in side

 そんなわけでリョカさんに案内されたのは映画とかに出てきそうな、いかにもといった雰囲気の酒場だった。
「さてと、頼みたいことなんだけど……実は妹を探して欲しいのさ」
「妹? 珍しいわね」
 で、カウンター席に座るリョカさんの話にミュウが少し驚いたような顔をしていた。
あ、今まで触れなかったが、ミュウはボルテクス界にいる時は基本的に出しっぱなしである。
ミュウ曰く「GUMPの中は狭すぎて嫌!」なのだそうだ。俺としては生体マグネタイトの消費を抑えたいんだが……
「どういうこと?」
「悪魔は同じ奴がいっぱいいるけど、決して兄弟姉妹とかじゃないの。気が付いたらその種族として生まれてたって感じだからね。
その上、生まれた時には自分1人しかいないし。でも、希に同じ種族が2・3人同時に生まれることがあるみたい。
そういう時に限って、兄弟姉妹になることもあるらしいわ」
「生まれるって……どうやって?」
 理華の疑問にミュウが答えるが、話を聞いていてそんな疑問が出てくる。
いや、悪魔ってどんな風に生まれるのか気になるじゃん?
「そう言われてもねぇ……私も気付いたらいたって感じで、周りには誰もいなかったし」
「話、続けていいかい?」
 と、ミュウは首を傾げるが……ううむ、もしかしたら面白いことがわかるかもと思ったが、そうでもないらしい。
で、リョカさんに睨まれてしまう。そういや、話を聞いてる最中だったっけ。
「あ、すいません……で、妹を捜して欲しいというのは?」
「ああ……実はね。数日前から妹がいなくなっちまったのさ。
1日2日くらいならまだしも、流石におかしいと思ったんでお客さんとかに聞いて探し回ってるんだけど……手掛かり無しでね。
私もお店があるから、そんなに遠くまで行けないし……その時、あんたらの噂を聞いてね。頼もうと思ったのさ」
「噂?」
 話してくれるリョカさんだが、その話の中に気になるひと言があったんで理華が聞いてくる。
でも、噂って……俺達、何かしたっけ?
「生体マグネタイト協会の店主が言ってたよ。あんたらが大量の生体マグネタイトを持ってくるってね」
 で、リョカさんから返ってきた言葉に思わず納得。確かに探索となると、どうしても悪魔と戦わなきゃならないし……
幻想郷とかでもたくさんの悪魔を倒してきたしな。それで貯まってたんだっけ?
それで生体マグネタイト協会の人は驚いてたけど……最近はなんか喜んでくれてる。
なんでも大量にあった方がいいとか言ってたけど。
「大量の生体マグネタイトを持ってくるってことはたくさんの悪魔を倒さないと手に入らないはずだ。
つまり、あんたらはそれだけの腕があると見込んだってわけ」
 リョカさんの話に思わず納得。でも、別に腕が立つってわけでもないんだが……
だけど、断る理由もな。次の探索をしたいけど、幻想郷に通じる穴があった所よりも奥地に入らなきゃならないかもしれないし。
そうなると悪魔もより強い奴らが出てくるし……ん〜、合成中の銃の威力がどんだけなのかにもよるが、完成まで待った方がいいかな?
「あ〜……まぁ、出来る範囲でいいのなら受けますけど……」
「そうかい? 何かわかったら教えておくれよ。お礼はするからさ。あ、これは妹の写真だ。名前はルカ。頼んだよ」
「あ、はい」
 リョカさんに頼まれながら写真を受け取る。ふむ、リョカさんを可愛くした感じだな。
そんなわけで、俺達はリョカさんの依頼を受けることにしたのだった。


「それでどうするの?」
 リョカさんのお店を出た後、念のために銃と弾丸を買っておいた。
俺のはなんか前の銃より軽い物を選び、理華は変わった形のマシンガンを購入。
で、道具兼武器屋を出てから理華に聞かれたんだが……
「とりあえず、町の人に聞いて回るしかないんじゃないかな?」
「まぁ、そうよね……」
 というか、それしか思いつかないんだけど。理華もため息を吐きながらもうなずいてたし。
そんなわけで俺達は町のあちこちに行って、ルカの写真を見せながら町の人達に聞いて回ったんだが――
「ああ、この子なら見たよ」
 町の外れ辺りにいた人に聞いてみたら、そんな返事が返ってきました。
「本当ですか?」
「ああ……変な男に抱えられて、あっちの方に連れて行かれるのを見てね。あの時はなんだろうと思ったけど……」
 と、町の人は指を指しながら話してくれたが……確か、あっちってスラム街じゃなかったっけ?
町の人達も危険地帯だって言ってて、近付く人はほとんどいないはず。つ〜ことは誘拐?
「どうするの?」
「行くしかないのかなぁ……」
 ミュウに聞かれて肩を落とす。行きたくはないんだけど……場所が場所だけにどうしたもんか……
「とりあえず、行ってみない?」
「そうだな……」
 理華に言われて渋々行くことにした。ちなみにだが、この町にも一応警察みたいな物はある。ただ、どんな物なのかは詳しくは知らない。
まぁ、スラム街にルカさんがいるかもしれないじゃ動いてくれないかもしれないし……となると、理華の言うとおり行くしかないのか。
そういうわけで、重い足取りでスラム街に入った。
「あ、どうも……」
 で、入った途端に何人もの人に睨まれましたよ。あ、悪魔もいるじゃん……
「なんだ、てめぇらは?」
「あ〜、その……人捜しをしてまして……この人なんですけど、知りませんかね?」
 睨んでくる1人にルカの写真を見せる俺だが……スラム街の人達はお互いの顔を見たかと思うと嫌な笑みをこっちに向けてくる。
あ、嫌な予感全開なんだけど――
「どうする?」
「男は身ぐるみ剥いじまおうぜ。女は……俺達のもんにしちまおう」
 なんてこと言い合ってます。ああ、予感的中ですか、そうですか……
「どうする?」
「とりあえず、殴っとこう」
 理華に聞かれて、そう答えておく。しっかし、こういうことに動じなくなってきてるよなぁ、俺。
慣れって偉大ですね。慣れてどうするかって意見もありますが……


 out side

「ほら、言っちまえよ。仲魔になるって……そうすりゃ、ラクになれるぜ……」
「く……」
 ある古ぼけた建物の一室。そこに男と女はいた。
男は嫌な笑みを向け、女は両手を鎖に繋がれて吊された挙句、檻の中に入れられていた。
女の名はルカ。そう、リョカが翔太達に探して欲しいと頼んでいた悪魔である。ルカは姉の酒場で働き、その働きぶりや美貌で常連客に親しまれていた。
そんなルカに目を付けたのがこの男である。男はどうにかルカを自分の物に出来ないかと考えた。
ルカにとって不幸だったのは、男がサマナーだったことである。そのため、しつこく仲魔になれと言い寄られていた。
むろん、ルカはそんなつもりなんて毛頭無かったので断っていたのだが……
ある日、男に隙を突かれて眠らされ連れ去られてしまい、今の状況になってしまったのである。
逃げようにもいかに悪魔とはいっても鎖を解くことは出来ない。しかも、どこで手に入れたのか、この檻は生体マグネタイトを遮断してしまう。
悪魔は基本的に生体マグネタイトを得ることで実体化している。つまり、生体マグネタイトがなければ生きていけないのも同然なのだ。
それを脅しに使い、サマナーの男はルカに仲魔になれと迫ってきた。
すでにルカは限界に近かった。生体マグネタイトを得られない状況では、いつ実体化出来なくなるかわからなくなる。
もし、そうなったらどうなるのか? ある悪魔はそのまま死に去り、またある悪魔は元の姿を保てずに醜い姿になったという。
そんなのはルカとしてもごめんだった。でも、このままでは……
(姉さん……ごめん……)
 もうダメだとルカが諦めかけたその時――
「か、頭!? 大変でさぁ!?」
「なんだ!? うるさいぞ!」
 別の男がいきなり部屋に飛び込んできたのである。それにサマナーの男は怒鳴り散らすが――
「ば、バケモノがぁ!?」
 やってきた男は関係無いとばかりに叫ぼうとして、いきなり飛び出してきた足に蹴り飛ばされてしまった。
何事かと驚くサマナーの男。すると足の主である者が姿を見せた。
「なんだ、貴様らは!?」
「あ〜……そこにいるルカって人を探して欲しいと頼まれたもんだ」
 と、叫ぶサマナーの男に答えるのは翔太である。その横には理華とミュウの姿もあった。
スラム街で翔太達を取り囲んだ奴らはどうなったかというと、先程蹴り飛ばされた男と同様の目にあったとだけ言っておこう。
「貴様もサマナーか!」
 翔太の上を飛んでいるミュウを見て、サマナーの男はそう判断した。それと同時に口の端を吊り上げるような嫌な笑みを浮かべる。
「ふ、ふふ……悪いがこいつは渡せないな……貴様のような低俗なサマナーには……な!」
 言いながら、サマナーの男は電子辞書のようなCOMPを開き、仲魔にしている悪魔を喚び出した。
その数は6。数の上ではサマナーの男が優位である。だが――
「ええと……なんというか……」
 その悪魔を見て、翔太は呆れていた。
というのも、サマナーの男が喚び出した悪魔というのが町の外をうろついてるような……いわゆる低級な悪魔ばかりだったのだ。
今の翔太なら、仲魔の力を借りなくても倒せるくらいである。
「自分の愚かさを……死を持って味わえ!」
 嫌な笑みを浮かべたままで悪魔達を差し向けるサマナーの男。翔太の反応を恐怖によるものと思ってのことだった。
この時、サマナーの男は自分の勝利を疑いもしなかった。相手は自分よりも弱い低俗なサマナーだと思ったのだ。
 が――
「ぐぎゃあ!?」
「ぎやあぁぁぁぁ!?」
「があぁぁぁぁ!?」
「は?」
 自分が喚び出した悪魔があっさりと倒されていくことで表情が固まる。
この時、サマナーの男は気付いてもいなかった。翔太達はどうやってここに来たのかを。
 翔太達は今まで様々な悪魔と戦ってきた。それこそ、サマナーの男が喚び出した悪魔よりも高位な悪魔とも。
そんな翔太達が今更町の外でうろつくような低級な悪魔に簡単に負けたりはしない。当然、スラム街にいた奴らにもだ。
それとは別に理由もある。まず、今回フォルマと合成した武器を手に入れたこと。
フォルマによって合成された武器は、悪魔に対して劇的な変化を見せた。
本来なら何度も斬るなりしないと倒せなかったのが、一撃で倒せるようになったのである。
これは相手が低級な悪魔だったのもあるのだろうが、翔太としては嬉しい誤算である。
 もう1つの理由がミュウである。ヴィクトルが言っていたとおり、悪魔はより濃度の高い生体マグネタイトを与えると成長する。
翔太と仲魔になったミュウは濃度の高い生体マグネタイトを与えられのと今までの戦いもあって、
サマナーの男が喚び出した悪魔なんて目じゃないほどに成長したのだ。
 そんな翔太の様子をルカは呆然と見ていた。人間にしては強すぎる。それがルカが翔太に抱いた感想である。
ルカもサマナーとなった人間を何人か見ているが、翔太ほどの者を見たことがない。
故にだろうか? ルカはいつの間にか翔太に魅入っていた。
「な、な……」
「で、あんただけになったけど、まだやる?」
 と、サマナーの男が喚び出した悪魔達を倒してしまった翔太が問い掛けるが、男は固まったままである。
あまりにも予想外。だが、このままでは勝てないというのは理解出来たようで――
「くそ!」
 あっさりと逃げてしまうのだった。
それを見届けた翔太はため息を吐くと、ルカを檻から出すことにした。
「大丈夫?」
「え、ええ……あ……」
 翔太によって檻から出され、両手の鎖も解かれるルカ。
だが、今まで生体マグネタイトを得られなかった為にまともに動くこともままならず、ふらついて翔太の体にしがみついてしまう。
「おわっと。本当に大丈夫?」
「きっと、生体マグネタイト不足ね。このままじゃ、まともに動けないと思うわよ」
「そうか。それじゃあ、ちょっと待ってくれ」
 ルカの状態を見たミュウの話を聞いて、問い掛けた翔太がうなずくとGUMPを開いた。
悪魔との交渉には生体マグネタイトを渡したりする必要がある。
COMPにはその機能があり、それを使ってルカに生体マグネタイトを供給しようと考えたのだ。
 少ししてからGUMPから緑色の光が飛び出し、それがルカの体へと溶け込むように消えて行く。
「な!?」
 その途端、ルカは驚きに目を見開いた。回復どころか、それを通り越して体が活性化したのである。
翔太としてはこれくらいかなと100MAG程供給したのだが、ルカとしては多すぎる量であった。
ちなみに普段から多めに生体マグネタイトを持っているため、100ぐらいでは翔太としては困らない。
それでルカは思う。翔太は凄い人なんじゃないかと。
サマナーでもそれほど多くの生体マグネタイトを持つ者はいないと、生体マグネタイト協会の店主に聞いたことがある。
なのに、翔太は衰弱したルカを回復させるどころか、活性化するほどの量を与えた。
これから考えて、普通のサマナーでは無いと感じたのである。そのせいか、ルカの翔太を見る目が変わってきていた。
「これでいいかな?」
「あ、はい……ありがとう……ございます……」
 翔太に聞かれて立ち上がるルカであったが、なんか視線に熱がこもっているようにも見える。
そのルカの様子に理華とミュウの目がなぜか訝しげな物になっていた。
「そりゃ良かった。それじゃあ、とっととこんな所から――」
「待ちやがれ!」
 安心した翔太がそれを言おうとした時、叫び声が遮った。何かと思って翔太達が顔を向けてみると、あのサマナーの男が戻ってきていた。
しかも、銃を持たせた十数人の男達を連れて。
「さっきは油断したが……これならいくら強くても関係ねぇ……」
 サマナーの男が口の端を吊り上げるような嫌な笑みを見せる。確かに数もそうだが、全員に銃を持たせている。
こちらの優位は揺るがない。そんな余裕から出た笑みである。
「さっきの礼をさせてもらおうか……まずは持ってる物を――」
「ミュウ、一発ぶっ放せ」
「は〜い。マハアギ!」
『ぎゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?』
 が、その余裕が命取りであった。確かに以前の翔太達なら、この状況はかなり危なかったであろう。
だが、幻想郷での戦いにより、成長したミュウは新たな魔法を使えるようになっていたのである。
それこそ、サマナーの男と男達を吹っ飛ばせるほどの威力を持った魔法を。
これにはルカも再び目を見開いて驚いていた。ピクシーがこれほど強力な魔法を使えるなぞ、まずありえない。
確かに濃度の高い生体マグネタイトを供給すれば、悪魔が成長するのは知ってはいるが……
まさか、ここまで成長させるとは……ルカの翔太を見る目がどんどんと変わっていく中、翔太は油断せずにGUMPを操作する。
探索などでこういった油断が命取りなのを学んでいるのだ。故に仲魔達を召喚する。
「く、そぉがぁ……絶対にゆる……さ……」
 吹っ飛ばされたものの、なんとか立ち上がるサマナーの男。その顔は憎悪に歪んでいたが、その光景を見て驚愕へと変わる。
翔太の前には仲魔達がいた。サマナーの男や男達には到底敵いそうにない悪魔達が……
それを見たサマナーの男は思った。勝てない……コイツは強すぎる。だが――
「え、あ……ま、待ってくれ!? そうだ! 手を組もう! そうすりゃこの町を支配出来るぜ! な!?」
 サマナーの男は慌てた様子でそんなことを言い出す。
このまま敵対するより、仲間になってもらうか取り入ってしまおうを考えたのだ。
強い上に強力な悪魔を従えてるのだ。上手く利用すれば自分は甘い汁を吸えると思ったのである。だが――
「どうするんだ?」
「とりあえず、もう一回吹っ飛ばしてから徹底的に叩きのめしてくれ」
 オニの問い掛けに呆れた様子で翔太が答えた。サマナーの男の思惑などバレバレである。
なので――
「マハアギ!」
「アギラオ!」
「ガルーラ!」
「ブフーラ!」
『うっぎゃあぁぁぁぁぁぁぁぁ!!?』
 ミュウの、理華の、モー・ショボーの、アプサラスの魔法がサマナーの男や男達に炸裂し――
「ぎゃあぁぁぁぁぁ!?」
「や、やめてくれぇぇぇぇぇぇ!?」
「も、もうしねぇから……おごぉ!?」
「いやあぁぁぁぁぁ!?」
 翔太達によって徹底的に叩きのめされるはめとなったのだった。
その光景をルカは見て思った。凄いと……翔太自身も強く、しかもあれほど高位な悪魔を従えているのだ。
この人なら……この時、ルカの目は憧れの人を見る乙女のそれであった。
 これから程なく、サマナーの男と男達は翔太達によって壊滅させられることとなる。


 in side

「というわけで、妹さんを連れてきました」
 とりあえず、あのサマナーや男達を叩きのめした後、この町の警察に事情を話してしょっ引いてもらった。
で、その時に警察に大変感謝された。というのも、あのスラム街にいるサマナーはサマナーの力を使って、スラム街を支配してたらしい。
サマナーの男はスラム街でやりたい放題やっていたそうだが、警察はそのサマナーの力のせいで手出しが出来なかったそうなのだ。
 どうしたものかと頭を悩ませていた時に俺がそのサマナーを叩きのめしたと聞いて、すぐさま逮捕したと。
その時に聞いたんだが、警察は今回の事で悪魔を職員として入れることも考えていたそうだ。
で、もしもの時はよろしく頼むとか言われちゃったんだけど……まさか、手伝ってくれとか言わないよね?
 それはそれとして、こうして酒場に戻ってそういった話を踏まえてリョカさんに説明し、ルカを連れてきたと。
「そうだったのかい……あんたも大変だったね。今日は休んでいいよ」
「それなんだけど……姉さん……私、翔太様の仲魔になりたいの」
「……はい?」
 ため息を吐きつつも安心した様子のリョカさんがそう言った時、ルカさんはそんなことを言い出し……
ちょっと待て。翔太……様? 様? え? なんで? なんで様付け!?
「あ? どういう……ことだい……?」
「私、翔太様を見て思ったの。この人に仕えることが私の運命なんだって」
「いや、なぜに?」
 呆然とするリョカさんにルカはなぜか瞳を輝かせてこっちを見てくる。俺も思わず突っ込んじゃったけど、本当になぜさ?
この時、混乱していて気付かなかったんだが、理華とミュウは俺を睨んでいたらしい。
「あ〜……ちょっと……」
「はい?」
 リョカさんに手招きされたんで近付くと、耳元に顔を近付けられ――
「あの子はああいう子でね……なんていうか、夢見がちというか……」
「はぁ……」
 リョカさんの耳打ちに何となく納得。でも、俺なんかしたっけ? あのサマナーぶちのめしたくらいだよ?
「まぁ、いずれ正気に戻ると思うから、それまでは頼むよ」
「は、はぁ……」
 リョカさんはそう言うけど……俺だって探索に行くし……大丈夫なのか?
「ま、そんなわけだ。でも、変な真似したらただじゃおかないからね?」
「は、はい……」
「これからよろしくお願いいたしますね、翔太様」
 睨むように言ってくるリョカさんに、俺は顔を引きつるのを感じていた。
それを知ってか知らずか、嬉しそうにルカが近寄ってくる。俺、なんかしたかなぁ……
 こんなわけで、思いがけず新たな仲魔が出来たのだが……いや、どうしたらいいのよ、これ?
「むぅ〜……」
「うぅ〜……」
 なお、未だに混乱中で気付かなかったが、理華とミュウに未だに睨まれている俺だった。
いや、本当になんでさ?


 ちなみに余談だが。この事件がきっかけで、俺はリョカさん経由で依頼を受けるようになったりする。
その話は……まぁ、その時にでも話すけどね。



 あとがき
というわけで、翔太無双……ではなく、相手が弱すぎただけですが。
今回のことで翔太は町から依頼を受けるようになります。ただし、この話はまだ先となりますが。
ちなみに今回フォルマと合成された武器ですが、設定でも書いていたとおり最低レベルの物です。
強い物にしていくには、高位の悪魔が持つフォルマが必要になってきます。
なお、今回合成された武器や防具の名前ですが……設定見るとわかりますが、思いつきませんでした^^;
私、こういった名前を付けるというのが苦手でして……どなたか考えてくれる方いませんかね?(おい)

さて、次回はいよいよ翔太のもう1人の幼馴染みが登場。もう1人の幼馴染みは完璧超人だった!
そんなことは関係無く、翔太の世界に異変が起きてて? というような話です。次回をお楽しみに〜



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