外伝その38


――未来世界からの情報は陽と陰の側面があった。陰の側面でウィッチ世界は混乱した。扶桑皇国も軍の指揮権が内閣にないのを未来世界のマスコミに糾弾され、内閣総理大臣の権限を拡大すべきとの声に抗えなくなりつつあった。軍人らの独走を止められる皇室の威光を陰させるのを恐れた政治家達は対抗策を練ろうとしたが、さしたる対抗策も思い浮かばずじまいだった。結果、1946年を以って、軍部最高指揮権は内閣へ『委譲』の名目で移行が議会で決議された。これは内政干渉とも捉えかねない動きであったが、既に国民は事変以来の失態続きであることを知らされた故に軍部に総じて冷淡であった。






「扶桑皇国、議会で文民統制への移行を決議。軍部の反発が予想される、か……こりゃ一悶着起きんな」

「どーしてさ、シャーリー」

「あそこの軍人は皇室を過剰なくらいに神聖視してる。その皇室の権限を縮小させる事は認められないのさ。そんなだから別世界じゃ解体後に冷淡に扱われんだよ。反乱起こすと思うが、MSとかですぐに鎮圧されるよ」

シャーリーは扶桑皇国が軍部統制をシビリアンコントロールにするという新聞のニュースに冷静な批評をする。扶桑皇国の多くの軍人が皇室を崇拝している。それ故に別世界において『脳筋軍隊』のレッテルを貼られて冷淡に扱われた事と対比する。扶桑皇国においても大日本帝国を破滅に導いた要素は無いわけではなく、東條英機ら世代のバーデン=バーデンの密約(この世界においては軍における旧幕府系派閥打倒、各期の有能な同志の獲得・結集などの陸軍の改革や、ウィッチの軍部への組み込みや当時は大陸で国境を接していたオラーシャとの問題の早期解決、革新運動の断行の密約で、微妙に細部は違う)は存在した事が確認されていたし、陸海軍の対立と軍閥……。未来の日本人からすれば全て愚行である故、軍部の上に立つ者を動かして軍閥を根絶やしにするつもりだろうとシャーリーは見ていた。

「検閲も廃止されたし、憲兵の権限も大幅縮小されて軍事警察に専念するようにされたかんな。不満は相当に溜まってると思う。来年辺りにゃ暴発さ。でもいくら頑張っても近代兵器にゃ勝てないからピエロだよ」

「ふぅん。ヨシカの国って複雑なんだね」

「あの国は大日本帝国が理想の形の国力を持てたようなもんだ。カールスラントを真似して近代化したけど……制度が明治から変化してないからなぁあの国。改革に反対するし」

扶桑の制度は硬直化している。それは未来人の間では専らささやかれる話だ。それ故に未来人達は戦後日本に形態を近づけることで打開を図っているのだろう。だが、多くの軍人は得体の知れない者から皇国を守るという使命感で暴走し、クーデターを起こすだろう。だが、それをした所で国民に更に嫌われ、未来兵器にひねられるのがオチだ。シャーリーは扶桑のお国事情を意外と読み取み、冷静に状況を理解するあたり、案外と上級将校になれる器なのかもしれない。






「シャーリー大尉。アナハイムからバルクホルン大尉用にISが搬入されましたが、ご覧になられますか?」

「お、見る見る!」

「うじゅ!面白そ」

バルクホルン用のISが搬入されたと整備兵から報告された二人は、勇んで格納庫に足を運ぶ。シャーリーもこの時、黒江から聞いておいたアナハイムの部署の電話番号を暗唱して思い出し、翌日にこっそりオーダーを出すのであった。





「う、う〜む」

格納庫に行くとバルクホルンがマニュアル相手に格闘していた。そのISはハルトマンのシュワルベと全体的なフォルムやシルエットは同じだが、細かい武装が違っている。例えるなら未来世界で試作が進んでいる、あるガンダムの二号機のごとき武装で、格闘戦と遠距離戦双方に対応可能である。

「ふぅん、サイコフレームを使っての格闘武装がオプションで付いて……超合金ニューZ製のツヴァイヘンダー、ビームガトリングガンに、ビームマグナムにマイクロミサイル……良かったじゃんトゥルーデ」

「ツヴァイヘンダーは私の柄では無いんだがなぁ……剣技はあまり取り組んでなかったし」

「でもさ。ハンナなんて最近は日本刀使ってるっていうし」

「な、何ぃいいいいいいいいいいいいいい!?」

バルクホルンはこの一言に驚天動地となり、心臓が飛び出さんばかりの動悸で気を失いそうになる。バルクホルンが過去に嫌った部下は複数おり、一人がオストマルクのラウラ・トート、今はアフリカ戦線でエースとなったハンナ・ユスティーナ・マルセイユなどが挙げられる。前者のラウラについては、バルクホルンが精神的に不安定で、冷徹な軍人を取り繕っていた時期の部下だったので、当人に『若気の至りだった』と謝罪したが、マルセイユについては『有能だが、信用出来ない奴』との評が硬まり、アフリカでの戦果も懐疑的に見ていた。だが、マルセイユとハルトマンの関係が以前より改善されている様子に驚いたりしているので、今の一言は相当なショックだったらしい。言わばライバルのようなものだ。


「あいつが扶桑刀を!?くそぉ〜あいつに負けるものかぁあああ!」

「ハハッ。ヘマすんなよ?」

「なんだリベリアン。お前はどうなんだ?」

「さーな」

上手くはぐらかすシャーリー。シャーリーはこの時には実は未来世界での色々なロボットアニメなどをこっそりと視聴しまくっており、自身に合いそうな武器を探してたりしている。このように自主的に装備を調達する動きがあるのをミーナは黙認しつつも、稼働率を確保するために『3機以上確保しないと投入しない』という条件をつけていた。VFはその条件を満たしていたが、ISはまだであった。そしてそれが果たされようとしていた。

「へぇ、それがバルクホルンさんのISですか」

「宮藤か」

「なんか凄いですねぇ。ストライカーが発達するとこんな風になるのかな?」

「メーカーはこぞってこれやレーバテインを真似して搭載量や速力を上げようと躍起になってるらしい。そのためには今までの形式だと行き詰まったという話もある。」

「何せISとかがこれでもかってくらい優位性見せたからなぁ。レシプロストライカーで持てる銃器はは12.7ミリから20ミリ砲だ。今は20ミリへ統一される動きが出てきたが、それまでは13ミリが主流だったが、MSやジェット機が現れてからは威力不足が叫ばれたからなぁ。特に扶桑のウィッチは苦労したっていうが、本当か」

「はい。同じ343空の本田さんの話だと、ここ一ヶ月、ティターンズがリベリオンから得たB-29っていう爆撃機に苦戦させられてて、343空からも戦死者が出てるって聞いてます」

「そうか。皮肉なもんだな。少佐達世代が否定した重装備が重爆迎撃で必須になるなんて」

「坂本さん、今頃未来世界でどうしてるんだろう……」

「あの世界の日本は少佐達に対するアンチテーゼみたいなところあるから、きついかもな……ほら、なんだっけ……少佐が欲しがった機種」

「烈風ですか?」

「そうそう。それの評価散々だし、嫌ってる紫電改が人気者だぜ?泡吹きかねねーよ」

シャーリーは坂本が欲しがった『烈風』の戦闘機としての評価は未来世界では散々である事に坂本が耐えられないのではないかと懸念する。しかもたとえ実戦に出ても時期的に役立たずで、テストパイロットの一人にすら嫌われていたという記録もある。対する紫電改は有終の美を飾ったと大人気である事も。重戦闘機が大戦後期では花形であった事実に格闘戦の権化のような坂本には辛い事実でしか無いはずだからだ。







――事実、開戦時から重装備による機動性の低下を嫌う扶桑ウィッチはストライカーに、機動力を重視するマッピングが流行し、欧州では手に入りやすい13ミリ弾を使用してきた。が、ティターンズの台頭後は威力不足が顕著となり、P-47相手に100発当てても煙すら吹かず、逆にそのウィッチが8門の12.7ミリ機関銃で粉砕されたという話も出てきている。必然的に火力を求める声が上がり、地球連邦軍の輸送力が加わった事もあって、99式は20ミリ砲モデルに再統一された。それまでに扶桑のウィッチは強力なネウロイだけでなく、P-47やP-51H、F8Fなどの強力な最新鋭戦闘機に数多く撃墜されるわ、B-29の迎撃戦では、坂本のリバウの時代の戦友も複数が黄泉へ送られている。これは扶桑皇国にとって大問題。99式20ミリを軽量化したモデルを開発し、配備した。現地部隊は当初配備に反対したが、強力な敵には20ミリ砲の破壊力は必要不可欠。1945年8月の時点ではこのモデルが全軍に行き渡っており、ティターンズがリベリオンから接収し、使用するB-29にも有効打を与えられる銃として重宝がられているのは皮肉としか言いようがなかった。しかし、それすら力不足が否めないのが現状であった。

「13ミリ銃導入を推進したエクスウィッチ連中は若手から迫害されて、退役に追い込まれてるっていうぜ?なんか違うような気が」

「ええ。すぐ手のひら返しでいじめるのが扶桑人の悪い点ですから……切り替えが早いのも特徴なんですけどね」

「だなぁ。ISに慣れたのもあの人が最初だしな……。そいや、ハルトマン。お前、この間、コスモタイガーでヴェネツィアで空戦してきたろ?ヴェネツィアはなんで裏切ったんだ?」

「王家はロマーニャに吸収されるのを恐れてたのさ。ヴェネツィアは衰退に向かってた国だし、欧州では大きい方だけど、史実の統一イタリア軍が分割されたような海軍しかないところが世界三大海軍の一角に挑むと思う?こりゃスペック以前の問題さ」

そう。ヴェネツィアは確かに欧州戦力としてはそこそこ優秀である。だが、飽くまで欧州で見た上である。降伏したリベリオンの世界二位ともされる強大な海軍力が手に入ったティターンズに抗うだけの気概があるのだろうか?それは否である。

「それもそうだが、ハルトマン。どうやって勝ってきた?」

「ん、ああ。それはね……」



ハルトマンは語る。ヴェネツィア空域での空戦の様子を……


――ヴェネツィア付近 


「敵はMC.202が6機!こっちに挑んでくるあたり、間抜けか、それとも自信があるのか……」

「でも軍門に下っていきなり空戦っておかしいわ、昨日まで友軍だったのよ?!」

「戦争ってのはそういうもんさ!向こうでの第二次大戦じゃ、ドイツ軍はイタリアが降伏した日に戦艦ローマにフリッツXぶち込んだよ!」

ハルトマンは操縦桿を動かし、急旋回しつつラダー操作と高機動バーニアの併用で機体を横滑りさせてMC.202の12.7mm機銃の火線を躱す。一瞬後ろを敵が取るが、後部パルスレーザー銃座が自動で迎撃し、一撃で炎上させる。

「元々、宇宙空間でドンパチするために作られてんだ。そんな程度で落とせないよ!」

コスモタイガーは大気圏内での飛行特性は重戦闘機的なモノになるが、それでも21世紀初期頃に流通していた機種より旋回半径は小さい部位にギリギリで入る。高機動バーニアを使えばこの時代の戦闘機の常識を超える動きが可能である。ミーナはこの動きに振り回されるが、意地もあってか、索敵に貢献していた。

「エーリカ、上方に2機!高度は7000!」

「OK!」

ミノフスキー粒子がティターンズによって散布されているため、レーダーは宛にならないが、ミーナの三次元空間把握能力はアクティブステルスでもなければ誤魔化せない。すぐに僚機にも通達され、コスモタイガーの銀翼がイタリア半島の空を舞う。時代がかったレシプロ戦闘機を、漆黒の宇宙空間という海を飛翔するために作られた宇宙戦闘機が狩るという奇妙な光景が繰り広げられる。

「ふふん、そんなレシプロ戦闘機でコスモタイガーに勝てるか!」

一機の新コスモタイガーがその圧倒的な推力から織り出す上昇力を以って低高度から高々度まで瞬く間に駆け上がり、30mmパルスレーザー機関砲の掃射で2機を血祭りにあげる。


「中尉、残った敵が逃げていきますが、追撃しますか?」

「ちょっと待って。ミーナと相談する。……どうするミーナ?コイツの性能ならこのままヴェネツィアにミサイルお見舞いできるけど?」

「今回は小手調べでしょうし、下手に爆撃かましてヴェネツィア国民に悪感情を埋めつけるのは愚策よ。みんなに通達の必要もあるし、帰還して。ヴェネツィアが離反してしまったのなら補給線の問題もあるし」

「了解」

こうして、空戦には勝利したものの、ヴェネツィアの離反で補給線が狭まった事を憂いるミーナの一言で一同は苦境を実感する。ヴェネツィアがティターンズに協力する事で、ブリタニアからの海運ルートは遮断される。それだけでない。ロマーニャ一国の国力ではアフリカ戦線にいる部隊まで賄えるほどの物資は生産不能だし、連邦軍による戦艦を含めた艦艇による空輸にも限界はあるからだ。その日、欧州にて開かれた連絡会議ではアフリカ戦線の縮小、撤退までもが検討された。

「まさかヴェネツィアまでもティターンズに屈するとは。これで地中海やアフリカへの輸送ルートは狭められてしまった。このままではファラウェイランドでは太刀打ちできないし、アフリカ戦線の維持すら覚束ない……」

「スーパー戦隊が如何にスーパーロボットを有していても地球全域をカバーするのは不可能だ。アフリカ戦線の縮小は検討せねばならんぞ」

「しかしそれでマルセイユを初めとする将兵が納得するか?」

「しかし膨大な部隊を維持出来るだけの物資の輸送ははもはや地球連邦軍の協力を持ってしても不可能になったんだぞ。銀河連邦警察や時空管理局の物資輸送を考慮に入れても80パーセントが限界だ!戦線の縮小はやむ無しだ!」

「しかし我々の敵はティターンズだけではないのだぞ!それを忘れるな!」

紛糾し、意見がまとまる気配すら見せない会議。アフリカ戦線の縮小はやむ無しとは一致はしたものの、前線将兵の賛同は得られないであろう事は頭痛の種だ。ヴェネツィアの離反の影響は大きいのが伺える。それ故に上層部は一部ウィッチの未来兵器の自主輸入を黙認しているのだろう。


――結局、この会議で結論は出ずじまい。希望は地球連邦が有する各スーパーロボットに託される形になった。その動きは防諜の意味もあって機密指定にされ、当面は未来兵器を有する部隊などの奮闘で場をつなぐ事になった。














――話は戻って、501基地

「と、言うわけさ」

「なるほど。バルクホルンがこっちの感覚で二、三日いなくなってたのはISを作るためか……」

「可変戦闘機も投入の許可は出たし、シャーリー達は可変戦闘機の飛行訓練をしろってさ」

「あいよ。旧502の連中との連携訓練もしなけりゃいけねーし、忙しくなってきたぞ」

「ペリーヌさんはいますか?」

「どーしたフェイト」

「ペリーヌさん用の新武装がネクスター社から搬入されたんですよ」

「今はサーニャといるはずだ。呼びだそう」

と、いうわけでペリーヌは自国の軍需産業から搬入された新武装のテストを行う事になった。サーニャ共々である。カールスラントが新開発したMG213はこの時代の水準では極めて高性能な機銃であり、重量が増して75キロと九七式自動砲以上に重い。が、ジェットストライカーの実用化でその重量は問題にならなくなった。この機関砲は各国の範として扱われ、亡命リベリオンがM61を開発するまでの間、世界のスタンダード銃として君臨する事になる。ペリーヌが扱うことになったのは自由ガリアがそれを基に作った『DEFA550』である。





――ジェットストライカーの方向性は模索中であり、全体的に従来より重武装が可能となったが、稼働時間の延伸に苦心していた。リベリオンは開発中のF86の稼働時間延伸策として、プロペラントタンクと追加兵装のパードポイントを兼ねたバックパックを本体とは別に用意し、MSのように『背負う』方式を考案し、扶桑はその逆に、F86の補助を名目に設立予定の空軍導入内定の『震電改』は主翼を延長し、戦闘機のようにハードポイントを設け、ロケット弾(R4Mの模倣。ミサイルは地対空ミサイルがようやく理論が構築されたばかりであり、完全実用化は当分先である)や爆弾を携行させるという手法をとった。これは扶桑皇国ウィッチの多くには格闘戦信仰が根強く、局地戦闘機が嫌われ者である事との兼ね合いで、なるべく軽装でなければ、智子や黒江、智子などの局地戦闘機を理解するエースはいざしらず、格闘戦に凝り固まる多数派を納得させられないからである。自動空戦フラップを装備したのもそのためだ。カールスラントはMe262方式の改良に務めるなど、各国の独自の手法が取られた。これはISやレーバテインが各地で使用、ないしはテストされるに従って軍需産業が重武装化の着想を得たためであった。

「ペリーヌさん、あそこの的に撃ってみてください」

「わかりましたわ」

DEFA550を軽量化し、手持ち武装化したものを担いで、ペリーヌが射撃試験を行う。リボルバーカノンが火を噴く様は今までの歩兵用機関銃とは一線を画するモノで、ペリーヌは重火力を実感する。火力はブレン軽機関銃とは比較にならないもので、魔力による強化作用も相成って、チタン合金製の装甲板を撃ちぬいて見せる。

「反動が大きいし、軽量化されても重いのが難点ですけど、威力が強化されたのはいいですわね」

「軽量化に腐心したってメーカーの人が言ってました。それと作動不良を減らすように努力したとかなんとか」

「ガリアの軍需産業も努力しているのね……」

「これで以前と比べて火力はグンとアップしますね」

「でも装填方がドラム式ではなく、ボックスマガジン式というのは慣れませんわ」

「仕方がないですよ。ドラムマガジン式だと、高機動したらジャムる可能性あるんですから」

フェイトも連邦軍の技術援助で試作された新型武装はドラムマガジン式ではなく、ボックスマガジン式の弾倉が採用されているのは知っているので、ペリーヌに解説する。ドラムマガジン式は扶桑などでよく採用されたが、ジェット時代ではジャムの可能性が上がったので、ボックスマガジン式に切り替えられたと。ペリーヌは時代の流れを実感しつつ、坂本が頭が上がらない先輩の弟子であるフェイトに仄かな対抗心を抱いていた……。









――いささか未来の話だが、1946年以後は体に予備のボックスマガジンマガジンを4、5個括りつける形などで携行して、空戦に臨むという光景が当たり前になっていく。芳佳はそんな中でも状況に適応して撃墜王として名を馳せる。『空軍が誇る空の宮本武蔵』として、管野直枝の二代目相棒として活躍し、二人のコンビは新世代の台頭を表すとして、後輩たちの羨望を集めるようになっていく……。



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