機動戦士ガンダムOO
一発ネタ集2

OO目標を駆逐する!?

「目覚てくれOO(ダブルオー)! ここにはOガンダムと! エクシアと!
俺が居る!」

その叫びが届いたのか起動するOOのツインドライヴが爆発的な出力を叩きだす!
その出力はGN−XVの攻撃を押し返した!
「起動した!? 二乗化によるタイムラグか!?」
「ツインドライヴ、安定領域に達しています!」
イアン・ヴァスティとフェルト・グレイスの二人が声を上げる。
溢れだしたGN粒子がプトレマイオスUの前方に光の道を作り出していた。
「OOガンダム、刹那・F・セイエイ、出る!!」
一気に加速したOOガンダムは両肩のGNドライブを駆使しながら非常識な機動でアロウズの機体に接近する!。
「OO目標を駆逐する!」
アヘッドを一撃で撃墜し、GN粒子を前方に展開。
GN−XVの攻撃を弾き返し、放ったライフルの粒子は撹乱幕に阻害されてあさっての方向に飛んだ。
ランスを構えて接近するGN−XVに対し、ライフルをソードモードにしてOOガンダムも急加速する。
「これが! 俺たちの!
ガンダムだぁぁぁぁっ!!」

刹那の叫びが木霊し、GN−XVを切り裂く瞬間、TRANS−AMがタイムオーバーとなった!
いきなり機動力が落ちるOOに、ここぞとばかりに攻め込んでくるGN−XV。
間一髪、ティエリアのセラヴィーの砲撃で難を逃れた刹那であった……。

 

あの件、お受けします

「それより……例の件について考えてくれたかな?」
「いえ、その……」
セルゲイの言葉に赤くなるソーマ・ピーリス。
「なに、急ぎはしない。ゆっくり考えるといい……」
そう言って苦笑を浮かべつつ、紅茶を楽しむセルゲイ・スミルノフ。
妙にラブラブな空間が発生していた……。

そんな二人のラブラブな空間を邪魔するかのようなチャイムに玄関に向かうセルゲイとソーマ。
ドアを開けた向こうに立っていたのはよく言えば生真面目、悪く言えば思い込んだら周囲がいくら否定しても聞かなそうな青年だった。
「連邦軍独立治安維持部隊よりソーマ・ピーリス中尉をお迎えに参りました、第五モビルスーツ小隊所属アンドレイ・スミルノフ少尉です」
「ア……アンドレイ……。いつアロウズに?」
驚きに目を見張るセルゲイにそっけなく……いや、悪意すら滲ませて睨みつけるアンドレイ。
「貴方にお答えする義務はありません、父さん。いや、セルゲイ・スミルノフ大佐」
「とう…さん……?」
アンドレイの言葉に驚きを隠せないソーマであった。

洋上で会話するソーマとセルゲイ。
息子を上手く育てられなかった自分を卑下するセルゲイにソーマが言った。
「大佐、あの件、お受けしようかと思います」
「あの件?」
「私が大佐の……妻になると言う話です」
マテ、普通は幼女……じゃなかった養女とかって話だろ!?
「おお! 受けてくれるのか!?」
お前も喜ぶな! このロリコン野郎!!
「詳しくは直接会ったときに……。では」
そう言って通信を切るソーマ。
「私は幸せ者だ……。素晴らしい夫だけでなく、真面目な息子も手に入れられるなんて……」
かなりの問題発言が飛び出していたが、幸いにして聞いている者はいなかった……。

 

私は『マリー』などと言う名前ではない!

「マリー!」
モビルスーツ同士の接触回線の会話でソーマに呼びかけるアレルヤ。
「違う! 私はソーマ・スミルノフだ!」
「……ピーリスじゃなくて……?」
以前聞いていた名前と違う事に疑問を持ったアレルヤだがそれはソーマの言葉によって解消する。
「既婚だからな!」
「嘘ォォォォォォォォォォッ!?」
惚れた女が別の男とくっついていた事実に、絶望に彩られた声でアレルヤが絶叫したのだった。

 

話してくれないか?

「君は戦士ではないな」
「え?」
セルゲイの言葉に驚く沙慈。
「長年戦場に身を置いていたから判る。君の目は戦士のそれではない」
そして優しい声で話しかけるセルゲイ。
「話してくれないか? なぜあんなところに居たのかを」
「僕は……」
言いよどむ沙慈にセルゲイは立ち上がって言葉を続ける。
「話してくれないと、不本意な手段を使わなくてはならなくなる」
「え?」
そう言ってセルゲイが開いた扉の先にはベッドが……。
「さあ、逝ってみようか?」
「いやだぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」

 

まさか……

「そんな……。アザディスタンが……」
「あれは……あのモビルスーツは……まさか……」
振り向くスローネツヴァイの中でヒゲ面の男が嗤った。
「そのまさかさ!」
だから何で通信開いてないのに会話になるんだ?

 

最強のガンダム!?

セラヴィーがTRANS−AMを発動させると同時に背中にガンダムの顔が現れる。
「か、顔だとぉ!?」
驚きの余り、動きを止めてしまいケルディムに狙い撃たれるGN−XV。
「行くぞ皆! 合体だ!」
「「「了解!」」」
刹那の掛け声に答える三人。
青く光るGN粒子がそれぞれの機体を引き寄せるとともにそれぞれの機体が変わっていく。
セラヴィーは背中を前に向けて手足を切り離して頭部に。
OO(ダブルオー)は手足を折りたたみ胴体に。
ケルディムとアリオスはそれぞれ脚部に。
さらに切り離されたセラヴィーの手足が変形して胴体となったOOに接続される。
そう! これが! これこそが! オリジナル太陽炉を5基搭載した最強のガンダム! その名も!
SD(スーパーダブルオー)ガンダムだ!
5基の太陽炉がシンクロする機体のその巨大な頭部からは航宙艦を一撃で破壊する砲撃を可能とし、アリオスの数倍の速さで機動し、ケルディムを圧倒的に上回る精度の精密射撃とOOの格闘戦能力を持つその機体は二頭身と言うアンバランスさを全く苦にせず辺りのアロウズを撃破していく。
その凄まじさを見たアロウズのパイロットが呟く。
「ばかな……あんなふざけたモビルスーツが……あってたまる……」
その言葉を最後に消滅したパイロット。
だが、ソレスタルビーイング以外の人間はきっと同じ感想を抱いた事は間違いないはずである。

 

 

あとがき

喜竹夏道です。
ガンダムOO 一発ネタ集『2』を出してしまいました。
またも勢いのまま書いたのでツッコミどころ満載の内容になってます。
でも『内容が本編の設定と違ってる』という突っ込みは無しでお願いします。

元ネタは……

・OO目標を駆逐する!?:2ndシーズン第二話で出撃したOOのTRANS−AMの制限時間が過ぎていたらどうなっていたか?という疑問からです。
・あの件、お受けします:2ndシーズン第一話でセルゲイがソーマに言ったセリフから速攻で連想してしまいました。その結果です。
・私は『マリー』などと言う名前ではない!:2ndシーズン第三話のアレルヤが脱出する際にソーマ・ピーリスと交わした会話から。一つ前の『あのお話、お受けします』からネタを引き継いでいます。
・話してくれないか?:気がついたらセルゲイがゲイになっていました……(汗)。
・まさか……:1stシーズンでもあった通信回線を開いていない相手となぜか会話できてしまう主人公たちへの突っ込みです。
・最強のガンダム!?:セラヴィーの背中から思いついた、ガンダム・ダンクーガ化プロジェクト(大笑)。セラヴィーの背中がなんでガンダムの顔なんだか判らなかったところから暴走しました。でも形状はSDガンダム(笑)。

と、こんな感じです。

またも駄文ですね〜。

今年もあとわずかですが、あと2〜3作くらい出そうと思っています。
みなさんよろしくお願いします。



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