第224話『宇宙のステルヴィア編2 巨大隕石、宇宙紐』


「インフィニティを動かすだと?」

『あのデカブツを破壊できるだけの出力を持つ武装は、インフィニティのブラスター以外にないでしょう。
それにインフィニティは巨大な人型を稼働させるため、全身に重力波ジェネレータを搭載しています。
こいつを全開にしてやれば、バリアに空いた穴も塞げるかもしれません』

「白銀君、丁度こちらでもおんなじ事を考えていたところだよ。しかし整備する人手と時間が問題でね、
操縦系も未調整だ」

『それは心配ありません。今予科生を使って準備させているところです』

『操縦系は複座にして機能を分けました。あと10分もすれば最小限ながら使用可能な状態に持っていけますよ』

「ヒュッター先生、ですがパイロットが」

『僕らがでます』

「君は…?」

『予科の奥山コウタと…』
『片瀬しまです』

「しかし、君らは予科生だろ」

「パイロットはみな出払っています。呼び戻しては間に合わない」

「地球の命運を子供達に預けろというのかね?」

『司令!これしかありません!例え小さな可能性でも子供達にかけましょう!
生徒達を信じてください!』

「迷っている時間はありません」

「誰でもいい!向こうのコントロールを立ち上げろ!インフィニティ発進準備だ!」

息のあった了解が作戦室内に木霊する。

……

『司令!全てのワイヤー切り離し完了しましたぁ』

「ありがとう白銀君、すぐに全員退避させてくれ」

『了解!』

「各セクション最終チェック!」

『これよりSルーム内真空状態になります』
『インフィニティー、セブンスハッチへ』
『サードエレベーターゲートオープン』

『インフィニティー、オールゲート、オープン、オールシステムゴー』

『インフィニティーリフトアップ』

リフトに押し上げられ姿を現したのは…巨大な人型の機械。
丸い積み木を積み重ねたようなボディにほっそりとした腕は今ひとつ洗練に欠ける…
しかし紛れもなく人の姿をかたどった巨人であった。
巨人の背中側には更に背丈よりも長い筒…ブラスターを背負っている。
背丈は120m、エヴァよりもでかい。

『カウントダウン入ります。10秒前、8、7、6、5、4、3、2、1』

『インフィニティー発進!』

ギガンティック・アクティモソーマ、インフィニティーがステルヴィアから宙へ踊りでた。

「巨大隕石からの退避命令を出せ!」

巨大隕石に対応していたケイティが一斉に離脱する。

『ブラスター、インフィに接続、高出力モード設定』

『目標へのロックオン』

インフィニティのコクピット内通話が流れてくる。

『いくよシマちゃん』

『はい』

『発射!!』

140mに及ぶ巨大ビームブラスターの一撃が放たれた。

巨大隕石に命中する水色に近い光のレーザーブラスト…
隕石内部から光が滲み出始める。
亀裂が入りそこから光が漏れだしてるのだ。
光は隕石を貫くと100km級の巨大隕石が割れ粉々にくだけちった。

『爆発を確認、隕石の破壊に成功しました』
作戦室内に歓声が上がる。
140mのビーム兵器、たった一撃で砕けちった。

隕石の破片はオーバビスマシンで対応可能クラスになったろう…
インフィニティーはグレートウォールの穴を埋めにいく。

『インフィニティ、全ジェネレーター開放、バリア発生準備に入ります……
インフィニティバリア展開完了、グレートウォール安定化』

500mあたりまで砕けちった隕石は順次でかい破片から処理されてく、
ジェネレーターの防衛が優先され、
いくつか数十mの破片が地球に落下してく…
だが、全天的な被害にはならないだろう。

「あとはどのくらい機体のジェネレーターがもつかどうかか…」

『内部温度上昇中…39度』


『司令!グレートウォールへの負荷が下がってます』

「通過したのか?」

『確認中です……確認しました!セカンドウェーブ完全に通過です!グレートミッション成功です!』

『司令!、火星圏、金星圏との通信が回復。どちらも無事だそうです』

『ウルティマからの通信入ってます。こちらも全員無事です』


……

西暦2356年12月19日14時13分
セカンドウェーブが通過した宇宙は…
燃えるように赤く染まっていた。

人類は宿命を乗り越えたのだ…

……

(さて…次どうすっかなぁ…)

最大の技術目標であったケイティは取得した。
ついでにインフィニティやファウンデーションの技術情報も取得した。

20光年の距離による超新生爆発を受けるのも体験した。

(人員的にもなぁ…)
基本戦争がないあまあま世界である。

命の危険があるが、トップオブトップのみ、また死亡人数も少ない。

(まぁ…でも作業の教導員がいれば早いか?)

そうこの世界では宙建設作業にもオーバビスマシンが使われていて、
必然的に軍が作業に関わっている。

また各コロニーやファウンデーションも軍一元管轄になっており、
その為軍学生時代に空間作業が必修となり、
学園卒業後も宙間建設作業経験をつむ事になる。

グレートミッションを成功させる為に、
指揮系統及び管理系統の一元化は、必須事項であった。
グレートミッションが終了した後はどうなるかはわからないが…

宙間作業経験豊富な人々に狙いをつけ、作業教導員として救出しようかなと、
カオルは目をつける。

だが…一つ問題が…人員救助できそうな場面が二つしかなく、
片方は巻き込まれたらカオルでもやばそうな事柄でもある。

その内一つの制限を解除するにはもう一つの場面、
冥王星ファウンデーションウルティマに行くしかない。

(けど冥王星か…どうすっかなぁ)
少し考えはじめる。

冥王星までのそこまでの移動が問題であった。

まず前話の通りルーロスは使えない。
異星人に探知されるかの判断がつかないからだ。

その為冥王星へは…

1、生身で遥々いく。
2、どっかの艦船に楔を撃ち込む…

間違いないなく2であろう。

となるとどっかの艦船に楔を撃ち込むである。
幸い楔に撃ち込む対象はある…だが…
艦に楔撃ち込みも少し制限がある。

楔は大地に貼付けると、移動する物体に貼付けるの二通りがある。

問題は移動する物体の楔の方、1光分位の誤差なら多少大丈夫であるが、
それ以上の誤差ではリアル時間経過が必要であった。

事実30万光年単位を移動したりするスターゲイトのオデッセイに打ち込んだ楔は手を焼いている為、
基本は惑星への楔をうちこんで活用している。

もうなき?過去に戻ればでれるがオーリラ、
地球3箇所、
惑星テロニア、
名もなき惑星(ハタク入手の際)
惑星?(オーライ船取得の際)
そしてオデッセイ号…

スターゲイト世界では8箇所、ほぼ大地に楔をうっている。

さてオデッセイ号の様に1光分以上移動する物体に貼付けた楔はどうするか?
1光分ごとの区間で世界扉を唱えればよい…というわけである。

だが現実問題としてそこまで精神力がもたない。
冥王星まで遠距離であるならざっとみ422回となえる事になる。

1日に唱えれられる世界扉は鍛え上げ今のところ12回…
つまり35日間となえつづければならなく、
または楔を打ち込み次回にむけ約2箇月放置するか?の問題もある。

だが…
(まぁ…いつかは精神力を鍛える必要もあるし…
魔法文化も全くいってないし…その技術も必要かな?)
鍛えれば世界扉が一日で開ける回数が増えるのはわかっていた。

ならば…精神力を回復できる見込みがありそうな、
魔法薬のある世界に飛び込んでみよう…
そういった考えになるのが自然の流れであろう。

(ん〜ゼロ魔は…MP回復薬はあったかなぁ?)

元がゼロ魔の魔法を使っている以上、回復薬を求めにゼロ魔に行くべきだが…

物語を思い出しても回復薬がホイホイとうってる記憶もないし、
回復薬をがぶ飲みしている記憶もない。

第一自然回復であり…

(ん〜いっても入手できそうにないな…あとは…)
先に時間を別世界経由ですすませ、
リンナが乗る貨客船に楔を打ち込みいってみるしかないと判断し…

………

=ドラクエ9の世界=
世界的有名なゲーム、ドラクエ9の世界にカオルは降り立つ…

天使界にて人間の感謝の気持ち、星のオーラが集まり女神の果実が実ろうとしていた。
そこに悲劇がおき、主人公は地上に落ち天使の力を失い人間になってしまった。

完全には失わずこの世にならざる者の問題にも手助けをしに…
また天使界はどうなったのか?

というストーリーである。

降り立った砂漠にて、
(ここ本当にドラクエの世界?)
定番の衛星打ち上げし地上の様子を見ていると…

いやにフィールドに人がいる。いや当たり前かとはおもう。

人々は生活し、モンスターとの生存競争をしているのだ。

主人公達だけでない…いわばメタルマックスの世界と一緒である。

(さて問題はっと…)

MP回復効果のある魔法の聖水の入手手段。
まずお金を稼ぎ買うか拾うであろう。

システム的にみると拾うで復活するとは思うが…

と思案してると…デザートランナー4が襲い掛かってきた。

戦闘シーンは割愛しよう。
まさにカオルのチートで一薙ぎといってよい。

さて問題は…
(Gね…)
G元素ではなく、ゴールドお金が入手できた事にある。

トドメをさしたら魔物が力尽きGに変化したのだった。

(人間の欲望の塊Gが魔物へと魔力がたされ変化したのか?)
とも考えたが…考えても理由はわからず…

(とりあえず拾いに行きますか)
魔法の聖水を拾いに幻影をかけ飛び立っていく…
ゲットできるのはエルマニオン雪原方面…

……

北の雪の中無事にゲットしたカオル。
飲んでみると…
(回復した気がしないな…あっ、そういえば…)

ドラクエの世界ではMP切れても気絶という状態はない…
つまり魔力、ゼロの使い魔の世界の精神力は別の可能性が…

(じゃ…しゃぁまい。さっさと次の候補世界にいくか…)

世界扉を唱え…更なる寄り道を…


==二ノ国の世界==

またもや定番の行動は略…

オリバー少年の不思議な物語の世界である。

母子家庭の子オリバー、最愛の母親が溺れるオリバーを助け、
持病が悪化し死んでしまった。

そして人形だと思っていたのが涙がたれると…妖精シズクとなり、
パラレルワールドニノ国の大悪党ジャボーを倒すのを半ば強制的に、
そして大前提の母親を生き返らせる為に旅立つストーリーである。

この少年の力は魔法使い、人間には見えず動物にはみえるが使う事ができる。

さてこの世界はMP0になると気絶…
つまりゼロ魔の精神力はMPの可能性が大きく、
最初からここに来ればいいじゃないかはおいとこう。
カオルが思い付かなかったからでもあった。

まずは魔法回復薬を入手しに…
(狩だな)

最早単独戦闘はチートで略といっておこう。
コイン、この世界でのお金に変化するモンスター達。
やはりコインが魔力をためてモンスターになるのだろう…

ある程度お金を貯めたとこで街へと向かい…

‐ゴロネール王国‐

石造りの古きよき中世的なまちづくり…
ゲームでは始めてに訪れる町である。

「いらっしゃい安いよ安いよ」

「さぁそこの旦那!」

密入国で幻影をかけながら入ったカオル。門は普通に開いていたが入国審査が…であった。
やる気はあったからオリバーが通った後であろう。

「ちわぁっす」
カラン
扉を開けながら入るはフクロウ商会。
「ほぅほぅほぅいらっしゃい」

「えっと…よろず屋さんですよね?」

「ああそうだのう…何がいるんだい?」

「すっきりコーヒーあります?」

「個数は?」

「…とりあえず1個で」
バサバサバサ

「250コインじゃね」お金をわたし…受けとった後、
早速すっきりコーヒーを飲んでみると……
(おおおお)
何となく精神力がみなぎってくる。
(この世界のはバッチリか)

効果の程を確かめたからには…
(さてちゃっちゃっとすませますか)

ドラクエ9と違いここにはカジノがある。

わずかな金額で大量ゲット、
そして魔法回復薬をと目論んでいた。

リゾー島のデル・モカール…
この街にはカジノがある。そして原始的なスロット、目押しが有効でありしかもスロ目が確率的制御は基本されてない。

そうなってくると…加速をかけ、当てまくるカオル。

十分バッチリコーヒー分は溜め込み、あとはひたすら…
世界扉を唱えがぶ飲みの繰り返しである。

大体1分ごとに3回世界扉が開き、
途中トイレ中断しながら6時間程の苦行の、
402回目、コーヒー85回がぶ飲みした結果…

リンナの乗る貨客船はウルティマにつき、2ヶ月以上時間経過する事なくウルティマに楔を打ち込む事に成功した。

……

6日目

西暦2567年2月24日

−ウルティマ−

警報がなりひびく…

『所属不明機急速接近中』

『重力反応識別Ghost、識別Ghost』
Ghost…最近何度もウルティマに接近し、警告発砲をもうけている未確認所属不明機の名付けられたコードネーム。
他のステルヴィア以外のファウンデーションにも出没し、何処の所属かもわからない存在だ。

『保安部隊緊急発進、5分後に接触します』
特にウルティマへの飛来回数が多く、
緊急発進にパイロット達が乗り込んでいくだろう…
約2分以内にスクランブル機は発進できる筈だ。

『Ghost、管理宙域内侵入』

『ここはファウンデーション・ウルティマの管理宙域です。
速やかに飛行を停止しなさい。
指示に従わない場合は発砲します』

『接触まで4分…保安部隊緊急発―』

キャァァー
女性スタッフによる叫び声と、衝撃がウルティマにはしる。
かなりの振動であった。
管理センターの照明が非常用に切り替わる。

『状況報告!!』

『保安部隊発進不能、エレベーターが動作しません!』

『負傷者多数、人数不明!』

『なんだかのオブジェクトにより、
エレベーターシャフトが歪んだものと思われます』

『新たな反応至近距離で4!おそらくオブジェクトぶつけてきた…
Ghostです!至近距離にGhost!』

『何故こんな距離に…レーダーは反応してなかったのか?』

『いいえ、急に至近距離に現れました』

『Ghost、ウルティマに接触!』

『司令!防衛システム完全沈黙、システムがハッキング受けてます』

『保安部の機体を、非常用の手動式エアロック発進があったろう!そこから出せるよう試してくれ!!
ハッキング原因探索と対抗措置をとれ!』

『了解、手動装置作動させます。
手の空いてる者は格納庫Bブロックに急行してください』

『Ghostがウルティマに直接取り付いて、
システムを侵食しています』

『対抗措置は?』

『駄目です!Ghostのシステム侵食に追いつけません』

うわぁぁぁぁ

『状況報告!』

『あらたなオブジェクト衝突、第7第12ブロックにて負傷者多数発生!』

『救助隊を編成し送れ!シールドは!!?』

『ハッキングにより切られました!
更にオブジェクトをぶつけてきます!』

……

『総員、居住ブロックへ、非常用パージを行う。
パージ方向をウルティマ救援隊の方向へ』

『了解、総員居住ブロックへ、非常ケースにつきウルティマを放棄します。
繰り返します。総員居住ブロックへ、非常ケースにつきウルティマを放棄します』

『居住ブロックパージは20分後にできるな?』

『はい。大丈夫です。居住ブロックパージ20分後、カウントダウン開始します。

総員現状任務を放棄、居住ブロックへ避難してください』

「よしご苦労だった、総員退艦してくれ」

「あれ?風祭技官?」

「私は残る…あれの解析がまだ途中だからな…
君達は現状の解析データーを持っていってくれ」

「風祭技官、私達も付き合います」

「ありがとう。すまないな…」

「いえ、人類の為ですから…」

「わたしも残ろう。君達が残るならな」

「司令…」

「諸君らは民間人とわたしらの家族を、
救援隊まで送り届けてくれ。
解析がおわったら、わたしらも脱出をする」

「わかりました。お気をつけて」

「頼んだぞ」
センターから人が退出していく…

「さて、居住ブロックだけは、侵食から切り離さなければならない。
作業にうつるぞ」

「はい!」

「君らは非常用の宇宙服等をここに集めておいてくれ」

「はっ!」

……

「パージまで15秒前、総員居住ブロックへの避難確認、6、5、4、3、2、1」
と赤いプラスチックケースを叩きわりボタンを押す。

「隔壁閉鎖確認、ロックボルト爆破確認。居住ブロックパージされてきます」

「……無事にパージできましたね」

「あとは救援隊の行動次第か…レーダーもシステム乗っ取られたし…
さて、解析の準備と、我等の避難生活の準備だな…
食料と水も持ってこなくっては…」

「脱出挺までは通路確保しましたが、システムが掌握され、ゲートが開きません」

「そちらもか…とりあえず手作業で可能な点を先にすますぞ」

「はい!」

ウルティマに取り付いてきたGhostにカオルは取り付く。

(あ、やっぱ無人AI機か…)

劇中気になっていた行動でやっと解決ついたネタであった。

……

居住ブロックではパージされた事によりシステムが独立系統になり、シールドが復旧してた。
攻撃を受けたがなんとか切り抜けて…

カオルは救援隊に合流する為に、
居住ブロックにも分裂体を同化している。
居住ブロックは約20時間後…

『約10分後にステルヴィアからの救援艦がドッキングするそうです。
軽い衝撃が予想されますので、倒れやすいもの、壊れやすいものの側から離れ、
ご自身の身体をできるだけ固定できるようにして下さい』
と居住ブロック内部に放送がながれた。


……

(とりあえず擬体メインでいくか)

救出どうするか?と考えてたが、正直超重力砲に耐えられるか微妙であり、
また逃げ切れるか微妙であった。

その点擬体であれば死のショック緩和で10日間かかるのであって、
遠隔操作だけなら戻すのに2時間の馴染み=睡眠ですむ。
擬体の傷、症状の本体への反映もできるし、
幻影かけている間に入れ替え作業はすむであろう。

また懸念していた異星人の探知能力も取り付いた結果、キャーティアステルスの方が上であった。

虚数空間より例の如くペレグリン級とルーロスを出し…


−ウルティマ管理センター−

「まだ数時間はかかります。非常に大きな天体なので解析するには」

「そうか…頑張ってくれといいようがないが」

「わかってます」

「宇宙の裂け目、コズミックフラクチャ−…
なんとしても正確な情報をまとめておかないと…もう時間がない」

その脅威を認識していた為危険を犯してウルティマに残っていたのだ…

「司令!接近中の物体多数、救援だと思われます」

「きたか」

センサーに探知している集団が映っていた。
「通信はできないか…」


……

「駄目か…歯痒いな」
Ghostをウルティマから引き離そうと、果敢にニアミス的に挑発してるが、
反応してないのが映っていた。

「防衛システムが乗っ取られてなければ…」

「司令、作業が一通り終わりました」

「よし、直ぐに脱出準備にはいれ」

「はい」

データーディスクを取り出し脱出に備えだした。

−ルーロス−

『ただし、あくまでも威嚇だ。やっこさん達をウルティマから引き離せ』

カオルは、ケイティ部隊の通信内容を傍受していた。

「これでかなり脅威度があがったんだよね」

「このあと救助になるでちか?」

「まぁそういった事だね…」

『スピアーズ!!』

Ghostから重力砲が放たれ、スピアーズの機体が圧壊する。

「うわぁぁ…いやでちね」

「見えないからなぁ…もっとも見えても同じか。
だが、発射したかどうかもわからないから極悪だな」

気がついたら遅いし威嚇の効果にも使用できないだろう…

傍受している無線では次々と叫び声があがっている。
今まで攻撃してこなかったのが、理解できない攻撃により次々と僚機が撃破され、
パニックを起こしている状態であった。

『インフィニティ敵を攻撃しろ』

『よろしいんですね?』

『インフィニティの攻撃に乗じて各員撤退』

脱出できたポットを回収し、撤退していく…

「さて…じゃあ、生きている人の本体と変えてくるから」

「いってら〜でちぃ」

入れ替え作業の為ペレグリン級へ回収にむかい…

交換が終わったあとにカオルは世界扉を唱えて別の時系列に…

……

2回目の救出作戦が敢行され、当初から攻撃による引き離しが行われた。

強化装備をつけられたインフィニティ、
また調子を取り戻したビッグ4によりGhostは1機撃墜、
ウルティマに取り付いていたGhostも離れ風祭技官らは内火艇にて全員脱出できた。
放棄されたウルティマにいきなりあわられた…
転移してきたといっていいだろう…
巨大宇宙イカと呼んでもよい物体が巨大なウルティマをつつみ、
ウルティマごと転移していった。

転移させられたウルティマはコズミックフラクチャーの目前にて、
反応炉を暴走させられ、マイクロブラックホールとなり…消滅した…

……




寸劇風後書き

作者「巨大隕石、ウルティマへ…おおくりしました」

ナギ大尉「ちょっとニノ国やドラクエ9あんだけ?!」

作者「いっても致し方ない。ただの個人修行にすぎないし…今はステルヴィア編だろ?」

ナギ大尉「わかったわ…そういえば何故大尉?中尉の時に談話した筈よね?」

作者「ああ…規制後初のショック時だよな…うん。出せない人物だらけさ…」

ナギ大尉「なるほどね…さて次回は」

作者「フラクチャー消滅、ペガサス銀河へ…お楽しみに」

H26年3月改稿



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