パーフェクトサイボーグである彼の強大さを示す事になった。彼はマルセイユなどから兄貴分として慕われており、彼もまたマルセイユらを可愛がっていた。ヘルダイバーを駆り、マルセイユを捜索に出たZXは途中、ヘルダイバーのレーザーバルカンでP-47を血祭りにあげつつ、マルセイユを発見する。(技術的には無線と仮面ライダーの通信機能を同期させるのは可能だが、この時代の設備では難度が高い)

「マルセイユ!」

「ぜ、セクロスさん!」

「そいつらは囮だ、本隊がトブルクを包囲し始めた!」

「なっ!?ロンメルはどうした!」

「負傷して、士気がだだ下がりだ!今はブラッドレー中将が指揮を取っている。急いでヘルダイバーに乗れ!」

「は、はい!」

マルセイユをヘルダイバーの後部座席に乗せると、ZXはフルスロットルで離陸させる(ヘルダイバーは飛行機能もあり、バダンはバイクにも、ある程度の空中戦能力を持たせようとしたのが伺える)。M4中戦車隊にレーザーバルカンで打撃を与えつつ、時速600キロでトブルクへ戻る。そこで彼らが目の当たりにしたのは『地獄』であった。






――トブルク

ティターンズの攻勢を地球連邦軍の支援でどうにか凌いでいる連合軍であったが、膨大な物量に抗し得ないと判断したオマール・ブラッドレー中将の指令で、戦線からの撤退が決議され、彼に突きつけられた課題は、できるだけ連合軍の優秀な人材を確保して撤退に移るか、であった。そこで連邦軍の可変MSを敵の戦線真正面に置き、側面を88ミリ高射砲陣地でカバーし、数日間港を守った後に撤退する戦略が取られた。

「早くしろ!ロマーニャ軍の生き残りはお前で最後だな!?」

「は、はい!」

「生き残れたら奇跡と思え!何せ、制空権は向こうが握りつつあるんだからな!」

そう。近代の海戦では、制空権無き艦隊は『動く的』である。坊ノ岬沖海戦、マレー沖海戦などの事例がそれを証明している。付近にいたリシュリュー級戦艦『リシュリュー』などが護衛についてはいるが、輸送船団を守れるほどの数ではない。しかも、敵には進路上を潜水艦で待ち受けて攻撃することも、空母機動部隊で踏み潰す事も、どこでも、いつでも可能だ。その優位がティターンズ側の強みである。

「戦闘機が来ます!!」

「連邦軍がしばらくは抑えてくれる!榴弾砲もアハト・アハトが抑えているから、一日は降ってこないはずだ!」

兵士たちは必死に自分を鼓舞し、輸送船に乗り込む。街は空爆と砲撃で所々が崩れて、炎が上がっている。砲撃で炎上している戦車、そのハッチから出ようとして撃たれたか、血を流して力尽きた兵士の死体。崩れた建物の下敷きになって死んでいる住民と、正に近代戦争の縮図が体現された地獄絵図であった。普通はこれで反戦思想が生まれる。だが、ネウロイという脅威が定期的に起きるこの世界では、そのような思想は生まれない。ネウロイに古来より文明自体が絶やされてきた事は、逆に言えば平和主義が栄える素地が一切合切ないことでもある。皮肉な事だが、生存競争とも言うべき一連の歴史は、地球連邦内の平和主義がこの世界に入り込む余地がない事でもあり、間接的に地球連邦政府内の左派の立場を更に揺るがしていくのであった。






「これがトブルクだと……これが戦争だと……こんな…こんな残酷な事があってたまるか……!!」

マルセイユはトブルク市街を眼下に見下ろし、思わず嗚咽混じりの声を出す。小さい子供までもが戦火に倒れ、母親が立ち尽くし悲痛な叫びを上げる光景は、マルセイユにはショッキングだった。普段は大言壮語を発し、威風堂々としている彼女が、それらを取り払われた一人の少女としての無力さに打ち震え、ただただ泣くことしか出来ない。ヘルダイバーを運転しているZXに掴まる手が震え、声が次第に涙声になっていく。ZXは自身が過去にバダンの尖兵であった時期から見てきた戦場の光景に、敢えてマルセイユに言う。

「目を逸らすな。これが近代の戦争だ。銃後の一般人も戦場と無縁ではいられんし、容赦無い破壊と殺戮が巻き起こる。俺たちの世界では連合国、枢軸国問わず航空機や弾道弾、時には砲撃でこんな光景がままあった。その後もベトナム戦争やカンボジアなど……俺が知っている例だけでもこんな事が当たり前だった。俺達も、そしてお前達も決して神じゃない。全てを防げるわけじゃないという事を噛みしめるんだ」

「そんな事……!」

「このまま泣いているだけでは何も変えられはしない。戦うしかない。それが状況を押しとどめる唯一無二の手段だ」

村雨良はかつて、姉のしずかをバダンの暴虐非道によって目の前で殺されている。彼は自らの無力に涙し、仮面ライダーとなった後も歴代ライダーの中でも、そのような暴虐非道を苛烈までに許さない面を見せる事が多い。仮面ライダーらヒーローと言えども、決して神のような万能の存在ではない事を実感している彼ならばの言葉であった。


――マルセイユはこの後、ZXと共に撤退戦を必死に戦い、どうにか一時的に制空権を確保、輸送船団を出港させる事に成功する。この後、心の中に芽生えてしまった罪悪感や無力感と向き合う事になる。撤退戦直後、それらに押しつぶされそうになり、酒に逃げる自分を自己嫌悪する手記を残している。そして。

――輸送船団

「ティナ、大丈夫なの…?」

「……すまんな。だが、戦うことしか私には出来ない。皮肉なものだな、ライーサ」


中尉へ昇進したライーサにこう漏らす。それはカールスラント軍佐官としてではない、一人の少女としての本音であった。その時の憂いを含んだマルセイユの顔はライーサに悲しみを抱かせた。自分の前では弱さを見せることはなかったはずのマルセイユが本音を漏らすなど、信じがたいからだった。

――ハンナ・ユスティーナ・マルセイユと言えども、近代兵器が織りなす破壊と殺戮は凄まじくショッキングであった。ZXの言った言葉と向き合う期間を経て、彼女は立ち直り、大戦を闘いぬいていく。






――この第二次ネウロイ大戦は、本当の意味での『第一次世界大戦』として、後世に記録された。歴史家達はティターンズの出現した1944年頃を堺に、『第一次世界大戦』へ移行したと評する。ティターンズの主力が移転し、不在であるはずのアフリカ戦線で敗北したという事実は各国を揺るがすには十分であり、兵器開発を更に加速させる結果を生んだ。亡命リベリオン軍は南洋島で重戦車『M26パーシング』と新式小銃『M14』を1946年度に開発し、前者は精鋭部隊に1946年2月に配備され、後者は太平洋戦争の最中に完成する。扶桑軍も太平洋戦争開戦時には自動小銃である64式7.62mm小銃を『4式自動小銃』として配備開始段階にあった。その他の軍も1946年以降は急速に戦後型装備に切り替えが進み、少なくとも1947年を迎える頃には、列強における歩兵の機械化率は50%に達していたという。ティターンズもリベリオン本国でパットン戦車シリーズやM14と言った装備を着々と生産させ、F-86の初飛行に成功したと後の世の歴史に記録される。ただ、1945年8月に連合軍・連邦軍アフリカ戦線に敗北した事は軍事的に暗い影を落とした事は明らかだった。



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