第26話『3つの世界から帰還20010603』


2001年6月3日夜

== 副司令執務室 ==

世界扉が開きカオルが降り立った。

「ただいも〜っす」

「あら期間内ね…何かあったの??」

「はい、開発技師を1名、
亡命希望のパイロットやスタッフを、
つれてと、ついてきちゃいました」

「!!??つ、連れてきたぁぁぁ??」

「はい」

「はいじゃないわよ!!はいじゃ……同一人物が平行世界で、であったとき、
何が起こるかわからないのよ!!
1番可能性あるのは、当人接触によるの対消滅での人物崩壊、勿論時系列でもそうよ!!」

同一人物接触による液体化を想像し…

「あ〜…すんません、次から気をつけます…
スーパーロボット大戦OGの世界からと、
メタルギアピースウオーカーの世界からになります。
BETAの記録もありませんので、可能性は限りなく低いと思います」

「その二つの世界って年代はいつなのよ?
まずそこからよ」

「OGは…新西暦186年か…西暦だと…2500年頃?いや2300年かなぁ…とりあえず遥か未来ですね。
ピースウオーカーは1974年ですね」

「OGは大丈夫そうね。年代がかなり違うみたいだし…
まぁそういった世界でならスカウト良いわよ…
優秀な衛士や開発技師は必要なものよ…
問題はピースウオーカーの世界よ。
平行世界と考えたらこの世界にもいる可能性あるじゃないの?」

「そうですね…」
(鋼鉄の咆哮は無理かな?、現実世界は1番やばそうだな)

「でも…注意して、例えばDNAで該当する人物が確認できるかどうか?
で、確かめる用心あれば…ね」

「ん〜」

「限りなく近い平行世界だったら一人目からヒットするし、
遠い存在の平行世界ならまったくこの世界に同じ人物は居ないの」

「つまりヒットしたらその世界からの人材受け入れは中止して、
ヒットしなかったらどんどん引っ張っちゃうと」

「そうね。この世界の人口が10億近くまで減っちゃったし、私とタメをはれる大天才な人材居れば…
あれの研究も進むかもしれないけどねぇ…
もう一人のわたしがいたら連れてきちゃいたいわよ…」

「連れてきちゃいます?」

「わたしは駄目よ」

「部屋で仕切るとか、硝子越しに」

「それなら……
いや、向こう役割ってあるでしょ?永久にはいかないわよ」

「ですね。ま、世界から弾かれた存在、死者の拉致までにしておきます」

「あとは特に年代が近いならチェックする事ね?」

「わかりました…えっとじゃあ救助した人達紹介しますので…」

執務室の中なので当たり前だがシェルターは出せない。
シェルターごとなら副司令は圧死し、部屋かシェルターかどちらかが壊れるだろう…

の為カオルは右手を虚数空間の中に突っ込み…

「…外側からみると気味が悪いわね」

「ん〜かもですね」

カオルの右手が途中から虚数空間の入口に突っ込んでいる為ない。

中で人の何かを掴んだ感触をしたので引っ張りだし…

「きゃぁ」
尻餅ついた女性兵士…
「あ、着きましたので、みんな出し次第自己紹介を…」
と、再び虚数空間に突っ込み…

「とりあえず壁際でお待ち下さい」

「あ、はい」
―散らかってる部屋ね…

(聞こえて…掴んだっと)
「とと…」
二回目は要領よく出せたようだ。
「あ、着きましたので―」

と繰り返してく。

時には…
(なんだ?この感触…えぃ)

「きゃぁきゃぁ足引っ張らないで〜」
「あ、すんません」
等や…

(あ、握ってきたな…)
でスムーズに出てきたり…

(あれぇ?何処だ何処だ?)
中で手だけ生やしたものを気味悪がって逃げまくってた人や…

(ん?…なんか…なにかプニプニしている?…え?ちょっと両側から挟んできた??)
と、欲求不満のようにしてきた人もいたり…

最初はどんな人がとワクワク顔だった副司令も、
だんだん5人、10人となると少し顔が強張ってくる。

「ちょっと、あと何人居るのよ?
部屋が狭くなってきたんだけど…」

「あ〜…すんませんあと一人です。最後の一人が逃げまくってて…」

「顔を突っ込んで探しなさいよ」

「あ、そうですね」

虚数空間の入口を頭の上にもってきて上半身をいれ…

「え?どうなってるの?」
「輪切り…でもないか」
「入るか入らないか中途半端ね〜」
「なんか不気味〜」


逃げまくってた最後の一人がでて、
執務室内に異世界からの救助者が勢揃いし並ぶ。

「じゃあ…とりあえず自己紹介お願いします」
さほど詳しく聞いてないので早速丸投げしてしまう。
「はっ!!地球連邦軍所属パーソナルトルーパーパイロット、マギ・J・ミリオン中尉であります。
パイロット歴1年と4ヶ月、戦歴はバグスを63体沈めてます。

私以下13名の者は地球連邦軍所属ですので、所属は略させていただきます」
「ミーリィティシァ・ビルワイズ少尉」
自分で名乗りあげ一本前に進み敬礼。

「マギ中尉の隊に属していました。
パイロット歴1年と4ヶ月戦歴はバグス52体沈めてます」
一歩下がって元の列に戻り次の者がでる。

「アリシア・クライツ少尉…
右に同じマギ中尉の隊に属してました。
パイロット歴1年と4ヶ月。戦歴はバグス51体です」

「リオ・スズキ少尉…
ベーオチータ小隊所属、パイロット歴は4ヶ月。
その前はバルトングを操って、機種転向しました。
戦歴はバグス11体です」

「カミーユ・ランシャ少尉…
クライムレオ小隊所属、パイロット歴は6ヶ月でまだ軍歴が浅いです。
戦歴はバグス6体です」

「以上の者がパーソナルトルーパーのパイロットであります。
続きまして…」

「マユミ・クボタ軍医中尉…
脳外科専門ですが、ほぼ全体的にみています」

「アリアド・バラダ看護曹長…
看護歴5年です」
「ギザイア・ブルース看護軍曹…
看護歴3年です」
「ウミ・スズキ看護伍長…
今年入隊したばかりです」
「ティーナ・フォノトフ看護伍長…
同じく今年入隊したばかりです」

「までが医療班で従事していました。
続きまして…」

「アヅキ・サトウ憲兵隊軍曹、
南極基地派遣隊所属、軍歴5年です」
「リア・クルゲ憲兵隊兵長、
同じく派遣隊所属、軍歴2年です」
「ラウドミア・オルランディ憲兵隊一等兵、
同じく派遣隊所属、軍歴1年2ヶ月です」
「ホナミ・タカハシ憲兵隊ニ等兵、
同じく派遣隊所属、軍歴2ヶ月です」
「ジュリェット・ウエストバリー憲兵隊ニ等兵、
同じく派遣隊所属軍歴2ヶ月です」

「私からは以上であります」

「アヤセ・ビダン、医師をやってますわ。
医学博士と工学の博士号をもってますの」

「…以上ですね」

「かなりの人数を連れてきたのね…」

「はい。ところで彼女らの所属はどうします?」

「とりあえずあなたの管理下において頂戴。
あと部屋等はとりあえずは用意するけど…」

「…わかりました。
ひとまずここに居てもですし、彼女らをコバッタに預けます。22号」

[11号呼んどいたよ〜]

「…早いな」

[マスター、お待たせ]

「では、この者についていって下さい」

[ご案内しま〜す]

退出してく救助者達。

「で、肝心な話をするけど、連れてきた人の身分、どうするつもりなのよ?」

「あ…」

「これからもっと異世界人を受け入れや、つれてくるつもりなのよね?」

「そうっすね。その方向でいこうかな?と」

「そうすると…わたし一人の権限内に、正直おさまりきら無くなってるわね…
救世主君、国際連合でぶちまけてみない?
異世界軍作らせてくれと」

「あ〜いいっすね〜」

「そこで承認えれば、いつどの世界からでも、影響がない限りつれてこれるわ。
…さっきはああいったけど、
衛士、科学者、また後方支援の人達、皆がみんな、正直人手が足らないのよ…
製造にしたってそう…整備の人達から精度が下がってきてると、ぼやきが出てるわ…」

「確かに…そうみたいですね…」

「正直、異世界の人達でも優秀な人、
いえそれに及ばなくても即戦力になる人達…歓迎したいのが本音ね…
ここのスタッフだってそう、ひたすら頭下げておべっか使って、
やっとこのレベルになった…感じなんですもの…
けど弛みきっているのが実情…
皮肉なものね…

…けど、研究をおろそかにはできないから、これ以上は無理なのよ…
前線ほど、どんどん優秀な人が欲しい、
人手が足らない、回してくれ!なのでね」

「ん〜…そう考えると結構色々な世界で死者でてますならねぇ…
惑星全体に熱核うちこまれて全滅したのもありますし」

「な、なんか…流入がきたいできそうね」

「ですね」

「けど、くれぐれも」

「あ、同一人物となりえる場合に関しては気をつけます」

「その際にはパラドックスは起こさないよう、注意してね」

「了解です」

「さて、成果報告はしてね」

「はい、今回のトリップではー」
SRWOGの世界からは先進的技術のグランゾン、M-ADATS等、
MGSPWからはピューパ、そして特異な非殺傷個人用兵器、
TOKIOからはコロニー全般と宇宙旅行関連技術を入手したのを報告した。

「睡眠ガスグレネード?副作用ないの?」

「ですね。副作用一切なしで睡眠しちゃいます」

「昏睡状態に陥らなく?」

「に近いかな…時間が経てばガスの効果が消えおきますし、
叩けばいずれおきますね」

「夢のガスね」

「へ?」

「人を一瞬で眠らすなんて、副作用が怖いし」

「麻酔あるじゃないっすか」

「吸入麻酔薬は吸入量を厳重な管理でおこなうのよ。
ガス化したした量で吸うと一気に死にいたるケース多いいわよ。
死にいたらなくとも半身不随になったりとか…
専門医による管理がひつようね。素人が手をだしてよい領域じゃないわ」

「えっとクロロホルムは…?」

「ガーゼに含ませてならまぁ…ってぐわいね。
気化ガスでの使用には危険が伴うわよ」

「むぅ…そうですか…結構お買い得だったんすね」

コロニー関連の技術も話題にのぼり、
「ところで、生産場所だけどB55ハンガーだけで足りる?」

「足らないですね…作るとなると」

「ん〜そうねぇ…機密が保てる場所だと…」

「拡張しても良いです?」

「は?」

「多分拡張できるので許可いただければ…」

「まぁ良いわ、機密性とかまもってもらえるなら…」

「了解です。電気等はこっちでやりますのでご安心を」

「あったりまえじゃない」

「後は、今の所は整理前ですので結果がでたら報告します」

「……報告楽しみにしてるわね…、わたしからはまだ撃震は戻ってないのと」

「明日かあさって?」

「みたいよ、でこの間のお兄ちゃんの件なんだけど」

「なんかその響き、元の世界の美幸を思いだすんすよねぇ」

「あら、元の世界に家族が?」

「はい。まぁ俺は死んじまったから、今接点もってるのが、、妹の美幸なんすよ…
俺の世界に転移したら、何故か何回も俺の部屋で、ばれちまいまして」

「続き」

「まぁ神から、元の世界では無理と説明受けてて、
2次創作系の話したら理解してくれたんです」

「2次創作?」

「はい。まぁ主にストーリーが納得いかない、俺だったらこう介入する!とかで、
元の設定を利用等して新たな物語を作る…事です。
まさか俺自身がそうなるとは思ってませんでしたけどね〜」

「けど、本当にあるものよ…それが今のあなただし」

「ええ、で世界扉で物語やゲームの世界でも、
平行世界として成り立つがわかりましたし」

「まぁ、話は戻すわよ、6月9日ね6日後」

「6日後かぁ…ちょい中途半端か…しょうがないか…
あ、途中やる事なかったら、
メタルマックス3の世界か、
鋼鉄の咆哮、またはメデューシンの世界に行くかもなので、
よろしくお願いします」

「その3つの世界は?」

「まず、メタルマックスは、暴走した超高性能AIノアによる、大破壊された後の人間VS自律制御機械の世界ですね〜
自律制御機械のハッキングで仲間にしようかなぁと」

「なにを仲間にするのか楽しみね」

「次が鋼鉄の咆哮2の世界ですが話上は、西暦1939年 ウィルキア王国の反乱で、全世界に進行した帝国の野望をとめるストーリーです。

物理的に無理な、弾薬を無限に供給する、無限弾薬装填装置をゲットできればなぁ…と」

「そんな馬鹿なのあるわけが」

「それの確かめる為にトリップするんじゃないっすか」

「それもそうねぇ…もってきたら、みせてね。物理的に無理なのが興味あるから」

「わかりました。最後のメデューシンの世界ですが、これは他の世界よりかは…おとなしい世界ですね。
人間同士で争っていて確か20年かな…
で、強救戦艦が4隻つくられて活躍している世界です」

「なによ、その強級戦艦ってのは」

「強襲救急飛行戦艦の略だったかな?
漢字は強襲は強いの方です、救急は救急車の…
全長180m、高さ55m、翼幅215m、不整着飛翔距離1500m、物があっても薙ぎ倒す為、着地場所を選びません。

内部には620名の乗組員、医療スタッフをようし、手術室をそなえ、医療関係を充実させた、
いわば前線病院の活躍する世界です」

「…名称と、後半が納得いかないわねぇ」

「まぁそういった世界もあるって事で」

「まぁわかったわ……
ところで気になってたのだけど、あなた何処でそういった世界わかったの?」

「俺の世界での物語やゲーム等ですね〜、多分その世界を認識してれば、
俺の世界扉は開いて、行けるんじゃないんですか?
条件はわからないですけどね」

「なるほどねぇ…帝都図書館から本借りてきてみるから、それで実験してみない?」

「まぁ付き合いますよ」

「で、あなたの世界の、別世界の資料は、もってこれるの?」

「ん〜売り物あれば」

「金の延べ棒…12.5kgのラージバー」

「そ、相場たしか1g3000円かな?
すんません、詳しくないですが…釣りが沢山でます」

「用意するから買ってきなさい」

「はい………あ」

「あ??なにかわすれてるの?」

「天然物つってきたので、卸したいんすが」

「冷蔵庫や冷凍庫さほどないわよ」

「ん…じゃあ作ります?」

「そうね…まかせるわ…ところで何を必要な程釣ってきたのよ」

「イタチサメやタイガーシャークやらを5匹程」

「サメ?…ああ」

「食えたんすよね?」

「そうよ…京塚さんに納品してあげて、あ、ヒレ肉欲しいって伝えておいてね」

「うい〜す」

== PX ==

「おばちゃ〜ん」

「あいよ〜、カオル君なんだい?」

「お魚納品にきました〜」

「あれまぁ〜天然物かい」

「ええ、つったばっかりです」

「どれどれ、どこにあるんだい?」

辺り見回し……
(広さが欲しいなぁ)

「ちょい、そこの君、ブルーシート、4かける4のを10枚とってきて貰える?」
使いパシリを命じると、机と椅子をどかす作業をし、
貰ってきたブルーシートを手伝ってもらいしき並べる。
なんだなんだ?で見に来る暇人ちらほら…

頷くカオル、虚数空間から活きたタイガーシャークをいきなり出す。

「ギャァァァ!!」
丁度屈み込み腰してた兵士から悲鳴があがる…
そりゃそうだ…大きな口パクパクして、
ビチビチはねている状態で目の前にドンだもん…

パニックになりました。
跳ねて人間にかぶりつこうと…

勿論その場でシメました。

「あんたまさか、生きてる状態でどっからなのよ〜」

サメの解体ショーが食堂内で突如として始まりました。
しっかり言付けは忘れずに……



== B55ハンガー ==

彼女らに基本戦略を説明し始めた。

基本的に兵器の面でビーム兵装は使用不可。

不満がってたが、軍備が整わない内にやると対抗手段が出るというと、なっとくした。

今は資材、技術を集め軍備を整える等も話しておく。

………

カオル報告

今日は色々あって作業しませんでした…

サメ肉は美味かったです… ウマウマ




寸劇風後書き

作者「うまうまフカヒレうまうま」

カオル「あ、作者〜俺のを食べてん?」

作者「ああ、うまいぞ〜ご馳走さん」

カオル「ところで作者、リアルだと何処で食べたん?」

作者「おま、ここでリアルのをだすんか……18切符で気仙沼目的でいった時だよ」
執筆中は2010年、東日本沖大地震がおきる前2009年にいきました。
海岸沿いのシャークミュージアムに入り、近辺で食べた記憶あります。

カオル「18切符すきだね〜」

作者「ああ、安旅行で一人のんびり酒のみながらな〜ま、それで酒太ゴホンゴホン」

カオル「で、いついったん?」

作者「スタンプ集めの前の春だから、一昨年の春か…」

カオル「春っていえばなんか18切符春でないって噂が俺がMuv-Luv行く前にあったけど……」

作者「お前Muv-Luv知らない設定だろ」

カオル「後書きだけだよ、あ号もきてるじゃん」

作者「まぁいいか、ん〜どうなんだろうなぁ?今、調べたら…冬が10日間短くなってるな……」

カオル「じゃあ春は…」

作者「廃止に持ち込むのかなぁ…orz」

カオル「変わりの切符だと…?」

作者「ん〜大概が会社線内の設定だから使いづらいんだよな…
大阪名古屋方面には使えん…
それに西日本は土日切符のような、設定が見当たらない…」

カオル「寂しくなるねぇ…」

作者「だな、まぁ連続した日、使う必要がないのが18切符の売りだったし…」

カオル「ところで、これ本編関係ある?」

作者「ないな」


H24年4月12日改稿

活きたサメの方が美味しいので、
獰猛なサメを活きたまま提供で…

H25年1月再改稿



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