第8話『真実をぶちまけたあと…』


「正直はなします。自分は異能の力をもつこの世界以外、つまり異世界人です!!」

話についていけず、動きをとめフリーズする方々…
手を振って反応をみていると、
改造した機体にのってる衛士の復活がはやかった。

「ふ、ふざけてんじゃないわよ!何が異世界よ!神が認めてもあたしが認めないわよ!!」
(あちゃー)
面倒な人の方が先に再起動した模様であり、
「じゃあ、この力はなんなんです?他にも持っている人いるんですか?」

「え!!……えっとそれは……」

『…君、すまないが同行はしてくれないかな?』

「え?ああ、リリンをさがしてたので、人が恋しくてね…
えっとお姉さん方の姿もみたいので良いですよ〜
で…何処にいくんすか?」

『ついて来ればわかる』

「あと自分の話はきかなくても?」

『あ、ああ…私達の権限外の話になった為、上の者が詳しく聞くそうだ』

「え〜〜〜〜……ん〜お姉さん方も同席を要求します」

『…………上には伝えておこう』

「一応この世界の話はお姉さん方から聞いても大丈夫なんですよね?
道中にでも…あと、お名前とかプロフィール等も」

『…………ああ、この世界の事は先に説明しろといわれてる』

「あ、話聞くならまず名前っすね〜自分渚カオルです。
カオルってよんでください」

……

カオルを連行するA-01の面々。
まずは隊長ヴァルキリー1の伊隅 みちる。

年を聞いたらカオルは睨まれた。年は秘密だそうで…階級は大尉。
彼氏の存在きいたら…顔が真っ赤に染まる。
(あ〜こりゃいるかな?が、うぶな一面をみれたなぁ〜
そこんところを取っ掛かりにしたら面白くできそう)

美人4姉妹の次女。


ヴァルキリー2の速瀬 水月。

(ん〜顔だしてくれない…マイクごしorz
終始ガルル〜って唸ってるし)
階級は中尉、年は20歳。

(唸ってなければなぁ〜〜)


ヴァルキリーマムの涼宮 遥。
指揮車で戦域管制してたそうで…

これまた美人で、年齢は20歳、階級は中尉。
(ガルル〜の子よりやっぱりこっちかな?)
ヴァルキリー2と同期で99年入隊。

(彼氏の事きいたら……ゴメンね…ほんと)
親しくしていた人物がいたが戦死したと言われた。


ヴァルキリー3の西坂 舞。
99年後期入隊組、年は18歳、階級は中尉。
降りて来なかった内の一人、髪は短め少し青はいってる。
ボーイッシュながらスタイルGJ。

イメージあわないが趣味は将棋。

彼氏はいないし、なんとまだ作った事ない。
(…あ、鼻血でた)


ヴァルキリー4の河田 瞳。
99年後期入隊組、年は4月生まれの19歳、階級は少尉。
髪型はショートの黒髪、
趣味は整体…
(もんで下さいおねーさま〜)

隊の仲間から整体の神様といわれてる。

(彼氏いないって〜でも、いそーなのにはぐらかす…
ん〜なんかキャバ壌的な会話術ありそうで、要注意枠か)


ここからが00年入隊組で階級は一律少尉の為に略。


ヴァルキリー5の高畑 貴美。
年は17歳。
今回あんまり活躍しなかった人。
髪はショートの青で無口。

スタイルは…がんばれ、彼氏なし、趣味は読書。


ヴァルキリー6の宗像 美冴。
年は17歳。
(この人油断ならないよ…ママン助けて)

因みに隊内の話だと風間さんねらってるとか…
彼氏は百合傾向の為なし。


ヴァルキリー7の風間 梼子。
年は17歳。
趣味は音楽だそうでおっとりお嬢様、
彼氏は…音楽。


ヴァルキリー8の石橋 屡伊。
年齢は17歳、彼女の機体を今回利用させてもらった。

ピンクブロンドで髪は結構長め。
クォーター。
スタイルはそっち系の需要があるいわゆるツルペタロリ。
すぐに手をだす性格。


ヴァルキリー9の小倉 九琉華。
年齢は17歳。
彼女が今回虚数空間の利用者で精神的にちょっと強くし治療した人。
グラマラスボディに、髪は赤系長め。
彼氏はいない。
(っていうか…嘘っぽいぞオマ…)


さて17才の女性兵士?
そこだけみてそれ青少年ポルノなんちゃら法違反だ!と指摘される人がいると思うので、
日本帝国の徴兵制度についてのお話をしておこう。

日本帝国では対BETA戦に対する人材確保の為80年に徴兵制度復活し取り入れている。
まだこの時期には良心的徴兵拒否が存在はしていて、選択制徴兵でもあった。

94年に徴兵制度が改正し良心的徴兵拒否が廃止、
徴兵年齢が引き下げられ高校卒業でもって、
男性に兵役義務が課せられるようになり、更に期間が延長。

95年に改正し18歳以上の未婚女性が兵役対象となる。

更に96年に徴兵年齢が改正し男性が16歳、
高校2年でもって徴兵対象になり事実上学徒動員体制。

そして98年の日本本土侵攻、西日本失陥、関東以西戦場化、横浜ハイヴ建築を境目として、
今まで対象外であった高校生の女子を更に動員すべく徴兵制度の年齢引き下げを行い、
16才の4月でもって完全徴兵、軍事教育への切替る形となった。

これにより帝国軍の新兵は衛士等高等教育かすものは翌年の4月を目処に、
歩兵等初等教育のみは7月を目処に兵隊へと生まれ変わり、
高校生3年生、早ければ高校2年中には立派な軍人としてBETAとの戦いをこなし、
そして食われていく…


一方国連軍は欧米スタイルで統一されているため9月に入学するスタイルをとっており年齢制限は基本的にはない。
だが日本帝国国内では徴兵にひっかかる16才の前年、
15才高校1年生からの志願入学またはスカウト入学の形になっていて、
1年と1箇月の教育でもって衛士の道へと進むわけである。

衛士以外初等教育ですむ歩兵等は約半年の3月でもって入隊の形になる。

で、一つの用語の99年後期入隊と99年入隊の違いだが、
改正後の時点で一般高校に通っていたのが99年後期組で、
98年改正前の時点では軍事教育をうけてなかった為に、99年組とは入隊時期が違う。
99年入隊組はその時点で既に軍隊教育を受けている、高校生3年途中での転学組であった。


さてちと道がはずれるが何故日本が4月か、欧米スタイルが9月かだが…
20世紀初期の日本帝国に学校制度ができた際は特に入学期日はなかった。
それにより必然的に欧米スタイルの9月入学の形をとる学校が多かったが、
明治19年度から一斉に4月入学になるように制度が変更された。

変わった要因は旧軍の制度が変わり、4月に人材がとられてしまうようになる。
必然的に有能な人材が先にとられる為、人材確保競争に合わせるようにが一点と、

国の会計が変更になり、補助金が4月におりるようになった為である。



ついでに人材面の話になるが徴兵制度を取り入れてると、
社会的人員不足があげられる。
その点に関しては兵役をこなしての任意除隊の形になっているが、
現在兵役期間は98年改正では20年というほぼ国家総動員体制。

そうすると企業や公共に関わる人材は?になるが、

そちら方面の人材関しては旧軍時代の教訓により予備役動員や対象外人員の動員ではなく、
先もあげた通りに94年以後は、変更年を除くが年齢でもっての強制兵役で軍の人材を確保していて、
その為民間や公務員に新規人材が回らなくなるが、
徴兵後の適性や家庭事情により後方任務との形で、
国から派遣される形式になり、
若い世代は全ては軍に属し兵役中の派遣の形へとなっていた。

だが現状民間や公務員等には94年以前の旧制度の対象外人材や、
予備役が多く占めて少々人材不足気味ではある。


(…ありえない…)
カオルは年齢から何故と問いかけたが…

(まさに死亡フラグ満載じゃん… こんな可愛い彼女達… 改めて護らなきゃと。
ゼロ魔でウハウハもよかったけど…見捨てられない)

……

== 横浜白凌基地==

カオルが基地につき、つれてこられたのは基地内にある一室、とても汚い部屋であった。
正直その部屋で話あうのもどうかと思うほどの散らかり様。

その部屋の中で3名が話し合っていた。

香「うんで伊隅〜、この子が??」

伊「ハッ!!その通りであります!!」
敬礼しながら上官へ答える伊隅大尉。
上官の名前は香月 夕呼女史、この基地の副司令でありこの汚い部屋の主である。

香「かたいかたい〜、そういうのはいらないから…」
伊「しかし…」
香「ま、ちゃっちゃとすませましょ」
伊「はぁ…」

香「で、あんた、ずばり聞くけど本当〜に異世界人なの??」

カ「はい、そうです。証拠はパイル!」
かけ声と共に右手を変化させ元に戻る右手。

カ「この通りの力があります。また銃で撃っても死にませんよ」

香「うっふふ〜ん。おもしろいわね…撃ってみていい?…」

それを聞いた伊隅隊長がジト目で…
香「じょ〜だんよ……で伊隅例の物は…?」

伊「は!!これです」
伊隅隊長の手からMOが渡され、調べはじめる。戦闘記録であろう。

(しかし…この人もグラマラスなナイスばでぃだなぁ…)

香「ふ〜ん。ますますおもしろいわね…気に入ったわ。で…あんた、ここにきた訳は?」

カ「ん〜この基地ですか??」

香「違うわよ、私の世界によ」

カ「わかりません」
香「なんでわかんないのよ?」

カ「自分にもさっぱり…」

香「異世界人なんでしょ?なんかで渡ったんでしょ?」
指さしながらにじり寄ってくる。

カ「神の力でですが…」

香「神??」
動きがとまった。

カ「ええ、ただ目的の世界とは違いまして」
香「目的?」

カ「本来ならここではない世界にいこうとし、自分に力を付けてくれた神に頼みました」
香「え?あんたの力は貰い物なの?」

カ「ええ…そうです。お詫びで貰ったわけで…本当の自分は、
神の趣味の事故見学の際に飛んできたから、
思わずはたかれて殺されたそうです」

香「予想の斜め上にいったわ……」
頭に手をやる美人科学者…


カ「で、そのお詫びに力をもらって元の世界では駄目だが、
希望の世界で楽しんでこいと送りだされたのですが…」

香「それが何かの作用で、お願いした以外のこの世界にきたわけね…」
椅子に座って脚組み替える副司令。

カ「はい、多分その通りです」

香「で、あんた帰る力は…」
カ「あ……そういえばすっかり忘れてましたけど、多分あります」

香「え??」

カ「けど…帰りたくないです」

香「それはなぜよ?」

カ「この世界を…いや彼女らを見捨てたくないからです」

香「…くく……く…くははは…あ〜ははははははははぁ」
暫く笑い呆けた副司令だったが…

香「おそれいったわね…本当に奇跡がおこったようね…
見苦しいところみせちゃったようね。 
けど…これが道化じゃなきゃ、奇跡の夢物語よ」

カ「……自分もそう思いますね…自分を間違って殺した神を最初は恨みましたが、
今は彼女らに会え、満足してます」

香「私達も感謝しなきゃね」
頷く伊隅隊長。

香「ところであんたの要求は?」

カ「そうですね〜彼女らの側にいて護らさせて下さい」

香「ええ、わかったわ他には?」

カ「あと戦術機を軽く弄ったんすが…正直BETAに勝てないですよね?」

香「まぁ〜ね〜その為の私なんだけど」

カ「え?ん〜いや、戦術機の方話戻します」

香「戦術機を含め通常兵器群ね?そっちでは正直苦戦しっぱなしね」

カ「硬直や対応速度、また装甲やら武装面やら…
質で勝たなきゃいけないのに、なかなかかてないですよね…?」

香「まぁ…ね」

カ「兵器をいじって改造したり、あと…持ってこようかなと思います」

香「持ってくる?」

カ「ええ…」
カオルが世界扉を唱える…
連想したのは機動戦艦ナデシコの世界。
ゼロの使い魔の世界の虚無の魔法、
世界を繋ぐ時空間の扉、世界扉が今ここに開く…

香「ちょ…ちょっとこれは?」
構築された世界扉を目にし、副司令がときめきだす。
薄い円盤状の向こう側は別次元の風景が広がってたからだ。
円盤の後ろを副司令は覗くが…
変わってない。

カ「自分のもらった能力の一つ、世界扉です。
別の世界に行き来できます」

香「おどろいたわねえ……」

カ「まぁ…これでこの世界におけるオーバーテクノロジーの機体を、
盗みはしないですが戦争してる世界ですので、
破壊等で破棄されたのを滷穫しようかなと…」

香「はぁ…斜め上いったわ」

観察終わったのを確認し、世界扉を消しながら、
カ「もっとも持ってくるだけで、根付かせるのはこの世界の人ですけどね」

香「はぁ…わかったわあと他には?」

カ「ん〜とりあえずそんなところですかね??
まぁ随時協力できそうな事はしようかな?と思いますが…」

香「うん…そうね…あ、あなたの名前は?」

カ「渚カオルです」

香「香月 夕呼よ」

カ「よろしくお願いします」

香「…あ、…そうね…少佐の身分をつけてあげる」

カ「了解です」

香「身分あった方が楽でしょ?じゃあ…」
机にある電話で誰かを呼ぶ。

……

ピ「失礼します」
別の女性が入室してきた。

香「ピアティフ中尉よ。こちらは渚カオル少佐」

カ「……はっ!?あ、よろしくおねがいいたします」
カオルは見とれて反応がおくれる。

香「私からの特別って事でよろしく…彼をおねがいね」

ピ「わかりました」

香「彼の部屋の案内と基地施設の案内よろしくね。IDと階級章等はあとでとどけるから」

カ「あとは…明日にでも?」

香「ええ、使いはだすわ」

カ「了解です。では…」

香「あ、最後に言い忘れてたわ」

カ「はい?」

香「…伊隅や…A-01は大半事情を?」

カ「はい」
カオルの声で頷く伊隅大尉。

香「じゃ、しょうがないわね…彼女もいれて、
それ以外には力みせずに、また何処からきたとかも喋らないでね」

カ「聞かれたら?」

香「階級と私の名前だしてよいからneed to knowでよろしく」

カ「わかりました」

香「で、いっていいわよ。伊隅あなたも今日は特別扱いだったけどね」

伊「はっ失礼します!」

三人が退出すると、別の扉から少女が入出してきた。
「霞」
霞とよばれた少女、うさ耳のカチューシャらしいのをつけている。
「どうだった?」

「見えません」

「そう……」

「ただ…」

「ただ?」

「鑑さんが暖かい色してました」

「そう……」




後書き

作者「かなりぶっちゃっけたなぁ…まぁあの人なら…
だが下心はひたすら隠してるみたいだが…」

イッシー「ねぇ作者」

作者「ん?イッシーにおぐ、タバタ(高畑)じゃないか…」

おぐ「あたしたち最初のころと変わったの??」

作者「ああ、丁度この話つくっている時に外見をどうするか…
で99年組はわりとすぐにできたんだけどなぁ…で、なやんだんだ…
ただタバタに関しては、名前は変わってはないぞたまたま偶然だ」

タバタ「……うそ……」

作者「…ほんとだよ…そりゃ外見は…たまたま悩んでたらあっとおもったんだよ…後悔はしてない…」

作者 「それに、タバタは元々氏名不明の一人の設定だったし…」

作者「ただ、ぶっちゃけ裏設定というか、
考えたら毎年ABで、だしてんだよなぁ…で、きみらは決まったようなもんだよ」

イッシー「となるとあたしたちはあの場で本来は?」

作者「本来はしらんが、多分カオルが来なきゃな…で、タバタは11月の新潟で病院行き枠だったわけだ…」

イッシー「99年の先任方々は?」

作者 「一応、西坂は、おぐを助ける際につくまえあたりに突撃級に背後から…、
河田は、そのショックでほうけた内にとの設定でね」

イッシー「なるほど…」

作者 「因みにイッシー、おぐ本来の名前は由理と由梨でユリユリコンビのはずだったんだぞこの話の前まではな」

おぐ、イッシー「「え…つまり?」」

作者 「ああ、想像通りだ」

おぐ、イッシー「作者〜〜〜…あたしたちの素晴らしい関係をかえせー!!パーンチ」

作者(そっちかよ…)

H24年12月改稿
強制徴兵制や社会的人材について追記



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