【魔法(エーテル行使)】
エーテル生命体である神類やエーテル操作を行う魔術師が引き起こすエーテル由来の現象。
特に身体の全てがエーテルで構成されている神類は人間と比べて強大な力を持つことが多い。
全ての生命体の中にも過去に神類に影響されたエーテルが遺伝レベルで蓄積している為、単独で魔法を行使する魔道士や生物も存在する。
発生する現象は、それを引き起こす者の個性によって大きく異なる。
エーテルと言うエネルギーは科学技術にて観測することができるが、それがどのように空間に作用しその現象が発生しているかは未解明のままとなっている。
つまり魔法は厳密には発生原理を解明することができない、科学として取り込めない事象全般を指す。
なお、その力は物質に集積が可能な種類があり、それを用いた動力機関や武具などが存在する。

【神類】
本来三次元上に存在しないはずの元素『エーテル』によって構成された生命体にして『魔法』の源
自身を構成する属性に関連した事象を、物理現象を超越(無視)し発生させる。
かつては対科学用生体兵器であり、強大なエーテル(魔法)を自在に行使する存在として創造された。
現在では戦争の終わりと共に各地に祀られ、長い年月を経ると共に意思を持った存在の事を指す。
人間や動物を模した肉体で顕在化するが、それが本来の姿ではないケースもある。
上位の神類の本来の姿は空間にまで影響を及ぼすような特異点であるケースがあるため、自らを封印している神類も存在する。
特に『降神戦争』時代より生存している神類は特に強大で『闘神』と呼ばれ畏怖されている。
生殖機能まで用いており既存の生物の遺伝子を取り込むことにより、多数の種が今なお生まれ続けている。
力のランクによって『インペリアル』『シュヴァリエ』『コモン』『クロス』に分類され、『クロス』は通常の神類より知能能力が低く、害獣として扱われる。
種族として大きくポジティブとネガティヴの二種に分かれており『霊属神類(神系)』『冥属神類(悪魔系)』と分類されている。

【アルカンシェラ大陸】
南半球に位置する巨大な大陸と諸島からなり、エーテル生命体『神類』の存在を神と崇めた複数の宗教国家から成り立っている。
それぞれの文明は様々な形態の国家基盤を持っているが、全てに共通するのは強大な神類の力とその信仰を礎としている。
しかし個の存在に国力を委ねる形となる為それぞれの国力の差が顕著で、国家間で日夜冷戦にも似た国力示威行動が行われている。


【エルフィナス大陸】
零司の故郷の都市。
この世界において、唯一、科学技術が駆逐を免れており、魔法と共に発展した稀有な都市。
様々な人種が生活しており、神類も存在する
『アルカンシェラ』のほぼ裏側に存在し、北半球極東区域の6分の1を占める大陸に高層建築物が所狭しと立ち並び、中央陸土をメガフロート型の海洋都市で囲まれている。
その社会構造は官僚制を敷いた法治国家を基とし、工業商業共に大陸内で全てが完結しており、21世紀初頭の先進国レベルを保っている。
過去に【科学】と【魔法】で世界を二分した戦争の中、戦争に参加しなかった者達の亡命を受け入れた国家を由来としている。
その後は巨大な結界機構を用い、外界からの交流を完全に遮断している。
旧科学文明の軌道エレベーターの残骸であるセントラルホーンを基点とした要塞都市『ソディス』に集権構造を持っている。


【降神戦争】
幾度か発生した科学と魔法とで世界を二分した世界大戦の中で、最後にして最大の戦争の事。
この戦争に魔法側が勝利したものの著しい環境破壊と土壌汚染により、世界の人口は4分の1にまで減少しこの星に多くの爪痕を残したと言われる。
現代においてこの戦争を調べることはどの国においても禁止されており、どのような戦争だったのかを知る者は、この戦争の時代より生き延びている神類に限られる。



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