第016話 サイレントメビウス編01 カオル、魔法技術入手に向かう


2002年9月1日

レフぃらは朝食をたべるとの事で、食堂に行き、カオルのオススメを選択、

今日の出された朝食は…

(えっ?…なにこれ!!)

見たこともない白い粒、ホカホカの湯気が上がっている。
別の器にてんこ盛りの薄土色の粒、回りには何かついている。
バゴウらしいのが刻まれていてついている。
それとなんかの卵、
何かのスープらしいのは液体はいい匂いして、
それにタウメン?なのだろうか…見たこともない色している。
あと黒い羊皮紙のような薄いもの…なんでしょう?

「ナットウ卵定食ですね」

「あの〜…これ…卵?」

「ヨウケイ卵です。こうやって…」

トントンパカリ

「割ってときます」

(生卵??)

「でもってこちらの器にショーユをそそぎます。カラシはお好みで…でかき混ぜて…」

器の中身をかき混ぜると…いい匂いがしてきて…

「刻みネギをいれてかき混ぜます」

(バゴウはネギなんですね)

「そこにといた卵をいれてかき混ぜて、ショーユを更にいれ…」

彼女は一回器をおき、白い粒の器を持ち、

「少しゴハンを食べて周りからこぼれないようにして、ナットウ卵を入れます」

ゴハンとやらの器にナットウ卵が溢れんばかりのり、

「それで食べます。美味しいですよ」

「あの〜…生卵ですよね?大丈夫ですか?」

「私たちのは大丈夫ですよ。衛生及び鮮度保障してますので。やってみてください」

私たちは卵を生で食べる習慣はない。食べられるが食あたりを出すってことで良く加熱した、
そのまま卵焼きや、かき混ぜ卵焼きが常識だからだ。

でも大丈夫なのでしょう…意をけっしてまねようとして…

……

ハシとやらは上手くつかえなく、かき混ぜてもらった。

フォークをゴハンにさして掬ってもちあげる。
ゆげがゴハンからでている。プニプニしている感じだ。

(あふっ、美味しい)

噛む都度に溢れる旨み、今まで味わった事もない。

そこに生卵をかき混ぜたナットウとやらをいれ…

掬い上げると糸をひいている。美味しそうな匂い…口に運ぶと…

(うまぁぁぁ)

……

気がついたら中身がなくなっていた…

(いつの間に…無心になる程の衝撃だったのかな?…ああ、まだ口に残っている…ヨダレが…)

「おかわりしたいです!!」

「2杯食べると…トンジルつきですので、お昼、夜食べますから肥りますが…」

「えっ?!」

残念ですが…お昼まで我慢します!!
お昼もナットウ卵定食です!!


……

彼女らがインパクト受けた通り、生卵を食べるやかける行為は、
日本の鶏卵業関連者の衛生管理があって初めて可能とも言えよう。
この場合は異世界軍の農場コロニー産及び保存技術であるが…

ふと思ったが生卵をいつぐらいから食べる様になったの?
は正直いつからと言うのは限定できてない。
ただ、明治時代の文献で関東の牛鍋屋さんで大阪居住の商人が生卵を注文し、
何をするかと驚かれたと言うことであった。
今ではわかっているが、生卵に肉を浸して食べるすき焼きの食べ方だ。
つまりこの時点で大阪ですき焼きの食べ方は当たり前、東京に伝播していったのでしょう。

また江戸後期の天保9年1838年に鍋島藩の御次日記において、客人用の献立のなかに御丼と生玉子がかかれていた。

それまでに新鮮なら刺身という生食文化があり、
幕末の牛鍋屋に牛肉の刺身がメニューに存在していて、生卵が広まらないわけはありません。

海外においては韓国高級料理ユッケが生卵を混ぜる、
食中毒頻発のフランスのタルタルステーキ等が、
生卵と生肉、他の具材をかき混ぜる食べ方だ。
またミルクセーキの様に生卵を使った料理は世界各地に存在し、
ただ生卵をメインにした食し方が日本独特とも言えよう。

アメリカの話になるが生卵の提供は州法で禁止になっていてすき焼き頼んだら生卵がつかない。
衛生管理が徹底できないのが理由であり、
ニューヨークではリクエストすれば提供できるが、
目玉焼きのオーバーイージー…半生を好む人が多くなり、食中毒増加してるのが社会問題にはなっている。

それで今では常識の徹底的な日本の卵衛生管理出荷がいつからなのは…

平成10年の衛生管理要領からと案外歴史は新しく、食品衛生法によって消費期限義務付けが平成10年。
それ以前は昭和23年施行の食品衛生法において監視されてた程度だが、
といっても国が原因を突き詰める体勢にはなっていた。

昭和23年以前は…ただ食中毒が発生の記録とかのみで、原因突き詰める体勢にはなっていなく、
新鮮か、新鮮でないかの認識であったのだろう…
一応明治時代に食品衛生法規は施行されている。

記録に残っている事件はある。昭和11年の大福もち食中毒事件、
日本初のサルモネラ菌検出食中毒事案で、
学生ら29名、家族が15名死亡した。

当時の新聞では、最初着色剤の緑青と報道されている。
原因が細菌だとは考えられていなく、
わかった経緯が、
浜松飛行第7連隊の兵隊が食中毒を起こしたので、軍の衛生部の微生物専門家が調査に当たって検出し、サルモネラ菌とわかった次第であった。

民生では毒物と考えられていて、軍が乗り出さなければ当時はわかっていなかったようであった。

で、昭和23年の食品衛生法からは…

1960年代に卵型のサルモネラ菌が世間を騒がし、1967年に養鶏業経営者会議が設立、
ND生ワクチン使用許可と液卵輸入禁止を国に要請し、それ以後20年ぱったり途絶える。
1990年のティラミス食中毒の液卵からサルモネラ菌食中毒は復活、
97年から世間様を賑わしはじめて99年…平成11年、義務付けに至る。

液卵は大量に卵を使う工場用に提供される加工後卵の事で、マヨネーズやケーキ等の原料に使用される。
基本2万個の卵が1ロットで液卵として1単位売買されるため、
1個が感染してると他も感染はしてしまうために、管理には気をつかってはいた。

ユッケや白米についていれるとながくなりそうなので………

……

起きたカオルはチェックしに艦長席に座ってシステムを立ち上げる。

まずはコムネスの補給路の確保についてはうまくいっている。
惑星ロドニアの現状もチェックし…

(装甲素材取得に行こうかな…)

と思ったところで、

「そういえばSRXは…?」

過去に取得していたSRXの試作機が完成したという話すらない。
エンジンは代用器でかのうだが…

[機体はできてることはできてんだけどねぇ…]

「できてるけどねぇ??」

[合体システムが解決つかないんだよ。主にT-Linkシステム]

「あ〜…念動力か…」

いわゆる魔法能力、超能力の1種といえる。
SRXには合体の維持にT-Linkシステムで増幅した結合パワーが必要としていた。

新幹線の連結器でやれば合体くらい大丈夫だろう!の意見あるかもしれない。
が…あれははやてとこまちをあげるが、
確かに小さく強度的に大丈夫か?とも思えるかもしれないが、
あれは双方とも自走するために強度的には必要ともしてない。
一応事故時に機関車で牽引できるだけの強度はある。
ただし機関車で牽引時、300km/hで急発進したり急停車する強度程はないといえる。

例をあげれば中国の新幹線の温州市追突脱線事故、尼崎列車脱線事故があげれよう。
中国のは列車が衝突し、先頭車両の連結器よりも強度のある車間連結器が壊れ高架下に落下し大惨事がおこった。

中国の新幹線は外国の新幹線の技術の流用で、
JR東日本のE2系以外にも、スウェーデンのRegina、ドイツのICE3、イタリアのERT600を輸入と技術提供してもらい、
新幹線車両を製造、そして国産を独自開発としてCRH380Aを…まんまE2系のパクリともいえるが…

車体技術は入っても運営面、安全システム等は様々な状態ともいえた。特に人事面もだ。

脱線事故は停車していた車両に高速走行した車両が追突した為に起き…
原因として、車両の位置がわからない状態なのに運行指示をだし、通常高速営業をさせた人災ともいえよう。
日本の新幹線の安全は車体技術面だけでなく、
運行システム面で、整備面で築き上げられているとも証明できる事故であった。

中国ばっかあげて、日本の福知山線脱線事故は…速度制限のあるカーブに速度超過で侵入したのが一番の原因で、
先の日本の新幹線の安全はこの路線にはないじゃないか!はその通りともいえる。

まず当時の設備面からだがその区間は速度超過しても、
列車側ブレーキが意思に関係なく自動でかかるシステムはその路線全体にはついてなかった。
全体的には乗務員の常識に任せる…というシステムといはいえよう。

更にはだ…乗務員の不意な不慮で車両を停めるシステムがなかった。
走行中の乗務員が心臓発作でアクセルに倒れたら…

そして現在は福知山線以外にも制限超過で自動でブレーキがかかるシステムが改良工事でつけられ、
当該区間も速度制限も手前直線が120kmから95kmに変更、ダイアも余裕をもったので安心してほしい。

自動ブレーキシステム入ってるんじゃんには、一部の駅周囲のみ、
それも任意で解除しながら進入も可能であった。

当時は福知山線はその区間は警告音で乗務員に知らせるだけのシステムだったが、その警告音すら切ることが操作でできた。
その手前の区間は駅もあり制限120km区間であったが駅構内も120km超えの122kmくらいで通過した。
進入手前で加速しすぎに気がつきアクセルOFFの弱ブレーキをいれて少し減速してそのスピードだ。

その先、制限70km開始地点では惰性で進入、気づかず、
矢田川橋梁で強ブレーキ操作するもほとんど効かずに急カーブに進入が114km、
ブレーキをあげ以後42号柱111km、
41号柱105kmと減速かかるも9時18分54秒遠心力で横転、横転時に95km程で、
1両目はそのままマンション駐車場に突っ込み、
2両目は1両目に引きずられてと遠心力で脱線、1両目が激突により急にとまり、完全横転時に無理な力がかかっていた連結器が壊れ、
進行方向に押し出され、車体中央部が頑丈なマンションの角に激突、そこを力点としてマンションの壁に叩きつけられひしゃげた。

3両目は2両目の連結器と、まだ線路方向へとすすむ連結器で進入方向が逆転になり、
マンションに激突するも前後逆になった事でスピードが落ちて弱冠マンションの角にめり込む形で構造的には保った。
この車両も双方の連結器が壊れたので結果的には保った形だ。
で、4両目は3両目の後ろ側に引っ張られる形で線路方向へと進み、連結器が無理な形で壊れて、3両目に激突押し出される形で進行方向に、構造的には無事。
5両目は4両目に引っ張られる形で脱線、真っ正面から3両目の側面にもスピードが完全に落ちていた為、構造的には無事、
連結器は4両目とは壊れた。

脱線事故に話題が外れたが、何がいいたいかというと、連結器程度では殴るや、蹴る等すると…
また腕を振り回す等強度がもちやしない。
福知山線も力的には100km未満、80km以上のパワーでしかない。

そう考えると戦隊ロボの連結器はなんなんだになるが…

SRXは念動力を増幅したパワーで連結を維持していた。

「念か…念……今まで救助した中に念動力能力者は…?」

[ざんねんながらね〜]

この世界にいるクリスカ、イーニャ、霞等は能力がちがう。
彼女らは思考を読む、思考の投影の能力を持つ。
いわば念能力の一種である。

彼女らはオルタネィテヴ3から産まれたといってよく、
クリスカ、イーニャはオルタネィテヴ3の後釜、Π3計画から産まれた。
ただ、非人道行為に怒ったカオルが計画施設を完全に潰し、
ソ連のデーターベースも潰した。
その際にデーターバックアップとるのを忘れていた…ので再現は不可能ともいえよう。

ただ下地はある。この世界でも超能力、魔法等は発動可能ともいえ…
過去にカオルが陰陽師により拘束仕掛けられた事もある。

「とうなると…魔法技術形態ならサイバーパンク系、スチームパンク系か…」

まずファンタジー世界の魔法はその世界の魔王の力を借りてるのが多い。
スレイヤーズの魔法はその代表的だろう。

それ以外だとして、こちらに持ち込んで万が一うまく発動しても、
科学と融合できなく廃れるや、単独でしか活用できないかもしれない。
なのでファンタジー世界の魔法はまずは候補外と考えた。

サイバーパンク系では…シャドウラン等であろう。
未来に舞台をもつシャドウランは、ゴブリン化等亜人変異等あり、
魔法も使われている世界だ。
つまりロボット等に拒否反応なく魔法技術が入手できる第一候補だろう。
その他にもファイナルファンタジー7や8がその世界観にあたる。

スチームパンク…蒸気機関が発達した世界観をもつ。
なおかつ本来ならその時代にあわないオーパーツというべきものがあろう。

例えばだ…サクラ大戦がロボットや超兵器類が昔ながらでる発達科学といえよう。
西暦1923年、関東大震災があった大正12年相当に、
すでに存在していた空中戦艦ミカサが代表的といえ、93cm砲を主砲とし、副砲に46cm砲…
そして改装後には28m巨大砲をつみ、
また重力のある空中に8km横幅3km高さ4kmと…超科学がなければ浮遊も不可能といえる。
それでいって個人霊力が起動動力源となる蒸気エンジンの3m台コンパクト二足歩行ロボットをも可能としていて、
大陸間リボルバー…宇宙航行をも実現していた。

もっとも南北戦争時に人型蒸気が投入され、明治元年に日本にも人型蒸気が輸入、明治5年には製造開始されたら、さもありえるし、
1914年の欧州大戦時…アメリカや日本が参戦せず欧州のみなのでその名称になるが、
その時には人型蒸気が戦争初期から活躍していた。

知っての通りリアルでは戦車が初導入された第一次世界大戦であるが、
導入された時期は案外遅く中期の1916年、イギリスのMk.1が初めてだ。
初の戦車戦が1918年4月と…
帝政ドイツがイギリスのMk.1に対抗して開発開始の為と案外遅い。
実質投入期間が50日ほど、イギリス側協商国が6000両導入可能に対しドイツ側が生産品20両、滷獲合わせて100両…
戦車戦の数も少ないのが事実であった。

だがサクラ大戦では戦車の変わりに人型蒸気が花形であり、より科学が発展した。

そんな発達した世界のミカサには、初期ロット撃震1機では撃震に勝ち目ないだろうし、
1963年相当の航空機1機でもミカサにはダメージ量で勝てないだろう。

その他にもファイナルファンタジー6や9がその世界観であろう。

そういった科学と魔法の融合の世界が、今回適している魔法技術だと思っていた。

「ん〜…そうだな…装甲素材よりか先に、サイバーパンク系のサイレントメビウスにいくかな…」

サイレントメビウス…西暦2024年から2030年の近未来の東京を舞台とした、異世界の住民妖魔と、
それを排除し平和をまもろうとする警察組織との争いの世界である。

その中のメインターゲットは彩弧由紀。

「問題は…ほとんどが血統能力っうかんじなんだよね」

なら先程あげたファイナルファンタジー6〜9の世界に行けばと突っ込みがくるだろう。
多人数が魔法を扱ってそっちの方は問題ないと…

まずFF6スチームパンクは、魔法は幻獣から無理矢理抽出された力であり、
主人公側が使用するのは心を通わせたサイドで、双方とも幻獣がいなければ魔法は成り立たない。
なので幻獣をつれてこなければならず除外対象だ。

FF7のサイバーパンクはライフストームを魔晄として科学を築いていて、またマテリアを装備すれば一般人でも魔法や技術を使用できるが、
マテリアを増やす手段が…なので今回は候補外だ。

FF8のサイバーパンクは本来魔女のみが魔法を使用できるが、G.F.を精神にジャンクションさせる事により疑似魔法が使用できるようになる…
更に疑似魔法を装備すれば強化となる。
またキャラ固有のオーラ状態やピンチの特殊技もわすれてはいけない。
だがG.F.をどう入手するかによりけりで…
なのでこちらも今回は候補外だ。

FF9のスチームパンクは特に黒魔法は人工生命体のみであり…
これまた適さないだろう…

[血統って、血を採取できれば研究はできそうかもね〜]

DNA=因子ともいわれ、最終決戦時に主人公のDNAを移植した敵6体に苦戦していた記憶はある。

「クローン?」

[その方法もあるし、培養コアもあるし、あとマスターなら移植実験しても大丈夫でしょ?]

「まぁ…適性あろうしな…けど…持ってくるのは大至急必要だろ?」

[それの心配ないよ。この溶液でDNA破壊防げるし、1ヶ月はもつ]

「時間的や運搬破壊の心配は無さげか…
ただ血液採取むつかしいだろ?…50ml位は必要だろ?」

[まあねえ]

「素人だし…バレないで採取無理だろ」

医療免許が必要な様に、ペシペシ腕を叩いて針をさす…寝てる人物でも起きよう。

[えっとね…地球にいって31号が用意してくれるから、浸透採血キットを使用すればバレずにできるよ]

「ほう…使い方は?」

レクチャーを受け支度をし始める。

トリア号を持ってきた理由の1つでもあるが、天体として認識され、
世界扉の楔が有効なのも理由だ。

世界扉を使い、別世界経由で直接基地内に出て短時間でサイレントメビウスの世界へと向かう。

==サイレントメビウスの世界==

1999年7月7日…
人類は未曾有の脅威にさらされ全世界的に大破壊がおきた。

ノストラダムスの大予言が的中し、すわ滅亡か?と思われたが……
生き延びた人々は都市部に集中し復興に向け急ピッチに科学を発展させる。

既存物件あれば権利が!等叫ぶのもいるが、
中華人民共和国の如く個人の権利を無視してでも復興させなければならなかった。

その大予言的中の予兆はあった……
1999年3月の成田空港の消滅…
日本の国際的玄関口の成田空港が突如として旅行客、空港職員、一般客、そして航空機等を巻き込み原因不明の大破壊といった方がよいだろうか…消滅する大惨事がおきた。

テロの可能性は即座に否定される程であった。

まずは航空機テロならその旅客機を中心とした爆発で、建屋は残るだろう。

空港施設のテロで建屋内爆発であれば…第1か第2のどちらかは残り、また空港内の航空機、整備場内は残る筈である。
ましてや滑走路も…

水爆クラスの威力でない限りの消滅であった。
放射能は検出されなかったのでまさに原因不明だ。

行方不明・死者含めて犠牲者は約6万人、
JALやANA以外で被害をうけた航空会社は48社にのぼり、世界の空は混乱した。
航空機が一気に80機程少なくなった為に欠航も相次いだのであった。

また成田が消滅した為に急遽羽田が東京の国際的玄関となった。


そして7月7日…
赤い月が表れ、ノストラダムスの大予言は的中し、
この大破壊で地球の陸地の9割は生存に適さなくなった。

時は流れ…以前より科学は発展しつつあったが、2013年にまた原因不明の大惨事がおきた。
新羽田空港のほぼ消滅する大惨事とレインボーブリッジの崩落だ。

レインボーブリッジは奇跡的に大破壊にも耐えた過去の遺産と言うべきものだったが…

そして今やTokyoはメガロポリスとして想像をこえるほど発展し、
軌道エレベーターの建設に着手するまで発展する。
2028年完成目処で建設中であった。

ただし、環境破壊は大破壊の影響もありまた都市部に集中した人口が超過密状態となり、
酸性雨が降り続く状態となる…



というのは表向きで、
この世界は邪界【ネメシス】からの侵入者の影響を受けていた。
妖魔【ルシファーフォーク】と呼ばれる者たちによりだ。

99年の一連の出来事…
まず成田空港消滅は世紀の大魔導師ギゲルフ・リキュールに対する元弟子、現在邪界の住民となった、ガノッサ・マクシミリアンの歓迎の挨拶で、消滅したのが事実であった。

そして7月、赤い月出現し、
異世界邪界との門が完全解放されかけ、それを防いだ時の反動、
サイレントクライシスが発生し世界へ影響、大破壊がおこった。

当初は門の一部だけ開き、邪界の浄化、地球の腐敗という、
互いの世界の不純物要素を交換しその後門を完全に閉じ、その後の干渉をなくすガイア計画であったが、
ガノッサの関与で地下に建設されたサイクロトロンが暴走、
門をあけるエネルギーが供給され続けたのが理由だ。

当時は魔道士ギルドに、
ルーファ、ゲンヴァラ、クレイマー、シュトロゼック、アバランシュ、ブライトン、ギケルフが属していて、

ガノッサの部下に志雄原総一郎がいて妖魔化して魔道士ギルドの面々を撹乱し、
ガイア計画の裏をかく形でガノッサがサイクロトロンを仕掛けた形だ。

サイレントクライシス後は霊的に守護されてる都市部だけが人の住める地域となった。
妖魔の大侵攻が起きたからだ。
遭遇したものは死亡し街の住民は全滅、
猟奇的殺人死体を見た生き残りの人々は、生き残りが多数いる都市部に集中し身を護るようになる。

邪界の門の完全開放、すなわち二つの世界の直結は防いだものの、
邪界からの侵略に世界は困窮した。
最大戦力のギゲルフも死亡…

そこで生き残りの魔術師ギルドの面々は鍵をギゲルフの赤子に封印、
門の部分的閉鎖に成功し、邪界の影響を低下させるに成功した。
魔術師ギルドは壊滅的打撃をうけてしまった。
これが第一次妖魔戦争の流れであった。

2013年の出来事は成長した鍵を東京から逃がす為に起きたガノッサと再建した魔術師ギルドとのあらそいで、
第二次妖魔戦争ともよばれる。

その結果魔術師ギルドの生き残りは4名となった。

先代からの生き残りのゲンヴァラ、シュトロゼックは死亡。
先代からの生き残りはアバランシュ・ウォンだけになり、
今代加入の面々ラリー、ローザ、磯崎は生存、
加入したアートは実は妖魔であった為に情報が筒抜けであった。
勿論妖魔アートは消滅…という流れであった。



そして…2020年代Tokyo…

科学の力でもっても不可思議な殺人事件を警察は3rd-AT【サードアトラクション】、第3種事件と分類わけにした。
その中でも妖魔による3rd-AT…捕食行為による殺人事件が多く、
原因がわかって対応に向かうも一般警官では反対に殉職となり、
E-SWAT…重装備部隊を向かわせても被害が続出していた。

警察内部幹部となった魔術師ギルドの生き残りのラリー・シャイアンは対妖魔用特殊警察攻撃チーム、通称AMP【アンプ】を立ち上げて対抗しようとしていた。
完全民営化され企業主体となった警察は3rd-AT自体の存在を秘匿…
被害者等にはテロによる殺害等で説明し、
市民に不安を与えぬように警察内々にて対処してきた。

だがカテゴリー3、ある程度の知能をもった本能的動物といえる存在を消滅させる程度しかできなく、
カテゴリー2、知能をもち人間の会話が可能程度、
そして更に上のカテゴリー1、邪界でもある程度の地位にあるとみられるクラスになると、
辛うじて被害拡大防止程度で、撃退等はできもしなかった。
その事が1部署への格上げ承認を警察幹部会は渋っていたが…承認された。

00分署が与えられ予算も増大し、人類はやっと妖魔に対抗できるようになる。


……

「ひゃぁぁぁ〜」

p.H3.5前後の酸性雨降りしきるTokyo、世界扉を潜り抜けた先は、雨であった。
世界扉を消し建物に同化する。

一般的には傘を使用すべきだろうが、この時代に傘は主流ではなく目立ってしまう。
ダメージは受けないものも雨具も無しの行動は更に目立ってしまう。

この世界の皆様は、髪が荒れて肌が荒れるなので雨具無しの雨は慌てて逃げ惑う等の行動をする。
また活動限界なるものも設定されてる…
まだ急いでシャワー浴びればOKなのとか…

何時もの幻影はその部分のみ雨がないや、周囲と雨量が違って見える。
なので、カオルは霧や雨の場面は苦手としていた。

同化したままの移動は時間がかかる…
幻影かけたままの飛行もバレる為に、
一般人と同様の交通ルートを使う必要がある。

まずはこの時代のデザインの雨具を買う必要があり、
支払う為の電子カードが必要なのは知識として知っていた。
問題はそのカードをどうやって入手するかだ…


(ヘブンズホールかな…)

ヘブンズホール、行政の力が及ばない下層都市旧市街の地区のひとつである。

行政の力が及ばないのはグールの存在だ。食人鬼となづけられた彼等は警察をみると警告も無しに殺しにかかる。
その為にノーマル警官をヘブンズホールに配備は他殺命令のようなもんであり、
機動警察を警らに配備せざる得なく、
配備による半永久的に発生するコストは幹部会には容認できなかった。

結果、警察はヘブンズホールから手を引き、グールが幅をきかせていた。

今では上層は綺麗に整った電脳都市、
ヘブンズホールは行政の力を嫌った者が済む雑多な非合法都市と今ではなっている。

非合法都市となれば、基本政府が支給している電子マネーカード兼身分証明書を入手する手段はあろう。
かつ非合法都市特有の独自通貨もあるかもしれない…
あとはどうやって資金を手に入れるかは…

(どれを売るかな…)

この時代、大破壊後の為に1990年代の製造のは既にレア物アンティークとなっている。
また国自体が住めなくなり、Made in
Taiwan 等自体がなくなってるかもしれない。
また自然生物由来素材…絹糸も貴重であろう…それらを売ろうとしていた。

……


建物に同化しながら下層を目指し…
(あれか…)

下層都市の中でも巨大な壁に囲われた穴…ヘブンズホールと1発でわかる。
麹町駅付近の紀尾井町が中心で、代々木駅外側、明治神宮跡地にグランドテーブルがある。
形としては半径6〜10kmの楕円形の枠とした高い壁と、それを蓋するような形となった。
元々ヘブンズホールの計画としては、取り壊しに時間のかかる東京23区のビル群の再開発を諦め安全の為に蓋をし、
また大破壊を忘れてならぬとして遺跡として残った形だ。

いまのTokyoは、ヘブンズホールの外側に下層都市旧市街、
元々は大田区等住宅などが多い地域を取り壊して新たに住居等をつくりあげたが、
とうてい霊的守護範囲…妖魔の出現数が少ない地域内に収まるわけなく、
それと同時に上空500m付近の箇所に土台を作り新たな街を作り上げた。
更に上空に…と3層都市の様子をみせている。

ヘブンズホールの天盤に開いている穴部分は直径平均4kmと巨大なものだった。


中層土台面からヘブンズホール天盤へ繋がっている物は直接ない。
下層外周部のリフトビルまで迂回せざるえないが為に、
虚無魔法の瞬間移動を唱え、天盤に接地、
天盤に同化し、天盤下を視界におさめる。


ヘブンズホールの中でも天盤からみえるが、紀尾井町近辺…住民自らの手で修復、新たに建て直されたビル街に、街はあった。

その中の一店舗へとはいる。

「いらっしゃい」

「買取りできますか?」

「物はなんだね?」

「こちらですが…」

「ほう……状態もよし……何処で手に入れたんかね?」

「それは禁即事項で」

「まぁ…よい。51万クレジットでどうかね?」

「それでいいですよ」

「カードを渡してくれないかね?入金できないだろ?」

「あ〜…カードを無くしてしまって…」

「ふん。1万クレジットで身分証明無しなら渡せるが」

「高いですね〜」

「上層正規品だからの。どうかね?」

「それでお願いします」

「ほれ」

「どうも〜」

その足で、衣料品店に入り雨具をかい…

これで目立ちはしないだろう。

(さてと……)

くぐった先はサイレントメビウスの世界であるが、
原作版とTV版、どちらの世界にでたかはまだわからない。

主人公らが活躍する時代まではだいたいは一緒であるが、
2020年あたりから違ってくる。

まずは代表的なのが主人公香津美の魔術の目覚めへのながれだ。

原作版では香津美の母、巫由伽が目の前で妖魔を転移させるために死亡、2024年の出来事だ。
母の死でもって封印が解き放たれ魔術師として目覚める。

テレビ版では、
2024年の7月に既に死後3年たっていて、
死に立ち会えずの状態で、死体も見つからず、
封魔のダガーにより目覚めた。

前にも述べたが人の生き死にが原作版、テレビ版ではちがってくるし、
一番この世界で重要なのが強化タイミングがちがってくる。
メインターゲットの彩弧由紀がアニー事件後が好ましい。
そして軌道エレベータースパイラル崩壊事件が起きるか起きないかだ。

またAMP格上げの時期も違ってくる。
原作ではグロスポリナーが香津美の元に、その際に 65分署が消滅、
00分署が新築され、ローラと遭遇後、2027年に独立部署となった。

テレビ版では早々2024年に1部署へとなって00分署入りとなっている。

どちらの世界に入ったかを判断できるかの材料は、
ラリー・シャイアンと、磯崎の現在の身分、あとはラム・チェンの存在とかであろう。

(さてと…まずはアクセスして…)

この時代…
サイバースペースは発展しすべての企業がネットワークで繋がっていた。

AMPのデーターベースは特α級のビジョネイルがプロテクトしているが、
企業連合の警察本体自体までは権限もなく監視もしてなかろうし、
更には給料等人事データーまではプロテクトできなかろう。
給料を勝手に増やす等バレずにやれない事はなかろうが…

カオルはお目当ての人事データーをみつけ…
(とりあえず…睡眠中の香津美なら油断してるか…)

能力をTokyoで有していると特定できてるのがAMPの中の5名、
ラリー、磯崎、香津美、闇雲、彩弧…
自宅住所を調べあげた。

さてついでにAMP人員は、

ラリー・シャイアン…
1991年4月30日生まれ。
1999年からの闘いに僅か8歳からかかわり、魔術士ギルドの生き残りであり、AMP署長で創設者で大変な資産家。
妖魔と人間の混血で、能力的には…妖魔の血を扱い、直接魔力をぶつける等だ。


磯崎真奈…
2000年1月31日生まれ。現AMP課長。
魔術士ギルドの生き残りの一人。
2013年の闘いの際に邪界の魔剣に操られて恋人を殺してしまい現在独り身…
というか中学1〜2年相当で…
那魅の姉・那奈の友人で密教術師。
外見はショートボブのスタイルの良い美人。中古?
2024年の他部署の懇親会で年増等散々言われて不参加を強要…
その1歳下のレビアは悠々参加なのにの、不遇なキャリアウーマン。


レビア・マーベリック…
2001年3月18日うまれ。ロス出身。
特α級ヴィジョネイル=電脳世界に直接入り込む事ができ、電脳世界ではほぼ無敵。
AMPの兵器のほとんどを開発。
祖父の発明による特許の恩恵を受け、リッチな生活をしている。
AIのデューイ、ヒューイ、ルーイを作る。
外見は髪型は金髪のロング、体型はボンキュキュと海外紙プレイボーイのカバーガール体型の美人。独身。

香津美・リキュール…2006年8月1日生まれ。
サイレントメビウスの主人公、亡き大魔道師ギゲルフ・リキュールの娘。
開きかけた邪界への扉を再び完全に開く為の鍵として、ルシファーホークに狙われている。
以前はハワイで普通のOLをしていた。
恋人は同じく警察官、機動警察所属のロバート・デ・ヴァイス。

闇雲那魅…2008年6月26日生まれ。日本出身。
古来より日本の祭事一切を取り仕切ってきた闇雲家の次女、後継者。神道の術を使う。
外見は巫女の装束がトレードマークで、ラリー署長を悩ませている。
清楚で美しい日本人形のような女性。


キディ・フェニル…2005年10月4日生まれ。オーストラリア出身。
かつて特捜の刑事だったが、五体を切り刻まれ、体の7割は戦闘用パーツにより機械化している。
AMPメンバーの中で、唯一直接的力で対抗する力技担当。
現在、特捜の刑事ラルフ・ボーマーズと熱愛中。


彩弧由貴…2010年9月10日生まれ。

YLEM-PROJECTと呼ばれる人間兵器開発計画の生き残り。
AMPのオペレーター担当。
直接妖魔と戦う事は少ないが、予知能力にて陰ながら仲間達をサポート。
外見は若々しいお約束マスコットそんざい。

がメインとなっていた。
香津美の自宅へと向かう事に決める。
メインターゲットの彩弧はかなりの超能力者で勘も働く、バレずになら入院中の時期でないと難しいだろう…の判断だ。


(テレビ版の世界か…)
その際に香津美の採用日が彩弧よりも後でわかり、
原作版では香津美加入後のスカウトであった。

(と…ここからだと…)
リニアチューブを乗り、通常トレインに乗り換えて自宅近くの駅からタクシーのルートが調べられた。
タクシーだと遠い。

(そう言えば…短距離のリニアチューブははじめてか?)

正直いって半径40km圏のTokyo都心園内という近場の地域での高速運行非接地リニアの導入のメリットはなかろう。
日本で既に営業しているリニアでは、
リニモの愛称で親しまれる愛知高速鉄道東部丘陵線がある。
8.9km区間、最高速100kmで営業しているのがあるが、9駅全駅停車して終点まで17分で運行する。
藤が丘駅から杁ヶ池公園駅まで急カーブが3箇所あり、
その為に3駅間は所要時間が5分、
それ以後はあって緩いカーブの為に高速運行でき、各駅間0.9km〜1.5kmを2分で結ぶ。

山手線で考えれば渋谷駅から池袋駅間の距離に相当し、1駅すくなく、8駅で16分で結ぶ。
鉄輪式とリニア式で比べても、駅間が短いと、
停車乗降時間がある為にさほど時間が変わらなく、
加減速と登板能力が優れるが、電力消費は激しく…といったところだろう。

運営面で考えるととりあえずプラスにはなってるが、利用者数が伸びず、
まだ初期費用を回収はできてないそうだ。
また愛知博の際にこの路線だけの車両の為、増便ができない問題もあった事は付け加えよう。

駅間が長い高速営業リニアなら、現行は上海トランスラピットだ。
2015年現在約30kmを7分20秒…通勤路線並みの乗車時間で、始発駅と終着駅のみになる。

距離的に言えば東京から新横浜駅間になるが、元々は貨物線用地な為に最高速制限は厳しいので比較にはならない。
なので、新富士から静岡駅が相当にちかく、12分で到着する…

鉄輪式とリニア式で5分の差で30km程度の距離だとあんまり旨味はないと思える。

因みに開発製造元はドイツで取り扱い中止になり、技術提供もドイツは渋っていたので、
これ以上の延伸は中国独自でやらなければならないが…
車体製造技術もなし、高架はつくれても路面側の製造技術もなし…
延伸発展は事実上打ち切られたともいえよう。
車両が故障したらどうなるのか…

また現状空港と上海郊外駅の連絡線の状態でしかなく、利用者数がなかなか伸びず、
延伸しないと建設費用が回収できないのでは?と思う。

日本は中央新幹線建設段階だが、リニアは6駅が286kmで約40分で結ぶ予定だ。
旅客機よりスピードが遅く、時間が早いのは地上誘導上昇下降ルート選定時間がない理由といえる。
この長距離があってはじめて超高速の旨味がでると言えよう。

そのうち大阪まで延びるが誘致合戦中でもある。

短距離間であれば地下鉄リニア、大江戸線のような鉄輪式リニアが好ましいのかな?と思う。

通常車体より軽量化小型化でき、トンネルが狭くできるメリットがある為建設費用が少なくなる。
ただ小型化した為、大量輸送に対応できなくなる…日本代表戦の国立競技場駅をみればわかるが…
その点日本一高い路線の埼玉高速鉄道は日本代表戦時も案外吸収しているので地域環境によりけりともいえる。

……

駅につきリニアが来て乗車、スムーズな静穏な加速をみせる。
駅間は約8km平均、旧在来線距離間で4分で到着。
長い駅間は通常鉄輪式トレインが担当していた。

グールも数少ない下層と上層の交通ルートには手をだしたら…なのだろう。
特にグールが車両爆破等して発覚したらこれ幸いと廃線になるかもしれない。
その後は下層住民の支持をえられなくなり…というストーリーが成り立つだろう。

鉄輪式トレインに乗り換えて、最寄り駅に到着、タクシーに乗車し…

「……かなりこんでるね」

『申し訳ございません。この先で事故の模様です』

ドライバーはAI固定ロボットであった。

「…この車、空飛べないの?」

『高価なスピナーではございません。それに法律で空は警察、消防、緊急走行、公用、社用車と限られてます』

「むぅぅ…」

空飛ぶ車はスピナーという名称がつけられてるらしい。

……

しばらくすると1980年代風のマンションの前までこれた。
タクシーが離れ、オートロックの様なので建物に同化しながら雨具を収納する。
コンクリをたどって、香津美の部屋を確認、部屋の中へと身をすすませる。

(寝てるかな?)

香津美は下着姿で寝ている…

よく看護師が呼び出しに備えて仮眠室でパジャマに着替えず白衣のみ脱いで直ぐに起きれる様に寝るというが、
そういった類いなのだろう。
ブラは女性にとって着けたまま寝ると締め付けられ、リラックスできないというが…
直ぐに出れるように予備制服一式がドレッサーにかかっていた。

(グロスポリナーは…)

妖魔を警戒しているグロスポリナーは窓側の桶ベットでのんびりしている。
意思を持った命ある妖剣、剣皇グロスポリナー…
今は剣になってなく、携行しやすい鞘というべきか…形状的に動物の頭蓋骨の様な形になっている。
鞘形態だと30cm弱、縦横が20cm弱といった大きさだ。
剣状に戻ると全長4mほど、剣身の部分が約180cm。
刀の背に持ち手状のグリップがついていて短く扱うことも可能だ。
また柄の殆どが背骨の様なもので、曲がることも可能な為に曲げれば全長が2.5m程になる。
骨の端は香津美の腕に巻き付きスッぽぬけ防止も可能といえよう。

カオルが警戒すべきは直接念話をして警告できる点であった。
魔導能力が有る者、ラリー等は念話が可能で…
磯崎はどうだっただろうか…?

グロスポリナーが香津美をマスターにしたために、
それまで苦戦していたカテゴリー1に対しても惑星霊呪文をグロスポリナーで増幅して消滅させる事ができるようになった。

(うん。実体化しなきゃ大丈夫か)
シーツの下に肌が露出している片腕などがある。
ベッドから掛け布団内部の隠れている箇所に機材を、ださして採取すれば問題ないだろうと判断、
床面からベッドの脚をつたいマットまですすみ、
掛け布団内に手を実体化し、虚数空間を開いて香津美の腕に機材を張り付けようとしたところで…

『香津美!!起きろ!!3rd-AT発生だ!』

緊急呼び出しが入ったのだろう。カオルは手を引っ込める。

『香津美!!起きろ!!!!香津美〜〜〜!!』

未だ起きる気配がない。動きはするが耳が枕、もう片方が掛け布団に阻害されて効果が薄いのだろう。

『香津美〜〜!!グロスポリナー頼む!』

直接心に響かせる様にお願いする通信回線のキディ…

「煩いわねぇ…グロスポリナ〜」

念話に起こされ香津美が起きた。

『香津美!!3rd-ATだ!寝ぼけてんじゃねぇ!』

「えっ?わかったわ」
下着姿の香津美が頬をたたき、かけてあった制服を…

『と、香津美、通常出勤で署に集合だ』

「予備服は使わずね…了解」

とりかけたが戻して、私服を選び着て外へと…

(……このまま同化したまま帰るまで待つか…)



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