第177話『OG編10 再びOGへ…メイガスの門』


「でっと…空きコロニー合計が」
自立型39、農業型10、工業型11…
観光型は空きは少ない。

因みに日本帝国避難民以外からの入居者から、県区でコロニーを呼ぶのはやめてくれの要望があり、
特に漢字が難しいらしい。

なので日本帝国区分範囲のみ第5県1区から5区の範囲でよばれ、
その他のコロニーは完成順のナンバリングは代わらないことになった。
宙からみる外見に間違い防止のでかでかとアラビア数字が盛り上がっているからであり、
その為そのコロニー内での使用している言語名の数字の形にコロニー名はおちついた。

ただ、多数民族がごった煮入居の名称はやはりもめて、
一年ごとのサッカーにて名称が変わる事にはなっていた。

県が使えない事により一時的に地球ー月間L5の…がついてた。
それも今回の改名でムーン5の何々で落ち着くだろう。

前にも描写したが、統一中華戦線の本土側の難民が3100万人、
大東亜連合の難民が8400万人と続き、
他の地域はというと中東連合、EU等多数の難民がいる。

避難できた難民は?また南北アメリカやアフリカ住民数は?

今更だがになるが、まずリアルの2000年では、アジア大陸はロシア含めて60%の人口占め、
それ以外にアフリカ大陸8億+南北アメリカ8億+オーストラリア住民2千万となっている。

BETA戦の影響の少ないアフリカ大陸で8億、メキシコ以南のアメリカ大陸5億、アメリカ約3億で16億いってるじゃない?なんですが、
オルタ4の世界では、人口爆発がおきたが既に減少しつつある。

まずメキシコ以南の5億とアフリカの8億についてだが、
リアルでの人口爆発がおきた原因が、換金作物の推奨による経済発展、
…そして経済発展よる人口爆発が、換金作物推奨による自給自足態勢を崩壊させ、栄養崩壊。
…さらに援助による医療補助→延命→仕事ない→子供作る→仕事ない人増えるの、スパイラルでもある。

リアルではだが、オルタ4の世界では70年代まではその流れだったが、
BETA戦始まると外国人傭兵部隊がもてはやされ、
貧しい家庭は、歩兵兵士への道をすすみ前線に送られ淘汰された。

つまりアフリカ大陸は奴隷ビジネスの再来にみまわれ、南アメリカやアジアの貧しい国家も傭兵ビジネスが盛んになる。

また前線への食糧確保にも工面する輸出国へと変わつつあった。
換金作物農場は荒救作物農場へと姿をかえてく。

この時点で救援活動等はなりを潜め、自然淘汰の道へとすすみ人口爆発はなりを潜めていく。

80年代に入るとアフリカ大陸、南アメリカ大陸は避難国として注目をあつめ、資本投下されていき、

そして2001年コロニー移住前時点でのオルタ4の世界人口は、
アフリカ大陸住民はEU諸国からの移住者、難民を含めて約2億7千、
南北アメリカソビエト混みで約4億1千、
アジアオセアニア地域約3億5千、
イギリス及びグリーンランドで約2千万、の約10億5千万人の人々がすべての人口であった。

そしてその中にアフリカ大陸在住、北アメリカ大陸在住、南アメリカ大陸在住、
アジアオセアニア地域在住の難民がいる。

劣悪な難民キャンプを出て住居を構えるものも多く、
国別でやると面倒な事になるので、
2001年5月時点で難民キャンプ入居者数は、
オセアニアは帝国難民含めて約1億7千万人、アフリカ大陸は約4千万人、北アメリカ約2千万人、南アメリカ約5千万人という数であった。

アジアオセアニアが多いのは、ヨーロッパ陥落後の東侵が90年代に入ってからが大きいだろう。

「でっと…建造中コロニーが…」

今週の範囲だと自立型が3、工業1、農業1、都市住居型が1完成する。

アフリカ大西洋側沿岸の島及びカリブ海のマスドライバー宙港が完成し、
輸送量も三倍となり、入居ペースは一日約70万人、十日に一基完成で充分間に合うペースだ。

難民全体の3割が宇宙の住民。
自立型でなら残り10基足らずで全て収容し、文化的な水準の生活をおくる事ができる筈であり、
明らかに過剰な建設量であったが、異世界からの流入も考えている量でもある。

「ん〜、ムーン4、5のを一つのこせば建造中の完成で入居速度間に合うよな?」

[うん]

(じゃあ…大帝国かな?惑星一つだったから3億…4億で足りるか?)
エヴァに再びは擬体がまだまだたらない。

「あ、ムーン東西南北のは?」
月面ハイヴ跡地を工事中だが…

[ムーンEast、ムーンWest、ムーンSouth、ムーンNorthでしょ?]
イースト、ウエスト、サウス、ノース。

「まとめて東西南北」
少し長ったらしくなり、かっこよいからでつけたのを後悔しているようで…

[まだ入居できるにはもうちょい先だね〜
多分…3月頭位かな?]

(しゃあまいな…現地確認して駄目だったら、
救助までいずに、パラドックスさせないようにするか…)

「じゃあ、できるだけ多くの空きコロニーをアース4に移動しておいてくれ」

[了解〜]

「じゃ、いってくるわ」

……

==スーパーロボット大戦OGの世界==

再びスーパーロボット大戦OGの世界に来たカオル…いくつかやる事がある。
まずはひとつ目のT-1000の3号を伴い、
オペレーションプランタジネット後あたりの横須賀に出て、あるお宅へと向かう。

……

「おじいちゃん…」
姪孫が泣いている。

「故ダイテツ・ミナセ地球連邦軍准将は非常に素晴らしい上官でした…
おしい人を無くされました」

作戦後に水葬にされ、ミナセ艦長の孫がお世話になっている妹の元に遺品及び遺髪が届けられ、
水葬に参加できなかった親しい民間人が家に弔問に訪れていた。

「失礼します」

「はい…貴方様は?」

「私どもはダイテツ・ミナセ艦長のお知り合いでして…ご挨拶に参りました」

「わかりましたわ…どうぞおあがり下さい」

「失礼します」

家に上がりこみ…ダイテツ艦長は生きてるのをしっているが…
一回仏壇に挨拶をし、

居間でお茶を受けていた。

……

そして…

「ふざけないで下さい!!兄が生きてゲホッゲホッ」

「落ち着いてください。証拠をいくつかお見せします」

「ふざけてたら警察呼びますよ?」

「まずは…こちらのメッセージをどうぞ」
虚数空間よりポータブルDVDプレイヤーをだす。
「はっ?何処から?……わかりました見せて下さい…」

……

「お兄さん…」
涙を流している熟女…

「であとは…」
世界扉を開き異世界を見せ、
擬体入り救助カプセル等をみせ…

「わかりました。信じさせていただきます」

「ありがとうございます。
それで、ダイテツ艦長の要望には…」

「多分姪孫だけなら構わないと思うのですが…わたくしも行きたいと思います。
ですが…」

「貴女様もだと…家族がひろがりんぐ…ですよね?」

「ええ…」

「なるだけ影響は…ですので…
とりあえずはこの者に記憶消去装置を持たせますので、
説明し同意する方限定でお願いします」

「はい。わかりました」

「じゃ…3号、犬にでも変形しておいてくれ」

「了解マスター」

大型犬に変化するT-1000。
もはや熟女はなんでもありの諦めの表情している…
「とりあえず…30日後にきます。
詳しくは3号に聞いて下さい」

「わかりました」

……

アースクレイドルに世界扉経由で時間を飛ばし出て再び機体取得に勤しんでいた頃…

近づきつつあるヒリュウ改、地中から姿をあらわしたクロガネを迎撃せんと、
量産型Wシリーズ搭乗のランドリオン、リオン、ガーリオン、ライノセラスも出撃していく…
だが人間らしい人間が搭乗している機体はない。
空に上がっていったシャドウミラーは、
規模の大きいアースクレイドル内に大規模生産施設を作り、利用許可を与えていた。

迎撃に出てきた量産型Wは日産50体ペースで製造され、
総勢約800機にも及ぶ大戦力で、質を量で覆そうとしているのだろう。

ただ機体つくるペースが間に合いはしない。
通常は技量のある兵士を育てるのに時間がかかり逆なのだが…
そこは量産型Wシリーズの生産性が優秀ともいえた。

「これだけ出せば何機か落としてくれれば良いんですがねぇ」

「ふん。でく人形どもが役に立つとは思わんわい。
そういやぁフェフが見えんのう」

「大方逃げ出したんでしょ?自慢の子供達がああも簡単にでしたから」

「ふん。臆病ものが」

「おっ!いきなさっ!
ああっ!!惜しかったですねぇ…あと少しで彼等の機数減らせる事ができたのに」
マイの機体を狙っていたバレリオン2機が倒され…

「ふぇふぇふぇ、戦いは質じゃぞえ質、なにしろブロンゾ27、
ブロンゾ28が居る敵軍だぞえ。そうそう倒せんぞえ」

「やっぱり質ですか…おや、その質のある御人形さんはオリジナルにご執心ですねぇ」

「あやつはマシンセルが機体に投与されてる以上、負けはせんわ」
モニターはゼンガーに挑むウォーダンが映っていた。

「わしは調整にもどるぞい。後は任せたぞ」

「はいはい。わかりましたよっと…さて…問題は…あの船ですねぇ…っと」

クロガネのビームがアースクレイドルの外殻に直撃し、モニターが砂嵐に、
カメラが破損したのだろう。
「おやおや……別のカメラに切替なさい」
画面が切り替わり…
アースクレイドル自体の被害らしいのは、カメラ破損程度ですまされていた。

……

「メイガスの門、損傷軽微」

「地上部であの強度ならクレイドルの外殻はいわずもがな…か」

「地中突撃しなくて正解でしたね」

「艦長代理、SRXがバスターキャノンを使うと言ってきてます」

「駄目だ、万一に備えてここでは許可できん。
これより本艦はフェイズ3に移行する」

「カウントダウン入ります20、19」

「総員ベルト着用、本艦は予定通り、突貫を行う」

「艦首超大型回転衝殻、始動!!」

「11、10、9」

「テスラドライブ最大出力オーバーブースト!」

「総員、対衝撃防御!」

「1」

「クロガネ、突撃ぃぃぃ!!」

「グゥゥゥ」
突撃の緩和できてない衝撃Gがはしる。
だがアースクレイドルの外壁に与えた衝撃はこの何百倍のパワーだ。
また艦首のドリルがその衝撃を一点に集め…
正面外殻を貫き通して…内部へ貫通した。

「艦首衝殻逆転、貫通坑を確保せよ」

……

「無茶しますね…まったく…これは私の出番ですかねぇ…ソルグラビリオンの起動準備をよろしく」

「了解」
アーチボルトが司令室からでていった。

やっと推移がかけそうなので記載しておくと…
前回オペレーションプランタジネットが失敗した後、
地上ではアインストが世界各地を襲撃していた。

だがアインストの本拠地も不明…
なおかつ積極的にインスペクターを叩いていて、
三つ巴気味になっていた。

だがシャドウミラーがインスペクター側についた時点で、
シャドウミラーが使っていたノイエDC拠点のアースクレイドルの立場が不明であり、
反応を確かめる為に、威力偵察にヒリュウ改及びクロガネは向かってきた。

偵察といっても接収の意味も含まれ、アースクレイドルへと向かうと…

運営は無限に生産できる量産型Wで賄うとシャドウミラー側が提案した為、
プランタジネットでノイエDCの人員の殆どが出撃についてき、
アースクレイドル内に残ったノイエDC数十名はフェフ博士傘下に収まった。
戦闘要員が居なかったのもあるかもしれない。

なのでアースクレイドル自体はシャドウミラー1派の拠点となっていて、
案の定攻撃を仕掛けてきた。

アースクレイドルは前にノイエDC側の拠点等かるく述べたが、
本来は地球人種生存の為のノアの箱舟の地球版の役割を担っている。

その為に防御力には力を注いでいた。
まず外殻にかんしてだが、完全に閉じた状態…
施設が冬眠状態に陥ると地球が粉々に粉砕されても残る様にを目標に設計された。

ただその状態になると外部への出入りに支障きたす為、
いざという時のみのモードともいえる。

フェフ博士は冬眠モードによるやり過ごしを提案していたが、他の2名の責任者が強硬に攻撃を提案した。

そして…自慢のマシナリーチルドレンが裏切り、いや本来の記憶を取り戻したゼオラの活躍で撃破されたが、
フェフ博士にとっては他人の研究結果の失敗でマシナリーチルドレンを失い、
もうついてけないとばかりに姿を消す。

今攻略されつつあるアースクレイドル。

内部に鋼龍戦隊機動部隊が侵入してきた。

『やれやれ…ここまで来るとは』
外部スピーカーでオープンで喋ると…
『アーチボルト!!』
受け答えがくる。

『カーラ、ユウキ君…本格的に裏切ったんですね』

『シャドウミラーと手を組んでいるあんたにいえる事か!!』

『少佐、直ちに武装解除し兵を引くんだ!』

『ふん。本来の敵と戦う為に…ですか?お断りします。
君も知ってのとおり、僕は人間の血をみるのが大好きなんです。
それにもし投降しても、ブラウンシュタイン兄弟がただでは済まさないでしょう。正直ね』

『アーチボルト!』

『いっときますが僕を恨むのは筋違いですよ。貴方の姉上を殺したのはエルザム君なんですから』

ソルグラビリオンの全方位攻撃で戦闘が開始される。
避ける機体は避け、バリア的な念動フィールドをSRXは張る。

『それに僕に仕事を依頼したのは連邦政府の高官…
しかもその人物は〜!エアロゲイターの攻撃により既に死んでしまい』

『なんですって!?』

『つまり、貴方がたの復讐は既に果たされているんですよ』

『黙れぇ!貴様の行いの数々…赦されるものではない!』

『いくぞぉ!』

『あれは?』

(ターゲット確認)

『あ〜ら…ここはいいので他の敵をかたずけて下さい』

「アウルム1了解」
ラピエサージュ・ファントムに取り付く事に成功。
機内では…システムリンクされたオウカがつるされている。

『アウルム1、C-82通路に移動中の部隊にブロンゾツーセブン、ツーエイト、
ラトゥーニイレブンがおる。
わしのラボへと向かっているようじゃ。それにコバエが一機。
邪魔なコバエをまずは排除、他は無力化せよ』

「アウルム1了解」

……

不意打ちのビーム一撃でシャイン王女の機体を大破。
またゼオラの機体から片腕をもぎ取った。

「ターゲットラトゥーニイレブン、ブロンゾツーセブン、ツーエイト、撃破する」

『姉様〜!やめてぇぇぇ!』
マイクロミサイルを撃ちだし数の差をうめるがごとく…

『ね、姉様…ゲイムシステムを…』

『やめてくれ、ねえさん!ゼオラやラトの事までわからなくなっちまったのかよぉ!!』

『アウルム1、撃破に留めるのじゃぞ。
サンプルの生存回収を優先じゃ』

「アウルム1了解」
外部から拾う言葉には反応せず、アギラの言葉にしか反応しない…

『きゃぁぁぁ』

『ゼオラ!!』

片腕で手数及びバランスのとりにくいゼオラ機がまずは被弾、床に落ち動かなくなる。

『姉様やめてぇぇ』

「ブロンゾツーセブン活動停止確認」

『ふぇふぇふぇいいぞいいぞ…アウルム1、施設に被害はあたえるなよ』

「アウムル1」
施設に監視カメラがあり戦闘をモニター映していたが次々と砂嵐になっていく。
結果ラストに残るは機体内部カメラ、外部カメラの映す映像だけになる。
ただし自分の意思なき画面揺れは気持ち悪くなるから外部カメラは切り換えのみにする筈だ。

『うわぁぁぁ』

「ブロンゾツーエイト活動停止確認」

『アウルム1、後一息じゃ。ええい、こいつも駄目か!』

いくら被害をあたえるなとしても流れ弾、鋼龍戦隊側の弾があたる。
もう機体からの送信モニターしか残ってないだろう。

『やめてぇぇ…きゃぁぁぁ』

「ターゲット起動停止確認」

『ふぇふぇふぇアウルム1、ブロンゾツーセブン、ツーエイト、ラトゥーニイレブンを回収してくるのじゃ』

「アウルム1了解」

『むっ…アーチボルトめ、大口叩きおってその様か…』
脱出するのにぬかりない快楽殺人者のアーチボルトが…
過去何度も自機が破壊される度に速度強化型AMで離脱していたが、
とうとう年貢をおさめ死亡した。
最後には潰され痛い思いをしながら…肉体を消滅させた。

「新たな動態反応確認」

『オウカ!降りてきてハッチを開けてくれ!オウカ!』

『むっ?何じゃ?…ん?外部カメラには切り替わらんのう…
識別信号次第で排除じゃ』
多分アギラには外部マイクの音が聞こえて無い。
判断をオウカに任せた排除命令をだす。
生身の人間が戦闘中の機動兵器の前にはいるとは思ってもない。

「識別信号なし、ターゲットとして認定、排除する」
人個人個人から信号はもちろん発してない…
ターゲットに対して銃口を向け…発砲。

「ブロンゾツーエイト再活動開始…」

『何じゃと?…機体は破壊してないのか?』

「肯定」

『アウルム1…コクピット部分以外を排除じゃ。ただし生存回収を優先する』

「アウルム1了解」

『……そこら辺の融通を要調整かのぅ?』

「ラトゥーニイレブン、ブロンゾツーセブン活動開始」

『ちっ…アウルム1、他の機体もじゃ、コクピット部分の回収を優先じゃ』

「ラトゥーニイレブン、ブロンゾツーセブン、撃破する!」

『姉様!』

「識別コードチェック識別敵うわぁぁぁ」
『む?…ん?電圧たかめるか』
「うわぁぁぁ」

『それとも耐久制度限界か?』

「うわぁぁぁ」

『逆流パルスか…こうかの?』

『姉様ゲイムシステムに負けないで』

『Wモードシュート』
「うわぁぁぁ」
機体を覆っていたビームバリアのコアが破壊され負荷電流が逆流する。

『ちぃ…アウルム1、再起動じゃ、再起動せよ!』
アギラの命令にも反応できなくなっていた…

『……駄目か…致し方ない。わしが…ん?』
外部からコクピットハッチをあけ血だらけの男が入ってきた。

『クエルボ?、そこでなにをしている?』

「罪滅ぼしですよ」

『なにぃ?』

「セトメ博士…貴方は全ての研究データーを保管していた。
その中にはオウカの過去の記憶もある」

『まさか、貴様ぁぁ』

「そう…命じられた通りにバックアップしておいたんです。
このラピエサージュファントムのメモリーにもね」

『おっ』

「これでプロテクトを敗れば君の中へかきもどす事ができる」
『やめろクエルボ』
「後は君の力だオウカ、君はまだ生きている…自分の心を取り戻せ」

メモリーが填められてオウカの身体が反応する。
『おのれぇ…このままではすまさんぞ』

「オウカ…すまなかった…君を…いつの間にか愛していたらしい……君に…僕の気持ちを…
伝えたかった……よ…」
崩れ落ちるセロ博士。

「どう……やら…君の意志…自由が…とりもどせたか……」
体力の限界にきたのだろう…意識をうしなう。

……

「っ、わ…私は?…セロ博士!…くっ」
アラド機の背後から接近する機体が…
『姉様!?』
ビームを構え放った射線はアラド機を落とそうとしたエルアインスに突き刺さる。
『なにをするアウルム1!お前の敵では』

「いいえ私の敵はかれら…あなたです!アギラセトメ!」

『お前もしや』

「ええ、セロ博士とあの子達が語りかけてくれたから…
あの子達と過ごした記憶があったから…
私は私を取り戻せました」

『ばかなお前の記憶は私が何度も書き直しておるのじゃぞ?』

「そのおかげで…私は弟や妹に辛い思いをさせてしまいました…」

『オウカ姉様…』

「ごめんなさい…言葉をいくつ重ねてもあなた達には…」

『良いんだよ姉さんが…あの頃の姉さんに戻ってくれたなら…俺達はそれでいいんだ』

『アウルム1ゆるさんぞ!わしに逆らうなぞ断じてゆるさん!』

「私の名前はオウカ・ナギサ!アウルム1ではありません!」

『人形がほざくはないわぁぁ』

「ならばその人形がこれ以上造られぬよう…私があなたを撃ちます!」

『何故じゃ?何故わしのリマコンをリセットできた?』

「それが…人の意思の力…彼等は僕達の与えた記憶やトラウマを捨て、自ら人格を確率させたのだ」

「セロ博士」

「いくんだオウカ…そして呪縛を断ち切れ」
「はっ?!」

事切れたセロ博士…
カオルが裏で身体を固定し始める。
(機体の動きでたたきつけられたらな…)

……




寸劇風後書き

作者「という事でアースクレイドル戦へと突入しました」

ナギ大尉「で、余計な説明も引き続きね〜」

作者「とはいってもなぁ…今まで世界描写もしてなかったし…」

ナギ大尉「それで作者、異世界からの流入住民数は?」

作者「あっ…」

ナギ大尉「さて次回、魔の白い惑星へ…お楽しみにぃ」

H25年11月改稿



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