第98話『佐渡島ハイヴ攻略編4 攻略後』


大広間に突入するとそこには反応炉、
いや佐渡島ハイヴの頭脳級が鎮座していた。

『マスターリーダー』

途中で乗り換えたX-4Sで頭脳級に近寄かより、

「イロウル」
頭脳級を支配下におき、
「バルディエル」
頭脳級のスパイ作成した。

(うっし…完璧)

「諸君!!佐渡島ハイヴは、勢力下におさめた!!」

ウォォォォォォ

外部スピーカーより勝鬨の咆哮が上がる。

2001年9月24日午後20時35分

甲21号、佐渡島ハイヴ異世界軍により制圧した…


2001年9月24日21時

日本帝国全土へありとあらゆる手段で緊急放送が告知された。
防災スピーカー、ラジオ、テレビ等…
そしてテレビを見ていた者には、
喜びの笑顔と言うべき表情をうかべた殿下が画面に登場したのを見る事ができた。

『親愛なる日本国民の皆様、煌武院悠陽であります。長きにわたり多大な苦難を強いている事、誠に申し訳なく思います。
ですが、本日はうれしいお知らせがあります。
長く私たち日本国民を苦しめていた佐渡島ハイヴが陥落、人類の勢力下にはいりました!!』
放送を聞いていた各所で喜声があがる。

『まだまだ長く苦しい時は続くと思われますが、わたくしの権限によりこの放送でもって、
9月24日を佐渡島ハイブ陥落できた日、国民の祝日といたします。
なをこの時間ですので、明日は臨時的に振替休日とします。
明日は一日お祝い致しましょう。私たちの友に対して…』

夜遅く日本帝国全土に、お祝いの嵐が吹き荒れた。
普段では省エネの為店仕舞いをしてた店舗もシャッターをあけ、
ただ酒を振る舞うしまつ。
静かな夜だったのが、いきなり徹夜の祭騒ぎになった。
街の明かりは煌々と光り、眠らない祭はまだまだ続く…

渋谷のスクランブル交差点では何処からともなく人々が集まり、交通量が少ない交差点を占拠する事態に…
体力の限界、酒が入る限界まで人々は騒ぐだろう…

……

同じ頃元佐渡島ハイヴでは撤収作業が始まろうとしていた。

大広間内部にカオル達はまだいた。

ここ大広間はハイヴにとっても重要な施設の為、
頭脳級他に、BETA生産プラント、G元素保管部屋等がある。
フェイズ5以後になるとこれらの施設は別広間へと移動するが、
横浜基地では既にない施設で無事に奪取し研究利用できるのは幸いであろう。

カオルとA-01と沙霧が残って、そのままとある実験を行う。

生身のカオルがインカムへと、
「じゃあ1匹だけ戦車級を製造します。襲い掛かってくるようなら駆除して下さい」

『了解』×多数

まずはスパイ化した頭脳級からの生産命令を出したBETAは、
どういった行動をおこすかを検証する。

頭脳級に接触しながら、
(戦車級1生産)
(了…)

頭脳級自身が青く光り、光が茎のような管を通り生産プラントへと移動。
生産プラントが青く光り、戦車級が吐き出されてきた。
しばし立ち止まる戦車級…

喉が唸る…

だが魔不知火に襲い掛かってきた。
直ぐさま囲まれてるA-01によって射殺される。

生産命令を出すと、BETA側戦車級がそのまま生まれてくる様であった。

(ん〜駄目か…思考命令変更できない?)
(変更不可、元々の設計情報のみ)

BETAの大群にBETAをぶつける夢のプランはご破算となったようだ。

(なら…取り付いて精神操作できるか試すか…)
いやまだ諦めてない…

「次は精神干渉し洗脳可能か試しますので、殺さず押さえ付ける形でお願いします」

『了解』×多数

(戦車級1生産)
(生産待ち10分)

(あ〜)
忘れていると思うが…フェイズ4規模は日産約100体である。
(一旦取り消し待機)

「すんませんちと10分待ちで…」

……


「生産命令をだしますんで改めてよろしく」

(戦車級1生産)
(了…)
再び青く光り…戦車級が吐き出される。

またもや魔不知火に襲い掛かる。
だが、1匹では到底魔不知火に太刀打ちできない。
魔不知火2機掛かりで押さえつけ、動けなくなった戦車級へと取り付き…
「アルミサエル」
感覚的に支配下に…
(マスター、ご命令を)

(洗脳はうまくいったか…)

「おし、解放して大丈夫だよ」

『大丈夫ですか?』

「ああ、支配下になった」

魔不知火がゆっくりと手を離して…
大人しくしている戦車級。
どうやら戦力として使えそうに…

(餌は反応炉からだよな?)

(イエス、マスター)

(じゃあ餌、補給しろ)

カオルが乗っている戦車級が反応炉に向かい…補給しはじめると…
「うわっ、ちっ」
頭脳級の洗脳が解けはじめたので再び接触しつつ…

「駄目だ、自分が接触してないと補給時に再びハイヴ化するわ…
単発研究用にしかBETAは使えないな」
どうやら遺伝情報で書き込まれている模様で…
補給がとれないともっても7日程度であり…

『それでも支配下に収めるって凄いですよ!人類初の事じゃないですか?』

「そうなのか?機械で操るとかは?」

『聞いた事もないです』

だがどちらにせよBETA戦力化は無理な様であった。
補給を終え頭脳級から離れた戦車級…

(よし、じゃあ自殺しろ)
と戦車級に命令。
(イエス、マスター)

忠実に主人の命令をきき、
自らの口内に手を突っ込み、口腔の柔らかい処を突き破ったのだろう、
口から体液が吐き出すようにながれでる。

ビクンと跳ねると…いき絶え動かなくなった…
重要な循環器を自ら握り潰したのだろう…
逆らえない洗脳の力で痛みを感じるから耐えて自決した様だ。

「検証終了だ。地上に戻るぞ」

『了解』×多数

……

カオル機が地上にでたあたりで施設設営準備が整いつつあった。
ハイヴ内から運び出されたBETAの死骸焼却作業が続けられていた。

帝国軍機が、海上で待機していた揚陸艦に、
続々と歓迎されながら乗り込んでいく。

異世界軍の方は、
戦闘で使われた機体は一回横浜白稜基地に帰還、
新造された1個連隊のスフィンクスが、
横浜白稜基地より移動してきて陸上警戒警備にあたる。

魔紀伊級3隻全てを佐渡島警戒に回し、さいたま級は1個艦隊の8隻で引き続き警戒、
残りの艦は一旦横浜基地で整備し、交代で警戒任務にあたる。
T-850も2個警備小隊規模で警戒任務に…

迎撃基地として完成させなければならなかった。

基地建築作業事務所に入室し次々と作業指示をだす。

横浜基地から移送された核融合炉と、重力波アンテナ送信設備を設営、
作業用エステバリスの稼働体制をととのえ、
主縦坑を掘削拡張、戦艦エレベーターを3基長さ700m×横700m×高さ400m対応できるように…

作業用レイバー、コバッタ等は既に迷路状であった不必要な横坑を埋める作業に着手してるが、
また…広間の統合、ようは土砂の移動等の指示を…
他にも戦艦ドック用に拡張、
パーソナルトルーパー用地下格納庫、地下ハンガー等など横浜基地を参照に指示をだす。

勿論、地上の地面をならす事も忘れてない。
地上面では飛行場、戦艦用マスドライバー施設、警戒用迎撃用設備等建設計画にもりこみ、
そして重要な船舶の軍港設備の建設も優先的に盛り込んでた。

外洋に面しているが他のハイヴからみて後方にあたる、松ヶ崎において大規模軍港設備の建設、
およそ100隻停泊可能な規模を予定させ…
これによりさいたま級や魔紀伊級が建造される都度に佐渡島に常駐する事ができる形になるだろう。

また地下のG元素を約束通り帝国に渡すため採掘作業に、人員をまわし…

「では将軍」
一通り指示をだし…

「うむ、あとの警備は任しておけ」

「よろしくお願い致します」

カオルは最後の便で横浜基地へと帰還する。

……

2001年9月25日午前2時過ぎ

異世界軍が横浜白凌基地につくと、
真夜中にも関わらず数多くの国連軍職員や兵士達が歓声をあげ出迎えてくれた。

何しろ通常兵器による初のハイヴ攻略し占拠を成し遂げたのだからだった…

カオルは戦艦出入口から格納庫に機体をとめハンガーに向かうと、

「カオルさん」「大将」「カオル!!」「やったねぇ」「いやぁあんた偉い!」
等多数の歓声に迎えられて抱き着かれた。

[マスター!!めでたいからとっておきの日本酒でも]

酒が配られ、祝宴が始まり…

「え〜では僭越ながら、佐渡島ハイヴ攻略を祝しまして…乾杯ー!」

「乾杯ー!!」×多数
みんな喜び旨そうにコップに配られた日本酒を飲む。
中にはちびちびと…まりもさんも旨そうに…

その後が、戦闘では負傷してなかった人員が負傷し、
一転して修羅場へと…
勿論全力で押さえ込みにかかり……

(こんなに酒癖わるかったのか)
と反省するひと幕がありました。


25日日中…
基地内部被害報告書及び戦闘報告書を受け取り確認しながら足りないのを注文する。
建設作業促進に作業用エステバリスを追加で100、作業用レイバータンクを100機注文。

スフィンクスは修復済みだが、擱座、中破が流石に目立った…

タンクホバー式の宿命だが、駆動部分に真横から突っ込まれると、
BETA自身を巻き込み駆動不能→擱座や、
擱座後に集中攻撃、砲身が曲がる等戦闘不能中破、
等がやはり数十機単位であった。

勿論ヤドカリが脱出後、別の機体が後ろに押し出し、邪魔にならないようにし、
暫くしてから回収作業車で牽引、後方修理、再出撃の流れになったとの事だ。

なので、機体数の実質的ロスは、今回はなし。

また帝国軍からの報告書もあがってきてる。

今回の戦死者0
負傷者はいるものの、スフィンクスが庇ったりした為、
戦死者0…という数字があがってきたのだった。

また報告書には庇ってくれたパイロットに対してのお礼も…
と記載されている。

今回の突入戦にX-4+C及びX-4Sでカオルは行動した。
他機体からみればサイズ的に小さく、
確かに携行弾薬量からは不足気味である。

だが常にチューリップと行動していて補給が続く限りはかなり優秀でもある。

(さすが約100年間続いた現役の原形ともいえる傑作機だな…)
ジアス戦役終了間際になるがレイランド・ダグラス社がジアスとの内通が発覚し、
軍事関係の生産停止命令をだされた。
その為X-4シリーズのライセンス生産最大手リッペンド―ル社に生産がうつり、
X-4Sを原形としてコスト削減計られ、
また新技術導入等でX-4E…エコノミーが6機種続く。
一時期マスタースレイブが導入されたが人工脳導入でオミットされる等もあるが…
といった経緯になる。

ただ問題となるのが近接格闘能力であり…
機械相手にはスタンが有効であり無双はできそうだが、
BETA相手にはややな印象がとられていた。

(まぁ…注文は後の時代の機体入手でいいか…
でっと…とりあえず反省事は、頭上への対応か…対空型でなく垂直方向だよな…
確かドイツの対空戦車参照にできそうだが…
が急降下爆撃は第二次世界対戦で終わった戦術だし…
自作するしかないか…ま、次のハイヴ攻略までに仕上げりゃいいか)

この世界においてもリアルの世界においても急降下爆撃は対空システムの上昇により、
既に過去の戦法となっていて、
それを為したのが対空ミサイル装備の対空車両。
ただしミサイル兵装では狭いハイヴ内部で役にたたず対空機銃車両を考えていたが、
後回しにしたようである。

佐渡島が落ち着いたので、大帝国の技術検証に……

(中帝国だけでもかなりの発展が望めるな…)

地球発祥人類種とは若干違うが、
宇宙にでてまがりなりとも3000年以上の歴史がある世界であり…

まず大帝国の楔情報を打ち込む。

New!大帝国の世界…主星日本の帝都軍横浜、
南京モンの軍港、軍司令部、
長門艦内(939年11月)、
中帝国諜報部高速艇艦内(939年11月)、
コロニー猫玉、

地球が存在しない世界であるが為に、
地球でない場所に開けた3例目の世界でもあった。

コロニー猫玉は記録として残すが…南京モン戦で破壊された為に…
(どうなるんだろ…?)
ひょっとしたら宇宙空間を漂う残骸に開くかも知れないが…
世界扉を開くと空気が勢いよく抜けていくかもしれなく…しれなく…

他に艦に打った楔については最大移動距離である1光分を既に越えていて、
時系列移動をともなう場合には何度も唱える必要があり、
実質的にこちらの時間の流れと一緒になる。

ただ日本帝国宇宙港に戻っている間に関しては、
最大移動距離内で時間関係無しに開く筈だ。
何回か開いて日付を増やす手もあるだろう。

今回入手したのは高速連絡艇及びコロニー猫玉によるコロニーレーザー、その他中帝国の艦船を入手していた。

2km級艦船の長門は、時間をかけてないが為に完全取得には至ってない。

コロニーレーザー、元コロニー猫玉であった中帝国製の改造型大規模出力砲である。
全長1kmサイズの円筒形少数民族用居住スペースコロニーを改造した物であり、
数値的攻撃力は240と長門同等HPは長門より多く420。

ただし破棄コロニーは資源900HP900、
日本帝国50式戦艦は資源1800HP180とあげられるとわかるように、
あくまでも小規模コロニーを改造したコロニーレーザーであり、
30kmクラスの大規模コロニーに導入すればはかりかねない攻撃力をもつだろう。

「じゃあ…こいつを30kmクラスので4基作ってくれ」

[了解、マスター…ただ時間はかかるよ?]

「ま、時間かかるのはしょうがないさ。よろしくな」

(ん〜あとはつくるかどうするかだよな…)
高速連絡艇の製造に踏み切るかは悩んでいた。
全長27.2m、横幅8.2m高さ4.1mと星間航行船にしてはかなり小柄、
現時点小型での最速を誇っているのは確かであった。

ただ…絶対探知されないか?の判断で悩んでいる。

(とりあえず作って…
一回一回入手した艦船のセンサーで検証してからの安全マージンとった方がいいか…)

「これ建造しておいてくれ」

[りょ…解、マスター見慣れないのがあるね〜]

「ああ、これはあの世界独自のワープドライブだから、オミットしておいてくれ。
デッドシステムだからな」

[了解〜]

(これできれば木星あたりまでは…半日位でいけるかな…
デブリに衝突しなければ…になるが…)

太陽系内活動に一々艦に取り付いて移動する必要もなくなる筈であり…

[ん〜…かなり高性能だから6日ちょうだい]

「あ、じゃあ次トリップからか…」

[だね〜]

さて中帝国の戦艦は取得してない。
他国から旧式戦艦を買うも旧式戦艦すら整備する技術を伴ってなく、
所々錆が浮かぶ等半放置状態といえ取得する気がおきなかった。

唯一自国生産にこだわり現存で動けるといえる戦艦には、
南京モン防衛戦で活動した機動兵器超菱形がある。
だが無理して不具合続出している為欠陥戦艦といえよう。

また更に一つの理由として、
膨大な資源が必要であったのも関係してる。
戦艦を建造するのに駆逐艦の約40倍の資源を必要とし、
中帝国北京星域込みの月算資源を合わせても、
必要資源採取に4箇月はかかる。
その様な状態ではより廉価な巡洋艦や駆逐艦にはしるのも無理はないだろう。

入手した艦船は焼売型駆逐艦、虎型巡洋艦。
巡洋艦や駆逐艦は世界基準ですでに旧式ながらも大量生産し続けている為、
維持建造技術はある状態とはいえる。

1艦あたりのデーターは、虎型が資源150、HP15、索敵22.5、レーザー攻撃力15、全長201m、全幅20.1m、
焼売型が資源25、HP2.5、要指揮3.75、索敵15、レーザー攻撃力2.5、全長121m、全幅11.2m、
といった数値になる。
また巡洋艦は4隻で、駆逐艦が12隻で1個艦隊を形成する単位となる。

(とりあえず注文はしてみるか…)

旧式とはいえ、現用の艦船よりかなりのハイスペックだろう…
テスト注文をしてみた。

(あとはまぁ日本帝国艦船も次は取得にいくかな…)

中帝国の2世代は確実に先をいっており…

2001年9月26日

日付変わった頃カオルは機上の人になっていた…
ニューヨーク時間25日午後6時からの国連緊急会議に出るために…
報告とオルタネイティブ4の続行、
またこの後の方針についてだった。

「あ〜っはっはっは。こんなにワインが美味いの始めてだわ」

「副司令…飲み過ぎっすよ…会議でるんすから」

「大丈夫〜〜ビダンさんからもらった、アルコール揮発剤飲めば一発よ。
それに00ユニットも目処がたったしぃ〜」

「お、半導体の件解決したんです?」

「そうよ〜
ターミネーターの世界のって優秀だったわねぇ」

「楽しみにしてますよ」

「オルタ5…どうしようかなぁ〜」

と鼻歌をだす程かなり上機嫌な副司令だった…

==国連緊急会議==

「異世界軍、渚カオル大将」

カオルは呼ばれて壇上にあがる
「既に皆様にはニュースが流れておりますが、
帝国時間2001年9月24日21時35分、佐渡島ハイヴを攻略、
我が軍の勢力下におきました事を報告致します」

会議場内がどよめきにあふれる。

「議長、つきましては以前の会議決議通りにオルタネイティブ5の永久凍結、及びオルタネイティブ5施設の接収を提案致します」

「わかりました。決をとりたいと思います。
渚カオル大将からの提案、
オルタネイティブ5の凍結及び施設の接収…賛成の方々は起立お願いいたします」

続々と席から立ち上がり、アメリカ以外満場一致の結果になる。

「賛成多数の為、オルタネイティブ5関連施設は異世界軍の管理下になります」

「皆様ありがとうございます」

深々と礼をするカオル…

「この後の我が軍の展開予定ですが、まずは鉄原ハイヴ攻略で大陸への足場とし、重慶ハイヴ、敦煌ハイヴとオリジナルハイヴを目指してのばしていきます。
そこで提案なのですが、
各ハイヴを攻略後に前線基地や中継基地として使いたいと思っておりますので、
ハイヴ周囲約40kmの土地を攻略後、我が軍への委譲案を提案いたします」

ザワザワ議場が騒がしくなる。

フランス代表が質問挙手してきた。

「フランス代表」

「カオル大将、ハイヴの前線基地化によるメリットは?」

「基本BETAは各ハイヴにある反応炉でエネルギーをもらい行動をします。
またハイヴが生存してるなら、すぐ隣りにハイヴを作りません。
この事から各ハイヴを破壊せずに再利用し、BETAを誘引殲滅する基地化を目指すつもりです」

「成る程わかりました」

統一中華代表が挙手してきた。

「統一中華代表」

「ハイヴ内部にあるG元素は…?」

「我が軍には必要ありませんので、それについては…?」

「G元素の権利を放棄するなら、国連軍の管理下におかれます」

「当該国にも渡すように提案いたします」

「それについては後ほどの議題とします」

統一中華代表の質問は以上だった。

「議長」
大東亜連合代表が挙手してきた。
(次の鉄原ハイヴの所有連合だよな)
「大東亜連合代表」

「地球平定できた以降の話もしてもよろしいでしょうか?」

「カオル大将」

「ですね、所有国についての権利ですから、どうぞ」

「地球平定以後、各前線や中継基地はどうされるのです?」

「自分としては、ある程度撤収、数を減らして太陽系戦にシフトするつもりです。
ですので、残ってもらいたいなどは、各国間の調整になります」

会議場内がざわめき始めた。

「まぁ基地化移譲を承認いただいたあと、次のハイヴ攻略までに決まっていれば問題ないかと」

「鉄原ハイヴですよね?」

「はい」

「時期は?」

「最短一ヶ月後、長くっても三ヶ月後の目処です」

大東亜連合の質問は以上だった。

質問は出揃った模様だった。
「各ハイヴ攻略後の基地化の為の異世界軍への土地権利移譲、
永久使用か戦後撤収かは次回ハイヴ攻略までの調整…
決議をとりたいと思います賛成の代表は立席にてお願いいたします」

アメリカも賛成に回り、満場一致となる。

「議長、難民問題について異世界軍に質問ありますが、よろしいですか?」

「どうぞ」

「いつ頃我が国内の難民が…になりますでしょうか?」

「カオル大将」

「現状、毎日200便のシャトルを飛ばして毎日22万人移住してますが、
横浜白陵基地での扱いは移乗設備等の関係でこれ以上増加は無理ですので、
新規シャトル施設を作らないと駄目です。
コロニー自体はできてますが、輸送面で…ですね」

「新規施設ですか?」

「空港整備関係施設含めて25km×25kmの更地、また高層物件の存在でしょうか…」

「わたしの所に用地がありますが?」
オーストラリア代表が発言してきた。
「我が連合に是非とも」
アフリカ連合代表が…
「我が国にも」
アメリカ代表が…

「とりあえず佐渡島の基地化すんでからの話になりますので、
…後ほどにでも」




………
カオル報告

オルタ5接収
余計な誘致フラグたった模様

絶対にまりもさんには酒のまさない!!




寸劇風後書き

カオル「ふ〜つかれた」

作者「お疲れ〜とりあえず後始末が大変だね」

カオル「だな…あと酒癖もわかったし」

作者「聞いてなかったん?」

カオル「ああ…しかしまぁ全力で押さえ込む事になるとは…晩酌は禁止だな」

作者「要注意だね〜」

カオル「………」

作者「でもって、まりもちゃんの目の前に一升瓶をおいとくと…」

カオル「やめてくれ!!まじで」

作者「ん…やめとくわ」

カオル「作者なんかやりそうだなぁ」

作者「ふふふ…」

カオル「と次回は?」

作者「…ちとサブタイトルどうしようかなぁ?で悩んでます。
あるものが、なんかメインになりそうな」

カオル「つうわけで次回、題名未定!!let's世界扉」

使用兵力の違いで港湾設備追加

H25年6月再改稿



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