第028話 カオルが時間遅延食らっている間…


カオルがブラックホールの重力による時間遅延の泡に捕らわれている間にも、世界は動く…

惑星コムネス砂漠の街ドナウ…

砲撃音に参って住民の大半、領主が棄てた街では、
残っている住民が広場に集まっていた。

まずこのような大規模な街では維持しなければならないのは多数ある。
まずは命の元の水路の保守、清掃。
道路の維持清掃…ごみの収集…
そして維持をする者の対価…唯で労務を押し付ける事などできない。

今までは税金をとり、税金でもってそういった労務をする人の給料にあてていたが、
労務をする人、税金を集めてた役人等いっさいがっさいいなくなってしまった。
その話し合いに街の残りの住民が集まってきたわけだ。

幸いにして耳長族の貨幣は共通でその価値はかわらない。
これが街独自の発行だと…目にもあてられないだろう。

「皆のもの、集まってくれてありがとう」

広場に集まった数は200人前後…
乳飲み子や幼児を抱える母親、動けないご老体と世話する人、小さい子供以外の、
今働けると判断される、
老人、成年男女、7歳以上の子供達200人前後が集まり、
この砂漠の街ドナウを維持する会議が開かれようとしていた。

元々は3万人規模の豊かな砂漠の中の緑の街であり、数多くの人々が街の維持に関わっていた…

…………

ファミーユの街1万6千人、難民スラム街の避難民約16万人の対応に異世界軍は介入した。

彼らは少しでも長く生き延びたい…
地元にいたらBETAにやられてしまう…だから西の端にいこう…
との考えで勝手に避難してきたのが大半であった…

だがこのままではいずれ衛生環境面からよろしくない伝染病が蔓延するのが目に見えている。

スラム街の縮小と整備された街への構築へと着手し始める…

まずは不安のもとである防衛戦力見学ツアーにファミーユSta.に停車中のB1にぞくぞくと乗り込むスラム街住民たち…

大半のスラム街住民は元の街へと戻りたい…だが死にたくはない…
ならば説明見学ツアーをくみましょう、
納得すれば元の街で復興しませんか?

という説明で納得した人たちであり、
シャワー等を浴びて小綺麗になって乗車していく…
不安が解消したら元の街へと移り住み、ファミーユの負担が軽減するであろう…

元の街が既にBETAに滅ぼされたハイト以東の住民も5割近く、8万はいる。
彼らへの新居に難民船は先進的すぎ、そこまでの技術介入は終結してないために、
土地洗浄後、コンテナ型仮設住宅がおかれていく事になる。だが…
問題は衛生環境であり、下水…つまり尿と糞が大問題だ。

飲み水に関しては…ファミーユの街では川の水が水源で少し問題あるかもしれんが…そこは致し方ない。
18〜19世紀頃のパリよりかはましだろう。

因みに前、19世紀頃のパリは路上の溝によりセーヌ川に汚物が流れ込み川が臭いと述べたが、
パリの飲み水はセーヌ川の水を飲んでいたという…
いわばマッチポンプ状態で自分で出した汚物を再び飲むといえていた。

はぁ?水道は?と思うかもしれない。

下水道は19世紀末頃整備は前に話したが、
水道は1628年にはマリー・ド・メディシスの水道が完成したが、水量はごくわずかで、
一部の人分…貴族など上流階級分しかなかった。
1822年の数値になるが、7万1873軒の建物のうち、3万軒の建物に給水設備はなく、その状態は19世紀末まで続いた。

給水設備のない建物の水は?というと、
中庭に井戸が1つありそこには水を汲むための列が並ぶ。
5mも掘れば沖積層の水はでるが…だが井戸の水は飲料には適してはない。

その水質は悪く…かなりの量の石灰塩、炭酸塩、窒素塩などを含み、
牛馬と人間の排泄物、ゴミが地下層を汚染させた結果だ。

便槽から漏出した液体が、地下に沁み込んでコレラや腸チフスなどを発生させ…
1870年頃になっても市庁舎の街区で、排泄物の臭いを知るには、
井戸水に手を差し入れ乾かして嗅ぐだけで充分だと云われる程であった。

近くの給水栓…といっても現代の消防栓のようなもんでない。
しょんべん小僧の様な水量で敷石の高さから流れ出る水であり、利用可能時間はわずかに数時間…

あとは水汲み業者が汲んで販売してたが、ほとんどがセーヌ川の水を販売してたが、
当時の川には廃棄場モンコーフォンから出た汚物がサン・マルタン運河を通って流れ込んでいて、
1832年に起きたコレラ流行も、こうしたパリの劣悪な衛生環境で起こるべくして起こったものであった…

その当時のパリの汚れた川よりは状態が良いが、このまま放置するといずれ大地を汚して汚物問題が発生するのはみえ、
大規模下水道工事を行わなければならないか…
若しくは…自己完結型バイオトイレの導入を考える結果となる。

なぜバイオトイレか…
過去特に江戸時代、海外の人がニホンの公衆環境がとても美しいと絶賛したが、
し尿汲み取りの肥料化のシステムがあったからである。
ただし、発酵不十分だと寄生虫が生き残り食物につき流行してしまった…

先進的医療技術をまだ持たないコムネス住民についてはこれはまた大変だろう…
なので自己完結できるバイオトイレを導入する。


木造やプレハブでなく、なぜコンテナ型だ!には…
正直異世界軍的にはそれが楽…プラントで作り上げた出荷型が楽であり、現地施工の必要が少ないからでもある。

まずプレハブは仮設以外は現地施工で基礎の面が多く、確かに組立自体は1日ですみあとは内装等の面が多い。
軽い為に現地組立は楽だが…軽いのが問題点になる。
基礎との結合が重要な点であり、結合しなけるば組立後に軽すぎるのが問題で風に煽られて…

異世界軍的には基地出荷時には組立た状態で…1ユニットの型で出荷したく、
軽すぎる点から現地基礎接合が必ず必要であり、あまり選択肢ではない。


木造仮設住宅は、工場にて型枠出荷で、現地での組立手順の短縮をプレハブ同様に行う。

まず異世界軍的には原材料の問題がある。
AL4の世界では木材は貴重だ。ユーラシア大陸のが無くなり、
日本もBETA戦被害で関東以西は…
知っての通り杉の木や檜木が木材として有名だが出荷には10年や20年でも木材としては使えず40年はかかる。
して、去年までは……
それ以外の地域でも避難民の居住区画、当座の燃料等で乱伐され…なので貴重なのがわかろう。
リアル日本の手入れがなく利益があがらない荒廃した林業とは…資材あまりの状況とはちがう。

貴重品で入手に解決ついたとしても、
さすがに鉱物から木材加工品はプラントでもできないので生丸太を運搬してプラントに突っ込むと、
製材された材木が乾燥仕上げ状態…寒ざらし、雨ざらしをし、更に切り込みいれた状態で出されてくる。
もちろん箱形では組み立てては出てこない為に基地で1ユニットとして箱形状態で出荷になるが…

軽すぎる点がやはりプレハブ同様であり…ほぼ選択肢にはない。


コンテナ型仮設住宅は…海上輸送に使われるコンテナを住宅用に改造したので、
素材は鉄やアルミ等がつかわれ、鉄製ドライコンテナで20ftで2.3t、40ftで4tといった重量がある。

異世界軍的にはプラントからは板状で出されてコバッタが溶接作業を行って運ぶことが可能だ。
かつ塗料もハゲに強い。
重量があり自立した1ユニットで出荷できる、現地施工が1段なら殆ど必要ない…
それはまぁ竜巻等がおこったら固定してないコンテナ等は吹き飛ぶが、それはプレハブ等同様であり、
耐える率はコンテナのほうが上だ。
台風直撃する沖縄でもトンブロック、アンカー程度で耐えられる。
かつ、通常使用なら10段積みでも耐えられる強度があるのが大きい…
海上輸送では積みすぎ揺られての荷崩れがあるが…陸上においては台風や地震による荷崩れや横転を心配すればよいだけだ。

配管や基礎の問題だけ解決つき、1層タイプでなら一番早いだろう。

ファミーユの街のスラムを浄化すべく動き出していた…


…………

部分的土地洗浄のすすんでいるスペイン、ポルトガル、フランスにて復興が開始される事となった。

部分的土地洗浄…土壌からは重金属を抜いた状態ではあるが、
流れている川からは検出できる状態、いわば汚染水といった状態で、汚染水から作物つくるとイタイイタイ病等にはなる。
異世界軍提供の濾過装置にてなら作物作成及び飲水可の状態といったところだ。

フランスは間借りしてるカナダからは遠いのでイギリスから、
ポルトガルは自領のアソーレス諸島からから、
スペインは自領のカナリア諸島から出港した。

フランスに関しては民主主義で、土地権利等はそれぞれの民衆が所持している。

スペインは立憲君主主義で民主化で資本も認められている為に民衆が所持している。
これが1975年まで続いたファシスト独裁政治が76年以上も続いたらまた様子が違ったが…


まずフランスやスペイン等民主主義や共和主義国では、
1987年〜90年に地権に関しては大脱出がすんだあとにどうするかの国民投票や国民会議等が開かれた。
土地所有者に対しては当たり前の税金がかかるが、BETA占領住めない状態に

ポルトガルは共産主義がつづいている為に地権は個人には存在しなかったので、
国主導という面では楽に復興が進められる。
カーネーション革命で独裁政権が倒れた後、共産主義になり…
民主主義になったのはリアルでは1986年のEC加盟後であり、

マブラヴ世界では知っての通り、
1983年ベルリン陥落、1985年ハンガリーのブダペストに11番目のハイヴ、
パリも陥落し、
1986年フランスのリヨンに12番目のハイヴが建設され、イベリア半島侵攻開始…
と、とうてい政治形態に変化をつける等できもしなかった。

民主主義に変わったのは加入前にヨーロッパ最貧国と揶揄されたのが原因だが、
ヨーロッパ脱出の為に各国が81年頃からポルトガルに政府機能を設置し87年まで領内にとどまっていた。
その為に最貧国ではなく、明日続く最後の希望の道といわれる事もあった。

なので、外国の投資家には優しくない共産主義のままであり、
会社設立にも数十もの書類を求められるままといえていた。

それ以外の欧州各国だが、
まだ部分的土地洗浄にも着手できてはない。

スペイン、約50万平方km、ポルトガル約9万平方km、フランス約64万平方km…
土地は広大であり…
日本は約34万平方kmだ。いかに土地洗浄作業に時間かかるのがわかろう…


さて復興に動き出すヨーロッパであるが…地形はかなりBETAに変えられた。

BETAも無からは生まれない。

BETAが惑星で資源採取の為に活動する突撃級や、戦車級等は作業ユニットで、炭素系生成ユニットであるのはわかりきっている事実であるが、
炭素系作業ユニットが増えていくのは無からではなく、
土壌中の炭素を回収したり、回収した非炭素系岩石等を素材変換して、
炭素系作業ユニットを作り上げていく能力をハイヴは有する。

月においては土壌中に炭素は非常にわずかで、月に進出していた人間が炭素素材として有能であったが、
月の土壌からも炭素に素材を変換して作業ユニットを作り上げていき、フェイズ7規模まで成長した。

火星においては大気が二酸化炭素を主体としてるのは知っていると思うが、
大気から作業ユニットの素材をひねり出すではなく、
土壌から素材変換して作業ユニットを作り出してフェイズ9規模まで成長した。

その他の惑星においても炭素がない惑星も多数あるが、
そういった惑星においてもBETAは降下ユニットを落着させて資源採集の為の作業ユニットを作り上げていき、成長していく。

回収した岩や土から作業ユニットを作り出していくのはわかっただろう。

で、だ…森林や都市等がいの一番に資源として回収されるが、山脈等の土壌等も有用な資源素材だ。

すると… 地球では高温のマグマとガスや地下水の問題につきあたる。

まず地下水についてだが…ハイヴは地下を常に突撃級がシールドにて掘削拡張する為に必然的に地下水脈を貫通してしまう。

リアルでの例になるが、都営地下鉄大江戸線全線で1日あたり1万トンの水がトンネル内に流れ込んでくる。
これはかなりの量でもあるし…
たかが地下60mあたりを水平に掘削しただけでこの量だ。

最近問題になってるのは1972年あたり以前に掘られた地下駅や地下トンネルに関してなのだが、
建設当時は問題なかった地下水が、工場での地下水利用規制が1972年にかかった為に水脈に流れる地下水の量が増え、
地下水対策に追われている。
これは地下駅やトンネルよりも水位が上にきてるから自然に流れ込んでいるからであり、
利用規制で工事前には下にあった水位が上昇したからでもある。

更にJR横須賀・総武線東京駅や東北新幹線上野駅では、漏水だけに留まらず地下駅全体が地下水の水圧で浮き上がる危険性が生じている。
対策として東京駅は深部の岩盤に杭を打って駅構造物を係留。
上野駅ではホーム下に何と3万t の鉄塊を積んで水圧に対抗させるなど大規模なものになっている。

最近の地下鉄建設では水密性の高いトンネルが使用されてるが、既存のトンネルに関しては問題が放置されたままなのが現実といった事だ。

そして2015年に横須賀線冠水により12時間にわたって運休…
これは排水ポンプに泥が詰まって排水能力が落ちてしまって、場所特定に時間がかかったのが原因ともいえる。

酷い場合だと対策とってなかった武蔵野線新小平駅の冠水…
これは地下水が新小平駅の線路とホーム構造体の大型U字ブロックを隆起させたのが原因で、
アンカーを打ち込むなどで2か月復旧まで時間がかかった。

とまぁ…地下水豊富な日本の例を挙げたが、海外でも地下構造には地下水対策しなければならないのは同様で、
パリ地下鉄では地下水は流入する前提で作られアップダウンの激しい駅構内通路になっている。

そして地表面に近いから水温は低いが、
深くなれば深くなるほど地下水の温度は上がる。

以前にもとりあげたが、日本では湯温の上昇が激しく熱湯噴出による熱傷死者も出るほどであり、
熱湯が噴出したら閉山せざるえなければならない。

まず日本の温泉についてたが、地下の熱湯が汲み上げで地上へと運ばれたり自噴で地上に出たりしてるが、
大きく別れて高温の火山性、プレート熱源性、
低温の非火山性、化石海水型にわかれる。

火山性は地下数kmのマグマ溜まりからの高温高圧のガスが地下水に接触し、
地下水を有効性分入りの温泉水に変え、熱対流により地上へと上がっていく…
地表へと自噴するのは割れ目等でルートがあるから、
ボーリングの場合は隙間がなく地表へと吹き出るルートがないからの違いだ。
草津温泉等が火山性の自噴温泉で有名だろう。

プレート熱源性…紀伊半島には火山がないのに高温の温泉が自噴し、永らく熱源は何処だ?とわからなかったものの…

日本列島に潜り込むフィリピン海プレートからの高温水と発表された。
海底でプレートが生まれる時に同時に海水を沢山取り込む。
そしてウン千万年かけて移動し日本列島下で溶けて行くが、
高い圧力がかかるために脱水し、
数百度の高温水が地表へと上がっていく。
通常ならマントルを溶かしてマグマとなるが、
地下40km〜80kmと浅い部分で脱水された高温水はなにも溶かさずに地表近くの地下水と混ざり冷却するが、
それでも100℃近くで最終的に地上へと自噴する。

これがプレート熱源性温泉だ。
代表的なのが兵庫の有馬温泉、地下200〜300mの高温温泉水の熱源が永いことわかってなかったのがこのプレート熱源性であった事がわかり、
また紀伊半島、和歌山県田辺市の湯の峰温泉…
熊野神社近辺にある自噴温泉で、
この中のつぼ湯が世界遺産の紀伊山地の霊場と参詣道の、
構成資産の一部として登録されていて有名だ。
このつぼ湯は自噴源泉で、90℃近くなので入る人が加水して入る公衆有料風呂となる。

また低温でもこの高温水に熱された土壌経由で加熱した伝導した温泉水もある。
有馬温泉の低温源泉はそれだ。

高温のはここまでで、
地上にて低温になる残りの2種…
非火山性地熱源と化石海水型だが…

まず化石海水型を…

基本、地上にて検出される湯温が25℃以上が温泉として現行温泉法は定義されてるが、
それ以外にも古い海水が地中に閉じ込められていて、これをボーリングポンプで汲み出しても、成分から温泉として認められる。
勿論加熱しなければ入れる温度ではないし、また海近くでは化石海水貯水層に現在の海水が流れ込んでるケースもあるが…塩分を含んでるので問題はないらしい…

さて問題は非火山性地熱源…
地下が深くなれば地温があがり、100mごとに3℃〜5℃ずつ上がっていく。
地表が15℃であるならば地下1km地点は45℃〜65℃あたりであり、
地表が30℃であるなら60℃〜75℃あたりになる。
周囲の地熱により地下水がその温度になり、ボーリングポンプにより地上へ汲み出されて、
温泉として提供される。
前記の化石海水型よりかは塩分は少ないが、地表から染み込んで深部まできた大地の恵によって有効性分もあり、湯温も問題ない為に温泉として認められる。
平野部で乱立する温泉スパ施設の泉源だ。

でだ…ハイヴのフェイズ4はメインシャフトが地下1200m〜2000m未満、
フェイズ5は地下2km〜4km未満、
フェイズ6は地下4km以上…
常に成長するためにそのあたりの数値になるが、

地下2kmでの地熱は地表より60℃〜100℃高く、地下水は熱湯といえよう。
更には地下4kmだと…120℃〜200℃…

そんな地下で地下水脈貫通すると熱湯水没、グラグラにゆだる結果になる。

因みに人間なら脳が42℃が限界で、身体の細胞は50℃まで、
サウナは?!と思うが、細胞が加温されるまでの時間で外に出るのでいきてられ、
サウナの中で寝てしまい…翌日発見時には死亡していた事件も実際にあり、
なので利用時には起きていてくださいの注意事項として表示されている。
サウナ内で横になってる人は脱水症状おこして自分の意志で起きれなくなっている場合もある…
そのままだと死亡し…

地球にいたBETAの耐熱性はレーザー発生器官等は耐熱性が特に高いが、外気により冷却はされる。
それ以外の駆動部や僅な脳が人間同様に高いとは言えなく、
熱湯に24時間以上いる前提だと…
精々70℃の熱湯までしかいきれない。

おかしいじゃないか!
月面の日中照射120℃は耐えられるぞ!というがあくまでも地球にいた…だ。

作業ユニットは効率性を求める。
そんななか、600℃の耐熱性、絶対零度の耐寒性必要だろうか?

耐えられるのをつくろうと思えば作れるが地球の環境に合わせて効率化にしたにすぎない。

落着した惑星地表環境の+−50℃といったところが作業ユニットの生存活動範囲といったところだ。
それ以上の温度は人間と同じく火傷や凍傷をおい死に至るという。

勿論、最初の作業ユニットは降下ユニットからの持ち出しで作られる。
直ぐにプラスになるのはわかりきっているからだ。

水圧に関しては…

作業ユニットは水を忌避するのは一回身体を酵素にて変化させる手間があるので嫌う。
更に海中においては急激に水圧変化するので、そのつど身体をで変化させ、また海水をとりこんでいく。

大体400mごと40気圧ごとに身体を変化させる。
そうすると…ハイヴ内が水没するとフェイズ6の場合10回の変化をさせなければならない。

更には空気が体内にあった場合は破裂する結果になるので、資源をお持ち帰りする事ができないわけだ。

なのでハイヴは水没を防がなければならなく、突撃級がシールド掘削をしたあとに戦車級が壁面コーティング加工して、
地下水脈の水圧に耐える壁面を作り上げてく…
また貫いた際には闘士級が人柱ならぬBETA柱として身体を突っ込ませて水脈の勢いを弱らませて塞ぎ、そこからコーティングをする。


火山に関しても、当初は避けていたが、完全占拠して8年たてば資源として搾取し始める。

知っての通りプレートのぶつかりで大地は隆起し、また地震もおき、マグマで火山もできる。

火山の下にはマグマ溜まりがあるが…位置は一定してる場合と流動的なのがある。

またマグマ溜まりから発生している高温の有毒ガスが割れ目から地上へとあがり、地下水にぶつからないと、
火口や噴気孔から吹き出てる事になる。
火口からはの窪みに溜まりやすく、死亡事故も続出しているが…
地下水にぶつかれば温泉水になる。

高温という面でBETAには影響する。
噴気孔から出るガスは100℃から1000℃を超えるものがあり、
勿論人間が噴気に手を触れられれば瞬時に火傷をする。
の前に有毒ガスでだと思うが…

先の通りBETAも火傷をおう温度でもある。

だがそれでも1体や10体の犠牲等関係なく火山を削っていき…火口の溶岩ドームや溶岩蓋を故意に崩落させて…
大噴火が始まる。

勿論、噴火中にはBETAは近寄らない。
噴火が収まり冷えて固まった溶岩を資源として回収する…
そういった事を繰り返していた。

といった感じでBETAは障害を排除して資源を搾取していた…
地球BETAは滅びても長年の占領下の為に地形は変わっていた。

船団からヨーロッパ大陸が見えてきた…
輸送船は防波堤内の長さ600m程の多数の桟橋へと次々と接岸、
重機が桟橋クレーン等で桟橋へと降ろされていく…

ヨーロッパがBETAに占拠されて破壊の限り資源採掘や戦闘があったのに、
防波堤や大規模な桟橋クレーン、多数の桟橋等あるの?と思うかもしれない。

防波堤は海の中なので残る箇所はのこる。
問題は桟橋等だ。

これらは異世界軍提供の移動型桟橋船で、
喀什ハイヴ攻略以後、マシュハドハイヴ攻略戦あたりに供用開始した、
仮設の桟橋や拠点を形成する船だ。新規には建造されてない。

いわば工事用の仮設桟橋、大型クレーン、休憩室等を一体化された甲板船と思ってもらえればよいだろう。

浮き桟橋構造ではなく、桟橋船下部から固定用のアンカーが海底に突き刺ささる構造で、
桟橋からは渡橋を戦車等が通って陸地へと上がっていく形にはなる。
渡橋も合金Z製の丈夫な稼働橋で対荷重は2千t…特殊トレーラーでも充分耐えることができる。

勿論仮設で後に他の港湾予定地へと移動し流用予定ではある…

防波堤も異世界軍の移動式防波堤船で、
浮き防波堤の移動式船と思ってもらえればよい。

こちらも仮の施設といった形で桟橋船を中心とした人工湾を外洋の荒波からまもっている。

後程防波堤の本工事がはじまるだろう。

いま桟橋から陸地へとあがっている重機類は港湾建築の本隊であり、ヨーロッパ本格復興の第一歩、
更には大規模工事用クレーン船もおつっけて建設に参加するであろう。

港湾設備を整え、海岸から内陸にむけ、道路、鉄道を延ばして物流の流れをつくり…ヨーロッパ復興のみちへと進みだす…

…………

戦隊太陽系ファイブ星…

地球に似たこの惑星は戦隊ヒーローが護っていて、現在BETAの侵略に抵抗していて、
またその他の宇宙勢力侵略からの天の川銀河中央方面への防波堤となっていた…のは前にも述べた。


近年ではザンギャック帝国が戦隊太陽系の第3惑星を攻めて滅んだ恒星間勢力ではある。

滅んだ理由は、指導者の皇帝が死に内乱勃発したのが理由である。
だが戦闘艦を20億もの宇宙艦船を所持していたと思われ、
戦隊太陽系に2次侵攻の際に3半個艦隊、約6億5千隻あまりが合計で襲来した。

20億?そんなに持ってないよ!というかもしれないが、根拠はある。

まずは1次侵攻の2億という戦艦数が確定しているが…その先遣艦隊については…戦隊ロボの大破と引き換えにかなり撃退し、
残り1割2000万隻が地上へ…
ゴミー、スゴーミン兵数が吊り下げ式揚陸装置で送られる兵数が1艦あたり4器、1器あたり50人で計200人と考えると、
40億の兵と32のヒーロー戦隊とバトルがあり、ゴミー、スゴーミンは撃退できるも残りの残存艦についてはヒーローパワーにて宇宙艦隊を撃退した。

その際にファイブ星侵攻中のBETAにも兵力が振り分けられた筈であり、
BETA側も戦力回復の必要があり、結果としてゴーカイジャーがレンジャーキーをもって戦隊太陽系来訪と、
ザンギャック襲来までの時を通常兵力でかせげたと思われる。

レジェンド大戦時よりも多いと語られていて、2億の2倍か3倍、
かつ戦力抽出は全体の3割まで、残りは国境防衛に回すのが常識でもあり、
そこから導きだされる数値は、
2倍の4億なら13.5億、3倍の6億なら、20億の数値が導かれる。
下手したら4倍や5倍かもしれないが…

絶望的な数値で考えると、侵攻6億、残存14億という値であろう。

ゴーカイガレオンも6億という艦数を流石にすべて叩けず大破、
起死回生の手段で皇帝艦へ特攻、乗り込んで皇帝陛下ご乗艦の艦からの御乱心砲撃により、配下の6億が全滅した。
忠誠心高いかれらは皇帝艦に砲を向ける等もできやしない…

という事であった。

……残りの10億以上もの戦闘艦はどうした?にもなる。
銀河英雄伝説の銀河帝国並の艦数がだ…


雑魚艦だから問題ないともいえる意見もあるが…
ザンギャック戦艦は全長はわかってはないが推測350mと独行型恒星間宇宙戦闘艦にしては小さめと思われる。
ゴーカイガレオンが全長46mだ!!その位だ!と突っ込んでくるかと思うが、
ゴーカイガレオンはワンオフの特別で、
まず4台のゴーカイマシンが次元圧縮という超技術で収納されてその全長でもある。
常識なら各ゴーカイマシンの格納スペースだけで100mオーバーだ。

そんな次元圧縮をつかってコストが高い雑魚船をつくると、各雑魚船も必然的に変型合体できよう。
なので全長46mサイズの雑魚艦はない。

更にいうとゴーカイガレオンの居住区が変型合体した際にどうなるの…?
マスト下の胴体部分にある筈だが、更に別のガオライオン等が…
突き詰めてると理解不能になりそうな高性能艦なのでゴーカイガレオンはおいておこう。

次元圧縮がない通常コスト艦で考えると、やはり食料保管供給、酸素等の生活維持面で、艦内スペースをとる。
それ以下の大きさでは半年以上宇宙空間の艦内で生活したままではいられはしないし、
前線拠点としても滞在してられない。
ゴーカイガレオンの様に地上に逗留して現地で食料を調達する必要はあろう。

食料や汚物、ごみ処理問題が片付く全循環再生型であるなら…
つまりウンチから食料再生し口にするマッチポンプが可能なら200mクラスの大きさに縮小はできよう。
ザンギャック帝国は戦闘機を持ってないのでそのスペースは考えなくてよいが、あとは居住スペースの問題になる。

性能面に話もどすが、ザンギャック戦艦はゴーミンが10人あまりで操縦可能な恒星間超光速航法可能な宇宙艦、
上部からみたらH型、2つの巨大ビーム砲門をもつ。
1隻に兵士が200名アンカー型揚陸装置にて一気に戦場へと投入できる。
恒星間の超光速航法はま時速どのくらいだろう?あるのは前提といえ、
わかっているのはそんなもんである。

それが20億隻超え所持していた勢力だ。

他に戦隊太陽系への襲来に来た宇宙勢力をみてみると…
まず現在を基準として、
32年前、銀河標準時になおすと1970年、大星団ゴズマが襲来、チェンジマンと激突した。
その次の年、改造実験帝国メスが襲来、フラッシュマンにうたれた。
その2年後、武装頭脳軍ボルトがライブマンに…
その2年後銀帝軍ゾーンがファイブマンと、
その2年後パンドーラ一味がジュウレンジャーと、
その3年後マシン帝国バラノイアがオーレンジャーと、
その3年後宇宙海賊バルバンがギンガマンと、
その4年後宇宙忍群ジャカンジャがハリケンジャーと…
ここで8年開くが悪しき魂…総称だがゴセイジャーと…
翌年ザンギャック先遣艦隊が戦隊太陽系に襲来、レジェンド大戦が起き、
3年後にゴーカイジャーが地球来訪…
それが3年前の事であった。

と様々な宇宙勢力に戦隊太陽系は狙われ続け、
しかもゴズマから11年の間に6つの宇宙勢力が立て続けに襲来してきた。

ザンギャック以外の勢力の戦力等は…

まず32年前の大星団ゴズマ…
大星団ゴズマは宇宙恒星間勢力なのに、ファイブ星には戦艦ゴズマード1隻のみ派遣、他の艦は…?と思うが…
全長302mの円盤状の船体、ゴズマ戦闘機を発進させる前線基地として活用した。

ただ戦闘機撃墜数から考えると毎週の如く補給がきていると思われる。
少なくとも通常の海上空母でさえ露天駐機含めて80機という数値である。

更には通常、宇宙戦闘機は空力戦闘機に比べてサイズが一回りでかくなる。
乗員の生命維持機能、特に酸素や気圧を保つ必要があり当たり前の話だ。

更には戦闘員の揚陸…巨大卵から成体たる戦闘員のヒドラー兵が孵化していきなり襲いかかるのだが、
戦闘員の巨大卵を運搬する機能をゴズマ戦闘機は備えている。
やはりその分巨大になり、また通常なら戦闘機は単座が常識なのだが7名でも搭乗できるという、ある意味兵員輸送機能も…

本当に戦闘機なの?と思うが…の為にサイズがかなり大きいと推測される戦闘機な筈だ。

それを何機も300mサイズの戦艦が大気のある艦内に内包していると…その分整備スペースも必要になり、
やはり居住面は制限はありえる。

特にやられ役の戦闘員ヒドラー兵の居住スペースが大量に必要になろう…
だがヒドラー兵は…知能が足りなくてゴズマ戦闘機の操縦はできないが、
毎週輸送艦で運ばれ、必要な時に孵化させるという機能で直接戦闘する兵員の食料供給や居住面のスペース節約にはつながり、
それが前線基地たる戦艦が300mというコンパクトサイズに抑えられている理由の1つだろう。

これが1,500人も戦闘員を常時食わせる必要になると…
海上をすすむ揚陸艦の兵員輸送艦にしてもサイズで全長150m全幅20mサイズで詰め込んで、
それで無補給で2週間がよいとこだろう。
勿論ベッド等がなければもっとはいるが食料保管面に関して、
飛躍的に必要スペースがあがるのはわかりきっている話だ。

なので、卵にて保有が必要スペース面では解決つく話でもある。

主力の怪人の宇宙獣士は、征服した勢力の残存を宇宙獣士として、毎週送りこんでくる。

母星の復興を人質にしてで、チェンジマンの活躍で裏切り続出で最終的には滅びたが…
ゴズマの戦艦総数は不明だがかなりの数があったはずと思われた…

だが32年前の話でもある。

ただ、戦隊太陽系の第四惑星等にBETAがいたらついでに殲滅していたかもしれない。

いたら片付けられるとして最大の可能性あるのは、
22年前のマシン帝国バラノイアだろう。

起源は6億年前の超古代文明によって作られた機械生命体だったのが反乱を起こして宇宙に逃走。
初代反乱機械が一代でバラノイアという国を築き上げ、
ファイブ星に復讐を仕掛ける為にバラノイア星で発展しつづけ、
6億年の時を経てファイブ星の月に前線基地を作り侵攻をしかけた。

ファイブ星は超古代文明は勿論いなく通常の現代文明であり…

人類軍は抵抗はするも、まずF-15の様な戦闘機程度ではバラノイアの戦闘機すら撃墜できなく一方的にやられてしまう。

人類は超古代文明を研究した超力利用した超科学にて、
人体改造うけたといえる様な超力に認められたオーレンジャーで対抗してたが…
といった脅威的な勢力だ。

特徴的な戦力と呼べるのがバーロ兵で、
月の前線基地にて大量生産されて送り込むことが可能であり、
機械の身体なので大気も必要としないくコンパクトな量産型万能戦闘機を操縦可能にした。

バーロ兵はオーレンジャーも変身しなければ立ち向かう事ができず、
特殊部隊兵士位の特殊ゲリラ戦できる技量でなければやられるだけ…勿論火器は必要だ。
人間は成長及び技術の習得が必要でありその為に戦力低下の比率はバラノイアに分があるともいえる。

ゴリラのような動き、顔を回転させて威嚇する。
回転カッターを口から吐き出すと木に刺さる。また捕獲ネットも吐き出す。
他に槍は電撃スティックにもなりかなり万能。
胴体も固く常人が丸太で全力で叩いても折れてしまう耐久力。
さらにバラバラになっても手だけで襲ってくる。
それが100も200も襲ってくるのだ。常人には心が折れよう…
勿論数は生産量次第で無限大に増え、抵抗勢力に対しては万を超えて一気に投入してくる。

機械生命体なので生命体維持に必要なエネルギーを内包するか外部供給に頼るかだが、
巨大な前線基地で補給できるだろう。

そして戦闘機タコンパス…バラノイアの対機動万能戦闘機だ。

飛行形態は4本フォークがコクピット下部から前に伸びている様な形状で、
全長約12m全高約4m全幅約9m程と小型、
陸戦形態にもなり、宇宙戦争のトライポットを彷彿される外観で、機体本体の全高全幅は変わらず、10mの長さのフォークから分離した4本脚で行動する。

サイズが小さいぞのツッコミにはコクピットが露出していて呼吸の必要もないバーロ兵が操縦するからだ。
浮遊動力源は不明。武装はサークルレーザーやガトリングガンが標準だ。

タコンパスの最大の特徴は防御力と火力と生産性である。

サンダーウイング…マッハ2を出す人類側の国際軍の通常戦闘機で、F-15の性能向上版と考えればよいかと思うが…ではよい的といえた。

航空機動力のある目標に使う対空ミサイルは基本的に散弾銃と考えてよく、
現用空力学の航空機は軽量なアルミ合金の為に問題ないが、
例えば戦車に対しては対空ミサイルでは歯がたたなく、唯一ダメージ与えられそうなのが履帯及び砲塔天板や車外装備品であり、
それ以外には本体直撃しても難しい。

それと同様な耐久力もつのがオクトパスだ。
対空ミサイル直撃しても普通に戦闘を行っている。
唯一露出コクピットが弱点ともいえるが、対空ミサイルにピンポイント命中もシーカーの問題から難しい。

よって空対地ミサイル構造でなければオクトパスを落とすことは難しく、
またミサイル側の誘導装置の問題からいきなり使用もできず…開発、製造から始めなければならない。

軍艦では…CIWSならば操縦席狙えばだが…でない限り難しく、
残弾数厳しい威力ある大型の艦対艦ミサイルをオクトパスに使って、うち尽くしたら…
あとはアメリカ系のイージス艦に標準搭載の5インチ砲塔…127mm自動砲塔が有効な攻撃手段といえるが…
Mk45ガンマウントは20発撃ったら供給しなければならない。

陸戦形態では戦車では対抗が難しい。機動性能面でタコンパスに分があり、かつ被弾面積が戦車に比べ小型なためでもある。
例え追い詰めても上空に容易に逃げ、上空から逆に攻撃される。
また木をなぎ倒して森林内の標的を追い詰める…
といった高性能ぶりだ。

これも前線基地にて大量生産されて母艦から大量投入される。
更にはバーロ兵が操縦する為に戦闘機パイロットの技量も一定の技量をもつという事だ。

巨大母艦バラクティカ…1kmのどでかい艦であり、
タコンパスを多数内包してファイブ星侵攻を行っていた。
5隻がセットで行動し1艦あたり500機のタコンパスを送り出す。
月とファイブ星を転移なしで30分たらずで結び、
それ以外にもバラノイア星やドローラ星からのマシン獣の輸送にもつかわれる。
どの位の超光速航法が使えるのか見当がつかない。

ただ…その巨大さがあだになりオーレンロボのよい的にはなり、
以後直接戦闘はしなくはなくなった。
皇帝は特攻を命じたが侍従長アチャが撤退を命じ…やはり1km艦船体当りは生産面からはいたいのだろう。

勢力的にはかなりの戦艦数があったはずだ。

そしてマシン獣…当初は何体かは巨大マシン獣がいたがオーレンロボの出現により、
物理法則を無視した巨大化システムを直ぐに開発、以後ほぼ全てのが巨大化する。

対バラノイア戦で起こった経緯だが…

ファイブ星の月に前線基地といつの間にか大規模生産拠点を作り、
事前に多数のバラクティカを揃えていて、
一気にファイブ星世界各地の都市を攻撃し、
人類に奴隷になるよう降伏を迫った。

1日ごと現地時間12時に各地の都市を攻撃、人類の現用兵器で対抗するもいいようにやられてく…
前記のオーレンジャーはまだ立ち上がってない時期だ。

オーレンジャーがやっと結成され、全勝にケチつけられた皇帝バッカスフンドは、オーレンジャーのいる日本に標的を定めて集中的に攻撃し始めた。
他の世界各地の武力はほぼ無くなったものの地上統治には労力を要し、
先にオーレンジャーを叩けば人類に抵抗できる手段はなくなると判断されたからだ。

当初戦隊ロボが完成してなく、オーレンジャーは巨大マシン獣にロボに乗らずに直接挑み1体は撃破できた。
全長30m程のマシン獣にだ…
だが…力不足はわかっていたのだろう…
その後、何とか巨大合体戦隊ロボ…オーレンロボが出来上がり…
人類側に猶予ができた次第だ。

バラノイア側は皇帝バッカスフンドが決戦で敗北、
新皇帝に皇子のブルドントでなくボンバー・ザ・グレートが決闘にて簒奪、
更にはリベンジにブルドントがパワーアップしたカイザーブルドントとなって皇帝が短期で代替わりした。混乱もあったが…

暗黒素粒子というチートで、戦隊ロボらが思うように動かなくなり、またヒーロースーツにも変身できなくなった為に、
戦力建て直し願って超力の里の星へとオーレンジャーは強制的に脱出させられた。
その途中魔界に囚われている半年ほどの間、
マシン帝国バラノイアはファイブ星全土占領し続けるという快挙を果たした。

月にあった前線基地から日本に本拠地を移し、処刑し放題、
人類は地下抵抗組織でレジスタンス活動するも大半が囚われ奴隷に陥ってた。

直接指導者と決戦及び本拠地強襲できた為にバラノイアを瓦解させる事に成功した次第であった。


何故ファイブ星占領までゆるしたか、それまでの戦隊ヒーローによるレジェンド戦線おきなかったのか!?だが…

ここは推測による。
戦隊ロボの常時稼働には膨大な資金がかかるのは当たり前といえ、
またその組織の運用費用の話にもなる。

よって保存等になるはずだが…保存にもまず…4種類ある。
分かりやすく鉄道で説明すると、
動態保存、静態保存とモスボールだ。
動態保存の中でも本線運用ありと、維持保存という状態がある。

動態保存本線運用ありはSLで有名なD51-498号車だろう。
これは静態保存だった車体をレストアし動態保存本線運用ありまで持っていった車体で、各地のイベントに引っ張りだこで、
この状態で動態保存本線運用ありだ。

動態維持保存のみは少なく…関東では日本工業大学工業技術博物館所持のB6-2109号車、
関西では梅田の8620型の8630号車だ。
年何回か走行式を行っている。

イベント運営で整備費用が捻出、直接売り上げがでる。
動態維持保存は運営しないため持ち出しになり…入館費用や財団から整備費用を捻出する。

組織で言えば実写版パトレイバーの第2小隊が、
動態保存本線運用相当のイングラム運用団体とみてよいだろう。

そして静態保存…そこら辺の公園等に展示してあるのが静態保存で、
メンテナンス等をしないために引退直後から1年たつと…燃料あってももう動きもしない。
状態がよく保存するなら屋内、
屋外は錆止め塗装、清掃等の費用をかけて維持するが、それすら予算けちると塗装が剥げて…錆びだらけになり、
PTAから危ない!!と苦情がでて貴重な遺産がスクラップ行きになる。
部品交換等でレストアすれば…修復は可能だが新品製造の方が安くなる場合が多々だ。

因みに静態保存を公開してると、部品を持ってかれたり、いたずらされたりして無惨な姿へとなりやすい…

モスボール保存とは、軍艦等を再使用することを考慮して極力劣化することを防ぐために、開口部を防水加工し、
可動部のグリスを拭いきり完全にドライにして、
また長期にわたって使用予定がなく人の出入りもない場合には、
内部に窒素等を充填して完全に密閉して表面をシールコーティングして金属部材の腐食を防ぐ処置を併せて行い保存する。

モスボール処理すれば動態維持保存よりも整備人件費が下がり、また静態保存よりも現役復帰が容易に可能だが、
復帰には時間がかかり静態保存よりかはかかる費用が上だ。
常時稼働品よりかは腐蝕防止コーティングしてるために、部品年齢は経過しても状態はよい。
いわゆる真空パック品だ。
過去にはA-10等が湾岸戦争時に復帰したり、日本がアメリカより中古のC-130を購入したがモスボール品だ。

静態保存なら極論なら塗装費用と敷地費用だけではすむ。
清掃や管理人件費は計上しなくとも…

動態保存本線運用のまま維持できるだろう?だが…
1つの戦隊ロボを1つの基地組織が動態保存本線運用するとして…
年間費用はどの位の予算を使うだろうか?
整備士の人数はどの位?整備士全体の人件費は?整備士の教育は?
基地運営スタッフの人件費は?
常時稼働状態でなくともやはり膨大な資金を必要とする。
超技術に精通した熟練整備士は後輩戦隊でも間違いなく欲しがる人材でもある。

1つの組織が後輩戦隊を運用するなら問題ないが、組織が乱立し始め、資金援助の問題もあり…
静態保存になっていくのだろう…

整備等が最小限、資金面が必要ない戦隊ロボのフラッシュマン、ファイブマン、バイオマン等は戦隊ロボやヒーローごと旅立っていて…
ジュウレンジャーは天界にもどり手をかしてくれればよいのにと思ったが…
夢野発明センターのダイナロボ、ダイナジュピターは…恐らくモスボール処理していたのだろう。

残りの戦隊ヒーローらも、民間や各々の夢に退職金でもって進んだり人脈で斡旋して貰ったりすすんでた…
変身アイテム等は民間に降るときに返納していただろう。
ヒーロー自身が自制心あっても権力者から見ればいざレジスタンス化したら…

なのでバラノイア戦時には1民間人としていたと思われ歯痒い思いをしたのだろう。

このファイブ星占領の事案から引退した戦隊ヒーローの再結成、半公務員での予備役訓練と恩給発生化…無給はないと思われるが…
後輩戦隊の監視、戦況監視、
戦隊ロボをまとめてレストア、動態保存本線運用化する基地運営等、国際的な仕組みが作られたと思われる。
予備役自衛官と同様だ。

なのでザンギャック帝国の強襲に対してレジェンド大戦をおこす事ができた流れになったのと思われる。

それ以外の宇宙勢力だが…

27年前の銀帝軍ゾーンは戦艦が最強という勢力で、生命のある999の星を滅ぼしてきた勢力だが、複数の艦勢力ではない。
その為に接触する可能性は少ないかもしれない。

19年前の宇宙海賊バルバンは移動要塞ダイタニックスが最強拠点として利用して…
8年前の悪しき魂の中の宇宙虐滅軍団ウォースターも1艦であり、
これも複数の艦勢力ではない。

31年前の改造実験帝国メスは他の惑星の人類?を拉致して改造して…で、これも1艦勢力といえよう。

29年前武装頭脳軍ボルトと25年前パンドーラ一味、16年前宇宙忍群ジャカンジャは1基地勢力といえる。

それ以外にも毎年のごとくファイブ星の特に日本が戦場になり、
巨大ロボ戦が毎週の様におきて街が破壊される。

ただ、艦隻数からいうとザンギャック帝国がやはり強大ともいえる。
ザンギャック帝国は天の川銀河外から天の川銀河へとその勢力を伸ばそうと当時はしていた筈だ。
銀河標準歴だと1996年〜2000年の出来事と思われる。

20億を超える戦闘艦船を持つ勢力がたかが1割未満の2億隻を一気に失ったからといって3年躊躇するだろうか…?

3割損失なら一旦回復の為に停滞するだろう。
1割は戦隊太陽系で損失した。
残りの2割近くは…何処で消耗したのだろうか?

それは……

……

BETAは天の川銀河中心方面にて最大勢力と推測される。

2年以上前になるが…ひょっとしたら6年前の出来事になるが、接触しないとはいえない。

ましてや大星団ゴズマやマシン帝国バラノイアもBETAと接触しないとはかぎらないだろう…

そしてBETA宇宙戦闘種は交渉を持つ行為をしてない。
少なくとも地上においてはケイ素系知的生命体を直接認識しなければ交渉はしないだろうし…
まずは接触したら戦闘になりえるだろう…

……

B1が西銀方向へと突き進んでいく…

ベテルギウス宙域の探査が100%に達した為に、
周辺宙域への脚を異世界軍は延ばし始めていた。

実質的に4倍以上の時間がかかるためにまずはΘ宙域の上位2位存在…
その宙域の取りまとめたるまだみぬ重頭脳級のいる星を特定しに探査の旅へとB1は走っていた。

そして発見したのは…

……

トリア号内で情報交換中のコバッタ達…

[この残骸って…]

[うちらではないのは確実だよね?何処の勢力?]

[未知の恒星間勢力なのかな?]

[あっ、これは突貫級の死骸だよね?]

[大規模な宇宙戦闘種との艦隊戦があったという事?]

[としか推測できないけど…]

[でもこの量って…]

[調査回収に他のビッグワンも向かわせるよ]

[だね]

カオルが不在の間も世界の時計の針は進んでいた…



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