第182話『桜花作戦前、銀河鉄道開業』


翌日 午前9時

アース4に集められたコロニー内部でシェルターからドクツ国民が続々と出てきた。

敗戦間際でソビエトに強姦や略奪、乱暴されたものや、
エギリスに保護を受けたもの…様々であったが、
一概にいえるのがまた敗戦してしまったや、
初めての敗戦の惨劇を経験しただろう。

「みんな、すまない…」
開口一番で謝罪演説をするレーティア。

「共有主義のソビエトに負けてしまった…
これは明らかに私のミスであった。
そして爆弾が暴発する事態に陥り、
みんなが元の世界から押し出された…
本当にすまなかった。

だが私達は元の世界と別れを告げ、新しい世界に来た。
この世界には乱暴狼藉を働く共有主義者、赤どもはいない…
共に立ち上がろうではないか!!
みんな、力を貸してくれ!」

わぁぁぁ!歓喜にわくドクツ元国民達。

「ど〜も〜、国民の皆さん〜、
お馴染みの宣伝相のゲッベルスで〜す。
移住にあたって色々としなければいけない事があるので、
聞いて下さいね。

まず、まず皆さんの現状把握等をしますので…こちらにいる可愛いコバッタ君が皆さんの元へ訪れます」

[よろしく〜]×多数
「他にも〜…」

(まず問題なさそうだな…)

宣伝相に任せ、他の組を…

……

2002年1月24日


昨日は結局救助した人員の説明等で一日が潰れてしまった…

(今日の予定はこけらおとしと…)

銀河鉄道の開通式…

(あとは…喀什ハイヴ攻略部隊は明後日にか…)

オリジナルハイヴ、喀什攻略へと準備は進んでいた。

(にしても、まりもにも子供か…)

昨日一週間ぶりに自室に入ろうとすると、屡伊とまりもが揃ってまっていた。

屡伊はお腹が若干膨れてきはじめている。

そして…「カオルさん、私にも…私にも子供ができました!!
これで夕呼をおばさんと呼ばす事ができるわぁぁ!!」

と涙を流しながらカオルに抱き着いてきた…

(あとは殿下だけどなかなかできないよな…こればっかは)

受胎するかしないかは神のみぞ知る…
中に出してれば何時かは…であろう…


……


『本日は、銀河鉄道地球ステーション、横須賀駅の開業式、及び銀河鉄道本線開通式にご来場いただき誠にありがとうございます。
本日銀河鉄道始発の1番列車は午前11時発ムーン5中央ステーション行きです。
発番線は11番線となります』

横須賀駅は混み合っていた。
常磐リニアの延長による始発駅化及び、横須賀新線の接続、
そしてコロニーへの銀河鉄道の新設…

地球でのターミナル駅の開業の一大イベントとなっていたからだ。

常磐リニアが1番から6番線、横須賀新線が7番から10番線、
銀河鉄道が11番から20番線までのホームをもち、
銀河鉄道は地下ホーム、常磐リニア及び横須賀新線が高架ホームとなっている。

地上レベルは自由通路及びエキュートとなり、
これから旅立つまたは帰ってきた人を楽しませる事になるだろう…

この世界では98年まで京都に政治の中心があった為に、
東京は経済中心都市として発展したが他の世界程集中的には発展ならず、
いわば他の世界での名古屋の様な緩やかな発展をしていった。
まず1944年に講和した為に東京大空襲自体が起きず、
1920年代の町並みをかなり残した状態で発展していった。

その為に大規模施設等建築も難しい状態だった。
一方大阪でも同様な状態であったが将軍のお膝元の港であり、
大規模発展していった。

だが今は廃墟であり…関東圏の話にもどすが、

以前関東圏の何線が動いていると第69話にのせたが、
改めて政治経済が東京に集中した平和日本いやその他の世界の関東と、
オルタ4の関東との違いをあげると、

まず成田国際空港は存在しない。
関西空港が他の世界より先駆けて沿岸部にでき、
羽田がパンクする前にBETA戦がおき民間航空需要が低下してきたのが理由だ。

また総武快速線や帝都駅地下ホーム等も存在はしない。
通勤五方面作戦自体が関東でおこらず、
名古屋、大阪での改修工事が行われた。

他には…埼京線も建築途中で中止、2001年時点ではそんなもんだろう。

勿論湘南新宿ラインや埼玉高速鉄道、南北線も存在せず、Jリーグも存在しない。

あと以前東北本線や常磐線が営業していると伝えたが、
現在の帝都駅まできている。上野止まりではなく捌けている状態なのも理由の一つだ。

横須賀線だが、破壊される前には存在していた。
大船で分離し久里浜までいたる横須賀軍港へつづく第二次世界大戦当時は重要路線でもあった。

戦後も横須賀には軍港があり、日本帝国海軍の他にアメリカ軍も間借りし駐留していた。

だがBETA戦で破壊しつくされカオルが来るまでは復旧の目処がたたずにいたが、
横須賀新線としてこの度見事に復旧した。

そして名前が横須賀新線となった理由だが、横浜国際空港に接続し、また横浜基地からの引き込み線の役割をもっていたからでもある。
経路がいままでと違う形になり新線がついた。
車両基地及び整備場を兼ねる横浜基地で作られた車両等は、
横須賀新線を経由して銀河鉄道本線へと入線する。
また銀河鉄道の貨物列車操車場も兼ねる、横須賀東港駅への接続をしている。
ただし、横須賀新線は狭軌で将来的には東北本線等の在来線に乗り入れ予定で、
その為車体幅及び軌間が違う銀河鉄道用に3線軌条を採用している。

……

午前10時、横須賀新線から構内へ1番列車となる特急型のL1-111号が入線してくる。

外観は平和日本の旧国鉄ボンネットタイプのキハ80系81形一部ファンでの通称ブルドックを模したデザインだ。
この世界の帝国L特急がほとんど廃止されたと知ったカオルが作り上げた車種であり、
デザイン原形は平和日本の大阪にある交通科学博物館にたった1両だけある。
青春18キップで旅するのもよいだろう。

オルタ4の世界には現存してないというか生産もされなかったタイプだ。

98年までは大阪名古屋を中心に夜行特急、L特急が各地を走っていた。
ただし各地の気動車特急、特に北海道のは採算の都合上廃止に追い込まれ、
燃費が安くなった石炭による新型蒸気機関車特急が復興をとげる。
電化は豪雪によるメンテナンスの都合上コストがかかりすぎの為であった。

98年以降は走っていたL特急自体運休になり、
唯一のこっているのが485系による仙台〜青森間特急だけであった。


今暫くは各駅運行のみにはなるが御披露目も兼ねていた。

「ただいま入線してきた車両が、宇宙へといく夢の車両です。
今だわたくしも信じられません!地上を走る列車が、
そのまま空を飛び宇宙へと到達するこの事実を!」
ホーム上に陣取ったマスコミ各社、内一社のレポーターの発言だ。

日本帝国では重慶ハイヴ奪還後、比較的に統制等が緩められ、希望がでてきた。

勿論マスコミも同様であり、西日本大侵攻前程とは程遠いが、段々と復活、
日本コロニーでは、全国ネットのフジテレビ、TBSが移籍し復局した。
テレビ朝日は帝都で本社復局準備にかかっている。

「この夢の車両はムーン5中央ステーションまで約1時間半で結び、
我が国の領土の各コロニーまで乗り換え時間こみで、
2時間半と大幅に短縮されるとの事です」

「いやぁ〜3日間徹夜してかった買いがありましたよ、この一番列車は200枚しか一般チケットでなかったらしいですよね?」

『ムーン5中央ステーション行き〜まもなく発車します。テープカット式がありますので乗車してお待ちください』
のホームアナウンスが流れる。

『それでは、1番列車のテープカットにご来賓の方々お願いいたします』

のアナウンスとともに、日本帝国榊首相、渚カオル、帝国国土交通省伊藤大臣等の面々、
またアメリカ国務省大臣、大東亜連合交通省大臣などがテープカットにあらわれる。

『それではご準備よろしいですね?ではテープカットお願いします!!』

フラッシュとともにテープが切り落とされた。
ファ〜〜ン
軽い警笛とともに銀河鉄道1番列車が出発する。

「1番列車が動きだしました!!
これより中継は高架階のテレビカメラを介して放映します!」

銀河鉄道が軌道レールにのり昇ってく…


銀河鉄道敷設にあたり一つ懸念される問題があった…

軌道シールドの存在だ。
銀河鉄道自体を護る最強の防護シールドは理解できるとおもう。
だがそれは他からみたら衝突したら…

例えばだ旅客ジェット機が軌道シールドに衝突したら…
翼がもがれ容易に墜落するのが目に見えている。

他にも宇宙船であるが、シールドに衝突したらシャトルサイズ合金Z製以外のは、
ひしゃげ真空へと乗務員が吸い出されるだろう。

500mサイズ船でも亜光速10%の衝突でも船が負ける強度であった。
たかが50cm厚の外殻装甲ではそんなもんだ。

それが旅客船であれば…一気に大惨事でに発展する。

シールドをぶちやぶるには1km級以上の質量弾…隕石が必要であろう。
できれば10km級以上…

そういった重大衝突事故防止対策に考えられたのが…
シールドにレーダーに反応する様に変更を加えたレール区間の開発に成功、
さらに見えるレールの開発に成功し大気圏区間内及び大気圏外の惑星近傍で敷設される。

ただし…見えるレール区間では伸びがあまり無くなってしまう。
つまり自転や公転により宇宙空間との接続に問題がでてしまう事案になる。

地球は自転し360度回転するのは知っているとおもう。

銀河鉄道の見えない軌道はエネルギーでレールを構成していて、接触から15度までもってかれても対応しており、
15度以降は空間軌道を自転の歪みからまもる為に自動的に切断してしまう。

その間は地表にとどまり、それが基本停車時間1日の理由であった。

だが、それでは1日でたった1時間だけしか発車できず、
輸送量増加に対応する為に、銀河鉄道物語の時代になると衛星軌道上に多数の接続ポイントを敷設し、
最終的には宙間軌道一本に合流する形をとり24時間ほぼ発車可能としたが、
上記の衝突事故が多発し、他の宇宙船を排除、
旅客を独占する結果となる。

なのでオルタ4の世界では地球軌道上接触区間の約10kmだけ見えないレールで接合し、
その他地球近辺は見えるレール、合流後に見えないレールで、
ムーン5中央ステーション近辺にて再び見えるレール区間へとなる。

宇宙からみるとニンニクの筋のようなのが地球に被さっている様に見えるだろう。

見えない区間の安全に関してシャトル要員のヤドカリに周知徹底し、
ルート変更及び諸外国に対し告知等もおこない…

また軌道シールド発生装置に隕石対策をかねてのお隣り区間までとどく監視装置を組み込み…

B1やフォールド搭載艦で路線をまもっていく形になるだろう…

……

「うわぁぁぁ…列車が空を飛んでいく〜
凄いよ凄いよユウヤ」

一泊二日の旅行でクリスカ他シスターズが1番列車で乗り込んでた。

「ああ…凄いな…常識が崩れるぜ。こんちくしょう」

「ママー、なんで列車が空を飛べるの?」

「線路が空に浮かんでるからよ」

「なんで空に浮かべられるの?」

「……そういうものよ」
パパ助けてな視線を送ってるが、
首を振っている。

聞いてたユウヤは外をみようと窓を…
「窓はあかねえか」
はめごろしの窓で覗く事はできそうにない。

「どうした?ユウヤ」

「ああ、線路ってどうなってんのかな?って」

「軌道シールド発生装置から発するエネルギー帯で構成されてるらしいぞ」

「へぇ〜何処で知ったんだ?」

「ここに」
指した先にはシートサイドポケットに、ガイドブック及び車内案内がささっていた。
ガイドブックを軽くみはじめ…


国際標準軌よりも広い台車の車内は、
走っても勿論、通路は銃撃戦もできる広さがあり…
在来線特急よりかシートにもゆとりがある。
このL1系はビジネスクラス並のゆとりのある席間をとっている。

一般的に日本の在来線基準幅は3m高さ4.1mでヨーロッパに近い基準だ。
ただし一部区間で突っ掛かる等で通れない箇所はある。
だが海外の車両やあと新幹線はそれより広く、
インド在来線の2等寝台車は、縦横に並んだ寝台と通路がとれる広さになっている。
ヨーロッパではベルン・ゲージの幅3.15m高さ4.28mが殆どの路線で、
北アメリカは幅の基準は3.25mでほぼ統一され、
高さがダブルスタックカー…コンテナ縦に2つ積み車両だが、
それ用に6.15mの路線もある。

それよりもでかい基準は英仏海峡トンネル線の幅4.1m高さ5.6mで、
銀鉄の車両限界は海峡トンネル線より広く、車内はゆとりがあった。

(ビュッフェ、シャワー室もあるんか…)
今ではビッフェは車内販売にとって変わりスペーシアやロマンスカーぐらいしかない。
オルタ4の世界では帝国内では現存せず、
北アメリカで見かける限りだろう。

「ユウヤお兄ちゃんお腹すいた」

「よっし…じゃあビュッフェ車にいくか」

「は〜い」

……

開通式も無事終わり、ハンガーに戻ってきたカオルは、
出来上がったばっかりのB1004をみていた。

(こいつの行き先はまだ未定だったんだよな…)

基本宇宙攻略艦隊の偵察索敵専門として随伴していた。

また今回の反対側に相対するオクラルに、B1002が派遣され、
そのまま外宇宙方面への先行偵察にはいる。

あとは攻略艦隊の完成まち…だったが…

(まだまだ宇宙に関して建造や超光速能力が足らないよなぁ…)

前にも話がでたが、
ワープには何もない空間が必要であり、
出現位置が星系にちかければ近い程シビアになってくる。

出現位置にデブリがあったら…
言わなくともわかるだろう…

なので短くとも空間ごと移動できるフォールドシステムを搭載した船の方が安全面は高い。

しかし、フォールドシステムは時間のズレによる副作用も確かに存在する…
エネルギーチャージの問題点も…
AD2037の第三世代を取得したが実用化はもうちっと先だ。

両方搭載すれば解決だが艦の大型化は免れない状態になる…

だが太陽系内、外殻を含めて攻略したら、両方のシステム搭載型のハイブリットシステムが、
遠征艦には必要になってくるだろう。


現在攻略艦隊は、アース5のプラットフォームにてカサブランカ級等の護衛艦隊と、コロニーレーザーをさらに建造している真っ最中である。

プラントから材料から加工した部品がだされ、
多目的輸送挺でチューリップ経由でプラットフォームまで運ばれ、
組み立て作業にはいる…

組み立て作業もそうだが、輸送もこれ以上ペースをあげられない状態にきてる為、
どうしても頭打ちになってはいる。

(マクロスシリーズ世界の工業衛星ほしいなぁ…)

マクロス世界の超古代文明人の残したゼントラーディや監察軍の工業衛星…
日産の世界である。
いやそもそも、おおきさが違う…

(…ほしい)

確かに完成すれば、建造能力が大幅にあがる。
またプラントを内部に増設でき、チューリップも大量にかこう事ができよう。

(でも…取得して1からつくりあげるにも…時間かかるよなぁ…)

多分目算で5から10年位はかかると思う…
が価値はある。

(あっそういえば…)

破棄された工業衛星があるのを思い出した。
ゼントラーディは修理技術がない。
体型のおおきさで古代人が扱ってた部品の修理は不可能、
壊れたユニットの交換だけしかしない。
壊れたら使い捨ての世界だった。

(破棄された工業衛星回収しちゃえばいいか…)

キャーティア技術によるステルス機能及び通信技術が、
B1には既に導入されている。

(じゃあいかすか…)

「ちょっとB1004をまたマクロスシリーズ世界に送り込むよ」

[ん?なんで〜?]

「破棄放棄された工業衛星の回収、修繕してこの世界での造船速度の加速させるんさ」

[へぇ〜……放棄された工業衛星ね〜…そんな都合よくあるの?]

「ああ、あるさ。
なにせ監察軍が28万年前にも、ゼントラーディ軍のグラージ自動製造工場を破壊した事だし」

[その28万年前のが残ってるかな〜?]

「ま、それはポイントとして…大規模星間戦争のあとだ。記録から抹消されたのはあるはずさ…」

[なるほどね〜]

「まぁ回収できればできたとして、
できない前提でもコピーはして、建造開始しておくべきだけどな…」

[喀什攻略後だね、建造プランは…]

「まぁ…な…っとサクッといってくるわ」

[いってらぁ〜]

B1004を虚数空間に入れ、
世界扉を唱えた。

==マクロス世界AD2058==

地球にでたカオルは、
B1004をだし…機関車内部で情報を受け渡していた。

ターゲットはロストし稼動してない全自動生産工場衛星…
また28万年前に破棄され破壊されたグラージ生産工場衛星等など…

(よしっと…)

「マスター…」

「ん?」

「帰ったら愛でてくださいね」

「え?…愛でるって?」

「そりゃあ…あんな事したり、こんな事したり…キャ」
彼女はインターフェイスユニット、セクサドールではない。
つまりアレしたりはアレがない為にできない筈である。

「…ゴメン。ミンティア…そんな機能、つけてないんだが…」

心は女性に対して残酷な言葉をはくカオル…

「え〜〜、マスター…何言ってんですか〜、エッチー」

「ん?」

「ですからあんな事ですよ…」

「ミンティア、何をして貰いたいん?」

「頭ナデナデです」

「あ〜…未発見のを見つけたら1つに付き、2分間ナデナデしてあげるよ」

「は〜い」
嬉しがるミンティア。

B1004の外にでると…
光学迷彩がかかり、見えなくなったB1004が発進していった。

世界扉を唱え…

==フルメタルパニックの世界==

フィリピンにあるセーフハウス。

「マスター?」

「おう、でこっちはどうだ?」

「この世界に対しての影響はありませんでした。
ここにかかれている通りになってます」

千鳥かなめは卒業式に無事に出席し、
相良ソウスケと校門で、あついキスをしていた映像がうつっていた。

「おつかれさん…じゃこの世界ではもうないな…撤収作業だ」

「了解!」

現金等はすべて資源にかえ、有能なエージェントと共に3時間後に撤収し…


……

207訓練小隊、彼女達は攻略作戦参加の為に解隊式を経験し、正式な軍人へと雛だつ…


「はぁぁ…開業式みたかったなぁ…」

「嘆くな、鎧衣」

「だってさぁ…ここ最近でのおめでたい民間の大規模なイベントなんだよ?
中継でも放送されてるんだよ」

「仕方ないわよ。許可も元々降りずにいたし、しかも解隊式も重なったんだし」

軍隊は基本外出は許可制であり、
訓練生の身分ではなかなか許可はおりない。
特に休日でない限りはだが、
本来なら今日は休日の筈であったが、許可がでず解隊式が行われた。

「なにも重ねる必要ないじゃん…誰だよ〜重ねた人死んじゃえ死んじゃえバーカ」

「なにが馬鹿ですか?鎧衣少尉」

「あ、アテンション!」

「する必要はありません。今はあなた方が上官なのですから」

「ん…んん。わかりました。あっ…渚軍曹殿―」

「殿もいりません」

「…渚軍曹。年末には家族が増えると伺っております。
楽しく喜ばしい年になる事を羨ましく嬉しく思っております。
妊娠おめでとうございます」

「ありがとうございます。御剣少尉殿」

「渚軍曹、妊娠おめでとう」

「皆さん、ありがとうございます…
これから皆さんの配属先についての説明させてもらいたいのですが、
宜しいでしょうか?」

「お願いします」

「さて少尉殿の配属先ですが…、榊少尉、球瀬少尉、鎧衣少尉、以上3名の方は同一部隊である、横浜基地司令部直轄の特殊任務部隊、A-01連隊への配属がきまりました。おめでとうございます」

「はっ!拝命します!」「はいめいいたちっ…ます」「拝命します」

「御剣少尉、彩峰少尉以上二名の方は、異世界軍、特殊作戦群への編入要請がきています。
これは強制ではありません。本人の任意によるものとするが、その返答はいかがしますか?」

「……拝命します!」「…拝命します」

「では御剣少尉、彩峰少尉以上二名の方は諸手続き等あるので1330人事部へ出頭するようにお願いします。
他の方は1330、このミーティングルームに再集合してください、以上解散!!」
1度まりもと士官が退室していった…

「……もうあえないのかな?」

「彼等は殆どわれらと共に行動してる…大丈夫だ」

「みんなとヤキソバパンまた食べる」

「けどなんで?」

「わからないけど前衛的だからかしら?」

「聞いた話、強化実験」

「おぬしその話どこで?」

「白銀から」

「真か?」

「うそ」
「……」
「でもロケットパンチ生身でうてるらしい」

「慧さん〜」

「所属部隊は違う事になるけど…冥夜、慧…いつまでも私達一緒よ」

「ああ。そなた達と共に…」

「うん。わかった」

「慧さん」

「御剣さん…」

「では行くぞ彩峰」「うん」

ミーティングルームより彩峰と御剣がでていった…

……




寸劇風後書き

作者「桜花作戦前、銀河鉄道開業をお送りしました〜」

ナギ大尉「今更在来線事情をいれるとは思わなかったわ…」

作者「あははは…」

ナギ大尉「私達の時代には総武快速線や東北京浜線は…あ〜東北線の一部であったわね」

作者「あれ?日本帝国に来た事が?」

ナギ大尉「えっえ〜と…次回桜花作戦発動。お楽しみにぃ」

H24年11月改稿

H25年12月再改稿



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