僕たちの独立戦争 メカニック講座1

機動兵器編


――後書きならぬ前書きです。

予定より内容が増えましたのでここらで地球、火星、木連が使用する機動兵器の説明を入れようかと考えた次第です。

適当な部分が多いから突っ込みは禁止っすよ(核爆)

内容的には四十二話前後だと思って下さい。


―――地球連合軍―――

エステバリス

ネルガルが開発した機動兵器です。

コンセプトは初心者でもIFSがあれば動かせるというのがウリの機体です。

実際にナデシコでは陸戦フレームをアキトが訓練もしないで操縦できるような非常に使い勝手の良い機体ですね。

フレームを換装する事で様々な状況にも対応できる機体でもあります。

陸戦フレーム、空戦フレーム、0G戦フレーム、砲戦フレームがあります。

このSSでは対艦フレームが開発されています。

木連で使用している機動兵器に用いられているジェネレーターを使用する事で出力の大幅な上昇により、

砲戦フレームで使用しているレールガンの使用が可能になり、

フィールドランサーによる対艦への攻撃方法が可能になった為にミサイルポッド等の武装の強化による、

エステカスタムを上回る機体として開発された機体でもあります。

ちなみにエンジンとジェネレーターは別物です。

ジェネレーターはバッテリーから送られる電力を増幅して、効率良く機体各部に伝達、配分するための物です。

エンジンは言葉通りでエネルギーを生み出すための物であります。

言ってみればエンジンでエネルギーを生み出して、ジェネレーターでエネルギーを駆動系に送り込むのです。

結局の所は対艦フレームもエンジンが無い為に紐付きである事には変わりません。

陸戦よりも僅かですが長時間単体でも動ける程度です。

武装を強化して機動力も大幅に増えた為に、操縦には訓練が必要となった為にエステのコンセプトからは外れた機体です。

四十二話での時点ではエステ2の開発が始まりましたが、

この機体はエンジン内蔵で動く事を考えて製作される機体です。

当面は試作機が出るかもしれませんが、量産機は先の話でしょう(多分)

この話で最大の不運と言える機体は月面フレームでしょう。

ストライカーシリーズの煽りを受けて開発中止になりましたから。


ブレードストライカー(イメージはオーガスにバックパックに二門のランチャーを装着した感じです)

クリムゾンが火星とのライセンス契約によって譲り受けた機体です。

2203年の技術を2196年の技術でも作れるように機構自体を簡素化して作られた機体。

クリムゾンのステルンクーゲルを基にダッシュがネルガルの技術を加えて再設計した機体。

原型も大幅に変化しており、ステルンクーゲルの形ではなくなっています。

エンジン内蔵型であるが為にエステより大型ではあるが、独立しての稼動ができる機体でもあります。

フィールド出力はエステを上回り、旋回性能ではエステより劣りますが、機動力ではエステを上回っています。

変形機能を組み込む事で陸戦、空戦が可能な機体であるので、

エステのように他のフレームの搭載をしなくても良い事がメリットです。

砲戦フレームより小型化されたレールガンを装備している為に戦力的には申し分ない機体ではあるが、

空戦時での高機動形態時での使用に訓練がいる事がネックでもある。

現在はIFS、EOSの両機種があるが、EOSの機体はその戦闘力を満足に活用できない事が今後の課題でもある。

また変形機構を排した陸戦のみの機体と、空戦専用の戦闘機型もクリムゾンで開発されて量産化されている。

現在は試作ではあるが、クリムゾン独自の新型も前線に投入されている。

火星では既に新型のエクスストライカーが配備されている為に旧式扱いだが、まだまだ現役で通用する機体でもある。


―――火星宇宙軍―――

エクスストライカー(イメージ的にはOAV版オーガスUにF91ヴェスパータイプのバックパックを装備した感じかな)

イネス博士を中心にネルガル火星研とノクターンコロニークリムゾン技術者との共同開発によって生まれた機体である。

ユーチャリスUのダッシュの基礎設計を基に再設計された機体でもあった。

小型相転移エンジンが始めて内蔵された機体で、その性能は三惑星でも最高を誇る機体でもある。

機動兵器で最初のグラビティーブラストを搭載し、火星独自の武装であるボソン砲を搭載している。

機動性はブレードを僅かに上回るだけだが、フィールド出力では倍以上の強度を誇り、

最大十メートルまで伸びるディストーションランサーは戦艦のフィールドごと装甲すら貫く。

現在は複座と単座の二機種があり、単独でのジャンプナビゲートを可能にしたパイロットが単座で操縦する。

木連では戦艦サイズでしか運用できないボソン砲だが、

火星ではA級ジャンパーによるジャンプナビゲートによって機動兵器にもボソン砲の搭載が可能になった。

この事がエクスストライカーの最大の武器であると言えよう。

ダッシュが設計したタイプは一型と呼ばれ、開戦当初前線で使用されていたが、

現在は二型と呼ばれる再設計機が量産されている。

《マーズ・ファング》で使用しているのは二型である。

本文でも説明があったバックパックウェポンと呼ばれる追加兵装によって戦闘力の増加を行う事が可能である。

現在は本文で書かれた三種類の他に電子戦用、宇宙戦での大型追加兵装が存在する。


また兵器部門でもアンチフィールドミサイルの開発も始まっている。

現状ではまだ小型化が出来てはいないが、エクスストライカーのハードポイントに装着する事も考えられている。

小型化された時にはエクスストライカーの対艦性能は飛躍的に向上するだろうと言われている。


ライトニングナイト

アクアがエクスストライカーの開発後にダッシュに依頼し、ノクターンコロニーの技術者の手によって生まれた機体。

小型相転移エンジンを各機に二基搭載する事で合体時には六基のエンジンを使用する。

ナデシコをも上回る出力を持ったクロノ専用機である。

本来は三人で操縦する機体だが、マシンチャイルド化したクロノの演算処理によって一人でも運用できる様になっている。

各機体も戦闘機、攻撃機、爆撃機と機能を分化させているが、

相転移エンジンを二基搭載する事でグラビティーブラストの連射性は向上している。


戦闘機型をトップにする事で機動するライトニングホークはブラックサレナのように高機動戦闘を考えた形態である。

戦艦並みのフィールド出力を誇るのを利用して、前面に集中させる事で突撃性能を向上させ、

ディストーションフィールドの攻撃転用を行う事で戦艦すら切り裂く事が可能でもある。

翼、両足、機体の垂直尾翼部分にあるディストーションブレードからの攻撃はチューリップも切り裂く。

密集した艦隊にとってこの形態は獲物を狙う鷹に見えるだろう。


攻撃機型をトップにする事で機動するライトニングナイトはどの局面での活躍できる汎用型の形態である。

人型であるが故に大きな特徴はないが、バランスを重視されているのでどの局面でも戦える機体でもある。

両手、両足のディストーションブレードより伸びる刃で敵を切り裂き、

ディストーションアタックで敵艦を破壊する姿は木連の兵士にはゲキガンガーのように見えるらしい?


爆撃機型をトップにする事で機動するライトニングレオは陸戦主体の四速歩行型の機体である。

バーニアによるホバリングも可能であり、破壊力に関してはどの機体よりも優秀である。

機体にある全武装を前面に集中展開させる事で可能な攻撃方法は絶大な破壊力を生み出す。

この形態時にしか使用できない攻撃方法もある。

グラビティーブラストを周囲に放射できるようになっており、

単機で敵陣に突入後、周囲の敵を殲滅するというスタイルを確立している。

即ち前面の攻撃力で突入、そしてグラビティーブラストの全方位放射という形で戦うのだ。

ディストーションフィールドを纏う姿は獅子のようでもある。


―――木連―――

ジンシリーズ

相転移エンジンを内蔵して重力波砲、歪曲場、機械式跳躍の三種の神器ともいえる武器を搭載した木連の機体である。

実際にはパターン化した跳躍と鈍重な機体にしか火星には見えないが、地球にとっては脅威的な機体であった。

秋山源八郎中佐の進言で対艦攻撃に用いられる様になってからは活躍するが、

対機動兵器戦においては大き過ぎる機体のおかげで小型の機体の機動力に振り回されて勝てない機体でもあった。

戦艦のフィールドの内側に跳躍し、強力な歪曲場で防御して、重力波砲で戦艦を撃破する優秀な機体でもあるが、

地球も火星も小型の機動兵器を主体にした為に満足に運用できなかった。

……後に軍へと進出していく女性達は不恰好なジンを嫌っている。


飛燕

木連がエステバリスを奪取して開発した機体である。

相転移エンジンの小型化が進まずに、エンジンは無人機の転用を当初は考えられたが、

佐竹技術士官達の努力により、高出力のエンジンの開発に成功によって設計時よりも性能が向上した。

胴体部に牽制用のチェーンガンを内蔵して、接近戦での運用もできるように考えられている。

ジンシリーズに比べて生産コストが抑えられた機体であり、エステバリスの独立稼動できるタイプとも言える。

北辰率いる暗部の協力により試作機は予定より早く完成した。

木連式武術の動きを正確に再現する事で、格闘戦においてはIFSを用いたエステバリスとも互角に渡り合える。

またいち早く歪曲場の中和技術を確立する事で、複数の機体で戦艦さえ落とすほどの成果を挙げている。

優人部隊はジンシリーズに拘るが、月攻略の任に携わった高木少将は現実の戦闘を経験する事で、

ジンシリーズでは地球の機動兵器に対抗できないと判断して率先して活用していく。

本人曰く「使えるから使っただけ」と言うが、彼が飛燕シリーズの運用に優れていくとは皮肉でもある。

性能的にはブレードより僅かに劣り、ノーマルの0G戦に勝てる機体である。

連合にとっては厄介な相手になっていく。

現在は佐竹技術士官によって改良と新型の開発が進められている。

この機体の操縦方法にIFSが用いられた時がエステバリスの最大の危機になるかもしれない。

木連もまたIFSの使用を計画しているところである。





押して頂けると作者の励みになりますm(__)m

作品を投稿する感想掲示板トップページに戻る

Copyright(c)2004 SILUFENIA All rights reserved.