第126話『207訓練小隊B分隊、宇宙へ…どきどきの総戦技演習前』


11月3日

早朝…

[マスター、ユウヤブリッジス少尉、配置はどうするの?]

ユウヤ・ブリッジスアメリカ合衆国少尉…
報告書に優秀なテストパイロットとかかれており…

亡命希望の確認がとれ、異世界から救助した人々が所属する異世界国籍に変更、
ラトロアさん達と同様な処置である。

機体は不知火弐型P3をどうするか?になるが…帝国軍へ打診し、
ユウヤには魔不知火を与え…
今回事案加入組が属する独立部隊として行動してもらう形とした。

「あとはそうだな…元の仲間と連絡とりたいだろうし…
そっちも手配してくれ」

[了解〜]

イーニァ少尉は救助カプセルにて治療中、約3日後に完了予定。
クリスカも約7日後には完了する。

アビアーチ少尉もイーニャ少尉同様カプセルイン状態で回復中、

問題はマーチィカ少尉だが…
こちらはあと回復に一月かかると…

首チョンパ回収死体とほぼ同様な時間がかかる…

そうこうしていると…

side〜武〜

総戦技演習に望む207B小隊は良い顔つきであった。

(うん。協調性については問題なさそうだな…)
昨日、夕食後PXにいる時に207B小隊に一つの波紋を投入した。

互いに非干渉…207B小隊の不文律にメスを武はいれた。

彼女らの口から前回の総戦技演習について話すようにすると…

チームをまとめられない無能な分隊長と指示に従わがわず見切りをつけて独断したや、
間違った判断をした上官が悪いや、
素質がない権力者等などが飛び出ている。
一通り意見を出させた後…

「上官命令の遵守なんてのは今さら論ずるまでも無いことだよな。
軍はそれが大前提だし問題はそこではない。
間違った命令もあるさ。無能な上官もいる。
それで突撃させられ犬死する事もある…それも事実だ。
それが嫌だったら自分がはやく出世して上官になれ。
軍隊では基本それしかない。
ここまでは基本だ」
武はここまで言うと彩峰に視線をうつす。

「まず委員長の命令を無視した彩峰…抗命罪。軍法会議もんでおまけに試験は不合格。
結果からみると銃殺刑もんだよ」
彩峰の表情からみると理解はしているだろう。

「次に彩峰の独断を活かそうともせず、それ以前に相談すらもない委員長。
部下の信頼を得られない分隊長なんかいらねぇだろ。やめちまえよ」
いらないから榊の表情が強張る。自覚はあるだろう。

「そして、そんなふたりの間に入る事を放棄した三人。お前ら…なんのためにいるんだ?」
全員が言葉を失った。

「…てな事を渚教官から言われたんじゃね〜か? もっと優しかっただろうけどな」

「あっ…」
心あたりあるだろう。

「渚教官が言った事は軍人として当たり前の部分だ。
けど、それ以上でもそれ以下でもない。
そしてこれは責任の所在を明らかにするためじゃない。
本当に責任を問うつもりなら委員長は とっくに分隊長をおろされてるぜ?
問題の本質をわざとお前らに話さなかったんだよ。お前らで気づけるようにな」

「それは?」

「俺もお前たちには自力で気がついてほしいし、俺も出しゃばりたくない。
けどお前たちには時間が無い。明日だろ?
だから答えだけ言わせてもらう。あとは今晩でなんとかしてくれ」

答えを期待する目を向けてきた。

「結局、お前たちはお互いを信頼していないのさ。それだけなんだよ。
互いにに非干渉?そんな不文律やめちまえよ。
前回の総戦技演習だって、委員長の命令なら信じられる、彩峰の独断なら信じられる…
どちらかがそう思っただけでも状況は変わっていたと思うぜ?
これが変わらない限り明日からの総戦技演習は落ちるな…ま、ゆっくり考えてくれ…」

一夜明けた207B小隊…
顔面青たん等作っていたが、雰囲気がよい。

「準備いいか?」

「はい」×5

「各員B55ハンガーに移動。そこで用意されてるシャトルに搭乗する。小隊移動!!」

小走りで移動してく。
途中すれ違ったひとから、ああ、そんな時期か…で
「頑張れよ〜」
等声援がくる。

B55ハンガーのソファーで博士及びまりもちゃんが待機してた。

「全体〜とまれ!!…整列…207B訓練小隊、総合戦闘技術評価演習参加いたします」

「せいぜい頑張ってね」

けだるそうに先生が答え…

(ん?)
目の前には前時代的機関車が1編成…
辺りを見回してもシャトルが用意されてない…

「先生、宇宙にですよね?ひょっとして戦艦用マスドライバーで打ち上げとか?」

「なわけないでしょ…身体がぺしゃんこになるわよ…あれだって」

先生が指さす先は…かなりでかい機関車が…
40m程の長さがあり…車両が片側からみると12輪が機関車についている。

「蒸気機関車?」「カッコイイ」「どっかの駅まで移動で?」
「たしか、あれアメリカの…なんだったけなぁ…」

機関車編成の後ろには客車が連結されていて…

「旧型客車か…展示物でのる訳じゃないですよね?」

「あたしにふらないでよ」

武の記憶では、既に引退した客車であり…
確かにイベント等で無い限りみる事がない客車であるが…
ふる臭く見えていた。

外観塗装は真新しいが形状から異世界軍の最新式にはあってない。

「せ、先生…本当にあれです?」

「しつこいわねぇ…カオルに聞いたら?」

「おはよう〜」

「ちょ、あなた…」
聞く前にまりもちゃんが…

「ん?」

「これなの?宇宙いくの…」

「ああこれだよ。武、999みた事ないか?」

「…ない…な。なんだそれ?」

「じゃあ、わからないな…世代か…みんな乗った乗った」

「は、はぁ」「これに?」「レールにのったる…」
「あなた、本気なの?」
「ああ本気さ。ま、動けばわかるさ」

車両編成は貨車1客車6展望車1の編成にみえ…

客車に近づくと階段状のタラップが下りてきた。

(へぇ…見かけによらないなぁ)

ホームがないのに客車にはい上がると思ってたが、
案外最新式かもしれない。

客車のドアが自動であき、真新しい板張りの床…
客室へと続くドアがあくと…

「皆さま。お待ちしておりました」

衛士服の様なタイトなボディースーツを着込み、
頭にはヘルメットの様なのをかぶってる美人な女性が挨拶してきた。

「彼女の名前はクレア、このビッグワンのインターフェイスなんだよ」

「インターフェイス?機械って事?」

「まぁコバッタ達と同様な」

「厳密には電子妖精で、G型、8001号の構造部品の一つです。
お客様の安全の為に尽くすのが義務です」

「…インターフェイス必要なん?」

「この系統の車両は有人操縦か無人操縦の二通りで、
このビッグワンは有人操縦システムを採用してるんさ。
で、かつ対話するのに色々とね…
そこら辺弄るとごちゃごちゃしそうで…
だから彼女がね」

「私がビッグワンを動かしますので、お任せ下さい」

「ま、彼女がビッグワンのAIであっておんなじ考えを持つ…
って言ってよいかな」

「へぇ〜」

[僕らはビッグワンだとお払い箱なの〜]

[なの〜]

「皆さんは車両の方でのご案内じゃないですか」

[客室乗務員なの〜]

[車内販売〜、コーラ700円如何ですか〜]

「ないない…にしてもスタジアムじゃ無いんだから、
どっから仕入れてるんだ?そのネタ」

[秘密〜]

[売り子さんのバイト代に消えるの〜]

[売店販売要員のバイト代に消えるの〜]

[歩合でビール1杯売れば200円〜]

[会社によりけり違うけど、
一日で100リットル売れる事あるの〜]

[けど15kg背負う肉体労働なんだよね〜]

コバッタ達がネタ漫才やってると、クレアさんが少し顔をあさっての方向に向け、
「荷物の搬入が終わりましたね」

「わかるんですか?」

「私自身ですから」

「自分の身体でおきる事はわかるんだよな?」

「はい。では失礼致します」

クレアさんが先頭車両方向に移動し…
客車内の様子の感想を忘れてたが、やはり古臭くみえる。

「なぁ…これ本当に宇宙にいくのか?」

「ああ、内装が古く見えるがそこがよいっう人もいるからなぁ…
ま、クーラーらしきのはついてて空調は一定気温に保たれるよ」

「にしては扇風機ついてるじゃん」

「空気循環撹拌には扇風機が1番さ」

「まぁ…確かに…」

古臭い座席につき…

「座席も木ばりねぇ…」

「あら、この頃は自然の木は高価になってるから高級感あるわよ」

「あ〜そういえばそうっすね」

「みんな席についた?…うし、ビッグワン、出場位置へ微速前進」

カオルが客車内でいうと…動輪がうごきレールをかみ前進していく…

戦艦エレベーター内まで延ばされたレールで進入し
車両が停止し、エレベーターが上昇してく。

大きな音をたてエレベーターが地上部でとまる。
「ビッグワン発進!!」
ボォーガシュガシュ

「わぁぁ〜気持ちいぃ」
「?武、線路が空中で途切れておるが…脱線しないか?」

「あ〜そこの君達、窓を閉めてくれ、
宇宙にでるから吸い出されるぞ」

「はいっ?」
「ちょ本気でいってるの?」
「またなのね…」

「とにかく閉めてしばらくすればわかるから…」

ボォー

ビッグワンは途切れているレールから空へとかけだしてく。

「お〜」
「空中を走っているぞ!!」
「空飛ぶ列車ですねぇ」

「なっ…さて一回やってみたかったんだ…」
とカオル幻影をかけ車掌服になると…

「え〜皆様、銀河鉄道001号にご搭乗いただき、まことにありがとうございます。
次の目的地は、観光コロニーメンデル〜メンデル〜。
28分後に到着、停車時間は約1週間となっております」

「…あたま大丈夫?」「あなた…」

「いいじゃん男のロマンだよ、ロマン」
赤面するカオル。

「車掌さん、28分ってマジ?」

「のってくれるねぇ〜ああ、加速減速でおわるからな〜光速いく手前で減速だし」

「はぁ?…光速って?」

「あ、これ銀河系や星をわたる銀河鉄道ですから」

「……ところでこれ量産は?」

「今のとこ、これはつきっきりでなきゃ生産できないので…あと2編成位かな?
けど、普通列車クラスなら……
と軌道リング…まぁレールの敷設も必要ですけどね」

「これレール無しで走ってるじゃない」

「無限軌道モードです」

「……もういいわ……バカンスが頭痛くなりそう」

「わぁぁ…地球は丸かった〜」
「青かったじゃないの〜?」
「いいじゃん気分だよぅ」

「この窓の外、真空なんです?」
「窓の外は…死の世界…」
「この窓、ガラス?押したら割れる?」
「や、やめてぇぇぇ」
「あ、大丈夫っぽい…ハンマーかして。何処まで持つかやってみたい」
「おとなしくしてよぅぅぅ」

ボォー

「お、まもなく到着っすね」

「早い〜」

「あ〜トイレは後ろの展望車にもあるよ」

「トイレじゃないもん」

「ちょっとあなた…」

「からかい過ぎたかな?」

「もぅ」

ビッグワンはコロニーの中心部戦艦ハッチに向かっていた。

減速し、エアロックに進入…

コロニー内ハッチから、空中に踊りだす。

「ほわぁ〜」「やっぱ実物でみると違うな」「地球と違う?」

「あの中央の島が今回の演習場の島だ…よく見ておいたほうがいいぞ」

途端に207の皆が窓にかぶりつく…
「丘とジャングルが中央にある…」

車両は演習場と言われた島の上空を2周ほど旋回する。

207B小隊はその間に地形を頭にたたきこむべく、しんけんに下に広がる島をみている。

旋回しおわると車両は高度をさげてき、海岸沿いに停止し、降下着陸する。

「総員下車」

装備等を装着し下車。

貨物車からホバージープが下車してき、
コバッタ達が残りの装備などを荷台にのせてるなか、
総戦技演習の説明がはじまった。

「さて今回の総戦技演習だが、間引き作戦に参加したと想定、
生き延び帰還する事を目的とする…全滅は不合格だな」

「間引き作戦…」

「お前らは戦術機自身になり、間引き作戦を生き延び、帰還する。それが任務だ。
期間は5日間、もちろん実際の間引き作戦同様規定数撃破で、
作戦終了時間を早める事も可能だ」

武は一息つき、
「使う装備等についてはカオル大将より説明がはいる」

カオルが説明変わり、
「じゃ、まずは装備等は前にあるのを装着してくれ」
机には人型サイズになっているマシンガン等がおかれていた。

「補給物資だが、このホバージープがチューリップの役割、
あとコバッタ達が5名つく」

[よろしくお願いしま〜す]

「で、BETA役やるのが彼らT-850達だ。
彼らにはBETAにふんしてもらって、罠とわかっていてもくるように等は伝えている。
彼らは、死亡判定うけると、銃の障害にならないように匍匐状態になり、
戦場からその状態で移動、戦場外にでると走る事が可能になり、
陣地に戻ったら再び攻撃に参加できるわけだ。
膨大な物量を再現しているわけだな」

マシンガンをとりだし、
「今回使う演習専用銃はこれだ…PT用のM850を人体サイズに合わせた形で、
非殺傷レーザーガンの一種だが、装弾数も合わせている。
人に向けても大丈夫だが、演習中にやると破壊判定くらうからな…
で、今ちょっと撃ってみるから…」
パシュパシュパシュパシュパシュ
可視光線が銃口からでて、

「かるくビリッときたろ?」

「はい」×5

「それをセンサーが拾って破壊判定がでる…って事だ」

地雷をだし…
「これも同一な働きをもつ。あとの機材等の説明はホバージープに積んであるから、
演習開始時間までに説明をうけてくれ。手榴弾はミサイル変わりに使って…
あとは近接戦闘用の武器だが…」

刀の形をしたのを取り出し…

「この模擬刀をつかってもらう。
このとおり、当たっても怪我しない柔らかい素材でできてるが、
重量はあるぞ…冥夜、振ってみてくれ」

「ふむ…?バランスは良いが何故だ?」

「ま、詳しくは省くが重量操作しているらしいな。支障は無いだろ?」

「ああ、刀を振ってるのと同様な感触だ」

「この模擬ナイフも同様だ。
これから説明する戦車級役を身体から払うのにつかってくれ」

「戦術機のレーダー等は?」

「ああ、このセンサーに内蔵してある。
また反重力フロートも装着する事になるが、
光線級がいるとおもって飛ぶと撃ち抜かれるぞ」

「こちらの破壊判定は?」

武が変わり、
「攻撃してきた種族により破壊度が違ってくる。
まず彼らの姿だが外見により役が違う」

両手が赤いグローブを嵌めたT-850が前にでて、
「まずは要撃級の役割をこなすグローブ姿の者達だ。
赤いグローブにセンサーが入っていて、手加減して殴ってくるが、当たったら即退場だな」

「げっ…きつい…」

「当たり前だろう。特に胴体を殴られたら、
通常の機体では命がないんだぞ。
腕であればもげるだけだが、再現するのは難しい…
だから一発退場になる」

[強制的にもげたのを再現するパワードスーツつければなんだけど、
重量かさんじゃうんだよね…だからごめんね]

黄色い盾をもったT-850がでてきて…
「この者達が突撃級役をする。
本来であれば150kmで突進してくるんであるが、
対比でマラソンランナー並で迫ってくる」

「マラソン?持久走ね」

彼女らは重装備走を思い浮かべている様だが…

「盾の部分にセンサーがあって、盾に身体が触るとこれも一発退場だ。
注意してくれ」

「教官、この銃は正面貫通する設定なんですよね?」

「ああ、事実通りだ。そこは安心してよいぞ」

鞭をもち張りぼてをつけたT-850が出てきて…

「要塞級役を勤める者だ。要塞級の大きさを再現するのに、
センサーつき張りぼてを背負って貰っている。
この者はセンサーつき鞭を放つ、
あたったら一発退場だから注意してくれ」

赤いバズーカーらしいのを担いだT-850が出てきて…

「このバズーカー型光線銃を担いだのが重光線級役の者だ。
数は少ないが見かけたらすぐに仕留めるように。
光線にあたったらこれも一発退場だ」

「一発退場が多い〜」

「愚痴るな…まだ武器だけでも有利なんだぞ」

「そうはいっても〜」

何ももたないT-850がでてきて…

「戦車級役をこなす者だ。
本来であれば対比を再現したいところだが…
まぁ当たりやすくなってる分てむけとしてくれ。
攻撃方法は抱き着いてくるだけだ。
再現するのに30秒程なにもしなければ退場処分となる」

「やっと一発退場がない攻撃方法ね…」

「速度は再現するのに遅い駆け足あたりで迫ってくる。
抱き着かれない様に注意しろよ」

M16ライフルの外観をした銃を担いだT-850が出てきて…
「この者が光線級の役割をこなすものだ。
まぁ対比は同じかんべんしてくれ。
攻撃方法は、ライフルから光線が強照射され、
4秒放置で退場となる。注意しろよ」

スコップを担いだT-850が出てきて…
「この者は母艦級の役割をこなす。
実際に地下から掘って接近させる、
レーダーにはうつらず、ソナーにしか反応はしないから注意しろよ。
再現するのに、10m範囲内でぼーっとしていた者は一発退場としている」

「地下侵攻の役割ね…」

「以上、各BETA役の役割を説明した。
またチューリップ役のホバージープは、もれなく破壊判定が降りるから注意しろよ。
その時点で補給できなくなるから、下手したらサバイバル生活になる」

「積んであるもの全て使用不可との事ですね?」

「ああそうだ。食料も使用不可になる。その場合はサバイバル生活になるが…」

「椰子の実とかもあるから一応大丈夫だよ。毒ヘビなどの生物はいないが、魚釣りも可能だね」

「だ、そうだ…が、戦力を食料調達に割く余裕もないだろうから合格には厳しくなるな。
そうならないように、ホバージープは破壊判定されるなよ」

一通り演習に関しての説明は終わり…

「以上だ何か質問はあるか?」
武は見渡し……なさそうなのを確認すると、
「では…」
時計を確認し、
「今から約2時間後の11月3日1300から11月8日1300まで、
総合戦闘技術評定演習を開始する。
総員、別れ!!」

号令に合わせ敬礼すると、一斉に装備装着すべく机にかけだしてく。


「じゃ、移動すっから頑張れよお前ら」

「中尉殿が発破かけてるんだ、合格しろよ」

「はいっ!!」

ビッグワンにのり別の島へ…

そこには観光ホテルが作られていて、正面に敷かれていたレールに車輪が正確に乗り、
周囲を傷つけずに停車する。

ビッグワンから下車した一向は、ホテル内の別棟コテージに…管制室が出来ていた。

「けっこういいじゃない……おいしそうなお酒もあるし〜」

「ところでカオル、気になってんだがあの光はなに?」

「ああ、あれ?人工太陽のチューブだが、実際の太陽同様に紫外線はでてる。
肌を焼きたい時はサンオイルを塗ってくれ」

「へぇ…成る程ね」

一通り満足したろう…
このコロニーは海もある閉鎖型の観光コロニー、
気温設定等は亜熱帯に合わせてある。

またスコールも毎日1回は人工的におき、島の植物等に水分を与える事になる。

スコールは毎日13時から30分の設定。

演習場がある島および今渡ったメインアイランド、他にも3つ程島があり、
まだ建築途中で人は住んではないが、
身近な観光コロニーとして人の心を癒す事となるだろう…

もちろん海は最大水深20mあり、魚釣りも可能になっている。

他にも高原農業コロニーでも、観光目的や、
一年中スキー、スノボーできる設定の観光コロニーも稼動する予定だ。

「あと足りたいのないっすか?」

「そうね…なさそうね〜」

「何かあったら、そこにいる21号にいってください。
L5ステーションから資材等きますので」

「わかったわ」

「じゃ俺は一回基地に戻るから、五日後あたりにまたきます」

「いってらっしゃい」

ルーロス改に乗り込みエアロックからでると、一路地球へ……

……
カオル報告

207B小隊をお届けしました。

落ちるかな?…




寸劇風後書き

ナギ少尉「作者…落ちるの彼女達?」

作者「運命は神のみぞしる……ま、カオルは落ちるようにしたみたいだがな」

ナギ少尉「…で今回はスペースコロニーまでと、演習で使う武器類の設定ね」

作者「一応基本的にビームガンというか、赤い光線ジリオン系統のレーザーサバイバルガン?
知ってる人は光線銃アトラクションのQ-ZARみたいなもんを高性能化したもんとおもってよいね。
彼女らには物足りないだろうけど…」

ナギ少尉「このマガジンが電源になってるのね」

作者「ああ、そうだね。で、センサー部分にも電源があると…
これが相手側のT-850にも装着してる状態だ」

ナギ少尉「それで死亡判定して陣地に戻って再出撃ね…」

作者「膨大な物量としてな」

ナギ少尉「ところでBETA役のT-850はどう判別してるの?」

作者「そこはリアルに人間サイズにした着ぐるみを来てもらってる。
ただサイズ制約上戦車級だけが大きくなるがな…」

ナギ少尉「膨大な無駄遣いね…えっと次回は作者?」

作者「…次回、総戦技の間、PDの世界へ…お楽しみにぃ」

H25年8月再改稿



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