第159話『PD編14 ブロックバスター』


6月は10の作戦に参加する程多忙を極め、
ほぼ半分を戦場で過ごす程であった。

流石にこの作戦参加状態では隊の稼動に支障をきたすと上告し、上層部は受け入れた。

主攻軸から外して本来の特殊作戦任務に戻し、
作戦間隔をあけての休養を兼ねようとしていたのだ。

幸いラウンドアップ作戦にて橋頭堡が確保でき、
主戦力も回復できようとしていた。

火消し的役割を押し付けられそうにもなく…

夏前なのにぶっ倒れた整備士達の回復を期待しつつ…

そんな時期にカオルはでてきた。


早速のハンガーに潜入…
居並ぶ機体群の前に四脚の機体等がいる。

試験機救出作戦において、
救助した試験機をそのままドールズに配属させた形だった。

その機体の一つ、XE-10装甲支援歩兵、砲撃戦特化型である。
通常型では安定できない大口径大威力の砲撃をこなす為に、
下半身を機動力をなるだけ確保しつつ、
その衝撃及び安定性を確立させた4脚タイプの機体である。
アタッチメントは大口径のになり今までのと互換性がない。
専用装備にCSX-175キャノン、GCX-210EHCがある。

その他まま配属された機体は、
XB-10装甲歩兵、ノーマルタイプ。
X5とのコンペンションに負けてしまったX-10機体ののベーシックモデルであり性能面では高かった。

負けた原因に新兵にとってはAI全面補助がないのが厳しく、その面で正式採用は見送られた機体である。

専用装備にNGL-23グレネード、NMS-2両用ミサイル、
NCS-88Mキャノン、MGS-30ガトリング砲等がある。

XC-10装甲格闘歩兵、強襲格闘特化型。
C型は格闘戦専用機体タイプであるが、
このXC-10もあますことなく格闘野郎の如くの機体である。
専用装備にNCS-1スパンカーがある。

XD-10装甲隠密歩兵、潜入特化型。
今までにないタイプの機体である。
頭部を排除してまでの極力まで隠蔽にこだわった機体である。

だが隠蔽にこだわった結果、アクティブセンサーはもとより、
武装面でも貧弱になり、XB-10の専用装備の一部を使える次第であった。

XF-10装甲狙撃猟兵狙撃特化型。
このタイプも今までにない機体タイプであり、
その名の通り狙撃に特化した形である。
専用装備に必中長射程SV-DRスナイパーライフルがある。

の各5機の試作機であり専用試作兵器がもたされていた。

(あとは…)
回収しわすれてたM6RS自走ロケット砲、
AC157とF261を取得し…
基地守備隊からM-16主力戦車、C28大型トラックを取得、

カオルは再び世界扉をわたる…

……

西暦2652年8月

中央戦線はメリーキャリー奪還した事により、
橋頭堡が再び確保され、オムニ側の反撃の準備は整いつつ、
各地でもオムニ側がおしはじめた。

しかし対するサイフェルト軍は中央北部を中心に戦力をあつめていて、
そう簡単にはくずせそうもない…

だが内通が成功し、重要拠点を守備していたサイフェルト軍から、
投降部隊がでて戦局は傾きはじめた。

軍事強行路線を走ってるサイフェルト独裁国といってよいだろう。
低年齢も勿論だが人質をとり強制的に反抗的人員も動員し、
また元オムニ領の人員も強制的に積極的に動員していた。

それ程第二次サイフェルト戦役にかけていたが、
一時的に戦力は増大するも、戦局が不利になれば不満の狼煙はすぐにあがる。
その為の強制収容所であり…
人質であった。

人質となるのは彼ら彼女らの身内である家族であり、
その家族の救出と安全な移住と引き替えに投降を打診してきた部隊は寝返る事となる。

この投降劇は影響をかなりの範囲で広げた。


士気が高まったところで…中央戦線司令部は大規模的な打通作戦を敢行し、
戦線の押し上げをはかろうとしていた。

再編が早かった中央南部部隊を主力に打通作戦は行われ、バーニーパット、アムラート山脈、
ファーグニール山脈の奪回及び、
サイフェルト第二の工業地帯カグライシ盆地までの進撃路の確保を目的としていた。

ドールズ達は戦局をより有利にすべく、打撃戦隊的働きではなく、
本来の特殊任務的活動に従事する事になる。

政府高官息女を救出したり、
山間にいる観測部隊の撃破で主力本体の挟撃をたすけ、
海岸沿いのレーダーサイトを爆破し南部戦線からの、
増援の海岸上陸をたすけ、
輸送部隊の安全確保の為機甲ヘリの部隊を叩き…

中央戦線はドールズ達の動きによりオムニ軍有利に働き、
打通作戦は成功しつつ、目的地カグライシ盆地になだれこみつつあった。

だが…

『統合本部より出動命令がかかった。
ドールズはブリーフィングルームへ集合せよ』
警報が鳴り響き集合のアナウンスが流れる…

……


「この中央戦線での戦いも終局を迎えようとしている。
打通作戦は成功し、友軍はカグライシ盆地に雪崩れこんだ。
敵の増援も、こちらの追加戦力によって動きを封じられ、もはや攻勢に転じる事は不可能だ。

だが、敵は想像以上に質の悪い足掻きを選択してきた。
カグライシ盆地とミドウヅカ山脈の中間地点に、He3核融合発電施設と、そこで発電された電力を貯蓄するための超電導コイル型蓄電施設がある」

「確かサイフェルト側資本の発電施設ですね」

「そう、その蓄電施設を敵は超電導コイルを通電状態で爆縮し、
核爆発すら比較にならないEMPバラージで広大な範囲の電子機器を焼き殺すつもりだ」

「え?うそっ…」
「レンジでチン処じゃないぞ…」

「この蓄電施設は半径1kmの正円で常時150Gwの電力を蓄電している。
規模と性能限界からバラージの影響範囲を試算したところ、ご丁寧にカグライシ盆地全域が収まる。
実行されれば敵味方問わず装備を鉄屑に変える事だろう」

「近くにいた人間も焼かれるわね…勿論作動させた人物たちもね…
50km範囲位は生きながら焼かれるかしら?」

「ああ、大体その位だろう。敵はかなり以前から、もしかすると開戦前からか、この特大規模EMPバラージの用意をしていた節がある。
でなければこの規模でここまで用意周到に準備ができているとはおもえない。
元々、最終防衛兵器として考えていたのかもしれないな。これならまだ核のほうが可愛げがある」

「ほんと…」

「とはいえ、わざわざ敵の思惑につきやってやる義理はない。
起爆されるまでの時間は少ないが、我々ドールズの全力でもってこれを阻止する」

「ところで我が軍の動きは?」

「万が一の作動した場合において全体的には後退中だ。
空軍は鉄屑どころか墜落してしまう為出動はしていない。
よって今回は支援攻撃等は一切なく、我がドールズのみでの攻撃となっている」

「目標の情報を…」

「目標の起爆施設は工場を再利用した形である。ただし停止装置を作動する関係上、
工場内部においてはグレネード弾による建物の破壊には注意しろ」

「殴りにいくしかないね」
「私の出番か」
「殴りにいくよ!」

「守備隊の情報はわかります?」

「守備隊はサイフェルト軍第一親衛隊との情報だ。
総勢2個大隊規模で起爆施設守備に向かっている。
我が方に情報取得したのを感づいたもようだな」

見回し…

「他に質問ないな?…では今回の作戦だが、強襲機による直接降下をしかける方針だ」

「腕がなるわ」
「まってましたぁ」

「SilverFox、南側から進入…編成は、
Fox1私、XB-10で肩グレネードとアサルトとSMG。ポケットにはグレネード重視。

Fox2イネス、X5Sで肩グレネードとキャノンとアサルトとSMG、ポケットにはグレネードと徹甲弾。

Fox3アデーレ、X5Rで肩グレネードとセンサーとアサルト、ポケットにはグレネード。

Fox4エルヴィラ、XC-10でスパンカー、ポケットにはプローブと予備を。
AC157にはナムとクレーベ」

「へへ…まってましたぁ」

「GrayHound東側から進入…編成は、
Hound1メラニー、X5Sでキャノンと両用ミサイルとSMG、ポケットには徹甲弾。

Hound2トリッシュ、X5Sでグレネードと両用ミサイルとSMGとアサルトを、ポケットにはグレネード重視。

Hound3アイザワ、X5+Cでアサルト、ポケットはスタンとプローブと予備弾。

Hound4ジェニファー、X5+Cはアイザワ機と同装備、

AC157にはサーシャとサンディ」

「あたしも殴り要員か…」

「BlueWolf北西より進入…編成は、
Wolf1レンレン、X5Rでグレネードとセンサーとアサルトで、ポケットはグレネード。

Wolf2ナリス、X5Sで対戦車ミサイルとアサルトとSMGを。ポケットは予備弾とプローブ。

Wolf3マチルダ、X5Rでキャノンとセンサー2個持ちで、ポケットにはキャノン弾。

Wolf4ナガセ、X5SでキャノンとグレネードとSMGをポケットにはそれぞれの予備弾。

AC157にはソニアとフー…以上だ」

「やっぱりお留守番か…」
「ウィングの人数からいって、しょうがないよ」
「せめてAC157が3機搭載可能だったら〜」
「4機搭載にしてくれないと私が留守番確定です」

「降下目標ポイントは、Fox1から3まで工場の南側、Fox4は直接内部へ。
Hound1、2は東側を広く、3、4は内部へ直接降下。
Wolf1、2は高台を、3、4は北側の林近辺だ…各員準備にかかれ…解散!」

解散の号令後一斉にハンガーへと向かう…
残された留守組は司令部につめていざという時に備えようとしていた。


ハンガーに駆け込んだ隊員達はそれぞれのオーダーを担当整備士に渡し、
担当の機体に乗り込みシステムを立ち上げ始める。

その間に機体にオーダーの武装を装着、

機体のシステムが立ち上がる頃には武装が装着完了された。

機体を動かしハンガーからでてスタンバイしているAC157に搬入しロックがかかった。

「FOX1ロック確認、スリープモードに落とす」

『Foxtail、了解』

『Fox2、ロック確認よ。同じくスリープモードへ移行』

『Foxtail了解……管制こちらFoxtail、離陸スタンバイ完了、許可をもとむ』

『こちら管制、他機の準備も確認した。Foxtailより順次滑走路進入、離陸せよ』

滑走路に進入しアフターバーナーをふかして離陸してく…

後方には5機のAC157が離陸準備に入っていた…

……

上空1万mの高空を最大速度でソニックブームを発しながら一路カグライシ盆地を目指していた。

オムニシティ近くのドールズ基地から1時間あまりで、
目的地近くの空域に到達する。

編隊をくんでいた僚機がわかれ…
間もなく強行進入しようとしていた。

『フェイズ1コンプリート、目標上空まで240秒。
最終コンディションチェックを開始。
確認出来次第順次降下開始』

『FoxtailよりFoxLeader、降下開始まで120秒、準備はいいな?』

「Foxtail了解。リアゲートオープン開始…クリア、ロック解除…クリア」

『FoxTailより全機、ミッションの成功と全機の無事帰還を。グッドラック』

「ふ、FoxLeader了解した。SilverFox全機スタンバイ!」

AC157は地上1万m高空より急降下していく…

『対空ミサイル来るぞ!荒くなるが覚悟してくれ!』

ナム操るAC157が地上に近づくと防衛部隊からの迎撃があがってくる。
対空ミサイル2発こそはデコイでかわしたもののスナイパーライフル等対空武器が機体を叩く…

『Fox2、間もなく降下ポイントだ…5、4、3、2、1』

『こちらFox2、エントリーコンプリート、目標ポイントに敵機確認、降下白兵戦しかける』

『FoxLeader間もなく』
AC157に振動がはしる。ミサイルの直撃をくらい、重厚な装甲が弾けたのだろう。
C637だと1発でお陀仏だが、AC157の装甲で保ってた。
『ちっ…大丈夫だ!いける。降下ポイント。5、4、3、2、1』

「目標ポイントに敵MBT確認、降下白兵戦を仕掛ける」

敵戦車が慌てふためいていた、
上空から降ってきた巨人の拳に潰され…

「こちらFoxLeader、目標ポイント確保、センサー2感」

もう1機の機体を降下させるとAC157はロケットバーナーをたき急上昇、
後方から追撃するミサイルを振り切って高々空域へと離脱する。

『こちらFox2、目標ポイント確保、センサー2感』

『こちらFox3、目標ポイントに降下、センサー感なし。アクティブセンサー作動します…センサー3感』

『こちらFox4、工場内降下ポイント確保…ヒヤヒヤしたぜ。
ミサイルかなり食らってたからな…センサー2感』

『FoxTail2より、無事離脱よ。Fox4心配かけてごめんね。以上オーバー』

GrayHoundは2機は降下ポイント、2機は工場内へと直接降下、白兵戦をこなしていた。

BlueWolfは、2機が崖上…予定外の偵察機が白兵戦こなし、
2機が予定通りの降下ポイントへ…降下白兵戦をこなしていた。

「各機殲滅、目標確保」

『了解!!』

降下してすぐさまフェイン機がグレネードを撃ち込むと、敵機もSMGを打ち返してくる。
だが、集中的にグレネードを放つとPLは倒れ、
また軽装甲のミサイルキャリアも潰される。

Fox2が同じグレネードで敵機を沈め、
Fox3もグレネードで車両2含む3撃墜のスコアをあげる。

「工場正面を確保するぞ」

『了解!』『了解』
降下付近をクリアしたSilverFoxは正面へと向かう。
工場は分厚い壁で防護されていてTX58でも破壊が難しい…
直接降下しなければ内部への進入は正面ゲートからしかないだろう。

……

ドールズの他の機というと…
直接工場内に降下したFox4、Hound3、4は白兵戦やアサルトの集中運用で敵を沈めていた。

Hound1、2は広域に警戒していたヘリ3機を発見、沈める。

Wolf1、2は崖上をクリアにし、
3、4は降下ポイント付近にいた車両群を殲滅していた。

工場救援の親衛隊が続々と近寄ってくる。
崖下方面から…また南東からも駆け付けてくる。

工場内確保した工作チーム、アイザワがゲート付近の建物調査していた。
『ここには何も……動態反応確認!サーモセンサーにも反応あり。
制御装置を発見しました。作業員は…全員自決してます。幸い制御装置は無事。
自動でシークエンス続行中、バラージ起爆まであと…30分!』

「エリス!こちらの性能では構造解析は無理だ。
今からそちらにコネクトする。そちらで解析を始めてくれ!」
グレネードを接近する親衛隊機に食らわせながらフェインは叫んでいた。

『了解しました。コネクト確認、プロテクトを破るのに少々時間が必要になります…
しかし、S2回線の長時間使用は衛星の位置が…』

「構うな!衛星の1つや2つくれてやれ!責任は私がとる!」

『了解。概算でました。プロテクトの解除に15分必要です。その間の回線保持の為制御装置の周囲に敵を寄せつけないで下さい』

「了解した頼んだぞ!!」

援軍の車両群が北東方向から接近しつつあった。
だが工場内部に入る前に正門外の高台で待ち伏せしていたドールズ達に、
次々とキャノンやグレネードを撃ち込まれ破壊されてく…

『プロテクト解除成功しました。詳細な解析が現在進行中ですが、
どうやらサブシステムが3箇所作動している模様です。
まずはこの3つを停止させてください』

「場所はわかるか?」

『メインシステムと接続するために、なにか特殊な通信装置があると思われます。
周囲の他とは変わった場所を探してみてください。
ただ残り時間が20分しかありません。
チャンスは一回だけでしょう』

「Hound3、4、Fox4、サブシステム捜索は頼んだ。
通信は優先させる」

『『『了解』』』

接近しつつある車両群を掃討しつつあると…

『…Hound4』

『何?Hound3?』

『あれじゃない?通信装置って…』

『ん?…あっ…そうね』

『ちっちみてくる…』

……

『サブシステム発見!!このアンテナだぁ!』

『解除するには3ステップの作業が必要になります。
また5分ごとに実行されるチェック機構が、3つのサブシステムのカウントが同じになっていなければ起爆装置を作動させてしまいます。
注意してください』

『了解。これより解除作業に入る…Fox4、Hound4アンテナの下だよ。カウントあわせる』

『Fox4了解…南西側のにいく』『Hound4了解…じゃ東側ね』

……

『Fox4サブシステム発見』

『Hound4こっちもよ』

『こちらHound3、カウントあわせる。1ステップ』

『Fox4…スタンバイ』

『Hound4……ちっとまって……K…スタンバイ』

『Hound3…now…』

『ステップ1確認、残り時間12分です』

……

『Hound3、ステップ2…スタンバイ』

『Fox4、スタンバイ』

『Hound4…まってまって……スタンバイ』

『Hound3…now』

『ステップ2確認、残り時間5分です』

『……焼かれたくないよ…モモちゃんお願い』

「焦らさせるな…腕を信じよう…」

……

『残り時間1分をきり』

『Hound3…ラストステップ…スタンバイ』

『Fox4…スタンバイ』

『Hound4……まにあった…スタンバイ』

『Hound3…now』

『停止確認、残りのサブシステムを作業してください』

『Fox4だこっちは?』

『そちらも停止確認』

『Hound4よ。こっちも作業おわったわ』

「全サブシステム停止させた。エリス後は任せた!」

『了解、全サブシステム停止を確認。これよりメインシステムの停止処理に入ります…

起爆装置の無効化信号発信。コイル、逐電量の上昇停止。遠隔操作装置沈黙…

作戦は成功です!』


「ふぅ……エリス残り時間は何秒だった?」

『はい…12秒でした』

「…ギリギリだったな…よし、撤収するぞ!!
集合ポイントを転送する」

……

ドールズ達が集合しつつあった。

「こちら177‐STBドールズ隊長、フェイン=ノール中佐だ。中央戦線司令部、聞こえるか?」

『こちら中央戦線司令部参謀副長、イザベラ=チェスター中佐。
コイルの過剰蓄電の影響で無線が少々聞き取りづらいけれど問題ないわ。久しぶりね』

「まだ一月も経ってませんよ、中佐。1502時、遠隔起爆装置の停止およびサイフェルト第一親衛機甲師団中枢の排除完了。
少々手間取ったが、目標の完全沈黙を確認」

『了解。これで中央戦線は完全に掌握、と言いたいところだけど、
この騒動の隙に北部から敵戦力がカグライシ盆地に回されて我が軍は追い出されてしまったわ。
おかげで北部の拮抗が崩れたけど中央戦線の収支は結局マイナスね』

『隊長お話の途中申し訳ありませんが、統合作戦本部から通信が入ってます』

『どうやらそちらは忙しいそうね。…中央戦線司令部、177‐STBより報告を受領した。任務ご苦労だった』

「177‐STB了解、通信終わる。…エリス」

『本日1400時召還命令が発せられました。177‐STBドールズは中央戦線での任務を解かれ、代わりにネフェリア北部戦線司令部にて第二種待機が命ぜられます。
また同時刻をもって、ヴァランタン大尉、ナガセ少尉、フー少尉、モス准尉、ヴィルツ曹長及び私の出向も解除、通常編成に戻されるとの事です』

「命令受領した。抜けた穴には?」

『特別任務で出向していたイェルム少尉、ウェルゲラン曹長、シュターミツ少佐、
ベリエ大尉、ウォルコット少尉、フェルマー少尉の復隊の通達がきています』

「お別れパーティー開く暇はあるか?」

『…はい、複隊される方々と合流されて数日はあります』

「了解した」

……

救助したサイフェルト親衛隊員をカプセルに入れ、
カオルは世界扉で帰ろうとしていた。

部隊の1/2程が洗脳殉教者という感じであり…

あまりにもむごかった為に予定外の救助をおこなって帰ろうとしていた…

世界扉をとなえ…

……

カオル報告

帰りま〜す




寸劇風後書き

作者「カグライシ盆地での戦い、ブロックバスターをおおくりしました」

ナギ大尉「これで中央戦線からドールズは転戦するの?」

作者「ま、そういう事だね」

ナギ大尉「でその前に機体をやっと入手してたわね〜」

作者「どの話で…とかなり悩んで、結局ラストでになりました。
この一連のノースウィンドで既に手に入っていたんすけどね」

ナギ大尉「で、XF-10やXC-10がこの話で持ってかれると」

作者「厳密にはオール集合の次話のブラストで…ですけどね」

ナギ大尉「あら?じゃブラストの方がよかったんじゃない?」

作者「…悩んで、ミッション的には難易度たかいブロックバスターにしました」

ナギ大尉「のわりにはかなりあっさり気味に…」

作者「まぁ…敵の大体の位置を把握して、
降下白兵戦を何回かやり直せば…あ〜いったスムーズに…」

ナギ大尉「え〜ズルしたの〜?」

作者「……まぁ…後は高高度降下でしょうかね?
…戦力的に振り分けると…北の森と南の森、
後東側に…でしょうか…
崖上は射程から無視しちゃう考えもありかと」

ナギ大尉「それで書き直して〜」

作者「やだ。AC157の強襲の方がよい」

ナギ大尉「え〜…ぶ〜ぶ〜…あと作者、何故ジェニファー?」

作者「えっと…APの高い順ですね…マラソンで鍛えてフェインは元APが40、
他の隊員も…1番低いのが元AP35っすね」

ナギ大尉「…結局ズルしてるぅ」

作者「レベリングだよレベリング…
さて次回、パワードール世界より帰還、おたのしみに」

ナギ大尉「あ〜逃げないで〜」

H25年10月改稿



押して頂けると作者の励みになりますm(__)m


<<前話 目次 次話>>

作品を投稿する感想掲示板トップページに戻る

Copyright(c)2004 SILUFENIA All rights reserved.