BLUE AND BLUE

 第12話

作者 くま

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それから5分後。

私達と敵対することになったユートピアコロニー守備隊は、

たった2人を除き全滅することになった。

私達の周りにあふれるのは1、00を超える死体と、

その死体を作り出した10数機の青い改良バッタだ。

0対1というレシオでも守備隊には仕留めれなかった青いバッタは、

200に迫ろうかという守備隊の兵士達を、10数機の編隊をもってして易々と駆逐して見せた。

5分前に、副隊長から放たれた『撃て』という至極簡単な命令を、

遂行できたの兵士は全体の半数に満たなかったのだ。

空に待機するユーチャリスから発進したバッタは、

トゥリアのコントロールにより絶妙なタイミングで兵士達に襲い掛かった。

数機ごとに編隊を組み、上空から急降下のより襲撃を開始。

降下のスピードをほとんど殺さぬまま、機関砲をばら撒き、

地上の兵士達に雨のような銃弾を降らしていく。

そのバッタの一撃は約6割の兵士達にダメージを与える事に成功した。

銃弾を受けた兵士達の殆どが即死、もしくは致命傷を負い、戦力として意味を成さなくなる。

そのまま地上に降りたバッタは、初撃で討ち洩らした残りの兵士達を掃討していく。

一旦は私達に銃口を向けた兵士達も、上空からの突然の襲撃に驚いて浮き足立ち、

その身を守るために散り散りに逃げ、そして迫るバッタに銃を向ける。

そこには最早、集団戦力としての統制など微塵も無く、故に部隊としては崩壊しており、

ただ、生き延びたいとあがく個々の隊員が居るだけだった。

そして混乱する彼ら守備隊を、トゥリアにより制御統制された青いバッ タが、

5分と掛からずに全滅させることは容易なことだった。

10対1という圧倒的に不利なレシオでも、青い改良バッタは完全勝利したのだ。

それが編隊をなし、足並みをそろえて混乱する兵士達に攻撃を加えていくのだ。

ただでさえ兵装で劣る守備隊の兵士達には、

勝利するどころか、生き残ることすら許されない戦況だった。

青いバッタは良く守備隊を駆逐し、かつ迅速に守備隊を葬り去って行く。

そしてこの場で動いていたのはバッタだけではなかった。

地上に降りている私に代わり、トゥリアの制御で動かされているエステバリスもあったのだ。

無論、その行動は殺戮の為すために動いているバッタとは違うものだった。

唯一、まだ隊として機能している10数人のグループの中に突進し、

兵士達をなぎ倒しながら目標の身柄を確保、そのままローラーダッシュでその場を離脱した。

そしてその場に残された兵士達には、フォーメーションを組んだバッタから銃弾の雨が降り注いだ。

そうして5分間の戦闘を終えた後には、守備隊の兵士達は物言わぬ骸と化していた。

たった2人の生き残りは、同じヴァーミヤの名を持つ二人。

つまり元隊長と副隊長だった。

エステバリスの左右の手に握られ拘束されているという同じ状態の二人だったが、

その態度は対照的とも言っていいほど全く違うものだった。

完全に観念したのか、一切口を開かず、じっと目を閉じている元隊長。

それとは逆に、守備隊が全滅した頃からずっと喋り続けている副隊長。

勿論その内容は自らの命乞いで、今は自分が如何に有用な存在であるかを懸命に語っている。

その視線はきょろきょろと動き回り、全く落ち着く様子を見せない。

そして、そんな男の言葉を信じるほどに、私は愚かではないつもりだ。

私はルリに支えられながら、エステバリスの右手に拘束されている副隊長に近寄っていく。

今向けることが出来る右目の視線を、副隊長に向け、ゆっくりと口を開く。

 

「そうね、貴方の提案、飲んであげてもいいわ」

 

告げた私の言葉によって、副隊長の顔には気色悪い喜色が浮かび、

その口からは、私を褒め称える言葉が物凄い勢いで紡がれていく。

その言葉は全く私の胸には届かず、上っ面を滑っていくだけ。

逆にギャンギャンとかまし立てる男の言葉に、苦痛すら感じてきた。

だから私は先ほど右手で拾ったそれの突起に、

左手のフックを引っ掛けてガシャンとスライドさせる。

 

「来世でね」

 

告げながら右手のそれを真っ直ぐと副隊長に向け、トリガを引き絞る。

ガゥン

銃声と共に銃口から吐き出された弾丸は、狙い通りに副隊長の額に穴を穿ち、

そのまま頭部を付き抜けて後頭部から飛び出し、何処かへ消え去った。

おそらく表面上だけであろう喜色を張り付かせたまま、副隊長は絶命した。

そして私はトゥリアに命じて、もう一方の手に拘束していた元隊長を解放する。

自らの足で地に立つ隊長は、閉じていた目をゆっくりと開け、そして静かに口を開いた。

 

「私は殺さないのか?」

 

自嘲気味に笑みを浮かべ、私に問いかける隊長。

無駄だと解っているのか、抵抗する素振りも見せない。

それとも、自らの死ですら達観しているとでもいうのだろうか?

 

「何故、殺さなければならないの?

 私はただ、独立などという馬鹿げた行為をしている貴方達を、説得に来ただけよ。

 それがたまたま今回は言葉では足らず、暴力を用いらなければならなくなっただけ。

 別に殺しに来たわけじゃないわ」

 

周りに兵士達の死体がゴロゴロと転がる風景の中。

私は確信を持って元隊長に答えていた。

その言葉の通りに、私は独立を気取る彼らを止めに来たのだ。

結果として彼らの命を奪うことにはなったが、最初からそれを望んでいたわけではない。

 

「では、何故殺した?」

 

元隊長は大声を上げるでもなく、だが何かを噛み殺したように私に問うて来る。

 

「貴方達が、私を殺そうとしたから。

 …というのは、貴方の望む答えじゃないわね」

 

私は即座に一つの答を返し、そして否定する。

この答えは元隊長にも解りきっている筈だ。

それ以外の理由を元隊長は欲しているのだろう。

そして、私はその理由をたった一つだけ思いついた。

 

「そうね、持っていなかったからかしらね。

 彼らの命を拾える程に強い力をね。

 ―――もちろん、私が。

 ―――そして、何より、貴方が」

 

元隊長に答えた言葉だったが、なるほど、それは真理だと自分でも納得した。

言葉の通りに私や彼に強い力があれば、

そう、木星トカゲの侵攻ですら真正面から跳ね返せる程の力があれば、

このような事態には決してならなかったのだから。

もっとも、その様に強力な力が在ったところで、

あの女への復讐へ繋がらないのなら、私はそれを使うことは無いが。

 

「そうか、今在るコレは、私の力が足りなかった所為なのだな」

 

そして元隊長は誰とも無くそう呟き、やはり自嘲的な笑みを浮かべていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その後、元隊長はガラリと態度を変え私達に協力的になった。

近くのシェルターに向かい、残りの守備隊

(全隊の四割、つまり今回の戦闘で6割が失われた)

を取りまとめ、市長の配下に入ると決めた事を説いてみせる。

守備隊に守られていた市民の一部や、

守備隊の半分ほどからの上がった不満の声を、

説得により恭順させ、その意思の統一を図った。

同時に青いバッタの受け入れも周知し、

これによりアクティブステルスの恩恵を、残りのシェルターも受けることになった。

そして自らは隊長という役を正式に退き、

私が連れてきていた市長の代理にその後釜を任せることになった。

そして何故だか知らないが、私について来ると言いはじめた。

目を覚まさせてくれた私の為に、これからは働きたい、と言うのだ。

むろん、私はそれを即座に断った。

この大男が何を考えているかは知らないが、

ただあの女への復讐を考える私とは、その方向性が一致することは無いからだ。

それでもしつこく食い下がる大男に、私は問いかける。

 

「貴方は私が死ねといったら死ねるの?」


「……」

 

答えに窮し言葉を失う大男。

私の復讐に殉ぜるか?

つまりはそういう問いかけなのだが、予想通りに答えはなかった。

兵士達を取りまとめる隊長を務める大男だ。

連合や市民の為になら命を捨てれるだろうが、私個人の為にとなると躊躇うのは当然だろう。

この大男と私との間に、何があるわけじゃないし、

そんな私の為にそこまでやると言うのなら、逆に私は大男の正気を疑うだろう。

 

「そう、即答はしないのね。

 別に責めはしないし、気にもしないわ。

 それが当然の反応だもの。

 ただ、私は貴方を受け入れないわ。

 私になんて構わずに、そうね、生き残った市民達の為に尽くしなさい。

 きっとそれは生き残った市民達はもちろん、貴方の為にもなることだから」

 

言葉の通りに全く気にしてないという態度で私は大男に告げる。

 

「……」

 

大男はやはり黙ったままだったが、心なしか肩を落とし少し落ち込んでいる様にも見える。

そう言えばこの大男、先ほど隊長という職を辞したばかりだ。

そういう意味でも、私をあてにしていたのかもしれない。

まあ、それは見事に外れてしまったのだが。

 

「そうね、市長に話をつけてあげるわ。

 そこから先は貴方次第ね。自分の仕事を探しなさい。

 その身体、でかいだけが取り柄じゃないんでしょう?」

 

シェルターでの避難生活も長期間になってきて、これからは様々な問題が起こるだろう。

市長の側としても、色々な意味合いで人が必要になってくるはずだ。

そういった面で、この大男が何処まで役に立つかは不明だが、市長への貸しを増やすのも悪くない。

ただ大男が役立たず立った時に、嫌がらせと取られるのは少し問題だとは思う。

なにより今この場で、私の目の前で、

大男がしょげているという精神的に負担の大きな状態を解除したいというのが、

大男にそんなことを言った一番の理由だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

大男の身の振り方も決まったこともあり、

私達は市長たちの居るシェルターへ一旦戻る事にした。

シェルター内でのネットワーク作りの為に市長代理の二人は残り、

替わりに大男を連れて戻ることになった。

そして来た時と同じようにエステバリスとユーチャリスでの移動となった。

エステバリスの手の中に居たはずの大男は、

行きの市長代理の二人と違ってずっとピンシャンしていた。

なるほど、軍人という人種は大概丈夫なものなのだなと、私は感心した。

シェルターでは既に連絡が入っていたのか、

わざわざ市長たちが入り口近くまでで迎えに来ていた。

そのまま近くの小さめのスペース(椅子も無い部屋だ)へ移動し、話を始めた。

恐らく既知の事項ではあろうが一応は報告をということで、

戦闘の結果、相手を下して、後のことは連れて行った代理の二人に任せてきた等々。

市長とその配下の何人かに今までのことを告げる。

一通り話し終えたところで市長が訊ねてきた。

 

「そちらの方は?」

 

そう訊ねる市長の腕は、成り行き上、私の隣に立つことになっていた大男へと向けられていた。

戦闘服に身を包み、大きな体と短く刈り込まれた髪にいかつい顔。

明らかに一般人でない大男を、不審に思うのは当たり前のことではある。

が、市長の問いかけは私にとっては意外だった。

市長とて、元隊長で向こうの代表であるこの大男と面識があっても良いはずだ。

今更、何を訊くのだろう?少なくとも私にはそう思えた。

とそこで、大男が私へと視線を向けて来た。

発言をして良いか?ということなのだろう。

私はコクンと頷き、大男に発言を促した。

 

「こうしてお会いするのは初めてとなります、市長。

 私は元連合火星支援部隊ユートピアコロニー基地統合第二科所属、ゲルト=ヴァーミリヤ軍曹です。

 そして、あなた方とは別の組織であるネオ・ユートピアの隊長でもありました」

 

見事な連合式の敬礼を決めて見せる大男。

その大男の言葉に驚く市長たち。

もちろん、私も驚いていた。

彼が軍曹という階級だったことと、ネオ・ユートピアなんてベタな名前を名乗っていたことの2つに。

だが、市長たちの驚きように私はやはり疑問を感じてもいた。

 

「君が隊長なのかね?

 確かにヴァーミリヤと言う名は、そちらの代表者として聞き覚えがあるが…」


「おそらく、副隊長のである私の義弟、ヘルムート・バーミリヤのことかと。

 こちらとの交渉等は、副隊長にすべて任せておりましたので」

 

市長の言葉に大男が答え、それでようやく私の疑問は氷解した。

どうやら市長とこの大男は本当に面識が無く、

私がこの手で撃ち殺したあの副隊長が全てを取り仕切っていたのだろう。

あの男が大男の義弟だということは驚いたが、それよりも気になることがあった…。

 

「バーミリヤ元隊長、ネオ・ユートピアとやらが、

 市長等に、その配下に入るように求めたことは知っているわよね?」

 

半ば返ってくるであろう答えを確信した上での私の問いかけ。

 

「!?

 ―――いえ、私はその様な報告は受けてないのですが…。

 それは、本当の事なのですか?」

 

そして予想通りに返ってきた大男の答えに、市長の側の全員が頷いた。

そして、目に見えて大男が気落ちした。

彼にとってそれは、信じられないような事だったのだろう。

 

「私が受けていた報告では、そちらが統合を望んでいるという事と、

 そちらの戦力が我々のそれを下回り、かつ守るべき市民を多数抱えているということでした。

 もしそちらと統合すれば、ただでさえ少ないこちらの戦力を更に薄く配備する結果となると考え、

 そちらとの統合は断るようにと、判断を下していたのです」

 

気落ちした様子で続ける大男。

その話の筋としては通っているし、本当の事を言っているように聞こえる。

つまり、自分達の力を知った上での判断を下していた、ということだ。

ただ、それは意図的に捻じ曲げられた情報による判断だったという事だ。

恐らく情報を捻じ曲げたであろう人物はもうこの世には居らず、正確なところは解らないだろうが。

 

「ステルスの件は?」

 

市長等と大男の双方に向けて口を開く。

大男の判断に抜けていた一つに青いバッタのアクティブステルスの話がある。

確かに市長等の抱える戦力(もちろん私達の所持するバッタは数えない)は少ないだろう。

ユートピアコロニーに在った戦力から、

木星トカゲにより消耗した分と、大男達の戦力を引いた残りが、市長等が抱える戦力だ。

しかもその構成からみても、

検察等治安の維持等、内に力を向けるものが多くを占め、

外にその矛先を向ける部隊は思いのほか少ない。

そういう意味でも大男の分析は正しかったのだ。

もっとも市長らは、私の配下のバッタ等によるアクティブステルスの傘の下にあり、

実際はその力を外に向ける必要がないのだ。

 

「私の元に、そのステルス機能の報告は届いてませんでした」

 

と予想通りに答える大男。

もちろんそんなことを知っていれば、

こちらの改良バッタの受け入れはしただろうし、

市長たちにも早々に合流しただろう。

それはあくまで、これまでの大男の言動を見ての想像だが。

 

「その辺も含めた所で、そちらには説明をしたはずです」

 

と答える市長の側の一人の男。

両者の食い違いはつまり、双方の間に入った男に起因するのだろう。

それに思い至った大男は再び渋い顔をし、市長は軽くため息を吐いた。

少し沈んだ空気にになったところで、トゥリアがウインドウを起動させ、老執事の姿を見せた。

 

「お嬢様、疲労の蓄積が規定値を超えました。

 今日は、そろそろ、おやすみになられた方が宜しいかと」

 

そのトゥリアの言葉に、私以外の皆が私へと視線を向けてくる。

まあ、確かにルリに支えられないと歩くことも出来ない状態ではある私だ。

が、トゥリアが言うような疲労の蓄積を、そうは感じていなかった。

トゥリアは何を言ってるのだ?と思ったのだが、

その言葉の意味が、私の限界を示しているのではないとすぐに気が付いた。

私を皆と同じように私に視線を向けたルリの表情に、疲労の色が浮かんでいたのだ。

ルリはそういったことをあまり表に出す方ではないので、

今は、かなり疲れていると見ていいはずだ。

私と違い、ルリは体力的な鍛錬を行っているわけではない。

今日は、少し無理をさせたのかもしれない。

 

「そういうわけで、市長、私達は帰ることにするわ」

 

今までの話をぶった切り、私は一方的に市長に告げる。

 

「…解りました、それでは、また」

 

と少し困った様子で返してくる市長。

本音はもうしばらく話を続けたいのだろうが、

この状態の私に無理を言うつもりは無いらしい。

 

「それと、元軍曹は置いていくわ。

 皿洗いでも便所掃除でも、好きに使ってくれて良いわ。

 身体は頑丈だから、使い勝手は知らないけれど、使い出はあるはずよ」

 

と大男の胸板をトンと叩きながら市長に告げる。

大男は一瞬顔をしかめたが、市長に向け再び見事な敬礼をして見せる。

思わず、義手の左手で叩いてしまったのだが、大概丈夫な男だ。

そして私は、ルリに支えられながら歩き出す。

市長は困ったような顔をしていたがスルーし、そのまま外のエステバリスの元へを向かう。

手を振る替わりに、ガチガチと二回義手を鳴らし、私達は市長達のシェルターを後にした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ユーチャリスに戻った私達は、

格納庫に跪かせたエステバリスから降り立った。

ハンガーへの固定はトゥリアに任せ、自分達の部屋へ戻ろうとしたところで、

ルリが倒れた。

巻き込まれる形で私も倒れたのだが、そんなことよりもルリの様子が酷かった。

大粒の汗をかき、息も荒く、随分と苦しそうだった。

どうやら私やトゥリアの思っていた以上に、ルリは無理をしていたらしい。

それが我が家ともいえるユーチャリスに戻ったところで気が緩み、

蓄積された疲労が一気に来たのだろう。

不幸中の幸いとも言えるのは、此処が格納庫であって、

色々と便利に使える補修用の小型ロボットがすぐ近くにあることだ。

あまり間を置かずに寄ってきた小型ロボットは、

3本のアームを器用に使いルリを抱え上げる。

そして私には1本のアームを差し出し、

私はそれに捕まりながら、何とか自力で立ち上がった。

と、そこで、3本のアームに支えられたルリが、半分閉じた目で私と視線を合わせる。

 

「…お姉様の為なら、私、死ねますから」

 

半ばうわ言のように、ルリは私に告げて、そして再び目を閉じた。

何のことかは、直ぐに解った。

あの大男との会話を、私を支えていたルリも聞いていたのだ。

大男に向けた問いかけだったのだが、

このルリの無茶が、私の問いに対するルリの行動を持って示した答えなのかもしれない。

…全く、困った娘だ。

私はそう思いながらも、小型ロボットと共にルリの部屋へと向かった。

 

 

 

続く


あとがき

というわけで、話は遅遅として進まず、

そして、ラピスでなく今度はルリが倒れたという話でした。

うーん、前回のと合わせた所で一区切りって感じですね。

もっと、筆が早ければねぇ?

ま、まあ、今後も読んでやっていただければ、幸いに思います。

出来れば感想などもいただけると、かなり嬉しかったりします。

ではまた


時量師さんに代理感想を依頼する予定です。

こんにちは、『BLUE AND BLUE 』第12話の代理感想を仰せつかった時量師です。

鳩さんから代理感想の依頼をされた時は、「なんですとー!?」といった感じで右も左もわからなくなりました(誇張アリ)。
とはいえ、いつまでも小パニック状態になっているわけにはゆきませんし、何事も経験です。失礼とは思いつつも、0話から駆足で読ませていただきました。

で、その感想ですが、やはり第一声(?)は「なんですとー!?」ですね。

言葉では伝わりにくいとは思いますけれど、本当に驚かされました。
というのも、逆行して思いついた目的が復讐、ルリちゃん(小さいほう)が篭絡されてる、しかも『お姉様』、義手、人がゴミのようだ……というように話が予 想外に展開していくのですよ。いや、最後のは違うか……。

それから、これが一番興味を惹かれたことなのですが、ラピス、ルリちゃん(大きいほう)、ルリちゃん(小さいほう)のヒトとしての変化です。
進化と言い換えても良いのかも知れません。三者三様、見事にくまさん色(?)に染まっていてとても読みごたえがありました。
特にラピスの復讐心。準備段階の手の込みようといい、とても深いものであることが伝わってきます。
そう、憎悪も『ヒト』の感情ですから。そういう意味では、ラピスは立派な『ヒト』に成長したのですね。
しかしながら、乙女心は複雑ですね。いや、単純すぎて複雑に見えるのでしょうか。…………正直怖いです。

どうでも良いことですが、ラピスの義手の件を読んで、時量師はかのBJ先生に手術されたイッチン(だったと思います)を思い出しました。

以上が通して読んだ感想です。
では、12話の方へ。

バッタと元隊長、一匹と一人の脇役が光った話でしたね。
たかがバッタ。されどバッタ。その姿や、まるで黒き王子の駆る黒百合の如し。格好良いではないですか。
そして、大男、ヴァーミリヤ軍曹。いや、大漢、ヴァーミリヤ軍曹。燻し銀ではないですか。

それから、ラピスとルリちゃん(小さいほう)に関してはこの台詞。


「貴方は私が死ねといったら死ねるの?」

「…お姉様の為なら、私、死ねますから」


気に入った台詞であるとともに、とても大きな意味を持つ言葉であるような気がしました。
これからこの二人の関係がどう変わっていくのか、あるいは変わらないのか、気になるところですね。

といったところで感想を終わりたいと思います。
続きも頑張ってください。





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