イリヤの空、UFOの夏
あるいはちょっとしたトラブル

作者:出之



 4.

『第7艦隊ハ東しな海ニ展開スル模様也』
 「こうりゅう」の触接は続いていた。はい、衛星は何をしているかですか? アレは国会の承認が必要なのです。麗しきかな日本式。
 日本国、市谷、国防省。耐爆構造を持ち地下深く埋設されている中央指揮所。
 デフコン1発動準備中。
「外務省は何をしている! 米国の意向は確認出来たのか?! 分裂中華と戦端を開くつもりか?! 」蒼白い顔で事務次官が叫ぶ。
 ほとんど憲法違反の問題発言だが咎めるものは誰もいない。
 東シナ海とは台湾有事、大陸からの3度に亘る台湾侵攻、その迎撃に参加した海空自と米海空軍により撃沈破された艦艇及び航空機が層をなして沈む海だ。
 大陸は繁栄の頂点でそれを恒久的に維持せんと遂に外進に転じた。それが日台同盟と米(そう、米は結局介入した。衝撃の不介入宣言の後、米世論は三度転回したのだ)による全力反撃により惨めな敗退に終ったとき、共産中央政府が完全に求心力を失い秩序が崩壊する中で、残されたのは地方政府の一斉蜂起、国家分裂群雄割拠という収拾しようがない混乱状態のみだった。

 大陸の圧力に怯え道を誤った列島国家もまたあったのだが。
 しかるに現在。銃と戦車で戦う三国志、主権闘争、合従連衡を繰り返す分裂中華は如何なる政治主体とも看做されず、全世界と断交状態にある。
 今回の第7艦隊による東シナ海突入は控えめに言っても、弾薬庫に爆弾を投げ入れるようなものだ。爆弾が不発という一縷の望みに賭けて事態の推移を見守るしかない。
「周辺海域に民間船舶は、航空便は。国交省を通じて退避勧告を」
「レクに対しての回答はまだか。在台法人に向けた警報発令は」
「衛星偵察機能の制限解除を要求します。直ちに閣議召集要請を」
 ネガとポジ。怒号が行き交う喧騒の中、統合幕僚長は総合情報表示面を睨み据えていた。
 第7艦隊は危機に対処して行動しているのでは無かった。今その存在が、行動そのものがこの極東地域に重大な緊張を強いている。
 それを命じている米国の真意は未だに不明。
 何を考えている。全く理解不能の状況に困惑、そして強い憤りに胸を焦がす統幕長だったが彼にも流石に考え及ばなかった。
 彼らもまた彼らなりに、”危機”に対処しているのだということには。

「警告する。貴機の我が艦隊への接近行為は脅威行動である。直ちに変針せよ。警告に従わない場合撃墜する。ってこれで3回目だけどいいの? 墜としちゃって」
 英語で、標準中国語で、北京語で、上海語で、広東語で、各3回同じ内容を繰り返した。
 実際には旧中国の領海を侵犯しつつあるのは第7艦隊側であるので、これは言い掛かりにもならない。
「ROE(交戦法規)クリア。撃墜せよ、直ちに撃墜せよ」
 統制官が宣告する。台湾有事は参加各勢力各交戦国間で一度も宣戦布告が行われていない。当時の交戦規約に準じた法解釈が敷衍されている。
 今回については実は相手も無人偵察機であるので儀礼以上の意味は無い。
 相手も。
 F−55<イーグルU>もまた無人機である。コクピットを持たない機体はほぼ上下対象のデザインで、ステルス性能追求の結果の無尾翼のフォルムと相まり見るものに強い無機質さを印象付ける。
 無人機だが、パイロットは存在する。彼は母艦に在って自機を操っている。
 それは殆どVR(仮想現実)の世界だが、彼の意識は自機と共にあると言っていい。意識と言って、脳みそを吸出し搭載しているという様な大袈裟なモノではない、いうなれば気分、程度のものだ。自機カメラから直接与えられる有視界、電子情報に加え衛星からのものを含む膨大なバックアップがデジタイズされ、脅威算定基準に応じ強調表示がなされ彼が装着しているゴーグルの視界にある。正直、有人で各種計器を確認しつつ過酷なGに振り回されながら戦闘を組み上げるよりは、圧倒的に有利な環境に彼は居る。
 加えてもちろん、ほぼ身の安全は保障されているのだ。母艦が沈むようでは艦隊はもう壊滅しており、少なくとも順番は一番最後になる。
 WW2以後、高度化、複雑化、そして暴騰の一途を辿る「戦争」は、その主体である軍隊に対し様々な変容圧力を加えてきた。無人化もその一つである。
 高度化し、複雑化した戦場は、昨日まで素人だった者を武装させ放り込む徴兵制をまず破綻させた。そんなことをしても死体の量産にしかならないと、誰でも直ぐに気付いた。
志願制はしかし、他職種との人材の奪い合いだった。そうして獲得した最も貴重な「資源」へ更に、カネと時間を注ぎ込み教育し訓練し戦力化し、でも1秒で戦死……させる事に軍隊という組織構造は既に様々な面で耐えられなかった。前線の無人化は環境が軍隊に求める必然的な対処手法でもあった。

 彼自身もそれを実感している。彼もまた台湾有事に従軍し、2回撃墜された。1度は生身で。2度目はただ操機を。1度目、救出されたが2週間程意識不明で生死の境を彷徨った。それでも目覚めて、死への恐怖は無かった、空で死んで惜しくないとそのときはまだ本気で思い込んでいた。むしろ2度目の撃墜の方が衝撃的だった。その感覚は、ネットゲームをプレイ中、回線強制切断されたのとほぼ全く同じだった。そっけなくdisconnectとのみ表示している各種ディスプレイ。統制官が自分を呼ぶ声に応えて、彼はマスタースイッチを切り、ハッチを開き、コクピットから降り立つ。ここはそうしたコクピットがずらりと並ぶ母艦のフライト・ルームと呼ばれる一室。そこを出て隣に設置されているコントローラー・ボックスに向かう。
 次の機が準備出来るまで30分くらい。少しリラクゼイションしていてくれと告げられて初めて、足元から得体の知れない恐怖の感覚が伝い昇ってきた。さっきまで自分は戦場にいたのだ。それが撃墜され、直後に次の乗機を待ちながら呆けている。これは一体、なんだ。これが、これでも戦争なのか。何という、なんと馬鹿げた、愚かしい、無意味な、そして恐ろしい行いなんだ。これが、戦争だったのか。
 もちろん彼は、だからといって一時的な感情に任せ目の前の統制官に食って掛かるようなバカはしなかった。今ではむしろ、合衆国という強国に産まれ付いた幸運を素直に感謝している。この呪わしい職業で、しかし無意味に戦死することだけはないと確信して。
 彼は機に、目標への攻撃位置に付くことを命じる。機動そのものはよほどのことがない限り、機体を実際に現地で飛行させている戦術戦闘システムに任される。言ってしまえば或る意味、フライト・シューティング・ゲーム以下だがこの装置にもう、人間のパイロットは全く太刀打ちできない。かつて”制御墜落”と呼ばれた着艦もまるで、機体が垂直離着陸機であるかの様に静かにこなす。大陸側の無人偵察機の真後ろ死角、デッド・シックスにF−55はするりと滑らかに潜り込む。GUNアタック。彼はトリガを弾く。F−55の機首下面から蒼白い光が閃き、同時に無人機は爆散する。
「キル」無感動、というよりも既に事務的な声と口調で彼は任務終了を宣言した。機を無事に母艦への着艦まで導くことは、今の彼らには求められていない。

「CAPがUAVを撃墜」
 報告にラムソンは黙して頷く。
 さて、分裂中華どもはどう動くか。まだまともな判断力が残っているようなら我々の挙動を無視できるはずだが。
 全土が内戦状態に突入し、陸上はともかく航空戦力は特に整備能力の面で大きな打撃を受け、著しく疲弊しており効果的な運用は不可能だろうと聞いているし最新情報にもそうある。海上戦力は言わずもがな。それでもそのなけなしの戦力を投じてくるときには。
 相手を見下し侮るでなし。冷静な戦力分析の当然の帰結としてラムソンは薄く笑う。
 我が艦隊は全力を以ってお出迎え申し上げよう。大陸の諸君。

 江嶋は少し考えたが、結局ビジネスホテルで一泊することにした。
 一人であれば、公園のベンチで一夜明かしても、そも”戦闘少女カナン”であれば、恐らくサバイバル訓練教程などで、それこそ自分で起こした火で地虫を炙って喰らいブービトラップを張り巡らせた中で束の間の休みを取る、くらいはしてるかもしれないが今の彼女には野宿一つ押し付けたくはなかった。
 ツインの部屋を取って中に入るとカナンはさっそくあちこち部屋中を見て回っている。
 江嶋は窓際のチェアにその身を投げ出し、見るともなしに八王子の夜景を眺める。
 カナンは何やらお子様定番の「ベッドでぽんぽん」をしていたようだがやがて気配が消えた。江嶋が様子を見に行くとダブルベッドを真ん中一人で占拠したまま寝入っている。
 江嶋はそれに掛けフトンをあてがい、また窓際に戻った。
 ぷし。ごっごっなどと冷蔵庫から取り出し、飲み付けないビールなど気分に任せてあおってみる。
 ぷは、かー……だめだやっぱまじぃ。慣れないことはするものではない。
 これで一日、終る、か。
 隣部屋でカナンが立てている寝息に耳を向けてみる。
 彼女と出会ってもう、一年はつきあっている気が、する。
 余りにも濃厚な一日だった。朝起きたときには全く想像していなかった、一日。
 今日だけで彼女と共に死線をくぐること、2回。
 死線。特殊危険職か、何にせよ自ら好んで近づくのでなければ平均的日本人であればまず生涯無縁な思わず失笑したくなる大げさな非、日常。しかし今の江嶋にとっては動かし難い現実だった。
 もしも、と江嶋は思う。
 おれが気紛れを起こさず、まっすぐ帰宅していたなら。
 彼女と出会わず、今もあの部屋でだらりとTVでも眺めていたんだろうか。そして明日。
 何をしていたんだろう。それは、どんな人生だったんだろうか。
 判らなかった。今となっては想像もつかない、それこそ異次元世界の物語でしかない。
 回転扉の如く、入れ替わる日常と非日常。その紙一重を思い知らされる江嶋だった。が。
 昨日まで生きていた、何というか、温い泥濘に身を沈めたゆたう様な人生が懐かしいかと問われると、そこに未練はないような気もする。
 未練はない、ないが。
 他方この現状には、途方にくれるしかない。
 明日からどうすべぇよと江嶋は思う。どうする。この場合。
 警察に保護を求める。江嶋は軽く額を押さえる。どう説明する。せめて何か物証でもあればいいがそんなものは何もない。新宿の自室が派手に”荒らされた”のは事実だがそれを以って。
「正体不明の何者かの害意により生命財産の危機にあります、警察権力により保護して貰うことは可能ですか」
「正体不明、ですか。怨恨の心当たりは。過去、金銭関係等での争議等の経験は」
「いえそれが、相手は人間ではないようで」「……」
 ここまでだろう。どう考えても警察がこの案件を受理する可能性は絶望的だ。それにもし万が一、再度の襲撃を受けた場合、まず無力だろう警官たちを巻き込み死体の山を築くのも不本意に過ぎる。では自衛軍か。一般国民が自衛軍に何かを申し込む経路、窓口はあるのだろうか。公報窓口くらいしか思い浮かばない。または地方の入隊受付窓口か。
 ムリだ。始めから自明だった結論を江嶋は見つめ直す。行政、国家権力に取り扱って貰える事情ではなさそうだやはり。
 では自力で。それこそどうやってという感じだが選択の余地はない、らしい。
 笛の音のような何かが聞こえる。
 ぐごわうなどという無節操な爆音ではないが、しかし確かな、それはカナンが立てるいびきだった。江嶋はもう車内でそれを聞いている。
 大の字に横たわりいびきを立てて眠る美少女、戦闘美少女はやはり野生風味か。江嶋は独り小さく笑う。
 そう、彼女だ。
 ”敵”、はまあ、いい。それが異次元からの侵略だろーが地底帝国の逆襲だろうがどうでもいい。問題は彼女の存在だ。
 例えば彼女が明日、言葉を取り戻し還るべき場所に帰れば、話はそこまでだ。
 だが逆に。彼女が一生このままだったら。おれは彼女に生涯を捧げるのか。
 いやそれならそれでも別にいい。しかし。
 彼女は、何者なんだ。
 自衛軍、ではないだろうがそれでも一番らしいのは軍隊だが、どう見ても未成年の彼女のような人間を兵として雇用する軍隊などあるのか。
 でなければ。彼女もまた”敵”に相応しい超現実の存在なのか。例えばガキの頃に見た、”宇宙刑事”とか。
 まさかな、と苦笑と共に言い捨てにできないのが今回の非日常のやっかいだと江嶋は頭を抱える。脱ぎ棄ててきたスーツの存在が重い。何だよあれは。
 わからんわからん、わからんことだらけだどうにもならん。
 結局なるようにしかならんかあーふぁ、と彼もまた寝落ち行く。

 その会合はかつて、MJ12と呼称されたことがある。
 あるものはまた、フリーメイソンなどと呼び、またイルミナティの名を以って呼ばれるときもあった。
 巷間に流布する、あらゆる陰謀論、都市伝説、影の主役。
 しかしその何れも、誤りだった。
「地球統合政府設立準備委員会」がその名である。
「本国政府による決定なのです。私もこれで、一介の宮仕えの身なのですよ。私如きにどうこうできることではないのです。その決定に従うしかありません」
 ”大使”は傲然と言い放った。その態度だけは常に変わることは無かった。
 それはあまりに無責任というものではありませんか。
 一斉に吹き出た委員の憤懣を彼は聞き流す。素早く翻訳を切っていた。もう雑音でしかない。
 彼にも言いたいことは幾らでもある。
 無責任、だと。
 どの口でほざく。ここはお前らの世界だろうが。
 お前らがさっさと交渉代表を立てる環境を整備出来ればこちらも幾らでも遣りようがあるというものを。だいたい核制御に達した文明が伴星規模の微小な活動規模で分裂分力している不を悟れば理に照らし自然と統合されるものがお前らは何だ、この狭い世界で核を突き付けあって自滅せず存続しているなどと度し難い、全く狂っている。希少だがそれ以上の意味はない。学術的標本以上の意味はな。
 尾無共が。彼は思う。尾は、やはり優れて不可欠な平衡感覚器なのだ。尾を持たないということはこうも哀れな存在に成り果てるということであるのか。いやはや。
 正に、彼にとって尾無共は学術的興味の対象以上の存在ではなかった。政務すらついでだ。希少な標本としては興味が尽きないがそれはあくまで観察対象としてであって。このような直接接触にも似た機会などは、はっきりいって苦痛以上ではなく御免被りたかった。

 窓から差し込む痛烈な日差しに観念して、目蓋を上げる。
 江嶋にとってここ最近でも最悪の目覚めだった。寝こじれてるし、ててて、くそ。
 できようものなら一度寝直したかったがその余裕はない。あと少しでチェックアウトだ。
 ベッドを見る。気持ちよさげな寝息を立てながらカナンはまだ放置しとけばいくらでも寝ていそうな勢いで熟睡している。今目の前で起き上がる気配は皆無。
「カナン、か、な、ん。起きろ、朝だぞ、時間だ、出るんだ、だから起きろってばおいカナン!」小声でのささやきが次第に大きくなり揺さぶっても彼女はまだ起きない。
 そして。かなりぎりぎりの時間でホテルをチェックアウトし、さてどうするか八王子から出るかそれとも、と漠然と今後の行動予定を思い浮かべつつ妙に人だかりが激しいロビーの大型TVをちらと何気なく眺めたやった江嶋は。
 なにもかもがどーでもよくなった。それは衝撃だった。
 集中豪雨からの造語か、集中落雷、という耳慣れないフレーズが踊っている。
 朝の顔の女性レポーターが現地から絶叫している。
 泣き叫んでいる。演出ではなく素のようだ。
 ヘリからの俯瞰画像。これと似た映像は見たことがある。
 戦争で炎上する市街地。
 国外の。中東とか、近年はもちろん台湾のそれ。
 画面の向こうで、吉祥寺が、燃えていた。
 違う、ちがうんだ、それは。
 自然現象でも人為でもないんだ、それは。
 江嶋には心当たりがあった。
 最悪の予感の的中でもあった。
 歌舞伎町の現場から逃げ出した二人は酷い有様だった。
 大地震で全壊した家屋から6時間振りに救助された住民のような、粉塵まみれの格好だった。加えてカナンはあの戦闘スーツだ。自然に集まる好奇の無遠慮な視線。悪目立ちこの上無い。
 堪らず途中下車したのが吉祥寺駅だった。ここならこの時間でも開けてる服屋があるだろうと。
 カナンはパンツルックが気に入ったらしい。ちょうどいいのでブラを含め彼女の下着を3セットほど見繕ってもらう。江嶋も適当に地味なスタイルを選ぶ。
 なんだか御機嫌なカナンの手を引き再び中央線に乗る。
 着て来た服は、駅前のゴミ箱に突っ込んできた。それを。
 付けられたのか。
 原理は判らない、しかし、そうだ。
 吉祥寺駅を中心に半径約10キロの圏内、とアナウンサーが切れ切れに読み上げている。
 死傷者、行方不明者のリストがえんえんとスクロールする。
 いったいどれだけの被害が出たんだ。
 千か、万か。
 衛星軌道上からの艦砲射撃、という具体的な単語ではないが、それを指すイメージを江嶋は想起する。
 (おれと)カナンを殺すために。
 奴ら、町一つ焼きやがった。
 なんてことを。憤怒の裏に恐怖がある。
 おれと、カナンで焼いたのか。吉祥寺を。
 おれたちがとっと殺されていればこんな犠牲は防げたのか。
 カナン、おまえ、これを知っていたのか。
 そして、絶望も。この地上のどこにも逃げ場はない、と。
 それらにもみくちゃにされ。
 個人が堪えられる負荷の限界、臨界でもあったか。だから江嶋はなにがなんでもどーでもよくなっていた。
 す、とカナンが体を寄せてきた。ささやく。「孝憲」
 初めて下の名で呼ばれたことにも、否、彼女が言葉を取り戻したという事実にさえ彼は気付かなかった。
「なんだ、カナン」
「明日の今、生きてるか、わからないよ」
 低い声で、言う。
「ああ」
「生きてる内に楽しまなきゃ、だめだよ」
 呪文を唱えるように、そう言う。
「だから、しよ。ね」
「する」
「孝憲がしたがってるの、わかるから。だから」
「ああ」
 じゃ、いこ。彼女は男の手を引いて歩き出す。



押して頂けると作者の励みになりますm(__)m


<<前話 目次 次話>>

作品を投稿する感想掲示板トップページに戻る

Copyright(c)2004 SILUFENIA All rights reserved.