外伝その81『神を超えろ!』


――502、504に加え、506も最終的に指揮下に収めた501だが、当然、それだけの部隊を指揮下に置いた事で求められるのは勝利の一択である。この編成に至るのが最終決戦にまでもつれ込んだ原因は、ひとえにドゴールがごねたせいである。この編成は書類上、新生506結成まで維持されており、ハインリーケが太平洋戦争に従軍する上での大義名分とされた。この編成は前々からの構想であったものの、ド・ゴール派がノーブルウィッチーズを私兵のように扱っていたのもあり、調整が難航、業を煮やした山本五十六が独断で実現させた。ド・ゴールはこの山本の動きにより、政治的に傷を負った。『506を私兵化させた』という噂を流されたためだ。彼は広告塔を手放したくなかったというのもあるが、506には次女のアンヌの事もあり、多大な借りがある。そのため、506をガリアが殆ど絡んでいない戦へ参陣させる事を拒んだが、山本五十六にしてみれば言語道断。独断で参陣させ、更に艦娘達にも全力出撃を下令。ここに、海上兵力としても最高戦力が集められた。

――富士 CIC――


「分かった。おっちゃんは全力で叩くつもりだな。金剛達や大和にまで出撃指令を出すなんて」

未来世界がゴッド・マジンガーまで出したので、山本五十六も艦娘を全力出撃させたのである。ハルトマンは唸った。

「ミーナ、マリンウィッチの噂が数年前に立ってたのは覚えてる?」

「ええ。確か、リバウ撤退戦の時にそういう証言があったけど、マリンウィッチはただの噂よ?あの人達のような伝説でも」

「残念ながら、これまた真実だったりする。ただし、ウィッチじゃない。軍艦の数多の次元世界での意思が集合して、神格として生まれ出でた存在なんだよね。ほれっ」

ハルトマンがここぞとばかりに、デスクに広げた『艦娘』関連の極秘書類。それは主に扶桑(日本)艦が出現してきていたため、国際協調の観点から伏せられていた事項だ。少佐になってから、もっぱら解説役になっているので、本人も驚きである。

「最近、あたしに解説役回ってきてるけどさ、ミーナもしっかりしてよね、本当」

「ご、ごめんなさい」

愚痴になっているハルトマンだが、ミーナの立場がミッド動乱で悪化したのもあり、自分が本来、ミーナの担うはずの役目を代行しているという自覚もある。ミーナの方も、自分の嫉妬心のせいで、エーリカに苦労を強いていることへ負い目があるのか、気まずそうだ。

「トゥルーデもシスコン拗らせてるし、いい年して、ハンナと争ってるから、あたしが裏でやる羽目になったんだからね。坂本少佐は上がりを気にしすぎてたから、宛にできないし、スリーレイブンズに頼るしかなくてね」

「なんて言ったらいいのかしら……、その……」

「悩んでる暇あるなら、状況確認と指揮に集中する!」

「は、はい!」

「ハルトマン、そっちに敵の部隊が向かった!」

「ああ。こっちでも捉えてる。」

「ヒーロー達も兜達も手一杯だから、撃退してくれ!こっちもロキとの相手で手一杯だ!」

「了解。ロキに乗せられた阿呆共を始末しにいかないといかんか。陸戦ウィッチの空挺降下と空戦ウィッチの強行着陸みたいだから、行ってくる」

ハルトマンは、ロキとの戦闘に全力を注いでいる黒江達に代わる形で、富士に強行着陸と空挺降下してきた敵ウィッチを倒さんと、後部甲板に向かった。腕に刀を持っているのと、持った事で目つきが変わり、今までと明らかに違う『修羅』の雰囲気を纏う。本来、医者志望の彼女とかけ離れた境地に立つ姿に、ミーナはハルトマンの戦士としての成長を喜ぶ一方、本来の優しさを保てているかが心配だった。



――こちらは坂本。タイムふろしきによるリウィッチ化処置で11歳相当に若返った(記憶は維持しているが)竹井を伴い、空母の甲板から戦いを見つめる。

「は、はわわ、どうしよう、美緒ちゃん」

「お前、よっほどショックだったんだな……。口調もあの頃に戻ってしまうとは……」

坂本は頭を抱えた。クロウズの頭脳である竹井が、自分が怪異に取り込まれていたショックで、精神が幼児退行を起こしてしまい、体もタイムふろしきで精神に合わせたため、子供そのものだ。初陣の時の。記憶こそ維持してはいるが、子供に精神までも巻き戻ってしまっている以上、大人の時の判断力は無いと見ていい。ただ、救いは11歳当時にはない『勇猛果敢』さがある事で、この点が以前の名残である。

「だが、なってしまったのは仕方がない、なに、大丈夫!黒江も一回、13歳に戻ったと言うしな、ハッハッハ!!」

「美緒ちゃん〜……」

「お前にちゃんづけで呼ばれるのは、6年くらいぶりだな。リバウの頃は名前で呼び合ってたし」

「そうだね。リバウの頃には、私も兵学校出てたし」

「醇子。もし、前線に出るのなら、状況を良く見ろ。状況を良く見て、スーパーロボットの間合いに入らなければ大きな危険は無いはずだ。行けるか?」

「うん。子供に戻ったけど、私だってクロウズの一角だったんだよ。前線に出るには支障はないよ」

――クロウズ。通算、二代目の三羽烏である。スリーレイブンズほどの神通力は持ち合わせていなかったが、怪異の強力さから、彼女達はスリーレイブンズより強いのでは?という評も立っている。その誇りがあるのが、今の竹井の強さだった――

「膨れるな、解ってるよ、気をつけていってこい」

笑いながら、ちょっと膨れる竹井の頬を指で潰す。自分は20歳。竹井は11歳に戻っている。それ故の寂しさもある。竹井がストライカーを纏う。服装は初陣当時のセーラー服で、ますます竹井との隔たりを感じるが、心は共にある。竹井は、坂本の姿を胸に、『第二の初陣』に出る。

『竹井醇子いっぴ……じゃなくて大尉、紫電改、出ます!』

服装も11歳当時に合わせているため、思わず当時の階級を言いそうになる竹井。若返った事実は部隊に知らされているため、皆になんて言われるか心配しつつも、芳佳の予備機を使う形で、戦線復帰をしたのであった。




――スリーレイブンズはロキと死闘を展開していた。二代目の翼、黒田、芳佳も加え、複数でロキと戦う。


「エクスカリバー――!!」

「アロンダイト!」

二代の山羊座の聖闘士による聖剣の攻撃を受け止めるロキ。腕からバリアを出し、衝撃波を受け止める。次いで、グングニルの槍を用い、綾香、次いで翼を吹き飛ばす。芳佳と黒田も続くが、刀と槍は虚しく空を切る。更に、圭子がゲッター線モードで、智子も覚醒状態の加速で挑むが、圭子の拳は空を切り、智子の蹴りは当たっているようで当たっていない。速度差がありすぎたのだ。智子はせいぜい時速300キロ、ロキは光速だ。なので、ロキはその場から動くまでもないのだ。

「やめろ、智子!お前のスピードじゃ、叩きのめされるだけだぞ!」

「やってみなくちゃ、わかんないでしょーが!綾香、黄金聖闘士だからって自惚れてんじゃないの!!」

智子は悪態をつき、果敢にロキに挑むが、スピードが新幹線と同程度では、敵うはずはない。危惧されるのも無理ないが、智子は敗北を糧とし、使い魔とのシンクロ率を次第に上げる。同化の危険を顧みず。これが智子が数百年生きる引き金となった。

『私達の世界をめちゃくちゃにしてくれて…・…あんただけは許さない!!ロキ!!』

智子は怒りをキーに、覚醒の次なる扉の一端にたどり着く。炎のオーラが激しくなり、火花を身に纏うように、電撃がオーラに散っている。炎の翼もグレートマジンガー型からマジンカイザーの亜種というべきものへ変貌しており、覚醒の第二段階とも言うべきものに極めて近い姿に二段変身した。感情が怒りに寄っているため、翼の形状は、正確に言えば、平行次元の『地獄の魔神』を連想させる形状になっており、怒りによる闘争本能の増大が表れている。黒江の記憶にある『第二段階』とは翼が違うことから、不完全であると看破する。

「智子、やめろ!不完全な変身をしたら、お前の魂が取り込まれるぞ!!」

「あいつを倒すには、これしかないのよ、シンクロ率の桁を上げるしか!!」

智子の言通り、不完全であるものの、第二段階の変身のスピード・パワーは飛躍しており、黄金聖闘士に比肩する。だが、不完全な分、負荷も大きい。そのため、瞳の色が安定時の銀ではなく、不完全な事を示す赤だ。だが、智子にはこれしかないのだ。小宇宙に目覚めていない者が、聖闘士と同じ境地に立つには、神域に足を踏み入れるしかないのだ。これが智子の取った選択だった。


『あんたを越えてやる!!神を超え、悪魔も倒す!それが人がたどり着いた答えよ!』

智子が言った言葉は奇しくも、マジンカイザーが課された宿命を表す言葉でもあった。人が神を超える事。星矢がハーデス相手になし得たことである。星矢がオリンポス十二神を倒せるのなら、自分たちが北欧神話の神を超える事はできるはずだと。智子は神格になりつつあるせいか、星矢の事を知っている節があり、多分に彼を意識していた。それを悟った黒江は微笑んだ。



――神を超えようとするスリーレイブンズ達。ティターンズが邪神とネオ・ジオンに媚びを売ってまで手に入れた力と、最終兵器を打ち倒すため、現れた『黒鉄の神』ゴッド・マジンガー。マジンカイザーとよく似た姿であるため、マジンカイザーと認識されるほうが多数派だったが、安定戦闘力ではゴッドが上回る。その為、インレに向かいつつ、護衛に現れた別働艦隊を一蹴する。

『喰らえ!!ゴッドサンダー!!』

ゴッドサンダーは、スペースサンダーの有に三倍もの威力を持つ。そのため、大戦中の艦艇では耐えられるはずはなく、黒焦げにされ、駆逐艦は機能停止・崩壊、戦艦も行き足が止まる。内部が電撃で瞬時に焼き尽くされたのだろう。

『うへぇ。あれでできたてホヤホヤ?武子がブルるはずだわな』

『武子ちゃん、相当に身震いしていたからな。確かに俺達の中でも、ゴッドは特に強力な部類のマシーンだが、真ゲッターに比べれば、まだましなほうだぜ』

『真ゲッターか。エネルギーチャージが大変だっていうけど、どのくらい?』

『ドラゴンを一機、増幅装置として使わないと、連続出撃は無理なくらいだ。暴発する寸前までチャージしてもエネルギーゲインは半分だ』

『うは――!それじゃ竜馬達みたいなゲッター線に強い耐性ないと発狂するじゃないの!』

『事実上、リョウ君達専用だか、新入りの號、翔、剴が頑張って行けるとは思う。今度、ドラゴン増幅器の実験らしいから、その時にテスト受けてみたらどうだ?真イーグル号の』

『戦が終わったら、早乙女博士に電話してみるわ』

『ケイちゃんも忙しいな。ロキと戦ってんのに、抜けて大丈夫なのか?』

『黒江ちゃんとその姪っ子が抑えてるから、あたしが抜けても大丈夫。いいところで戻るつもりだけどね』

『体力あるなぁ』

『アフリカで書類相手に格闘してたし、ゲッター乗ってると、なんていうか興奮状態になるのよねー』

圭子は大忙しだった。ロキとの戦いにちゃっかりと参戦している一方、戦いが長期にわたるため、途中で抜け、インレとドンパチしているという器用な真似をしていたため、鉄也は半分呆れている。ゲッターに乗ると、心が高鳴る(ゲッター線との親和性が高い証明)ため、疲労を感じない。そのため、スリーレイブンズで最年長でありながら、スタミナが一番という状態だ。そのため、真イーグル号に乗れる可能性も、號に次ぐ。そのため、早乙女博士は『號に次ぐ、真ゲッター1の予備パイロット』として、圭子を見ていた節がある。この戦いが終わる頃に早乙女研究所を襲う『悲劇』。真ゲッタードラゴンへの進化の序曲となる事件。しばらくは極秘にされるが、運良く難を逃れた橘博士や甲児達のラインからスリーレイブンズは知らされ、彼女らの弟子たち(なのは、フェイト、箒)を伴い、車弁慶の仮設の墓に墓参りしたという。




――奇しくもシャルル・ド・ゴールの選択ミスにより、連合軍の切り札たる、501、502、504、506の統合運用はこの時のみとなった。ド・ゴールは終生、この際の選択ミスを責められる事になるが、自決主義者であった故に、たとえ自国の戦闘要員がいなくとも、やっと『形にした』ノーブルウィッチーズを他の統合戦闘航空団に飲み込ませる事をしたくなかったのだが、結果として、次女のアンヌを失って『冷静な判断力が失われた』と判断され、山本五十六の博打が当たった事もあり、彼の政治経歴に傷を残す事となる。未来世界の介入により、インドシナすら失うことになったガリア。そのため、国家の権威の低下は否めなかった。かつては世界第4位を謳われた海軍力の見る影もなく、残存艦も大和やモンタナに比して『劣る』とされ、大海戦に参陣できなかったのがトラウマとなった。だが、怪異に鉱物資源を吸われてしまった故、海軍再建は後回しにされ、1957年にようやく大戦直前の建艦群を代替するという有様であった。鉱物資源が健在であれば、超大和世代戦艦の建艦競争に加わったのだが、資源が限られるため、陸空の再建に全力が注がれた事もあり、海軍は次第に装備の老朽化が進むことになる――



――ド・ゴールはモニターに映し出される戦局に苦々しさを覚える。だが、自身肝いりのノーブルウィッチーズ達の戦いには満足げな表情を見せる。ポスト国であった(ただし、二代目の際はその地位を奪われるが)ためだ。ノーブルウィッチーズは、形となる前からケチのつきっぱなしで、ペリーヌは固辞し、情報部の暴走や王党派の策謀のせいで凍結になるわ、更に温存策を取ろうとしたら、山本五十六に先手を打たれ、根こそぎ動員された。それへの苦々しさと、ペリーヌが戦陣に立つ姿を嬉しがる矛盾。ドゴールの失策と失態の始まりは、カリスマ性を求めるべき相手を、今や貴重となった身分の『貴族』に出自を持つ者に求めてしまった事かも知れない。



――貴族(旧華族)そのものは、旧先進国の欧州・日本の一部の人々の出自としては残っているが、23世紀にはほぼ全ての特権は無くなっている。だが、この世界においては、貴族・華族の衰退と消滅の原因である第二次世界大戦は起こっていない。扶桑もなんだかんだで、特権を取り払った『身分』としての華族の存在を、皇室の維持、ノーブルウィッチーズを担うためという軍事的という観点から容認した。扶桑で華族が消えなかった理由はそのためだ。21世紀日本で批判が起きつつも、旧華族は脈々と子孫がおり、名家として遇している以上、表立っての批判はあまり無かった。ド・ゴールは国土を纏めるカリスマ的象徴を求めただけだが、それが戦場の英雄と言われる、貴族出身のペリーヌ・クロステルマンだったというのは、なんとも皮肉であった――



――21世紀の日本政府は、極秘裏に最終決戦に観戦武官を送り混む一方、燃料の融通、コンピュータ部品の調達などの間接的な援助を行っていた。当時の政府首脳陣の一部は必要上、23世紀までの歴史を知らされていた事もあり、『内政干渉はしない』を公約に掲げ、この時期に動きがあった『野党の扶桑への介入』を阻止した事もある。だが、当時の野党は内々で『扶桑の軍国主義を滅ぼし、彼らに真の民主主義を知らしめる』というスローガンを使い、23世紀の地球連邦の意向も、現地の情勢も知らぬまま、各地で民主主義の名のもとにデモを敢行する。だが、不幸にも、当時の扶桑は太平洋戦争の開戦を覚悟し、戦時体制の構築に邁進し始めた時期であったため、彼らの多くは扶桑の国民から逆に白眼視され、強制送還がなされる。彼らはそれを逆恨みし、ティターンズ政権へ、その実態を知らぬまま、多額の資金や多くの資源を与える。それが太平洋戦争の泥沼化と、史実と同等の人的被害を扶桑に与えてしまう事となる。この事が大スキャンダルになったのは、2012年の事。当時は東北の大地震への対応のまずさなどから、当時の政権への信頼が揺らぎ、学園都市が独自に外交まで行うのを制止できなかった、野党時代に双子国へ不当な内政干渉をスローガンに動いたことがあるという、一大スキャンダルは、彼らが政権の座から転落するに相応しいものだった。せっかく得た機会を『野党時代の振る舞い』と経験不足が原因で失い、更に数百万の犠牲を出す事になった扶桑の怒りを買ってしまうため、ある意味で哀れであった。下野直後、彼らは地球連邦の意向を受けた、交代後の政権から追求されると、『彼らがあんな非道な事をやるとは思って無かったと』と言い訳をする羽目に陥る。幸いにも、日本列島そのものはほぼ無傷であった一方、扶桑は南洋地域が荒廃、野党は地震を期に流れた、ティターンズの虐殺行為や非道に顔面蒼白となっており、自分達の行いを、当時の責任者に丸投げして責任逃れをしようとした。が、日本国民はそれを許すほど寛容ではない。案の定、参議院選挙・衆議院選挙で完全敗北を許し、野党は事実上、23世紀の旧エゥーゴからの制裁を受ける形となった――




――インターネットで騒ぎになったのは、ティターンズの先制核攻撃がRX-78GP02A『サイサリス』によってなされたと言う事実であった。それが報じられた際に書き込みは以下の通り。

『テロリスト乙』

『やっぱティターンズは糞だなww』

『サイサリスを登録抹消したくせに使うのかよwwwジャミトフの苦労はwww』

『全て台無しwww』

GPシリーズはアニメでは封印されたままとされていたので、そのあたりを突くコメントが見られた。ジャミトフがレビル派にとどめを刺すために、ジョン・コーウェンを失脚させ、事件の隠蔽を兼ねて、GPシリーズを登録抹消した。が、ティターンズはその主因となった試作二号機で核攻撃を行った。サイサリスの評価はなんだかんだで高い事の表れでもあり、Z計画とリックディアスの技術的祖である事も周知されたという。


『ティターンズ残党は何が主力だろう』

『まさかのバーザムだとwww』

『嘘だろwwwマラサイの間違いじゃないのかww』

という冗談めいた書き込みが見られる中、その日のニュースで、連邦からもたらされた『ZガンダムがZプラスと編隊飛行している映像』が報道され、マニアは大興奮し、掲示板のサーバーが落ちたという――



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