第140話『大帝国編5 GPM山口戦編3 ドクツから再びGPM山口』


マレーの虎を後にしたルーロスはエイリス帝国領ベトナム星域へ…
「な、なんでちかこれは…非常識でちよ!」

「あ〜雨ね」

「へ?あ、雨でちか?地上でふる…何故宇宙空間で?」

「うん。超常現象?ぶっちゃけ彼女のイベントこなしてないからわからねぇ」
というわけにもいかない…
一言超常現象ともいうか…一瞬で着ていた服が自室に等…
要は神の力の暴走によりそういった現象がおこっている。
彼女の特殊的な暴走能力は宇宙空間ばかりか、
空調のととのった艦橋内や部屋内でもおき、
共生の力で強制的にそういった力が発生しているという事で…

「この豪雨で全種類の攻撃の威力が落ちるから通りにくいんだよね」

「確かに…」

この星域への侵攻は戦域が2つで、守備艦隊数は6個艦隊だが、
特にフェムがいる戦域は局地豪雨によりダメージの通りが敵味方とも半減、
マレーの虎が安定以上は必須といえよう。

更にエイリス帝国軍は基本編成にこの先バリア艦というビーム攻撃を防ぐ艦を混ぜてくる。
レーザー攻撃が300まで吸収されるシールド発生艦であり、
300以上の攻撃を1射で与えるか他種攻撃が必要だ。

他に攻撃を防ぐ艦種はミサイル攻撃に対してはジャマー等による妨害艦、
航空攻撃に対しては対空防衛専門艦の防空艦等の種類がある。
唯一防げないのが直接質量を撃ち込む鉄鋼弾であった。

またこの世界では命中回避の概念がほぼない。
命中に関しては照準あわせればほぼ必中であり、
回避に関してはGの限界を超える機動をしなければ避けられるものではなく…

そういった意味では無人運用AI艦、単艦編成運用艦夕張が良い例だろう。


フェムが日本帝国軍提督になったあと、耐久力が無駄に高く攻撃力がない廃棄コロニーの活用がいきてくる。
単純に2倍…単艦でHP900が1800になり更にHPが高い艦種が入るとまさに浮沈艦となる。
挑発艦等もいれて盾として特に防衛戦で活躍するだろう。

「次の星域いくでち〜」

……

エイリス帝国領インドカレー星域…
東インド社の拠点がある。
エイリス帝国は世襲制の王室星間国家であり、ワープゲートを発見した国であった。
先行者として様々なワープゲートを発見し、
占領した星域からの資源でこの世の春を極めた。

ガメリカが独立し陰りを見せていたが、
それでも本土以外に9つの星域を抑えていて、植民星域は現時点では世界一であった。

ただし、総督に派遣される貴族階級の腐敗が酷くなっていて、
先が見えはじめてくる。

このベトナムならまだ2つの戦域に6個艦隊なのでバリア艦があろうが力押しが可能であろう。

だがインドカリーまでくるとバリア艦が二個戦隊で編成され、
600までのレーザー攻撃を無効にされ、編成に悩ます結果となってくる。

更に2戦域を攻略すれば占拠はできるが、資源確保や調査フラグの戦域を見逃すのも…な為に、
戦力充実して攻め込みたい。
防衛艦隊は4戦域に渡り宇宙怪獣入れると10個艦隊となる。

特に先制攻撃の空母とHPある要塞の組み合わせの戦域2が痛いだろう。

宇宙怪獣以外はレーザー主体で、この後もそうだが、
四国、ラウバウ、マイクロネシアを抑えてベトナム占拠できてれば、
この頃にはバリア艦が開発できていて、
ベトナムでなく先にハワイを先に占拠できていれば、
元が出現するが処理すれば開発できよう。

ドクツ救助目指さない限りはある程度は時間があり…

戦力を整えてから攻め込みたい。

「後々考えると設営はカレー店舗一択なんだよね」

宇宙神象を倒すと、店舗数増加で資源が入手するイベントが頻繁するようになる。
勿論宇宙神象を倒しイベントをおこさなければならないが…

「戦艦クラスが建造できるレベルすら手に入るし」

「戦艦クラス建造資源がでちか…侮れないでちね」

またこの星域から砂塵が吹き荒れる事になる。
「宇宙空間に砂塵でちか?」

「惑星上から巻き上げられたのが戦域空域に滞留しちゃうが正しいかな…
この砂塵で近接しなきゃいけない鉄鋼弾とエンジントラブル多発の戦闘機が70%減ね」

「成る程でち…」
また耐久性、火力の高い要塞がこの星域にはある。
インドカレー店の調査フラグ惑星を宇宙神象が護ってるので撃破必要だし、
資源確保の為私設艦隊撃破も必要であった。

「あとここを占拠するとウーシャから救援要請はいるんだよね」

「救援要請?物騒でちね〜」

「ま…水が汚れてなんだが水生人だから何故水槽に?と思うが」

「次星域いくでちよ〜」

……

アラビア星域…名の通り中東がモチーフの星域である。

上手く星間ネットワークに繋がったものだ。


ここを30turn以内に占拠するとモンゴル星域が出現してなかった場合出現し、
元が旧中帝国領域を強制占拠してしまう。
ハワイ占拠で起こしてしまった方が主力移動の面でやりやすい。
もしくは元を本土で防衛するのも一興。

何しろあと一つでドクツを助けられる筈だ。

そうでない限り多分ハワイ占拠で発生させていよう。

防衛艦隊は魔法による召喚で艦隊を編成し補った戦域があるが、
エイリス側はレーザー主体攻撃でやりやすいはずだろう。

「レーザー艦泣かせだよな。あとは…ソープ帝国への航路があるな」

「ソープ帝国ね〜泡?」

「大人の時間さ…ま、実際にトルコ人から抗議がきて変わったのは有名だからなぁ」

「次の星域にいくでちよ〜」

……

スエズ星域…スエズのお隣りは地中海挟んでイタリアと思うが、
ワープゲートは北アフリカ方面へと続き、
ドクツまでは後3つであった。

ここの防衛艦隊はイベントの影響力により戦力が違ってくるが、
加入フラグが違ってくる為に通常時でだが…
潜水艦に頼った攻撃はここからは厳しく、対潜航空部隊が登場してくる。

更に別戦隊に強力な航空攻撃部隊、
連続攻撃はなってくる要塞と…戦力を考えてせめないと、
かなり痛い目にあう。

ドクツ救援を考えるなら大人しく弱体化したとき…
それでも航空攻撃が痛い為に対応手段が必要であろう。攻略後は…

「おっ○い神社一択だな」

「おっ、おっぱ○神社でちか?」

「後々に艦船、零式クラスが手に入るイベントあるしね」

「神社で艦船でち?」

「貰えるんだよな。零式艦クラスの強ささ。
後はとりあえず防空艦と挑発艦、バリア艦は必須だな」

「ち、挑発艦?」

「怒りくるって必ず狙ってくる艦、被害担当艦さ…
大帝国ではキモだね。作ると作らないでは全然難易度が違う」

「へぇ〜…次の星域いくでちよ」

……

北アフリカ星域…

現在はエイリス帝国の混乱をついたイタリン共和国が占拠中である。
後にエイリス帝国が占拠し直すが、スエズを突破した戦力であれば、問題ないだろう。

今現在はイタリンが占拠してるが脳天気な為に救援にきたロンメルが捕われて…

「ま、いずれくるが軍事基地かなとは思う」

「いずれって?同盟じゃないんでちか?」

「ま、まぁ…エイリス帝国に再占拠されちゃうんだよ」

「そうなんでち?」

「理由は次の大ローマ星域でわかるさ…
次にいってくれ」

「ワープホール突入するでし」


……

大ローマ星域へと到着。
お察しの通り後1つであった。
ここを攻略する時には既に連合側へと降伏した旧イタリン軍含むエイリス軍な状態な筈だ…
なので防衛艦隊については割愛しておく。

「パスタの星域でち?」

「いや、ポルコ族の身体でつくるハムが有名だな」

「身体でつくる?」

ムッチリーニ総帥が統治しているイタリン共和国帝国の本国。
国民の男性はポルコ族が8割イベリコ族が2割という割合だ。

ポルコ族は男性のみの外見子豚の愛くるしい種族である。

イベリコ族が外見大型の豚である。

「つまり…共食い文化?」

「かもな…だが女性は何故か外見普通人間だ」

「男性のみ染色体ででちかね?」

「で…軍も豚と黒ビキニ党で占められている」

「はい?」

「黒ビキニ党が提督に収まってるね」

「な、なんでちか?」

「名の通り軍服がそれで、採用基準が容姿端麗能力不問」

「え、えーと…成り立つんでちか?」

「勿論弱体化の一方だね。これもムッチーニ総督の決めた事」
お祭り騒ぎの政策がとられてばかりで良いの?の国である。
率いているムッチリーニ総帥が根が善人でだからしょうがないと言えば…かもだが…

荒廃している国なら政治とるなら誰でも一緒じゃね?から、
だったら可愛い人がという事により、
ムッチーニ総督が楽しいかなぁ?との動機で出馬し、
あれよあれよというまにトップ当選した。

ファンシズム…アイドル崇拝思考という政策により国が運営されている。
それはお隣りドクツにも言えたが…

「つ、次にいくでち」

……

目的地ベルリン星域についた。

第一次世界大戦での負責から復興しかけたところで世界大恐慌が起き、
ドクツも巻き込まれたがファンイズムで当選した、
アイドルレーティアの天才ぶり施政によりドクツはたった二年で持ち直した。

ベルサイユ条約を破棄、賠償金を放棄し軍備を増強、
ジャイアン、北欧を開放し、
工業星域として発展して今やドクツ艦艇のレベルは他国家よりも高くなっている。

「トップ次第でかなりかわるでちね」

「その通りだね…どっかの総理もさ…
何故〇泉元総理は引退してんだか…
後釜も全然駄目だし、政党かわっても…」

「ま、マスター?」

「ああ悪いさて…じゃあ…ドクツ艦取得しに行くか」

「はいでち〜」
惑星に突入し降り立ち、ドックにてドクツ艦の技術取得後、楔をうち…


==ガンパレードの世界==

「宇部の市民病院へと向かいます。皆さん乗車お願いします」
2台のトラックへと医師、看護士がウォードレス着込んで乗り込んでく…
それに護衛兵が乗車し…
「出発!」

彼等彼女らは下関に上陸した幻獣勢力の侵攻で避難してきたり、負傷し後送された兵士の治療をおこなう為に、
急遽徴集された人達である。
強制ではなく承諾での従軍となる。


その医師団のせた車両が鹿子近辺を通りかかる辺りで停車した。
「着いたのでしょうか?」「どうした?」
「前が塞がってて路肩に寄せないと無理かなと…」

「は?」

「どうやら下関の撤退か…宇部が落ちたかもですね」

「宇部が落ちた?」

「とりあえずこれからについて無線確認しましょう」

「確か…市民病院には200名以上患者さんが」

車両を路肩によせ、退却しつつある車両を邪魔しないようにすると…
突如として車列で爆発が…

「えっ?」


次の瞬間、
「キャァァァ」「うわぁぁぁ」
車体が跳ねたようにシェイクし……

……

カオルは世界扉を渡り再び山口戦の時間へと降り立った。

飛ばした時間あたりの死者の回収に…

(とりあえずは…)

貴重な医師団を巻き込んだ死者の回収に…

……

(お〜死者が出てるわ)
きたかぜゾンビの大群が退却する車列への襲撃を行っている。

対抗手段の零式や対空戦車がないかぎりこの真っ只中での襲撃は、
一方的に空にいる幻獣が有利になる。

一通り車列に襲撃し動く物がなくなったのを見たきたかぜゾンビは、
悠々と次の標的を探しにさっていく…

カオルは回収に地上へ降り立つ。

ここいらの死体はゴブリンが遊び5体満足な状態のままでは見つからない。

また僅かながら瀕死の状態でもそのうち衰弱死してしまう…

カオルは分裂し…
(よ〜し、回収に回れ〜)

(おー!!)×多数
100体以上のカオルが戦場跡を回る。

(ん?あれが飯嶋か)
車体の間に俯せになって気を失っている人物が確認できた。
(お〜どれどれ?)
(ばか、物語のキー人物だぞ余計な手を出すな)
(え〜触っても)
(駄目だって)
(真面目にやれ分裂体D7)
(へ〜い)


カプセルが警告音をだした。
(ん?あ、駄目か)
蘇生可能時間をオーバーしている。

最初は僅かながらだが、そのうち…
(回収終了、瀕死の者はいないよね?
蘇生不可は元の位置に戻してあげて)

警告音が立て続けになりだして、
この戦場跡での回収を打ち切る事に。

カオルは合流合体すると次の…



宇部が陥落し幻獣勢力は東へ東へと、
潰走する人類勢力も東へ東へと進む。

だが…
「まだ市民が避難できてないだと?」

「はい…時間かかると…2時間はほしいそうです」

「第1021中隊総員降車!!」

「きさまら…」

「ここはわたしらに任せて先に行って下さい。
先に行って岩国基地の部隊と合流し体制を立て直して下さい」

「俺ら…こんだけ減りましたし、戦友に会いに行きたいですからね」

「すまん…」
武器弾薬が無言で沢山おいてかれる。食料もだ。
残る者に対して餞別であろう…

「よし塹壕を構築するぞ」
彼等が塹壕構築するなか…撤退する部隊の最後の車両が通り抜けてく。
まもなくだ…

ウォードレスのパワーアシストで簡易塹壕が作られ小隊機銃が設置された。

ザワザワ
不気味な音が近づいてくる。
「構え!!」
幻獣の先頭を務めるゴブリンが姿を現した。
そのゴブリンは海の如く大地の隙間が見えてない。
「てぇー!!」
小隊機銃の火が放たれた…
……

「避難出来てない地域にきてしまったか…」

「第151大隊下車!」「第152大隊下車!」次々に負傷した兵士達が降りていく。
「阻止線を構築する。散会!!」

「あいた車両を市民の避難に充ててください」

「ああ…すまん…」

彼等は4時間後に幻獣の海に消えていった…
だが、その貴重な4時間で民間人の避難を無事に終える事ができたのを記しておこう。

このように遅滞戦闘が行われ数多くの自衛軍兵士が大地へと散った。

だがこの遅滞戦闘で宇部市以東の住民の避難は有効的に行われ、
西日本の巨大都市広島へと避難していく。


カオルは遅滞戦闘で自発的に残った塹壕を回っていた。

……

簡易塹壕で壁を背にしスコップでゴブリンと対峙している女性兵士が塹壕内にいる。

彼女の前にはかち割られて消えてく死んだゴブリンがいるが、
それを取り囲み数十匹以上のコブリンが襲い掛かかろうと固めている。
この塹壕内の同僚は既に死体となって回収済み、

残りは彼女だけであったが、
「はぁはぁはぁ…一分一秒でも、長く生き延びて、足止めしてやるんだから!」

飛び掛かってきたゴブリンをかちわる。

コブリンがトマホークを投げると、スコップで叩きおとして、
中々死にそうにもない。

既にこの塹壕内にゴブリンが雪崩こんできてから30分以上彼女はまだ生き延びていた。

だが30分以上命のやり取りを続け疲労の極みに達し、
ふらついた所をかちわられ…

そうになる前に救助した。
ゴブリンは不思議がってたが…
別の標的を探しにいく。



避難が行われ無人となっている那珂町のある盆地…

幻獣の先頭集団が表れ、長距離砲撃が始まった。

山の上から曲射線を描き撃ち込まれてくる砲撃。
幻獣が苦手とする山中のいたる所に砲台が作られ、
また野砲、自走砲が運びこまれ砲台陣地となり撃ちこんでくる。
その数那珂町近辺だけでも500は下らないだろう。

人類側の大動脈を辿り東へと進んできた幻獣だが、
トンネル爆破等おこなわれここ那珂町に集結しつつあった。

つまりここからが人類の反撃への一歩である。

しかし砲撃の嵐の中でもじりじりと幻獣集団はすすみ、
外殻陣地の攻撃ラインへと…

那珂町外殻陣地の役目は一つ、
なるだけ集団を足止めし、砲台陣地への補給を長引かせる事。

今も砲台陣地への弾薬搬送は続いている。
幻獣集団が突破すれば陸の孤島となる各砲台陣地。

その補給が長続きすればするほど弾薬は補充され継戦能力があがる。

先程も書いたが、砲台陣地はすえつけの固定砲台だけでなく、
山口戦が勃発して各地から急遽集められてきた自走砲等も山地に運ばれた。

だが75式自走砲が車体内に28発分の弾薬しか持ってない。

リアルの自衛隊の弾薬供給車も約60発…

継戦能力が1分間に6発発射して実に5分と車体内弾薬は切れてしまう…

そういったわけで自走砲に供給する弾薬を前線まで運びこむ。

1時間に砲身過熱を冷ます為、車外から納入する為50発と仮定して一日休まず撃ってに1200発、
休みながらとして800発、
それでもあくまでも一日分の量であり一台分の量である。

野戦砲は手作業で装填する為1時間あたりは約25発と少ない。

迫撃砲は装填が容易の為かなりの発射速度がある。

とりあえず積載する分だけ運んでも、
連続的に撃てば一日たりとて持たないであるのはおわかりであろう。

さて何故固定砲台陣地にそんな大変な量の弾薬を、何故備蓄しておかなかったかというと…

固定砲台なら中で居住していてちゃんと弾薬管理してるんじゃ?と思うが、
固定砲台陣地も普段は非常駐。

常駐であれば弾薬を管理できるが、普段は後方の岩国要塞支援の為の砲台であり、
最前線の常に警戒すべき砲台でもあるわけでもないし、

その為生活物資等を常に供給する常駐にできるわけでもなく…
今現状東坂運輸頼みなのがわかる通り、
常日頃お金が必要であるからできない状態である。

その為非常駐であり巡回のみで、何時かはくるだろうとして予算注ぎ込みぽっしゃった程悲しいものはない。
また生鮮食品等使用できる期間もあるし…
ましてや保存食も保存期間は一年二年物であるし、
戦闘中に食べ物で腹痛を起こさせる本人死活ネタ等提供できるわけもない。

さて非常駐なら砲台の射程に民間人が多数生活しており、そんな無人の砲台に弾薬を置きっぱなしで、
共生派に占拠されました。
おいてある弾薬を使われ大惨事になりました〜

というわけにもいかない…

その結果幻獣を止めていてばかすか今も砲撃をしている間に、
砲台陣地への人海戦術による搬入は続いており、

各砲台陣地に今でもせっせと東坂運輸の弾薬宅配便が車でいける範囲の所までいき、
そこから人の力で陣地まで担ぎ上げていく。
陸の孤島になる前提で食料弾薬医療品などをせっせと運びこんでいってるという状態だ。

繰り返すが、一分一秒でも長く阻止できれば…
より長く継戦できる。
その為の遅滞戦闘がこの外殻陣地に与えられた任務であった。

日本を守る為に…
命をベットしての不退転の覚悟を決めて…

「うおおおお!!」

「なろなろなろ!」
那珂町の外殻陣地は準備期間があった為充分な武器弾薬が運びこまれている。
だがその豊富な武器弾薬があっても…

「うわぁぁぁ」

幻獣の足をとめられずに海に消えかけていた。

「ここはもうだめだ自爆するから貴様らは後方へ走れ!!」

「隊長!!すみません!」

一つの陣地から後方にあたる次の陣地へと走りだし、
その陣地を襲っていた幻獣がさらに雪崩こんできて…

「てめえらきえてなくなれぇ!!」
カチ

轟音と共に陣地にしかけられた爆薬が爆発し、
多数の幻獣が消えていく…

一分一秒でも長く補給させる為に命をベットした闘いは続いてく…


カオルはその消えゆく命を救助してく…


……

「ふう…大分救助できたかな…じゃあ帰るか」

カオルは世界扉を唱えて…




寸劇風後書き

ナギ大尉「復帰後第三弾、ナデシコ世界から再びGMP山口戦へ…をお伝えしました〜」

作者「といってもかなり前にはできていたんだけどね…」

ナギ大尉「へ?いつ校了してたのよ?」

作者「え…え〜と…8月中かな?」

ナギ大尉「なんでこんなに時間かかってるのよ!」

作者「そりゃ…1話から改稿してたらの時間だし…」

ナギ大尉「…まぁいいわ…で…今回は相転移砲取得と、
GMP第六世代の救助にまわったのね…」

作者「そうだね。ぶっちゃけ陸戦はターミネーター達とためはれる人員だろうし」

ナギ大尉「制限なしの烈火ででしょ?」

作者「ああ、そうだね」

ナギ大尉「なら烈火の中身がターミネーターにしちゃえば?」

作者「……多分無理だね」

ナギ大尉「え〜」

作者「人工筋肉が動かせんとおもうし、
あとは外腕もね…」

ナギ大尉「…ボン太君の中身がターミネーター」

作者「いけ…いや外骨格のボン太君が壊れるね…
それにこの回はボン太君でてないよ」

ナギ大尉「…第六世代だけか…で、救助してまわったようだけど…どれくらい救助したの?」

作者「さ、次回複数の世界から帰還お楽しみにぃ」

ナギ大尉「ねぇ何人救助したの〜?」

H25年9月改稿



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