突発あんど記念SSS

ぶるー あんど ぶるー

 あなざー

作者 くま

 

 

 

 

 

 

 

 

 

色々あって平穏な日常を過ごす事になったある日の事。

何処からか、ルリが一人の少女を連れて来た。

私と同じ髪の色で、私と同じ肌の色、さらに私と同じ瞳の色、

そして恐らくはDNAまで私と同じであろうその少女。

多くを語るまでも無く、この時代の私だった。

べったりとルリに懐いている私でない私に戸惑いながら、

ルリに一体どうしたのか?と訊ねてみる。

ルリの口からあっさりと答が返ってきた。

 

「この時代のお姉様の居場所を突き止めましたので、保護しました」

 

法的には存在しない事になっている少女の居場所を突き止め、

その少女を保護する事が簡単にできるのか?

そういった疑問は当然にして私の内に浮かび上がったが、

まあ、超法規的な事を為して見せるのは最近のルリのオハコなので、

それはそれとして、私は納得する事にした。

だが、何故にそうまで私がルリに懐いているのかは全く持って不明だった。

同様にルリに訊ねてみる。

 

「お菓子をあげたら懐かれた」

 

要約するとそんな感じの答えが返ってきた事に、愕然とする私。

……あー、うん、まあアレだ。

確かに研究所時代には、お菓子の様な嗜好品は一切与えられなかったし、

初めてそういった物をくれた相手を慕う気持ちは、私にも解らなくは無い。

が、もう少し相手を選ぶという思慮をもった方が良いだろう。

……多分、忠告をするには手遅れだけど。

 

「お姉様、これからは3人一緒に川の字で寝ましょう!」

 

ルリが頭を撫でる私でない私に抱き着かれたまま、少し興奮して鼻息も荒く、そう提案してくるルリ。

私はそのルリからの提案について思考する。

ルリと一緒に寝るのはここに来てからは何時もの事だし、

蹴飛ばして相手を起こすほどにかつての私の寝相も悪くなかったはずだ。

これといった害は無いし、これといって大勢に影響も無いだろう。

思考の結果下された判断に従い、私は小さく頷いた。

何が嬉しいのか、ルリは満面の笑みを見せて喜んでみせる。

 

「これで大きいお姉様と小さいお姉様を独り占めです。

 途中で絡んできた編傘被った変態どもを軽くのして、 

 この子をここに連れて来た甲斐がありました。

 今の私はまさに両手に花、これぞパラダイスです〜」

 

夢みがちな表情で、ぽわんとしたルリがそう独白する。

どうやら、木星連合の暗部とも一戦交えて撃退し、私でない私を確保したらしい。

色々と思うところは在るが、ルリならやりかねない。

そう納得させられるのが、最近のルリでもある。

だから、そんなルリを見て、私はただこう思った。

 

 

…ルリ、恐ろしい子!

 

 

終われ!


あとがき

二周年&400万ヒットおめでとうー!

といことで1時間で仕上げたSSSです。

BLUE AND BLUE の外伝というかIF話というか、まあ、そんな感じの話です。

本編とは時間軸が違うし、こういう流れになるかは自分にも不明ですw

楽しんでいただけたら、何よりでしたが…。

多くは語らずに、この辺で失礼します。

ではまたー



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