Devil May Cry
-
Cross Original Story-
〜時を閉ざされる世界〜

 

第一話

 

 

 

 

 

 

それは卒業式から二・三日たった後だった。

「━━━ふう、大体必要な荷物といったらこんなもんかな。」

ある程度の洋服やスーツ、洗面具等、あと預金通帳やハンコ。

「そういや目的地の場所をまだ見てなかったな。」

そう親父が文字通り追って連絡したものだ。

卒業式前日の下校中に親父からの使いと名乗る高校生らしき年代の女の子が声を掛けてきて、A3サイズの茶封筒を差し 出してきた。

勿論俺は行くなんて一言もいってないから、その茶封筒を返して、親父のことだからこれ以上相手しているとなんかやら かしかねないので、肉体強化の術をかけ全力で走り出した。

肉体強化の術をかけたんだから追ってこれるはずはないと思った。だが

「どわぁ!!!」

俺がぶつかったのは先程の使いの者だった。

ぶつかった勢いでしりもちをついていた俺に笑顔で手を差し伸べる使いの者、そしてその笑顔を微塵にも崩さず、再び茶 封筒を差し出す。

…………あんた何者なんだ?


魔術を使った形跡はないし、
生身で俺を追い越したのか!?

しかし使いの者は「そんなものは些細なことどうでもいいじゃないですか」、といった。

些細なことじゃないだろ!!!

そして未だに笑顔で茶封筒を差し出し続ける使いの者、………おれに拒否権はないのか?

渋々茶封筒を受け取ると使いの者は「確かにお渡ししましたからね、隊 長。」といって横にあった黒いバイクに乗りその場を後にした。

…………今なんか妙な単語が聞こえたが、気のせいにしておこう。

そして家に帰り必要な荷物を仕方なくまとめる。

「えーと、場所は………へぇ、のどかな場所だな。」

手紙に書かれていた場所とその場所の地図を見比べると、いかにも自然に囲まれていていい環境だ。
一番近い街までは15・6K程度と意外と離れている。

「まぁたまにはこういう所もいいかもな。」

地図のほかに一通の手紙が入っていた。
親父の字だ。

『暁よ、明日の十時に来い。』

 

 

 

 

 

これだけかクソ親父!!!!

 

 

 

手紙の内容は置いといてそののどかな場所に僅かに心を踊らせながら、残りの荷物もまとめて、荷物を宅急便で出すべく 近くのコンビニへ行く。
そして帰宅し出立の朝を迎えるためにはやめに眠りについた。

 

 

 

翌日

朝となり鳥たちの鳴き声が響きはじめる時間に目が覚めた。

暦的に春とはいえまだ朝の空気は少し冷える。本来ならここで二度寝したいのだが親父の『十時に来い』という理不尽な 命令を出されたから起きなくてはならない。

渋々と起き上がり、顔を洗い身支度を始める。
荷物は昨日出したから今日は必要な小物を持つだけで身軽なものになる。
目的地まではゆうに50キロ以上あるが今からバイクで出ても十分余裕に着く。

 

 

 

 

 

 

 

 

はずだった

出発から二時間後、道に迷ったのだ。

「ここどこだーー!!!!」

森の中で絶叫する、俺の姿がそこに存在していた。

見渡す限り樹木樹木樹危機木木……エラー発生。

目的地となる施設らしきものは影も形もない

まぁ,道はあるのだから誰か通る可能性は高いよな。

「こうなったら誰か来るまで待つか。」

バイクを道の端に止め近くの木の下に座り通行人が来るのを待つことにした。

天気が良く優しい風が吹く。

ふと上を見上げると太陽に当てられた木の葉が透けて見え、どこか和む気分になった。

 

 

 

パッパー!!

それから少し経った時、車のクラクションが鳴り響く。

「やべ!!寝ちまった!!」

慌てて飛び起き、ズボンの右ポケットから携帯を取り出し時間を確認する、時間は九時近くを示していた。

「あのぉ!そこで何をなさってるんですかぁ?」

感じのいい女性が車窓から片腕と頭を乗り出し俺に訪ねる。

「すいません、ここら辺に『エデン』という施設はありませんか!?」

「それならここを真っ直ぐ行った先にありますよ。」

「あ、有り難う御座います!!!」

俺は礼を言うとすぐさまバイクに乗り、その施設へとむかった。

「あら?」

女性は俺が見えなくなった後、先程まで俺が居た場所で何かを発見した。

「これは、免許証。あの人のだわ。名前は『神崎 暁』?まぁ、では彼はあの方の。
ふふ、なんだか楽しくなりそうな予感がします。」

そしてやっとこさ着いた俺を待ち受けてたのは予想もつかない出来事の連続であった事をここに追記しておく。

 

 

 

 

 

あとがき

時間が無いので訳がわからないところが多いかもしれませんが、ご了承下さい・・・・・・

これから福島(新盆なので)へ行かなければならないので・・・・戻ってきましたら修正を加え、主人公のキャラ画とな んかを投稿します。



感想

リシュベルさん第一話ご投稿!

さて、暁君、何だか某落ち目のロンゲみたいな名前ですね〜

それは兎も角、散々な目にあわされつつ、エデンまでやってまいりました。

しかし、エデンって一体どんな組織なんでしょうね?

この先楽しみです♪

暁くんの今後やいかに?

しかし、リシュベルさんは福島です か…色々大変そうですね。

帰ったらパソコンのある環境にいないので暫くは作品はストップと言うことになるのでしょうか。

寂しいですね。

まあ、でも盆が終わったらまた戻ってきてくださるんだし。

大学の方もあるから直ぐにまた戻ってくるでしょう。

まあ、それもそうで すね。今後も作品を期待していますので早く帰ってきてくださいね。

まあ、お互い頑張りましょうとしか私には言えない…(汗)


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