外伝その273『プリキュア・プロジェクト』


――ライブ会場で雑談に入った一同。そこで、のぞみは覚醒の瞬間を回想する。

「あんたは他人の体を乗っ取ったのよね?その時の事を話してくれる?」

「うん。私自身はそんな感覚ないんだ。気がついたらこの世界にいたって感じで。それで、とっさに変身したんだ」

のぞみは錦の身体を乗っ取った感覚がなく、気がついたら中島錦の存在を上書きして転生していた事を話す。中島錦を構成していた要素をのぞみが割り込む形で上書きしたため、錦の経験や記憶も自動的に自分の記憶と経験になっていた事等から、黒江と黒田を先輩と呼ぶのだ。状態としては、PCのOSの更新が近いだろう。

「で、智子から聞いたけどよ、お前、かっこいい台詞でメタモルフォーゼしたんだって?」

「は、はい。『あんたら(怪異)が人の未来を握る存在なら、わたしが、わたしが未来を奪い返す!』…だったかな」

「どこの津上翔一だ、お前」

津上翔一。本名は沢木哲也、仮面ライダーアギトとなった青年のことである。記憶喪失であったので、津上翔一の名を名乗っていた。仮面ライダーアギトの事はディケイドから聞いていたので、引き合いに出したのだ。

「いいじゃないですか〜!10代の子供じゃ、精神的にはないですし〜!」

のぞみは元来のアホの子ぶりを保ちつつも、所々で成人後の精神状態である事が分かる。しかしながら、必死に往時の自分であるように取り繕っている様子も窺わせるため、精神的には以前の明るさがどこか色褪せている面もあった。それは彼女の成人後の人生に由来する哀しみの表れでもあった。

「黒田にからかわれたってんだろ?あいつも遊ぶからな。それに竹井もキュアマーメイドになりそうな因子ありそうだし、お前んとこ、因子持ちが二人になるぞ」

「501出身じゃ、ペリーヌさん、キュアスカーレットになりそうな。二重人格だけど」

「ああ。ペリーヌ個人の性格はスカーレットに近いしな」

「501、因子持ち多くないですか?」

「ピンクカルテット出身が二人だし、ペリーヌが覚醒しても三人で、特段は多くねえよ。赤城がマカロンになれるとか言ってたけど」

「うぇ、あの大食いキングが、キュアマカロン?」

プリキュア因子保有者は統合戦闘航空団に絞った場合でもピンクチーム出身がおおよそ三名、青チームが一名と多くはない。また、艦娘が真似られるのも含めた場合は多い。英霊でありつつ、プリキュアであるアストルフォは特異な例だ。また、艦娘のプリキュア化はエミュレートなので、衣笠、イムヤ、ゴーヤなどがキュアラブリーになれ、しおい(イオナ)はキュアダイヤモンドとキュアレモネードになれる。赤城はキュアマカロンになれるらしいので、意外に幅が広い。また、別世界に広げた場合の候補は、ラクス・クライン、あるいはミーナに転生したのと別の存在としてのまほが九条ひかり/シャイニールミナス。ダージリンがキュアベリー/蒼乃美希、カエサルが美々野くるみ/ミルキィローズなど、意外に多い。



特に、圭子もお遊びでキュアビートになれる(圭子の場合は容姿だけに近いが)ため、意外にプリキュアで一チームは組める


「一チームは組めますよ、それ」

「だろ?本当は現役時代のお前らを連れてくる計画だったんだが、その前にお前らが転生してきたんだよ」

「で、ちょうどいいから、囲い込みですか?」

「軍隊で保護すりゃ、身分は保証されるし、食う飯には困らねぇからな。軟禁もあり得るんだし」


「そうそう。入っちゃえば楽だよ。年功が加算されれば、この時代だと家建つよ」

「のぞみ、あんた。何よあの金額」

「そりゃ大尉で、ウィッチとしての年功が加わるし、危険手当も加算されたし」

「お前は年功がないから、来月あたりの給料は安いぞ」

「うへぇ!?」

「少尉なんてのはそんなもんだ。みゆきは下士官を経てるから、その分が加算されてるから、高いんだよ(スパイ防止の観点もあるが、海軍は特務士官枠があったため、星空みゆき/宮藤芳佳はこの時点では『特務士官枠』である)」

「お前、多分だが、来年辺りには士官学校で絞られるぞ。平穏な時期に士官教育は進めたいだろうからな」

「士官学校?何年です?」

「ウィッチ枠だと、1年半くらいだ。元々、時間がない故の特別枠だし」

士官学校のカリキュラムはウィッチにおいては簡略化が進み、この時点では一年半ほどと、速成教育である。しかし、日本から『戦線で使い物にならないから、教育期間を伸ばせ』と言われて、絶賛困惑中なのが軍の教育機関なのだ。また、ウィッチは長くとも10年で戦士としての寿命が終了するため、どんどん短くなり、今では1年未満である。そのため、統合士官学校は四年にすることが内定している。
幹部候補生学校相当の機関は統合軍大学という形で置かれる予定だが、ウィッチ閥は反対している。(全部を出る頃には、18歳になるからという理由だ。Gウィッチはあくまで一部の突然変異者で、通常は10代後半になると古参扱いなのだから、16歳からにしろと。いう)この問題はウィッチという存在が魔導師より面倒な存在である証明であり、小学校や中学校からの将校引き上げは実に困る現場という現実問題がある。すでに、黒江達と中堅の世代間対立が激化していたこともあり、この問題は扶桑がキャスティング・ボートを握る。黒江達を当初、出戻りということで特別扱いする意図は無かったが、出向先で撃墜王になった+かつての神通力に衰えなし+転生のコンボでGウィッチという区分と言葉が生まれた。三人への昭和天皇の寵愛が深い事も上層部には予想外の展開であったし、Rウィッチがその絶頂期の能力値で暴れていたこともあり、ヒエラルキーで最下位になる事を現役世代は恐れた。特に、若くとも20代前半を迎えていたはずの黒江達がその常識外の戦闘能力でヒーロー達と並び立つ光景は、現役世代に嫉妬を抱かせ、『後輩に道を譲らない』とする陰口を叩かせる。Rウィッチの世代にはレイブンズ信仰が強く、その強さを神格化しているように思えたからだろう。もちろん、501統合の際には、強さを実演することで侮る意見を黙らせているし、ミーナには手を焼いている。カールスラントが当時、ウィッチ教育の世界最高峰を自負する一方、大物が45年の17歳からは先細りしていたのも事実だ。

「この先、先輩はどうするつもりですか?」

「当面は魔法つかいプリキュアの蘇生を急ぐ。組織が仮面ライダーのアナザータイプを造ってきた以上、五号まで出かねないからな」

「みらいちゃんとリコちゃんを殺したっていう、あの飛行兵みたいな仮面ライダーが…?」

「奴は仮面ライダーエターナルになった奴の別の可能性。正史でエターナルになった『大道克己』の別個体が組織に見出され、昭和ライダーの方向性で仮面ライダーになった結果にして、大首領の肉体の試作品でもある」

仮面ライダー四号は仮面ライダーの名を持つが、A-1スカイレーダーをベースにしたビークル『スカイサイクロン』を持つ。レシプロ機だが、ベース機が高性能だったので、戦闘機としても使用可能である。そのため、彼は通常のホッパータイプより航空兵に近いボディラインを持つ。脳改造の影響か、三号と違い、残忍な嗜好があり、キュアマジカルをスカイサイクロンで蜂の巣にしようとし、三号に諌められている。」

「奴は俺や本郷と同じホッパータイプの改造人間だ。俺たちのボディは本来、『バッタ男』として設計されていたが、4号はそれにパイロット要素を入れたものだ」

「ただ、四号は脳改造された状態で生まれている分、三号と違って、改心は望めない。あいつは倒さないとならねぇ」

「組織って?」

「一言で言うなら、日本神話の神を崇めるナチス・ドイツの残党だよ」

「あの、なんでナチスが日本神話を?」

りんが突っ込む。ドイツは日本を利用する側だったのではないのかと。

「奴らが生まれた世界じゃ、ナチス・ドイツの指導層を裏で戦争に駆り立てた『タオ・チェン』というチベットの呪術師がいてな。そのタオ・チェンこそ、日本神話のスサノオノミコトの意志の代弁者だった」

バダンはアジア、それも日本を聖地としている。ヴァルハラこそは日本列島であるという思想はアドルフ・ヒトラーがジュドにそう啓示されたからで、オカルトじみている。アドルフ・ヒトラーが政権を握る前後、タオ・チェンに『日本列島こそ、彼の方の住まわれていた地。日本と同盟せよ』と啓示され、ヒトラーはそれを素直に信じた。自分の思想を棚上げしてでも。ヒトラーをジュドは扇動家としての価値しか見出してはいなかったが、犬のように従順なことから軍団の器として、ナチスを育てた。その軍団の後裔こそが歴代の組織であり、ネオショッカーからジンドグマまでは、別の銀河で育てていた軍団とショッカー残党の混合である。

「大首領は古代日本で月読尊に敗れ去った後、彼の力で異次元に封じられたが、その復活を目指して、肉体のコピーを組織に造らせようとした。その試作品が俺たち仮面ライダーの複数のボディさ」

「試作品!?じゃ、日本神話の神々は機械化されたどこかの宇宙人?」

「古代人からすれば、神の如き力を持つサイボーグなど、神様そのものだ。現に奴は、欧州や東洋の怪物の原型になった魔物の子孫を親衛隊にしている」

「ま、魔物が親衛隊!?」

「奴らの名はデルザー軍団。組織の中でも最上位に位置する階級で、大首領の親衛隊を自認している。奴らを倒すのに、俺たちが総出で短期決戦で臨んだくらいの強者だ」

デルザー軍団。時に、コミカルなやり取りもするが、その強さは歴代組織でも最強で、岬ユリ子/電波人間タックルを戦死に追いやり、七人ライダーが総力戦かつ短期決戦で以て挑んだ唯一無二の相手。特に、歴代ライダーを苦戦させ、捕虜にまでした実績もある。

「奴らは強い。全員が大幹部で、しかもストロンガーの初期スペックでは一矢報いることすらままならないほどだった。俺も押され気味だったしな…」

「そそ。隼人さん、マシンガン突きつけられてたよね」

「大元帥、飛び道具使うんだぜ?反則だ」

「本郷さんが正義の味方らしくない作戦して、難を逃れましたね」

「本郷のやつ、人質作戦は躊躇ないからなー」

苦笑いの一文字。本郷猛は人質を取る事は多くしており、デルザー軍団相手にも仕掛け、マシーン大元帥が『それでも栄光のデルザー改造魔人か!?』と嘆くほどの醜態をヨロイ騎士と磁石団長はやらかしている。本郷は修羅場を多く潜り抜けているので、戦いになると頼もしい。敵にとっては『旧型のホッパータイプなのに、強さは雑兵の新型数百にも匹敵する』と恐れられる存在だ。

「本郷の戦い方はいい見本になるから、後で綾ちゃんからDVDでも見せてもらえ。特にデルザー軍団との決戦の頃には円熟してるし」

「本郷さん、武術の達人だっけ?」

「俺は若い頃に親父が護身術を覚えろってんで、大学までに身につけてたくらいだが、本郷は元々、スポーツ万能で知られてたからな。まさか同じ仮面ライダーになるとも知らないで、インタビューしてたこともあるさ」

「1968年位の記事だっけ」

「そそ。俺が駆け出しで、本郷もまだ大学出てない頃さ」

本郷は1968年前後に大学院に進学した。当時、生化学研究室のホープであり、緑川博士自慢の弟子であった。その一方で、スポーツ万能、頑健なボディを持つ事から、完成型ホッパータイプの素体に推薦されてしまっていた。そこが普通の女の子が超パワーを得た経緯を受け継ぐ場合が多いプリキュアと異なる点だ。

「俺たちはアイテムで変身する平成ライダーと違って、身体を改造された故に向き合う事も多い。だからと言って、平成ライダーを否定する気はないさ。彼らなりの理由があるからな。だが、昭和の時代から戦ってきた俺たちは伝説扱いなのは勘弁だけど。ストロンガーまでを差して、伝説と言われるが、俺たちはまだ現役バリバリだからね」

「私達も毎年プリキュアが増えるから、段々と呼ばれる事も無くなっていったからなー。気持ち、わかります」

「古参は大変ってことですね!」

「そういうこった」

黒江が合いの手を入れる。

「でも、なんか意外な感じ。響があんなに歌が上手で、しかも妖艶に歌いこなしてるなんて」

「俺が特訓させた。俺、お袋が歌劇団入れさせたいからって、嫌なのに英才教育施しやがってな。そのノウハウで仕込んだ」

黒江は母親の英才教育のおかげで、歌唱訓練をプロレベルで施されていたため、元からCD(レコード)を出せるレベルの上手さを誇る。また、作詞の才能もあるため、隊歌は今回も黒江が作詞する羽目となった。もし、音楽の方向に才能を使えば、プロのシンガーソングライターにでもなれただろう。また、今回は戦間期の食い扶持のため、グレイス・オコナーに頼み込んで訓練を受けたため、23世紀世界でも、その気になれば歌手デビュー可能であり、サウンドエナジーシステムを作動させられる。それがシンフォギアも軽く扱えた理由である。(黒江のサウンドエナジーはミレーヌ・ジーナスと同レベルであるものの、シンフォギアを外部から強制起動させるに充分なレベルである)サウンドエナジーはシンフォギア世界でのフォニックゲインに相当するが、熱気バサラとリン・ミンメイのレベルになると、奇跡すら起こせるレベルになる。また、容易くそれに近いサウンドエナジーを任意で出せた黒江に立花響が嫉妬した面も、シンフォギア世界の騒動の一因である。

「のび太は異能生存体だからってんで、存在自体が戦乱や破滅的状況に成りやすくなるとか言われてるけど、あいつは元々がギャグ漫画の人間だから、深く考える必要ないような?」

「ギャグ漫画のキャラはシリアスキャラと一線を画する存在ですから、深く考えたらキリないですよ、先輩」

のび太は確かに異能生存体だが、大冒険は知らない内に処理していたし、車にはねられる、のら犬に噛まれるなどの点でその効果を発揮しているほうが正しい。裏稼業はそもそも、ゴルゴしか全力を出させないので、発動する条件そのものが稀である。また、黒江達はそもそも異能生存体の効用と関係ない次元で生き延びてきたし、自己の意志で転生している。神が介在したのは転生の手伝いくらいである。元々、平凡な日本の平和な時代の人間であるが、ドラえもんの来訪で戦いの才能を開花させたのが彼である。そのため、異能生存体の要素(因果律操作力)はゴルゴよりは弱めである(ゴルゴのほうが、キリコ・キュービィーのような異能生存体としての要素を強く持つ)。ゴルゴと違い、ギャグ漫画要素がある分、シリアスな能力の補正が割に弱いのだろう。そのため、のび太は『悪運がゴルゴもうなるレベルで強い男』と知られているが、弱めの異能生存体でもある。

「のび太はキリコのようなたいそれた存在じゃないって、自分で言ってるんだけどなぁ。俺のほうが戦乱の火種って言われてるんだぜ」

「確かに、上の一部や子供達の一部にはそういう見方が」

黒江はのび太が目される異能生存体の負の影響力は自分にこそあると自嘲する。確かに黒江の行くところには戦いがつきまとい、復帰だけで内乱の一因とさえなじられている。しかし、黒江は戦神の従神である以上、戦いを自然に呼び込んでしまうのは仕方がないことである。レイブンズと、黄泉から甦った歴代のプリキュアの戦士達は因果律すら捻じ曲げる(異能生存体でやっと対抗できるレベル)能力を持つマジンガーZEROやそれに匹敵するレベルの敵との戦いのために、ゼウスの手で不死を与えられた存在だ。

「これから長い戦いになる。お前らは一般人にとっちゃ希望だ。いくら周りにヒーローがいても、他力本願になるな。現役バリバリだった頃の気持ちを思い出せ。俺に言える事はそんだけだ」

「長い、か。今度は老わないし、死なない代わりに戦い続ける運命。そう考えると、神様は残酷ですよ」

「確かに、死んだほうが楽にはなれるが、お前たちは希望の象徴的存在だ。誰もが無敵であり、不滅、不屈の闘志をお前らに求める。男にだってなりたい連中はいたろうし」

「俺達、七人ライダーが無敵であると信じる声があり続けるのと同じさ。マジンガーZEROはその声を邪な解釈で捻じ曲げた存在だ。なら、倒すしかないさ。奴らを倒さなくては、また別のプリキュアの世界が滅びの災厄に遭う」

「先輩が計画を早めたの、わかります。みらいちゃんやリコちゃんのような犠牲を防ぐため、ですよね」

「ああ。奴らは俺の上を行った。どこかで巻き返さないと、連中はまた別のプリキュアを滅ぼす。フェリーチェには悪い事をした。あいつが落ち着いて、はーちゃんに戻れたら、のび太の家に送り込むよ」

「みらいちゃんとリコちゃんの蘇生は?」

「今は肉体の再組成をしてるところだ。霊魂はすでに黄泉から連れ戻した。夢ん中で、はーちゃんに会ってるだろう」

「ドラえもんの道具って万能ですね…」

「あの時代だからさ。ひみつ道具で世界の仕組みに迫ろうとさえした。しかしその事が西洋文明の宗教倫理に触れて、統合戦争を激しくした罪の面もある。その頃にはのび太は寿命で死んでるし、異能生存体の効果云々ってわけでもないと思うんだがなぁ」

黒江が気にする、異能生存体の効用とはーちゃん(キュアフェリーチェ)の事。はーちゃんは結局、黒江がのび太(少年期)のもとに送り込み、のび太の義妹その三になるのである。

「ライブの休憩時間にトークイベント入れるから、お前ら、プリキュア姿で参加してくんね?」

「は?」

「えー!」

と、ライブの間のトークイベントに二人を担ぎ出す二人。何を話せばいいのか?真剣に悩むのぞみと、呆気にとられるりん。対照的な二人であった。この時、りんは感じていた。のぞみが必死に往時の自分らしく振る舞うように自分を取り繕っていることを。恐らく、成人後の人生で味わった理想と現実の差由来の挫折を皆には知られたくない故だろうが、教師という職の過酷さを現役時代に親類から聞いていたりんは、夢を叶えること、『ココ』との約束を拠り所に就職したのぞみの将来を案じていたため、自分の世界でのぞみが『20代のうちにパルミエ王国に嫁入りしていった』ことは幸せな結末だったと実感した。この場にいるのぞみは、自分が見てきた『夢原のぞみ』とは別の人生を辿った平行世界の同一人物なのだ。教師生活を定年まで続けたものの、いつしか若き日の夢を見失い、プリキュア時代の思い出を拠り所に転生した哀しい経緯を持つ。それ故に親友であり、幼馴染の自分を求めていたという実感がある。

(のぞみ、たとえ別のあんたでも、やっぱりあたしが面倒見ないとダメみたいね…)

そう独白し、決意を新たにするりんであった。



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