Muv-Luv Alternative 赤き竜の紋章


〜うんちく〜


★☆★ 人物編 ☆★☆



■人物設定

 ▼アルトリウス・ペンドラゴン

 『帝国』の皇帝ユーサー\世の第四十七皇子。
 皇位継承権第七位を持つ上位皇族(ハイナンバー)の一人。
 但し、母は下級貴族(男爵家)の出の為、実力でその座を勝ち取った俊英でもある。

 愛称はアル。
 但し、亡き母を含めて数名しか、この名を呼ぶ事を許してはいない。
 九歳の時、母を暗殺されて後、力を求めて軍人を志す。

 十六歳にして任官、以後戦歴と勝利を積み重ね、帝国軍第三艦隊司令にまで上り詰めるが、そこもまた彼の目標への通過点でしかなかった。
 母を不幸にし、遂には死に至らしめた元凶。
 父帝ユーサー\世から至尊の座を奪う事こそを目的とした彼は、密かに力を蓄え反旗を翻す時を狙っていたが、こと権謀術策に関しては、七十年の長きに渡り帝国に君臨する父親の方が一枚上手だった。
 辺境の反乱鎮圧へと赴いたアルは、鎮圧任務完了後、帝都へと凱旋する際、ワープ時に父の仕組んだ謀略により謀殺された………筈だった。

 暴走する空間歪曲に呑まれ通常宇宙から消えた筈の彼は、旗艦『プリトウェン』もろともに並行世界の地球それも西暦1999年8月6日午前8時15分横浜の地へと出現し、かの地にて不幸な出会いとなった『篁 唯依』との縁により、否応なくこの地を覆う戦乱へと巻き込まれて行くことになる。

 太祖の血統による産まれ付きの太祖の恩寵篤き者(ハイランダー)。
 それも極めて優秀であり、生身で軍用強化擬体を相手にしても五分で渡り合える。

 ただ逆に言うなら最上級のハイランダーでも普通の軍用強化擬体レベル止まりという事であり、彼等が既に軍事的には無価値とされる所以でもある。

 もっとも当人の志向からして指揮官である事を望んでいる為、個人の武勇など所詮匹夫の勇と割り切っているので、その辺の拘りは皆無に等しい。

 備考:
 当人の性格は極めて合理的で計算高い。
 唯依に対しても助力の対価を求める程にシビア。
 だが反面、マザコン気質が強く、どこか母に似た
 面差しを持つ唯依には苦手意識を抱く事になる。


 ▼篁 唯依

 日本帝国・斯衛軍所属の少尉。
 癖の無い美しい黒髪と紫の瞳、そして抜群のプロポーションを持つ美少女。

 やや堅苦しいまでの生真面目さで、軍務に、そして篁家当主としての責務に日夜励んできた。
 BETAの本土侵攻により、成績優秀者として斯衛軍衛士訓練校を繰上げで卒業。
 帝都防衛戦にも初戦は参加するも、無念の涙を飲んで撤退する破目に。
 以後、育ての親とも言える巌谷の引きで帝国軍技術廠に所属。
 後の零式こと武御雷の最終調整に携わっていたが、1999年8月の明星作戦に戦力不足の折から武御雷を駆り実験小隊『ホワイトファングス』小隊を率いて参戦。
 彼の地にて並行世界よりの来訪者アルと出会う事となり、その運命の道筋は、大きくその有り様を変える事となる。

 備考:
 真面目が服を着て歩いているような性格。
 剣の達人で、衛士としても天才的な技量を誇る。
 反面、自省癖があり、よく落ち込んだりもする。
 家事一般もこなし料理の腕は秀逸。
 特に亡き母譲りの肉ジャガは絶品。


 ▼ケイ・トウゴウ

 黒髪・青眼。
 エクトル・トウゴウの息子。
 アルの参謀にして股肱の臣。

 辛辣な毒舌家ではあるが、アルに対しては誠実。
 第三艦隊参謀長として旗艦に乗り合わせ、ものの見事に巻き込まれる。

 並行世界に漂着した事には、一旦は唖然とするも直ぐに気を取り直して生存及び帰還の方策を模索し始める辺り、精神的にはかなりタフでもある。


 ▼サーヤ・カタギリ

 『プリトウェン』に乗り組んでいる女医にして軍医。
  ※もっとも乗員は、彼ら三名のみ。

 ケイの婚約者で、紅茶色の髪と菫色の目をした美女。
 但し、胸は残念さん。
 とっても残念さん。
 大平原の小さな胸である。

 可愛いものが大好きで、常々、妹が欲しかったと公言。
 事ある毎に唯依を弄って遊ぶ困った人でもある。


 ▼エクトル・トウゴウ

 アルトリウスの家令を勤める人物。
 執政官としてアルに代わり領地を治めていた。

 幼少時、道を志したアルに徹底した英才教育を施したスパルタパパでもある。
 母の家に祖父の代から仕えており、アルからの信頼も厚い。

 アルの所領にて、来るべき時の為に準備を整えていたが、アル謀殺の際、プリトウェン発の緊急コードを受け、叛乱失敗を悟る。
 すぐさま整えていた戦力・物資と共に姿を隠し、捲土重来を図る辺り果断な人柄も垣間見える。

 老化抑制処置により、未だ三十代前半の若さを保っているが、人格的にはかなり枯れている。


 ▼マーリン

 旗艦『プリトウェン』を制御する超高度AI。
 立体映像で姿を現す際は、ローブをまとった老魔術師の姿を象っている。
 感情表現も豊かでアルの話し相手を良く務めてきた。
 人間では無いが信頼するブレーンの一人である。


 ▼ユーサー・ペンドラゴン\世

 『帝国』の第九代皇帝。
 帝国暦600年に即位以来、70年に渡り帝国に君臨している。

 老化抑制処理により、外見上は壮年の若さを保っているが、その精神は磨耗し果て、即位時の理想など当の昔に忘れ果てている。

 今はただ玉座を守る事と、美酒・美食そして美姫にしか興味を持たず、その為、権力に対する執着は異常なほど強くなっている。

 上位皇族二十名の悉くを謀殺、あるいは謀反の罪を着せて抹殺し、我が子であろうとも、皇位を狙う敵としか認識していない。

 アル謀殺より七年後、最後の上位皇族(ハイナンバー)を謀反人として誅殺したその日、祝いと称して暴飲暴食、荒淫の限りを尽くして頓死する。

 この死により、完全に箍が外れた帝国は、以後、崩壊への一途を辿り、十年に及ぶ大分裂戦争の後、十七の国家に別れ、銀河を巻き込む戦国時代へと突入していくのであった。


 ▼ユーサー・ペンドラゴンT世(享年92歳)

 『帝国』前の統一政体、地球連合に属する殖民星ダナンの政治家。
 若くして政治の道を志すも、現体制に失望、地球を中心としたシステムの改変を求め反地球連合を組織する。

 後にバーナード星域会戦にて地球連合主力を壊滅せしめ、勝利を確定させた彼は後腐れが無いように地球そのものを粉砕、人類をその呪縛から解き放つ。

 以後、新秩序構築に勤しむも各星系の対立に憤り、統一戦争を起こした果てに、『帝国』を樹立、初代皇帝となる。

 彼自身の思惑としては、帝政は一時の方便でしかなかったのだが、後継者がその遺志を生かす事は無く以後、銀河は七世紀に渡り帝国により運営されていく事になるのだった。

 彼自身隔世遺伝によるハイランダーでもあった為、帝室には、時たま同じハイランダーとして産まれる者もあり、これらは太祖の恩寵篤き者として特別に扱われる事が慣例化していった。







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