第44話『T2平行化未来世界から帰還 20010701』


==B55ハンガー==

2001年7月1日

「ただいまぁ〜っと」

[マスターお帰りなさい]

早速整理されてるハンガー内にシェルターをだし扉と室内スピーカーをつけ、
「ミシェルさん〜つきましたよ〜」
と声をかける。流石にまたバスローブ姿は可哀想だろう…
[マスタースカウト?]

「ああ、MPか歩兵要員かな?」

[わかった25号呼んでおく〜]

「よろしくな…さてと」

シェルターから直接ターミネーター達をだし起動させる。
今回入手したT-シリーズ、
型番的にはT-850モデル101と110、
T-1100、T-1100モデル101と102になる。
T-850モデル101は映画通りの外見シュワちゃんタイプ。
モデル102は黒人がモデルだ…何処にでも居そうな外見。
T-1100モデル101はサラ・コナー・クロニクルのキャメロンモデル。
同モデル102はこれまた可愛らしい少女タイプだ。

まずT-850はT-800の強化改良型で、性能向上他パワーセルが2つに増設されている。
また通常の重火器では最早破壊は不能まで強化された。

T-1100型番はT-8xx系列のより小型化した高性能タイプで、
また体格的に少女へと擬装されていた。

(まぁ固まってると少し違和感はあるわな…)
同じ顔がずらりと並ぶと…

T-850の102はターキー、T-1100の102はアリソンとし…
ついて来るようにしてジオフロントのMPルームに、人事データー用鯖に接続するようにした。

「じゃあT-1000は情報室に」

「イエスマスター」

「シュワ01とターキー01と、アリソンと、キャメロンはついて来て」

「「「「イエスマスター」」」」
プログラムし直したばっかりだからまだまだ固い。
学習能力はopenにしたからその内ジョークも学んでくる筈た。

== 副司令執務室 ==

「副司令いますかぁ〜」

「いるわよ〜」

「失礼しま…おや霞ちゃん」
入室するとともに、霞ちゃんがお辞儀をしてきた。もちろん耳で…

「とりあえずMP用として彼らを連れてきたので入ってきな」

ターミネーター達が入室。
霞ちゃんがパタパタよってくるとシュワちゃんに抱き着く。
「え?霞ちゃん?」

「あんたの買ってきたターミネーターで嵌まったみたいよ」
霞ちゃん赤くなる…

「そういえば霞ちゃんも重要人物なんですよね…ん〜そうだ霞ちゃん。シュワちゃんを専属でつけてあげようか?」

「?!?!…はい」
驚いて…喜んでいる表情。

「シュワ01最上級命令。目の前にいる霞ちゃんをまもるように、また命令も聞くように」

「最上級命令受領しました。マスター」

「うしじゃあ霞ちゃん、何か命令してみて」

「なんでも…です?」

「まぁ…死ねや自殺しろとか以外なら大抵大丈夫だから」

「…肩に乗せてほしいです」
ひょいと肩に霞ちゃんを乗せるシュワ01。
霞ちゃん…気に入った様子だ。

「で、副司令、外見上はこの男性モデルの2つのタイプがMPとして新加入になります。
そちらでは何体必要になります?」

「7体かしら?」

「わかりました。ではシュワちゃんタイプの彼を其方につくようにします。
武装は非殺傷のスタンスティクで装備させます。
あと人事データーをこちらのMPルームに、
彼らの鯖があるので頂ければいいんですが」

「そうね…あと一体つければリンク可能?」

「可能ですね。専属でつけます。そういえばアメリカの様子は?」

「あんたのおかげさまでおとなしくなったわ」

「了解です。じゃあ…とりあえず以上なんで失礼します」

……
== ジオフロント情報室 ==

起動したT-シリーズのターミネーター達の配置等が終わり、

(さまになってきたなぁ)

[マスターいらっしゃい]

「どんな調子だ?」

[有線ケーブルにも侵入したよ。これで通信に関しては全世界的に傍受してる。
あとCIAの極東支部の建物にも侵入したよ]

「これで後は手紙だけか…」

[流石に手紙は無理だよ…とりあえずCIA極東支部は人的被害で作戦行動一時中断になってるね]

「なるほど…人事情報は?」

[リンクできるの一週間程の見込み]

「できたらMPの鯖に回しといてな」

[了解。あと、以前11号の話してた地下探知君ここの管轄になってかなりの範囲に広まってるよ。
あと一週間すれば本土に関しては網羅可能]

「おっし、引き続き頼むわ…あ、T-1000」

「ここにマスター」

「アメリカ本土にいって潜伏しておくように…ばれないようにね」

「イエスマスター」

……

ハンガーデスクに戻り…

「11号」

[なに?マスター]

「魔不知火の件どうなった?」

[ライセンス料の件はおさまって、A-01からは高評価]

「じゃあとっとこつくりますか。S-11自決装備はオミットね。
変わりにS-11でドリル爆弾つけといて」

自爆装置は外し変わりに内蔵バッテリーによる高周波ドリル、作動時間2分程度のを作り上げる。

投擲等で爪がひっかかるとドリルの角度を訂正する為4つの爪がBETAの皮に襲いかかる。
ここでタイマー作動。
ドリル本体が体内に掘り進んで行き内部から15秒後に爆発。

無いと思うが、目標物でない場合投擲機または上位機から遠隔停止操作可能。

[了解マスター]
(自爆はナンセンスだしな)
記録等を見たら、
囲まれて自爆等でBETAを足止めしている…そんな凄惨な戦場がいくつもあった…

A-01にはそれは禁止、が同様な大規模破壊はどうする…の答だ…

(数すくない母艦級だとM950マシンガン打ち込むよりかこれが早そうだな…)

「あと貯まってる案件は…ないのかな?」

[改造以外ではね]

「烈火の対応型か」

原因はわかっている。
人工筋肉パックに骨が耐え切れずに、持ってかれ破砕骨折するのだ。

だから700kgのエステバリス並の自重で、
時速60kmの歩行速度を出す事が出来ている。
それも人が長時間の戦闘に対応。

(人工筋肉パックの増幅力低下すれば、現代人でもきれない事ないんだよな。
が…機動力低下になるか…
外的要因による補助で底上げできれば…でも大概が一回限りなんだよなぁ)
正直ガンパレ人は異常というかサイボーグそのもの。

(ん?サイボーグ?)

「なぁ11号」

[なに?マスター]

「ひょっとしたら、現代人をガンパレ人というか、骨格強化等可能?」

[…データーあるから可能だね…一週間ポット生活で仕上がるよ]
生体改造フラグたちました。

「聞いといてなんだけど…可能か」

[ただ、やっぱり本人の意思が必要だね]

「となると逆は?」

[…一応可能だけど一ヶ月のポット内生活は必要]

「因みに自分は?」

[マスターは改造というか弄れない程だから無理]

「…あいよ。となるとガンパレ第六世代以外用は劣化はしょうがないか」

[かもね…けどマスター、この烈火だけあればガンパレ人類負けなかったんじゃ?の性能だけど]

「ん〜コストの問題だったと思う。
こいつは余計な装甲がついてるしなぁ」

ガンパレ世界で本当に欠乏しかけるのが燃料だろう。
次に熟練兵士、次に車両弾薬、次に標準ウォードレス、次に訓練上がりの新兵第六世代。

烈火や可憐等重ウォードレス系統は熟練歩兵を生かす為用に開発されたといっても過言ではない。

単純にアーリFOX系統は対幻獣戦では人工筋肉を装着する為の外骨格と思えば良いだろう。
つまりウォードレスは基本人工筋肉パックによるパワーの増加がメイン。
そこに更にシールドつけたり、装甲をつけたり、
更に筋肉付きのハンマーパンチつけたり等をしている。

烈火は斧程度では装甲を破けない重厚な盾そのものだった…という訳だ。

つまり人工筋肉を抜かせば、烈火は本当に動かない盾いや…鎧になりかねない…のがこの問題だ。

ちなみに第六世代が足りない物順で最後なのは生殖機能なしに生産施設で生産可な事と、
学兵という制度の存在で最後になっている。
青森戦では余っている存在であったので東部方面軍木塚司令は、
交替する最後まで死守命令を撤回しなかった。

「ん〜反重力つければ機動力は問題ないだろうが、
部隊内運用しか難しいだろうな」

浮遊し戦線まで移動し戦線で重たい動きしながら、
ハンマーパンチだけは早い烈火が思い浮かんだ。

「広める…という点だと…失敗かな?
とにかく機動力か」

とりあえず重い劣化版烈火=盾を作りました。
現行の烈火にも反重力推進組み込み、浮遊可能に…
ただし反重力使用の際は内蔵アンテナによるエネルギー供給が必要の制限付きで、
基本内蔵バッテリーは10分だけ。

「あ…ポン太君やPSPはどうだろうかなぁ」

フルメタルフモッフのパワードスーツ…人型サイズのポン太君。
20mmライフル銃をも跳ね返す高性能パワードスーツ。
が、外見上の問題から売れなかっただけで優秀だ。

PSP…ザ・サードのパワード・シンクロ・プロテクター。
ただし数が少ない記憶がある…

(広めるには…ポン太君か??叩き売り状態だったし)

「11号あとフルメタル・パニックの世界も追加で」

[予定かなりつまるよ?]

「ん〜鋼鉄の咆哮を、短縮するか」

[なら大丈夫だね〜]
フモフモ確定の模様。

「あとは現行撃震強化版の試験と武御雷の整備費用の低下だよな…」

[だね]

「正直…整備費用の低下って何すりゃ良いのかわからないんだよなぁ。
何が原因か微妙だし」

[あの全身刃になってるのが原因じゃ?]

「なんで?」

[そこが劣化したり、かけたりすると、装甲自体を変えなきゃいけないんでしょ?
高周波ブレードと違って]

「ああ」

[それに基本的に軽く機動力を更に増すのが戦術機の基本的概念だから、
どうしてもフレームに負担がいき結局その部分ごと変えるようになる。
そこからが原因じゃないのかな?]

「ん〜設計思想からの問題?」

[かもね…だから整備費用高騰は必然的]

「となると…別方向の改造で考えなきゃこいつの場合は堂々巡りなのか」

[うん…例えばビーム兵器解禁後とか、あとはやっぱり魔改造化しかないかなぁと]

「魔改造したら、ここの整備士なら直接教えられるから良いとして帝都だからなぁ。
11号連絡とってみて整備費用低下は無理、
魔改造でいいのか?
または現行強化か?と伝えといて」

[整備の件含めて?]

「ああよろしく」

次の作業…T-シリーズ以外を出しそれぞれの処理を…
ハーヴェスター君は格納庫にいってもらい休止状態に。
(戦艦ハッチができたらそこの警護に回って貰うか…)

エアロスタット君は…とりあえずハンガーで休止状態に。
少し大きいサイズのビー君も休止状態に…

トランスポート君は図体の関係上虚数空間で休止状態に。

モトターミネーター君は不整地の問題あるから…基本連絡要員に。

エリアル君は…そのままだと落とされそうだから格納庫で休止状態に。

スパイダー君…T-7-Tのはずだが…HK-450の型番になっていた。
改良強化を施したのだろう。
確かに2030あたりは奪ったプラズマ砲やレーザーが主力になっていて、
正面装甲を強化する必要があったからだ。

(このこは使えるか?)

性能テストをしてると…標準で50km、避けの反応はプログラム次第。

(歩兵援護強化にいいんじゃないの?若干装甲おとして…
重ガトリングタイプに変更でかな?)

改造を受けて貰いました。
M61A1を搭載して…

(まだ余裕あるみたいだな)
戦車砲に変更してみた。
(なに長いって?)
とりあえず止め。

(短く威力があるのね。パンツァーファストか使い捨てだよなぁ…
ん?あっ、ガンパレのレールガン!)

戦車砲を単純に半分の長さにし機関部を付け加えたもの。
取得はまだしてないが…

「おっし改造もうちっとまってなぁ〜」
喜んでと意をかえしてきて、格納庫へ向かってもらった。

それぞれの割り振りした後で技術情報を入れ込む。
プラズマ砲は基本的に使用できないが、
パワーセルは…
[作るだけなら使用可能だね…
ただ抑圧装置がないと不安定になるんでしょ?]

「だなぁ…小型原子炉とほぼ同様だからな…」

[効率は高いけど、多分戦術機やPTに使うのは危険過ぎるよ]
対人に対しては危険は無いが、対BETA規模では危険との事で…
「T-850生産用だけにしておくか…」
あくまでもMP用にと判断する。

[あっターミネーターシリーズの生産についてだけど…]

生産技術情報をいれたが、T-850やT-1100の外皮生体組織培養は救助カプセルを使用し可能。
外見を変えるのも勿論可能だが…
T-1000の生産不可と告げられた。
「あ〜…」

[特にプラズマ反応炉を組み込んだ液体金属の作成、不安定すぎ危険過ぎるよ…
万が一事故があってもよいなら]

「わかった。生産不可ね…人命第一だし…
…万が一事故ったら?」

[S2機関まではいかないけど…半径50kmが吹っ飛ぶよ]

「うん。生産不可ね」
怖くて作れそうにない。
(そういえばT-1000は生産が少ないって話だったな…)
改良型のT-1001も有るが多分生産不安定さがあるのだろう…
3体仕入られたのが幸いであった。

[で、クリスタルコアなんだけど…]
高性能バッテリーで容量も高いが、
結局水素の方が充電時間が必要なし、
燃料精製の効率が高いだろう…
との事で他の機体に対しての導入は見送った。

[彼らに対してはそのまま使用せざるえないよ。
場所がないからね〜]

「だな…」

(あとは…水上艦艇用建造ドックは明日完成か)

港湾設備も整いつつあった。

格納庫関係は…
ジオフロント部も資源庫も、
拡張工事自体は完全終了。

戦艦ブロックを更に1つ増設にとりかかる。

格納エリアはB3B4を格納庫に。

一方地上のマスドライバーを戦艦用のも追加命令を。

あと最後にヤドカリくん162号まで増えた。

(そういえば…)

高深度探索用のは前述のドリル探知機が探知網を広げているが、
低深度の探知等に関しての機種が居ない事に気がついた。

(作っておかなきゃ…やばいな)

鯖データーから呼び出す。

(水上でも動けるように)
重武装ではなく機動性探知性能が求められたので、
足まわりは先日の快速カラシンははずせないだろう。

ボディはバンを使用そこに荷台をつける。
バンの中身に探知装置をいれ水素エンジンを搭載し…

ホバージープの完成。

(とりあえずテストだな)

「11号テストよろしく〜」

[これは探知指揮用?]

「ま、そうだね」

[もうちっとここ変えるね]

「ん?…ふむ」

探知ユニットにパワードールのも付け加えられた。

[一台テスト行きにしておくね〜]

(…とじゃあ明日はメデューシンか…)

一通り終わり…時間があった為に、
これから行く世界について考えだした…

メデューシンにいく理由としては、
避難民の移動問題解決策の一案でもある。
現状飛行機で大規模旅客輸送としては、
リアル世界のA380がニュースとして流れた位しか知らない。

A380は標準仕様500人越え、モノクラス仕様で800人越えを可能、
全長73m胴体幅7.1m胴体高さ8.4mの総2階層の巨大な旅客機である。
他の世界でいうとSRWで見た機種も大気圏内旅客機では精々500人以下あたりで、
TOKIOはシャトルではコロニーが直運営の為1000人クラスを見るが、
大気圏内旅客機になるとさほど大規模は見てない。

だからといってA380程度では輸送問題解決には大量に飛ばさなくてはならないだろう。

リアルでは技術がともなってないとしても、SRWやTOKIOあたりは採算性の問題だと推測はされる。
つまりLCCと同じく燃料を買って飛ばす以上、席を埋めなきゃ黒字にならなず、
民間に関しては独占してない限り精々1便500席が最大で、
それよりも小型クラスを多数飛ばして競争しあっているのであろう。

旅客機としては入手できない。
なら?と考えたのが巨大な病院船、人が多数移動する仕様である、メデューシンであった。
全長213m、8層に仕切った構造を持つ巨大な病院施設で2層の居住区に630名のスタッフ、
約300以上のベッド入院施設を備え一種の町ともいう航空機だ。

既に入手している軍用の輸送機や艦船を旅客仕様として改造すりゃあよいじゃないか?もあるだろう。
確かに構造的に階層を組み込み、階層間移動手段やら内部構造に改造できよう。
だが、耐久性の問題等構造的に検査等しなければまともに利用できそうにもない。
また現状入手できる燃料の種類の問題もある。

それに対してメデューシンは病院船として居住できる様に、
既に何層にも仕切っている構造であったから改造は非常に容易なものであった。

ただし問題もある…うまく目的の惑星にでれるかどうかだ。

地球ではない別の天体…
物語の舞台が別天体であってもパワードール世界の時の様に地球にでる可能性もある。
PDの世界は幸いにして移動手段があり現在楔が移動中だが…

が、メデューシンの世界では地球のちも聞かず移動手段すらないだろう。
(まぁ…そうなったら別の世界を考えなくてはな…ま、何にしろ明日か…)

体力回復しに寝室へと…

……
カオル報告

今日はちまちましたので終わりました。




寸劇風後書き
夕呼先生「ねぇ作者…霞×シュワちゃんって元ネタ…?」

作者「…まぁいたるところにありますね〜
というか霞ちゃんを肩に乗せたいので」

夕呼先生「あんたまさかその為にターミネーターの世界に?」

作者「はい!」

夕呼先生「まさかそれまでの諜報は…伏線?」

作者「いえ、本流でしたが、諜報見破る=ターミネーターしかないだろでした。」

夕呼先生「確かにね…けどあのマイクロプロセッサって…どの位の性能なの?」

作者「あ、先生がもとめているのと同様ですよ」

夕呼先生「…本編でだしなさいよ」

作者「しりませ〜ん」

夕呼先生「あんた」

カチャリ…
銃をかまえる…

作者「詳しくは本編おたのしみにぃぃぅー」

逃げ出した作者

H24年4月14日改稿

H25年2月再改稿



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