Fate/BattleRoyal
2部分:登場人物 設定2


この度…アキレウスの設定や各登場幕をApocryphaに準じた物と言うよりモデルにした物に変更致しました…。何度も何度も本当にすいません。何もかもが雑で…。

登場人物 設定2

ヨシュア・マティウス
【年齢】ケイネスと同年代。
【身長・体重】187p 75s
【特技】チェス、ヴァイオリン演奏。
【魔術属性】水・土
【魔術回路】四十五本
イギリスの時計塔出身の魔術師。アーチボルトには劣るものの、名門マティウス家の六代目当主にしてケイネスと双壁を成す水と土の二重属性を持つ天才魔術師。端麗な容姿に明るく気さくな人柄で若い魔術師達からは慕われケイネスよりも人望がある。
また、それによってケイネスからはかなり、敵視されているが、本人も彼の事を根暗で好きになれないと公言して憚らないので互いに犬猿の仲。
聖杯戦争へは自らの実力を量る為、参戦。
下記のレグナとは相思相愛。また、彼女と共に魔術師でも少数精鋭の一派「人道派」に所属する魔術師。紅い水銀の魔術礼装『陽霊紅液(ロッソ・デルフィーヌス)』を自在に操る。

 ランサー
【マスター】ヨシュア・マティウス
【真名】アキレウス
【身長・体重】185p 97s
【属性】混沌・中庸
【ステータス】筋力A 魔力B+ 耐久A 幸運B 敏捷A++ 宝具A++
【クラス別スキル】
 対魔力・B
魔術詠唱が三節以下のものを無効化する。大魔術・儀礼呪法などを以ってしても傷つけるのは難しい。
 騎乗・A+
竜種を除く全ての乗り物を乗りこなす能力。後述のスキルにより獲得。
【固有スキル】
 神性・A
神霊適正を持つかどうか、高い程より物質的な神霊との混血とされる。ゼウスと河神アーソーポスの娘アイギーナの息子であるアイアコスを父に持つペレウスと海の女神テティスを両親に持つアキレウスの神霊適正は最高レベルと言える。
『粛清防御』と呼ばれる特殊な防御値をランク分だけ削減する効果がある。また、『菩提樹の悟り』『信仰の加護』と言ったスキルを打ち破る効果を持つ。
 心眼(真)・A
修練・鍛錬によって培った洞察力。窮地において自身の状況と敵の能力を冷静に把握し、その場で残された活路を導き出す戦闘論理。
 二重召喚(ダブルサモン)・A+
二つの技能を持つ英雄に与えられる特殊スキル。『槍兵(ランサー)』としての能力と『騎乗兵(ライダー)』としての能力を併せ持つ。これによって最高の騎乗スキルを得ている。
 勇猛・A+
威圧・混乱・幻惑と言った精神干渉を無効化する。また、格闘ダメージを増加させる。
 無窮の駿足・A+
一つの時代で無双を誇るまでに到達した神速の健脚。
空中以外ならば如何なる地形、足場にも適応し、初速から最高速の疾走、緩急自在の制動、予備動作なしの流れるような方向転換を可能とする。
【宝具】
 『英雄殺しの聖樹槍(ケイローンズ・イグドラシル)
ランク:B+
種別:対人宝具
レンジ:2〜3
最大捕捉:1人
由来:大賢者ケイローンがペレウスに結婚祝いとして送られ、息子アキレウスへと受け継がれた槍。
白兵戦向きな堅実な作りの槍だが、本来は投擲を主目的としている。あらゆる守りを打ち破り、英雄の心臓を一撃で穿ち、頭蓋を貫通させる。更にこの槍によって付けられた傷は彼から離れるごとに大きく開いていき、やがて死に至る。よって死を免れたくば逃げずにアキレウスに立ち向かうしかない。
また、ディルムッドの『必滅の黄薔薇(ゲイ・ボウ)』と同じく癒えぬ傷を付ける必殺の呪槍でもあり。唯一つ、異なる点はこの槍に付けられた傷は槍を破壊してもアキレウスを滅ぼしても意味がない。傷を癒す方法は唯一つ、この槍自体の粉を振り掛けない限り治癒不能。

 『神々の加護受けし肉体(オリンポス・オブ・プロテクション)
ランク:A++
種別:対人宝具
レンジ:0
最大捕捉:1人
由来:赤子の頃、母テテュスによって神聖の炎で炙り、人間の血を蒸発させるも父ペレウスが彼の人間の部分を全て失くす事を惜しんだ為に踵の一部が不死性を得ずに残った逸話から。
文字通り不死身の肉体その物が宝具。オリンポスの神々の加護によって彼の身体は高位の『神性』を持たない者の攻撃では疵の一つも付けられず、最低でもAランク以上ある対軍宝具の直撃ですら、余裕で耐える事ができる。ただし、伝承の通り踵だけは話が別である。また攻撃ではなく友愛を示す行動には作用しないと言う弱点が存在する。

 『神鉄の足甲(オレイカルコス)
ランクA++
種別:防御宝具
レンジ:0
最大捕捉:1人
由来:母テティスがアキレウスの為に新たに与えた宝具。
アキレウスの死角である踵を護る役割を担う宝具でBやAランクの宝具では傷一つつかない神具。おまけに破魔の効果も受け付けない為、当然ながら『破魔の紅薔薇(ゲイ・ジャルグ)』も無効。破壊しようものならA++ランクの対城宝具を以ってせねばならない。

 『鮮烈なる大英雄の雄姿(イーリアス・ウォーリア・レジェンド)
ランク:A+
種別:対軍宝具
レンジ:2〜60
最大捕捉:700人
由来:アキレウスが戦場で駆ったと言われている三頭立ての戦車。
トロイ戦争において勇猛果敢に奮戦し、トロイア軍の心胆を寒からしめたギリシャ神話の後期における大英雄『アキレウス』が騎乗した神馬が牽引する白銀の戦車『大英雄駆る三頭の戦輪(トリアイナ・ホイール)』による蹂躙走法。
海神ポセイドンから賜った不死の二頭の神馬である蒼色の毛並みを持つ『バリオス』、緋色の毛並みを持つ『クサントス』、エーエティオーンの都市を襲撃した際に奪った名馬である純白の毛並みを持つ『ペーダソス』からなる戦車はバリオスとクサントスの父親で風神である『ゼビュロス』の加護が宿っており車体の周囲に暴風による膜が貼られておりAランク以下の射撃武器等の攻撃を弾き返す上にただ疾駆するだけで戦場を蹂躙し、削岩機の如き勢いで敵陣を粉砕し、天を翔ける。
そして魔力を注ぎ込んで真名発動を行う事で琥珀色の閃光を放ちながら敵陣を切り裂く姿はギリシャ神話における大英雄の一角である『アキレウス』の武勇を裏付ける『究極の走法』と言える威力を叩き出す。

古代ギリシャの叙事詩『イーリアス』に登場するギリシャ神話の大英雄で『駿足のアキレウス』と呼ばれる。英雄ペレウスと女神テティスを両親に持つ、世界的規模で知られるトロイア戦争最強の戦士でありヘレクレスと並ぶギリシャ神話の代表格と言うべき英霊である。
気に入らなければ王の命令であろうと公然と無視する奔放な青年で義に厚く、卑怯な振る舞いを嫌い、討ち果たされた友の為なら万軍を敵に回しても見事敵将を討つほどの豪傑であり世界にただ一人の友と愛する女達がいれば、ただそれだけで満足とし散り様でさえ陽気を忘れない勇者、敵と認めた者には徹底的に打ちのめす苛烈な気性だが、一度味方、あるいは『良い奴』と認めた者には甘さを見せる、良くも悪くも『英雄』らしい英雄。
今回の戦争では古今東西に轟く英傑と刃を交える事に歓喜しており縦横無尽に暴れ回る。
マスターであるヨシュアの事は嘗ての親友と重ねて見ている節がある為、信頼関係は厚い。

如月(きさらぎ) 冬華(とうか)
【年齢】16歳
【身長・体重】160p 55s
【特技】剣術、喧嘩全般。
【魔術属性】風
【魔術回路】三十五本
神威と同じ学校に通っていた女生徒。美女と言って差し支えのない容姿をしているものの気性が激しく口よりも手が出る性分ゆえに周りから敬遠され、自身も一人でいる事を好む為、孤立している。
その反面、弱い者苛めを平然と行う者が何より嫌いで神威をパシリに使っていた生徒を「むかつく」と言うなり悉く叩き伏せるなど人として熱い面も持っている。尤も、それが故に“不良”と言うレッテルをますます、貼り付けられているのだが・・・
実家は剣の道場であり母方は魔術師の家系で彼女自身もその教えを受け、魔術師としてもかなり高い実力を有しているが、既に一般人の家系となっている。リオンとチェーザレが起こした学校の壊滅事件時、彼女は剣術の修行で休んでいた為、難を逃れる。その頃に令呪を授かり、聖杯戦争と事件を起こしたのはその参加者であると聞き両親の反対を押し切りベーオウルフを召喚し犯人を捜す為に参戦。

 セイバー
【マスター】如月 冬華
【真名】ベーオウルフ
【身長・体重】193p 85s
【属性】秩序・善
【ステータス】筋力A++ 魔力A 耐久B+ 幸運C 敏捷B+ 宝具A++
【クラス別スキル】
 対魔力・A
Aランク以下の魔術は全てキャンセル。
 騎乗・A
幻獣・神獣ランク以外の乗り物全てを乗りこなす。
【固有スキル】
 戦闘続行・A
文字通り、戦闘を続行する為の能力。決定的な致命傷を受けない限り生き延び、瀕死の重傷を負って尚、戦闘可能。
 直感・A
戦闘時、常に自分にとって最適な時間を「感じ取る」能力。Aランクの第六感は未来予知に近い。また、視覚・聴覚への妨害を半減させる効果を持つ。
【宝具】
 『赤原猟犬(フルンティング)
ランク:B
種別:対人宝具
レンジ:1〜2
最大捕捉:1人
由来:海魔グレンデルを仕留め、次いでその仇を取りに来たグレンデルの母親である大海魔との戦いに挑むベーオウルフに、不仲だったフロースガル王の廷臣ウンフェルスが彼に貸与した。
斬り付けた相手の血を啜る事で対象をターゲットとして認識、以後その存在を探知・追跡しベーオウルフに相手の居場所を認識させる。またターゲットに定めた相手限定で、視覚妨害による補正への耐性が付き、この宝具での直接攻撃によるST判定において成功率が2倍になる。
古よりウンフェルスの家に伝来する名剣で長い柄を持ち、刀身は血を啜る毎に堅固となり、決して担い手を裏切る事がなかったと言う。

 『猟犬の古宝(ネイリング)
ランク:A
種別:対人宝具
レンジ:3〜5
最大捕捉:1人
由来:叙事詩でイングの古宝と呼ばれた剣。
小規模ながら魔力炉を有しており、所有者に最低限度の魔力供給を行う事が可能で剣を抜いている間はCランク相当の単独行動スキルが付与され、剣の性能も極めて高く、極めて僅かな魔力で長期間の使用に耐えられる。

 『無双の鉄腕(へアルフデネ)
ランク:A++
種別:対人宝具
レンジ:0
最大捕捉:1人
由来:剣が通じない怪物を素手で倒した逸話の具現化。
上記二つの宝具を封印する事で開帳可能。この宝具能力を開帳している間、筋力のステータスが3ランク上昇する。また、この状態で対象の宝具に触れれば、その能力を一時的に封じる事も可能。
そして、この宝具の最大の特徴はベーオウルフが素手の状態の時、その拳はAランク宝具として扱われるという事にある。竜種の護りを貫いた事から、防壁無効能力を持ち、Bランク以下の防御能力を一方的に貫通し、Aランクでも重大なダメージを与える事が可能。
当たり所次第ではランクの低い宝具であれば一方的に打ち勝ち、破壊する事が可能。また、魔性スキルを持つ相手に対して単独で戦闘を行う場合、筋力、耐久、敏捷のステータスが上昇する。

北欧の叙事詩『ベーオウルフ』の主人公にして大英雄。常に寡黙で必要な事以外は余り喋らないが、その心中は弱きを助け、強きを挫くと言う義を重んじる性格。剣が通じない怪物には素手でその腕を引き千切る怪力の持ち主。能力も高く非常に冷静で物事を客観的に捉える事ができる人物。
冬華は彼を剣士として尊敬し、歳の離れた兄のように慕っている。(尤も冬華自身は照れて表にこそ出さないが)彼も冬華を無鉄砲な手の掛かる妹として接しており強い信頼関係を築いている。

井上(いのうえ) 奈緒(なお)
【年齢】16歳
【身長・体重】158p 36kg
【特技】家事、裁縫、世界史。
【魔術属性】土
【魔術回路】二十本
神威などと同年代で魔術とは縁のない一般人。少々、抜けている所もあるが、穏やかで心優しい性格。神威と同じく世界史などが得意で暇があれば図書館に籠ってそれに関する書物ばかりを読み耽っている。
塾の帰り道に雨生龍之介にかどわかされ、殺されかけるも、その間際に彼女の強い防衛本能と助けを呼ぶ声に呼応し閉じていた魔術回路が開いた結果、令呪を授かり偶発的にライダーことハンニバルを召喚する。

 ライダー
【マスター】井上 奈緒
【真名】ハンニバル・バルカ
【身長・体重】185p 67s
【属性】混沌・善
【ステータス】筋力C 魔力D 耐久C 幸運A 敏捷D 宝具A++
【クラス別スキル】
 対魔力・D
一工程(シングルアクション)によるものを無効化する。魔力避けのアミュレット程度の対魔力。
 騎乗・A+
全ての乗り物を乗りこなす能力。ただし、竜種は対象範囲外。
【固有スキル】
 単独行動・B
マスター不在・魔力供給なしでも二日、現界できるスキル。マスターがサーヴァントへの魔力供給を気にせず魔術を全力で行使できる利点を持つ。反面、サーヴァントがマスターのコントロール下を離れる危険性をも持つ。
 カリスマ・B
軍団の指揮能力、カリスマ性の高さを示す能力。
 軍略・A+
多人数戦闘における戦術的直感能力。自らの対軍宝具行使や逆に相手の対軍宝具への対処に有利な補正がつく。
【宝具】
 『降り立つ嵐雷の慈悲(バアル・バルカス・ミセリコルディア)
ランク:A+
種別:対軍宝具
レンジ:2〜50
最大捕捉:100人
由来:ハンニバルが生前に用いた戦象と彼自身の姓名の由来をミックスした宝具。
全長が900センチメートルにも及ぶ黒い戦象。飛び上がり落下の速度に嵐と雷を伴い、地表の敵を灰塵に帰す威力を持つ。
 
 『嵐雷の慈悲の戦術(バアル・バルカス・タクト)
ランク:A++
種別:指揮宝具
レンジ:1〜99
最大捕捉:1000人
由来:ハンニバル自身が編み出した高度な包囲殲滅戦術。
指揮棒の宝具で主にハンニバル自身の最強宝具にして生前に用いた戦象軍団を采配する際に使う。これを振るうだけでハンニバルの采配を口に出したり合図を送らずとも軍団や味方に伝える事が可能。
 
 『山脈を駆け降り嵐雷の軍団(バアル・バルカス・エレファンティス・ロドム)
ランク:EX
種別:対軍宝具
レンジ:1〜99
最大捕捉:1000人
由来:アルプス山脈を踏破しローマを震え上がらせたハンニバルの戦象軍団。
イスカンダルの『王の軍勢(アイオニオン・ヘタイロイ)』と同じ固有結界による召喚宝具。展開されるのは雪が降り積もるアルプス山脈の下り坂。魔術師でもないハンニバルがこれを使えるのは偏にイスカンダルとその臣下達と同じく、これもまた、ハンニバルと彼の配下の将兵達、戦象軍団全ての心象風景に他ならないからである。
対象を山脈の眼下に引き吊り込み、山脈の頂上から戦象軍団が嵐と雷を纏って対象を蹂躪する必殺宝具。召喚される戦象軍団を含む英霊達にはEランク相当の単独行動スキルが付与される。
さらに上記の『嵐雷の慈悲が(バアル・バルカス)振るう戦術(・タクト)』と併用して使う事で軍団の統率をより正確にし威力も倍加する。

ローマ最大の宿敵と呼ばれる古代カルタゴの大英雄。卓越した戦略家であり、何度、倒れようとも諦めないタフネスの持ち主。一見、冷静沈着な知将というオーラを持ち、滅多に感情を激昂させる事はないが、尊敬する父を侮辱された時には普段の冷静さをかなぐり捨て、激怒する面も見せる。
助けを求める声には弱く、それが縁となって奈緒に偶発的に召喚される。しかし、心優しい性根の奈緒は戦いを好まず事ある毎に戦いをなるべく避け、積極的に自分から戦う事をしようとはしない為、若干、ハンニバルの頭を悩ませている。
しかし、同時に彼女のそう言う面こそをハンニバルは好ましく思ってもいる為、奈緒を護るべき存在として守り抜くと誓っており、奈緒自身もハンニバルを本当は優しい人だと捉えているので二人の信頼関係は厚い。
ただ、奈緒の魔術師としての格はないも同然なのでウェイバー同様、宝具に偏った性能となっている。

エディン・モーディフ
【年齢】26歳
【身長・体重】178p 54s
【特技】文書作成、聞き込み取材。
【魔術属性】水
【魔術回路】二十五本
ドイツ出身のフリーライターで雁夜の知り合い。フリーライターとしてはまだ、未熟で特ダネを求めて日本の冬木市へ来日。そこで興味本位に買った魔術の古書に記してあった呪文を音読しサーヴァントを召喚してしまい、聖杯戦争に巻き込まれる。
基本的に特ダネを求める貪欲さはあるが、人としては善人の部類に入る。
尚、呼んだサーヴァントはアーチャーで真名は雑賀孫市。戦いに巻き込まれた際には悲観的になったものの、孫市と言う戦場のスペシャリストを得て大いに助けられる。だが、同時に当代切っての傾き者にして好色な孫市にエディンは終始、頭を悩ませる羽目となった。

 アーチャー
【マスター】エディン・モーディフ
【真名】雑賀 孫市
【身長・体重】180p 62kg
【属性】中立・中庸
【ステータス】筋力C 魔力E 耐久D 幸運B 敏捷D 宝具C
【クラス別スキル】
 対魔力・D
一工程(シングルアクション)によるものを無効化する。魔力避けのアミュレット程度の対魔力。
 単独行動・A+
マスター不在・魔力供給なしでも一週間、現界できるスキル。さらに宝具の多用や魔力を馬鹿みたいに浪費するような真似さえしなければ単独による戦闘も可能。
【固有スキル】
 虎徹の神箭・B
狙撃に関する天賦の才。コンマ単位の驚異的な命中精度を誇り、どんなに堅牢な装甲も僅かな隙間があれば確実に射抜く。
 千里眼・A
視力の良さ。遠方の標的の捕捉、動体視力の向上。ランクが高くなれば、透視、未来視さえ可能になる。
【宝具】
 『雑賀之八咫烏(唱え導くは、那智の三本足)
ランク:C
種別:対人宝具
レンジ:1〜50
最大捕捉:1人
由来:雑賀衆の家紋となっている霊鳥。
自らの守護神である八咫烏の眷属。三本脚の鳥を使役する。その視界は孫市の眼とリンクしており、上空から監視衛星のように敵の正確な位置を把握できる。また、この幻想種はAランク相当の気配遮断スキルを所有しており、非常に発見されにくい。
さらには一人限定で対象を足跡によってマーキングする事ができる。以後、孫市の放つ弾丸はマーキング標的目掛けて飛ぶようになり、標的がどこへ逃げようとも、どこまでも追尾して必ず命中する。

戦国時代の日本を駆け抜けた傭兵集団『雑賀衆』の頭目として名を馳せた武将。正式な名前ではなく、雑賀衆の頭目が代々、受け継ぐ名前であり、当時の紀州に勢力を持っていた『鈴木重秀』であるとされている。
当時の日本では最も強力な傭兵集団と言える程に強大で主に大阪に本拠を持っていた本願寺に雇われ、当時、天下布武を掲げて諸国で戦っていた織田信長の軍勢を幾度もなく打ち破った。
真っ赤な袖無羽織りを纏った傾き趣味、陽気で明るく女好きで不真面目この上ない性格であり、マーリン同様、現代社会への適応力も高い。(主に娯楽関係)
しかし、戦闘ともなれば手段を一切、選ばない徹底したリアリストとなる為、戦闘力が余り高くないエディンにとって最も頼りになる相棒と言える。

柏木(かしわぎ) 涼香(すずか)
【年齢】16歳
【身長・体重】159p 51kg
【特技】居合い。学業全般。
【魔術属性】水
【魔術回路】三十六本
冬華の親友で剣の好敵手。正々堂々を重んじる剣士と言う性格で冬華とは対照的に文武両道を地でいく優等生。加えて容姿も冬華と同じく端麗である為、男女共に人気がある。彼女の家も冬華の家と同じく剣術道場で主に居合いや抜刀術を教えており、彼女もその剣術を習得している。
魔術を知らない一般人であるが、その資質は彼女に脈々と受け継がれており、冬華の学校を壊滅させたリオンが神威を殺そうとしている所を止めに入った際、彼女自身も殺され掛けるが、その時に令呪を宿しディートリッヒを呼び出した。実は魔術自体は既に無意識であるものの目覚め、行使している為、後述するディートリッヒのステータスもかなり高め。

 セイバー
【マスター】柏木 涼香
【真名】ディートリッヒ・フォン・ベルン
【身長・体重】189p 67kg
【属性】秩序・善
【ステータス】筋力A 魔力B 耐久B 幸運B+ 敏捷A 宝具A++
【クラス別スキル】
 対魔力・A
Aランク以下の魔術は全てキャンセル。
 騎乗・A
幻獣・神獣ランク以外の乗り物全てを乗りこなす。
【固有スキル】
 直感・A
戦闘時、常に自分にとって最適な時間を感じ取る能力。Aランクの第六感は未来予知に近い。また、視覚・聴覚への妨害を半減させる効果も持つ。
 カリスマ・B
軍団の指揮能力、カリスマ性の高さを示す能力。ランクBは国を率いる王としては十分な度量。
 心眼(真)・A
修練・鍛錬によって培った洞察力。窮地において自身の状況と敵の能力を冷静に把握し、その場で残された活路を導き出す戦闘論理。
【宝具】
 『不滅の巨兜(ヒルデグリム)
ランク:A
種別:対人宝具
レンジ:0
最大捕捉:1人
由来:ディートリッヒが巨人の夫婦ヒルドとグリムを討ち取った際に手に入れた兜。
Cランクの斬撃を無効化し、Bランク斬撃であっても軽減させる。また、兜に直接攻撃した場合はそのダメージを跳ね返す武器殺しの宝具でもある。自己修復機能があり、例え破壊されても時間経過により修復する。

 『不尽の巨剣(エッケザックス)
ランク:A+
種別:対人宝具
レンジ:3〜9
最大捕捉:1人
由来:ディートリッヒが巨人エッケを倒した際に手に入れた剣。
真名解放をする事で巨大な剣に変化し、さらに筋力・耐久が二ランク上昇する。

 『憤怒の炎(レイヴニスロガル)
ランク:A++
種別:対竜宝具
レンジ:1〜5
最大捕捉:1人
由来:ディートリッヒが悪魔と契約した事により得た能力。
この炎に触れた場合、竜種由縁の防御系宝具・スキルは無効化される。

シドレクス・サガに歌われるベルンの大王。ローマを治める叔父エルムリッヒの裏切りによって国を追われるが、一時的にフン族の王エッツェルの客分となるが、最後は王位を奪回する事に成功した。
アーサー王や聖堂王シャルルマーニュと同じく、いつか甦る王とされるが、彼らと一線を画す最大の特徴は仲間と臣下の安全の為なら幾らでも泥を被れる所にある。その様子は叔父エルムリッヒとの対話で描かれている。
と言っても切嗣のように悪辣と言う訳ではなく基本的にはアルトリア同様、正々堂々を重んじる騎士然とした人物である。仲間を思う心が強い好漢であり、見かけは冷静沈着な感じがするが、心の内は熱血漢と言う青年。
また、どこか独占欲が強い子供っぽい面もあり、マスターの涼香が異性に話し掛けられているのを見ると極端に不機嫌となって所構わず、殺気を発するなど、マスターに対する思い入れはネロに通じる物がある。
聖杯戦争には「生前、共に過ごした仲間達のような人達とともに戦いたい」と言う願いで参戦した。過去のやり直しを求めるアルトリアとは間逆の願いを持っている。

(れん) 鷲蘭(しゅうらん)
【年齢】21歳
【身長・体重】167p 56kg
【特技】八極拳、双剣。
【魔術属性】火
【魔術回路】三十六本
中国でも知らぬ者がないと言われる魔術師の一族、蓮一族の七代目当主。
家訓は「常在戦場(常に戦場にいる心構えを怠るな)」「我らの魔術は弱者を守る盾であれ」の二つであり、現当主である彼女もこの二つの家訓を自身の信条として遵守しており、常に礼儀正しく高潔な人物。
杖を振るって放つ魔術は得意ではないが、刀などの武器に纏わせて戦う事を得意とする魔術師でありその実力は高い。イタリアのルクレティア・サルヴィアティとは歳は離れながらも互いに認め合う戦友同士。聖杯戦争へは魔術の存在を知らぬ者達を守る為に参戦し聖杯戦争の終結を願うルクレティアと同盟・協力関係にある。

 アサシン
【マスター】蓮 鷲蘭
【真名】李書文
【身長・体重】166p 60kg
【属性】中立・悪
【ステータス】筋力B++ 魔力E 耐久B 幸運A 敏捷A+ 宝具A+
【クラス別スキル】
 気配遮断・×
アサシンの共通スキル。だが、彼の場合は気配遮断は彼自身の特殊技能に基づく為にランクが付かない。
【固有スキル】
 中国武術・A+++
中華の合理。宇宙と一体化する事を目的とした武術をどれ程、極めたかの値。A+++ともなれば達人中の達人。
 圏境・A
中国における武術でも奥義の一つとして知られている。アサシンでありながら、気配遮断スキルを持たない李書文にとってこれが気配遮断スキルの代わりとなっている。いわば「魔術によらない気配遮断」と言えるものであり、魔術師には看破できない。
気を纏い、周囲の状況を感知し、天地と合一させる事で自らの存在を消失させる技法。要は自然との一体化で物理・魔術的に索敵感知、捕捉する事はまず、不可能。
【宝具】
 『神槍无二打(李書文に二の打ち要らず)
ランク:B++
種別:対人宝具
レンジ:3〜9
最大捕捉:1人
由来:その一撃を以って数々の敵を葬り去った逸話の具現化。
槍を髣髴とさせる拳撃を相手に放つ。
拳による攻撃を行った場合、命中率とクリティカル率が二倍になり、さらに低確率だが、相手を即死させる事もある。発動前に特殊な歩行を行って魔力を貯め「七孔憤血・・・巻き死ねい!!」の掛け声と共に拳による攻撃を放つ。

 『猛虎硬爬山(モウココウハザン)
ランク:A+
種別:対人宝具
レンジ:1〜2
最大捕捉:1人
由来:李氏八極門の奥義とも言え、李書文が得意とし、唯一極めた八極拳の奥義。
利き腕より把子拳、寸勁、頂肘を瞬時に繰り出す高速三連撃。八極門の八門守り破りの理念が宿っており、同ランク以下の守りを破壊しつつダメージを与える。

中国における武闘家の一人で「二の打ち要らず、一つあれば事足りる」とまで謳われた李氏八極門の創始者。
その謂れの通り、戦いにおいては牽制の一撃であってもその一撃で相手の命を奪ってしまったと言う逸話もある程。また、槍の扱いにも優れており「六合大槍」と呼ばれる槍術を以ってして様々な武勇伝を残しており、槍兵(ランサー)のクラスとしても呼ばれる可能性がある。
基本的に義を重んじる善性の人物であるが、悪もまた良しと考えている。強敵との死闘、その後に相手を殺す事に悦楽を感じている。その為、騎士道を重んじるディルムッドとは若干、相性は悪い。(と言っても、あくまで若干であり李書文の技量にはディルムッドも武人として感服し尊敬しており、李書文も彼の技量は元より忠義を尽くさんとする生き様も高く評価している為、それなりに良いコンビだったりする)
鷲蘭とは互いに認め合う好敵手と言った関係であり信頼関係は厚い。

シルヴィア・アルテイシア
【年齢】25歳
【身長・体重】170p 46kg
【特技】武術全般、園芸。
【魔術属性】風
【魔術回路】四十六本
リオンの姉に当たる人物でフランスの魔術家系アルテイシア一族の若き当主。ルクレティアや鷲蘭の先輩にも当たる。自己中心的なリオンとは異なり責任感と義務感が強く、先祖の「我らの魔術は力無き者達の為にある」と言う信念に恥じない高潔且つ厳格ながら騎士道精神に溢れた人格者。
魔術の鍛錬を怠らない人物でイギリスの時計塔などでも彼女の名は知れ渡っている。一族の人間も彼女に対し絶大な信頼と敬意を払っており彼女自身も一族を家族として愛している。
実妹のリオンの事も愛していたが、聖杯戦争が始まった際に妹の凶行を知った彼女は深い悲しみと同時に罪無き人々を平気で殺めたリオンに対し激しい怒りを抱き「当主」として彼女の命を自ら断つ事を決意し参戦。

 セイバー
【マスター】シルヴィア・アルテイシア
【真名】ジャンヌ・ダルク
【身長・体重】159p 44kg
【属性】秩序・善
【ステータス】筋力B+ 魔力A+ 耐久A 幸運B 敏捷A+ 宝具EX
【クラス別スキル】
 対魔力・A
Aランク以下の魔術は全てキャンセル。ただし、元から持っている対魔力もあるので、この限りではない。
 騎乗・B
騎乗の才能。大抵の乗り物なら人並み以上に乗りこなせる。魔獣、聖獣ランクは該当しない。
【固有スキル】
 対魔力・EX
セイバーの対魔力に加え、揺るぎない信仰心によって高い抗魔力を有する。ただし、魔術を逸らしているだけなので広範囲魔術攻撃の場合、助かるのはジャンヌのみである。教会の秘蹟には適応しない。
 啓示・A
“直感”と同等のスキル。直感は戦闘に置ける第六感だが、啓示は目標の達成に関する事象全てに適応する。(例えば旅の途中で最適の道を選ぶ)根拠がない(と、本人には思える)為、他者にはうまく説明できない。
 カリスマ・EX
軍団を指揮する天性の才能。戦場で旗を掲げ突撃するジャンヌの姿は兵士の士気を極限に高め、軍を一体のものとする。
彼女はカリスマのお陰で根拠のない“啓示”の内容を他人に信じさせる事ができる。
 聖人・A+
聖人として認定された者である事を表す。聖人の能力はサーヴァントとして召喚された時に『秘蹟の効果上昇』『HP自動回復』『カリスマを一ランクアップ』『聖骸布の作成が可能』から一つ選択される。
【宝具】
 『景仰すべき啓示の剣(サン・カトリーヌ)
ランク:A+
種別:対人宝具
レンジ:1〜2
最大捕捉:1人
由来:聖カトリーヌより授かった神の祝福を持つ剣。
この剣を抜いている間、筋力・耐久・敏捷のステータスを二ランクアップする。ただし、この剣は常に清めて置かなければ、その能力を発揮できず血を浴びる事で急速に錆付き上記の効果を全て失う。

 『乙女の百合旗(ラ・ピュセル)
ランク:A++
種別:対軍宝具
レンジ:1〜60
最大捕捉:1000人
由来:彼女が生前、手にし戦場で振るった旗。
真名解放する事で『景仰すべき啓示の剣(サン・カトリーヌ)』が所有する能力をレンジ内の任意の対象に投影する。

 『紅蓮の聖処女の神軍(ラ・ピュセル・ド・オルレアン)
ランク:EX
種別:対軍宝具
レンジ:1〜99
最大捕捉:1000人
由来:聖処女に付き従ったフランス王国軍の精鋭。
ジャンヌの最強宝具。固有結界によるサーヴァントの召喚宝具でありイスカンダルやハンニバルと同じく英霊に召し上げられた生前に率いた将兵の召喚宝具。シャルル七世の戴冠の道を切り開いた『パテーの戦い』の戦象風景を投影し、対象を退き吊り込み全ステータスを一ランク低下させ、軍団を以って粉砕する。召喚された英霊達はDランク相当の単独行動スキルと騎乗スキルAが付与される。などネロの『招き蕩う黄金劇場(アエストゥス・ドムス・アウレア)』とイスカンダルの『王の軍勢(アイオニオン・ヘタイロイ)』が合わさったような究極とも言うべき必殺宝具である。
さらに上記の『乙女の百合旗(ラ・ピュセル)』と併用すれば軍団を強化する事も可能。また、これは独立サーヴァントの召喚宝具であると言うだけでなく黒魔術や悪魔、それに近い力を持ったサーヴァントや魔物のスキルや力の一切を無効化させるジャンヌの『絶対神聖圏』でもある。

百年戦争を戦ったフランスの大英雄、『聖処女(ラ・ピュセル)』と呼ばれた少女騎士。
普段は神々しい聖人君子だが、素はボーイシュな少女で自身を「僕」と呼ぶ。どんな状況でも決して諦めない信念を持ち、何より神に対して敬意を払う信仰深く気高い少女である。また、天然ボケのような所もあり、知識こそ聖杯から与えられているものの自身が生きていた時代とは様変わりしている現代に戸惑い、その知識を誤認する事も多々ある。その上、日常生活では信じられないドジを踏む事も(主に足を躓いて霊体化する余裕すら失くして階段から下へ思いっきり転がり落ちる等々)
シルヴィアとは共に戦う戦友と言う関係で信頼関係は良好。此度の聖杯戦争にて、嘗ての戦友であるジル・ド・レェと再会する事になるが・・・・

吉野(よしの) 正義(セイギ)
【年齢】33歳
【身長・体重】179p 57kg
【特技】空手、英語、仏語、独語など三カ国語を喋れる。
【魔術属性】空間
【魔術回路】四十八本
冬木市警察署に勤める刑事。根は熱血漢だが、同時に冷静な思考と判断能力をも併せ持った有能な刑事で正義感が強く困ったり苦しんだりしている人や非行に走る人を見るとほっとけない性格。空手の有段者で大人数を相手にできる腕前。
既婚者であり妻の他に息子と娘の四人家族でとても家族思い。また、愛読書は「アーサー王物語」であり常にその関連の本を一冊、持っている程のアーサー王と円卓の騎士の大ファン。強きを挫き弱きを助けると言う彼らの生き方に子供の頃から今に至るまで憧れている。など切嗣とは相克な立ち位置の人物。
切嗣とは飛行機の撃墜事件の際に擦れ違い、吉野はそれを勘付いて切嗣を取り押さえようとするが、暗示によってかわされてしまう。だが、意識が戻った彼にはその時の記憶はしっかりとある。実はこれは吉野自身に魔術の特異な素養があった事に起因し、さらに彼自身も知らぬ内にその力を徐々に目覚めさせていた為、それが暗示を半ば、跳ね返してしまったのだ。その後は切嗣を捕まえようと躍起になっている。
彼の魔術属性と起源は空間。これが為に吉野は空間の認識能力に優れ集団の近接格闘においても十二分に力を発揮し切嗣が飛行機を撃墜した際、その射撃ポイントも瞬時に割り出せたと言う訳である。
そして、冬木市で不可解な事件が起こる中、吉野は証拠品の中にあった古い魔術書に一縷の望みを見出し、それが発見された現場に趣き、そこに書かれた魔法陣を見て彼は破れ被れで犯人がやったであろう魔術儀式を追体験する。その時に令呪が刻まれ、その時に持っていたアーサー王の本が曲がりなりにも聖遺物代わりになった事でモードレッドを召喚。彼の性質と性格上を鑑みればアルトリアが召喚されるはずであったが、既に切嗣に召喚されていた為、彼女のクローンとも言うべきモードレッドが召喚された。そして、彼から聖杯戦争の概要を教えられ戦争を止める為に参戦を決意。
後に切嗣と再会し、その中で彼の行動原理を知るが、それでも尚、吉野には受け入れ難い物である為、結局、対立する事となる。
また、奏とも面識があり彼にしても事件の度にウロウロしている為か重要参考人程度にマークしている。
尚、召喚の際に眠っていた魔術回路が完全に開き、空間の転移と言う半ば魔法の領域にある術を行使できるようになり、また、吉野はそれを応用して空間の断裂と言う形で攻撃魔術をも編み出すなど神威と同じく彼も特異且つ驚異的な魔術の素養を持っている。それ故かモードレッドのステータスも相当に高い。

 セイバー
【マスター】吉野 正義
【真名】サー・モードレッド
【身長・体重】154p 42kg
【属性】混沌・悪
【ステータス】筋力A+ 魔力A+ 耐久A 幸運C 敏捷A 宝具A++
【クラス別スキル】
 対魔力・A
Aランク以下の魔術は全てキャンセル。
 騎乗・A
幻獣・神獣ランク以外の乗り物全てを乗りこなす。
【固有スキル】
 直感・A
戦闘時、常に自分にとって最適な時間を感じ取る能力。Aランクの第六感は未来予知に近い。また、視覚・聴覚への妨害を半減させる効果も持つ。
 カリスマ・C-
軍団の指揮能力、カリスマ性の高さを示す能力。一軍を率いる上では十分な度量だが、一国を束ねるどころか空中分解させてしまう程の危うさを持つ。
 魔力放出・A
武器・自身の肉体に帯びさせ、瞬間的に放出する事によって能力を向上させるスキル。魔力によるジェット噴射。絶大な能力向上を得られる反面、魔力消費は通常の比ではない為、非常に燃費が悪くなる。
だが、モードレッドの場合は後述する宝具『約束されし王位の剣(クラレント)』によってその問題を解消している。
 魔術・A
魔術を習得している事を示すスキル。
【宝具】
 『約束されし王位の剣(クラレント)
ランク:A+
種別:対人宝具
レンジ:1〜2
最大捕捉:1人
由来:モードレッドが王権を簒奪する為に奪った戴冠の宝剣。
星から魔力を無限に供給できる宝剣で攻撃力も高く、武器としての精度も高い。これを開帳している間は単独行動スキルAが付与される。

 『我が麗しき父への叛逆(クラレントブラッドアーサー)
約束されし王位の剣(クラレント)』から放たれる一撃。剣の切っ先から直線上の赤雷を放つ。
真名開放時には剣を構えたモードレッドを中心にした一帯が血に染まり、白銀の剣も邪剣へと変貌する。威力は対軍宝具クラス。

 『勝利すべき黄金の剣(カリバーン・オルキヌス)
ランク:A+
種別:対人宝具
レンジ:1〜3
最大捕捉:1人
由来:――嘗て騎士王が岩の台座より引き抜いた、王権を象徴する黄金の剣。『約束された王位の剣』を封印する事によって使用可能となる、ブリテン真正の王剣。
湖の妖妃の魔力に染まり、王位に相応しくない者の手に握られている為属性が反転、魔剣としての格を得てしまっている。
敵に突き刺さった刀身から迸る黒い極光は、相手の耐久を無視して内側から切り刻む。

 『正体隠しの全身甲冑(モルガン・ル・フェイ)
ランク:B
種別:対人宝具
レンジ:0
最大捕捉:1人
由来:母モルガンから渡された自らの正体を隠す為、常に身に付けていた全身甲冑。
ランスロットの『己が栄光の為でなく(フォー・サムワンズ・グロウリー)』と同じく自らのステータスを隠蔽し誰も自らの正体を知ろうとはしなくなる隠蔽宝具。
ただし、生前の自らの正体を元から知っているアルトリアや円卓の騎士達には効果はない。また、自らの真名を言い当てられれば、この宝具自体の能力も凍結される。

 『不貞隠しの兜(シークレット・オブ・ペティグリー)
普段はモードレッドの顔を隠している兜。
ステータスやクラス別スキルといった汎用的な情報は隠せないが、真名は勿論宝具や固有スキルと言った重要な情報を隠蔽する効果があり、マスターであっても兜を被っている間は見る事ができない。また、戦闘終了後も使用していた能力、手にした剣の意匠を敵が想起するのを阻害する効果もあり、聖杯戦争において非常に有用な宝具であり上記の『正体隠しの全身甲冑(モルガン・ル・フェイ)』の核となる宝具。
ただしこの宝具を使用していると、モードレッドの持つ最強の宝具を使用する事ができない。
ただし今作では正義の令呪により二つとも使用が凍結されている…。

 『最後の一騎打ち(カムラン・オブ・ラグナレク)
ランク:A++
種別:結界宝具
レンジ:1〜99
最大捕捉:1000人
由来:カムランの丘にてアーサー王と雌雄を決した最後の一騎打ち。
モードレッドの最強宝具。固有結界によって対象を引きずり込み、スキル・宝具・魔力供給の一切を封じる結界宝具。展開されるのは幾多の騎士達の屍が山のように積まれたカムランの丘。
尚、この時のみ『約束されし王位の剣(クラレント)』はランクA++相当の対城宝具と化し、取り込んだ対象を瞬殺する。

『簒奪の騎士』『呪われし不義の王子』と呼ばれ実父アーサーの王国を終端に至らせた騎士。
その正体はアルトリアの異母姉モルガンが妄執の末に作り上げたホムンクルスでありアルトリアのクローン。
性格は純真でアルトリアを理想の王、理想の騎士として崇拝しており自らもそのようになろうと努力する。
後にアルトリアに正体を隠して仕える事になるが、母モルガンは一向に叛意を抱かない息子に業を煮やしモードレッドに実父がアルトリアである事を告げる。これにモードレッドは自分があの崇敬して止まないアルトリアの息子である事に歓喜し、アルトリアに詰め寄るが、アルトリアは・・「貴公を息子とは認めぬし、王位も譲らない」と手酷く拒絶され今まで抱いていた愛情と崇敬は憎悪と絶望にすり替わり、彼女に叛旗を翻す。
アルトリアとカムランにて対峙した際、そんなにもモルガンの息子である自分が憎かったかと激情をぶつけるが、アルトリアはあくまで冷淡に「貴公を憎んだ事は一度もない。貴公に王位を譲らなかった理由は唯一つ、貴公には王の器がないからだ」と返され倒される・・が、モードレッドも最後に王に致命傷を与えて果てた。
聖杯戦争には正義によってセイバーのクラスで召喚される。尚、彼の性格はこの時にはかなり、捻くれており正義の行動原理や戦争に参戦する理由も含めて「能力はともかく、考えも方法も甘い上に惰弱極まりない」と不平を並べたてる。さらに今回、共に召喚されたギャラハッドやパーシヴァルにも戦闘時を除いて一線を引いた形で接している。そんな彼を正義は反抗期の息子を持ったような気分になり何かと気にかけるが、前途多難・・・
だが、不平を言いながらも彼の命令自体には素直に従っている。
尚、能力やスキルはアルトリアのクローンと言うだけあり酷似している。さらに剣の腕もホムンクルスであるが故に常人よりも卓絶した物でランスロットやガウェインにも劣らない。
因みに彼は正義によって半ば強制的に吉野家に居候する事になり、そこで正義の子供達に懐かれ戸惑うと言う意外な面を見せる。

桂木(かつらぎ) 美沙(ミサ)
【年齢】27歳
【身長・体重】161p 48kg
【特技】桂木流古武術。情報整理など。
【魔術属性】水・土
【魔術回路】四十一本
正義の部下で寺島の先輩刑事。冷静沈着で物腰は柔らかな女性。若干、頭に血が上り易い正義のブレーキ役を担っている。
警察学校を首席で卒業したキャリアで頭脳明晰な才女且つ実家が古武術道場である事もあり、彼女もその免許皆伝の腕前を持つ。実は彼女の家の古武術は魔術の流れを汲みその技と技術はそれを応用した物である(正確には“気”を解き放ち打撃を繰り出す技であるとの事だが、実質的には魔術回路を開き身体能力を強化している)為、彼女自身も知らず結果的に魔術の力に目覚めている。
正義が魔術の儀式を試した際、それに巻き込まれ自らも令呪を宿しギャラハッドを召喚する。
その際に中途半端に起動していた魔術回路が完全に開き治癒の起源に覚醒し治癒魔術を扱えるようになった。

 セイバー
【マスター】桂木 美沙
【真名】サー・ギャラハッド
【身長・体重】143p 36s
【属性】秩序・善
【ステータス】筋力A 魔力B 耐久B 幸運A 敏捷A 宝具EX
【クラス別スキル】
 対魔力・A
Aランク以下の魔術は全てキャンセル。
 騎乗・B
騎乗の才能。大抵の乗り物なら人並み以上に乗りこなせる。魔獣、聖獣ランクは該当しない。
【固有スキル】
 精霊の加護・A
武勲を立て得る戦場に限り、精霊の加護によって危機的局面において幸運を呼び寄せる事ができるスキル。
 無窮の武練・A++
いつ如何なる状況においても体得した武の技術は劣化しない。
 聖杯の騎士・A+
一片の曇り無き高潔なる魂。数少ない聖杯に近づける資格ある魂の持ち主。穢れ無き故に、精神干渉系魔術を完全にシャットアウトできる上に魔性のスキルを持つサーヴァントなど悪魔に近い力を持った存在の攻撃の一切を無効化する。
【宝具】
 『十字掲げる選定の剣(エクスカリバー・カーボネック)
ランク:A++
種別:対城宝具
レンジ:1〜99
最大捕捉:1000人
由来:妖精の国から盗まれたサー・ギャラハッドの為に鍛えられた、もう一つの聖剣。
片手用の剣で黄金でできた柄と長い鍔を持ち、柄を上にして持つと十字架のように見える。
これもまた、神造兵器であり神の後光を持って敵を一閃する。

 『赤十字の白盾(アリマタヤ・ヨセフ)
ランク:A+
種別:対人宝具
レンジ:0
最大捕捉:1人
由来:聖杯を探索するギャラハッドの為、聖人であるアリマタヤのヨセフが血によって十字を描いた盾。
一定の攻撃を受け止めると白騎士が召喚され援護してくれる盾。他にも特殊な力があるらしいが、詳しくは不明。

 『辿り着いた聖杯城(カーボネック)
ランク:EX
種別:対人宝具
レンジ:0
最大捕捉:1人
由来:ギャラハッドが聖杯探索の末に赴いた聖杯城の名に由来する。
無限の魔力供給ができる聖杯。これによりギャラハッドはマスターの魔力供給に依存する事無く魔力を補給できる。またアルトリアの『全て遠き理想郷(アヴァロン)』と同等の守護機能と治癒機能を持つ。
ただし幾つか能力は制限されており願望機の機能は持たない。

 『騎士は栄光のもと死す(ナイト・オブ・ホーリー)
ランク:A++
種別:対人宝具
レンジ:1
最大捕捉:1人
由来:数々の災いを背負った武具を用いながら、災厄を退けた逸話の具現。
ギャラハッドに対する宝具によるものを含むあらゆる呪いを無効化する。また、手にした武器に自らの宝具としての浄化能力を与える。どんな武器であろうとも手にした時点でDランク相当の浄化宝具となり呪詛などの穢れた効果は失われ、元からそれ以上のランクに位置する宝具であれば、従来のランクのまま、ギャラハッドの支配下に置かれる。

父に円卓最強の騎士ランスロット、母にペレス王の娘エレインを持ち聖杯探索にて聖杯を手に入れた『聖杯の騎士』
性格は無口・無表情・無感情の三拍子。基本、必要最低限の事しか喋らない人形のような容姿の持ち主。体格はアルトリアよりも短躯で指摘されると猫のようにその者の手を噛む。
ただ、甘い物には眼がなく、現界してからはお菓子のお店に連れて行くよう美沙に無言でねだっている。
聖杯戦争へは参戦した理由は次のような物・・・

「かつて母は父を騙して、己を孕んだ。
そこまでして母が欲しかった愛とは?
父が汚名を被ってまで貫いた愛とは?
聖杯探求でも答えは見つからず
その生涯でも決して得る事も、与える事もなかった愛とは何か?

その答えを知りたい・・・
聖杯戦争は様々な時間の英雄が呼ばれる・・・ならば・・・」

と言う物で聖杯自体に興味があると言う訳では今回はない。尚、モードレッドは父が汚名を被る要因を作った張本人だが、別段、気にしている様子はなくマスターである美沙の上司と契約している事もあり当然のように戦闘ではパーシヴァル共々、連携を取る。
美沙はギャラハッドを小さな弟ができたような感じで可愛がるが、実はアルトリアとケイ同様に男装した少女。この事実を知っているのは実母エレインとマーリンのみ。

寺島(てらしま) 晴男(はるお)
【年齢】24歳
【身長・体重】176p 57kg
【特技】射撃・狙撃全般。銃器の組み立てや知識全般。
【魔術属性】虚
【魔術回路】四十三本
正義に憧れる新米刑事で美沙の後輩。柔和で割とミーハーな性格で調子が良い男性。正義に憧れて同じ部署を希望する。刑事としての経験は不足しているものの本人は「射撃なら吉野さんよりも一日の長がある」と発言しているが、実は案外、誇調ではない。
実は相当に筋金入りのガンマニアで実家はかなりの資産家である事もあり小学生の頃から西部劇やアクション映画の影響で銃器に関心を示し父に無理を言って銃器の勉強と訓練をさせて貰い、実銃のコレクションまでしている始末で現在も幅広い銃器のコレクションを隠し持っており、因みに正義はこの事を知っており敢えて黙認している。何故かと言うと実は寺島は銃を持った途端にアドレナリンがハイになるタイプで幼少の頃から培った銃器の技能と知識もあり人が変わったように熟練のガンマンへと変貌し犯罪者が車などで逃走した場合、的確且つピンポイントで車輪のみを狙撃し強制停車させる等、随所でその技能とコレクションを役立てて貢献しているからに他ならない。純粋なガンマンとしての腕なら切嗣すら足元にも及ばない程である。
彼も正義が行った召喚に巻き込まれ自らも令呪を刻まれパーシヴァルを召喚する。最も彼の上記の技能的な性質と触媒となった「アーサー王物語」の本を考えると本来ならば、アーチャーの適性を持つトリスタンが召喚されるはずであったが、既にジュリオに先を越されている為、性格的な相性でパーシヴァルが召喚される事に。
尚、正義や美沙とは違い、魔術の才能は召喚するまで完全に眠っていた為、パーシヴァルのステータスはモードレッドやギャラハッドと比べれば些か低め。

 ランサー
【マスター】寺島 晴男
【真名】サー・パーシヴァル
【身長・体重】182p 63kg
【属性】秩序・中庸
【ステータス】筋力B 魔力C 耐久D 幸運B 敏捷A++ 宝具A+
【クラス別スキル】
 対魔力・B
魔術詠唱が三節以下のものを無効化する。大魔術・儀礼呪法などを以ってしても傷つけるのは難しい。
【固有スキル】
 心眼(真)・B
修行・鍛錬によって培った洞察力。窮地において自身の状況と敵の能力を冷静に把握し、その場で残された活路を導き出す戦闘論理。
 仕切り直し・B
戦闘から離脱する能力。また、不利になった戦闘を初期状態へと戻す。
 天衣無縫の相・A
天賦の才、人体本来の機能美。余りに独創的な動き故、先読みする事ができない。
 聖杯の騎士・A
一片の曇り無き高潔なる魂。数少ない聖杯に近づける資格のある魂の持ち主。穢れ無き故に、精神干渉系魔術を完全にシャットアウトできる。
【宝具】
 『継承されし栄誉(イーテル)
ランク:A+
種別:対人宝具
レンジ:1
最大捕捉:1人
由来:赤の騎士イーテルから甲冑を勝ち取った逸話の具現。
戦闘で勝った相手からスキルと宝具を一つずつ得られる。

 『血を滴らせた白い槍(ロンゴミアント)
ランク:A+
種別:対人宝具
レンジ:2〜4
最大捕捉:1人
由来:聖杯城を訪れた際に聖杯と共に現れた穂先から血を滴らせた白い槍。
瀕死の傷を受けても回復し戦線に復帰できる聖槍。

 『忌むべき白牙(クリングゾル)
ランク:B+
種別:対人宝具
レンジ:2〜4
最大捕捉:1人
由来パーシヴァルが携える『血を滴らせた白い槍(ロンゴミアント)』の穂先から滴り落ちる呪いの鮮血。
この血液は治癒阻害と苦痛増幅の複合呪詛を帯びており、傷を与えると同時に標的の肉体に刻み込まれる。呪詛を受けた者はその傷口を齎す苦痛の大きさに応じて、命中と回避の判定成功率低下のペナルティを受ける。
理論上はディスペル可能であるが、解呪か治癒に特化した上級宝具並みの効力が必要。

 『武の極北は無我にこそ(ナイト・イン・ワイルド)
ランク:B
種別:対人宝具
レンジ:0
最大捕捉:-
由来:生前で、襲ってきた二人の騎士を忘我状態のまま打ち倒した実績や、崖から落とされるも咄嗟に枝を掴んで助かった事例に現れる、生来の危機対処能力。
パーシヴァルの戦闘能力を支える無意識の宝具。危機的状況において、自身の能力で実現しうる“最善の一手”を反射的に実行する。
直感や第六感による危機察知でも発動する為、心眼(真)との相性が非常に良い。

ギャラハッドと共に聖杯探索に赴いた騎士。ギャラハッドとは仲が良く、常に背中合わせで戦って来た。今回、共に召喚されたモードレッドに関してはギャラハッド同様、別段、気にした様子はなく寧ろ、気不味そうに自分達と一線を引く彼を気遣ってすらいる。
性格は礼儀を弁えた騎士然とした人物である半面、若干、お調子者で割と気配り屋で三人組のまとめ役に収まっている。
寺島とは互いにお調子者同士と言う事もあり相性はかなり、良い。聖杯戦争には主にギャラハッドを一人では放ってはおけないと言う理由から参戦した。

(じん) 宗介(そうすけ)
【年齢】19歳
【身長・体重】177p 70kg
【特技】隠密行動、忍術。
【魔術属性】水銀
【魔術回路】十五本
冬木市の大学に通う妹想いな青年。魔術師の家系ではないが、祖先が乱波(忍者)の系譜を持ち、古くは役小角を祖に持つ修験者の末裔で明治においては士族の名家の血筋を汲むが、現在は両親が一族から廃嫡され絶縁している。
その血筋は彼自身にも受け継がれており魔術回路は十五本と平均にも満たない数だが、その魔術属性は『水』と『土』の二重属性ならぬ重合属性である『水銀』と言う稀有な物。
重合属性とは、通常の属性が一つの概念のみしか持たないのに対し、一つの属性でありながら複数の概念を持つ属性を指す。例えば『水』は『液体』、『土』は『固体』なのに対して『水銀』は『液体』と『固体』の概念両方を有威していると言う事になる。
例として『水』と『土』の二重属性での強化の場合、『水』の属性で強化魔術を身体・武器に染み込ませ、『土』の属性で固定させる、最低でも二重工程(ダブル・アクション)の手順を踏む。だが、『水銀』の場合、この手順を一工程(シングル・アクション)で済ます事ができる利点を持つ。
しかし、その一族が突如、妹を現当主の配偶者候補に上げた事から事態は一変。勿論、そんな身勝手を許す彼ではなかったが、一族は未だに現役の大規模な暗殺集団。断れば粛清の対象にされる事は明白だった。どうすべきかと考えあぐねていた頃、令呪を授かった事を契機に戦争のドサクサに紛れて一族をこの世から殲滅する事を決定し、キャスターことサー・ケイを召喚する。
生い立ち故に不遇な待遇を受けがちだが、天才的な頭脳と圧倒的な身体能力を持ち奏と同じく、数少ない人間の身でありながらもサーヴァントともガチでやれる戦闘力の持ち主。
性格は冷静沈着且つ合理主義。落ち着き過ぎで周りから「枯れている」と言われるのもしばしばだが、妹の事となると考えられない常軌を逸した行動にも理性的に出る。
戦闘ではチタンとタングステン合金製のトンファーを両手に持ち『水銀』の属性で強化魔術を染み込ませて使用する。また、移動方法として魔力を作った足場を多重展開して高速且つ多角移動を行う。これは摩擦係数と衝突慣性の応用。摩擦係数とは「走る為に地面を踏んだ時、その足場を同時に幾つも踏んだ事にする」と言う事象の応用で、展開した足場の数に比例して「地面を踏んだ」事実を作り出す。これは『水銀』の浸透性と重量を擬似的に空間に作用させている(世界の修正力で1秒しか維持できない)。
衝突慣性とは「質量の違う物体が衝突した時、軽い物体が遠くへ飛ばされる」と言う事象の応用で、『水銀』の属性で作り上げた足場を「重い物体」、自身を「軽い物体」と定義して、自分の身体を推し出すと言う物。
しかし、上記の術式、反動が強烈で強化魔術無しでは二重展開が限界。無しで三重展開すると足の骨を骨折し、四重展開だと粉砕骨折する。更に疲労などが蓄積していくが、修験者の『禊』系統の術式を併用し、疲労を『害悪』と捉えて除去する。
最近の悩みはケイを自分の彼女だと妹に勘違いされている事。彼の起源は『浸食』。

 キャスター
【マスター】迅 宗介
【真名】サー・ケイ
【身長・体重】163p 50kg
【属性】秩序・中庸
【ステータス】筋力C 魔力A 耐久C 幸運C 敏捷C 宝具A+
【クラス別スキル】
 陣地作成・E+
自力での工房作成はできないが、完成している工房を維持する事は得意である。
 道具作成・E
正直、下手な彫刻でした。
【固有スキル】
 呪術・A
特に運動能力や背丈などの身体操作と炎や熱に関する魔術を得意分野とする。
 話術・B
言論にて人を動かす才。
国政から詐略・口論まで幅広く有利な補正が与えられる。毒舌に優れ、相手を怒らせ冷静な思考を阻害する手段に長ける。
 高速思考・C
物事の道筋を順序立てて追う思考の速度。
特に弁論や対話などにおいて大きな効果を発揮する。
【宝具】
 『その武勲(エタナリー)にも瑕(・シャープ)疵はあり(・トング)
ランク:C
種別:対人宝具
レンジ:-
最大捕捉:1人
由来:騎士達の武勲の中から失点を見つけては指摘し嘲った逸話の具現。
目にした対象の特性を瞬時に把握し、弱点や欠点を見抜く事ができる。

 『炎王結界(イグニス・メイル)
ランク:A
種別:万能宝具
レンジ:1〜50
最大捕捉:1人〜100人
由来:彼女が熱と炎を出せる逸話と『キリッチとオルウェン』で巨人を討ち取った逸話の具現。
纏わせたものの一部として機能する炎の宝具。
開放時は火の粉や炎の対流として周囲を漂っている(彼女的に実際に身に纏う物ではないらしい)が、攻撃の際は業火の濁流で襲撃し、防御の際は炎の密度や流れで防ぐ。
手掌で操ると精度・速力が倍になる(魔力の消費量も増えるが)。
空間に囚われない全方位攻撃・防御も可能であり、炎によるダメージ判定、傷口の焼却による回復の困難化などを可能とする。
武器に纏わせる時は「己が手で殺すと誓った時のみ」で、炎の密度を増し、爆発的に殺傷能力を底上げする(この時のみA+相当の対人宝具と化す)。
炎の譲渡は、マスターであれば可能(但し、武器に纏わせるのみ)。

 『業火を纏いし勝利の剣(エクスカリバー・コールブランド)
ランク:A+
種別:対城宝具
レンジ:1〜99
最大捕捉:100人
由来:『炎王結界』とアーサー(アルトリア)より拝借した選定の剣の複合。
巨人より奪った大短剣に『炎王結界(イグニス・メイル)』を推し固めるように纏わせ、『勝利の剣』を模して爆発的に殺傷能力を上げた姿。
借り物故に他の円卓の騎士達の『勝利の剣』には劣るが、彼女が「己の手で殺すと誓った時のみ」に使う決意の剣でもある。

アルトリアの義父、エクター卿の実子で実はアルトリア同様、女性であり彼女も男装して性別を偽った。アルトリアとは姉妹のように育ち、子供の頃は愚痴をこぼしながらもしっかりと面倒を見ていた。アルトリアが即位してからは彼女の執事と国務長官を兼任し、アルトリアを支えた。
乳兄弟である点、また、側近として権力を握る立ち場にある点などから、アーサー王の敵役として登場する場合もある。性格は極めて毒舌家であり「火竜も呆れて飛び去る」と謳われる口達者。他の騎士達に散々嫌味を言った挙句に負けるなど基本、円卓の騎士を引き立てる役回りになっている。
などと損な役回りになっている彼女だが、割とカーチャン気質でアルトリアの数少ない理解者でもあった。アルトリアが宮廷内や円卓の騎士達の中で徐々に孤立して行く中、彼女はぺディヴィエール同様、最後まで彼女に付き従いカムランの落日にて散った。
聖杯戦争には願いが特にある訳ではないが、アルトリアを始めとした円卓の騎士ら身内がたくさん、参加している事を座にて感じ取り、宗介からの召喚の招きに応じ仕方なしに参加する。宗介との関係は共犯者同士であり基本ギブ・アンド・テイク。
尚、現代への適応力はマーリン同様凄まじく、現界してから三日でパソコンを使いこなし株のデイトレードをキャリアウーマンの如くこなす始末。
最近の趣味は国会中継を見てヤジを飛ばす事と宗介や同じく現界したユーウェインに毒舌を吐いてイビる事。

(じん) 真由美(まゆみ)
【年齢】15歳
【身長・体重】160p ヒミツ
【特技】家事、家庭菜園、兄のお世話。
【魔術属性】不明
【魔術回路】メイン:五十五本 サブ:二十七本
冬木市の女子校に通う宗介の妹。上記の通り魔術回路は驚異の数を誇るが、魔術の知識は魔術見習い程度。
傾国傾城の美少女で物心つくかつかない内に父を亡くし、母も10歳になる前に蒸発。以来、兄の宗介と二人で暮らして来たが、縁が切れていた宗家から当主の配偶者に選ばれ高校卒業と同時に結婚を強いられている。
そんな中、兄が自分を宗家から守る為に聖杯戦争に参戦した事を知ると自らも参戦を決意しケイを触媒にしてサー・ユーウェインを召喚する。
お淑やかであるが、実は根は嫉妬深く宗介のサーヴァントであるケイを彼女と勘違いし日々を悶々と過ごしている。また、容姿のせいもあり若干、男性不信(兄以外)で自らのサーヴァントとなったユーウェインを敬遠している。彼女の起源は『祝福』

 アサシン
【マスター】迅 真由美
【真名】サー・ユーウェイン
【身長・体重】195p 85kg
【属性】中立・善
【ステータス】筋力B++ 魔力D 耐久A 幸運E+ 敏捷A++ 宝具A++
【クラス別スキル】
 気配遮断・D
サーヴァントの気配を断つ。隠密行動に適している。
【固有スキル】
 気配遮断・B
姿隠しの指輪による気配遮断。隠密行動に適している。
完全に気配を断てば発見する事は難しい。アサシン以外ではCクラスだが、上記のクラス別スキルと合わさってBと高め。
さらに『湖の鎧(アスカローン)』を接敵前から使用していれば、Aクラスの気配遮断スキルを発揮できる。
 言語理解・C
鳥獣達の言葉を理解する事ができる。
 直感・D
戦闘時、常に自分にとって最適な時間を感じ取る能力。攻撃をある程度は予見する事ができる。
 反骨の武芸・B+
戦闘時、頭で考えるより先に身体が身に付けた武芸を発揮する。
セイバーのクラスであればA+ランクであったが、アサシンのクラスである為、ランクが落ちている。
 共闘・B-
白獅子(ル・シュヴァリエ・ロ・リオン)』と共に戦う際、言葉や合図を交わさずに連携を取る事ができ、『白獅子』に限って「騎乗」のスキルを発動できる。
ライダーのクラスであればA++ランクであったが、アサシンのクラスである為、ランクが落ちている。
【宝具】
 『黒翼繚乱(ケンヴェルヒン)
ランク:B++
種別:対軍宝具
レンジ:1〜30
最大捕捉:300人
由来:祖父キンヴァルフより受け継いだ漆黒の剣と鴉の使い魔達の複合。
真名の解放と共に三百羽の鴉と化し、乱れ飛ぶ。その舞い散る羽の全てが刃であり、触れる物を切り裂く。
しかし、飛ばす鴉の数に応じて刀身が短くなっていくので全ての鴉を飛ばすと刀身がなくなってしまう欠点がある。

 『白獅子(ル・シュヴァリエ・ロ・リオン)
ランク:A
種別:対人宝具
レンジ:‐
最大捕捉:1人
由来:かつて、ユーウェインと共に竜を破り、以来ユーウェインの傍に付き従った勇敢なる獅子。
『白獅子』は意思と生命を持つ宝具であり、ユーウェインの為に行動する。
『白獅子』は攻撃能力こそ大きくはないが、「追撃する」「足止めする」「生き残る」事に特化している。
また、ユーウェインが危機的状況に陥った時、ユーウェインの近くへ自動的に転移する。
普段は猫サイズでいるが、近頃周辺の猫達のボス的存在となっている。

 『湖の黒鎧(アスカローン)
ランク:D
種別:対人宝具
レンジ:0
最大捕捉:1人
由来:ユーウェインが湖の主アスカローンを破り手に入れた漆黒の鎧。
自身を中心とする狭い範囲の水を自動的に操る魔力を有しており、光の屈折によって自身の立ち位置を対象に誤認させる効果を持つ。

 『勇猛たる勝利の踏破(エクスカリバー・リオン・ラム)
ランク:A++
種別:対城宝具
レンジ:1〜99
最大捕捉:1000人
由来:『白獅子』と共に竜を討ち取った逸話。
周囲に鴉達を並走させながら、『白獅子』と共に超高速突撃で相手を粉砕する大出力魔力放出による物理攻撃。
ラム(衝角)の名の通り、自らを破城槌とする一撃。

円卓の騎士の一人。『獅子の騎士』と呼ばれたガウェインの親友。
祖父から受け継いだ三百本の剣を持つ。三百羽の鳥を使い魔としている。竜と戦っていた獅子に加勢して竜を退治。以後、その獅子はユーウェインを主と定め付き従う。
湖の黒騎士を倒し、新たな湖の守護者として認められる。しかし、妻との約束を破り離婚宣言をされる。結果発狂。
モルガンの薬で正気を取り戻し、名誉を回復する為、数々の武勲を重ねる。その中で黒茨伯の姉妹による遺産相続問題でガウェインと対決する事になる。
黒鎧に身を隠していたユーウェインとガウェインは互角の戦いを演じるが、お互いの正体が知れると戦いは仲裁された。その後、名高い獅子の騎士はユーウェインであると知ったロディーヌは彼を許し、以後は幸せに暮らしたと言う。
本来はライダー若しくはセイバーのクラス適性を持つ英霊であるが、上記の黒鎧に身を隠してガウェインと対決した逸話と何より今回の聖杯戦争に置いて呼び出したマスターである真由美の血筋が乱波の流れを汲む事からアサシンのクラスで召喚される。
それ故か他の円卓の騎士達よりステータス的には低い能力値。聖杯に願いがあるわけではなく「再び、円卓の騎士達と剣の先を揃えて戦いたい」と言う願いで召喚に応じた。
性格は大らかで懐が深い好漢であるが、マスターの真由美からは敬遠され(男だから)、その兄には警戒され(男だから)、ケイには毒舌の的当てにされる(身内だから)苦労人。でも、めげないお人好し。
最近の日課は屋根で鳥達と会話する事。(それ故に近所からは変質者扱いされる事も)

池田(いけだ) 敏和(としかず)
【年齢】23歳
【身長・体重】178p 59kg
【特技】根術、書道。
【魔術属性】風・夜
【魔術回路】四十七本
冬木市の隣に住むフリーター。外身は一書生のような温和な感じを醸し出しているが、中国の根術を得意としており自前の樫の木で作った根をいつも持ち歩いている。
実はさる陰陽道の一族当主の隠し胤であり、自身もその術を密かに授かっている為、魔術師としての能力は高い。勤勉な性格で常に書物を持ち歩き道すがら読んでいる。
今回の聖杯戦争には神威と同じく巻き込まれた形で参戦する。
尚、魔術属性は基本の『風』と『夜』と言う特殊属性の二重属性。

 キャスター
【マスター】池田 敏和
【真名】安倍 晴明
【身長・体重】184p 57kg
【属性】秩序・善
【ステータス】筋力E 魔力A++ 耐久D 幸運A 敏捷B 宝具EX
【クラス別スキル】
 陣地作成・EX
自らに有利な陣地を作成。清明の場合は『神殿』やマーリンの『森界』すら遥かに凌駕し、無限に広範囲へと広げられる絶対空間とも言うべき『五芒星圏』の作成が可能。
 道具作成・A++
魔術器具の作成。主に呪札や守り札、式神など。
【固有スキル】
 陰陽道・EX
日本において独自に発展した魔術体系。万物の吉兆を占い、怨霊や怪異などの災厄を退ける他、他者を呪ったり、また式神の使役や結界構築に長じる。このランクになると生活続命の法や泰山府君の法も使用可能。
 高速神言・A
神代(神が治めていた時代)の言葉。魔術を発動する時、一言で大魔術を発動させる。高速詠唱の上位スキル。
【宝具】
 『八卦滅却陣(はっけめっきゃくじん)』 
ランク:A+
種別:結界宝具
レンジ:1〜50
最大捕捉:100人
由来:古代中国から伝わる易における八つの基本図像。
あらゆる魔術工房・陣地を無効化する結界。これに包まれる事で工房や陣地を素通りして対象に辿り着ける。
自身のみでなく複数の者も包んで導く事ができる。

 『十二天将(じゅうにてんしょう)
ランク:A++
種別:対人宝具
レンジ:‐
最大捕捉:12人
由来:安倍晴明が使役する最強の十二体の式神。
六壬神課における象徴体系『十二天将』の名を冠する十二体の鬼であり、その力を降ろされた事で十二天将の力を限定的に使用可能となった魔術礼装である。
陰陽五行を司り、火水金木が陰陽対ニ体、土が陰陽対四体存在する。陰陽五行思想に基づいた陣を組む事で互いの力を引き上げ合う事も可能。

 『十二天将・陰陽転輪(じゅうにてんしょう・おんみょうてんりん)
ランク:EX
種別:対城宝具
レンジ:1〜99
最大捕捉:1000人
由来:『十二天将』本来の使い方。
『十二天将』全てを召喚し、五芒星を中心とした陣を描きそこに配置する事で陰陽の力を十二乗に増幅させ対象を照射する極大消滅魔術。これを防ぐには同ランクの結界宝具を以ってせねばならない。また、同ランクの攻撃宝具をぶつけられた場合は大抵、どちらも消滅する。ただし、ギルガメッシュの乖離剣に比べたら格は劣る為、この限りではない。

言わずと知れた日本を代表する陰陽師。マーリンが西洋最強の魔術師とするならば、彼は東洋最強の魔術師であるとされ、実際の実力もマーリンとほぼ、拮抗しており陣地作成に置いては彼を凌駕する程である。
「我らの術は力を持たぬ者を守る為にある」と言う信念を持っており、マスターとなった敏和にも力を持つ者は相応の責任が必要であると諭し、敏和も勤勉な性格でそれを良く学んでいる。
マーリンに対しては同じく最強の魔術師として名を馳せた事もあり軽い対抗心を抱いている。そして、戦争が始まって間もなくジル・ド・レェやチェーザレ以外とは休戦状態にある事を承知で魔術合戦を申し込むが、その真意は・・・・
また、彼もマーリンと同じく人外との混血であり、かなりの茶目っ気でもある。

レグナ・オリウス
【年齢】27歳
【身長・体重】164p 55kg
【特技】戦斧や槍術など武器を使った戦闘。
【魔術属性】火・風
【魔術回路】六十八本
スコットランド出身の魔術師で凛とした美しさを持った女性で近寄りがたい雰囲気を持つが、豪快で気さくな性格をしており彼女を慕う魔術師は多く、イギリスの時計塔でも彼女の名は知れ渡っている。オリウス家と言う一族の六代目当主でマティウス家のヨシュアとは互いに認め合う戦友でもあり、彼女が心を寄せる男性でもある。
炎を自在に操る魔術師で炎で作り出した戦斧を軽々と振り回す剛勇を誇る。また、炎と風を組み合わせる事で巨大な炎の蛇を生み出して操るなど時臣を遥かに上回る技量の持ち主。
自身の鍛錬の為に聖杯戦争に参戦。

 ランサー
【マスター】レグナ・オリウス
【真名】クー・フーリン
【身長・体重】185p 70kg
【属性】秩序・中庸
【ステータス】筋力A+ 魔力C+ 耐久A+ 幸運C+ 敏捷A++ 宝具A++
【クラス別スキル】
 対魔力・C
魔術詠唱が二節以下のものを無効化する。大魔術・儀礼呪法など大掛かりな魔術は防げない。
【固有スキル】
 ルーン・B
北欧の魔術刻印・ルーンの所持。
 戦闘続行・A
文字通り、戦闘を続行する為の能力。決定的な致命傷を受けない限り生き延び、瀕死の重傷を負っても尚、戦闘可能。
 仕切り直し・C
戦闘から離脱する能力。不利になった戦闘を戦闘開始ターン(1ターン目)に戻し、技の条件を初期値に戻す。
 矢避けの加護・B
飛び道具に対する防御。狙撃手を視界に納めている限り、どのような投擲武装だろうと肉眼で捉え、対処できる。ただし超遠距離からの直接攻撃では該当せず、広範囲の全体攻撃にも該当しない。
 神性・B
神霊適性を持つかどうか、高い程より物質的な神霊との混血とされる。ケルト神話における太陽神「ルー」を父親に持つ。
 不眠の加護・A
その並外れた身体能力故に相手を眠らせたり視覚妨害や精神干渉系の宝具や魔術は一切効かない。
【宝具】
 『刺し穿つ死棘の槍(ゲイ・ボルク)
ランク:B
種別:対人宝具
レンジ:2〜4
最大捕捉:1人
由来:クー・フーリンが師匠スカサハから授かった魔槍ゲイ・ボルク。
突けば必ず相手の心臓を貫く呪いの槍。ゲイ・ボルクによる必殺の一刺。その正体は槍が相手の心臓に命中したと言う結果の後に槍を相手に放つと言う原因を導く因果の逆転である。
ゲイ・ボルクを回避するにはAGI(敏捷)の高さではなく、ゲイ・ボルクの発動前に運命を逆転させる能力・LCK(幸運)の高さが重要となる。

 『突き穿つ死翔の槍(ゲイ・ボルク)
ランク:B+
種別:対軍宝具
レンジ:5〜40
最大捕捉:50人
由来:クー・フーリンが師匠スカサハから授かった魔槍ゲイ・ボルク。
ゲイ・ボルクの呪いを最大限に開放し、渾身の力を以って投擲する特殊使用宝具。元々、ゲイ・ボルクは投げ槍であり、使用法はこちらが正しい。
死棘の槍と違い、こちらは心臓命中より破壊力を重視し、一投で一部隊を吹き飛ばす。

 『貫き穿つ死雷の槍(ゲイ・ボルク)
ランク:A+
種別:対城宝具
レンジ:1〜50
最大捕捉:300人
由来:ケルト神話時代のゲイ・ボルク本来の投擲法。
ゲイ・ボルク本来の投擲方法を用いたクー・フーリン最強の攻撃。
ただし、こちらの場合は脚で槍を握り更に身体全体をバネとして脚で蹴り飛ばして投擲する。その為に槍自体が弾丸と同じように回転し、更には魔力を込める事でゲイ・ボルクの呪いを一点集約させた事で威力は格段に跳ね上がるクー・フーリン最強の宝具投擲法。
集団戦の為に改良したのが、上記の死翔の槍である。
しかし、使用条件が厳しく、上空高くから頭を下にして、落下している最中に放たなければならない(神話の中では、崖から飛び降りる形で登場している)。

 『光の御子の城塞(ボーン・オブ・セタンタ)
ランク:A++
種別:城塞宝具
レンジ:30〜90
最大捕捉:100人〜1000人
由来:クー・フーリンが住んでいたとされる「クー・フーリンの城」。
キャスターの陣地作成に等しい形で彼が生前に住んでいた城を召喚する。この城内においてクー・フーリンは全能力に大幅なブーストが掛かる上に最上級のルーン魔術を無尽蔵に行使できるようになる。また不退転の覚悟を象徴した宝具でもある為に戦闘続行のスキルがEXにまで跳ね上がる。

ケルト神話に登場する半神半人の英雄。光の神「ルー」を父に持ち、『クランの猟犬』と言う仇名を持ち赤枝の騎士団の中でも有数の武勇を持ち合わせたと言う。
その最後も陰謀によって誓約を破らされ力を失い致命傷となる傷を受けても倒れたまま果てる事を良しとせず、柱に自らの身体を縛り付け、絶命するまで戦い続けた。
これが四枝(アトゴウラ)の川瀬。後に赤枝の騎士達に不退転の証とされたルーンである。
口は悪いが、勇敢で慈悲深く、気持ちの良い若者で信義を重んじ、一度交わした誓いは決して破らない高潔さを持つ。マスターであるレグナには敬意を持って接し、レグナも彼に対し全幅の信頼を置いている。
開催地こそ日本ではあるが、聖杯の変質により母国と同等に近い知名度補正を受けている為、『不眠の加護』のスキルと城の宝具を持つ。



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