「ハロハロ〜〜ちょっと逆行してみないかい?」


あまりにもあんまりな挨拶がユーチャリスに響く。
トマトサンドを口にしたままアキトは固まり。
ベーグルに齧り付いていたラピスは再びはむはむと食べ続ける。
ユーリはといえば ――――

『マスターの食べかけのトマトサンド……から零れたパンくず…ハァハァ…』


私は卑しい雌犬ですというプラカードを下げたゴスロリに身を包みながらアキトの足元で四つん這いになっている。
優美なアーチ状に伸ばされた舌はライトの人工的な光を浴びて艶めかしく赤々とぬめり輝いている。
足を組んでシートに座るアキトの膝に頬ずりをしようとする度に、アキトの鍛え上げられた手によって引き剥がされている。
本来そんな事の為に鍛えたわけではないのに…とアキトの上腕二頭筋が嘆いているかどうかは定かではないにしろ、少しでも押し返す力が弱ければ、たちまち全年齢板にはいられない光景が出来上がりそうな気がしなくもない。
世に教育に悪い光景というものがあれば、間違いなく十指に入る光景だ。
それを気にすることも無く、突如現れた闖入者は、テーブルに広げられたバスケットの中からチョコレートソースがかかったドーナツに、柔らかそうな細い指を伸ばす。チョコレートで微かに汚れる指にも気に留めずに摘み上げると、桜色の小さな唇に運ぶ。
色白な、けれども決して病的ではない健康的なラインを保った肌。
手触りなど見るだけで容易に想像が付くであろう、乱れ、ほつれの一切無い金色の豪奢な髪。
零れ落ちそうな程に大きな瞳には稚気と知己が籠められている。
後者は自分に対してのものであろうが、アキトには一向に該当する記憶が無い。
そこに至って、ようやくアキトは少女が見目麗しい美少女であると気付く。


「お前……誰だ?」


トマトサンドを皿におくと、アキトは表面上は動揺など一切無い顔で尋ねる。
30年にも満たないとは言え、これでも波乱万丈な人生を送ってきているのだ、多少の非常識には慣れている。

『はぁはぁはぁ、マスター、その、その食べかけのトマトサンドを、私めに、一口……否、一嗅ぎだけでも』

少なくとも、こんなAIとの生活に慣れつつある中、アキトの不審人物に対する心のスペースは限りなく広く、間口は限りなく狭かった。
容量が広がった事を必死で認めまいとしているわけなのだが。
ドーナツを子リスが食べるように小さな口で、けれども恐ろしく早く食べ終えた金髪の少女はにっこりと笑う。


「逆行しちゃいなよYOU」
「もうしてるよ馬鹿野郎」
「ていうか、今既に過去だもんね」


やさぐれたアキトの返答の後に、間髪しれず静かに答えたのはベーグルを飲み下し、紅茶を一口啜ったラピス・ラズリであった。



「え、そうなの?ねぇユーリ」
『そうでっすよ〜〜〜〜♪遺跡さん』



四つん這いを解いて、ユーリが軽やかに金髪の少女に答える。


「知り合いか!?」
『ハイ、そうですよ〜〜マスター』
「何故最初から言わなかった」
『いえ、別にわざわざ言うまでも無く……っていうか、なんでしょうかね、この場合『どうしてイチイチ貴方に私の交友関係を根堀葉堀言わなくちゃいけないのよ!!』って言うべきなんですかね。そんなヤキモチ焼いてて束縛しちゃう、素直にストレートに好きって言えない彼氏とそんな彼氏の本心に気付きつつももどかしさの余りイライラして心にも無い事を言ってしまう彼女みたいなやり取りを ―――― 』
「煩い、黙れ、今すぐGEOのワゴンセールの棚に叩き売られたいか馬鹿AI」
『いやん、猟奇的な彼氏』
「誰が彼氏だ、誰が」
「そう、アキトは私の情人」
「………何故わざわざチャイニーズ?」



最早日常と化した三人のやり取りを見ながら、金髪の少女 ―――― 遺跡さんとやらが頬を膨らませる。



「もう、三人だけで盛り上がらないでよ!!いっちゃんプンプン」


どこぞの天然巨乳艦長の如きセリフ回しを炸裂させる。
ちなみに、このときばかりは『CV:桑島法子』となっている。
不思議パワーだ。


「おい、なんだその喋り方は……っていうかその声はなんだ!!」
「……どうしたの〜〜?アキトォ?どうしてそんなに怖い顔してるのぉ?」
「だから……その喋り方は何だと聞いている不審人物」


心なしか、こめかみがひくついているアキトにも構わず、遺跡さんは犬歯も露わに、獲物を弄る猫のような笑みを浮かべる。
その猫の名はチェシャ猫。
本能的に、アキトは目の前の少女に対しての拒否反応、もしくは拒絶感に一歩後ずさる。
まるでずっと昔から、この目の前の不審者に酷い目に ――― それが直接的にせよ間接的にせよ ――― 遭わされていると、コックの夢を絶たれて以来培われてきた第六感がアラームのように耳の奥で鳴り続けていた。
ようやく自分に関心が向いたのが嬉しいのか、はたまたアキトの反応が面白いのか、遺跡さんは某巨乳艦長を彷彿とさせる仕草を意図的にしながらにじり寄る。小首を傾げる時の角度が、下唇に人差し指を当てる芸の細かさや、それなのに胸というポイントに至っては全く似ても似つかない大平原である事の哀愁が一緒くたになってアキトの、案外柔らかくて脆い心の入り口を往復ビンタする。ノックじゃないんだ。

それを見かねたのは忠臣ユーリ。
忠臣という単語とユーリという単語が揃うことによってスッゲェ嘘臭さが醸し出されるが気にしてはいけない。私は気にしない。



『ああ、遺跡さん、止めた方がいいですよ〜〜〜そんな遺跡パワーによる桑島ボイスでそんなセリフ吐くとマスターのトラウマスイッチがONになりますから』


比較的的を射たユーリの言葉。


「なるかよ」


それが面白くないのは黒い王子様。


『マスターは傷付きやすくて繊細なんですから。高い木に登ってぷるぷる震えてしまう子猫ちゃんのように脆弱な精神防壁なんですから』
「おい、聞けよ」
「アキトは無駄に心が感傷じみているからねぇ。ガンダム種を観ては涙をハラハラ流して、CLANNAD観てはのた打ち回って……本当に女々しい男というか、顔がみっともなかったら間違いなくダメ男フォルダに入れられてるわよね」
『まぁ、実際ダメ男ですからね』
「かなり芳ばしいよね」


「何?俺の船なのにこのアウェー感!?」


「安心してアキト。私が一生面倒見てあげるから。おはようからおやすみまで」
『尽くす女ですねぇ〜〜ラピス』
「っていうかだめんずうぉ〜か〜?」



女三人集まれば姦しいとは言うが、程があるとアキトは肩を落とししみじみと感じる。
まぁ、実際には一人は男であるのだが些細な問題だ。



「で?遺跡さん?」
「いっちゃんでいいよ〜〜」
「じゃあいっちゃん」
「何?ラピっち」
『ラピっち……ちょいラブリーですねぇ〜〜〜』




「何しに来たの?」




ようやく核心を突くラピス。
遺跡さんは、シナモンドーナツを一齧りすると、ふむと頷く。



「それはねぇ……」
「待てラピス。何故その前にこの娘の正体を聞かないんだ!!」


何事もなく話しが進みそうな気配を察して慌ててアキトが噛み付く。
映画版では殆どセリフが無かった、あったとしてもボソボソとしか喋らなかった男とは思えないくらいによく叫ぶ。
心なしか、テレビ版の彼を思い出させる。
そんなアキトを呆れたような目で見る六つの瞳。
その瞳は明らかにこう語っていた。



―――――――――― 空気嫁 ―――――――――― と



「何でそんな目をする!?当然の質問だろ!?」
「だって……ねぇ?」
『語るに落ちているといいますか……』
「アキト………名は体を表わすって言うでしょ?彼女は」


「遺跡だよ」
『遺跡ですよ』
「遺跡でしょ?」


見事なハーモニー。
正に芸術にして秀逸。
流麗にして流美な声の調和はすなわち心地良い音楽にも勝る至高の音色。

「ですよね〜〜〜………何て言うものか!!!!!」

唯一の常識人アキトが吠える。
もういい加減、というか速攻で読者にもバレバレなその存在を、しかし狂言回しとしての使命感からか、それとも何事も無く受け入れてしまいきる事への言い知れぬ恐怖か。










しかし、アキトの真剣な瞳に、それまでアキトをからかう事に光らせていた瞳に真摯なグラデーションが映る。
アキトに身体ごと向き直ると、少女は朗々と言葉を紡ぐ。



「私は遺跡の演算ユニット。永き時を経て己の意思を組み上げた者………」



それは静かに、染み渡るようにユーチャリスのブリッジに響く。



設定された人工知能が独自の意思を持ち、流れ着いた様々なコロニー、戦艦、デブリ、それらの残骸を組み上げて自ら作り出した己の器」



一体、それはどれ程の時を要したのだろうか。
少女の言葉を聞きながらアキトは不意に思う。
それは案外とあっさりと起きたのかもしれない。
はたまた、気の遠くなるような時が刻まれたのかもしれない。
静かな澄み切った瞳からは何も伺えない。


「永く、長く人の意思に触れる事によって育まれた人への憧れの成れの果て………もっと人の心に接していたい……そんな遺跡という無機物に灯された願い」


彼女の人格の基礎を作り上げた者達は果たしてこうなることを予期していたのだろうか。
静かな、そして何かに思いを馳せるように瞳を微かに細める少女を見下ろす形でアキトは思考の海に少しだけ浸る。



人の心を持ち、人に憧れるように創り出したのだとしたら、だとすれば、それは何て………

何て残酷なのだろうか。



永い時を、遺跡の演算装置として、ただ、人の心に、意識に、思いに触れるだけの、それだけの時を歩むこと。
当然綺麗な感情ではないはずだ。
それは、ともすれば一種の拷問ではないだろうか。
アキトは、アキトだからこそ、人を手放しで褒め称えたりはしない。
無論、安易な厭世家のように『人間は救いようが無い』等と鼻で笑い飛ばしたくなるような事を思うわけではない。
ただ、そう大したものじゃない、そう感じる。痛切に。
そこまでの時を費やしてまで、そこまで渇望する存在では決して無い。
それをこの少女はわかっているのだろうか。


「積み上げられ、塗り固められた人という存在への憧憬と願いの結露………………………………ていうか遺跡のおもしろビックリ機能……」

「今なんつった」


最後にぼそりと吐かれた言葉。
それが結局は全てだった。
散々展開されたモノローグの全てが紙面を稼ぐためだけのものであるに過ぎないと嘲笑するような真実。


真実なんてそんなものだ。



「あああーーー!!!!!もーーーーだりぃよぉぉぉぉぉぉーーーー好きにすればいいだろぉぉもうさぁぁーーーーー!!!!!」


話半ばにしてアキト脱落。
狂言回し放棄。



じたばたじたばたごろんごろんぐるぐる





床に寝転がり、不貞寝を決め込む25歳。
そんなアキトのダメ男っぷりに子宮の奥が疼いたラピス・ラズリ(15歳)が膝枕をしてやると、うつ伏せになってアキトはラピスのしなやかな弾力と、マシュマロのような柔らかさを備えたティーンの太腿に顔を埋める。通報されないのが不思議な光景である。
アキトのつんつんとした髪の毛をなでながら、ラピスはきょとんとした瞳を遺跡さんに向ける。


「古代火星人って結構愉快?」
『なんていうか、貧乳小悪魔ロリっ娘っていうキャラ設定があざといですよね』
「萌えは時空を超えるのよん」
「で、結局いっちゃんは何の用で来たの?逆行って言ってたけど……何でそんなベタな……もとい不可思議な事を?」
『今更全く目新しさが無いですよねぇぇ〜〜逆行。やっぱり時代はガチな恋愛モノですよ〜〜それも禁断な感じの』
「性転換?」
「TSって言うのよラピっち」
「ええぇ〜〜アキト女になったらイヤ〜〜〜〜」
『うわ、可愛い顔を露骨にしかめて……』
「ラピっち、そこは例え女になっても私はアキトという一人の人間が好きなんだから百合?全然ばっちこーい、って言って好感度をアピールするところよ」
「それ欺瞞。性別は人間と不可分。同性愛とは別物。大体その人の内面に惹かれたっていうのは、男としてないし女として積んできた経験によって構築されてきたものが内面なんだから、女だとしてもとか男だとしてもっていうのは現実見てない。っていうか女に夢見過ぎ」
『実際、朝起きて腕枕してた女の子が青髭の濃い男になってたら愛が裏返って憎悪になってしまいそうですよねぇ〜〜私は全然オッケェですが』
「私はアキトの分厚くて硬い胸板が好きなんであって、豊満なアキトの胸に抱かれたいわけじゃないもん。っていうかそういう母性的なナニを求めるならミナトに抱きつく」
『ミナトさんラピスお気に入りですもんねぇ。私も随分色々服のコーディネートしてもらってますけど』


小さい子、可愛い子大好きミナトさん。
当然ナデシコ界可愛い子代表、可愛い子西の横綱ラピスは大のお気に入り。
ユーリも可愛いので全然無問題。可愛いは正義を地で信念にするお人である。
そもそもユーリはアキト以外とは比較的まともにコミュニケーションをする上に、どう見ても美少女な為に可愛いのカテゴリーには殿堂入りする勢いだ。某ゲーム雑誌の殿堂入りとかプラチナといったレビューは企業との癒着が垣間見えてキナ臭いが、こちらは中々の信憑性。可愛いロリっ娘二人を従えて街を闊歩するアキトはさながら『生きた(ロリ)レジェンド』、『時代の(ある意味)先端を歩く男』ともっぱらの評判である。それを聞いたアキトがとりあえず、人を吊っても大丈夫な切れにくいロープを用意したのは内緒の話であり、些細な話である。



「まぁ、二人の恋愛観はさて置き、逆行して欲しいっていうのはね、何ていうか世知辛い諸事情があるのよ」
「諸事情?」
「うん。一人を一年前に飛ばすのに付くポイントが、大体同時代で飛ばす10倍」



「『ノルマッ!?』」



確かに世知辛かった。



「後は年数が広がる程に年数×10倍………」

「つまり10年前に逆行すれば100倍のポイント………」
『一体その成果が何になるのかがさっぱり見えませんねぇ』

「で、手当たり次第って言うわけにはいかなくて、何ていうか向き不向きっていうの?こうボソンジャンプ慣れしているっていうか、ボソンジャンプと縁がある人っていうか……」
「いるね」
『いますね』


ラピスとユーリはラピスの膝に顔を埋めて未だに不貞寝を決め込んでいる該当者に視線を向ける。


「そういうのを見繕って、ポーンと飛ばすのが一番楽なのよ」
「トラブルが無いから?」
「ううん。余りなれていない人だと面倒なのよ…………書類手続きとか………」
『書類ですかぁ』
「もうね、本人確認、これは免許書でも良いんだけど、それが前提でしょ?それから個人情報の漏洩を防ぐための誓約書に、利用目的。飛ばす年代と、場所の説明事項の合意書。そうそう、未成年の場合はそれに親、もしくは成年後見人の許可が必要だし。住民票の問題もあって……」
「結構条件厳しいんだね」
「そう!!!そうなんだよ〜〜〜!!!その点一回飛んでる人は本人確認の必要も無し!!それにさ、何よりアキトってば戸籍上死んでるじゃない?」
「うん、死んでるね」
『星野ルリの暗躍が密かに気になりますが死んでますね』
「ぶっちゃけそれらの手続きを全部すっ飛ばせるんだよね〜〜〜〜」



「『そりゃ楽だ』」



「だから、ちょちょっと逆行してくんないかなぁ………って」

「ちょっと待てぇぇぇぇ!!!!!」



それまでラピスの太腿の感触に半ばうっとりとしていたアキトががばりと顔を上げる。




「俺の意思はどうなる!!!っていうかそもそももう逆行しているんだぞ?何で更に逆行を促す?」


アキトの悲痛な、それこそ魂を切り剥がして突きつけるような切実な言葉に、特に気圧される事も無く、遺跡さんはん〜〜〜と可愛らしく唸る。


「もうね、ぶっちゃけ新規顧客を開拓するよりも、既存先をより密にする方が近道なんだよね」
「既存先!?」
「そう。それにね、そっちの方が半ば安心して、半ば面白く見てられるんだよね〜〜〜初めて逆行した人っていうのはどこでどうなっちゃうのか分からないから、こうさり気無く、運命のイタズラ的に?フォローするんだけど、身体に、っていうか細胞に、寧ろ存在自体に逆行のメモリーとかログが残ってる人って手放しでも安心出来るんだよね。適応力がずば抜けてるから。それに今まで見てきた中でもアキトは特にいいよ。うん、ホント面白い」


酷くメタな事を口にする遺跡さんに、渦中の人物、テンカワ・アキトは言葉も無かった。
そもそも、荒唐無稽に過ぎる。
一方で、遺跡さんの言葉に興味が惹かれたのか、ラピスが瞳を輝かす。
ユーリも面白そうに、遺跡さんに目を向ける。


「今まで見てきたっていう事は、色んなアキトを見てきたの?」
『イッツ・パラレルワールドですねぇ〜〜!!』


「うん、面白かったよ。ラピスと夫婦になって牧場主になってるっていうほのぼの系もいたし。後はすっごく強くなってるアキトとか」
「アキトは強いよ?」
「いやね、もうね、強さのレベルが違うの。テンカワ流抜刀術とか言って鉄を切り裂いたり、何か気とか飛ばしたり」
『精神と時の部屋で二十年くらい修行したんでしょうかねぇ』
「その動きをトレースできるブラサレに乗って、グラブラとディストーションフィールドの応用で剣から雷とか炎の龍出したり」
「凄い!!凄い凄い!!!東方不敗みたい!!!電影弾〜〜〜〜」
『どうやって応用すればそんな事が出来るんでしょうかね。っていうか龍を出すなら大砲でも使えばいいのに……』
「テンカワ流抜刀術って凄いんだね!!アキト」



「テンカワ家は普通の中流階級の家柄です。そもそも抜刀術はそんなオモシロ剣術じゃありませんから!!」



キラキラと瞳を輝かすラピスに向けるアキトの視線は酷く疲れている。



「後は、三桁の奥さんを持ってて、それぞれに1ダース以上の子供を持ってるアキトとか」


「アキト、死んで」
「決断早ッ!!!」
「ていうかアキト殺して私も死んで、世界も滅ぼす!!!」
『皆殺しですかラピス。というかそこまで来ると子沢山というよりも一種の疫病ですねぇぇ』
「ちなみに、その世界はアキトによって男女の比率が狂ったから喪男、毒男が一代組織『魔法使いの夜』を作ってテンカワハーレム王国と日夜激しい戦いを………」
「ストップ。もういい。頭痛いよお兄さん」
『安心して下さい!!マスター!!ユーリはいくら注がれても子供できませんから』
「それに関する頭痛じゃねぇぇぇ!!!!」


「私、とりあえずアキトと淫欲に満ち満ちたアダムとイブ的な世界がいい!!」

『マスターがいて、ラピスがいて。マスターとラピスは仲良しで。でもマスターが偶に私を蹴ったり、ぶったり、服ビリビリ〜〜〜にして後ろから(ここでは書けないこと)をしてくれるような世界希望〜〜で〜〜す』


「よしよし、中々面白そうね〜〜〜」



「とりあえず自己主張を止めろ!!会話のキャッチボールをしろーーーー!!!!」



「あらま、アキトの叫びで終わるなんて何だか昔懐かしのテレビ版ナデシコみたい♪」






そんなこんなでどっとはらい。
いやはや、なんとも酷いものさね。





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