僕たちの独立戦争  外伝6
EFF


―――子供達の日常―――


「神よ……これは私に与えられた試練なのですか?」

アクエリアコロニー第三小学校校長――オーランド・ビンセントは常備薬となった胃薬を飲みながら天を仰ぐ。

敬虔なクリスチャンではないが、神に弓引く気など毛頭無いのだ。

だが現実は"日々是精進"と言うかのようにオーランドに試練が与えられる。

新学期が始まって心機一転という気持ちで仕事に臨んだが、現実は彼の予想の斜め上を跳んで行った。

週に一度は必ず彼女らによってトラブルが起きる。

悪気があれば排除出来る可能性(放校)もあるが悪意というものが無く、相手側に問題が多々あるから困る。

事前に偏見によってイジメが起きるかもと警告されていたが、まさか反撃するとは思わなかった。

そう……彼女らは容赦なく、徹底的に殲滅するという過激な手段を選択する。

相手が灰になるまで焼き尽くす……苛烈すぎる対応にそこまですると言いたくなるくらい相手の方に憐憫の情が湧くのだ。

親を呼び出せば、子が子なら親も親という言葉を体現するように相手の親を言い負かすのだ。

母親の二人の内、片方はニッコリ笑って暖簾に腕押しと言った感じで受け流して完膚なきまでに迎撃する。

もう片方はマシンガントークのような説明を持って、相手側に精神汚染を与えるのだ。

相手側の両親も自分達の子供に非がある証拠を見せられては反論し難いので、

最後には親が子供の喧嘩に出るのは止めようと言って逃げるという選択肢を選び、帰宅する後姿は煤けていた。

彼女らのイタズラによる時は付き人のメイドが厳しく叱る。

目の前でお尻を叩くという事態に体罰は不味いと言い掛けたが、事が事だけに放置した。

逆によくやってくれたと感謝したいくらいだった。

このメイドが一番常識人だと思っている。何時も母親達の背後に控えているが、その表情は申し訳ないと物語っているから。

父親を呼び出して厳重注意をしたかったが任務で火星を離れている。

尤も父親を呼び出すと収拾がつかなくなる予感もあった。

火星宇宙軍 艦隊司令官クロノ・ユーリ氏を呼び出すなど……何が起きるか予想もつかないのだ。

公私混同するような人物では無いという事は判っているが、相手方の親が困るだろうと思っていた。

教師達はトラブルが起きないように注意しながら見守っている。

いや、見守るではなく……監視といった方が良いだろう。

事前にトラブルを回避するのが一番ベターだと理解した。

事なかれ主義で放置しても碌な結果にならない……と知ったのだ。

教師陣の危機回避のスキルは日々レベルアップしているとオーランドは感じていた。


「こ、校長!」

ノックもせずに部屋に入って来た教頭の様子で全てを知る。

「君も飲むかね?」

「……飲ませて頂きます」

教頭に胃薬を差し出して、何が起きたか聞く準備をする。

この一月で三キロ痩せた……彼らが卒業するまで甘い物を減らす必要なないだろうなと思う。

寧ろ絶対にリバウンドすると確信できる。それ程に心労が重なっているのだ。

彼らが卒業すれば、ハイな状態になれると断言できる。

「退職者がいないだけマシか?」

「出来れば休職したいんですが」

「却下だ……私だって休みたいんだよ。

 この頃は早く週末が来ないかと思うな」

「私もそうです。月曜日が怖いんです」

「そうか……今日は誰だ?」

「……朴念仁です」

コードネームのようにそれぞれに二つ名が与えられている。名前を言えば、どんなトラブルか一目瞭然のようになっていた。

今日は喧嘩だと知って、少し安堵する。

この少年は相手に怪我をさせる事なく、騒ぎを大きくさせて教師の介入という第三者によって事態を終息させるのだ。

感情的になった子供の目を覚ますには大人の教師が間に入った方が都合が良い。

その点は感謝するが、もっと周囲の空気を読めと言いたかったのが本音だ。

同じ学年の少女達は手段を選ばないから、何をしでかすか……読めない。

下のクラスの子供達は大人しいのに何でこんなに極端なんだと叫びたかった。

「はっきり言おう……私は鈍感という言葉が嫌いになったよ」

「私もです」

「二月は……気をつけんといかんな」

「……血のバレンタインですね」

「ああ、日本人が憎いよ。

 何故、聖なる日を歪めたんだと文句が言いたい。

 だが彼女らでないだけマシか……」

「今週は平穏無事に週末を迎えられましたな」

「……ああ」

この少年のトラブルなどトラブルと言うのがおこがましいと考える二人であった。


「……またですか?」

深くため息を吐いてマリーは学校からの連絡に頭を痛めている。

「大変ね……トラブルメイカー揃いで」

ジェシカは苦笑していた。週に一度は学校から連絡があるからまたかという感がある。

「私の育て方に問題があったのでしょうか?」

「マリーさんが悪いんじゃないと思うわ。

 アクアちゃんとイネスさんの育て方が問題なのよ」

自分の育て方に自信喪失気味のマリーにジェシカがフォローするように話す。

「片や帝王学を学んで相手を叩き潰すという単語を自身の辞書に書いたご令嬢。

 片や学問一筋に生きてきたマッドサイエンティストに近い女性。

 あなた一人、まともに教育しても二人がかりじゃ勝てないわよ」

「確かにそうかもしれませんが……はあ〜、お嬢様も危ないですよ」

「ウチはいいのよ……内気が直ると思うから」

ああだ、こうだと考えて動けなくなる娘が動くようになるから気にしないとジェシカは言う。

「それにちゃんと責任とってくれそうだから」

「まあ、その点は大丈夫でしょう。

 教えてあげないのですか?」

「やきもきするのを見てるのが楽しいから」

娘が苦労しているのを側で愛でるのが楽しいとジェシカは笑って話す。

「困った人ですね。では学校へ行きましょうか?」

「あら、今日はクオーツくんなの?」

「……はい」

「じゃあ、今頃サラがお冠かしら?」

「……多分」

クスクス笑いながらジェシカは玄関に向かう。マリーもジェシカの後を追って玄関に歩いて行く。

今週もマリーは学校から呼び出されていた。


同じ頃、アクエリアコロニー第三中学の校長フレデリック・レイモンドは別の意味で悩んでいた。

「はあ〜〜成績優秀でクラスの中では人気者で可憐な少女……ただの少女だったらどれほど良かったか」

教頭と学年主任には話していたが、少女の身分を教えた時は二人とも腰を抜かしていた。

「ピースランド国王夫妻の娘、即ち王女か……VIPなんてどうしろというのだ?」

何かあったら国際問題に発展すると思うと胃が痛くなる。

ピースランドは火星にとって友好国であり、この戦争の仲立ちをしてくれている大切な国でもあるのだ。

自分達を信頼して第一王女を預けているというのは名誉な事であり、その信頼を裏切る事など以ての外だった。

一応、学校職員の中に警備スタッフを配置しているが……不安は尽きないのだ。

「この年頃の子供は異性に興味を持っているから大変なんだぞ」

容姿だけでも十分人目を惹くし、性格も悪くない。

初めて会った時も自分の所為で苦労をお掛けします等と労うような言葉を告げて、頭を下げるのだ。

責任感も強く、礼儀作法もしっかりとした良家のお嬢様と呼べるほどの人物だった。

色白で目鼻立ちもいい……将来は美人になると約束された少女。

男子生徒達のアタックが始まるのも時間の問題だろう。

もし交際を断られた腹いせにイジメでもされたら……胃に穴が開きそうだった。

「ネルガルめ〜〜、私に恨みでもあるのか」

彼女をIFS強化体質に改造しなければ、自分の苦悩はなかったと感じている。

薄氷の上を歩くかのように事件が起きない事を願う日々が続くと思うと泣きたくなる。

「校長……よろしいですか?」

「ああ、何かあったのかね」

「新学期が始まってクラスも落ち着いてきたのか……動きがありそうです」

学年主任を伴って現れた教頭の報告にフレデリックは来るべき時が来たかと思っていた。

「そうか……遂に始まったか?」

フレデリックの悲壮感溢れる様子に二人も同じように頭を抱えていた。

「担任教師経由で校舎裏とか人気のない場所には行かないように注意しておきました」

「うむ、よく言ってくれた……一応、我が校の生徒を信じているが恋愛感情だけはどうにもならんな」

「一応警備主任にも校内で人気のない場所を巡回するように指示しておきました」

「巡回させれば万が一の時に対応できるかもな」

学年主任と教頭の報告にフレデリックは予防策に少しだけ安堵していた。

「担任の報告では面倒見の良い女子生徒が側にいるのでトラブルに巻き込まれるのは少ないだろうと」

担任には体質の件でイジメが起きるかもと話して注意するようにさせている。

その点を理解した担任もそれとなく気を付けているのでトラブルが起きる可能性は少ないと判断している様子だった。

「……ゼロではないんだな」

「そうだったら……どれほど良かったでしょうか」

校長室の空気は澱み、暗い雰囲気だった。校長室の前を歩く者はドアから溢れ出す瘴気を感じて足早に歩いて行く。

この日から三人の胃痛との戦いの日々が始まる。

ルリ・エレンティア・ルージュメイアン(・ピースランドは秘匿中)……この少女の日常を守るという聖戦のゴングが鳴った。


「ル、ルリさんっ! 僕と付き合って下さい!」

周囲の視線を感じながら意を決して男子生徒が告白する。人前で告白すると事態に顔は真っ赤になっていた。

「ごめんなさい、私……好きな人が居るんです。

 だから貴方とは付き合えません」

相対する少女は困った様子で頭を下げて付き合えないと告げる。

揺れる蒼銀の髪が太陽の光に反射して少女が輝いているように見える。その姿が綺麗だと周りの見物者は感じている。

男子は玉砕した者を見て、チャンスは自分にありとほくそえんでいる。

女子は玉砕した男子の勇気に敬意を表しながら、いい加減諦めたらと次の挑戦者なろうとする男子に言いたい様子だった。

ここ数日、このイベントが日常に組み込まれていると周囲の生徒は思っていた。

公衆の面前で告白するのには訳がある。相手の少女が校舎裏とか人気のない場所へ行く事を禁じられていた。

そして、何故か……この学校はそういう場所に職員がいる事が急に増えていた。

その為に恥ずかしくても手段が限られている以上はどうしてもしなければならないという使命感があるのかもしれない。

手紙で呼び出すという手段は彼女が応じないし、彼女の周りのクラスメイトが行っちゃダメと言う。

余計な事をと言いたくなるが、彼女は一人で行動したがらない。

以前、地球で誘拐されかけたので「一人で行動するのはちょっと……」と話しているのに加えて、

保護者である兄と姉からも出来る限り人気のない場所に行くのは控えるように言われているらしい。

結局取れる手段は廊下や校庭で人目を気にしながら告白するという方法しかなかった。

しかし現実は厳しく……告白に対してごめんなさいと即座に切り替えすルリ・エレンティア・ルージュメイアン。

周囲の女子は「おお〜〜」と言った感じでルリの対応に拍手を送っていた。

既に死屍累々という感じで男子の何人もが塩の柱となっている。これはもはや日常のイベントになりつつあった。

女子の中にはこれで自分達の方に目を向けると期待している子もいる。

ルリが入学してから上級生の女子はピリピリしている。特に男子の腰の軽さに呆れていたのだ。

"第三中学の妖精"という二つ名が近隣で定着しつつあったから男子の中に焦りがあるのかもしれない。

立居振る舞いは深窓の令嬢を感じさせ、クラスの女子とは仲良く話すが男子には素っ気ない寡黙さがポイント。

話しかければきちんと応対してくれるが、自分からは特に話しかけようとしない。

男性恐怖症ではない――チャンスは十分あると誰もが牽制しながら告白の機会を窺っていた。

入学式直後は男子生徒が互いに牽制して動く事はなかったが、

一ヶ月経過してルリがクラスに馴染んだ頃を見計らって男子からの告白が始まった。

だがルリは歯牙にも掛けずにフリまくる……女子の心中には妬みもあるがキッパリと告げるその姿には好感が持てるようだ。

現在、女子の注目はこの少女のハートを射抜いた人物が誰なのかが最大の焦点だった。

一説にはブラコン……という噂も出ている。義理の兄であるクロノ・ユーリ宇宙軍提督ではないかと推測が最有力であった。

普段はバイザーを掛けている為に素顔が見えないが、家族であるルリはその素顔を見ているのだ。

火星宇宙軍でトップクラスのパイロット兼提督のクロノに憧れる女性は多いからルリのその一人ではないかと想像している。

他にはクロノ繋がりでレオン・クラストかという説もあった。

「容赦ないね、ルリちゃん」

ルリは初めて出来た同い年の友人――アリシアを不思議そうに見ている。

「え、そうですか?

 変に期待されると困るので事実を話しているだけなんですが」

他意はないと言うルリに女子の大半は納得している。

好きな人がいると公言してるのに好きでもない他の人と付き合う気はないというのは正論だと思っている。

ルリが誠実な対応をしているので文句を言う筋ではない。

塩の柱と化した男子生徒が横恋慕しているだけという認識が女子の中では出来つつあった。

ルリ自身は男子生徒をからかったり、侍らして従わせたりしないという点も女子は評価していた。

「私の何処がいいんでしょうか……やっぱり珍しいからでしょうか?」

IFS強化体質だから注目を集めているのかとルリは聞く。

「それ本気で言ってるの?」

「えっ、違うんですか?

 てっきり半分くらいは珍しさからだと……」

周囲の女子はちょっと呆れた様子でルリを見つめている。

せめてその容姿の一割でも自分にあればと思っているのかもしれない。

「学校っていいですね……おしゃれとか難しく考えなくて良いから」

皆と同じ制服を着て生活する――ピースランドで行われた着せ替えがない事をルリは嬉しく思っていた。

母親が好意でしてくれたから無碍には出来ない。だからドレスを着なくて良いという事実は非常にありがたかったみたいだ。

「だ〜か〜ら〜その実用一点主義はやめなさい」

「そうだよ、女の子なんだからオシャレしようよ」

「ルリちゃん、可愛いからゴスロリとか似合うと思うよ」

アリシアを筆頭にクラスメイトが次々に注意する。

元が良いルリが更に綺麗になるというのは……困る気もするが、それ以上に可愛い服を着せてみたいという気持ちもある。

どの子も複雑な気持ちだが女の子がオシャレせずに何をするのだと言っている様子だった。

「ゴスロリは勘弁して下さい……あの格好は恥ずかしいんです」

「着た事あるの!?」

友人の一人が詰め寄ると全員がルリに注目し、ルリはしまったという顔になっていた。

「私、見たいな〜ルリちゃんのゴスロリ服着た映像」

ルリの姉にあたる人がお宝映像として秘蔵している事は周知の事実。

その映像を見たいという好奇心はこの場に居る全員の総意だった。

「ああ〜〜私も見たい〜」

「ふっふふ……なんとここにその記録映像があるのだ」

「な、何でアリシアさんが?」

アリシアが鞄から一枚のディスクを取り出して、全員の視線を集めていた。

「この前、遊びに行った時にアクアお姉さんに貰ったの。

 いや〜可憐なお姫様みたいだったよ」

「ね、姉さん! なんて事をするんですか!?」

「ちょ〜と表情が不機嫌そうだけど似合っていたよ」

楽しそうに話すアリシアとは対称的にルリは頭を抱えていた。

見られたくなかったのだ……ショッピングの際にこれはどう?、あれはどう?といった感じで着替えさせられると思う。

ピースランドでの悪夢再び?の可能性を回避したいというルリの願いはアクアの手によって見事に打ち砕かれた。

この後、クラスの女子を集めて鑑賞会が開かれる事になる。

ちなみに男子一同は女子の抵抗で見る事が出来なかった。

何故なら可憐なルリの姿を見て再挑戦という事態を招くのが嫌だったから。

校長達の苦悩など知らずに生徒達は毎日を充実させていたみたいだった。


この後、ルリはアクアとの膝詰め談判を行う。

ルリとの決戦を終えた後、かなり疲れた様子のアクアがマリーに話す。

「まあ、計算どおりね。これでルリの着せ替えプロジェクトは上手く行くわ」

「そうでしょうか?」

「嫌よ嫌よも好きの内っていうじゃない。

 同年代の子と仲良くなって異性に見られるという事も意識できると思うけど。

 それにジュールに可愛いって言われたくないって聞けばどうかしら?」

「否定はしませんが……まあ、アクア様の所為にすればいいでしょう」

マリーの意見にアクアは頬を引き攣らせる。

「ちょっとマリー、それはどうかと言いたいけど」

「そうですか……今忙しくてアクア様のフォローは大変なんですが」

ちょっと困った表情で話すマリーにアクアは、

「またラピス達……何かしたの?」

「はい、週に一度は呼び出しがあります」

「そ、そう、困った子達ね」

焦った様子でアクアがその話題から離れようと口を開こうとした時、

「ふう〜、誰に似たんでしょうか?」

マリーが先にアクアを問い詰めようとした。

「クロノかしら?」

惚けた振りをして、この局面を乗り切ろうとしたアクアにマリーが告げる。

「久しぶりにアクア様のお尻を叩きたくなりますね」

「ちょ、ちょっと?」

「まあ、代わりにクロノさんが帰って来られたら、皆の前でアクア様の恥ずかしいお話をしましょう」

「ダ、ダメ! それはやめて!」

焦るアクアにマリーはアクアも覚えていない過去の……幼少時の出来事を詳細に話していく。

聞かされた内容にアクアは顔を真っ赤に染めて止めてと嘆願している。

自身も記憶していない幼少時の恥ずかしい話を言われて涙していた。

夕食時、アクアが疲れた顔で食卓に着いたのを見たルリは先の談判が上手く行ったと確信して笑みを浮かべていた。

実際にはマリーによるダメージと知っていたのはモニターしていたダッシュとオモイカネだけだった。

子供達は日常を楽しんで友人達との友諠を深めている。

大人達は子供に振り回されるという事態に頭を抱えているが……火星は今日も平和であった。










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EFFです。

子供達の日常を書いてみました。
ラピス、セレスはアクアの影響を一番受け、クオーツは当然クロノの影響を受けていますね。
マリーによるお嬢様教育を受けたルリは高嶺の花にしようかなと思ってます。
ヘリオ、モルガ、オニキスはジュールが加わっているのでクオーツよりマシですかね。
下の子達は家族の影響を受けて女の子は甘えん坊さんで大人しい子にしてみました。

それでは次の外伝でお会いしましょう。




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