ヴィヴィオが入院している病院のすぐ近く、脱走した2人が散策した街。静観な住宅街。人々は思い思いに幸せな日常を過ごしている。どこにでもある平穏な街の一角で、突如として地獄が噴出す。

 街の一角から発生した衝撃波に建物は構造そのものが持っていかれ、原型を留めてはいられなくなりいくつもの建物がその姿を消していく。走っていた車両は宙を浮き、空を飛ぶ。
 平穏な一日を過ごしていた民衆は、噴出した地獄の恐怖に包まれ逃げ惑い、崩壊する街に飲み込まれていく。


 なんの前触れもなく地獄が噴出した街、混乱して逃げ惑う人々の中にあって、存在を強く示す影が3つ。


 季節外れのファー着の黒いコートに身を包み、真っ赤な髪を腰まで伸ばす、どこか妖艶な雰囲気を醸し出す瞳を持つ女性、星噛絶奈。

 “パキパキ”っと音を立てて惨殺死体となった体を再生させ続ける金髪の少女、エリン・ギウム。

 必死に崩壊する街を走り、友を探す膝元まで伸びた金髪をサイドポニーにくくった少女、高町ヴィヴィオ。




 崩壊する街を走るヴィヴィオは、冷や汗を流し震えを抑えながら、必死に街を駆ける。

「あんなの見たら……なんであんな寂しそうな笑顔で死ぬなんていうのよ!」

 ヴィヴィオはエリンからのビデオレターに気づき閲覧した。そこには、エリンが事故にあった時の事、死ねない特異体質、祈りをあげていた理由、が語られ、最後に悲しげな笑顔でこう言い放つ。

『ありがとね、私の大事な大事な友達、ヴィヴィオちゃん。あなたのおかげで全ての条件は揃ったわ……天国へ至る条件が』

 ビデオから流れる映像には、不気味な笑みを作るエリンが狂気に満ちた目をして無邪気な言葉を紡ぐ姿が映し出される。
 この狂気に満ちた目には見覚えがある。
 そう、

 ――爆弾魔と同じ目なのだ。

 耐え切れない現実に精神が壊れた者の目。
 精神が壊れても狂い切れなかった者の目。
 壊れきれなかった精神が無意識に作り上げた制約(ルール)に準じて生きる者の目。

 静かに語られるエリンの制約(ルール)……。
 聞けば聞くほど、身体の震えがこみ上げてくる。
 なぜ、こんなにも自分を省みない制約を当然のように吐き出して、そんな目ができるのか。

「私は願ってしまったの。家族(みんな)死んじゃえばいいのにって。だから、私も願ったの……“私がしんじゃうように”って
 ちゃんとあの時と同じように“聖王”様に願ったの。

 ――でもね、それだけじゃ駄目だったの。だからいっぱいいっぱい考えたわ。そして見つけたの! 天国への行き方を」

 それから語られたエリンの天国への行き方はヴィヴィオにとっては狂気の沙汰でしかなかった。


 天国へ行ってしまった家族の後を追う為には、自分も同じように理不尽な事故によって命を奪われなければならない。
 天国の扉を開くには、心から大事な人をこの世界(じごく)に残さなければならない。
 この世界(じごく)に残る努力をしなければ、天国の扉はすぐに閉じてしまう。
 

 エリンの口から語られた条件に背筋を寒くしながらも、ヴィヴィオ気づいてしまう。

 エリンの顔に浮かんでいる笑顔の違和感に。
 どこか寂しげな笑顔に。





魔法少女リリカルなのは×紅×電波的な彼女
電波的なヴィヴィオ
第二章 偽りの祈り
その三 「業を背負いし者」
作者 まぁ





 進めば進むほど足は震え、冷や汗は際限なく溢れてくる。拳は震えるだけで指を動かすことすらままならない。
 恐怖に染まる身体はまるで人形の身体のようにカクカクっと音を立てているようにぎこちなく動く。
 進めと強く身体を動かす自分を、止めるように震えながら足を引っ張る自分がいる。しかし、なぜか突き進む自分が勝ち、身体を動かし続ける。
 あまりに不安定な自分に、自虐的な苦笑を送りつつ、ヴィヴィオは街を突き進む。


 やっぱりいくら集中しても魔力を一切感じない。つまり誰か魔力なしでこの衝撃波を撃ち続けているという事。
 そんな事出来るのなんて、崩月家ぐらいしか……
 
 ――いや、いる……。あの人が。

 だからだったんだ……エリンが“死ねる”って言ってたのは。あの人なら、あのエリンの特異体質すら凌駕して殺せてしまう。
 急がないと、救えない。
 あんな悲しそうな表情で死なせちゃ駄目なんだ。あの人みたいに……爆弾魔のあの悲しそうな笑顔のまま。

 救いたい……。

 救う……。

 いや……救うんだ! あの人に殺される前に!!
 行こう!

 ――崩壊を促すように衝撃波を放つ場所へと。星噛絶奈がいる場所へ





「ハハッハ! 最高ね、あなた」

 街を崩壊へと誘う衝撃波を生み出している中心で、星噛絶奈は大きな声で笑う。右腕の義手に星噛特性の銃弾を装填して放つ“要塞砲”をたった一撃撃ち込めば、ほとんどの部位が形を無くし無残な死体へと変わる少女へ、その状態から元の健全な身体へと復元する少女へと賞賛の言葉を送る。
 賞賛を受けた少女は、まるで時間を巻き戻しているかのように形を無くした部位を復元していく。

「なん……っで。これじゃぁ、契約違反よ……私は“事故で”っと依頼したのよ!」
「あらあら、そうかしら? これは誰が見てもこう思うはずよ? “星を噛み潰す化け物に噛まれたんだろう”って。

 ――事故だと思うんじゃない? エリン・ギウム」

 エリンが、絶奈の言葉に反応するよりも早く、要塞砲がぶち込まれる。街を崩壊させる衝撃波が発生しているにしては直撃を受けたエリンの身体へのダメージが軽すぎる。軽すぎるといっても、心臓と脊椎がようやく繋がっている即死の傷だが、本来なら肉片一つ残らない事は容易に見ただけで想像に難しくない。確実に、絶奈に“死ねるまで殺されない”ように手加減されている。

 心臓と脊椎がようやく繋がっている状態で完全に生体機能が停止したエリンは、また時間が巻き戻るように身体を復元させる。確実に復元時間が短くなっている。既に一分かからずに元の状態へと戻る。絶奈は復元するエリンへは一切攻撃を加えず、息を吹き返すまでは観察するように見回している。

「やっぱり面白いわね、あなたのその先天固有技能暴走状態ってやつは」
「どういう……事?」
「なんだ知らないんだ。案外白状なのね、シャマル医師は。なら、教えてあげる。

 ――あなたのその復元に似た能力はね、あなたの先天固有技能が、事故の際にあなたが異常なまでに願い続けた結果よ。
 身体が暴走をはじめ、死なないように、例え生理機能が完全に停止しようともね」

「そんな事ない……この死ねない身体は、私の聖王様への祈りが足りないから……思いが足りなかったから罰として与えられたのよ」
「あら、本当に何も知らないのね。あなたと一緒にいたあの子が、現代の聖王なのよ?」

「そん……な。ヴィヴィオちゃんが……」

 絶奈は困惑するエリンに打ち下ろしの要塞砲を容赦なく、悪魔のような笑みを浮かべつつ撃ち込む。
 肉片が飛び散り、エリンがいた地点を中心に地面が陥没する。

 それでも尚、エリンの復元は行われ、無限に続くかのように絶奈は同じ行動を繰り返す。
 何度繰り返しただろう、絶奈が数えるのを止めてから大分時間が経っている。

 復元するモノを壊し続ける快感に浸っていた絶奈が、とある実験の結果を得る為の行為をこなすように詰まらなそうに拳を振るってしばらくして、今回の街崩壊の騒動で、破壊の中心地への最初の訪問者が訪れる。

「やめてー!!」

 詰まらなそうな表情だった絶奈の顔に再び興味の表情が浮かび上がらせながら振り向く。そこには汗でビッショリと身体を濡らし、肩で荒い息を繰り返しながら、どこか青ざめた表情のヴィヴィオが立っている。

「ヴィ……聖王様」
「あらあら、来たんだ。異世界の子供ちゃん、でも止まらなぁい」

 ヴィヴィオの登場にも、絶奈は止まらない。要塞砲でエリンを虫けらのように潰し発生した衝撃波がヴィヴィオを巻き込みながら吹き荒れる。
 来るとわかっている外敵から身を守るため身を丸めるはずが、ヴィヴィオは絶奈の拳を見た瞬間、人形のように動けずに衝撃波に吹き飛ばされる。
 瓦礫にぶつかった痛みにもだえ、立ち上がってエリンの元へと必死に駆ける。しかし、歩いている方が早いのではないかと思えるほどの速度しかでない。
 何とかエリンが要塞砲を受けた地点へとたどり着くと、エリンの身体が空間を侵食しながら復元していく。



 ヴィヴィオの存在など知らないとばかりに絶奈はエリンに対して拳を振り上げる。

「だめぇぇ!!」

 ヴィヴィオは小刻みに震え、石のように硬く動かない身体を必死に動かし絶奈とエリンの間に身体を入れる。

「邪魔はよくないわよ……あなたが動けない事なんて確認済みですもの。まぁもっとも、動けようと邪魔されるとは思ってないけどね」
「なんで……なんでそんな人を殺すような事、平気で出来るんですか!!」
「生業だからよ。“人を殺す”なんて事に一々思うことなんてないわ」
「なんでそんな悪になれるんですか……」
「“悪”? ハハハハ! ホントあなた、あの“高町なのは”の娘? 甘すぎるわね。

――この世に、悪や正義という言葉はあっても、存在はしないのよ」

 そんな事ない! っと反論しようとするも、言葉は出ない。
悪や正義についてなんて真剣に考えた事などなかった。管理局や紅真九郎達揉め事処理屋は漠然と正義なのだろう……とぐらいしか考えていなかった。

「あらあら、答えに詰まるのね。青くてもいいから答えたほうが賢明よ……まぁ、答えようが答えまいがその娘は殺すけどね」
「さ……させない! 絶対に」
「たかが知り合って日の浅い人間の為に命張るなんて、バカね。なにがそうさせてるのかしら」
「友達だから……私が落ち込んでる時には、励ましてくれた! 上を向かせてくれた! 外に連れて行ってくれた! 友達って言ってくれた! 言いたくない秘密を言ってくれた!」

「青いわね」
「それでも……! 私は友達は守りたい。青くても。譲っちゃ駄目なんだ……」
「その娘は死にたがっているのに? それはエゴよ」
「そんなことない! エリンは生きたがってる! 本当に死にたかったらあんな悲しい目は、顔はしない。助けてって言いたいのに言えないだけ!! 」

「え……」

 諭すような絶奈と必死に叫び続けるヴィヴィオ。それを間近で見ていたエリンの心が全てを失った事故以来初めて震えた。こんな嬉しくて泣きたくなるような心の震えは初めてかもしれない。
 絶奈の要塞砲を受けてから、こんな天国への行き方を無視した殺され方は嫌だ! っとしか思わなかったエリンの心に、薄っすらと灯る心が浮かぶ。

“こんなにも死にたがる自分の為に必死になってくれるこの娘と一緒なら……生きるのも悪くない”
“だから、こんなとこで死にたくない……死ぬのが怖いなんて、思わなかった”

 知らず知らず、エリンは涙が噴出し、身体はかつてないほど震えがこみ上げていく。

「生きたいよ……」

 震える手をなんとか組み、助かりたいっと力一杯握ったはずだった。
 しかし、手に指の圧力を感じない。震えて感覚が無くなっているのか……っと手を凝視すると、そこには10代とは思えない皺で埋め尽くされ痩せ細った手があるのみ。

「っな! 何これ……」

 元通りに戻ったかに見えたエリンの身体は、指先から急速に老化を始める。
 若々しい10代の肌は皺に多い尽くされ、髪にも肌にも潤いが失われる。

「ハッハハハ!! ようやく来たようね。枯渇が」

 エリンの異変に、ヴィヴィオは言葉もなく固まる。それとは対照的に、絶奈は高らかに笑う。
 エリンも自身の変化に驚愕し、助けを求めるように絶奈に視線を向ける。

「あなたのご両親の死体……見た? 傑作だったわ、車が一回転したとは言ってもあんな死体にはなるはずないもの」
「どういう……こと?」

 エリンは、擦れ震える声で必死に絶奈の話を引き出し、遠くなった耳で必死に話を聞く。

「あの事故で何人の人が死んだと思う?」
「パパとママ……それに弟」
「そこにぶつかってきた運転手、偶々現場に居合わせた親子3人。計7人の人間がまるで魂でも吸い取られたように皮と骨の状態になったのよ。そして、半径10m程の富んだ土壌が砂漠化していた。なぜだと思う?」

 固まっているヴィヴィオ、驚愕から抜けれないエリンは必死に思慮を回し答えを探す。
 答えが見えないエリンとは対照的に、ヴィヴィオは自身の持っているアニメ知識、妄想をフルに使って一つの答えに辿り着く。
 しかし、声に出して言うには酷すぎる答え。

(人の命を、大地のエネルギーを奪って復元してた……?)

 答えに辿り着いたであろうヴィヴィオに気づきながら、絶奈は話を続ける。

「とある人物に吸い取られたのよ、ねぇエリン・ギウム」
「わ……たしなの? 皆を殺したのは……」
「そうよ。あなたの先天固有資質“吸収”。他人のエネルギーを吸い取り、自身の治癒力に変える。事故の瞬間、あなたは皆助かる事よりも、自身が死なないように、強く願った。だから、死ぬ事を恐れたあなたの身体は資質を暴走させた。7人の命を奪い、事故に合う度に周囲にいた人間の魂を殺さない程度に奪い続けた。それが全てよ」


「それじゃ……身体が元に戻らないってことは」
「そう、言ったとおり……もうエネルギーがないってこと」

 右腕に特殊弾薬を装填しながら、絶奈はゆっくりとエリンとの距離を詰めていく。まるで死刑執行人のように冷たい足音が鳴り響く。

 動けない2人。ヴィヴィオは必死に動かない身体をくねらせながらエリンの元へと向かおうともがく。エリンは諦めたように乾いた笑みを零す。

「あら、もっと泣き叫ぶと思ってたわ。死に直面したら」
「そう……かもしれないわ。でも、私はもう救われたもの。大事な大事な友達にね。ありがとうね、ヴィヴィオちゃん。ちゃんと届いたよ、あなたの言葉。ありがとうね、私は死んじゃうけど、私のような子を救ってあげて。あなたなら出来るから。



 ――さようなら」




 エリンの儚い最後の笑顔がヴィヴィオに届いた瞬間、非常な絶奈の要塞砲が撃ち下ろされる。

 肉塊となり、跡形もなく潰れてされてしまい、消滅してしまうエリン。
 救えなかったヴィヴィオの悲しみに満ちた泣き叫ぶ声が響く。

 泣き叫ぶヴィヴィオに無言で近づく絶奈は、静かに要塞砲をセットする。一部始終を見た人間を殺すために……。


「バイバッ……っ!?」

 要塞砲を放とうっとかというとき、かなり遠くの真横方向から明確な殺意殺気を纏い、それに見合うだけの威圧感が絶奈に届く。
 視線を移した瞬間、炎で形成され雷が漏れ出ている龍が絶奈へと襲い来る。

 絶奈はコートで自身を覆いつくし、炎の龍を防御する。かなりの勢いが込められており、絶奈は簡単に10m強吹き飛ばされる。
 突然の襲撃に、絶奈から零れてきたのは焦りや疑問ではない。歓喜が身震いを起こさせ、口元が緩む。
 身体を覆っていたコートを手から離し、襲撃者のいるであろう方向に視線がある。

 襲撃者は思いのほか近くに接近していた。
 未だに泣き叫ぶヴィヴィオを庇うように立っている。

 キリッとした黒のスーツに身を包んだショートの黒髪の16歳程の少女は、無表情なまま絶奈を見つめる。

「悪宇商会最高顧問、星噛絶奈とお見受けします」
「そうよぉ。あなたは誰なのかしら?」
「エリスと申します。あなたに私怨はありませんが……“聖王”ヴィヴィオへの危害はこれ以上させません」
「誰の命令を受けているのかしら」
「……」
「そこはだんまりってあんまりじゃないの!!」

 距離を詰めた絶奈は、肘を広げ身体の正面で手を交差させる独特な構えをしたエリスへと殺人的な初速度を持った左フックを放つ。
 エリスは身体を回転させ、受け流していく。人の構造上、流れやすい内へと絶奈の拳を流す。
 たった数度の接触で、エリスのスーツの袖はボロボロに破け、そこから見える柔肌は真っ赤に腫れる。

 これ以上絶奈の拳と接触するのは危険と見るや、エリスは呟くように“set up”っと唱え、デバイスを展開しバリアジャケットを纏う。
 チャイナドレスを貴重とした黒と白のバリアジャケットと、拳から肘までを覆う鋼鉄の巨大な甲冑が右腕に装着される。

 無骨すぎる甲冑は大男が持ってもバランスが取れなさそうな大きさで、それを16歳の少女が持つ姿はどこか滑稽に見える。
 しかし、その構えはどっしりと慣れたものだった。

「中々無骨な装備じゃない」
「あなた専用ですので……」
「光栄ね。どんな対策してくれたのかしら」

 絶奈はヘラヘラっと笑いながら、攻撃の手を止めエリスの攻撃を待つ。
 身構えることもなく、自然体で脱力し、エリスから視線を反らさない。

「では、遠慮なく……」

 無骨な甲冑を纏った右腕を大きく振りかぶり、右の親指をクルクルと回す。それに呼応して、肘の部分からタービンが回るような轟音が鳴り響き、熱気により空気がゆがみ始める。エリスは右の拳がタービンから噴出す熱気によって拳が飛び出さないように踏ん張り、拳を握る。

「いきますっ! “惑星砕き”!!」

 エリスの声と共に、熱気を吐き出していた肘から、ロケットの噴射並の轟音と炎の噴射が吐き出される。その迫力に見合う速度でエリスの拳は絶奈の腹へと突っ込む。
 攻撃に至るまでの溜めは正しくテレフォンパンチと呼ぶに等しい。、一撃のみに特化し防御度外視な技。完全に、相手の攻撃を必ず受けてから相手を壊す星噛絶奈を知り尽くしたモノが捻り出したような技。は、絶奈を何度も地面にバウンドさせながら50m弱吹き飛ばす。

 絶大な攻撃力の代償として、撃ち終わったエリスの右腕はダランっと重力に引かれ肩から垂れ下がり、甲冑は大量の熱を吐き出そうと蒸気を出し続ける。

「はっはははは!!! いいわ〜。あなた最高よ!」

 当然のように起き上がった絶奈は、強化しすぎて震えなくない精神が震えた事に不気味な笑みを零す。そして、ダメージもそこそこにゆっくりとエリスの元へ向かうために歩み始める。

「もう次はなさそうね」
「はい……わたしのはこれで終わりです。未熟者ですから……でも」

 一撃を入れたはずのエリスは右肩の関節が外れ、絶奈の射程距離に入れば抵抗できずにやられてしまうだろう。しかし、エリスに絶望の色はない。

 絶奈はゆっくりと近づいてくる。逃げることも隠れることも出来ない2人。




「それでもあなたの時間を奪うことには成功しました。後は頼みます、教導官」

 地獄が噴出した街の上空には、二つの太陽が煌いていた。








 ――TO BE CONTINUED







 どうも、まぁです。

 中々続きを投稿できないで申し訳ありませんでした。
 中々リアルが忙しいのと、精神的に追い込まれるばかりで中々投稿できませんでした。

 次はこっちか、ふたつの大樹が世界を揺らす かはわかりませんが、こんなにも期間を開けない様にしていきます。

 これからも、温かい目でお付き合いください。


  まぁ!



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