SUS軍、三ヶ国軍の戦闘開始直前にまで、話は巻き戻される。彼らの様子は、管理局本局の中央指令室でもはっきりと確認出来ていた。
初めて目にする、本物の艦隊決戦である。キンガーやレーニッツはもとより、リンディ、レティも一層の緊張感に包まれている様子であった。
中央指令室に勤めるオペレーター達も同様であり、文字通りの死闘が映されるであろう状況に震えつつある。
  特に驚くべきは、その数であろう。まさか、SUSを始めとして一六〇〇隻も揃えて来るとは! 我々は、あんな奴らに勝てる事が出来ると言うのか! 
今までにない大軍を眼にして、本局から逃げ出したくなるのだが、そうもいかないのが現実である。

「敵、前衛艦隊が間もなく交戦可能距離に入ります!」
「妨害電波、依然収まる気配はありません。全次元ポート使用不能!」
「……あの前衛艦隊が、マルセフ提督の報告にあったエトス艦隊」

リンディはスクリーンに映される白い艦隊を見てポツリと呟く。マルセフの言うガーウィックなる人物は、記録映像からも確かに武人を思わせるような風格を放っていた。
  そしてその艦隊を構成している戦闘艦。どれもが次元航行艦の様に白い塗装をしており、さらには強力な武装を搭載している。
それがどこか、エトス軍人の精神を現している様だ。実際に彼女の推察は的を射ていた。エトス艦の設計構造は“不退転の決意”を具現化している。
絶対に敵を正面から逃さない、或いは逃げないという意思を示した。その証拠に、搭載している兵装の殆どは正面向きであり、後方へ攻撃可能な兵器は迎撃用ミサイルのみ。
  しかし、三ヶ国軍とSUS軍の戦闘艦も、どれも後方への攻撃力は持っていないのだが、これは単に戦闘艦の構造が似通っただけの話である。

(これで負ければ、私達に……本局に後は無い)

本局は陥ちるかもしれないが、そうさせてはならない。本局には今だ大勢の局員が残されているのだ。艦隊が負けてしまえば、自分らは勿論、部下や他の局員達を死なせてしまう。
隣にいるレティも、さすがに緊張を隠しきれない様子だ。額から少し汗が滲みだしつつもスクリーンに食いつくように見入っている。
そして、オペレーターが攻撃の合図を知らせた。

「敵前衛艦隊、砲撃を開始しました!」

――始まった!

「良いか、当ててはならん。狙いを外して撃て!」
「了解。全主砲、射撃システムの誤差に注意しつつも発砲せよ!」

  地球艦隊旗艦〈シヴァ〉の艦橋で、マルセフは厳重に注意をしてから砲撃を命じた。その命令を受けて、ジェリクソンは各部署に砲撃命令を伝達していく。
しかし砲撃を担当する者達からすれば、的を外しつつも怪しまれないように撃て、というのは難しい問題であるとしか思えなかった。
正確な標準システムが生きてさえすれば、外す事も簡単だろうが、今は空間歪曲波に伴う妨害電波が照準装置を撹乱している。
これでは狙いを外しても当たる確率もあるのだ。だがやらねばならない。でないと、相手の反旗を翻すと言うチャンスを無に帰させてしまうかもしれないのだ。
  地球艦隊が砲撃を開始する。どの艦も下手に命中させないように気遣っているのだが、一番に苦難しているのは次元航行部隊の方であった。砲撃は全てシステム任せなのだ。
コンピューターにワザと外せと命じれば、外してはくれるだろう。だが、ジャミングの中では地球艦隊と同様に当ててしまう可能性が否定できない。

「無茶な命令だが……後はエトス艦隊次第、という事か」

そう口を開いたのは、本局艦隊司令官かつ総旗艦〈ラティノイア〉艦長のオズヴェルト提督だった。彼は目の前の大艦隊を前にして、焦りを禁じ得ない。
もしもエトス艦隊が動いてくれぬのであれば、我々に生き残る術は無いのだ。だがそれは杞憂だったらしいことが、一分もしない内に判明した。
  相手の砲撃も全然命中しないのである。これを知った時、彼は少し安堵し、かつ次の展開にさらなる緊張感を高めていた。

「……敵前衛艦隊、両翼に展開しつつあります!」
「提督、これは我々を本気で潰そうとしているのでは!?」

焦るオペレーターの一人に、待て、と気持ちを落ち着かせる。これで焦って攻撃してしまえばどうなる? ここまで来て命中させないのだ、最後まで信じてみようじゃないか。
肝の座った事を言う司令官だ、と数人のオペレーターは思う。以前ならば既に攻撃を命じていたであろうに、と思った時だ。
  ここで第三の変化が現れた。正面の前衛艦隊の内四隻が爆炎を上げたのだ。それを知った時、オズヴェルとは思わず、やってしまったのか、と立ち上がってしまう。
そのままスクリーンを凝視してしまったが、その爆炎は味方艦のものではない。無論、地球艦隊が命中させたわけでもなかった。
何故なら、その爆炎を上げた戦闘艦は後列に位置しており、さらには高エネルギー反応が遥か前方――相手からすれば後方から確認されたのだ。
  この様子は地球艦隊にもしっかりと確認され、戦艦〈ミカサ〉の東郷もやや驚いていた。目方も同士討ちに見えた展開に思わず声を上げた。

「これは……同士討ち?」
「違うな、エトスの行動が既に見抜かれていたのだろう……が」
「艦長、前方の艦隊でさらに二隻の戦艦が爆沈しました!」

スクリーンで拡大された映像には、背後を撃たれて爆沈するベルデル戦艦の姿があった。今更だが、前衛艦隊の配置は次の通りになっている。
SUSから見て、中央にベルデル艦隊が位置し、左翼部分にはフリーデ艦隊、右翼にはエトス艦隊、という具合だ。この様子を見ていて東郷はまずいな、と呟いた。
レーダーにはSUS艦隊の本隊が加速し、エトス他二艦隊の背後を完全に突こうとしていた。これでは撃たれ放題だ!
  もはや偽装は何の意味もなさない、と判断したマルセフは直ちに砲撃目標の転換を命じる。そして、ベルデル艦隊を襲っている高エネルギーの確認を急がせた。
指揮官席で彼は、SUSもガーウィックの意図を見抜いていたと自覚せざるを得なかった。だがこうなっては次の手を打つしかない。待機させていた艦載機の発進も命じる。

「全艦載機、直ちに発進せよ! 彼らを援護するのだ!!」

〈シヴァ〉の両翼内部で待機していたコスモパルサーのパイロット達は、待っていたと言わんばかりに機体のエンジンを始動させた。隊長に坂本もいつもの真剣な表情だ。
コクピット内部で、機体の最終チェックを終える。エネルギー・パックの残存量、対空ミサイル、対艦ミサイル、等の確認も怠らない。やがて、滑走路内部にライトが点灯される。
  やがて〈シヴァ〉両翼の翼がゆっくりと左右に展開。完全に展開し終えるのを待って、機体内部に発艦準備良し、とのアナウンスが流れた。彼はスロットルを握りしめる。

「坂本機、発進!!」

瞬間、彼の機体は次元空間という大空へと射出されていった。隊長機に続き、部下達の機体が追いかけようと〈シヴァ〉から射出されてゆく。

「〈コスモパルサー〉、全機出撃しました!」
「よし、全艦隊はこのまま前進。正面のベルデル艦隊を援護する」

マルセフがそう命じる頃には、前線の戦況は早くも次の変化を迎えつつあった。ベルデル艦隊が攻撃されたことを知るや否、両翼に展開していたエトス艦隊、フリーデ艦隊は直ぐに反転してSUSの両翼へと攻撃を開始し始めていたのだ。
  その反転攻勢の素早さは眼を張るものだ。特にエトス艦隊は余程に用意周到だったのであろう、斜型陣に近い陣形を瞬く間に横列陣に変換して対応したのだ。
そしてフリーデ艦隊も、エトス艦隊に比べてやや遅い反転ではあるが、SUSが本格的な攻撃を仕掛けて来る前に艦首方向を後方に居たSUS第四戦隊へと向けている。
一度は敵として戦った相手。単に数に物を言わせるような連中ばかりかと思っていたが、この反転攻勢は数ばかりを見るような相手ではない、認めさせるものだ。

「……ッ! 敵砲撃、来る!」

  突然、オペレーターが叫ぶ。それは、ベルデル艦隊を襲っていた長距離砲撃が、彼ら地球艦隊を狙ってきたのだ。いや、厳密に言えば地球艦隊ではない。
地球艦隊の周辺にいる次元航行部隊だ。それは正確さに掛けるものの、先頭集団にいた次元航行艦が一撃で撃沈される。障壁など意味もなかったようだ。

「司令、前衛部隊の隊列が崩れます!」

二、三斉射もされると、次元航行部隊の前衛部隊は早くも崩れだしていた。強力な砲撃の威力に辟易し、進撃速度も鈍ってしまう。
不甲斐ないと思う反面で、訓練も実戦経験も内に等しい彼らの状況を鑑みれば、仕方のないものだろう。
  何よりも、この強力な砲撃は、過去のデータで記録されていた狙撃艦を沸騰させるものであった。マルセフも苦い表情を作る。

「デザリアムの狙撃艦並みか……いや、それ以上だ」

狙撃と言うぐらいであるから、レーダーには反応しないのは当然だろう。その証拠に、砲撃して来る方面には予備兵力と思しき艦隊がいるのみ。
肝心の砲撃して来る敵艦の反応は、全く見受けられないのだ。撃破するのは無理に近い。
  また、レーダーに超エネルギー反応が出る。方角はやはり、予備兵力が控えている空間のさらに後方だ。

「強力な攻撃だ……」
「司令、このままでは瓦解してしまいます!」

まだ砲撃可能距離にさえ入っていないのだ。ベルデル艦隊も、このままでは半壊してしまうに違いない。ラーダーも危機感を募らせる。
SUS艦隊の直接砲撃が、ベルデル艦隊に炸裂していく。その破壊力は凄まじいものであり、あっという間にベルデル艦隊は全体の二割程を失っている。
  マルセフは焦った。スクリーンには、爆沈していく次元航行艦とベルデル艦の姿が映されている。

(SUSめ、狙撃艦で管理局を牽制しつつ、このままベルデル艦隊を潰し両翼を包囲、我々には後方の予備部隊をぶつける気か……!)

彼には敵手の手の内が手に取るようにわかったが、実は予備兵力の動員までは当たってはいなかった。ディゲルはあくまで狙撃で牽制を続ける気なのだ。
  方や狙撃される側の次元航行部隊は、オズヴェルトの必死の指揮統率が繰り広げられていた。彼は味方を鼓舞し、艦隊を維持しようと努める。
それに合わせるように、マルセフは艦隊を前進させて波動防壁(タキオン・フィールド)を全力展開させた。
一身に砲撃を受けようと言うものだったが、虚しくも無視され、次元航行部隊のみに砲撃が集中する。このままでは埒が明かないと悟ったマルセフは、大胆な動きに出た。

「オズヴェルト提督は、そのまま艦隊を維持しつつ、前進を続けるように。我が艦隊は全速で敵艦隊へ接近し、一撃を加える!」
「しかし、それでは我が艦隊は全滅です。次元航行部隊も、瓦解寸前なのですぞ」

  ラーダーは無謀とも聞こえた命令に意見を述べる。だがマルセフは、そのまま突っ込んで自滅する道を選んだわけではないのだ。
最低限、SUS軍の一個艦隊を引き付けられればいい。それもなるべく長い時間をかけて引っ張り廻し、次元航行部隊の到着を待つという。

「辛いかもしれんが、それしかない。引っ張るだけよい、時間を稼ぐのだ!」






  地球艦隊が単独で第一戦隊と砲火を交え始めて五分後。次元航行部隊は八隻を撃沈され、一〇隻を戦闘不能に追いやられながらも、地球艦隊と合流を果たした。
まだ四七〇隻余りが残されているとはいえ、旗色が良い訳ではない。局員達は先ほどの恐怖と緊張が続き、それに圧迫されそうになっている。
結果としては、マルセフは五分前後に渡って時間を稼ぐことに成功し、次元航行部隊と合わさって真面な戦闘に突入できたと言えよう。
  だが、SUSの狙撃は止むことを知らず、次元航行部隊を狙い続ける。また一隻が、狙撃されて轟沈していく。照準装置に不具合が生じているとはいえ、この精度だ。
もし狂わされていなかったら、五分で三〇隻は容易に沈められただろう。それを考えると恐ろしいものである。

「数的には優位だが、どうするか」

マルセフは慎重だった。次元航行艦では、性能に大きな差がある。それに大半の艦隊は演習を十分にこなしていないものばかり。下手な艦隊運動をするわけにもいかない。
足並み崩れたところを狙われては元も子もないのだ。やはり、ここは陣形維持をするのが精いっぱいなのだろうか。
  不安を余所に、ベルデル艦隊の危機に比べて、両翼の艦隊は互角以上の戦いを継続していた。エトスは持ち前の砲撃力でSUS第五戦隊を圧倒し、フリーデ艦隊の方は初期の紡錘陣形が幸いして、SUS軍第四戦隊の戦列に大穴を穿つことに成功しかけていたのだ。
両翼は優勢な戦局であったが、そこで次なる変化が訪れる。今度は両翼のエトス、フリーデ両艦隊が突然、至近距離からの攻撃を受けたのだ。

「何だ、一体何が起きたんだ!」

  ラーダーはオペレーターに問う。レーダーには、先ほどの両距離砲撃同様に何も発見されなかったらしい。本当に突然、至近距離から出現して攻撃を加えたのだ。
奇襲攻撃に攻撃が弱まるエトス、フリーデ。さらには次元航行部隊までもが、その標的にされてしまう。ようやく合流した彼らは、続く恐怖に早くも崩れ落ちる寸前だ。
艦隊を統率するオズヴェルトの苦労は、より一段と増した。見えない敵からの攻撃に耐えつつも、正面の第一戦隊に備えなければならないのだから。

が、地球のマルセフ達にとって、この攻撃方法にピンとくるものがあった。

「この攻撃方法……司令、まさか!」
「瞬間物質移送器……いや、断言は出来ん」

そう、この様な至近距離からの攻撃を成功させる方法、それはかのガミラス帝国が誇った瞬間物質移送器だ。だが断言できない理由がある。それは空間歪曲波による妨害だ。
瞬間物質移送器は正確な座標データが無ければ、奇襲攻撃を成功させるのは難しい。転々バラバラに転送されては、攻撃力の低下を招いてしまうからだ。
  そこで考えられる可能性――ガトランティス軍の有していたステルス潜宙艦だ。これはレーダーの眼をごまかすために特殊装甲を使用している艦である。
攻撃行動を起こさない限り、発見される危険性はない。そしてもう一つの可能性がある。先のステルス艦説が有力と思ったが、寧ろこちらの方が可能性が高いだろう。
それはガルマン帝国が造り上げた戦闘艦、次元潜航艇だ。これは艦の周囲に亜空間を作り、そこに潜むことで完全に姿を空間から消す事が可能だ。
  だが、今はSUSの艦が空間歪曲波が発生している状態である。そんな中であの小型攻撃艇が亜空間に潜むかは別として、マルセフは二つ目と三つ目の可能性に掛けた。

「第三艦橋に連絡、レーダーの捜索バンドを切り替え、再度索敵せよ!」

艦橋は三段構造をしている。その内の第一段目部分、そこが索敵機能の中枢だ。因みにマルセフ達のいる場所が二段目にある第二艦橋であり、航行管制システムを管理する中枢。
普通なら第一艦橋、要は戦闘管制室に司令部となる部分を収めがちであるが、当艦の場合は常に艦隊と連動して素早く動くため、戦闘管制室ではなく航行管制室に置いている。
  第三艦橋のオペレーター達は直ぐに捜索バンドを切り替えた。するとどうだろうか、案の定、マルセフの予想が当たったらしい。オペレーターは第二艦橋へと報告した。

『こちら第三艦橋。司令、反応がありました! 亜空間内部に一〇隻の大型艦艇を捕捉、さらに一一〇隻程の小型艦艇の反応も見受けられます!!』
「亜空間潜航艦! 司令、愚図愚図していられません、直ちにこれを撃破せねば……!!」

ラーダーはマルセフに対して、あの次元潜航艦を叩くべきだと主張した。地球艦隊には波動爆雷という、亜空間への攻撃可能な兵装を有している。これを使うしなかい!
だがその相手は遥か前方に位置する。しかも目の前にはSUS第一戦隊が矛先をこちらへ向けようとしており、強硬突破もままならない。ではどうするのか?

「第四艦橋に連絡、直ちに亜空間航行の準備に掛かれ!」
「はっ、しかし……亜空間航行は本艦しか……それに、空間歪曲の影響も考慮せねばなりません」

  空間歪曲波は通常空間にのみ影響を及ぼす訳ではない。それは亜空間も例にもれず、亜空間航行を行う艦にとっても迷惑極まりないものになる筈だった。
しかしどういう訳か、亜空間専用レーダーの反応には極めて微弱な影響しかない。おそらくは、SUSの歪曲波長の調整技術力が優れているのかもしれない。
そうでもなければ、亜空間航行など成功しえないであろう。この様子から見るに、〈シヴァ〉の亜空間潜航能力には何ら影響はないと推測された。
  それに〈シヴァ〉ならではの、波動エンジン一八基を搭載している。亜空間発生装置への出力供給も十分に賄える。だが、もし、亜空間内部で損傷でもすればどうなるか。
〈シヴァ〉は永遠に亜空間の中を彷徨い続けることとなるであろう。マルセフはそのような危険を顧みず、亜空間航行の準備を命じた。

「亜空間潜航の後、敵主力後方にいる狙撃艦隊に攻撃を仕掛ける! その間の指揮は東郷少将に委ねる!!」

〈シヴァ〉の艦低部に設けられている第四艦橋。そこは次元航行管制室と称され、それは文字通り、異次元空間――亜空間等を航行する時に中枢となり得る場だ。
〈ブルーノア〉級には苦心の末、防衛軍初の亜空間航行装置が追加されている。勿論、〈シヴァ〉も装備されているが、テストはしたものの実戦等で使用されたのは皆無。
それに亜空間航行できる艦は現状一隻のみ。それでは袋叩きにされてしまうのではないのか? ラーダーはそれを危惧したが、今の状態を和らげるにはそれしかない。
  やがて第四艦橋から亜空間航行の準備が完了したと報告が入る。マルセフは間髪入れずに、亜空間への急速潜航を命じる。
すると突然、〈シヴァ〉の艦低部に縁玉色(エメラルド・グリーン)に輝く水面の様なものが出現し、それに向かって降下を始めたではないか。
水面の中へ潜航していく〈シヴァ〉は、やがて完全にその姿を消した。亜空間へと入ったのである。同時に、残った艦隊は東郷の指揮下に入る。

「〈シヴァ〉の潜航を確認」
「よし、マルセフ司令が戻られるまで、戦線を支えるぞ」

  地球艦隊と合流を果たした次元航行部隊は、狙撃と見えぬ攻撃艇のダブルパンチに、崩れそうになる。それをオズヴェルト、そして東郷が必死になって維持させていく。
数の上では地球連合軍側が四九〇隻あまり、と優位ではある。だがこの連携攻撃で思うような威力は発揮する事が叶わず、艦列を維持し、最低限の反撃が精々であった。
そして負担を軽減させることができたであろうベルデル艦隊であったが、戦況が良い方向へと回復したわけではない。

「ベルデル艦隊は既に一三〇隻にまで撃ち減らされています。このままの戦闘継続は難しいのではないかと……」

  士官の報告に、普段冷静な目方も、少し苦い表情をしていた。ベルデル艦隊は態勢を完全に整えてはいたが、彼女の言うとおり、数は大きく減らしている。
しかも損傷した艦艇も多い筈である。地球と管理局による連合艦隊は、地球艦隊を先頭集団に配置し、次元航行部隊が約八〇隻単位の五個集団に分かれて中央両翼等を形成する。
全体の指揮権はマルセフにあるものの、現在は東郷に委託されている。さらに分離して戦う時になった場合、オズヴェルト提督が次元航行部隊を指揮して連携を取る形となる。

「おのれ、面倒な奴らだ」

  ディゲルは苛立たしげに向かって来た地球と管理局の連合艦隊を睨めつけた。ベルデル艦隊は、左方にいた第三戦隊が引き続き相手をしている。
自分らはこのまま、連合軍を料理してやればよいのだが、楽観視も出来ない事がある。つい先ほど、オペレーターが地球艦隊に変化があった事を告げたのだ。
最初は、波動砲でも放とうとしてるのかと思いきや、そうではなかった。レーダーから消えたと言うのだ。
  これを聞いたとき、彼は何か胸騒ぎの様なものを感じた。まさかワープしたわけではあるまい。そもそも目の前に我らがいるのだ、緊急停止せねば衝突してしまう。
ワープは空間を“跳躍”するものだ。広大な宇宙空間を航行する艦には必須の装備であり便利な代物。だが、跳躍できるからと言って、障害物を無視できるわけではない。
ワープするとは言っても、目的宙域に何の弊害も無く飛べる訳ではない。飛ぶと言うよりも、誰の超光速で空間を疾走する、といった方が分かり安いだろうか。
  つまりワープで消える訳ではないのだ。ワープ進路上にもしも小惑星などがあれば、そのままぶつかって消滅する羽目になる。
そうなるのを防ぐためにも、進路チェックは怠れない。ディゲルは考えた。ワープは空間歪曲波で進路算出も出来ない筈なのだ。

(まさか自棄になって自滅したわけでもあるまいに)

ここで彼は重大なミスに気づけなかった。地球艦隊が自力で亜空間を作り出し、その中を航行出来る等と考えてもいなかったのだ。
彼なりに注意はしていたが、やはり、どこかしら侮っていた証拠でもあろう。それに気づいたのは、後方に控える遠距離支援部隊からの緊急電を来た時だった……。





「反応が消えたぞ。〈シヴァ〉はいったい、どうした! 何故消えたんだ!」
「おそらくは亜空間へ突入した模様!」

  時空管理局本局の中央指令室でキンガーは怒鳴ると、オペレーターはそれに応えた。管理局側が〈シヴァ〉ぶ亜空間航行能力が備わっていることは、リンディの作成した防衛軍に関する推察レポート等から知らされていた。
そもそも何故、リンディがそれを知っているのか? 以前に彼女は〈シヴァ〉を訪問したことがあった。その時にコレムから艦に関しての大まかな説明を受けていたのである。
リンディはその事に当然ながら驚いていた。管理局の有する次元航行艦船でさえ、亜空間へと侵入したことはないからだ。そしてそれだけの技術力も持ち合わせては無い。

「まさか、これほどの大乱戦になるとはな」

  スクリーンに広がる光景に思わず、言葉を漏らすのはレーニッツである。管理局中央指令室いる面々は本格化した艦隊戦に言葉が出ない。
広大な次元空間で繰り広げられる艦隊戦。そして戦艦同士の砲撃が光跡を描いて一瞬の絵を掻き上げるようだ。
艦体に被弾しながらも攻撃を続ける地球艦、それに味方となったであろう三ヶ国の艦隊の姿。魔法戦とは違い、死傷者など数えるのが馬鹿らしくなるようなこの戦闘。
局員達は背筋に寒さを覚える。強硬派であったキンガーでさえ、打ちのめされる思いである。
  一隻のベルデル戦艦が爆沈する。記録映像ではなく、実際に目の前で起きている戦闘で撃沈していくのだ。これが、戦争なのだ! リンディは過酷な現実を受け止めていた。
自分らには何もできない。この指令室から戦局を見守ることくらいしか出来ないのだ。

「フェイトさん、これ……本当に勝てるんでしょうか」
「私にも分からないよ、ティアナ。けど、マルセフ提督の腕を信じるしか、今の私達には出来ない」
「そや。ウチらの力では、どないする事も出来へんのや……悔しいかもしれへんけどな」

  執務室にて、戦闘の中継映像を見ているはやて、フェイト、ティアナ、シャリオ、リィンフォースUの面々。今までも、自分らがまだまだ非力でしかない事は知っていた。
しかし、知っていたと自覚しているとはいえ、目の前の戦闘で力になれないのは本当に悔しかった。フェイトもはやてと同じような心境だ。こんな時に、役立てないなんて!
彼女は思わず膝の上に載せていた拳を握り絞めた。

「三機目、撃墜!」

  艦載機隊隊長の坂本は奮闘していた。愛機を乗り回し、目につくSUS戦闘機を片っ端から撃墜していくのだが、途方もない作業に思えてしまう。
ベルデル艦隊の時と比べればマシなものだ、坂本はそう思った。今回はそのベルデルが味方に付いているのだから、寧ろ良い状況と言っても過言ではない筈なのだが……。

「これじゃ俺達が巻き返す他ないか」

〈ベルデルファイター〉とSUS戦闘機の近接格闘戦(ドッグ・ファイト)は中々勝負がつかないのだ。性能差があまり変わらないのもあるのだろうか、等と呟いている暇はない。
互角の展開をしているのならば、〈コスモパルサー〉が加勢して逆転しようじゃないか! そう思いつつも、次なる標的を見つけると、操縦レバーを引いて追跡を始める。
ベルデル艦隊とSUS第三戦隊の間で互角の航空戦が繰り広げられる一方、両翼の艦隊戦はSUSが巻き返しつつあった。

「艦長、両翼の艦隊が押し戻されています」
「まずいな……」

  オペレーターの報告に表情を歪めたのは戦艦〈アガメムノン〉艦長の北野であった。両翼――即ちエトス、フリーデ両艦隊は、序盤では戦況を優位に展開していた筈。
しかし、途中で現れた謎の攻撃艇の奇襲を喰らうと共に、長距離砲撃をも受けているため情勢はSUSに傾いている。
三ヶ国軍の様子を見るに、対亜空間兵器を有してはないようだ。だったらどうするべきか……ここは自分らが積極的に出て、攻撃艇の眼を自分らへ向けさせる他あるまい。
  そう考えると直ぐに東郷へと通信を繋げさせた。

『成程な、分かった。直ぐに行動に移そう』

東郷は余計な詮索をしなかった。刻一刻と艦船を失う友軍を放置してはいられなかったからだ。北野の意見はすぐさま反映され、東郷から直接の命令が全軍へと伝えられた。
  連合艦隊は急に前進を始めた。差が縮まれば縮まるほど、砲撃も正確になるのだが、それはこちらとて同様だ。〈アガメムノン〉も負けじとSUS艦へ撃ち放つ。
発射された六本の光跡がSUS軍第一戦隊の先頭集団へと飛び込む。そして狙った戦艦へ三発が命中し、その内の一発がシールドを突破して装甲に食らいつく!
〈シヴァ〉程ではないにせよ、陽電子衝撃砲(ショック・カノン)の威力は相変わらずだ。直撃を受けたその戦艦は、上甲板の主砲塔二基を吹き飛ばされてバランスを大きく崩してしまった。
  〈アガメムノン〉に負けじと、今度は〈ファランクス〉が砲撃する。ガトリングのエネルギー量を調節しつつも、SUS戦艦の視界を覆わんとして叩きつけたのである。
機関銃よりも特大サイズとも言えるガトリング砲は、空間歪曲波の影響で弾道を逸らされながら命中させていく。逸らされる弾道もあるが、命中する方が遥かに多くなった。
表面上をハチの巣にされ、戦闘不能に追いやられるSUS巡洋艦。だが、まだまだいるぞと言わんばかりに後から後からと前列に進み出ては、地球艦隊へ砲撃してくる。

「敵戦艦一隻撃破!」
「艦長、新たな敵艦を感知! 方角一二時二七分、仰角二一度!!」

倒しても倒して湧き出てくる光景は、さぞかし精神的に参ってしまいがちである。北野もSUSの物量戦に眉をしかめ、ポツリと呟いた。

「物量戦はキツイな」
「何を言ってるんですか、艦長。我々防衛軍が、今までに数で優位に立ったことなどありましたか?」

  藤谷中佐の言うとおりである。が、厳密に言えば数で余裕があったのは、ガミラス戦役の初陣のみだろう。勿論、当時は数に勝っても科学力で遥かに劣っていた。
その後の地球防衛軍は復興の途上という理由もあって、他国よりも少ない戦力でしか挑めなかった。それが何回続いたことだろうか……。そして今も、昔と変わらない状況だ。
北野も〈旧ヤマト〉時代には物量で押してくる敵と戦ってきた身だ。副長の強気な性格が発する言葉が、この時ばかりは北野のやや不安な気持ちを和らげていた。

「ふふ……副長の言うとおりだな。今まで我々防衛軍が優位に立てた経験など皆無だ。だが……防衛軍の闘志までもが、負けたとは思わんさ!」
「では見せつけてやりましょうよ、艦長!」
「副長の言うとおりです、艦長!」
「我々、防衛軍の闘志がどんな敵にも叶わないってこと、あのSUSに見せつけてやりましょう!」

藤谷の声にさらなる闘志を震わせ北野に対して、その場のクルー達が賛同するかのように声を上げる。そうだ、防衛軍は数に劣っても、必ず勝つという闘志は失ったことは無い!
これは他者から見れば、単なる精神論にしか聞こえないだろう。さらに旧大日本帝国が掲げてもいた、無謀な論理でもある。現実を見ない異端な洗脳でしかないとも言われた。
  だが、防衛軍は違った。かつてのガトランティス戦役で、政府上層部が闘志を失っていた。しかし、それを覆したのは何か? そう、あの〈旧ヤマト〉に他ならないのだ。
最期まで諦めず、希望を棄てない。沖田元帥も言っていた言葉だ。北野は思った。移民船団で負け、さらにこの戦いにまで負けたとなれば、先輩に顔も合わせられない。

「敵艦捕捉! 射撃用意良し!」
「撃ッ!」

再度、主砲二基六門が火を噴いた。距離もだいぶ接近したためだろう、六発の主砲は五発が命中した。シールドを突破されたSUS戦艦は下部に二発、上部に一発を受けてしまう。
それは忽ち爆炎に包まれた。敵艦、轟沈! とオペレーターが叫ぶ。クルー達はこれに触発されたのか、さらなる闘志を燃え上がらせる起爆剤にもなった。





  地球艦隊の攻勢が強まりつつある! ディゲルはそう直感した。そして同時にこうも感じ取れた。不思議だ、実に不思議な連中ではないか、と。
こうも戦力差はどうにか拮抗するとはいえ、九割はレベルで劣る管理局の艦船だ。のこる一割である地球艦隊が、率先して攻撃を加えてくるのである。
全体としては、我らが優勢をとっていると言うのに……。どうした訳なのだ。何故、地球艦隊は臆せずに端然と向かって来れるのだ!
  そこで彼は、以前のレベンツァ星域の事を思い返した。あの時も自分らは優位に立てていた。生意気な次元航行艦を蹴散らし、地球艦隊にもそれなりの損害も与えたのだ。
時には自殺志願者かとも思えるような行動があったが、それは逆に活路を見出すものだった。その時に感じた、敵に対する高揚感の様な物……戦いがいのある敵!
その敵がまた、無謀に突っ込んでくる。内心で彼は再び高揚感を味わいつつあった。今度は何をやらかそうというのだ、地球艦隊よ。まぁよい、存分に楽しませてくれよ?

「第一分隊はそのまま地球艦隊を抑え込め。第二、第三分隊は左右に展開して後方の管理局を圧迫しろ。攻撃艇は目標を変更、地球艦隊を攻撃せよ!」
「了解!」

両翼にて戦闘を続けているエトス艦隊とフリーデ艦隊を相手に、第四、第五戦隊は優位的な状況に立っていた。被った損害は致し方が無いが、ここから巻き返せればいいのだ。

(さぁ来い、地球艦隊! お前らがどの様な策で来るのか見てやる!!)

  第一戦隊 第一分隊が、先頭集団を担っている地球艦隊へ砲撃を集中させる。さらに残る二個分隊は、砲撃しながら斜めざまに挟撃する形で展開しつつあった。
半包囲網を築こうしているのは目に見てわかる。しかし地球艦隊がこのまま突っ込んで来るのだろうか? 以前の様な反応消滅砲(アルカンシェル)の不意打ちに十分に気を使っている。
それに、すぐ攻撃艇が地球艦隊と管理局艦隊を襲う。レーダーに発見できない奴らに、どう対抗するのだ、地球艦隊よ……。
この時、余裕の思考を保ち得ていた彼は、瞬く間に表情を崩す。

「何だと!?」

  片や臨時旗艦となった〈ミカサ〉艦橋で、東郷はチャンスが来たと察した。SUS軍一個艦隊は、我々を包囲して殲滅しようというハラなのだろう。
だが、本当の目的は違う。

「艦長、亜空間レ―ダーに反応あり! 二手に分かれて一〇時方向と二時方向より接近中! 数、四二隻!!」
「来たぞ! 全艦、波動爆雷射出用意!」

波動爆雷とは、対亜空間用に開発された爆弾である。最初に使用されたのはガルマン帝国の誇る次元潜航艦との戦闘である。
〈旧ヤマト〉はこの見えない相手に対して波動爆雷を用いて迎撃、見事に次元潜航艇の数隻を損傷させて強制的に通常空間へと引きずり戻したのだ。
異質な空間にいる相手に対しての効果は実証された。後に波動爆雷は重要性が認められ、改良を重ねており、威力も幾分か上昇している。

「射出準備完了!」
「敵潜航艇、攻撃圏内に入りました!」
「よし、全艦、波動爆雷を射出せよ!!」

  地球艦隊の大概の艦は常備している波動爆雷。甲板の一部が開き射出口が出現する。そして射出口から、樽状に近い波動爆雷が一斉に射出され、目標ポイントへ飛ぶ。
その数は確認出来るだけでも三〇〇発あまり。片方にそれぞれ一五〇発が散布された。それらは目標のポイントに達するや、爆発した。これは単なる爆発ではない。
亜空間へと弾頭を送り込むには、どうしても相応のエネルギーが必要となる。たかが爆雷ではそのまま亜空間へと送り込む事は出来ないのだ。
  そこで爆雷は二重構造になっている。外側には亜空間発生装置となる小型機が取り付けられると共に、爆薬となる波動エネルギーが纏わりついている。
そして中心部にある本体にも波動エネルギーを満載した弾頭がある。外側の起爆剤で強力なエネルギーを発生させ、亜空間への入り口を造り上げる。
そこへ、内部にあった弾頭が送り込まれる仕組みになっているのだ。それらが次々と発生する爆発。外部からは単に誤作動でも起こしたのでは、と見られている事だろう。
  だが、亜空間内部ではSUS攻撃艇部隊がとんでもない目に遭っていた。突然の事だったろう。攻撃艇の目の前一帯に、爆発が生じたかと思うと小型の爆弾が飛び込んで来る。
しかも、亜空間に飛び込んで来た爆弾が強力な爆発を起こす。

「な、なんだっ!?」

攻撃艇は回避しようとするのだが、辺り一面に降り注ぐ爆雷の雨に絡まれて誘爆していく。全身が火薬庫に等しい攻撃艇に、この攻撃方法は恐怖だった。
パイロット達も、まさかこんな武器で迎撃して来るとは思わなかっただろう。中にはたまりかねて通常空間へと飛び出す攻撃艇までいたのだが、それは身を危険に晒す事になった。

「敵潜航艇、出現!」
「たまりかねて出て来たか! 対空砲座及び副砲、出てきた潜航艇を狙い撃てぇ!!」

  何もない空間から突如現れる攻撃艇に弾幕を浴びせる地球艦隊。それにならい、次元航行部隊も迎撃を開始した。攻撃艇部隊は脆かった。
機銃で簡単に撃破する事も出来るが、次元航行艦の搭載する武装の威力でも十分に間に合った。水面を跳ねる魚を狙い撃つかのごとく、攻撃艇が撃破される光景に、ディゲルは驚かざるをえなかった。
しかし、驚くべき事態はまだ存在していたのである。



〜〜あとがき〜〜
どうも、第三惑星人です!
以前に続き、今回は防衛軍と管理局の視点で本局防衛戦を描きました。
戦闘シーンはまだ二話くらいは続くかもしれないです(汗)。あまり長引かないよう、気を付けたいとは思います。
それと亜空間航行に関してのシーンですが、私の独自解釈が混ざっております。そして、空間歪曲による影響を推察して頂いたお方のご意見も取り入れつつ書きました。
やや無理のある設定だったと思いますが……正直言いますと、〈シヴァ〉の亜空間航行能力を使わずにはいられなかった、というのが本音です。
せめて、この回で花を咲かせてみたいという欲望の果て、やってしまいました!
では、次回までおまちください。

〜拍手リンク〜
[八二]投稿日:二〇一一年一〇月〇三日二〇:四一:八 ヤマシロ
遂に始まりましたよ、大戦闘が!
見たところSUS側がやや優勢と感じました。
……ということは、これでもかってくらい良いタイミングでトレーダーが来るんですね!

>>書き込み、ありがとうございます!
この大乱戦、どう終結させようかと迷っていたりします……〈ヤマト〉らも間に合わせられれば……。

[八三]投稿日:二〇一一年一〇月〇七日一九:五七:四七 EF一二 一
緒戦は準備を整えていたSUSが主導権を握りましたね。エトス・ベルデル・フリーデはどう巻き返すのか、そして地球・管理局はどうするのでしょうか…?
そして戦場に向かう古代 進と愉快な仲間達は??
ところで、拡大波動砲や波動カートリッジ弾を出す予\定はありますか?

>>毎回の書き込み、ありがとうございます!
三ヵ国連合には、それなりの被害を被ってもらうつもりでいたりw
この後は〈ヤマト〉無双ならぬ〈シヴァ〉無双へ発展できたらと思っています。
それと、拡大波動砲ならびにカートリッジ弾ですが、使用させる可能性は今の所余りないですね。
復活編では影も形もない兵器になってしまったので……ただ、カートリッジ弾は可能性があるかもしれないです!



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