まいど、ヨシカツでーっす。

遊戯王GXの世界に来てもう一か月くらい経過した。

俺も、公式デュエル勝利数は流石に10回くらいになったと思う。

パックのほうも少しは買い足してきている。

まあ、ギルフォード・ザ・ライトニング以来レアなモンスターは引き当てていない。

代わりに、下級モンスターはかなり揃ってきた。

切り込み隊長、コマンドナイトといった使いやすい効果のモンスターや、

ドリームピエロ、ならず者傭兵部隊といったモンスター破壊効果を持つモンスターも手に入れた。

なにより、マジックカードでサイクロンや死者蘇生を手に入れたのは大きい。

まあ、死者蘇生はもうすぐ禁止になるんだけどね……。

トラップカードも、必須であったモンスター破壊カードを手に入れた。

炸裂装甲だ! 落とし穴と合わせてようやく2枚……安心は遠い……。

上級モンスターとしては魔道ギガサイバーを手に入れた、不利な時には活躍してくれるだろう。

もっとも、未だにバーンデッキ対策は全くしていない。

カード的に無理と言う事が大きいんだが。


そういえば、イリーニャがデッキを作ったので近々会いに来るとか書いていた。

リチュアのデッキではないらしいが、エリアを中心とした魔術師族デッキだとか。

エリアルの精霊が何か口出ししたのかね?

兎に角、俺としては未来のデッキは相手したくないので一安心ではある。

イリーニャ自身も可愛い子ではあるしね、ロリだから手を出す気にはなれないけど。


ペガサスはまた同じ封筒に手紙を挟んでいた。

”イリーニャと仲良くしてくれてうれしいデース、でも手を出したら殺しマース!!”

と書いてある、おおい、姪バカも極まってきたな。

イリーニャの手紙全部チェックしてるんじゃないだろうな?

まあいいが……。

前に言った最強カードも送ってくれている。

まだデザイン画でしかないが……。

カードじゃねぇじゃん!!

完成したら送ると言っていた。

光帝クライスだ、確かに強いカードではあるな。

4年後に出来るカードだが!

まあ、せっついて早めに作ってもらいたいものだ。

何せこの世界、帝はかなりのレアカード扱いだから。



「ふぅ、あいつら……俺で遊んでるんじゃあるまいな……」



ともあれ、実力テストが終わった後時間も少したった。

そろそろデーモンデッキ使いタイタンが現れる頃だな。

正確には、クロノス教諭が十代を懲らしめたくて呼んだわけだが。

あの人もよーやるよ、ああいったアンダーグラウンドの人を雇うのはそんなに安くはないだろうに。


そんでまあ、俺の立場的には、特に危険がある訳じゃないので手を出す必要は感じない。

確かに、闇のデュエルをする訳だから、それなりに緊張感はあるだろうけど、

十代が明日香を助けてポイントアップと言う意味もあるしね。

それでも、ラストのあたりは本当に闇のデュエルだから介入すべきかもしれない。

だが、十代より弱い俺がやっても意味があるのかは疑問でもある。

精霊がいればね……。

ただ、俺は相手のデッキを知っているという強力なアドバンテージがある。

タイタンがサイコロにいくら細工をしようと、全体破壊や、戦闘破壊まではどうしようもない。

元から、選択効果で勝とうとしなければ対策はいくらでもある。

前半の催眠術も知っていればなんとでもなるわけだしな。



「うーん、十代の安全を取るか、それとも……」

「俺の安全がどうしたって?」

「ぬおお!? いたのか十代!?」

「いや、そりゃ晩飯時だし、食いっぱぐれる訳にはいかないだろ?」

「まあな、ドローパンは昼しか売ってないしな」

「ああ、黄金の卵パンは旨いぜぇ!」

「食った事ないから何とも言えんが、そうか……一度は食ってみたいな」

「あれは俺がドローするからな、俺が引き続ける限り無理ってことさ!」

「はぁ、それがマジだからお前は凄いよな」



うん、やはり今は手を貸す必要はないな。

それよりもやはり、今は懸案だった三沢の事の方を優先するか。

あいつは強い、それは間違いない、恐らく、今はカイザーや十代を除けばデュエルアカデミアでトップと言っていいだろう。

後から出てくるエドやヨハンといった十代と同じ引きがよすぎるタイプの相手は難しいが、

彼がもし、今後も味方としていてくれればかなり俺も楽が出来る。

なにせこの学園3年目にはえらい事に巻き込まれる訳だしな……。

だからって、今さら十代にユベルを取りに行くように言っても、宇宙のどこを飛んでいるんだかわからないし。


そういや、十代ヘイトなのって3年目の異変は十代がいなけりゃ起こらなかったってものだよな。

まあ、あれは正直、いきなりすぎたし、製作者側のほうがちょっと無理しすぎだった気がするなー。

十代はへらへらしているっていっても、あのまま最後まで行っても悪くはなかった気もするし。


ともあれ、幼稚園か小学校低学年の頃やった事について責められるというのもかわいそうな話だ。

だいたい、まともに使えないカードが、人を呪うって正直その時点でアウト過ぎる。

2体の生贄召喚で、更に攻撃力0の反射型のモンスター、そして毎ターン生贄を捧げないと自壊するって……。

GXの終わりごろからそう言うのに対応したサポートカードも増えたけど、今じゃ普通に無理だから(汗

制限カードの黄泉ガエルでも使わないと先ず維持し続けられんよ……。

そんな高度なプレイングセンスを小さい子に要求するなよ(汗

そんなヤンデレを最終的にしろ迎え入れた十代のほうこそあっぱれだと思うよ……。


ともあれ三沢だ、俺は食事を取った後、明日あたり行動を起こす事に決めた。

何をするかって、何も考えてないんだが親しくなっておくってのが一番いいだろう。

ただ、最初の時以来話をする程度で、あまり付き合いがないのはよくない。

このままフェードアウトされても困るからな。

まあ、まだ彼は出番が来ていないから、直ぐに薄くなる事はないと思うが。



翌日、俺は三沢に会うためにイエロー寮へと向かっていた。

しかし、その途中微妙なものを見つけてしまった。

一人でいる万丈目……あー、そういえば、取り巻きとの関係性が薄くなり始めるのがこの頃だったな。

まだ、あくまで十代への復讐の事を考えているんだろうが、

次に三沢にも負けたことで孤立化が決定的になるんだ。

だが、俺としても万丈目には一度外の世界で頑張ってもらいたいのでそっとしておこうと横切ろうとした。



「待て」

「えっ……」

「貴様、確か遊希十代の仲間だな?」

「……仲間というか、友達だけど?」

「なら、伝えて来い! もう一度デュエルしろと! あんなマグレ何度も通用する筈はないんだ!!」



絡まれてしまった。

しかし、俺なんて目立たない奴よくわかったな。

いや、逆か……ここでは濃いのが普通なんだっけ……。

これは俺も何か個性を取得すべきか?



「それは出来ない。そんな、友達を売るようなマネ出来るはずないだろう?」

「ドロップアウト同士の傷のなめ合いなぞ興味はない!」

「傷のなめ合いね、傷ついているのは君だろう?」

「貴様!!」



あっ、ついカッと来て挑発しちまった。

しかし、もうこうなったら向こうも収まらないだろう。

しっかり喧嘩を売る事にする。



「そのVWXYZの闘い、見ていたけどな、あれじゃ勝てないのは当然だ」

「なにが言いたい!!」

「オマエ、合体させる事にばっかり気が入ってたろ?

 合体はほどほどにしておけよ、5体も合体すりゃ、そりゃ手札もなくなるだろ」

「っっっぅバカにしやがってぇ!!! デュエルだ!

 貴様にも恥辱を味あわせてやる! デュエルアカデミアにいられないようにな!!」

「またドロップアウトに負けたりしてな」

「許さん!!」

「「デュエル!!」」


佳克:LP4000   万丈目:LP4000



「俺の先攻! ドロー!

 俺は、V−タイガー・ジェットを攻撃表示で召喚!」

V−タイガー・ジェット:通常モンスター/星4/光属性/機械族/攻1600/守1800


「手札から、マジックカード打ち出の小づちの効果を発動!

 俺は、手札2枚をと打ち出の小づちをデッキに戻し、シャッフルして3枚ドロー!

 そして永続魔法、前線基地を発動! もう一度だけ召喚を行う事が出来る!

 俺が召喚するのはW−ウィング・カタパルト!」

W−ウィング・カタパルト:ユニオンモンスター/星4/光属性/機械族/攻1300/守1500



おーおーアニメ効果だのー、打ち出の小づちのアニメ効果は非常に使い勝手がいい。

それに、前線基地のアニメ効果はユニオン関係ないしな。

そのままOCG化していたら、いろいろ必須カードだったに違いない。


場には機械で出来た虎のようなモンスターと、

いわゆるガンダムに出てくるドダイのようなへらべったい飛行機が出ている。

となると当然次は……。



「V−タイガー・ジェットとW−ウィング・カタパルトを合体召喚!

 来い!! VW−タイガー・カタパルト!!」

VW−タイガー・カタパルト:融合・効果モンスター/星6/光属性/機械族/攻2000/守2100



二つが合体したというか、単に虎がへらべった飛行機の上にのっかっただけという感じだ。

後、ユニオンした時のほうが攻撃力が高かったりするのは秘密だ。



「俺はカードを一枚伏せてターンエンド!」

「焼き直し見たいなデュエルしてるね、大丈夫かい?」

「バカにするな!! 貴様など、焼き直しデュエルで十分だ!」

「ホントかね……まあいい、俺のターン、ドロー!」



明らかに万丈目は頭に血が上っているようだ。

しかし、奴だってオベリスクブルー一年生のトップだったというなら、これくらいで終わりはしないだろう。

俺も気を引き締めてかからないとな。


俺の手札は……よし、今回は事故ってはいないようだな。

モンスターは……。

荒野の女戦士:効果モンスター/星4/地属性/戦士族/攻1100/守1200

ならず者傭兵部隊:効果モンスター/星4/地属性/戦士族/攻1000/守1000


おお、かなりいい引きになっているな。

それに、サイクロンもある。

ついでにやってしまうか。



「俺は手札から速効魔法、サイクロンを発動! 伏せカードを破壊する」

「くっ!?」



破壊されて、墓地に落ちたのは落とし穴。

なるほど、ああ言ってはいたが怒りでタクティクスを忘れてはいないようだ。

しかし、折角だ。

手札を使ってもらおうじゃないか。



「俺は、荒野の女戦士を守備表示で召喚。カードを一枚伏せてターンエンド」

荒野の女戦士:効果モンスター/星4/地属性/戦士族/攻1100/守1200


「所詮はザコか、わざわざ待ってやっているのに反撃も出来んとはな」

「そうか? 攻撃力が低いとか、攻撃が出来なかったからとか、

 そう言う理由で強弱を語るのはまだ青いと思うけどね」

「フン、ザコの遠吠えなどどうでもいい、すぐに決めてやる。

 俺のターン! ドロー!!

 俺は、手札の打ち出の小づちと1枚をデッキに戻し2枚ドロー!

 そして、X−ヘッド・キャノンを攻撃表示で召喚!」

:通常モンスター/星4/光属性/機械族/攻1800/守1500


「更に! 前線基地の効果を使い、Y−ドラゴン・ヘッドを攻撃表示で召喚!」

Y−ドラゴン・ヘッド:ユニオンモンスター/星4/光属性/機械族/攻1500/守1600


「そして、Z−メタル・キャタピラを墓地に捨て、VW−タイガー・カタパルトの効果発動!

 荒野の女戦士を攻撃表示にする!」



確かにこれは……3体で攻撃されると色々めんどくさいな。

荒野の女戦士2枚では生き残れない。

ってえ?



「これで終わりではないぞ! マジックカード死者蘇生を発動!

 墓地のZ−メタル・キャタピラを特殊召喚!」

Z−メタル・キャタピラー:ユニオンモンスター/星4/光属性/機械族/攻1500/守1300



「恐らく、その伏せカード、炸裂装甲かなにかだろう?

 俺は騙されんぞ!

 X−ヘッド・キャノン、Y−ドラゴン・ヘッド、Z−メタル・キャタピラーを除外して、

 XYZ−ドラゴン・キャノンを合体召喚!」

XYZ−ドラゴン・キャノン:融合・効果モンスター/星8/光属性/機械族/攻2800/守2600



おーおー、砲門と、始祖鳥みたいなのと、ガンキャノンみたいなのが合体して幾つも砲門のある巨大戦車になった。

ここまで強力なモンスターを更に合体することにはあまり意義を感じないんだがなー。

俺も、昔XYZの3体をメインにした合体融合デッキを組んでいた事がある。

VWはあえて入れなかった、5体揃えるのが事だし、それを除去されたら目も当てられないもんな。

もっとも、あれはあれで辛かった、効果の発動に手札コストがいるのが痛いな。



「更に! VW−タイガー・カタパルトとXYZ−ドラゴン・キャノンを除外して、

 ヴィトゥズィ−ドラゴン・カタパルトキャノンを合体召喚!!」

VWXYZ−ドラゴン・カタパルトキャノン:融合・効果モンスター/星8/光属性/機械族/攻3000/守2800



やっちゃった……この後どうするつもりだか……。

まあ、俺にも負けるような事があればもっと追い込まれる事になる。

確実に外に出る口実になるだろう。



「ヴィトゥズィの効果発動! VWXYZ−アルティメット・デストラクション!!

 その伏せカードを除外! ふん、やはり炸裂装甲か」

「大当たりだ」



折角手札に来てたのに使わない手はないもんな。

しかし、今回俺は余裕があるな……ああ、手札がいいのか。

正直、前回の翔との戦いよりかなり楽ができそうだ。



「バトル! ヴィトゥズィが攻撃するとき、相手の表示形式は自在になる! 荒野の女戦士を攻撃表示に!」

荒野の女戦士:守備1200→攻撃1100


「いけ! ヴィトゥズィ! その雑魚を蹴散らせ! アルティメット・デストラクション!!」

「ぐっ!!」

佳克:LP4000→2100


「墓地の荒野の女戦士の効果発動! 翻弄するエルフの剣士を攻撃表示で特殊召喚する!」

「所詮ドロップアウトなんぞ口だけという事だな、ターンエンド!」

「俺のターン、ドロー!

 だがそのお陰で、お前の手札はもうゼロじゃないか」

「なにが言いたい?」

「俺は手札から、ならずもの傭兵部隊を召喚!」

ならず者傭兵部隊:効果モンスター/星4/地属性/戦士族/攻1000/守1000


「なっ!?」

「ならず者傭兵部隊の効果発動!

 自らを生贄に、フィールド上に存在するモンスター1体を破壊する! 死山血河!!」

「なっ、なんだとぉ!?!?」

「そんな大物、耐性もつけずにほっとけば効果破壊されるに決まってるだろ。

 バトル! 翻弄するエルフの剣士でダイレクトアタック! 『精・剣・斬!』」

「おぉぉぉ!?」

万丈目:LP4000→LP2600


「カードを一枚伏せてターンエンド!」

「くそっ、くそ、くそ、くそー!!! 俺のターン!! ドロー!!」



なんというか、もう既に万丈目の目には恨みの炎が燃え上がっているように見えた。

初期の万丈目は正にこういった部分でデュエルをしていたのかもしれないな。


「マジックカード発動! 強欲なつぼ! デッキから2枚ドロー!

 俺はヘルソルジャーを攻撃表示で召喚!」 

地獄戦士:効果モンスター/星4/闇属性/戦士族/攻1200/守1400


「カードを一枚伏せてターンエンド!」



わざわざ攻撃表示にした事に意味があるのか。

だとすれば伏せカードは……いや、試してみるしかないな。



「俺のターン! ドロー!」



ドローしたカードは……、死者蘇生!?

おいおい、運が良すぎるのも考えものだな……。

そういえば、死者蘇生は相手の墓地のモンスターも特殊召喚出来たはず……。

やってみるか。



「手札から、死者蘇生を発動! 俺が復活させるのはVWXYZ−ドラゴン・カタパルトキャノン!」

「させるか! チェーンして永続トラップ発動!

 リビングデッドの呼び声! VWXYZ−ドラゴン・カタパルトキャノンを攻撃表示で復活させる!」

VWXYZ−ドラゴン・カタパルトキャノン:融合・効果モンスター/星8/光属性/機械族/攻3000/守2800


「なっ!?」

「はっはっは、運に見放されたか! もう貴様に逆転の目はない!!」



確かに、今まで運で勝った事はあまりないんだよな俺は。

この世界に来てから多少運が向いてきたからって、不用意な事をするもんじゃないってことか。



「俺は、異次元の女戦士を攻撃表示で召喚! ヘルソルジャーに攻撃! 『次元斬!』」

『ハァ!』

「ぐっ!?」

万丈目:LP2600→LP2300


「だが、ヘルソルジャーとの戦闘で俺に与えたダメージは相手にも与える!」

「がぁっ!?」

佳克:LP2100→LP1800



ヘルソルジャーは破壊しても相手にもダメージを与える効果がある。

とはいえ、所詮はアマゾネスの下位互換でしかないが。



「カードを一枚伏せてターンエンド!」

「クククク、はーっはっは!

 これで貴様も手札ゼロだ、人に偉そうに説教出来る身分ではないと言う事がわかったろう!

 俺のターン!! ドロー!! 俺の引いたカードは天使の施し!!

 天使の施しを発動! 3枚ドローし、2枚墓地に捨てる。

 更に、装備魔法、早すぎた埋葬を発動!

 800ライフを払い、さっき墓地に送った炎獄魔人ヘル・バーナーを復活させる!」

万丈目:LP2300→LP1500

炎獄魔人ヘル・バーナー:効果モンスター/星6/炎属性/悪魔族/攻2800/守1800


「炎獄魔人ヘル・バーナーの効果発動! 敵一体につき200P攻撃力をあげ味方一体につき500P攻撃力を下げる

 敵は翻弄するエルフの剣士と異次元の女戦士の2体、そして味方はヴィトゥズィ1体、

 よって攻撃力を100下げる」

炎獄魔人ヘル・バーナー:攻撃2800→攻撃2700


「ククククッ! 今度こそ、貴様も終わりだ!!

 先ず俺はヴィトゥズィの効果発動! 右側の伏せカードを除外する!」

「トラップ発動! 強欲な瓶! 俺はカードを一枚ドローする!」

「今頃ドローか? いいカード来てないんだな、ククク、はっはっはっは!」

「それはどうだろうな?」

「今さら何を言っても遅い! 俺の勝利はもう決まっているのだからな!!

 バトル! 炎獄魔人ヘル・バーナーで異世界の女剣士を攻撃! 業魔火炎放射!!」

「ぐぁぁぁぁッ!!」

佳克:LP1800→600


「異世界の女剣士の効果発動! ダメージステップ終了時に自分と攻撃モンスターを除外する!!」

「好きにしろ、もう次の攻撃で終わりなんだからな!

 止めだ!! ヴィトゥズィで翻弄するエルフの剣士を攻撃!! アルティメット・デストラクション!!」

「トラップ発動!  鎖付きブーメラン!

 その2つの効果を同時に発動!

 一つ目、相手モンスターが攻撃してきたとき、そのモンスターを守備表示にする!

 二つ目、このカードを装備カードとして翻弄するエルフの剣士に装備! 攻撃力は500ポイントアップする!」

VWXYZ−ドラゴン・カタパルトキャノン:攻撃3000→守備2800

翻弄するエルフの剣士:攻撃1400→攻撃1900


「なにっ!? 生き残るとはしぶとい奴め! しかし、次のターンでお前は終わりだ!!

 ターンエンド!」

「俺のターン、ドロー!!」



ふむ、今の俺の手札は2枚、一枚は鉄の騎士ギア・フリード。

しかし、もう必要ないな。

そして、もう一枚は、そろそろもっといいカードに変えたいと思っていたカード、だがそれで十分だ。



「俺は、手札からマジックカード罠はずしを発動! 表側表示のトラップカード一枚を破壊する!」

「なに!? まさか……」

「俺が破壊するのはリビングデッドの呼び声!」



そう、伏せた状態のトラップは破壊出来ないし、マジックカードも破壊出来ない。

速効魔法じゃないから、相手ターンでは使えない、罠はずしは使いづらいカードだ。

しかし、こんな所で役に立ってくれるとはな。



「まさか……まさか……まさか……」

「リビングデッドの呼び声が破壊された事により、VWXYZ−ドラゴン・カタパルトキャノンは墓地へと戻る」

「まさか……まさか……ありえん……」

「バトル! 翻弄するエルフの剣士でダイレクトアタック! 『精・剣・斬!』」

「この俺がドロップアウトに負けるなどありえんー!!!!」

万丈目LP1500→LP0



万丈目はエルフの剣士の攻撃を受けて膝をつき、そのままうなだれるままになっている。

俺はちょっとやりすぎたかなと思わなくもなかったが、きっとサンダーとして帰ってきてくれると信じてその場を後にした。

まあ、万丈目の後半のラッシュは確かに凄かったけど、トラップやマジックを破壊すると途端になくなると言う欠点があった。

前のターンで押しきれなかった時点で勝てなくなっていたと言う事かな。

ただ、万丈目……禁止カード含んでいたような……いや、どれだったか知らないけど。

ともあれ、こんなことが出来るのもセブンスターズ編になるまでのはずだ。

それ以後は死者蘇生が禁止になるからな……。


しかし、何にしろ万丈目に勝てたって事は、俺もアカデミアではそこそこ強いって事になるのかね?

ラーイエローの寮に入って旨い飯が食えるようになるのも時間の問題かな?

だが、何か忘れている様な気がする。結構大事な事だった気がするんだが……。


はて?




あとがき

イヤッフー! とうとう万丈目との対決です。
サンダーでもおジャでもない万丈目の全力はこんなところかなと。
最後のほう、代表的な蘇生カードを乱発させました、うろ覚えですがどっちか禁止だった気もする(汗
ですが、それでも負けたと言う事で笑って許しておいてください。
死者蘇生、リビングデッドの呼び声、早すぎた埋葬の3つは全部が制限解除になる事はないのかもしれないですね。



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