どうもこんばんは

主人公でもないのに冒頭で登場の高畑・T・タカミチです

えっ?主人公でもないのに何故こんなにも扱いが良いのかですか?

ははは………すぐに分かりますよ………


魔法先生ネギま! ―深淵より呼ばれし者―  第2話


「うまい!見たことない料理が多いけどどれもうまい♪」

「だろだろ♪この店はここら辺じゃあ、うまくて有名なんだよ」

「へぇ〜。あっ、おっちゃん、これおかわり♪」

「俺もおかわり頼むわ。何て言っても今日は『高畑君』の奢りだしな♪」

ナギとタカミチ、そして召喚されたルークはモンスターとの戦闘後、近くの町に来ていた

そしてナギの提案(命令)により、早速夕食を楽しんでいたのである

余談であるが、ルーク召喚時は丁度お昼の時間であり、タカミチが目を覚ましたのは夕方だったりします

まぁ、それはともかく、ルークを引き連れたナギは結構高級な店に突入していた

その際、タカミチは全力で逃げようとしたのだがその抵抗はわずか3秒で終了し、今は

「うううっ………ちょっとナギさん!?そんなに食べないで下さいよ!?」

泣きながら抗議していた

「別にいいだろ。少しくらい」

とか言いつつもナギの前には既に皿の山が築かれていた

「少しじゃないですよ!大体ですね、何で逃げたはずの皆さんまでいるんですか!!!」

タカミチの視線の先―――そこにはルーク召喚時に逃走したメンバーが揃っていた

「えっ?だってタカミチ君の奢りだから早く来いとアルが言ってたんだけど」

「俺もそう言われたから来たんだが違うのか?」

「…私も言われた」

「いや、私は会話を盗み聞きして来ただけですよ?」

「じゃあ犯人はアルさんじゃないですか!……………って盗み聞きって近くに居たんですか!?」

「タカミチ君が寝ている間にこっそりとですよ。
ちなみに私はタカミチ君よりも先にルーク君と挨拶を済ませていますよ?ねぇ、ルーク君」

「うん、そうだぞ」

「ははは…………もう良いですよ………好きにしてください」

全体的に白くなり始めたタカミチだった

「おっ、そうか?ならおっちゃん、こっち3人前追加だ♪」

「俺はこの始めて見るやつ頼む♪」

「では私もおかわりをお願いします」

「嬢ちゃんは何か食べたいものあるか?」

「………デザートが食べたい」

「ならアスナさん、これなんかオススメですよ。ってことで5人分くらい頼みましょうか♪」

そしてタカミチの言葉に遠慮を知らないメンバーは暴走していた(笑)

「ははは………お金あるか確認しておこ…………あれ?財布が………ない!?」

タカミチは財布を無くしていた

「あぁ、財布ならここにあるぞ。ちゃんと金も下ろして来たから心配するなよ♪」

もとい、奪われていた(笑)

「………だあぁぁぁぁ!こうなったら自棄食いだ!どんどん持って来い!」

そして壊れるタカミチ君であった♪


その後、ドンチャン騒ぎは続くのだが、酒が投入され戦場は更にヒートアップ!?

アルの陰謀により、ルークやアスナまでもが酒を飲み漁っていたとかいなかったとか

そして店を出たのは日付が変わってしまった後となり、最後に店を出た青年は灰の様に風に消えたことを追記しておく


そして次の日

大人チーム(ナギ・アル・詠春・ガトウ)は二日酔いなども無く、ガトウを残し町に買出しへ

ナギとアルは旅に必要な物を購入する為に

詠春は武器類の調達に出ていた

そしてガトウはお子様チーム(タカミチ含む)の面倒である

「タカミチ、心を無にしてもう一度やってみろ」

「は…はい………左腕に魔力………右腕に気…うわっ!?」

「はぁ…本当に先が思いやられるぞ」

「ははは………」

ガトウとお子様チームは町を少し離れた位置で買出しに行った者たちを待っていた

ただ待つだけでは時間がもったいないのでタカミチの修行をしている訳なのだがまだまだのようである

「なぁ、アスナ。タカミチは何やってるんだ?」

「修行なんだって……かんかほうって言うガトウのおじさんの技を習ってるみたい」

「へぇ〜、ところでかんかほうって何?」

「…左腕に魔力………右腕に気………これをくっつけることみたい」

言いながらタカミチが苦労している咸卦法をあっさりと実践してみせるアスナ

「おぉ!アスナは出来るんじゃないか。えっと…左腕に魔力………右腕に気………これを合わせると………」

ルークもアスナを見て真似を始めたのだが

「おっ、何か力がみなぎってきた!」

アスナに続きあっさりと成功していた

「ほう、坊主もあっさりと出来たみたいだな………っと、タカミチ。そこまで落ち込むなよ」

ルークがあっさりと成功したことに少し驚いたガトウだったが、アスナと言う前例がおり、
またナギが召喚した異世界の人間ということもありその反応は普通であった

「ははは………どうせ僕は詠唱も出来ない上に咸卦法を使えない落ちこぼれですよぉだ………」

しかしタカミチはショックで地面に『の』字を書きながらいじけていた(汗)

「でもこのかんかほうって技は俺の世界のオーバーリミッツってのと感じが似てるかも知れないな」

「ほう、そっちの世界にも似たような物があるんだな」

「発動する方法は違うけどな。オーバーリミッツは音素を限界まで取り込んでそれを解放することで発動するんだ。
かんかほうってのは魔力と気の合成なんだろ?その合成した力が俺にはオーバーリミッツの状態と似てる気がするんだ」

「なるほど………ルーク、たしかお前はこっちに来る時に体を再構成したんだったな。
そしてその時に音素が分かれて魔力と気が使えるようになったんだろ」

「………そっか、元を辿れば俺の魔力も気も音素の力を分けた物だから合成することで音素の力を感じるのか」

「おそらくそういう事だろうな。
しかしこの年で咸卦法が使えて譜術だったか、特殊な魔法も使えるとなると将来は優秀な魔法使いになれそうだな」

「魔法使いか………俺は一応剣士だから魔法剣士でも目指すかな。たしかナギも魔法剣士なんだろ?」

「あぁ、あえて言うなら魔法剣士だな。しかしルークは剣士なのか?」

「一応そうなんだけどさ、この肉体だと剣は大き過ぎて振れないんだよ。詠春さんの剣を借りてみたけど全然ダメだった」

今日の朝、特に体の不調も無く起きたルークは素振りをする詠春に遭遇、自分が剣士であることを告げ、刀を借りてみたのだった

「まぁあれは無理だな、神鳴流って流派の人間が使う刀は野太刀って言って普通の刀より長いからな」

「はぁ、まぁしばらくは譜術で頑張るしかないかな」

「ルークは剣術以外に何か技はないのか?」

「いくつか無手でも使える技はあるけど………この体だと威力は期待できないかも」

「咸卦法を使いながらならそこそこいけるはずだぞ………よし、タカミチ。修行の一環だ、ルークの攻撃を受け止めてみろ」

「えっ………あっ、はい。わかりました」

「ルークは咸卦法を使いながら色々とやってみろ」

「うん、わかった。いくぞ、タカミチ!」

と言いながら咸卦法を発動し、構えるルーク

「あぁ、ドンと来い!」

それに対するは気を纏ったタカミチ

ということでルーク VS タカミチの模擬戦?が始まった

「いくぞ、魔神拳!」

ルークはまず距離を考え拳に気を収縮、それを放つ。放たれた気は地面を這う様に突き進みタカミチを襲う
これはルークがもつ唯一の遠距離技である

「無詠唱魔法!?………いや、遠当てかな?」

咸卦法をあっさり使用するルークだけに何が来てもおかしくないと思っていたタカミチであったが
遠当てをあっさり使うことに驚いていた

「でも、これくらいなら!」

しかし直ぐに冷静さを取り戻したタカミチは両腕をポケットに入れ、放たれた気を自らの射程まで引き込み居合い券を放った

2つの力は相殺、次の攻撃は何かな?と内心思っていたタカミチが見たのは咸卦法のおかげか3mほどまで飛び上がったルークだった

「喰らえ、崩襲脚!」

本来ならば軽く飛び上がり蹴りに繋げる技をルークは、体が小さくなったことを考慮し3mもの高さまで上昇し
落下速度を活かした蹴りを放った

「くっ!?」

タカミチは魔神拳をしっかりと相殺する為に集中していた事、そして若干の油断から反応が遅れ、居合い券を打つことが出来ず
腕をポケットから出すと手をクロスさせそれを受け止めた

崩襲脚を何とか受け止めたタカミチだったが、体勢を崩してしまう

その隙を突く形でルークは懐に飛び込むと

「さらに、烈破掌!」

右腕に気を収縮、掌底を叩き込みさらに気を爆発させた

「なっ!?」

防御をする余裕が無かったタカミチは爆発の衝撃で吹き飛ばされていた

「いてててて………驚いたな、まさかこんなに吹き飛ばされるなんて」

タカミチは約10mほど吹き飛ばされていた

ちなみに気でガードしていた為、ダメージはほとんどないようである

「一応今の3つが剣が無くても使える技かな」

「ルーク君が剣を持ったらちょっとやばいかも………」

「でも今の3つの技だけで結構疲れてるんだよな………ここまで能力が落ちるとはなぁ」

昨日の譜術2発ほどではないが疲労は大きいようである

「まだルーク君は若いんだからさ、そんなに慌てる必要ないよ」

「タカミチは少し慌てたほうがいいがな」

「ししょぉぉぉぉ〜」

ガトウの言葉にタカミチはまたもいじけ始めていた(笑)

「タカミチはともかくだ、ルークは慌てずに基礎を磨けばいいさ。今の内に瞬動を覚えておくのもいいかもな」

「しゅんどう?」

「あぁ、攻撃にも防御にも活かせる技だ。今度タカミチと一緒にルークにも教えてやるよ。」

「いいのか?」

「もちろんさ。タカミチよりも教えがいがありそうだしな」

「シクシク………どうせ僕なんてさ………」

タカミチは周囲にドス黒いオーラを放ち始めていた(汗)

「あ…あぁ、お願いするぜ、ガトウのおっちゃん」

ルークは若干タカミチの負のオーラにやられかけていた

「さて、タカミチ。そろそろ元気をだせ。ナギたちが帰ってきたみたいだからな」

「あっ、みたいだな。アスナ、行こうぜ」

「…うん」

やはり年齢と外見が近くなった為か、ルークとアスナは仲良く駆け出していった

「ほら、タカミチ。早く立ち直らないとほって行くぞ」

そしてガトウはタカミチの方を見ることも無く告げるとルークたちの後に続いていく

「ちょ…ちょっと待ってくださいよ!?」

正気に戻ったのか、負のオーラを出すのをやめたタカミチは急いで駆け出すのだった




「ルーク君」

ナギたちと合流したルークたちは町を出発していた

「ん?何か用ですか、詠春さん」

その移動中、ルークは詠春に呼ばれていた

「よかったらこれを使ってくれないかな」

「これは………剣かな?」

詠春から渡されたもの、それは小さな剣だった

「剣の種類でね、ククリと呼ばれてるんだ。これくらいの大きさなら使えると思ってね」

「たしかにこれなら使えるかも」

それを左腕で持ち、軽く振りかざしてみるとルークの体格にピッタリの様である

「僕達を狙う人も多いからね。護身用に持っておいてもらった方が良いと思って捜しておいたんだよ」

ナギたちが助けたことで感謝している人もいれば、彼等を憎む人もいる。詠春はもしもの為にわざわざ用意してくれたのだ

「ありがとうございます、詠春さん」

そんな詠春に礼儀正しく感謝の言葉を告げるルーク

「なぁ、ルーク」

「ナギか、何か用か?」

「何かさ、詠春と俺の扱いが違う気がするんだが気のせいか?」

そんなルークの態度の違いに軽く疑問を持つナギ

「うーん、何となく?」

「何となくか」

「そう、何となくだ」

「ふーん。まぁ、いいか」

深く気にしていないのかあっさり納得するナギ

「細かいことは気にしない気にしない」

そしてルークも同じようである

「まぁ、これでルークは一応戦える訳だが、あんまり無理するなよ」

「うん、でも使えるに越した事はないし、まずはこの剣に慣れるかな」

「それなら私が付き合おうか?」

「あっ、お願いします、詠春さん」

今は移動中の為、2人はお互いの剣術について情報交換を始めていた

「じゃあ俺はタカミチでも虐めてくるかな♪」

そんな中ナギは前方に居るタカミチを虐めに行った(汗)

「「いってらっしゃい♪」」

そして2人は特にツッコミを入れることも無く、むしろ快く送り出していた

「あっ、そういえばこの剣の代金は詠春さんが?」

「いや、ナギがタカミチ君の財布から出してくれたと思うけど」

そしてふと疑問に思ったルークへの回答は何気に酷いものであり

「雷の斧♪」

「うわぁぁぁぁぁぁぁ!?」

彼の災難はまだまだ続くのだった………

「ははは………後でお礼言わなきゃ」

「そう…だね。きっと泣いて喜んでくれると思うよ」

後日、お礼を言われたタカミチは泣いて抱きついて喜んだそうな


第3話に続く




どうも。ズズです。
ここまで読んでいただきありがとうございます。
第2話をお届けさせていただきましたがいかがだったでしょうか?
今回のお話はルークの能力・特技などについて説明を入れたかった訳なのですが、
ちょっと説明不足だったりする気がするのでちょっとまとめを

・音素と呼べる物はこちらの世界に来た際に魔力と気に分裂
・譜術を使う際には魔力を、特技を使う際には気を消費する
・魔力と気を融合させることでオーバーリミッツ状態とほぼ同等の力を発揮する=咸卦法
・肉体の能力は7歳になったことで低下(能力のほとんどがレベル1〜10並)
・ローレライからの贈り物により、譜術を使用することは一応可能(今はアッシュが使っていた譜術と下級のみ)
・↑により、こちらに来た経緯くらいは説明する知識を身につけてある
・第一超振動はオーバーリミッツ時、第二超振動はオーバーリミッツとある物が使用条件
・服装は称号のベルセルク風

と、いった感じでしょうか
オーバーリミッツの解釈については公式な設定を知らないので何となくな設定で通しております
魔力+気=音素 みたいな式が成り立っております
第二超振動のある物には今は触れないで下さい(バレバレでしょうけど………)
服装については7歳児でへそ出しってどうやねん!?と思い作者はベルセルクをイメージしています
まぁ服装について、今は特に表現するつもりがないのでルークと言えばへそ出し!と思っていただいても問題無しです♪
それと魔法世界のお話なので譜術は使えないとダメかと思ったのですが、なんか卑怯なスペックになりつつあるルーク君です(汗)
しかし全く話が進まない(汗)
軽く考えてみるとネギ君が出るのはもしかすると10話以降になるかもです(滝汗)

さて、一応この小説は週に1・2回更新できればいいなぁと思っております。
ただ、最近学校が忙しく、小説は息抜きとして書かせてもらっておりますので、
恐らく更新は不定期となることになると思いますが気長に待っていただけるとありがたいです
それでは本日はこの辺で失礼します
それでは次回の更新でお会いしましょう♪



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