第026話 惑星コムネス編11 惑星コムネス南地方にて師団規模迎撃、機械式世界扉


銀河標準時2002年9月13日

β16ハイヴ発の移動がβ22に補給して出発、まっすぐ西へとすすみ戦線へと到達しようとしていた。

対して異世界軍はトレー級5隻、
直接戦闘には参加しないが、重要な持ち帰り阻止部隊にスフィンクス120機…惑星コムネスで稼働中の数少ないトレインカーゴ、チューリップ積載で隊同している。


BETA群は100km内に侵入してもまだ全速力は出してはなかった。
情報が無い為に脅威をしらないのが理由とも言えよう。
またこの移動群はハイヴ建設を目的としていると思われ、
いつもの資源回収作業とは目的が違うと推測される。

[突撃級、射程圏内に全部入ったよ]

展開している5隻のトレー級の61cm砲の射程距離100kmの範囲内に、突撃級が全ておさまった。

「砲撃開始」

師団規模約1万8千内、突撃級は約6千、

その後方には、要撃級約1万2千、戦車級約3万、闘士級約1万2千、
そして要塞級約600、が続いている。

国連軍の規準、要撃級以上の個体を計測するに合わせた結果だ。
1万9千じゃないかは5700と11700なので突っ込まないでほしい。

約6000の突撃級へと80発の徹甲榴弾が襲いかかる。
BETAは仲間を殺した脅威がなんなのかわからないが全速移動を開始した。
残り時間約30分で正面に位置する突撃級か射撃制限内へと到達する…


先頭集団で駆け抜けてくる突撃級、

最大時速170kmで突進してくるのが突撃級の由来だが、その重量と甲殻が最大の威力を発揮するのであった。
勿論トレー級の61cm砲弾は軽く貫くことできるが、装甲強度でRHA400mm相当の生体甲殻を前方、左右と身天に持つために、
当初戦術機をもたなかった73年当時の中国軍の戦車隊の砲弾は全く効かなかった。

その当時中国軍にとっての最新鋭たるBK-5M、HEAT弾もRHA380mmの貫徹力で、
73年時にT-54の100mm砲で他には、
APHEのBD-412Dは1kmで172mm…
蹴散らされたのも当たり前であろうといえた。

当時の中国軍にとっての正解は…
突撃級には、航空攻撃により、焼夷爆弾、ナーパムが正解といえ、速やかに殲滅すればよかったものの、養殖を試みた為に、
一方的な範囲攻撃に重頭脳級が反応してしまい光線級ができてしまったわけだ。


だがナーパムでは死骸となる甲殻が残ってしまう…

つまりRHA400mm相当の防護壁が戦場にいくつもおかれる状態になる。
防護壁が戦場におかれると、榴弾による殺害力が落ちてしまう事になる。

榴弾は航空爆弾とほぼ一緒の考えで、炸薬による爆発して、爆圧と破片により相手を殺傷する。

貫徹力面で考えると、RHAの値はコンクリート壁の3倍の強度、
なので死骸は約1.2mのコンクリート防御壁に相当してしまう。
横方向からみると更にもう1枚、中空か身の入った対爆、対榴弾防御壁…といえよう。

死骸甲殻、関係ないじゃないか!と思うかもしれんが…

第二次世界大戦当時でもティーガー1の装甲厚は80mmだ。
250kg航空爆弾はTNT換算119kgの威力をもつ。
爆弾直撃すればティーガー1の装甲なんぞ問題ない!
確かにそうだろう。だが至近弾に関しては?

4.6mの距離にて爆発する攻撃をうけて耐えきっている。
車載装備品は全滅だが、乗員がなかにいる本体はたえきったのだ。
つまり本体の向こう側に歩兵がいたら…殺害できずに無害化に失敗したといえよう。

勿論より近い距離で爆弾を受ければ戦車もやはり跡形がひどい事になる。
T-34の45mm装甲だが、左履帯の真下に 250kg爆弾を受けると…
爆発で砲塔は12m飛び、エンジンは18m先。
他の破片は30mの範囲に飛散した。

戦車の向こう側に歩兵がいたら同じく無害化に成功した。

突撃級なんぞ至近弾で問題ない!!と思うかもしれんが…

それは航空爆弾の炸薬量による破壊力ともいえる。
長距離自走砲の203mmのM106榴弾は16.67kgの炸薬量、
150mm榴弾になると6〜7kgの炸薬量で、案外炸薬量はすくない。

ここら辺はは戦車に直撃して被害だすより、軟目標に広範囲、ついでに車載品もな為構造をしている為に、
単純に突撃級甲殻を貫くことはできない。

甲殻がある側に着弾、爆発での威力で殺害は可能だが、
突撃級に対しては精々殺害可能距離はM106榴弾で1m以内の着弾時のみといえ、
150mm榴弾砲弾だと0.5m以内の着弾時は殺害可能だ。

だがその際にも死骸甲殻は粉砕できずに残ってしまう。
甲殻が粉砕できる距離はM106榴弾が爆発中心から1m以内が30kgf/平方cm以上の爆圧を保持しているが、
距離がのびるにつれ威力は落ちてしまうからだ。

死骸甲殻がのこると榴弾や爆弾威力は勿論下がってしまう。
先の榴弾の威力範囲の定義方法は対人間の為に、
自衛隊では松板30mm厚を貫通した数が1平方m以内に1個以上の数と定義されていて、他の軍でも同様といえよう。

なので威力範囲の値ではRHA400mm相当を貫く威力はなく…という事だ。


61cm徹甲榴弾はTNT換算500kg相当の火力をもつ砲弾で、250kgや500kg航空爆弾の通常型よりTNT換算量は多く、
1t通常爆弾相当といえよう。

61cm砲の威力範囲と前はあげたが、
異世界軍の定義では戦車級の遮蔽なし殺害100%範囲であり、
通常榴弾の定義とは違う。

ただ榴弾被害範囲の確保=防御壁たる死骸甲殻の完全破壊をしておきたかったから、
直撃命中して体内から甲殻を完全に破壊をしておきたかった。

因に突撃級を爆弾で倒すと考えると甲殻側は30kgf/平方cmの爆圧が必要だが、
甲殻がない後方からは到達時2kgf/平方cmあたり、家屋倒壊レベルが確保されてれば、爆弾破片が威力を保ち殺害可能ともいえている。
かなりの差があるのがわかろう。


トレー級5隻の砲門数合計は80門で80発、
1分間で15発、4秒で1発発射可能で、1隻につき毎分240発、合計1200発はなたれる。

無人偵察機によるレーダー観測が行われ、トレー級に伝わり、
直撃命中率は突撃級に対して各弾あたり31%と高精度を誇っていた。

日本帝国海軍では命中率が演習等で10%〜15%、実戦では1%〜3%であり、
第二次世界大戦当時のアメリカ海軍の第三次ソロモン海戦における、
戦艦ワシントンの対霧島命中率が、
実戦ながらレーダー照準で命中率26.3%…
ただし戦艦霧島は全長222.65m、全幅31.01m、
双方の距離が約7.8kmで射撃開始での夜戦時の命中率だ。
それに比べるとより小型の目標かつ遠距離に対して命中精度が高く当てているのがわかろう。
とくに長さは12分の1、横幅も5分の3の大きさだ。
直撃さえすれば61cm砲の徹甲榴弾の火力は凄まじく、突撃級甲殻を破壊する。

20分後には突撃級殲滅、甲殻も粉砕して死骸防御壁も戦場にはなくなっていた…


突撃級をかたずけた次のトレー級の標的は中衛陣、
戦車級、要撃級、闘士級だ。
BETA群は砲撃を脅威として感知し全速移動していた。
それぞれの種により脚力は違い、まずは最高時速80kmの戦車級、最高時速70kmの要撃級、
闘士級でも最高時速65kmと不正地全力走行の無限軌道戦車とためをはる。

戦車級の先頭はトレー級から80km、要撃級先頭は82.5km、
闘士級先頭は83.8kmまで接近している。

ここで先程の突撃級甲殻粉砕が効いてくる。
単純に命中しなければ殺害できない仮定では命中率31%の場合、総弾数から約150分計算となる。
つまり、戦車級時速は80kmなので200km、すでに20km侵入してるので、220km、戦線を突破し120km先まですすんでいる計算だ。
更には小さい目標の為に命中率は落ちよう。

現実には…61cm砲徹甲榴弾の爆圧と爆片がBETAへと遮られなく襲いかかり、面制圧ともいえていた。

遮るのは新たに発生する要撃級の甲殻の両腕甲殻が一番強度があるが、
ただ高さは最大約3m程であるから、闘士級は榴弾からの爆片は遮蔽できるも、
戦車級の遮蔽には難しい。

あとは死亡した要撃級の肉体が遮蔽物といえたが…
象の身体で航空爆弾を防げますか?といっている様なもんだ。
確かに距離があれば破片威力もおちるが…
その大きさの為に要撃級を中心として撃ち取られてく。

やはり…数と身体のサイズの小ささからうまく潜り抜けてくる個体が発生してきた。

迎え撃つ切り札は…

『ミサト、準備はよい?』

『もち、バッチオッケーよん』

『ミサトお姉さま、久々の戦場に出撃予定で興奮して、
昨日はお楽しみだったそうで』

『加持さんやつれてましたね』

『いいなぁ…私も彼氏ほしい〜』

『バレバレね』

『たははは』

『エヴァンゲリオンズ、準備はよい?』

各々答える各機パイロット達。
エヴァ各機はクラウチングスタート体勢をとり、
『Ready……Go!!』
一斉に駆け出す。

戦場に殲滅の巨人が投入された。


…………

「国王!!この条約はなんなんですか!!」

エレファントは王の間にて貴族達から突き上げを食らっていた。
それはそうであろう…

「お主ら、最新鋭のアレア級の大きさはわかるか?」

「全長7.5トー、全幅2トー、40人のりであります」

「彼等ののって来たバトル級とやら空に浮かぶいくさ船だが、全長約420トー、全幅130トー、胴体部の高さ78トーだそうだ」

「はっ?」

「我が国で、全長420トーの船つくれるか?」

「………無理でしょう…」

「しかもそれが空に浮かぶいくさ船だ。
ほかにもヤマト級といういくさ船だが、全長139トー、全幅23トー、
それが22隻来ていた。
この国にヤマト級の大きさの船を作って、空に浮かべられるか?」

「……無理でございます。
そもそも空に浮かべることができません」

「それができるなら対等といえるが、向こうが先進的だからな…
こちらの理で向こうの者を裁いて報復がきたらこんな城なんか吹き飛ぶぞ。
それに我らがニューゴアと名付けたルナな…彼等のいくさ船だそうだ」

「あれもですか…」

「ですが、我が国民と異世界軍国民とトラブル起きた際に異世界軍側で裁くというのは…」

「これを見よ」

分厚いのを置かせる。

「これは?」

「彼等の言葉でホンと呼ぶものだ。そこにトラブルの際に裁く法が書いてあり、
それに準拠するそうだ。
書かれてない事は基本的に裁かないと言われている」

ホンに集る貴族たち、暫くみていると…

「彼らに認められている拘束の罪とやらの除外要件が、我らにも認められないのはおかしい」

「我らにも彼らを拘束する権利がある」

と治安組織や諜報組織上の業務上の権利が貴族達にもあるべきだといい始めた。

「空に浮かぶって事は軽すぎるいくさ船って事だ。城は頑丈だから潰れはしない」

「中身は空洞の極力薄い板張りの船だ」

現地で見てない貴族から反論が上がり始めた。

「……ならば彼等の人員に最低でも勝たねばな。誰か、特使殿をお連れしてくれ」

王の間に呼ばれた一人の丸耳族のミア、

「彼ら、異世界軍の特使殿だ」

ざわめく王の間、

「特使殿に格術で勝てるならば、再度交渉する事を宣言しよう」

国王が宣言した。宣言した内容は絶対ともいえる。

「剣術では駄目なのですか?」

「剣術では駄目だ。剣術は技量が重視され、特使殿のうりが皆にみせられない。
特使殿はあの伝説のゴーレムに近い存在だ」

「なんと」

「なので我らでは特使殿にすら勝てないことを味わってもらいたい」

中庭の演習場に移動し…

「いざ!!」

スポーン、グェ

「クッ、私ならば」

ポーン、ググェ

次々とターミネーターに投げられる貴族達の近衛私兵達…

その最中、
「これはジドウシャという区分の乗り物だ。
彼らはアムボートといっている戦闘シャリョウということらしい。
ルレアにはかなわないもかなりの性能をもち…」

アムボートが煉瓦壁に突っ込み、煉瓦壁を突破して爆走。
「おおお」
馬では勿論、鎧をきた騎兵で煉瓦壁に体当りして無事にすむもんではない。
攻城兵器なら煉瓦壁を崩せるがアムボート並の速度は出せず、
また投石機ではお察しの通りの命中率だ。

「ルレアにたいしては陸上センカンというのが…」

王は貴族達の反抗の目を摘んでいく…


…………



カコーン

トリア号の大浴場の女湯の湯船にエルフ姉妹が浸かっている。

詳しい描写を描くと18禁へといくことなるのでそこはさっして貰おう。
ないすばでぃである。

「はぁ…極楽ね〜」

「裸でお湯につかるのがこんなに良いことだったなんて……」

トリア号には元々は大浴場はついてない。
カオルが改造してつけた施設であり、
エンシェントの軍艦では身体の衛生面は光線照射によって保っていた。
パドルジャンパーにも備わっているものでもあり…
だが、あじがないために部屋をいくつか潰して大浴場施設をつくったわけだ。

大浴場の面積は1千平方m、湯船が30平方mが10はある。
それが男女別にあり…豪華すぎるといってよいだろう。

大浴場を造るスペースあるの?思うが、
まず本体は7km級の恒星間戦闘艦であり、
その船体内は多数の人員の長期居住個室施設と、最大火力の実弾兵器たるドローンの保管庫が多数占めていた。

更には世界扉を開かせるための追加改造した連結艦があるのが大きい。
現状6隻回りに抱える格好になり、大気圏内突入がそのままでは不可になったが、
ドローン発射システム及びドローン庫を連結艦に移し、無限装填装置による実弾兵器増殖で火力は向上。

ただ1艦にオリジナルドローンが500発が装填されてないと劇中の様な攻撃ができないので、
これ以上の火力強化はドローンをカオルが同化増殖しないと現状むりであろう。

また現状人員に関しても通常運用は5名、コバッタ込みで運用可までシェイプし、
勿論陸戦はその人数では不可でもあるが…

元々のオーロラ級は陸戦隊込みで20万人が長期滞在可能であったが、
カオル改造で定員最大1千人までにへらし、追加収納は連結艦で対応する形にし、
全ては連結艦に押し付けたためにトリア号自体にはスペースができたわけだ。
またトリア号自体はレイス戦での戦闘被害で100人程しか生存してなかったので、
少ない人員で通常運行可にエンシェントが改造た。
トリア号は劇中では天の川銀河系に亜光速99.99999%で向かっていて、船内時間4年と半年、客観時間1万年という時間がたっていた。
改造時間はあり、他船とはやはり違う点もある。

因みにウラシマ効果で、光速の90%だと、2.294倍
99%だと7.089倍、
99.9%だと22.366倍、99.99%だと70.712倍…
なので船内時間1年が客観時間がその倍数という計算だ。

で、軍艦に風呂なんて!と思うかもしれないが、
海外籍の船では風呂はなくシャワーが最低限備わっているし、
日本人ターゲットのクルーズ船は個室に湯船が備わっている。
日本国内の長距離フェリーでは浴場がある船にはあり、個室にもある船はある。
小型の護衛艦では真水は節約し、海水風呂にはなるが備わっている。
規模の大小こそ違うが案外備わっているもんである。
小さい船程湯船が深くなり、時化の際に湯が出ないようにはなっている。

本州北海道線のフェリーには浴場があり、10人程度はつかれる浴槽が2つ、蛇口が6口ほどはある。
大体が定員20名程、脱衣用ボックス数で判断する。

沖縄鹿児島線は、泣けてきて…4隻の内1隻のみ、しかも大浴場とは言えない広さで…
蛇口が2つ、窓が1つ2畳分の広さの浴槽…
おがさわら丸は浴場無しなのでいっそのことシャワーだけでもよいかもしれない…

コムネス人である二人は裸で風呂、大浴場に入るのは習慣がなく最初は戸惑っていた。
行水は元々の習慣がある。
囲いで囲ったところで身体の垢を油ですって落とす。石鹸やシャンプーまではない。

シャワーは難民艦で知り便利な行水を行い、しかも温かい水をだしてくれるものと…理解の範囲だ。
水も自然に流れる…洗濯もできるシャワーブースと最初は理解した。
後に案内で洗濯機ブースをみて理解が飛んだが…

そしてトリア号にきて大浴場を案内された形だ。
慣れれば風呂は極楽の様であった…

…………



ワールドゲイトシステム…
機械式世界扉システムの量産化につき正式名称が決まって以後この呼称が使われる事になる。

デザインオリジナルはまんまSGC基地のスターゲイト…
真ん中の象形がかかれてはなく、ロック機能もないといえばよいだろうか…

設営にしに向かうためにカオルは回収。

「で、このシステムは固定式だよね?」

[もちろん]

1基でアドレス指定で他のゲートにいけるのも確かに便利とも言える。

現状、異世界軍が1つ1つ転移先がきまっているチューリップの運用に、
巨大なスペースコロニーを改造しハブステーションとして運用している現状では、
はっきりいえばスペースの節約、資源の節約、生産の効率化からはアドレス指定型転移装置、ゲイト装置の方がよいであろう。

ただし…アドレス指定で行けるのは大変危険な行為になりかねない。
現状は管理できてるからよいだろうが、
だが将来的に管理できなくなったら…


他世界の話だがカオルがよく技術取得に行くスターゲイトの世界がある。

そこではスターゲイト、他のスターゲイトにアドレス指定で繋がり、異なる惑星へと数秒〜長距離になると数十秒で行ける大変便利な移動装置である。

ただし設置したのは1万年以上前に栄えた古代文明のエンシェントで、
エンシェントは滅んだというか別次元の存在となり、
その後の管理はいっさいしていない状態であった。
その状態になった際の危険性を危惧している。


スターゲイトの歴史流れを説明しよう。
スターゲイトをゴアウルドが見つけ、地球へとやってきた。
いや先に地球かもしれない。

紀元前3000年頃の話だ。
ゴアウルドにとって人間を宿主とするのは大変に都合がよく、
古代エジプト文明を築きあげ、神として人々を支配した。

だが支配に対して反乱がおき、反乱は成功。
反乱首謀者達はスターゲイトを埋めて封印した。
約2000年の長い時が流れた。
ここまでは危険性の話ではない。その後だ。


20世紀に入りアメリカ資本でスターゲイトを見つけ、
20世紀終わりごろ実は長距離移動装置です、光の早さを超えて別の惑星へと移動できる装置です。
と歓喜し、調査隊を送り…

その際、移動先のアビドース星は敵対種族が占拠してた為に、アビドース星のスターゲイトを核爆弾で破壊しましたと、
嘘の報告書をでっち上げてスターゲイト計画は終了し、
スターゲイト自体は研究対象として保管状態で地下におかれた。
いわゆるオーパーツ状態だ。

すると…電源をいれてないのにスターゲイトが稼働しはじめ…

ゲイトが接続、出てきた未知なる兵士に備品類管理の警らのアメリカ兵達は殺害、女性兵士が捕縛つれさられた。

直ぐ様アメリカはスターゲイト計画を復活させ、警備体制を見直し、
不用意な接続に対してはアイリスという防護扉を開発してスターゲイトにつけくわえた。

当初は2つのスターゲイトが結ばれるから向こうを破壊すればよいと思われてたが、
実際は無数のスターゲイトがアドレス指定により結ばれるという事であった。

つまりそういった警備体制をフリーアクセスなら永遠に各ゲイトごとにしかなければならない状態におちいるわけだ。

今現状ならカオルが現地にいって安全確認して設置だからよいだろう。


因みにスターゲイトの世界では、エンシェントのスターゲイト設置無人艦が今も稼働していて、
星に設置しつづけている。
その設置する星の基準はなく…

空気がない星もあれば、海洋の中、危険な生物のいる星もあれば、
文明が発達した星にいきなり設置もある。

もちろん文明基準も様々…
石器時代文明の星もあれば、先端文明…恒星間航行を可能にしている文明もある。

それらの星がいきなりむすばれると…
もう後はわかりきった結果になろう。

わかりきった例のアビドース星に関しては…最初ラーが支配してたが、核爆弾利用して開放してた。
その後兵力で援助したが、技術レベルが西暦紀元前500年あたりの文明力だった為に、
開放後10年程でアヌビスというゴアウルド勢力に星が破壊され、
住民に関しては全員死んでしまう…高みに引き上げられた結果になってしまった。

侵略勢力に、ゲイトアドレスが知られても駄目だし、星住民の存在を知られても駄目という事に言えよう。


その点ワールドゲイトに関しては、異世界の壁という点もあるが、
ワールドゲイト自体ナクアダクリスタルを通す事により対応するナクアダクリスタルのゲイトが開く。
ナクアダクリスタルに刻む紋のパターンは数千劾にもおよび、
ナクアダクリスタルを通さねば異世界へと繋ぐゲイトすら開かない。
1回装填し作動した後のナクアダクリスタルを外すと、
ナクアダクリスタルとしての力を失う…

つまりナクアダクリスタルの精製加工技術がなければ、
また相手先のナクアダクリスタルの紋を知らなければ自由につなげられない…

というアドレスに関してのセキュリティとなっていた。

ブランククリスタルをセットしても相手側がいなければ開きもしないってわけだ。
つまり別なシステムではワールドゲイトに繋がりもしない。

残る手段は自由なアクセスできないなら、此方側のワールドゲイト拠点を押さえなければならない。

いざとなれば自爆システムでステーションごと消滅、
またそこまではしなくとも、ターミネーターに警備体制24時間整えさせていれば、
早々には敵対勢力に占拠されないだろう。

また基本はカオル自身が設営にいき、安全確保した世界または安全確保した拠点と考えていた。
無作為にシステムとして設営は絶対にはしない。

[片方は既に専用ステーションに設置ずみ、いつでもいけるよ。
ステーションからはチューリップで横浜白陵基地と、
ハヴチューリップステーションにできる様になってるから]

「じゃ、いってくるよ」

世界扉を唱え…

==平和日本==

いつもの菱形商事の取り引き場所たる倉庫にでたカオル。

「ちわ〜」

「カオル様、これはこれは」

何時もの人、ここの管理責任者の山本さんが出迎えてくれた。

山本さんにワールドゲイトシステムを設置したいと伝えると、一存ではといって建屋の会議室に案内された。

今までの取引はカオル自身の能力、
虚数空間と世界扉を使用して、
菱形商事の倉庫敷地に積んであるコンテナ類を引き込んで、世界扉で移動、
横浜白陵基地にてコンテナを出して再度入れ換え、
コンテナにつんで虚数空間に引き込み世界扉で移動、
菱形商事の倉庫敷地に再びおく取引の仕方をしていた。

それを何かを設置させてと言われたら管理責任者は担当上司にお伺いをたてなければならない。
個人営業ではない…

現在、平和日本の菱形商事との異世界間取り引きを行ってるが、

まず通貨が基本使えないために物々交換の形になる。
物々交換し現地の通貨で買い取りして、現地通貨を所持、
それで欲しいものを現地通貨を使って取得、お持ち帰りという手段だ。

それの現地世界での代理を行うのが日本帝国であったり菱形商事であったり、異世界軍であったり…
という状態だ。

異世界軍が平和日本の通貨取得には、
産業廃棄物の処理と素材販売を行っている。
菱形商事の産業廃棄物をもらい、プラントにて分解し素材として菱形商事に持ち込む。

菱形商事側利益は産業廃棄物処理費用と新規維持費用、新規土地取得費用が浮き、かつ、
産業廃棄物処理委託金の売上げ、
また廃建材依頼費用の売上げ等多岐にわたる。

異世界軍側は平和日本世界の通貨取得しその費用で、
AL4世界で戦災の為に全滅した農作物や調味料等の買い取り依頼、世界各地の農作物の種や苗の入手、
少量の各種インスタント食品、保存食品の買い取り依頼をしている。

日本帝国は平和日本側の通貨取得には技術情報の販売、戦術機メーカーの民生品の販売等をして、
日本各地の特産品、また技術情報を輸入している。

再度説明するが、日本帝国は2001年の段階で西日本が文字通り全滅していた為、
地域特産品は全滅、また東日本においても食文化は危機的状況だった。

そして完全に取り戻した後もまだ影響は続いている。
異世界軍が関与してまだたった1年程だ。
米とか復活してるんじゃん!は確かにそうだが、それ以外の…

例えばだ…前あげたミカンや柚等もほぼ全滅だし、酪農も同様。

他には佃煮…海洋物を使った佃煮は重金属汚染の影響で、
今でもまだ食べれないので技法が失われたも同然だし…ワカメ等も日本近海産はまだ危険物だ。
牡蠣は今でもまだ食べれない。カキフライ食べたいのに…
蟹なんかもとれるが汚染されている。
いくら海水がきれいになろうと世代がかかる話だ。

養殖もんあるじゃんだが海水がきれいになろうと復活できやしない。
魚卵は孵化できる保管期間過ぎてしまっている。

またクッキー等砂糖類使ったのは真っ先に淘汰された。

他には地域特産の辛子明太子…魚介つかってるのもそうだが…
熊本ラーメン等は作っていた店が軒並西日本侵攻の際にで、技法自体を失った。

異世界軍が早々宇宙に農地、水産場をつくり提供したのは回復に時間がかかる為でもあり…

因みに外食屋等は西日本侵攻後に軒並み廃業しているらしい。
中部地方特産品は技術避難できる時間は稼げたが、魚、塩類つかってるのは未だ…

今はかなり生産回復できてるのは、国産塩といえた。
2001年当時は海洋は重金属汚染水の為に…であったが、
2002年に入り大平洋側は濃度が落ちたために生産再開された。
海苔はそろそろだろうか?の動きだ。

会社自体が残ってれば特産品製造技法は保管できてるかもしれないが、
作る原材料を入手できなくなって存続できるか?ともいえていた。
そういった理由から食文化はなくなっていた。
伝統工芸品も職人技に頼っていたならすでに…であろう。
それらの復活を日本帝国は試みようとしている最中だ。

因みに異世界軍が調味料を何故しいれているかは、
キャーティア調理機は、基本調理後の姿をデーターからコピーの様に実体化するが、
瓶詰めの塩等は、ガラス等は実体化不可の為に不可能でもあるが、
実体化できてもキャップの取れない塩となる。
盛り塩の形なら実体化できるがスキャンした分量での形が実体化だ。

調理研究に調味料は必要でもあり、
食前に個人が振りかけるとしてやはり少量瓶詰め等は仕入れた方が無駄なく都合がよい。

各種インスタントは調理後のスキャン及び改造調理研究につかわれ、缶詰等の保存食品も同様だ。
といったかんじで平和日本側との取り引きはつづき、重要なパートナーであった。


しばらく待つと田中さんがかけつけ交渉。
物証がない状態の取引にゲイト…未知なる機械を置かしてくれである…

「現物見ないとやはり答えができませんね…」

「そうですね〜じゃあ出すとしますが、この部屋では狭すぎなので…」

「どのくらいのスペースが必要とします?」

「あ〜っと…屋根下がいいんですよね?」

「そうですね」

「あの倉庫は空いてるスペースあります?」

幸いにしてここの敷地は元物流倉庫だった箇所で、40ftコンテナ3個積みを想定した、
吹き抜け4階構造の為に高さはクリアしている。
倉庫に移動後虚数空間からだし…

「でっかいですね…」

「45ftコンテナ車載車がそのまま通過する想定を要望したので」

ちとでかすぎたかなと…

道交法の基準は幅2.5m、長さ12m高さ3.8m、
高さ指定道路は4.1m、
総重量20t、重さ指定道路は25t、
軸重10t、
重さ隣接軸重…隣り合う車軸の軸距が1.8m未満、18t、
隣り合う車軸の軸距が1.8m以上20t、
最小回転半径輪荷重5tの12mとかなり制限される。

道交法制限内の…例えば大型観光バスであっても、少し住宅地内に入れば直ぐに詰まるのは…
まぁ当たり前と言える環境で、道を知らね〜運転手バカじゃんと笑ってしまうのだが、
制限内でも通行できない箇所はたたあろう。
勿論、大型進入禁止の制限表示等無い箇所だ。

また国道においても制限内規格で普通はつくられてはいる。
ほぼ高架の山手線のガードも制限表示無い箇所は道交法制限高さ3.8mを参考につくられ、国道の標識もそうだ。

さてここで問題となる40ftコンテナ、40ftHi、45ftコンテナ等がある。

コンテナ自体の横幅規格は2,438mmと変わらないので、それ以外の高さ長さだが、
40ftコンテナの高さ2,591mm長さ12,192mm。
40ftHiは高さが2,896mmと高くなり長さ変わらず、
45ftは高さ2,896mm、長さが13,716mmとなる。

つまり…海外標準規格の1つ40ftコンテナでもコンテナ長さだけで道交法に引っ掛かり日本国内では無条件に通れなく、
日本の規格内の20ftコンテナに積み替えなければならずにいけない。

20ftは高さ2,591mm、長さ6,058mm。
それにトレーラーとコンテナシャーシ分の長さがつくので、20ft…低床シャーシは長さが12mを超てしまう。
20ftノーマルで、トレーラー含めて長さ11,480mm、高さ3,796mmと制限内に収まるわけだ。

因みに40ftHi搭載トレーラーだと、
トレーラー含めて全長16,395mm、高さ4,101mmになり重量で高さが数mm下がる計算だ。

45ftトレーラーだとさらに長く全長17,925mmと…

基本は建物も道交法基準でつくられてるために…
実は国立競技場の建て替え要因の1つにグランド内にトラックが入る際、道交法の高さ制限、3.8mの車両しか入れず、
海外アーチストのコンサートの際にそのままグランド内にコンテナ車両が設営の為に入れない…という点もある。
はぁ?と思うかもしれないが、過去の映像見てもらったらわかるかもしれないが、メインスタンドと南北スタンドの間のシャッターが高さ制限3.8mでつくられてる為に…ということだ。
構造上改修することができずに、老朽化と共に新規格として建て替えが決まった。

最初っから45ft基準建築設計してれば良いのに…と思うが、
歴史が…過去の負産ともいえ…先見の目を見ずに決めてしまったともいえよう。

だが一般的建築物の高さが地面から3.5mの位置に2階の床面がある。
1階室内の床から天井高が2.4m、
その基準からみるとけして国立競技場の高さ制限3.8mは低いといえないだろう。

もっとも40ftの国際規格選定が1964年の事で、1970年代後半に1ft高い40ftHi、1980年代に45ftが出現し平成17年に追加規格となったから致し方ないかもしれない。

車体制限規則は基本は1960年施行の状態のままであり、
改正にて制限解除指定道路が追加で決まっていく現状であった。


最近の改正では、平成16年にあらかじめ定められた指定道路を通行する場合に限り、
特別な手続きなしで全高制限が4.1mまで認められる様になった。

これにより、高さ9ft6inchの背高コンテナ輸送の他、
旧規格の高さ8ft用高床シャーシーでの、
高さ8ft6inchの20ftコンテナの輸送車両全高約3.9mが事実上認められた。

つまり指定道路の許可なし解禁が最近の話でもある。

ただ、横幅に関しては2.5m未満の制限のまま変わらず…
パトレイバー実機はパトライト部分が道交法違反にあたるため、
腕に関しては取り外して別ユンボ車輸送になる。

将来的には幅も4.1m解禁あり得るかなと、45ftコンテナ車通過と条件つけたので、
ゲイトシステムはスターゲイトのリング状…
つまり、中心から半径のリングを維持するために、
デザインオリジナルのスターゲイトとほぼほぼ一緒の大きさという話であった。

「ところで…これ稼働に何キロワットの電力と何アンペア必要です?電圧もですが」

「あっ…」

電源や必要電力聞いて無いことに気がついた。

「た、たぶん…発電機がゲイトに組み込まれてはいる筈なんですが…
作ったコバッタを呼んできます」

世界扉を唱えようとしたが、

「ついでに作動状態見てみたいので、ゲイト使ってみてはどうでしょう?」

そういえば実機を動かしてないな…操作は簡単という話だが…

「ですね。じゃ、作動させましょう」

説明を受けていた操作盤へと向かいスイッチボタンを押すと、
リングの内輪が動き始める。
だんだんとスピードがあがってき音も大きくなり…
(壊れないのかな…)
と一瞬思うほどのスピードを出して回転…動作音も大音量出してると…
バシュウ

なにも存在してなかった筈の内輪の内側の空間部分に、
突如現れ噴き出す光の渦。

「あ〜カウーシュあるんだ…」

リングの内輪動作音は光の渦が出た瞬間に収まっていた。

「カウーシュ?」

「あの今噴き出たのには触れない方が良いですよ。下手したら下半身だけの存在になりますから」

噴き出した渦は、間欠泉の噴き出しが収まった様に、重力に引っ張られるかのごとく、
リング内が水面だとすると落ちていく様をみせる。

「……そうですか…」

波立った水面が静まるようになり…
本当は重力が下にあるのだが、横に重力が作用しているかのごとく光の鏡面をみせている。

『マスター、繋がったよ〜』

鏡面は安定し水鏡のような不可思議な光の膜が揺らめいていた。

「誰かワールドゲイトシステムについて、スペックと…」

「メンテナンス等もお願いします」

「メンテナンス等説明できるもん来てくれない?」

『りょっかい〜』

鏡面からコバッタが此方に出てきた。

[こんちわ〜、このワールドゲイトなんだけど…]

まず発電システムは小型核融合炉で最大出力50万kw、
稼働時必要出力は10万kw、電圧1000ボルト、100kAの電流が必要との事だ。

「……核融合炉が使われてるのですか…燃料はどうするのです?」

「燃料はヘリウム3を木星から運搬してますね」

「はっ?木星」

「なので補給に関しては問題ないですよ」

「あ、あの〜…木星まで有人飛行で、まだ未到達なのですが…」

「あっ…」

「それに実用化された核融合炉…しかも小型がここにあるって…各国の研究機関がこぞって入手したがりますよ」

「え?核融合炉は実験段階で稼働してるまでいってはないです?」

「残念ながらまだ常用化までいってませんね。
ドイツのマックス・プランク研究所が世界最大のステラレータ型核融合炉ウェンデルシュタイン7-Xが…多分最先端の状態はしってますが、
常用化、商用化はまだまだ先ですよ…」

「じゃあ、まずは燃料補給手段ですね…
輸送船売りましょうか?木星まで4日から8日でいけるのを」

「えっ?4日から8日?」

「はい」

「…………いえ、所持しても各国諜報機関がこぞって…」

「光学等ステルスつけますよ?」

「………大気圏離脱時の音速突破でばれますので」

「テスラドライブ併用なら音速突破の衝撃波無し手段つけられるし、
またはシールド張っての衝撃波無しとか」

「………いえ…別の燃料補給手段にシテクダサイ。
今、すぐになど管理できそうにありません。次の機会にでも」

「あ〜そうですか…なら此方から定期的にタンク車での補給ですかね」

「それでお願いします。あと秘密保持についてですが…ここにおきましたが、
先程の音量から考えるとバレそうです。
屋外は論外ですが…」

屋外は各国偵察衛星が監視しているのは常識でもあるし、Googleアースにうつりこむかもしれない。
トップレス美女がGoogleアースにあげられたり、殺人現場死体が上がってたり、
屋外はさけるのは常識だ。

[防音フィールドでかなり音量は低減できるよ。
ただ操作盤をフィールド外にしないと外と話せなくなるからスペース必要になるけど]

「それでお願いします」

[各国諜報対策は、警備強化かな…マスター]

「だな。ターミネーター5名此方に常駐させるよ。
あとは倉庫自体の改造工事していいですか?此方で担当で」

「はい、かまいません」

……

設営、メンテナンス等の交渉が終わり…

「ところで…輸送船の速度ですが…時速600万km程ですよね?」

「そのくらいでますよ〜 スペースコロニーも勿論だけど、
超空間を利用した超光速航法で、約1000光年彼方の星で戦争中だし、
2つの異星人類発見してますね〜」

「はい?えっと…1年程前お伺いした際には…食糧が困っていた…ですよね?
それが?」

「この1年でぐっと変わってます。ワールドゲイトが常設されて行き来できますので、見学にこられては?」

「時間とりまして行かせていただきます」

……

==AL4の世界 トリア号艦内==

「燃料補給手段考えてなかったなぁ…発電機の機密性のも」

[だねぇ]

指摘を受けて改めて常識ではないと…

まずは全ての機器には起動の為の電力が必要ではある。
いわば待機電力という。

各種家電機器には通電=コンセントに電源コード繋がって電力が供給されている為に必要ではない。

が、ワールドゲイトの様に独立した電力系統…いわば自身のエンジンを起動して発電すると共に動く様な車等、
通電してない、独立した発電機施設を起動するにあたっての必要な待機電力を必要とするのがある。

まず常時発電するなら車でいうならアイドリング状態であり、
エアコンOFF時のアイドリングは2000cc車は10cc/毎分消費し、燃料用量はタンク用量56リッターで、大体4〜5日発電できる。

常時使わない電気を発電するのにもったいないので大概の人はエンジンを切って、
必要な時にエンジンを起動して発電、そしてどっかに移動する。
その起動にセルモーターを動かすが、セルモーターを動かすのに必要な待機電力がバッテリーである。

バッテリーとして大体が鉛蓄電池がつかわれ、
あがったら手回しで、エンジンの圧縮爆発できるまで回転させエンジン始動させ連続運転にさせる。

バッテリーとして長期繋げっぱなしでは放電してあがってしまうのはある意味常識で、
大体繋げっぱなしでは3ヶ月で電圧低下で起動できなくなる。
だが外して未充電でも早くて2年、遅くて5年で起動電圧を確保できなくなる。

一方、エンジンを起動して毎日稼働し給電しても2年あたりで性能低下、5年で寿命といえよう。
3150サイクル充電ができるといわれている。

極板が白く変色するサルフレーションと言う現象を起こすと寿命といえ、この状態になると幾ら充電しても鉛蓄電池は回復しない。
バッテリー液=希硫酸を補充しただけでは回復しなく、まずは充電が必要であり、
極板が露出していた場合は、希硫酸を補充してももう…鉛蓄電池は回復しない。
因みに液の減りが早い場合、各セルの希硫酸の減少度合いが異なる場合は鉛蓄電池の寿命が近いサインだ。


ワールドゲイトは核融合炉での出力調整できる為に待機出力で発電し続け、
無補給、無稼働でタンク容量から50年程でからっけつになる計算で設計され、
その後、核融合炉再起動にはスターター機能はあるが、基本外部電源の供給が必要だ。
今のところ50年もつバッテリーは開発されてないのが理由で、
ZPMは論外でもある。

補給頻度的には常時接続稼働し続けで約半月、
通常使用頻度的には6ヶ月に1度の補給で充分余裕がある。
それでその世界で補給してもらえば良いと思っていたら…であった。

かといって他の発電機は…膨大な電力を賄う為に先進的な小型発電機にせざるえないだろう。
その場合は燃料補給問題に再度到達する。

「そういえば……
ワールドゲイトの元デサインのスターゲイト、かなりの年月無補給で電力供給できたよなぁ…」

パワーソースたるダイヤルホーム装置のDHDが見つからない、または制御用クリスタルを故意に外して起動させない、壊れている以外に関しては、
スターゲイトが作動しなかったのは、
封印されてる場合や、マグマ等で壊された時以外はない。

勿論DHDがない環境もありえ、別パワーソース、例えばバトルジャンパーやダーツからのダイヤル時に供給、
ナクアダジェネレーターでの供給、手動で起動等がある。

このDHD…素晴らしい性能を誇ると思う。

星と星をつなぐスターゲイトのパワーソースとして提供し、
エネルギーつきる事なく、膨大なエネルギーをスターゲイトに提供している。

ある星なんかは死の星で文明は存在しないのにDHDはスターゲイトにエネルギーを提供する。
ある星では中世文明以前で電気の概念知らないのにスターゲイトにエネルギーを提供する。

DHDに燃料補給する以前の環境下なのに数千年〜数百万年にわたって待機してゲイトにエネルギーを提供する。
DHDにリコイル手回し機能があるのだろうか?そんなのはない。

DHDに内蔵してあるエネルギー切れる時期は、
1番最初のエンシェント発祥の地、南極で最初のDHDが1万年近く放置されても起動してたが、
十数回の使用でエネルギーがつきたていどだ。
最初のDHDといわれ、補給交換するシステムがないならば、
エンシェント文明発祥から数百万年無補給連続待電してたともいえる。

乾電池に関しても未使用で5〜10年というところでもある。
日立マクセルのボルテージは5年、乾電池エボルタは10年という期限だ。

まさにDHDは繋げっぱなしで電力供給し続けているパワーソースかつ、低コストバッテリーといえるだろう。
ナクアダジェネレーターで代用可能な出力で発電能力面は高性能とはいえないが、
バッテリー面では長期性能は高性能といえていた。

無補給で数百万年以上待機可能…
ブラックボックス化すれば問題解決し…
DHDほしいな…とおもえた。

ただし、現状は入手してなく問題無解決のまま先送りだろう。

[NCGは?大型化で出力落とせば長期稼働、無補給いけるとおもうけど…]

長期稼働テストはやってない。
やったのは高出力での連続稼働運転のみで、
それが84.4万kwの1ヶ月駆動だ。

横幅1m、縦50cm、奥行き40cmのSG地球製のNCG開発時のMark-1タイプがが240kw定格出力、連続1年稼働運転して、ZPMが切れたアトランティスの生活維持に複数台で支えていた。
だが、シールドや他銀河へのゲイトをつくる出力はなく、
高出力稼働で同一銀河内スターゲイトを起動できるが使い捨て的使い方になる。
なのでゲイト起動も複数台でおこなっていた。

劇中Mark-20まで改良されたが、単体でもスターゲイトを作動させるにはパワー不足で、
複数台で同一銀河内へのゲイトを作動させているが、他銀河へはZPMでしか作動させれない。

また1台のNCGのナクアダペレットで100Mt級の核爆発をカリウム結合での暴走で起こすことも可能で、
国連会議で紹介した84.4万kwはMark-10の出力だ。

「そうだな…どっか安定した世界の過去に設置して長期…100年とか1000年放置テストするか?
世界扉使えば短期間で検証は可能といえるよな…ただ…」

安定した大地の地下となると地球の南極大陸、あとはアトランティスが沈んでいた星くらいだろう…

この世界と平和日本ではワールドゲイト設置したのでテストはできはしない。
いわゆるタイムパラドックスが発生するからだ。
ワールドゲイトが設置してない世界にて検証するしかないだろう。
そして観測機器の問題もある。
ざっとでよいなら世界扉で時間を巡航で問題はないとはいえるが…

あとは、ワールドゲイト設置後の人の行き来についても…
同位体パラドックス=
同一遺伝子の同一存在個体の肉体接触による崩壊がある為に自由な行き来は制限される事になる。
いわば過去の自分に抱きついた、タイムパラドックスの様なもんだ。

同位体パラドックスについては説明済みで、
交流や行き来についてはまだそこまで取り決めはしてない。
これからは、審査後で問題なければ行き来できる様になる形で、認可制にしようかと考えてはいる。
現状、向こう側の人が審査無しで安全といえるのはワールドゲイトステーションから横浜白陵基地内までだ。

あとはだ…
ワールドゲイトに通信だけする機能はある。
いちいち繋げなくともであるが、電波等を相手の世界に流すは繋げなければならないが、便利な機能だ。

だが通信機だけの機能も欲しい。

[異世界間通信機ね〜]

わざわざサイレントメビウスの世界に1回1回確認しにいっても…

[ワールドゲイト設置後はタイムパラドックスが問題だから、
世界扉で自由に時間行き来しないでなんだけど…
……できるかな…?…やってみる〜]

話し合いはすすんでく…



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