第221話『マーズゼロ強襲』


西暦2002年6月2日

「出航準備完了、ドライゼ01、02、03、バイファム01、02……各艦共に準備完了」
艦隊所属艦より次々と報告がはいり読み上げてた。

「出航用意、管制許可を求めよ」

『オペレーションゼロストライク作戦参加艦艇、1024から1030までの間、
発進許可します』
標準時間、10時24分から30分の間の許可がとれた。

異世界軍月面基地内部にアナウンスが流れる。

『警告、ゲートオープン中、ゲートオープン中』
月面基地の出港ゲートが動きだす。

ドック内部が与圧を確保したまま真空と接しはじめた。

『ゲートフルオープン、通行許可』

「係留アーム開放」
艦を固定していたアームが短くなり、
艦がいつでも浮かびあがる事ができるようになる。
ドックに接地していた改造された改造型ペレグリン級が重力推進により浮上しはじめる。

「帽ふれぇぇぇ」
ドック内部の整備士が艦艇に整備帽を振り、
武運を祈り出港を見送ってくれてた。

フィールドシールドで保たれたゲートを通過し、
月衛星軌道上にあがってく。
太陽系内からBETAを駆逐する為の火星攻略強襲部隊を載せていた…

[あ、そうだマスター]

「ん?」
艦橋にいるカオルに話かける11号。

[ナクアダ鉱石とかなんだけどプラントでつくれないよ]

「あ〜」
ナクアダ鉱石…スターゲイト世界のゴアウルドらが各惑星から採掘している、
地球には存在しない鉱石だ。

ナクアダジェネレーターの動力源となり、精製すればウラン同様熱エネルギーを発する事のできる魔法の鉱石ともいえ、
核分裂反応を起こし熱を発する。
ウランとちがうのは放射能を周囲に撒き散らさない、
使い終わったら綺麗になくなり高濃度放射能廃棄物とならない…
また非常に長い間もつといった夢の物質だ。

ただしカリウムと結合するとウラン以上に中性子を発する脅威の物質にはなる。

そしてナクアダジェネレーターを暴走させると周囲10キロ四方は消し飛び…いわゆるナクアダ爆弾になる。

更に核爆弾にナクアダをつければ…アメリカ大陸クラスが1発で吹っ飛ぶ…
過去にラーが送ろうとしてハタク内部で爆発がおき、
宇宙文明の巨大な宇宙船が木っ端みじんに吹っ飛ぶほどだ。

またザットガンやゴアウルド系のビーム系携行火器のエネルギー源でもある。
携行火器の500mリットルパック二つ分横付けサイズに収まるには、
最低でもナクアダそのものが必要だ…との事だ。

「あ〜そういや、ナクアダジェネレーターに必要だよな」

ナクアダジェネレーターはひじょうに便利な代物である。
何しろ横1.3m、高さ60cm、奥行き50cm、重量5kgとコンパクト軽量なサイズの発電機で、
複数台使うが都市の照明、コンピューター、生命維持システムの電力源としても出力を燃料給油等せずに一年間以上保持する事ができ、
軽油やガス使用の発電機みたく煩い音もしない。

初期型のマーク1は定格安定出力は240kwとPT用核融合炉には出力は負けるが、
リアルだと軽油使用の、長さ4m奥行き1.4m高さ1.8m乾重量4.3tのデンヨーの大型発電機の出力に相当する。
ただし…発電機はタンク容量は490リットルで75%負荷がかかって50ヘルツで毎時39リットル使用…
つまり一年間同電力の出力保持には燃料を大量に使用しなければならないという事だ。

原子力を小型化して持ち運ぶのは事実上無理であり、
核融合炉も手持ちサイズまでには持ち運べない。

コンパクトといえばパワーセルがあるが、基本ターミネーターの格納容器が必要であり、
また容器が1番重量とっている部分であるがために5kgよりも重い。

[ハタク級のナクアダリアクターは作れるけど、運用ができないって事だね]

「じゃあ…ナクアダ鉱石と精製したナクアダは作れるからというか、
現物はあるから渡すよ」

[え?ほんと?基地に戻ったら頂戴]

「あいよ…ただそう数は多くできないけどな」

ナクアダ鉱石作成にはカオルの同化で可能だが、
そこらの物質を握り拳小のナクアダ鉱石そのものするのに約10分かかる。
これは精製後にザットガンを運用できる量であり、また先の240kw出力ナクアダリアクターを運用できる量である。
スターゲイト世界での虚数空間にて裏作業していたからある程度量は確保できてるが、
ハタク運用分確保には裏作業でも膨大な時間が必要…
約5日分は最低必要といえよう。

「あ、じゃあナクアドリアやニュートロリウムもか…」

[うん]

ナクアドリア…こちらはウラン同様周囲に放射能撒き散らし危険な存在だが、
使い終わったら消滅するのは同様。
熱エネルギーはナクアダの数十倍。
ただし不安定でプロメテウスの動力源ナクアダドリアジェネレーターとして使用した際に度々トラブルをおこしていて、
アスガードの技術援助でやっと安定した動作におちつき、
ダイダロス級の動力源にも使用されている。

本来なら自然には存在しない物質であるがゴアウルドのニルファが、
惑星ランガラにあるナクアダを化学変化させナクアドリアに変わった。

[ナクアダ鉱石があれば適正手順踏めばナクアドリアへと変化するけど、
今は必要ないね〜不安定すぎるし]

「ナクアドリアジェネレーターは?」

[できそうだけど…でも、もうちょいまってね。
核爆発おこしたらねぇ…]

「あ〜」

プロメテウスが不安定なったナクアドリアジェネレーター投棄し、
現地惑星政府に核攻撃受けたと誤認された事がある。

「ニュートロリウムも同化精製しかないか…」

アスガード文明のニュートロリウム…
ニュートロリウム鉱石を精製しエネルギー素材としている、
アスガード艦の前世代戦闘艦のビリスクナー級のニュートリノイオンジェネレーターは、
1基1GW=10億kWで高い出力を誇りそれが4基搭載されている。

因みにこんごう型護衛艦のガスタービン1基が出力2.5万馬力…鋼鉄の咆哮ならガスタービン1にはなるが…を考えればもの凄いとしかいいようがないだろう。
更にニミッツ級に2基搭載されている原子炉の出力は2基が約7万kw、蒸気タービン出力で104万馬力になる。

商用の発電原子炉は1基あたり30万〜100万kwあたりだ。

因みに対レプリ決戦用最新世代型のジャック・オニール級のジュネレーター出力は…
30億kwが2基搭載される高コストな高性能艦となっていた。

アスガード艦とためをはれるのはTOTO艦だけであり、
惑星ハラが存在したままであったら、ひょっとしたら滅びる事なくオーライを防いでたかもしれない…
惑星オーリラに避難した事により建造施設等を一から造らざるえなく、
滅びる前に約5年間で建造できた艦数は5隻、
惑星ハラ時代ならば1年間で10隻は建造できていた筈だ。

[ま、アスガード艦はまだ研究対象だし〜必要ないよ]

「ニュートロリウムも別銀河いかなきゃだしなぁ…
まぁ…ナクアドリア変化にそれだけの量が必要なら、
ナクアダ鉱石採掘を採掘した方が楽といっちゃあ楽だな…」

ランガラでおきた同量変換プロセスを行うと星自体が大爆発がおきる可能性大であり、
提示された安全にナクアドリアに変換させるには100倍の量が必要だ。

またニュートロリウム自体の同化変換で発電に必要な量を確保も時間がかかる。

なら地球には…太陽系には存在しないが、
他の惑星にあるナクアダを採掘した方が早いだろう…

スターゲイト世界ではゴアウルド達が天の川銀河内のいたるところでナクアダを採掘し繁栄した。
この世界でもナクアダ鉱石はある筈だ…

ただし…

[でも1番近いところがα宙域内なんでしょ?]

入手した情報で1番近い惑星が2574光年先には存在する。
だが宇宙BETAの推定勢力圏内部であり危険がともなう…
ニュートロリウムのida銀河やオーリラの銀河の方が…いや存在してるかもしれない。
「だよなぁ…」

[とりあえずゴアウルド製のハイパードライブなら…
核融合炉でも必要な電力は確保できそうだし、
そこまでいかなくても…ね。
あ、そろそろフォールドアウトするよ〜]

既に短距離フォールドに突入しているが、今回の強襲作戦はいたってシンプル。
1個大隊+1機によるマーズゼロ反応炉の強襲破壊だ。通常では到底不可能だろう…

マーズゼロはフェイズ9クラスであり、
地下深く20kmに重頭脳級反応炉があり、
周囲200kmに門が点在している。
また内部構造も迷路とかし最短でも約300kmの距離を、
迷えば一気に1000km以上になるだろう。

また所属BETA個体数は5000万を越えている。

そんな中突入し、無補給で反応炉まで…
しかも1個大隊でという鬼畜にも思える無謀さだ。

だが……Gゴキ兵器がマーズゼロを弱体化させていた。
いやマーズゼロだけでなく、火星全域にわたりBETAを弱体化させていた。

特に在来種が一方的に搾取される為、対抗種、最小型種の発生だ。
個体数は殆ど変わらないものの、約半年で火星BETAの比率はかなりかわり、
大型種、中型種、小型種、最小型種は1:1:1:500の比率までなっていた。
その比率でないと、災害的肉食ゴキブリに対抗できないのである。

そして更にマーズゼロの入り組んだ迷路が丸わかりである。
キャーティア技術による透過レーダーの存在が大きい。
また管制についても今では問題もなくなった。
そして強襲機の存在もある。

ペレグリン級に搭載している強襲機…やっと名前が決まったがアマテラスについて…

まずはアマテラス運用に使われるペレグリン級改。
基本構造は仕様変更され、技術も取り入れていた。
アマテラス運用艦として急遽建造される事になり、
基本的にアマテラスは対宙戦闘用には運用しないからでもあるが、
基本完成度が高いし生産性が高いのも母艦として採用された。

設計改造面としては移動能力面と艦載能力、防衛能力面…特にシールドの追加等だ。
アマテラス等の機体を3機の運用に留めているのもある。

この以上の様な設計変更点により、
万が一宇宙戦闘種に遭遇しても沈む前に逃げ出す時間はある、
逃げ出して切り抜ける能力はある…と判断していた。

そして強襲機アマテラス…
ナデシコのエステバリスを強化発展させた機体というのは、以前記載はしているが。

違う点をだが…
大型化し換装式ではなく、ハードポイントで武装変更、
装甲を強化し、エネルギー系統を核融合炉で長時間稼働化等など多岐にわたる。
作戦稼動可能時間も疲労を考えなければだが、2週間程になる。
エステバリスと言えるのが外見と移動方法、DFのみと言っても良いかもしれない。
巨大化による機動力低下は高出力及び重力波ノズルで対応していた。
速力は大気圏内750kmで飛行可能、音速突破は形状により不可だが、
地球大気圏単独離脱は重力推進にて可能となる。

武装面だが、固定武装で遠距離が2種、
ビームサーベル、単分子ナイフ、
あとはDFを使ったエステバリス定番攻撃を引き継いでいた。

そして遠距離固定武装でビーム兵器を2種類。
メイン武器として使われる右腕搭載の弱レーザーのレーザーガトリングと、
強武器として使われる左腕搭載の強レーザーのレーザーライフルの二種類。
両方とも機体によるエネルギー利用により装弾数問題はクリアしている。

右腕レーザーガトリングは、速射性に優れ高出力ではない。
理由は至ってシンプル…出力をあげると、抗道を破壊し崩壊の可能性があるからだ。

潜ってる最中に崩壊したら目も当てられない…
機体は無事でも大量の土砂や構造物が降り注ぎ埋まり…
抜け出す事が困難になる。
空間がとれているならまだしも、隙間なく埋まれば…

例えるなら大雪の中に突っ込んだ人間と等しいだろう。
雪国の1m位積もった新雪の中に大の字にダイブするとわかる。けどけして一人でやらないように。真面目にヤバい事になる。

水の中とは違い、隙間無く埋まれば、単純に通常よりも何倍もの力が必要であり、
しかも腕や機体を動かすのに、動かす先の土や土砂をどこに持っていくの?の問題になる。

崩落し埋もれた土が1000tならその1000tを動かさなくてはならない。
なので崩落だけはハイヴで避けなくてはならない事案だった。

まして破壊すべき反応炉が、途中の通路で崩落して生き埋めになり、
そのまま生存になった程厄介なものはない。

反応炉へたどり着くまで掘り進むか、何かしらの手段をこうじざるえなくなる。

コロニーレーザーに代表される高出力レーザーによる掘削も、
大気がある関係で出来ないからこその強襲機だ。

崩落し掘削する羽目になったら…の為限定的出力に押さえていた。

その変わりに崩落させる必要がある時等には、
高出力レーザーであるレーザーライフルを左腕に埋め込ませている。

5kmクラスの隕石なら一撃で破砕できる出力でもある。

十数機程の一点集中すれば100kmクラスなら破砕可能であり、
マクロスF技術の反応弾には空間破壊力は及ばないものの、埋設による携行性に優れていた。

以上が強襲機アマテラスの大まかなスペックになる。

−火星近海−

宇宙空間に紫色のエネルギーフィールドが突如として開き…
次々と艦が通常空間に出てきた。

「フォールドアウト、全艦定位置にいます」

14隻のペレグリン級は火星の衛星軌道上に足を進め……

[マスター、そろそろ]

「ああ」
艦橋から格納庫内部のアマテラスに移動し取り付き同化する。
チェックリストは消化せず感触で確かめ…
「マスター1、出撃準備完了」

『格納庫内部エア0へ……0化完了、カタパルトデッキへどうぞ』
格納庫内部が吸入機により40秒程で真空化するとゲートが開かれる。

目の前には赤い大地、火星が視界にはいっていた。

カタパルトに脚部が係留されるとリニアカタパルトのエネルギーが展開し…

『ご武運を』
カウントダウンランプが点灯するとともに、フックが離れ、浮かび上がり…
ブルーで一気に加速し射出された。

多数のペレグリン級から射出されてくアマテラス。

『各員揃ったな?これよりミーティング通り、
大気圏に突入し、そのままハイヴへ突っ込む。
準備はいいな?おもらしするんじゃないぞ?
ああ、そうだ…ゲストとしてカオル元帥閣下が参加されている』

「よろしくな」

『各員、日頃の訓練の成果を見せる時だ、いくぞっ!!』

37機の編隊がそろい、
火星の大気圏に突入してく。

DFを展開し、
摩擦熱を後方に逃しながらマーズゼロの門を目指して落下してく。

地上には多数のBETAがいるはずだがまだ視界には映ってない。

通常型は搾取される為地上にはいない。
地表ゴキブリ兵器と超小型BETAとの、食われ、殺す、生まれ、増援するの、
果てなき生存競争の真っ只中にあった。

マーズゼロの門に突入する強襲部隊。

しかし…

(はええぇ〜)

カオルは置いてきぼりになり…早々攻略部隊から脱落した。

至って簡単な事である。

約750kmの高速飛行で直径200m程の坑道に突っ込んで、壁に接触しまくり、
その度にスピードロスして置いてかれた。

機体は無事でも、引っ掛かり、僅かながらでも速度は落ちる。

最高速度まで戻す時間で引き離される…

身体を動かすと同様になるIFS…その人体未改造版になるオペレーションIFS、
実力の一端を見せつけていた。

自分の身体如く動かせても、
密林の中をスキーやスノーボードで最高速度で滑走すると同様な技術が必要であり、
今でいえばF1コースを走行するF1トップレーサーと、
一般人の運転技術との違いとも言ってよいだろう。

また道をほぼ記憶し、僅かなタイミングで新しい進路に突入している。

機体習熟後、シュミレーターを朝から晩まで繰り返し、
痛みがないと覚えない!と自ら慣性軽減装置を切り、
美しい肌に青痣を作り上げて日々の訓練を繰り返した。
月月火水木金金、休むことなく突入訓練を繰り返した結果
隊の反応炉までの到達成功率99.99%…
最後の期間の訓練数値である。

度胸というか、安全面では関係ない。
壁面に接触しないが重要であった…

カオルも機体に取り付き、同化して自分の身体の如く動かせて、
突入部隊パイロット以上の技能がいくらあろうとしても…

隊の皆がハイヴ突入訓練に明け暮れている間に、
カオル自身は、他世界に取得しに行っていたから置いていかれてもしょうがないだろう。
いや必然だろう。


これでついていけたら訓練に明け暮れていた隊員が可哀相だ…

カオルは、とりあえず自分に出せるだけの速度で部隊に追跡しはじめた。

……

[右30まで5、4、3、2、1]
AIがタイミングを告げ、横道から広間に突入、次の横道への進入角度へ、
重力ノズルを変位させ機体の最高速度を落とさずに向きをかえる。
[左20下12まで3、2、1]
横道が大きくカーブし、機体もその方向へ向きをかえる。

『元帥閣下おいていっちゃいましたね』

「しょうがないわよ。それにカオル閣下の事だし、大丈夫でしょ?」[2、1]]

通信しあいながらも、叩き込んだ頭は覚えていて機体の向きをかえる。

B-01の中で今回の突入部隊編成されている。
B-01、通称他軍合同訓練でたたき潰された部隊より、
ハーレム隊といわれる程異世界出身の女性のみで構成され、
現在の人員は学兵出身を含め800人を越えている。
もちろんB-01全員がオペレーションIFS式への操縦転換している中の選抜隊だ。

『やっと中層ね』
[4、3、2、1]
「今のとこ、隊から脱落は閣下のみ…と」

[3、2、1]

中層にくると、BETA比率があがるが、今だに通常型がみえてない。

……

下層にくると…

「やっとお見えね…」

旗艦の管制からの情報で通常型BETAがやっと見えはじめた。

ここからは最高速で下る事は、事実上不可能になる。

下層まで通常型が見えないのは、広大なフェイズ9規模の中に、
通常型がたった10万以下の個体数しかいないからだ。

急速に距離を詰め…
「いっけぇ!!」

突撃級らしきのが単独でいたために、DFナックルを選択し、一気に突き抜けた。
下層においてはまだ通常型の集団という集団はいない。
単体から複数でいて邪魔になる個体のみ蹴散らした。

そして最下層において集団に遭遇する。

ビームガトリングをうちながら押し寄せてくるBETAを退け、
左手に構えたビームサーベルを切り付け、
邪魔になるのを紡錘陣で道を切り開く。

本来この広間に20万体いるだろうが、
ここにも1万から2万程度しかいなく強襲部隊を押しのけるだけの戦力がいない。

程なく進路に進む通路が見えるとこじ開けるように圧力をかけ、
DFも使い、全機が突破した。

……

『間もなくだ!』
最終の主広間を突破し、目指す目標の重頭脳級反応炉の広間に到達する。

広間に進入したと同時に重頭脳級が外敵に対して触手攻撃をするが、DFに阻まれた。
その隙に突入してきた僚機が、レフトアームに仕込まれたレーザーの一撃で…
マーズゼロの重頭脳級は崩れおちる。

次々に追従してきた編隊機が広間に入ってくる。

マーズゼロ、門からの全行程291kmを33分で反応炉に到達、
マーズゼロ反応炉の破壊に成功する。

「CQ、CQ、マーズゼロ攻略完了、損傷機なし。脱落1機。これより帰還する。
ルート検索を頼む」

編隊機の到達を確認し通信をおくる。

『了解しました。脱落1機を回収しつつ最適ルートを送ります』

カオルは今だに中層あたりを移動していた…

……




寸劇風後書き

ナギ少尉「かなりイージーモードになってない?」

作者「楽すべきところは楽すべき。慎重に慎重に…」

ナギ少尉「でも…肉食ゴキ大活躍じゃない」

作者「まぁ…だから仙台で発生した時には、
最優先で対応に追われたんだよね。
人類滅亡フラグだったから…」

ナギ少尉「で…変異種は……?」

作者「直ぐに対応できるBETAが異常だけであって、
突然変異種は普通一年以内はないよ。
まぁ増殖が異常なだけであって……」

ナギ少尉「で、カオルは攻略時には足手まといになったと」

作者「まぁ…そうだね…いきなり森林の中を滑走しろ!つうもんだし、
第一200m位の幅を750kmで飛行するのを、
いきなりなら誰だって無理だよ。
キ○やシ○並でなら…」

ナギ少尉「暗闇の洞窟の中を飛行したからね〜」

作者「ま、一発では不可能なので血をはきながら猛練習およびサポート…なんだよね」

ナギ少尉「さて、次回はマーズゼロ攻略後、お楽しみにぃ」

H26年2月再改稿



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