第137話『クラ戦線壊滅?』


クラ戦線…

帝国からおよそ5500km先の海の彼方…
シンガポールのあるマレー半島のクラ地峡に存在している。
マレー半島のクラ地峡を核爆弾により強引に掘削し、水路として開通。

マレー半島の最短部に水路がつくられ、
現在ではアジア大陸での人類反撃の為の重要抵抗戦線となっていた。

水路を防衛ラインとした要塞線を構築。
BETAは水を嫌い、水に潜る前に立ち止まる性質を利用している。

その間にとにかく砲撃を加えて阻止をする。最終防衛ラインのお仕事は極々単純。
戦線のメインはとにかく弾であり、高価な部類だと後方に撃ち込める自走砲、カノン砲、安価な迫撃砲、
直線射撃で高価な戦車…そして安価な対戦車砲や機銃トラックであった。

戦術機は高価な釣り餌や地下侵攻時の機動力対応にすぎず、
また砲弾使用量減らす為の光線級突貫とのあんばいであった。

安価で技術的に元々生産可能な迫撃砲や各種砲弾は、
フィリピン、インドネシアで現地ライセンス生産され、
更に退避してきた各種各国兵器工場が自走砲や、カノン砲等を生産し始める。

野砲を運用する以上生身で運用して、光線級に運悪く焼かれはするが、
補充兵は常時おくられ、焼かれないように土嚢をつみ及び対戦車砲を沈めるように掘削し、
日々の侵攻に耐えていた。

また半島の最短44kmという距離を利用した殲滅火力集中型の防衛を行い、
前線に近いところに戦術機基地、その後方に司令部、補給基地などが集中している。

何百キロのラインとかではない。たった約50kmに火力を集中させればよい。
その為BETA拠点と陸続きながら猛攻という圧力に耐えながら、
なんとか武器という人類兵器を駆使しささえてきた。
というよりもこの地形的要因でなければ支えきれないといったほうが過言でもないだろう。

人類種を守る為の最前線の一つクラ戦線を突破されると…
今や人類にとってなくてはならない生産拠点、
マレーシアやら始まる東南アジアの諸島国、ミクロネシア、オーストラリアへの侵攻が伸びるだろう。
クラ戦線は人類の反抗の砦として、支えていた…

なを大東亜連合は一からの開発の兵器はあまりされてない。
兵器開発には多額のお金がかかる為であり、
自国で開発するよりかは他国の商品をかった方が安い。また現地生産ならもっと安かった。

ただし他国製品を現地改造等で新たなのに仕立てるのは多い。
現地使用の機銃トラックはその代表であろう。

戦車級以下の面制圧に自走式対空砲の機関銃や歩兵戦闘車の機関銃は有効だが、
対空自走砲の対空レーダーは余計な高性能装備であり、
また機動力を大幅に低下させる。

そこで兵器開発されている帝国製の車両の現地改造や輸入、またアメリカ産やソ連産の改造だ。

この世界でのいずずトラックの荷台に、帝国ライセンスのエリコンKA20mmをただ固定し搭載したトラック車両や、
光菱のトラック荷台にオーストラリア製ライセンスのボフォース40mmをただ固定し搭載したトラック等、
高価な自走式対空砲より安価な値段で製造されていた。

BETA戦にどうせ食われる装甲もつける必要なし、
ただ荷台に対空機関銃を固定した機銃トラックである。

過去のイタリア軍対空トラックに似ていよう。

対空レーダーもなく、接近してくる戦車級に弾幕を撃ち込む用途に使用。

いわば自走移動できる機銃座であり、
重たい対空機関銃を荷台に固定、弾も積み込み指定ポイントで銃弾をばらまく…
勿論非装甲で光線級に狙われたら一発で、戦車級に接敵された時点でおしまいだが、
水路があり、地下侵攻がない限り有効な移動機銃座であった。

航空兵器や歩兵を相手にするわけでもない。
装甲はなくて十分であった。

要撃級に対しても両腕甲殻以外は有効で、
突撃級は砲台や戦車が処理してくれる。

地下侵攻時にはとにかく走行しながらばらまくのが仕事であった。

足回りは信頼おける帝国ブランドであり、
整備稼働率もよかった。

こういった改造車両が戦線をささえていたが…


2001年11月14日深夜

『HQ、HQ応答してくれ!!』

『こちら、ティーガ03、BETAに阻まれ動きがとれない、指示を!!』

『HQ、HQ!!』

『くそっ!!駄目か…HQが落ちた!退路も絶たれた……覚悟を決めろよ』

『はは、まさかこんな事になるとはね』

『ママ、ごめんなさい…先立つ不幸をお許し下さい』

『くそ、何なんだよ、何発くれば気が済むんだよ、あれはよ』

そう…今までにない新型BETA弾級が現れた為、戦況が一変してしまったのだ…
人類は地上ばかりか空からの強襲にさらされていた…

直接撃ち出されてくる丸まった団子虫の弾級に対しては対空ミサイル、
対空機銃座や対空トラックが迎撃にあたっていた。

対空ミサイルが撃ち込まれる。

ミサイルが命中前に自爆し散弾が甲殻に食い込む。
更にもう2発命中し…多分命の火を消した筈であった。

対応ミサイル自体の衝突エネルギーで弾きとばすミサイルは少ない。
あれば1発ですんだだろうが…

対空ミサイルの数は少なく…
残りは機銃トラックが対応に追われる。

改造トラックの本来想定した用途は対地への面制圧移動機銃座であり、
対空機銃を設置しているが、対空レーダーもなしで銃眼から弾級を狙う。

20mm効きづらい。近接時の航空機接近用の火器であり…
40mmボフォースは1万m付近への航空機命中させるだけあって威力は高かった。

甲殻を貫通して弾級の命を消すが、その肉体すべてを爆散させるわけでもなく、
墜落時のエネルギーによる破壊は致し方ない。

全弾命中は難しく、対応しきれないのが…


飛来し破壊活動をしている弾級の正面に36mm弾を打ち込むF-18。
が、弾が甲殻にはじかれダメージがいってない。
機体を横に回り込せると甲殻に弾がつきささり、はじけとぶ肉汁が体液と共に吹き出して痙攣と共に動きがとまる。

別のF-16が120mmを弾級に撃ち込みはじけさせた。

だが弾級がそのF-16の背面から接近し気がつき回避行動をとろう動きをみせたが、
弾級が一手早くのしかかってきた。

必死に逃げようとするF-16、両腕で隙間をつくりあげようとしている。
銃の筒先が弾級の外側に向いてる為射撃もできない…
両腕が弾級の重さに耐えきれず関節から弾け飛び…抵抗できなくなったF-16を弾級は咀嚼しはじめた。

10回程咀嚼すると…あとには何もなくなっている…


〜〜ある女性オペレーター〜〜

ハァハァハァハァ
息荒く、土埃まみれの女性制服兵がいた。
ドドーン

なにかが爆発したのだろう、振動が土および音の衝撃波で伝わってくる。

ギチギチギチギチ

「ひっ!!」

ギチギチギチギチ

「ひっ!!」
近くで異様な音がする…

〜回想〜

彼女は本来司令部につめていた管制オペコであった。

「弾級です。102対空ミサイル部隊迎撃入ります」

「対空ミサイルの残弾は?」

「約10%残り100発です…」

「くっ…間に合わないぞ…大本営に至急補給要請をだしてくれ」

「了解しました…が量産体制が…」

「なけなしのミサイル集めても…足りないか…」

人類は空に対する備えを忘れた…
まさにその通りだったとしかいいようもない。
BETAは地をはって、地を潜って物量にまかせて侵攻してくる。
だから人類は負けていた。
けどここでは、一方方向から、火力が集中できる等、地の利でなんとか押さえ込む事ができてた。
だが今度は空をBETAが支配し、侵攻してきたのだ。

人類の対抗手段としては、地から空への攻撃、対空ミサイル、対空砲等しかない。
切りにいけないのだ。

空を飛んで切りにいくと光線級の餌食となる…

そして、対空ミサイルは生産中止してた…
そのラインを再稼動するのにどれ程時間がかかるだろうか…

上がるミサイルは最初はホークミサイルがあがってたが、
すぐに旧ベトナムのから引き上げてきたS-75、S-125等、
大量保有してた対空ミサイルが打ち上げられていた。

だが、とうとう崩壊の予兆がきてしまった。

「対空ミサイル残弾ゼロです!!」

「対空砲火、火線絶やすな!
此処や後方基地に着弾すると補給できなくなるぞ!」

「は、はい!!」

しかし…

「駄目です!数が多過ぎます!着弾します!」

着弾の衝撃で司令部内に振動が走り女性制服組の悲鳴が上がる。

「着弾した弾級の迎撃に向かわせろ!被害を増やすな!」

「はっはい、フォト中隊、マリーシア中隊は大至急迎撃に向かって下さい」

了解が入り迎撃にでる基地防衛部隊。

しかし、次々と打ち込まれる弾級に防衛網は…
「高射砲車両群…全滅…」

「くっ…」

その時、建物自体に衝撃がはしる。
悲鳴があがる。
「諸君、現司令部は放棄、105補給基地へ移動する!いそべ」
天井から崩れてきた部材に頭が潰されてた…

ますます振動が酷くなり、とうとう壁が崩れ落ちると…
「キャー!!」
「B、BETA!!」
壁を突き破ってきたのは、全長12mの弾級であった。
勇猛に小銃で突撃する男性オペレーター、
しかし、小銃の弾では甲殻は貫通せず、
口わきから伸びている触手が巻き付き…
「は、はなせはなせ!!はなせはな…」
ミチャミチャ…

男性オペレーターは血が滴り落ちる下半身だけの存在になってしまった…

既に殆どの人が退出した司令部の建物を中から突き破ってく…
しばらくすると崩れ落ちる司令部建屋。

外は阿鼻叫喚の世界となっていた。
弾級が30体以上活躍し、
車両は潰され、オペレーター達は徒歩で逃げ惑うしかなかった…

救援にかけつけ、対戦車ミサイルを射出する改造装甲輸送車、
甲殻を貫通し、一匹を絶命させ、そのミサイルの照準を別のに向ける。射出するがそこまでだった…

弾級が上空から飛来着弾し、改造装甲輸送車は爆発する。

直接高火力を持たない別の装甲輸送車には屋根の上にも人をのせ、
離脱しようとしてたが、弾級に乗っかられ…車体こと捕縛されていた。

彼女は、足をくじいてしまった為、走れずに廃墟となる建物沿いに隠れながら移動していた…
それが命を長引かせたかもしれない。


同僚がまた一人また一人捕捉され、触手に捕まり、
助けてといいながら絶命していくのが聞こえる…
恐怖とともになんとしても生き延びねばと…
汚れるのも気にせずに見つからないよう心がけた。


しかし…

ギチギチギチギチ

「ひっ!!」

近くで異様な音がする…

息を潜め、身を隠し…
(早くいって!!)

と念じたが……

ニョキ
と、目?を伴う触手が伸びてきた。

それに見つからないように更に身を伏せる。
もう顔はあげられない……

静かに呼吸をし、音をたてずにじっとふせる。

心臓の音が脳に響く…
(静まって!静まって!!心臓!!)

……
どの位たったろう??

まだ爆発音がする…
(いつまでもここにいたら危ない…10分位たったよね?)

恐る恐る顔をあげると……


目の前は何もいない…

ホッとし、早く司令部跡地をはなれようと、

ガラッ

足から瓦礫が崩れた瞬間、

シュ
「きゃぁぁぁ」

触手に巻き付かれ、
「いっ、離して離して!いたい!!」
がっがっと引きずられ、地面にあたったところから血がでる。

そのまま弾級の顔面に持ってかれ、
大きな口がくちをひらく…

「ひっ!!」

彼女の脳裡にいきながら咀嚼される光景が浮かぶ…
彼女が自由な手で触手を叩くがびくともしない。
が、固い物が手にあたる。腰のポシェット内にだ。

彼女の右手はポシェットを急いであけ…中身を取り出した。
左手でピンを外す。

「これでも喰らって!!」

彼女の手から投げた手榴弾は弾級の口に…入って、

ドウゥ!!

弾級の口内で爆発する手榴弾、しかし近かかった。爆炎は彼女に……

……

弾級は直接水路を超えて司令部や後方を狙ったが、
戦車級等その他のBETAはまだ水路への侵入を阻止できていた。
水路沿いの砲撃陣の踏ん張りによりである。

ここで特に踏ん張ってるのが対戦車砲や機銃トラックであった。

水際に身体を隠す陣地を掘り、少しでも光線級に対して身体を晒すのを避け、
土嚢を積んでいた。

ここを突破されたら後がなく、不退転だから可能であろう。

対戦車砲は、アフリカに退避し製造開始したクルップ社産の120mm砲であった。

野砲値段にて1門18万$と低価格で、同値段で戦車1つ揃えるのに野砲は50門近く揃えられる。
逃げれはしないが砲火力あげるのに絶対阻止線をもつ大東亜連合は飛びついていた。

性能もまずまずで最高毎分20発までは放て、
直射なので迎撃されにくい。

ラインメタル社の同mm車載戦車砲より威力も高く、
あとは生身の人間次第であった。

万が一光線級に狙撃されても砲弾費用と遺族年金含め25万$ですみ、
戦車の場合は一気に1000万$の損失及び戦車兵をまた教育しなければならない。

そう考えると対戦車砲に飛びつくであろう。


「絶対渡らさせるなっ!」

「残弾60!!」
土を掘って作った砲弾庫から、砲弾を手運びで装填した給弾手の一人が叫ぶ。

「給弾車は!?」

「もう間もなく!」

水路に詰め寄るBETA群に向かい絶え間無い砲火があがっている。
突撃級の前衛陣は阻止し今は中衛、
時たま光線級の光線が別の対戦車砲等に突き刺さるが、
それ以上の砲撃により阻止できていた。

だが…

「ギャッ!」

「な、なんだ?」

「と、投石だぁぁ」

「あたるとヤバい!」
彼等は鎧や盾を装備する中世兵士ではない。
ましてやかなりの速度があり命中したものをみると、
服は肉ごと削げ落ちていた。
ヘルメットに命中した者も倒れている。

「何故石が?」

「知らねえよ!!」
上空から石が砲撃陣地へと降ってくる。

防ぐ物はなく次々と負傷したり死亡したりと…

砲火の数が少なくなり、水路際で立ち止まっていた戦車級が、
一歩水の中に足を踏み入れ、水路の中へと身体を沈める。

要撃級も一歩水の中へと歩みをすすめ…


2001年11月15日未明

次々飛来してくる弾級…
また周りはBETAに囲まれていて弾幕をはり、
かろうじて生き延びている部隊がいた。

「きやがった!!」

『くそっ、あれを撃ち落とさないと!!』

彼らの部隊に向かって飛来してくる弾級…
着弾計算結果が瞬時にでる…5時間程の戦闘で多大な犠牲の元得られたデーターであり、
カウンターの形でぶ厚い正面甲殻を36mmが貫く事ができるチャンスである。

「残弾撃ち込むぞ!!」

『落ちろ落ちろ!!』

『残弾0!!』
『こっちもです!!』

「くっ!」
円の内側の対空攻撃担当していた機体からの報告があがる。
その時…
『レーダー反応あり!!こ、これって…』

レーダーに出撃したアンノンの数々その数千以上…

「高度がある!!…ミサイルだ!!」

『馬鹿な…この数全てがミサイル?』

レーダーに映ったミサイルは頭上を通り越して飛来中の弾級、に突き刺さり爆発、
遅れて光線級のレーザーが上がり、迎撃されてくが、
かなりの数がBETA群に着弾した模様だった。

『シエラ06』

「ああ…」
またもやレーダーに感…同じ位の量のミサイルが降り注ぐ模様だ。

「光線級のレーザーがミサイルにくぎ付けになる、その瞬間後退するぞ!」

ニ巡目のミサイルが、降り注ぎ、
幾多もの光が打ち上がる。

「今だ!!」

跳躍し離脱をはかる僚機達、しかし…

『シエラ06!!』

「へっ、跳躍装置損傷うけてよ……てめえら生き延びろよ!!」

『シエラ06!』

「いけ!!」

程なく彼の機体はBETAの海の中にきえいった…

……

105補給基地を護っている部隊がいる…


海岸沿いだが、もちろん撤退できない。

かれらの後方にはまだ避難できてない民間人もいる。
覚悟を決める整備兵、基地要員達…

そんな中、突如として前線方面に大爆発がおきる。

「どうした?」

『砲撃です!砲撃!!大量の砲撃です!!』

「ばかな…我が軍の艦船は補給しにいったから間に合わないのに…」

『大量にBETAが消滅していきます!!』

光線級のレーザーが上がる線量以上に物量にまかせた砲撃がBETAに加えられる。

次々とBETAを示す赤点が減っていく…

『とにかく援軍がどっかからきたんだ!!踏ん張れ!!』

==派遣隊旗艦==

「遅れた分砲撃支援絶やすな!最大戦速」

「出てます!!」

「あと上陸予定地点までは?」

「5kmです!!」

「ハッチ開け!、上陸と同時に射出、援護体制をとる」

==105補給基地==

砲撃が加わり、侵攻していたBETAが次々と消滅してき、
今相対しているところだけ支えれば…
が、限界をとっくに超えてた。
弾はなく、近接格闘に長けてる帝国軍ではないが為、
友軍マーカーが一つ一つ消えていく……

そんななか…
「あ、あれはなんだ?海上方向!」
海上から数珠繋ぎ状の物体がみえてくる。

海の上を爆走し、そのまま基地横の砂浜海岸に乗り上げると…
見たこともない戦車を吐き出してきた。

『こちら異世界軍派遣隊、救援しにきた!!
補給物資たんまりあるぞ!』
上半身裸の兵士がM61らしきガトリングを持っておりて展開してく…

「た、助かったのか?」

『み、みたいだな…』

救援感謝する。が徐々にだが無線上でながれはじめた。

『とにかく補給物資あるなら補給してもらわんと』

「ああ…」

満身創痍の機体を数珠繋ぎの船らしきのに補給受けに向かう。

==横浜基地情報室==

「なんとか間に合った状態だったのか…?」

[だね]

「……正直遅れてたらやばかったな……」

[特に後方を掻き回す弾級が1番痛いね。撃ち込まれたら…だし]

現地からのリアルタイム状況があがってくる。
既に、砲撃開始時の大東亜連合軍の損失率は甚大なものになっていた。


救援活動終了後…
残存有効兵力8%の壊滅状態に陥っていた。
死者は5万人を超えていて、内後方支援担当が約35千人、
衛士の戦死者が800人を超えていた。

[大東亜連合から、戦力を回すから、
それまで駐留してほしいって要請きたね]

「まぁ…だろうな…今大隊規模でも支えるの地獄だろうし…」

[増援おくるよ〜。あと2001式を、500両無料納品しておくね]

「ああ。あ、そうそう…あと他には戦線いくつあったっけ?」

[ソ連、スエズ、あとドーバー海峡、ジブラルタル海峡、樺太も危険だね。
他は距離的に間引き作戦をしないかぎりは大丈夫かと。
侵攻時には完全に上がらないと駄目だから]

「さいたま級を各戦線に派遣し対空支援しとかないとやばいか…」

[ここまで生産が落ち込んでたのを、見落としてたからね〜]

人類は長いBETA戦で、使う必要のなくなりつつあった対空ミサイルの生産を打ち切り、
より地上攻撃へシフトしていった結果がでてしまった…との事だった。

また対空ミサイル自体の生産コスト、材料も馬鹿にならないものがある。

まだ対小型BETA攻撃に地上攻撃へシフトした対空車両を、
再び対空攻撃に転じた方が早いというものである…

「とりあえずクラ戦線に派遣した、派遣艦隊から各戦線に抽出してくれ。
足りない分は佐渡から回して補充分を増産の形で補おう」

[了解、マスター]

……




寸劇風後書き


ナギ少尉「久々の人類不利の戦場みたいね」

作者「だろうな〜」

ナギ少尉「ね、作者はどのように考えてたの?」

作者「まず弾級の迎撃に旧式になった対空ミサイルは、2発は必要なときもある…一応今回は弾級が1500匹な」

ナギ少尉「うん」

作者「で今回は師団規模総数15000、弾級は兵士級、戦車級、闘士級から10%をもらった編成なんだよな」

ナギ少尉「ねえ作者それでいくの?」

作者「あ号に聞かなきゃな〜あ号どうなんだい?」

あ号「……その……通り…に指示…した」

作者「サンキュー…というわけだ」

ナギ少尉「これ以上BETAの強化はまずくない?早くあ号を…との意見あるけど」

作者「現状あと考えられるのは、
物量的砲弾に対しての対策とるかなぁ…なんだけど、
まず考えても有効にはならないね…
考えてもいたんだけどね」

ナギ少尉「作者…」

作者「通称盾級…要塞級の改悪型で、
ボディの上に巨大な傘状の盾をつけてんの。
圧倒的砲弾で1分は耐えられるかな…
その間にしたを中型BETA達が通りぬけるんだよ。
ただしおもすぎで時速10km、ウホッいい的。

あとは…ミサイルに対抗する型もまたでそうかもね…」

ナギ少尉「人類はどうなるのよ!!」

作者「ま、まぁこの次のBETAの改良型が出た時が勝負?
カオルはとりあえずの対策をとったから安心して、
スパン通りだと2002年1月下旬占拠目指しているみたいだし」

ナギ少尉「本当にハッピーエンドいくのかしら??…さて次回はあ、またいくの?」

頷く作者

ナギ少尉「では次回おたのしみにぃ」

H25年9月再改稿



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