第3話『一匹のナニカと遭遇』


砂漠の中に建造物を発見しスピードを落とす為に台地に降り立ったカオル。
心の中で悲観にくれて泣き叫んでいたが、文明の息吹がみえて喜びにあふれていた。

(…良かったぁ。文明がありそうだし…でも、あの円筒型のはなんなんだろう…?)

不思議におもってると、
ちょうど視線の先の方から、建造物の方角から何かがこっちの方に来ているのを見つける。

(何かの生物みたいだなぁ…ん〜 ん〜 ん!え…な…)

カオルは思考が停止したように動きが止まった。
その異形な物が近寄って姿がはっきり見えはじめたからだ。
丈は2m程、頭ずんぐりで大きな口とつぶらな瞳、上半身は筋肉に覆われているが下半身は巨大な脳の様な形をし、
さらに巨大なキン○マを抱えている醜態な姿をしている。
明らかにこの世で自然発生した動物類でもない。

この世界で俗にいう兵士級との初遭遇である。
だがカオルは兵士級の存在をしらない。そのため…

(え…あ……な、な、なん、なんなんだよ、な、なんなんだよ…
なにこいつ、なんなんだよ、なんで…こっちに くんだよ、なんなんだよ……
生き物?いや…地球の…でない…なんなんだよ)

混乱状態に陥るほどの奇怪な生き物が接近してきて、

(え?? ?? うぉ!!)
大きな口をあけたので、反射的に後方にとびのいた。
頭があった場所は兵士級の口が空ぶっている。

(な、な、こいつ俺を喰おうとした?
いや…い…や…い…やだ、い…やだ、いやだいやだ、いやだいやだ、
いやだいやだいやだいやだ、
ころしてやるころしてやるころしてやる、
ころしてやるころしてやるころしてやる、
殺してやる。殺してやる。殺してやる…
こいつ殺す!!!)

「パイル!!」

カオルの右手がすごい勢いで変形しはじめる。
叫ぶと共に貫き殺すと思い、思った通りの形に変化していく…
使徒サキエルの能力パイルバンカー、
片手でエヴァンゲリオン初号機の顔面をもち貫こうとした能力。
そしてパイルバンカーが形作り…

「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」

カオルは少しジャンプし、パイルバンカーの先端部分を、
兵士頭にあたるだろう部分にあてると一気に撃ち込む。

勢いよく体液がとびちる。

エヴァでさえも貫いたあのパイルバンカーで…まさにオーバーキルであろう。

貫く時にやつの体液が一面に…もちろん俺にもかかろうとしたが、
ATフィールドを盾にした為かかる事はなかった。
が… 変に生臭い異臭が辺りにたちこめた。

「はぁ……はぁ……はぁ……はぁ」

肉体的には疲れはないが、精神的にかなりの疲れを感じる。

「はぁ…はぁ…はぁ…はぁ…ヴ……ヴェェェェ」
何も食べてはないのに、胃酸が逆流する感じがでて戻し、
いや、嘔吐してはない。

人間を捨てながらも人間である感情……それが嘔吐する幻覚というだろうか…
を呼びおこしていた。
精神的にまいっていた。

人類に初遭遇、人類が生存しているという望みを否定され、会った異形なものにいきなり喰われかけ、
そのまま勢いのまま貫き、貫いた瞬間の感触等…

神にいじって貰ったとはいえ、元はただの現実世界のヘタレな一般市民である。
いきなり戦えた事でさえ奇跡であるだろう…

暫くは立ち直れそうにもなかった。

が…時間は待つことを知らない…世界は非情である。

……

「ひぃぃ!!」

カオルは情けない事に悲鳴をあげていた…力があるにも関わらず…
精神的にまいってしまった状態で息つく暇もないのに、異形なものが現れ沢山近寄ってきたからである。

先程貫いた兵士級がこれまた複数。

先程のとは外見が違う象の様な長い鼻をもち、複数の目、二足歩行。
大きさは先程のよりかは若干でかい2m強サイズの異形。
この世界では闘士級と呼ばれているものだ。

別のは外見はの6本の足をもち、腹部と思わしき箇所に口が見える。口は人間サイズなら噛まれたらひとのみだろう。
長い2本の手をもち、頭部には目らしきのが多数。
大きさは4m程の異形。
この世界では戦車級とよばれていた。

のが…
わら、わら、わらわらわら、わら、わら、わら、
わらわらわらわら、わらわらわら、わら、
わら、わらわらわらわら、わわらわら、
わらわらわら、わらわわらわら…

とあらわれ、近寄りはじめたからである。
数は数えられない。

「い、い、い、ぃゃいゃ…いややぁぁぁぁァあぁあ!!」

どんどん増えてくる…
カオル一人に対して…
錯乱し混乱してる状態では対応すらできないだろう。
そう…このまま喰われるだろう…

「いやぁぁぁぁ」
… いつまでも混乱してると、物語がここで終わる…

そうこうしてるうちに、近寄ってきて…



〜〜Fin〜〜



にはなりませんでした。
「ウ゛ォォォォォ」
カオルが巨大化しはじめる。
明らかに質量保存の法則に反してどんどん体長が大きくなり…

……


カオルは語りはじめる。

「少し記憶あります。思い起こすだけで、ヴボェ吐き気が…

異形なやつらをく、う…うぷ …くい、う…喰いました。
俺がですよ?ご都合主義でも…
なんであんなのを…喰わなきゃいけないんですか!!

身体がいきなり膨れあがって、16m位になって、最初の異形なやつを手に掴んで口に…う うぷ…
ほうり込んで、かみ砕いて……う〜うぇぇ泣けてくるよ…
でっかいのを掴んでヒキチギッテ、口のなかに…で…… すみませんこの辺りまでしか覚えてないです。

気がついた時には、大気圏外に居ましたので…
真っ先に吐きたかったですが胃の中が空で、もう戻せません。

大きさが元に戻ってるのを、大気圏内に戻り、やつに出会った時に確認しました。
はい… そっこう…シャムシエルとさけんで逃げました。

二度と喰いたくないですから!!!
神の馬鹿野郎!!!」

……

(もう喰いたくない…)
その一心でまずは…
(能力の再確認しなきゃ)

カオルの現在地はインドから東南アジア方面あたりだと思われた。
だが木や山が一切確認できないため詳細がわからない。
動物もいない…川も確認できない。自然が一切ないのだ。
なのであくまでもあたりである。
要は迷子。
けど東へ東へと進んでいるのは星や月等から確認していた。

(猛烈に後悔、なんであそこで力使わなかったんだろう…?
そしたら喰わ、う、うぷ…あの生肉と…いや、やめよ)

後悔しても遅いがもらった力の確認をしはじめる。
(諸行無常の響きあり)

異形の者を一匹ずつ釣りはじめ、
(虚数空間は楽だなぁ)
四次元ポ●ット擬き……ん゛ん゛ん…
使徒の能力の虚数空間にひき込んで、
全力で離れ安全確認し異形の者を出しては能力を確認しはじめた。

……

使徒サキエルの能力パイルバンカー、
(貫けないのないんじゃないのかな?)
の好感触をかんじていた。

両手とも変形し遠距離の物を貫く事がてきいる。
目測5km位まで確認。あとは精度問題とおもえた。

……

同じく使徒サキエルの能力光線。
「光子力ビーム!!」
唱えると目から光線がでて、ジオフロント上部の特殊装甲をあっさり貫通した威力を発揮し、光の十字架があがる。
勿論異形の者はその威力に跡形ものこらず蒸発してしまう。
(少し溜めロスだが…これ使えば広域排除できるだろう)

ふと疑問が…
「サキエルよりか光子力ビームと唱えた方が威力強いの何故??」


その後何回か試し、無音での連射や発射も可能だが威力もおちるのを確認する。

……

次に使徒シャムシェルの能力、光の触手。
両方の手が変化し一種のブレード状になる。
「ブレード」
と言えば変化が早いのが確認。
これで駒のように回転すれば大量の輪切りが生まれるだろう。
シャムシェルが飛行能力と思いこんでるせいかもしれない。

……

次にラミエルの能力、荷電粒子砲…
「ラミエル!!」
叫ぶと右手が変化しはじめ砲身に変化する。
力がたまる感触がする。

(なんか溜めが長いんだよなぁ…お)
力が臨界点に達した感触がして…
「狙い撃つぜ…デットエンドシュート!!」
盛大な十字架があがる。
サキエルの光線同様、異形な者は跡形ものこらず蒸発。

……

使徒ガギエルの能力、水中能力確認しようにも今はそばに水がない。
(どうせ宇宙とおんなじかな?)

……

使徒イスラファエルの能力の分身…

「よう、俺」

「よう」

「まだ分かれる時が少し気持ち悪いんだよなぁ〜」

「だなぁ」

「してこの後…」

5人のカオルが井戸端会議しはじめる。
……

話が長引いた模様だ…
「「「「「合体〜〜」」」」」
無事に1人のカオルに戻る。

……

使徒サンダルフォンの能力の耐熱能力、
試すにも山がない…

……

使徒マトリエルの能力の溶解液。

(使える。本物よりかよくなってないかな?)
目の前で生きたまま溶解液がかかり動きを止めた異形、もう原型を留めてない。
液自体にほいも出ないし、溶かしてる物のにほいもしない。
(後はどういったものが溶けるかだよなぁ)

……

使徒イロウルの能力のハッキング。
この世界コンピューターがなさそうだから…いらないこ。

……

使徒アルミサエルの能力の精神浸食。
人が居ない事にはどうしようもない。

……

使徒バルディエルの能力の同化改造能力。
使う物がない。

……

使徒ゼルエルの能力怪力。
接近戦でのがっつり掴んでの力試しは気分が悪くなりそうなので、諦めていた。

……

(そういえば巨大化ってどうやるんだったっかなぁ??)
色々試したが…偶然の力だったようだ。

……

能力の確認をしおえ、既に夜のとばりがあけ日が昇る。
東へ東へと進んでいたから16時間程でまた朝日がのぼる。
(しかし…こんな人がいない世界ってなんなんだろ…腹減ったなぁ)
空腹感を覚え途方にくれていた。
異形な者を食べ消化した筈だが…
水分は異形な者の体液で補充したのだろう、渇きはない。


爆発音がきこえる。
「シャムシエル!!!」

爆発音の聞こえた方向に向かい飛び出していった……




後書き

H24年4月8日改稿
H22年12月が初投稿なのですが、
まだまだ文が安定してなかったですね…

かなり修正しました。
12月再改稿



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