チュン、チュンとスズメの声のする目覚ましを止める。

アキトは、そんな朝の目覚めに気だるそうに起き上がる。いつもと同じ目覚めのはずなのに何処か疲れがある。

「はぁ、疲れた。まさか、この子が家に居候するとは・・・そして、それを認めるネルガルも何を考えているんだ?いや、アカツキだけの話か・・・。ネルガル 全体で認めてるわけではないな。」

服を着替え終わると疲れた顔をしながらバイザーを掛け自分の隣にいる少女を見つめた。

「彼女も何を考えるんだか・・・何を考えてるんだホシノ・ルリ。」



機動戦艦ナデシコ〜MACHINERY/DARKNESS

第3話『人の姿にブリキの心』



調理を始めたアキトは、シジミの味噌汁と塩鮭を準備をはじめていた。朝食は、和食という難易度の高い料理を作り上げた。

「おはよぉ〜アキト〜。」

「おはようございます。お嬢さま・・・まだ、お休みになられていても・・・。」

「いいの、いいの。私が起きたい時に起きたんだから・・・それでルリちゃんの様子どうだった?」

彼女が椅子に座ると同時に入れたてのお茶をアカリの前の置くとアキトは、料理を運びながら口を開いた。

「彼女は、変わってます。いきなり押し寄せてきて居候。そして、折角お嬢さまと同室に布団をひこうとしたら私のベッドがいいと言うし彼女は、何を思ってい るんだろうか?」

「う〜ん、ルリちゃんは、きっと男の人の優しさを知らないんだよ。10歳ぐらい子は、父親と離れたがるけど・・・あの子は、環境が複雑でしょ?だから、甘 えたいんだよ。お父さん。」

「お父さん・・・できれば兄ぐらいが・・・。」

「ふふふふふ。」

にこやかな笑顔で2人は、話していた。

ガチャッ

「おはようございますぅ〜〜。」

「おはよう。」

「おはよう・・・髪に寝癖がついてるぞ。」

忠告するとルリが髪を手ぐしで直そうとしているとアキトは、呆れたようにため息をついた。

「はぁ、とりあえず寝癖を消す前にパジャマを着替えたらどうだ?」

「はいぃ。」

頷くと彼女は、その場でパジャマのボタンに手をかけ外そうとした。アカリは、アキトの
目を隠そうと動こうとすると膝をテーブルにぶつけ悶えアキトは、顔を赤くして後を振り
返った。

「ルリちゃん!?」

「き、君は、何を考えているんだ!!こっち部屋じゃない君の寝ていた場所に着替えがあるから着替えてきなさい。」

「ふはぁ〜い。」
ルリは、まだ寝ぼけ眼な目を擦りながら居間から出て行った。

「ははは、特殊な環境の生まれだから。」

「彼女には、羞恥心を教えなくては、いけないな・・・。」
また、疲れたような顔をしながら料理をテーブルの上に置いておいた。

〜数分後〜

「す、すみませんでした!」

ドタドタと彼女は、髪を直しながら髪を結びながら居間に戻ってきた。

「いや、私は、別に構わないんだが・・・君は朝弱いんだな。」

「あぅ・・・。」

アキトの言葉にうなだれるルリ。それを優しい表情で見守るアカリ・・・これは、ある意味『家族』というものが存在しているようだった。

しかし、『ナナシ・アキト』彼だけは、彼女の突然の変異に驚いていた。いや、彼は、その変化に疑問すら感じていた。

いつもの彼女ならこんな無駄な事をしない。それがマシンチャイルド・・・天才とでもいえるのか?無駄と無駄じゃない事の区別がつけられているのだった。つ まり、今の彼女がやっている事に戸惑いすら感じてしまっているのだった。

「どうしたの?アキト。」

「あっ、いえ、そろそろ行かないと・・・。」

「そろそろって・・・今6時だよ?」

「うっ・・・・。」

そんな戸惑いからいつもは無いヘマすらやらかしてしまった。



昼・・・エステの調整が終わり彼は、食堂でキツネうどんを置きズルズルと口の中に含んでいきモグモグと飲み込んでいった。

「お隣よろしいですか?」

「ん?」

美しい黒髪の女性イツキ・カザマがカレーライスを持ちながらアキトの隣に座った。

「ああ、カザマか・・・君も物好きだな。こんな怪しげな男の隣に座るなんて。」

「確かに怪しいですけど。」

「そこは、肯定してほしくは、なかったが・・・ま、風貌は、怪しいな。」

「すみません。あ、でも、私は、ナナシさんにエステの操縦の事とか教えて欲しかったん
ですよ。」

「ん?どういうことでだ?」

箸の手を休めイツキの話に耳を傾けた。彼の見た目は、誰が見ても恐がるような服装をしていた。真っ黒な服装でしかも顔の半分以上も隠し表情を隠すマスクと も言える真
っ黒なバイザーをかけていて人に恐怖を植え付けるだろう。

だが、そんな格好と裏腹に彼は、面倒見が良かった。それなら、見ず知らずの他人を居候させたりイツキの話を真剣に聞いたりなんかしないだろう。彼は、『来 るものは拒まず、去るものは追わず。』という心情で生きているからであった。

「お隣いいですか?アキトさん?」

「ん?」

「えっ」

イツキは、驚いた声を出しアキトは、上を向くとそこには、ツインテールの少女ホシノ・ルリが立っていた。

「ああ、構わんが・・・。」

「ありがとうございます。」

ルリがアキトの隣に座る。彼女が持っているのは、ハンバーガー・・・普通なら売ってないものだが彼女は、販売機で買ってきたものを食堂で食べるという普通 では、しない事をしていた。

「それで・・・あの〜。」

「ホシノルリです。」

2人は、何処か緊張した様子で食事をする。

「・・・・・。」

その重い雰囲気を突き破るように彼女が口を開いた。

「あの、アキトさん?」

「ん?なんだ?」

彼女の言葉にアキトが反応すると同時にイツキまでもが反応した。

「この後・・・なにかありますか?」

何処か強い眼差しでアキトを見つめる。だが、アキトは、自分のスケジュールを考えていた。

「ん?いや、この後は、会長に呼ばれている。」

「そうですか・・・。」

残念そうに呟くとシュンと落ち込んだ表情をする。それを見たイツキは、思いついたように手を叩いた。

「そうだ!ホシノ・・・さんだよね?」

「はい。そうですけど?」

まさか、話しかけこられないだろうと思っていたルリは、イツキに話しかけられていたことに驚いてしまった。

「私も昼からオフなんですよ。どうせなら、一緒にショッピングにでも行きませんか?」

「ショッピング・・・ですか?」

「ええ、どうですか?」

ルリは、彼女の誘いに何かを考え始めた。さすがに彼女も初対面の相手と買い物に行くという事に何処か抵抗があった。

「そうか・・・行って来るといい。君は、あまり外に出た事が無いんだ。経験する事も悪くは無い。」

「そうですか?」

「そうですよ?行きましょうよ。」
アキトとイツキに薦められ渋々と彼女も頷き承諾してしまう。


「へぇ〜、それじゃ君は、彼女に買い物に行かせたのかい?」

「まぁな・・・・いけなかったか?」

「いや、いい傾向だよ。」

アカツキは、会長の椅子に体重を預ける。そして、嬉しそうに笑顔でアキトを見つめた。

「それで君は、どうして一緒に行かなかったのかな?」

「貴様・・・自分で俺を呼んでおいてそんなことを言うのか?ろくでなしがっ!!」

「あははは、いやぁ〜悪かったねぇ。ただ、君と会話がしたかっただけなんだからさ。」

「そんな理由か?そんな理由なのか!?お前は・・・そうだ!昔からそうだ!!俺が火星でお前に会ってからというもの何度もお前の身勝手さに・・・。」

ブツブツと苛立ちながらアカツキに説教だれる。

「まぁ、そんな事どうでもいいからさ。」

「どうでもいい・・・だと?」

「そうそう、君もお嬢さん。あっアカリちゃんの事ね?あの子の事ばかりじゃなくて周りのことに気を使った方がいいよ?」

「ふぅ・・・俺は、お嬢さまを守るところだけが生きがい・・・いや、生きがいは、違うな。」
俯きながら彼は、自分の腕を見る。この腕に一体何があるのか?彼は、ジッと腕を見て
いるだけしかなかった。

「まぁ、君もオフを楽しみなよ。そうだねぇ・・・ショッピングでも行ってきたら?」

「ふざけるな。お前は、いつも、いつも・・・はぁ、疲れた・・・。家に帰らせてもらうぞ?」

「はははは、まぁ・・・プロジェクトが終わるまで無事で居てよね?ダークネス君。」
ふん!とアカツキを一瞥すると彼は、会長室の扉を開け出て行った。

「そう、君は、大切なメンバーだからね。」

そんな意味のありそうな言葉を呟いていた。

日が傾き夕刻が近くなってきていた。アカツキとの話が終わり帰ろうとバイクに跨り走り出していた。

「はぁ、アカツキのヤツ。本当に何を考えているのか・・・まぁ、奴には、色々と恩もあるしなし。お嬢さまの事も・・・ん?そういえば卵がなくなっていた な。」

進路を変えて町の方に走っていく。その向かう途中に黒塗りのベンツが彼の横を通って行った。何か嫌な予感がして一瞬振り返ったがそのまま走っていった。

別に変わらない平凡な日常・・・だが、前から駆けてける女性がそんな平凡を崩した。

「はぁ、はぁ・・・そ、そこの人!!」

「ん?」

急な呼びかけにバイクを止めて彼女と対峙した。女性は、『はぁ、はぁ』と息を切らせながら苦しそうな表情をしていた。

「ん?カザマか?どうした?」

「ナ、ナナシさん!!丁度良かった!ルリちゃんが・・・。」

「あの子が?そういえば姿が見えないがどうかしたのか?」

「さらわれちゃったんですよ!!」


昼下がり・・・ショッピングモールでは、若者。学生や子供連れの女性や男性など品揃えされたショッピングを楽しんでいた。

「これ可愛いんじゃないですか?」

「はぁ・・・。」

「ルリちゃんに似合うと思うんだけど・・・どう?」

「ええ、ちょっと・・・。」

「そうか、こういうフリルのついた服は、苦手かな?」

「あっはい・・・。」

「う〜ん。そうか・・・なら、これは?」

次々に出されていく服にルリは、タジタジだった。自分でも呆れるほどに服が手渡された。それがゴスロリと呼ばれるロリータファッションばかりで落ち着いた 感じが好きだったルリにとっては、このフリルのつく可愛らしい服が好きになれそうもなかった。

「ふぅ、なかなか見つかりませんね。なら・・・次の店に行って見ましょうか?」

「あ、はい。」

自分のこの場の雰囲気が苦手であった為に店を出る事にちょっとした安心感を感じていた。

2人歩き始める。歩きながらイツキの話を聞くがルリにとって今まで研究員などばかりで世間の流行などには、疎かった為に話しについて行けない。相槌を打つ のが精一杯であった。

「そういえばルリちゃん何処に住んでるの?私は、ネルガル系列のマンションなんだけど。」

「私は・・・アキトさんの家に。」

「えっ!ナ、ナナシさんの家ですか?もしかして、ナナシさんって・・・。」

不意にそんな事を思ってしまった。確かに優しいのだが服装の怪しさからそんな事が考えてしまった。

「それって同棲・・・。」

「同棲・・・確かにそれでも意味が通じますけど私とアキトさんの二人だけじゃないですから同棲とは、言えませんね。」

「ほ、他にも住んでる人が!?」

「ヒヅキアカリさんと言ってアキトさんの主人だそうです。」

「しゅ、主人!?まさかナナシさんってそう言う趣味が・・・普段とのギャップが・・・。」

また、違う事を思い浮かべる。それをルリは、不思議な表情をしながら2人は、行方も無く歩いて行くと海浜公園の近くにまで来ていた。

夕方・・・本来なら日が傾き海に落ちるシーンは、格好のデートスポットのはずなのだが・・・ほとんど人の姿が見えていなかった。

「ふぅ〜疲れましたね。」

「そうですね・・・。」

2人とも海を見つめていた。心を落ち着かせる微かな潮の香りと心地よい波の音に耳を傾けていた。

2人ともそんな雰囲気を楽しんでいた。だが・・・。

「ホシノ・ルリだな・・・。」

「えっ。」

黒尽くめでサングラスを掛けた怪しい男の集団が2人を取り囲んでいた。

「な、なんなんですか貴方達は!?」

「貴様には、関係ない事だ・・・黙っていてもらおう。」

軍人であるイツキもオフでも銃を懐に忍ばせていたが男がそれよりも早く銃を構える。その銃の見栄えからベレッタM92FS・・・見栄えが良く映画とかでも 良く使われる。フランス陸軍やアメリカ陸軍が認めた銃であった。イツキが動けなくなったのをいい事に男は、ルリを拉致しようとしていた。

「なにするの!?ルリちゃんに何する気!?」

「黙っていてもらおう。貴様の額に穴が開くぞ?」

「くっ。」

苦しい表情を見せる。だが、ルリは、涼しい表情をしながら黒尽くめの男達を見ていた。

「一緒に来てもらおうか?ホシノルリ。」

「・・・・・・もし、断ったら?」

「あの女を殺して力ずくでも・・・。」

ニヤッといやらしい笑みを作り出すとルリは、キッと睨みつける。

「わかりました・・・そのかわり・・・。」

「ん?なんだ?」

「あの人には・・・指1本触れないで下さい。目的は、私だけでしょ?」

「いいだろう。」

男は、頷くと周りにいた男の1人がルリの首に手刀を入れ気絶させた。

「なっ!」

「彼女との約束だ。今は、殺さない・・・あとは、頼むぞ。」

「はい・・・お任せください。」

イツキの近くにいた男が不適な笑みを作り出し。残りの男たちがルリを連れて行った。

「貴方達・・・ルリちゃんをどうするつもり?」

「別に貴様には、関係ないだろう?まぁ、あの少女の力を使わせてもらおうと言う考えらしいな。」

「一体何処で?」

「貴様には、関係ない。海にでも聞くんだな?それに貴様には、もう関係ない。」
笑ながら銃をイツキの額に向ける。

「そう、死に逝く貴様にはな・・・。」

「!!」

トリガーに手をつけようとする。だが、イツキは、微笑みなが男に言い張った。

「ええ、そうですね。でも、逝くのは、貴方です。」

「なに?」

突然男の視界から消えると男の腹部にひじ打ちを決めると男は、普通の女性と思い咄嗟の事に腹筋に筋肉を固める事ができずに口を開いた。だが、イツキの攻撃 は、終わらない。次に掌で男の顎を力強くぶつけるとサングラスが外れる。

そして、トドメというばかり後回し蹴りに相手のコメカミに衝撃を与え男の巨体が地面に倒れた。

「ルリちゃん!」

男の持つ銃を奪い取り公園を出て行くと急に黒いベンツが飛び出してきた。

「ルリちゃん!!」

追いかけようとして走っていった。その途中でアキトと出会ったのだった。

「そうか・・・。」

「早く、追いかけなくちゃ・・・。」

また、走ろうとしたイツキにアキトは、無言でヘルメットを投げた。

「ナナシさん?」

「乗れ。」

バイクのエンジンを吹かしていたアキトが笑みを作り出した。

「はい!!」

そして、バイクに乗るとアキトは、バイクを走り出させた。


車が走る。ルリの周りには、黒尽くめの男たちが無表情で座っていた。そして、ルリも人形のように無表情だった。

普通の女の子なら涙を流しながら泣き喚いているだろう。しかし、彼女は、誰も助けてなどくれないのだろうなどというそんな答えを出し諦めていたのだった。

「ん?なんだ、あのバイク?」

「どうした?」

「いや、後ろに変なのが・・・。」

ルリが後ろを振り向く。そこには、大型のバイクが追いかけてきていた。そして、そのバイクに乗っていたのは・・・。

「アキトさん!!」

達であったからであった。

「見えました!アレです。」

「間違えないか?」

「はいっ!車のナンバーもあってます。」

「そうか・・・カザマ射撃訓練の成績は?」

「急になんですか?」

「いいから答えろ。」

「えっと、ですね・・・学校では、上の下くらいでしょうか?」

「心配だが・・・まぁ、いいこれを使え。」

懐から取り出した銃(ブラスター)をイツキに手渡す。その銃は、両手にズッシリと重量感を伝えてくる。それは、まさに凶暴な獣を思わせるような漆黒塗りの 化物を構える。

だが、こんな軍人であるイツキですらこんな銃を見たことは、無い。そんな銃を何故彼が持っているのか不思議でしょうがなかった。

「これって・・・。」

「コイツは、俺の相棒の1つ・・・『花蘇芳』何度も俺の期待を裏切ってくれる相棒だ。いい意味でも悪い意味でもな。さて、援護を頼むぞ?あいつ等もやる気 のようだ。」

「えっ。」

ベンツの窓を開き男が鬼の様な形相でマシンガンを構えてきた。

「えっ!」

「俺に任せろ!お前は、タイヤに銃弾を撃ち込め!!」

「そ、そんなこと言っても・・・。」

マシンガンから銃弾が放たれる。だが、アキトは、銃弾の全てを避けきりアスファルトの地面にタイヤの痕を刻み込んでいく。

「イツキ!!」

「はいっ!!」

ドォン!!

衝撃に飛ばされそうになるほどの威力にイツキは、手の痺れを感じた。その為当る場所が外れタイヤでは無くランプに当り車の装甲が穿たれた。

「初弾を外したか・・・。」

「す、すみません。」

「いや、だが・・・相手は、慌てているようだ・・・運転に焦りが生じている。」

ニヤッと口を歪める。

「ナナシさん?」

「飛ばすぞ。」

「へっ・・・きゃっ!!」

バイクのスピードが急に早くなる。バイクのスピードと体感速度は、約2倍と聞く・・・つまり、もし、60キロのスピードでさえ120キロにまで感じてしま うのだった。

「早い、速い!!」

「うるさい。お前は、あの子を助けたくないのか?」

「っ!助けたいです。私があの子をショッピングに誘ったばっかりに・・・。」

「ああ、そう言うなら・・・お前のやるべき事をやれ!」

「はいっ!」

イツキは、アキトをギュッと抱きしめ銃を安定させた。そして、銃弾の嵐を軽々全て避けていく。

男は、攻撃が当らずイライラとマシンガンを撃ち続ける。アキトは、タイミングを狙っていた。イツキにベストでそれでいて安心できるポジションを用意してい た。

そして、相手のマシンガンが閉じた一瞬!

「今だ!!」

「!!」

声を出さずにトリガーに手を当て強く引いた。

ドォン・・・・・。

凄まじい反動と共に銃弾が飛び出しベンツのタイヤを貫いた。

キキッ!!

と車が回転しスリップした。アキトは、バイクを思いっきり止めるとバイクから降りてイツキから銃を奪いとった。

そして、ベンツから男達が銃を構え飛び出してきた。

「くっ・・・貴様・・・。」

「貴様等・・・そうか、クリムゾンだな?ロバートの差し金だろうが・・・無駄な事だ。その子を返せば貴様らの命を奪うような真似は、しない。どうだ?」

「ふざけるな!!」

男達は、銃を構え迫ってくる。アキトは、フッと笑い銃を構えた。


男達を全員を気絶させイツキが車からルリを救い出した。

「大丈夫ルリちゃん?」

「・・・・どうして?」

呟き・・・とても小さな呟きが聞こえた。

「ルリちゃん?」

「私なんか助けて利点なんか・・・。」

「そんな利点なんて。」

「私がマシンチャイルドだからですか?私に価値があるからですか?そんな私だってそんなものには・・・。」

怒り散らす・・・彼女のタガが外れた。彼女は、彼らにやられた事を恐がって居なかったわけじゃない恐かった。その恐怖から彼女は、本音を言い張る。

「私だって好きでこんなのに・・・・私だって普通の女の子なんです!!」
それにイツキは、何もいえない。彼女の勢いに押され言葉を発する事さえ出来なかったのであった。

「君は、チャイルドという者じゃない・・・と言うんだな?」

「!!」

アキトが近づいてきてルリに言うとルリは、弱々しく頷く。

「そうか・・・そうだなちゃんとした自分の心の奥底の本音を言える。そんな君だからこそ機械の子供(マシンチャイルド)なんかでは、無いな。君は、女の子 だよ。ホシノルリ。」

今までに見せなった優しい笑顔で言われると・・・バイザーからでも彼の優しさは分かるほどだった。

そして、それに答えるようにルリは、笑顔で「はい」と優しい笑顔で答えられた。


〜数ヶ月〜

スキャパレリプロジェクトでの試験艦ナデシコの建造が終わりアキトは、会長に乗員の名簿を見せられていた。

「決まったのか?」

「ああ、ほら見たまえ!家がスカウトしたメンバーだ!!」

名簿を見ると顔写真と共にプロフィールが掲載されていた。

「ふむ・・・民間人ばかりだな。」

「そりゃそうだよ。軍人なんか入れちゃったら恐いじゃない〜。」

「はぁ、コックは・・・リュウ・ホウメイなるほど・・・・。」

パラパラと調理士の欄を見ているとアキトは、手を止めた。そして、目が血走ったような危険な目になる。

「どうしたんだい?誰か気になる人でもいたのかい?」

「ああ・・・テンカワ・・・・カイトか・・・・。」


あとがき
疲れた・・・。えっと、どうにか書けました。いやぁ、ナデシコだけじゃなくて友人のサイトにもマブラヴという作品を書いてますから忙しいです。
と関係ないですね。とにかく、イツキとルリとの親密度もあげましたから・・・あとは、アカリとのラブ話を書くのかな?



感想

今回もはルリ嬢とイツキ嬢の二人を中心に据えたお話ですね♪

誘拐されて助けてもらうなんて、映 画のヒロインですよね♪ このままアキトさんの心に残る存 在へと昇格しないと!

まあ、ゆってもアカリ嬢がいる限り無理そうだけどね(汗)

そうですね、でも劇場版でユリカさんを蹴散らしてヒロインにのし上がったように、ここ でものし上がればいいだけのことです!

あう〜下克上って戦国武将じゃないんだから(汗)

何を言っているんですか! いまはアキトさんという天下を取るための戦国時代です!!

そっそうだったのか…


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