第021話 サイレントメビウス編06 Silent M bius の世界からの1度目の帰還 20020907


AD2026.04.19. 2:11 a.m.

由貴の部屋から間一髪離脱したカオル。

(はぁ……逮捕されずに逃亡した方が影響なかったかなぁ…)

世界に影響を与えた為に未来の流れが変わる事に懸念をしていた。

本来なら…
ラムチェンが加入し、しばらくするとロイが狙われ…そしてロイが殺害される。
香津美がその際の怒りで堕ち、魔剣メディウムに操られる黒香津美になる。

00分署が妖魔に乗っ取られ、4Lタイプ以上…500m級の妖魔となり、
Fミッション…00分署破壊を決断する。
衛星レーザーは付近も破壊するいりょくであったが、妖魔は大ダメージを受けたが活動再開して、
活動を止めたメディウムに開放された香津美が妖魔にとどめをさす。

AMPメンバーはこの戦いの被害が大きく入院、一時死亡などがある。

そして傷を癒して集結し最終決戦へと…までがTV版の流れである。

その後は漫画版で語られるが、最終決戦時にガノッサは新ガイア計画を発動する。

元のガイア計画は制御された人間の手による一時開閉の門であった。
それを利用した新ガイア計画発動には人間型作業員でサイクロトロンの修理とガイア計画の全般データが必要で、

まずはサイクロトロンの修理にガノッサはメガダイン…AI型戦闘用ロボットの発注と、K-ワームの開発依頼等で活動し始めた。

先のロイ殺しで黒香津美を加入させるとガノッサは、じっくり進めようと妖魔の活動も控えさせ、
AMPによる介入をさせないよう、AMP解体を企んでいた。

企業ロビー活動し予算のかかる無用な部所の整理を焚き付けると…
企業スポンサーはラリーに対して好く思ってなく、AMP解体を議題にあげ始めた。

また同時に計画に必要なデータを、行方不明の扱いで黒香津美をAMPに復帰させて、
レビアを負傷させ本来なら重大なプロテクトのかかっている00分署のマザーからガイア計画全般データをぬすんだ。

これでAMP解体されれば用済みだったが…
サイクロトロン作業現場にAMPによる邪魔が入った為に、
妖魔シームルグを送り出して仕込み00分署を自壊においやったわけだ。

だが最終的に新ガイア計画の方針変更し邪界、人間界二つの世界の滅びをのぞんだ。
女神ネメシスがガノッサを信用せずに、魂の契約を完全履行しなかったからだ。

計画変更した新ガイア計画は、次元の門を完全に開き、双方の星が完全に融合させ…
同次元に巨大な物体が存在できなく対消滅がおこる破滅の計画と化す。

ガノッサに融合した妖魔達はそれを意識で聞き反抗しはじめ、
邪界の女神ネメシスも香津美に力を貸して…ガノッサは滅び、世界の危機は救われた。
Tokyoはこの戦いで崩壊するが、人々が戻り再建復興の道へと…

また邪界側との共存協定も結ばれる未来へと続く…

といった流れだ。

その流れのなかでAMPが全滅…死亡しかける箇所が何ヵ所かある。
まずはFミッション最中に衛星レーザーから逃れるのに由貴のテレポーテーションが必要で、
ただしその時点の前では由貴は黒香津美に襲われたショックで職場を休み復帰できないでいた。

また女神ネメシスが最終決戦時にAMPに味方しない限り世界は滅びを迎えるかもしれない。

由貴が間に合わなかったら…女神ネメシスが味方にならなかったら…
少しのタイミングずれで香津美らは死亡し、ガノッサによる新ガイア計画改が成就しバットエンド一直線だ。

グッドエンドではないがトゥルーエンド、未来へと続くエンドの為に、
サイレントメビウス世界への影響を修正しなければならない。


一応はメモを残した。内容は、
目的の香津美リキュールさんの血液、彩狐由貴さんの血液はいただきました。
現在由貴さんは寝ているだけです。
この世界にはもうきません。探さないで下さい。
なを私は異界の神で、妖魔ではありません。
なので私を研究しても妖魔研究はすすみませんのでご了承を。

と残したが……
正直信じて研究はやめはしないとおもう。その研究が悪い方向へと進むか、良い方向へと進むか…
神もわからないだろう…

(さてと…)

なので以前のように監視要員をおいてこの世界の経過を観察、報告させ、それに対処せざるえないだろう。

その拠点つくりに行動し始める。



因みに由貴に使った睡眠薬は…
クロロホルムではなく、異世界軍独自の吸気系睡眠強制薬である。
クロロホルムではけしてない。

実はドラマ等で使われるクロロホルムは染み込ませたハンカチ嗅いでストンとおちる…なことはない。
実物のクロロホルムは、肝臓の毒性もあり現在は使われてない古い麻酔薬だ。

使われなくなった理由の1つに…あそこまで瞬時にストンと落ちる程の量は、安全域を通り越して過度に吸い込み、
2度と覚めない…つまり死亡する確率がたかいといえる。
安全域…麻酔が効く範囲で、術後に目が覚めてくれる範囲の事をさす。
21世紀現在つかわれている吸気系麻酔薬よりも、
クロロホルムはかなり狭い範囲だ。

かつ、クロロホルムの安全域の作用としては5分間にわたって吸引を繰り返して…安全な睡眠状態になる。

厳重な管理使用及び毒性から今では使われなくなっていたということだ。


あとは…他によく気絶させる手法で手刀やみぞおちパンチ等があるが……

手刀は延髄に衝撃をあたえて気絶さすもので、
第三頚椎辺りまで下りている箇所で、位置的は結構奥の方に存在する。

延髄網様帯から網様帯脊髄路・交感神経幹神経節を経て、眼球内外の筋肉へも伝わる。
この一連の部位に障害が起こると瞳孔の縮小が発生する。

ただし…延髄は大脳や小脳と脊髄をつなぐ中継中枢点で、大脳命令伝達が通過する神経回路だ。
そして延髄には呼吸中枢などの生命維持中枢が存在し、脳外科的にもしもメスを入れたら即死と言われる聖域であり…
下手をうつと呼吸中枢にも影響が出たり重大な障害を発することは有り得る。
なので素人には難しいであろう。
訓練をしてないカオルにとっては選択肢外だ。

ただ手刀よりた容易いのは脳震盪起こす方法で、あ門…後頭骨の下際と背骨の境目と言う位置から直接延髄に衝撃を入れる技術技法はある。

頭部奥へと徹しつつ下方へと衝撃波を入れ手刀は使わず、
その威力が大きければ卒倒させることは出来る。

あとはよくある顎先殴りだが…女性を迂闊には殴れないだろう…


あと他に無害的なのが柔道での裸絞めか、睡眠薬を飲ませる、血液に直接投入…といったとこともいえるが…

裸絞め以外は相手を拘束してからでないとまず間違いなくできないだろう。
注射は暴れると血管を射すことができなく、例をあげると特に赤ちゃんの予防接種注射はどちらも大変だ。

睡眠薬を口に…は、相手の協力がなければ難しい。
無理矢理いれても吐き出すだろう。

よくあるパターンがレイプ魔が相手に飲ます酒に睡眠薬を溶かしてのませるが…
はっきり言って殺人罪になる可能性が高い。

殺人罪になるのは過剰反応で二度と覚めなくなる昏睡状態におちいるからだ。
酒に弱い人に酒と睡眠薬を投与したら…相乗効果で…

死亡後にそんな意志なかったと過失で睡眠レイプ犯が裁判で争うが…後の祭りだろう。

やはり強制的に気絶や睡眠面からは、現代では裸絞めがいちばんといえると思う…

…………


「おはよう」

会議室内に返礼が唱和された。

「まずは由貴だが…身体生命には異常がないが、精密検査中の為に入院している。香津美」

「あっ、はい」

「身体に射された痕など本当にないのだな?」

「はい。医務室スタッフがくまなく探しましたが痕ありませんでした」

「そうか…わかった。
では脱走し、由貴を襲ってメモを残した妖魔についてだが…渚カオルと名乗ってたな?」

「はい」

「まず…奴はどうやって重層室から脱走できたのか?」

「それについては未だ不明です。
脱走の手法がわからない原因は、彼が脱走する瞬間を記録するメディア、そしてそれを映像化するビジュ…双方に何だかの仕掛けを施された為に、
ビジュを監視していた看守も気がつかないと報告をうけてます。
看守室内の監視映像確認しても、報告に違和感ありません。

メディアとビジュのシステムを交換した事により正常な記録および映像が流れた事で、
その二つになんだかの手段で仕掛けられていたのは特定しました。
また重層室内の質量センサーもセンサー部が彼が脱走後も変わらぬ数値を出しており、こちらも交換で対応してます」

「システムやセンサー類いが、外部の手引きによるものとは考えられるか?」

「メディアとビジュのシステムだけなら考えられましたが、質量センサーに関しては考えられません。
重層室内の内部からパネルを開けて異常があったセンサー端末を交換しました。
つまり重層室内に入らなければならず、アナログキーも解錠されずに残っています」

「外部協力者はいないか…」

「はい」

「交換した異常システムになんだかの痕跡があるかもしれん。調査を頼むぞ」

「はい」

「それで物理的侵入路たる扉には異常はなかったのか?」

「ロックもかかったままですし破壊された痕跡もありません。
室内に関しても破壊された痕跡はありません」

「物理的手段でないと…霊的による手段しか考えられないが…そちらの異常は?」

「署内各所の霊符には異常がありません」

「結界シールドにも異常が検知されませんでした。一応システムは交換してます」

「……原因は現状わからずのままか…」

「はい……」

「ねっキディ。由貴ちゃんの自宅になんか痕跡あった?」

「ばか。あったら報告してるよ」

メモに指紋があったや由貴の様態以外には正直で詰まりの状態で、
由貴の家からのカオルの離脱ルートの特定すら不明であった。

「所長、カテゴリー2の捕縛及び重層室での留置を試みてはいかがでしょうか?」

「カテゴリー2をか?」

捕縛には殺害よりも高い技術が必要で、また犠牲が出る可能性がある。

例えば日本の制服警官隊に、
軍隊技術レベル、サブマシンガン装備の犯人20人がたてこもるビル内に突入し、絶対射殺することなく全員逮捕を命ずると…しかも建物に被害を与えないもこみで…
突入側に殉職が出る可能性が高いのはわかりきっているだろう。

そのような状態なら警官が500人以上で囲み、逃げれなくして相手の投降を促すのがベストである。

AMPとカテゴリー2クラスではAMPがもちろん上だが、
移送中に妖魔を拘束する結界が破られる可能性があるリスク的なのが捕縛であった。

「それが一番といえるか……」

AMP的には重大な事案として対応研究がとられていくのだろう…


……


カオルは監視要員に虚数空間に十数名いつもいる救助者世話役ターミネーター達の中の3人を当てようとして、
不動産屋の開業時間まで待っていた。

開業とともに手続きを進め、連帯保証人は架空の人物をたてて、契約する。
電脳世界万歳だ。


因みに…連帯保証人は何か借金をおった時に当人が支払えない場合の請求先の側面が多いが、
当人に何かあった時の連絡先等が大きい。
たいていが同居している親族以外を要求してるのはその為ともいえる。

まず…会社の場合だと、身元保証の他に、当人に不幸があった場合の連絡先や、
また無断欠勤が続き部屋に行っても不幸の痕跡がない場合で失踪してる場合…
行方不明届けを出してもらうのお願いする人の役割だ。

特に下の場合…友人程度だと警察が受理してくれない。
会社、雇い主側が行方不明届けを出すことになるが…証明する手続きが親族に比べて大変なことになる。

更に失踪は会社側の負担が大きく…社宅等でない場合の部屋捜索出張費用は依頼した人持ちになるし、
社宅の場合は退去関連の手続きもしなければならない。

あと失踪している間の社会保障もしなければならず、月給制でならばその分もだろう。


さて…不動産での賃貸での連帯保証人は…賃借人の重大な過失の請求の他に、不幸があった場合の連絡先、請求先になる場合が多い。

例えば単独で住んでいた人が自殺した場合…
自室で自殺の場合大抵が発見まで数日からになりがちで、異臭が隣人などから通報されるまでになるケースが多く、
夏場等だと目にも当てられない状態になり、その後の部屋の処理が…リフォーム必須ともいえよう。

その場合は…
リフォームなどに実際にかかった費用…あくまでも自殺に関係する部分が連帯保証人に請求される。
その部分で丸めてリフォームで100万以上請求つける場合があるが…
実際は染み跡交換と特殊清掃代で20〜30万程度が妥当らしい。詳しくは弁護士に…

それと付け加え、特別なリフォームを施したため長期的に物件を貸せなかった場合は、その期間の賃料補償。
自殺直後には募集できないということで一定期間募集を停止した場合の賃料補償も…

更には当該賃貸物件を第三者に貸すにあたり、数年間は通常よりも低い賃料で貸し出すため…その差額分の賃料補償。

差額分に関しては、新規契約をしていない場合には最終的には裁判所の裁量で減額の範囲を決める。
また賃料を安くせざるを得ない期間は、裁判所の判決では3年程度が多いといった具合だ。

総計諸々で100万前後といった所で、分割支払い等で弁護士絡めてになるだろう。
連帯保証人の場合は相続放棄の手段もとれず、自室での自殺は連帯保証人に非常に迷惑がかかるのがわかるだろう。

かといって保証人なしの部屋で自殺目論むのもやめましょう。
そういった部屋は家賃保証会社というのが入っていて、リフォーム代諸々を相続権のある親族に請求しにいく。


自殺以外の自室突然死や自室自然死や老衰死の場合は…もちろん単独で家族が同居してない場合でだが…
賃貸差額分は必要ないが、発見が遅れるとリフォーム代は連帯保証人に請求される結果になりがちだ。

死んでからリフォーム代で迷惑かけたくなければ、
現状復帰できるよう汚さない、死亡してから1日以内に発見されるのが極めて重要で…
連帯保証人や親族に迷惑かけたくなければ…こまめに何時も誰かと連絡をとり、
何故無断欠勤?さては…といって自宅訪問等で腐乱化を防ぐしかなかろう。
必ず2日1回はヘルパーさんに様子見に来てもらうのが好ましい。

といった具合で連帯保証人システムはこの世界でも残っていた。
1998年時には不動産の連帯保証人は実印証明書等の書類も必要だったが、
2024年には電脳証明だけでよかったのがカオルにとって楽だった。

賃貸をかり、T-715にこの世界知識を同化で流し込み…
世界扉を唱えて…セフティーハウスに楔がうちこまれ…

…………

銀河標準時西暦2002年9月7日17:02

==トリア号==

世界扉が開きカオルがオルタ4の世界へと姿をあらわす。

[お帰りなさい〜]

トリア号の艦司令室に出たカオル。

「採血した血液だ。送っといてくれ」

早速虚数空間から血液パックを出してコバッタ11号に渡す。

[了解〜研究室にもっていく〜]

巨大なトリア号にはそういった施設も余裕がある。

香津美、由貴の血液から魔法、超能力が使える様になればよいな…と思いつつ…

技術的には霊的防御による結界兵器等が目新しいが…
電脳アクセスで取得できた関連情報のみを鯖にいれ始める。

[マスター、向こうの様子どうだった?]

「ああ…大変だったよ…。初逮捕、初留置」

[はい?!マ、マスター…逮捕って…何やったの?]

「なんにもしてないさ…強いてゆうなら妖魔の疑い」

[妖魔?]

「ああ、そうだよな」

サイレントメビウス世界の妖魔の事を説明し…

「で、その妖魔の疑いをかけられて逮捕されたってわけ」

[マスター…何やってんの…いつも通り幻影かけて建物同化して進めばよかったんじゃないの?]

「まぁ…だろうけど…それでも魔力で発見された恐れあっただろうな…」

[魔力ね〜…そっちは自分達まだまだだし、隠す技術とかあるのかね〜?]

「確か霊符で隠すシーンあった筈だが…まだ難しいな」

[で、世界に影響与えちゃったからって事?]

「ま、そうだね…あとは沈没していたタイタニック号が復活してTokyo上空に出現した…
で、妖魔の仕業で元の海に戻った…だな」

[沈没してた…?幽霊さんがいたりして〜]

「生前の姿で居たらしいぞ」

捕まっている間に暇なので盗み読んでいた。

[一回死んで身体も無くなってるのに?]

「らしいな」

[魔の力って…すごい…ね、マスター、傭兵を出せるんじゃないの?]

「魔の理を知れば可能かもしれんが…今は無理だな…でも出してみたいな……」

魔方陣から出現する火の妖精が…等の光景を思い浮かべる。

「と、それでこっちの様子は?」

今のところ地球とコムネス以外は普段通りで、特には新しい事はない旨をうけていた。



地球では譲り受けた対馬での建設が進み始め陸上戦艦造船1号ドッグが稼働し始めた。
会議から僅か10日足らずで、翌8日には2号ドッグが完成する。

そして惑星コムネスは…
北の都市からは住民の救出成功、
南の都市も現状は防衛成功している。

そしてエルフ姉妹はというと…

[すっかり餌付けされて、帰りたくないって〜]

「やっぱり調味料かな?」

料理の味は、素材の味、技術、調味料で決まり、
この調味料の中に塩や砂糖の他に香辛料、ソースも含まれる。
葱や玉葱などの薬味も味という意味では調味料に入るだろう。

香辛料に関してはヨーロッパ中世では高かったものの手に入らない代物ではなかった。
古くはシルクロードにて陸路でヨーロッパへと運ばれていた。

だが他にもマヨネーズ、魚醤や醤油とケチャップ、味の素等加工品調味料等もある。
これらは以外に歴史は浅いのと長いのがあるが…
マヨネーズは起源が定かではないものの18世紀の7年戦争の際に現地の飯屋で食べた将軍がパリに伝えた説が有力で、
つまりそれ以前は1地方レベルのドレッシングであった。

醤油は日本独自の調味料で、17世紀に輸出がオランダ貿易で開始されたものの、
明治以降アジア産の豆を材料とする醤に押され、2度の世界大戦で輸出はなくなっていた。
1地方の調味料に格下げされたが、
日本人が海外進出するようになってメジャーになってきた。

魚醤…魚を原材料とした醤で、代表的なのが日本ではしょっつる…
海外ではタイのナンプラーがあろう。

ナンプラーは魚を塩で発酵させるシンプルな魚醤で、
麹菌等なくともできるもので、これだったら麹菌を発見してなくても塩が大量につくれるならあるだろう。
ただし2年未満の時間をまるまる使って魚の身体を発酵でとかさなければならない。

ケチャップはマレー半島の魚醤が17世紀頃にヨーロッパに伝わり、
その味でヨーロッパ人を虜にし、様々な食材を材料に開発し始めたペースト状ソースで、
今の日本でのケチャップはトマトケチャップを指すが、ヨーロッパからアメリカにケチャップ伝わり、アメリカで発明されたのが日本に伝わった。
またアメリカからイギリスに逆に伝わりイギリス人の味にあたり、
ケチャップはトマトケチャップを指すようになった。

ただ伝わった当時のヨーロッパのケチャップは今でも作られており、
イギリスではマッシュームケチャップとして販売されている。
キノコに塩を振りかけ2〜3日後に染み出した液と香辛料を煮詰めたソースがマッシュームケチャップだ。

あとはお酢…

製造期間は製法により原材料の酒があれば数時間〜24時間で完成するのと、
数ヶ月かかるのがある。数ヶ月のは機械的な動きをしない静置発酵法で、自然対流に身を任せた製法で、

数時間〜24時間のは機械法といって、タンク内に空気を送り込み、
プロペラなどで攪拌して細かい泡を作り、発酵を強制的に進める手法だ。

酢は日本では米から作られる米酢が主流で、
まずは酒を作ってからの流れになる。

その酒に純米酢を混ぜ合わせて加温し、酢酸菌を加えると、
酢酸菌のチカラによって、原料である酒のアルコール成分が、酢の主成分である酢酸にかわる。
他に酢の種類は原料別にたくさんあり、穀物酢、米酢、米黒酢、りんご酢など、その数は数百種に及ぶ。

また海外では韓国の麦酢、イギリスのモルトビネガー、
ワインビネガーやアップルビネガーのような果実酢、
ハチミツを原料とするハニービネガー、
砂糖きびを原料とするシュガーケインビネガー、
牛乳を原料としたホエービネガーがある。
メジャーといえるのが他にアメリカのホワイトビネガー、イタリアのバルサミコ酢あたりだろう。

あとは調理油も調味料にふくまれるといえばふくまれよう。

油をとる方法はそれ以外もあるかもしれんが、
動物性油脂、および植物性油脂がある。

動物性油脂は豚の油脂がラード、牛の油脂がヘットとよばれ、
先に脂身をフライパンで焼き油を出してから本調理に入る事も可能な程油をだす。
もちろん自家製ラードもつくる事も可能でもある。
豚の脂身を細かく切って鍋で煮詰めて濾過した液がラードであり
昔から油脂は利用していただろう…

一方植物性油脂は植物の種等を絞って抽出する。
すべての植物には油があり、それを食用油等に利用する。
絞ってろ過すれば油にはなるが、
溶剤しようしての抽出、遠心分離、色分離、水蒸気蒸留等の工程が必要だが、
それをしなくとも豊富な油がとれるのがオリーブであった。

もっとも自家製オリーブオイルでは市販のバージンオイル、エクストラバージンオイル程清みとおってはないが…

植物性油脂をサラダ油やゴマ油等として販売されている。


とまぁ地球文化は調味料は豊富にある。
ただし…オルタ4の世界では食文化の大半、農地がBETA戦で滅んでしまった。
なので平和日本からのカオル頼みの世界扉輸入にまだ頼りぎみだ。

特に香辛料の産地がかなりの被害をうけ、今では各国用の農業コロニーに用意されたが、まだ復興をとげてない。

主食にしても……
まず日本帝国の米に関してになるが…
まず一人当たりの消費量が1958年、BETA戦前の精米年間量で120.1kgで頭打ちになり、
以後89年までは食生活の変化で減少傾向がつづいていた。
1989年は一人当たり年間72.4kgの消費量だ。

日本帝国の1958年は総需要が加工を含めて1405万t、58年時総生産量1,396万t、急速に増える人口と需要に生産と供給がなんとか追い越せで、
輸入米で不足分を補っていた時代だ。
農村離れも続いていたともいえよう。

1961年天候不順の凶作で落ち込み1,302万t、
62年は天候回復でも作付面積減で横ばいし、
以後生産量は天候不順や作付面積減で減少の一途をたどり、輸入が増した。
精米需要は食生活の変化で下降するも、供給が下回り備蓄米も底がつくのが数年続き…

67年に空前の1,445万tの大豊作となる。
翌年も1,445万t、
米の品種改良等が実った結果となる。
ただし需要が67年1,268t、68年1,245tと緩やかな下降を描いているため、
68年に米の輸入を取り止めたが、69年の生産量1,399万tで備蓄米が720万tを超えた為に、
減反政策及び備蓄米の焼却処分へと踏み切った。

この頃…月では戦争だが焼却食料を送る手段がないというわけだ。
帝国政府としては備蓄米が200万t未満が好ましかった。
また帝国政府を通さず自主流通米制度も70年から制度が整った。

急速な減反と休耕で70年産が需要を下回ると、休耕地で調整するが、
75年1,317万t、77年1,310万tと豊作が続き需要を下回らない年が7年つづくと、
79年には650万tと備蓄がたまり欧州への無料援助として赤字処理に踏み切った。
83年の備蓄処理までつづく。
帝国政府は転作作物を奨励。

84年備蓄米処理しきれそうなので休耕地を減らし1,180万t、需要1,094万tで、3年黒字生産して、
87年には休耕地割り当て増やして調整は成功し、日本帝国は米に関しては完全的に自給自足が可能になっていた。

また84年頃から表面化していた農家機械の燃料問題に、
代替燃料のバッテリー動力への変換を進めていた。

89年この頃から輸入品の物価上昇につき食生活がふたたび和食中心になり、精米需要が上昇し始めた。

だが93年、記録的冷夏により大凶作となった。
需要1,121tに対して供給852tで緊急輸入措置になり、米の輸入先を探してフィリピン米の輸入し…
味わいが違うため食べ残す者も…まだ食べれた時代だ。
重慶ハイヴ建設もこのころだ。
94年に供給1,198t、需要1,138tと復調し、輸入は停止した。

97年の需要1,201万t、供給1,221万tで、98年も需要1,220万t見込みで作付をしたが…
BETA侵攻にて新潟を含めた55%近くの作付した田んぼが使えなくなってしまい…

以後庶民や難民の手には合成白米が配給されるようになり、
自然白米は農民の自家分確保分が、物々交換だけという時代がカオル転生の2001年までつづく…

何故合成白米かは…
白米は精米100gが356kcalで、たいたご飯100gが168kcal。精米80gが炊くとご飯176gあたりで、2.2倍の計算になる。
1食1膳がご飯140gになり、235kcalで精米にすると約64gになる。
それだけで人間に必要なカロリーは足りはしない。

しかも需要1,200万tという量はこなせない以上、必要なカロリーを何処かで調達しなければならない。
そこで98年以後も約400万tは生産される米に注目し、
加工してカロリー添加させた合成白米の登場で、1膳1,800kcalと1,000kcalの2種のカロリー調整型合成白米の登場ってとこであった。
重量も約3倍稼ぐことができなんとか国民2食事分は確保することができた。


今では農業コロニーが稼働し大量に消費する主食…米や小麦、トウモロコシは数が揃えられるようになる。
ただ細かい品種…農林水産省認定で国産米はうるち米317品種、酒米78品種、もち米87品種の合計482品種が2010年7月時点でだがある。

認定の品種数にタイ米をはじめとするインディカ米やカルフォルニア米の中粒種ははいってないので、
海外米も含めたらとてつもないだろう。

因みにタイ米と聞くと長粒種だが…
国産うるち米に長粒種もあったのが意外だ。
今では佐賀県産ホシユタカ、ブランドとしてチャーハン用に売り出している。
認定は1990年熊本試験場なので上記うるち米に品種数に含まれている。

日本帝国では認定が厳しいのか62品種だが…
それが全部復活というわけではなく、気温の調整できるコロニー向けの単一品種、
日本帝国向けのうるち米にはササニシキ119号、成長促進型の四期作種で賄われている。
もち米はヒメノモチ21号、同じく成長促進型の3期作種だ。


米に関してはこんなところで…70年代から日本帝国で輸入が多かった三大穀物の2つの小麦やトウモロコシの説明は後回しで…

樹木として成長するスパイスが…なにぶん時間がかかる。

有名なスパイスの1つ胡椒。
肉料理には欠かせず日本人にならラーメンにだろう。
胡椒は胡椒の弦から開花する実を収穫剥いで乾燥させて黒、白、赤、緑胡椒の粒となる。所謂ミルといった状態だ。
更に粉末機にかけて市販されているコショーとなる。

胡椒の弦は高さ10m程まで伸び、木に巻き付く習性をもつ。

さて…BETA戦以前の産地の1位のインド、3位のベトナム、6位中国、7位タイが全滅。
4位のブラジル、5位マレーシア、2位インドネシアが戦術機工場、基地、都市等の開発で大きく減産し、
8位のスリランカが増産した。
17万tの生産が、今では3万t程となっていた。

3万tなら充分許容範囲だろうというが…僅かにたらない。
合成食品にかなりのぶっかけてでないと……といった状態だ。

さて実際に種から発芽し収穫までには…

まずツル性の樹なので、土台の樹木が必要だ。ここは人工物で代用として…
まず耐寒性は4度でかれる。水辺等に生える植物で多湿が好き。
なので熱帯がこのましい。
勿論日本でもハウス栽培で手をかければだが…商売としては成り立たないともいえる。

そして発芽して弦が伸びて…開花結実まで4〜8年といったところだ。
なのでまだまだ時間がかかる。

更には品種わけは約300種類もある。
オルタ4世界においては滅んでいる品種も多数あるだろう…


他の香辛料も樹木系は成長過程ではある。

厳密には香辛料にくくるか悩んだが、香辛料で陳皮…みかんの皮を干したもので七味唐辛子の材料の1つになるので、
みかんの木も香辛料にいれてもらいたい。

みかんもBETA戦でほぼ全滅した状態であった。
元々は中国と日本帝国でしか産出してなかった。そして日本帝国では暖かい地方でしか成長しないために…
98年の侵攻にて残ったのは房総半島産出の1,400tのみとなり…
陳皮を使った七味唐辛子は食卓から消える結果となった。

陳皮を使わない七味唐辛子があるじゃないか!だが…おなじ柑橘系の樹木からなる柚子もみかんと同様で、
柚子は一応福島、宮城も産出するが、約18千t中の約20tといえ…

その2つを使わない七味唐辛子となると、ハウス食品さんの香り七味を始めとした4品目位しかない。
メジャーなのはほぼ柚子や陳皮を原材料としている。

柚子やみかんも現在育成中で、
品種が変わってしまうリスクはあるが数が揃えられないとなので実生…種から成長させている。


稲のような草花から産出する香辛料は1年も有れば成長できるが、まだ種の数が揃わず、栽培して翌年用の種を増殖している段階であった。
カレーに使われるウコンもインドネシア以外は産地が全滅した香辛料であり、今年と来年あたりまではまだ輸入であろう。


加工調味料食品等の生産施設復興にも勤しんでいる。
マヨネーズ等は原材料が手に入れば生産はしやすいだろう。
だが時間がかかる発酵という手法をとるのはまだまだであり…

特に日本帝国の醤油は原材料の大豆が最大の輸出国だった中国がBETA戦の為に…アメリカは輸出を渋る為に、
帝国国内にシフトして増産になったが、
九州上陸から横浜ハイヴ建築で原産地が大打撃をうけた。
その為味噌、豆腐に優先したので納豆、醤油が生産できなくなり…代用醤油となっていた。

現在は大豆の数は産出したものの…
まだ仕込み段階だという…
脱脂大豆であればあと6ヶ月程で醤油として出荷できるようになろう。


さて輸入の関係で大豆と同様の扱いで後回しした小麦になるが、リアル日本だけで170品種あり、更に海外は複数品種をブレンドして輸出されている。
ただリアルでいえば政府が一括買い上げでミックスして直販以外の輸入小麦粉にかんしては製粉会社に卸すのは統一されてる。
各製粉会社が一生懸命わける形であった。

オルタ4では大豆と同じく輸入が少なくなり国産に切り替えたは大豆と一緒で…

これも現状は…
コロニー産は成長促進型四期作の単一品種で賄われた。
勿論パスタに適する、パンに適する、麺に適する、
うどんに適する、それに食感が違う等さまざまである。

コロニー産のは食パンのモチモチ感をだすたんぱく質の高いグルテンの力が強い品種で統一生産されていた。
収穫され全粉化したのは強力粉に分類される。

他に加工調味料の魚醤に関してはまだ復興の目処がたってはない。
理由は魚介類の重金属汚染であり、外側の皮ごと発酵させるナンプラー等わかりえよう。
食用加工食肉魚としては汚染魚は濾過使えるが、
濾過しないそのままでは毒も濃縮し無理ともいえよう。
コロニーの魚がもうちっと成長し、数も豊富にならないと魚醤の復興はまだむりであった。

畜産業をみてみると…

1958年に国民平均一人当たりの畜産物で賄われるkcalは1日85kcalであった。
米で賄われるkcalは1,106kcal、総kcalは2,291kcal、実に3.7%と少ない。

今でこそ畜産物でのカロリー摂取手段はハム、ベーコン、焼き鳥、卵、焼き肉等多様にあるが、
当時はすき焼きでも高い値段、ハムやベーコンもまだまだ高値の華といった食材だ。
因に大正10年頃はハム1本が米俵1俵に相当し、公務員初任給月給の3分の1の値段がついてた。

ただ戦前の円と戦後の円の比較になると…
リアルでは敗戦により急激な円安インフレが進行して貨幣価値が無きに等しく、
1$=360円と固定相場制と設定したのでインフレが止まり物価や経済がそこにあわせて進みだした。

当初は明治政府の1円金貨が1$金貨と金含有量が等しかったので1$=1円と設定されていた。
明治30年に1円金貨=0.5$の金含有量、
大正12年の関東大震災後には1$=2円63銭となっていた。
戦前はそんなもんだが、
敗戦後物々交換時代に進駐軍が円を使う必要があり、
軍用交換相場が存在していた。

1945年9月10日時点では1$=15円と戦前と比べるとぼったくりの設定していたが…
物価不足の悪性インフレにより47年3月には1$=50円、48年7月には1$=270円と急激に変化していった。
これには進駐軍もまいって迂闊には交換できなくなり、
1949年2月に来日したドッジ頭取の政策により、4月11日に1$=360円と固定レートが設定された。

なので戦後から49年までは物価はあまり参照にはならない。

その点敗戦してないオルタ4やマブラヴの世界では…
公武合体後の新政府により当初から1$=100円金貨と設定した為に、敗戦インフレは存在していなかったようであった。

さて、1958年頃は肉類は生産量の低さで高い値段をつけていた。
一般家庭平均月収35千円、牛肉375gあたり170円、豚肉も170円、鶏肉も175円だ。
まだまだ毎日の食卓にのぼるには値段が高い。
では何時からか?
実はアメリカの経済戦略に見事引っ掛かった形で日本帝国の畜産業は発展していった。

1960年アメリカでは累積する余剰穀物に悩まされ、1億1000万t強と、
当時のアメリカ国内消費と輸出量の総量の8ヶ月分以上在庫があった。
大量の倉庫レンタル代払う政府と、穀物メジャーは苦境に追いやられた。
彼らが選んだ輸出拡大のターゲットが日本帝国だ。

アメリカ主催の消費者に対する様々な肉食のイベント、
生産者に対して効率よく成長させる方法、
多額の費用をつぎ込んだアメリカの日本市場開拓の努力が実り、
日本帝国の食肉消費量は飛躍的に増加していった。
1960年から70年の給料が平均月収約4万から11万、更に80年には22万になったにも関わらず、
鶏肉は60年の100g45円から70年が100g79円60銭、80年には100g115円と値段が推移。
豚肉は60年100g65円から70年100g90円、80年147円と推移。
牛肉は60年100g61円から70年100g147円、80年100g338円と推移した。
牛肉が高くなりすぎは国産和牛の値段だからといえよう。

その契機となったのが伊勢湾台風での食糧支援、アメリカから送られてきた豚と国内の豚を見比べて、
アメリカからの飼料の輸入が決定した。

アメリカの経済戦略はあたり、日本帝国国民1人あたりの食肉消費量は1980年までの20年間で4.5倍に伸びていき、
なかでも鶏肉は9.6倍、豚肉は8.7倍に伸びていく。
また日本帝国は飼料の輸入国となってきた。
トウモロコシの輸入は7倍、マイロにいたっては60倍にいたる。

だが89年頃から飼料価格の上昇により肉類が軒並み価格上昇し始めると、
食生活がふたたび和食中心になり、精米需要が上昇し始めるのは前記通り。

輸入量目減りで国内穀物増産へときりかえようとする。
だが肉を生産するにあたり1kcalの肉をつくるのに、7倍〜8倍の穀物を必要とする。
餌を草へと切り替えたが、草の数に比べて各種家畜数が多く、肉牛や豚にかんしては屠殺されていった。

鶏に関しても鳩舎スタイルの養鶏業は廃業に追い込まれ、自然スタイルの非効率なのが残ったぐらいだ。

そして98年のBETA侵攻で畜産業に関しては大打撃をうけ壊滅していた。


現在は牛、養鶏等成長が必要なので育てていき、
種や品種が違う為に平和日本から交配発展できる数を輸入して、
各国コロニーへと配っている状態だ。
肉に関しては異世界軍内もまだ異世界輸入頼みであったが最優先で回している。

鶏にしたって中国原産の烏骨鶏は一目で品種というか種として違うのがわかると思う。

牛にしたって品種としては多数あるし、
和牛は種として海外の牛とは違うのがわかろう。


といったまだまだ異世界輸入頼みのオルタ4世界の今の事情であったが…

トリア号の厨房システムは元々は違ってたが、
今ではキャーティア技術のシステムを使っている為、食料庫のスペース節約になっている。
基本は元のをスキャンして、コピーペーストする形で、元のが不味ければ不味いままだ。
あと焦げ目等もそのまま再現する為に、長期的にわたって食べると飽きがくる問題はある。

横浜白陵基地の食堂おばちゃんが作ったのをスキャンしたメニューは210種はある。
同基地は異世界軍管轄の為に、いち早く稼働した異世界軍管轄の農業コロニー産の天然素材などの恩恵にあずかっている。
その他の調理人が作ったメニュー等もスキャンして続々増やしている状態だ。
もちろん元の調理する厨房も残ってはいるが食糧保存の面からあまり使われてはない。

そして普段の姉妹が食べてるコムネス側の事情はというと…

カオルが食したコムネス食はまだ1食だけでそれだけで判断はできにくいが、
パン、スープ、肉の煮物、グレートビール。

まずは肉の煮物…かなり素材の味でスープに旨味がとけだしてるまで煮込んではいた。
胡椒味が効いて玉ねぎらしい野菜が味をひきしめていた。
スープは塩味と酸味とトロみのある味わいがしていた。

察するに塩はあろう。砂糖はないと思うが、ハチミツや果実が重要な甘味だとおもう。
胡椒は地球の物と同様に考えれば温帯に属する半島部では生産されないので、
南部からの輸入と思える。海路であろう。
その他の香辛料もあるかどうかだが、地球の例をみるとやはり亜熱帯や熱帯地方で産出されているから、
南部からの輸入であろう。
ハーブは生息しているとおもう。
調理油もオリーブが生息しているなら可能ともいえ、あとは動物性油脂はまぁ…とれるだろう。

ただ野菜、香辛料、ハーブ等も異星なので地球とおんなじになるかは、わからないだろう。

マヨネーズは製法が発見されてるかどうか…
酢はあれだけではあるかどうか不明だ。
醤油は…これも不明だが、塩があるなら魚醤はある可能性が高い。

地球では古代ローマ帝国時代にガルム、リクァメンと呼ばれる魚醤が存在していた。
これらは、現在のトルコ、リビア、スペイン、南フランスなどで地域で工場生産されていた。
紀元前1世紀頃の世界最古の魚醤といわれる。

なのでありえる前提だ。
ケチャップ…様々な材料ケチャップ…
醤汁といった方がよいか…はあるかもしれない。

……

等とコムネスの食文化について話していると…

[マスター、地表より報告の為の呼び出しが来てるよ。でる?]

「ああ、でてみよう」

『現地機関から、国王一行がネフェトの街に2日後に到着との連絡が入りました。会談したいとの話です。
マスターの都合は如何でしょう?』

「2日後ね…会うと伝えておいてくれ。
セッティングはこちらで行うと」

『了解しました』

現地の最高権力者と思われる者との会談がまもなく実現しようとしていた…



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