No.46

『とある科学の超電磁砲』の第二巻。
“虚空爆破事件”を解決したのも束の間。突如、謎の昏睡状態で病院へと運ばれる生徒が急増し始める。
その事件と街中で噂される“幻想御手”の関連性を考えた美琴と黒子は、能力者のレベルを引き上げると言う“幻想御手”の真相を探るべく、風紀委員と共に事件の調査に乗り出した。
今回の話の注視すべき点と言えば、やはり、お姉さま（御坂美琴）への偏愛振りで、いつも周囲を笑わせてくれる風紀委員きっての空間移動能力者、白井黒子の活躍が見られるところでしょうか？
美琴のよいサポート役であり、風紀委員でも有数の能力者。本作品に置いて、彼女はもう一人のヒロインと言っても過言ではありません。
いよいよ事件もクライマックスに迫り、益々目が離せない第二巻。

No.45

『とある科学の超電磁砲』の第一巻。
御馴染み『とある魔術の禁書目録』のビリビリヒロインこと御坂美琴が主人公の本作。
時系列的には、とある魔術の禁書目録と平行したものと成っており、御坂サイドの裏ストーリーと言う位置付けになっている。
気になる内容だが、原作第一巻の三日前より話は進み始め、御坂美琴は自信の超能力が通用しない“無能力者”こと、上条当麻の存在に苛立ちと戸惑いを覚えながらも、ルームメイトの白井黒子と共に“非日常的な”いつもと変わらぬ毎日を送っていた。
そんな中、学園都市を賑わす虚空爆破事件、連続発火強盗、そして幻想御手の噂。望む、望まないに関わらず、彼女は事件に深く足を踏み入れていくことになる。
以後はネタバレになるので止しますが、本作は原作の世界観を壊さず、見事なスピンオフを実現した作品となっていますので、原作ファンは勿論、こちらから入る方にもオススメできます。
アニメの放送も迫り、益々、目が話せない『科学と魔術が混在する世界』。その世界の一端を、この機会に目にしてみては如何でしょう？

No.44

『異世界の聖機師物語』ブルーレイ6巻。
学園は夏休み。ハヴォニワの避暑地に誘われ、旅行に行く剣士たち。今回、前回ちょろっと登場を匂わせていたマリアの母、フローラさまが正式に初登場となります。個人的にはオススメのママさんｗ
お馴染みと成りつつある異世界から伝わった文化に戸惑いながらも、旅行を楽しむ剣士だったが、裏では男性聖機師の誘拐を企む山賊たちの企てが動きを見せる。
少しマニアックな異世界文化も登場しますが、全体的な話としては、かなり真面目なものです。
ここまで1話以降、一向に登場がなかった聖機人も登場しますし、バトルな展開も久し振りにあります。
物語にも、ようやく動きが見え始める回。
しかし、アウラさま……可愛すぎます。

No.43

『異世界の聖機師物語』ブルーレイ5巻。
学園編もいよいよ4話目に。あれ？この作品ってSFロボット物じゃないの？と思ってはいけない。そう言うノリがある意味で梶島天地なのだから。
今回は剣士の生徒会入りと、そこで巻き起こる騒動が話の舞台です。しかし、ここまででも随分と思いましたが、異世界人が広めたと言う文化は何故、こんなに偏りがあるんでしょうか（汗）
ある意味で製作スタッフの趣味が非常によく分かる気がしますｗ　今回の話の注目すべき点は、思わぬ女生徒たちの団結力ですかね。
剣士を捕まえるべく、国の垣根を越えて一致団結する少女たちの逞しさに魅力を感じました。
もちろん、ヒロインズも負けてはいませんがｗ

No.42

『異世界の聖機師物語』ブルーレイ4巻。
学園編も、これでいよいよ3話目に突入。相変わらず剣士のスーパタイムが続くわけだが、今回の話は平和な学園生活の裏で動きを見せる“組織”や“人物”の存在を垣間見ることが出来る。
そんな中、これまでの働きが認められ、学園への入学を勧められる剣士。晴れて聖地の学園生徒となる訳だが、ここでまた一波乱ある。もっとも、それすら歯牙にかけていない剣士の超人振りがまた凄いのだが……。
しかし、今回はキャイアが妙に可愛らしい。剣士との一幕を見ていると、まるで姉弟のように微笑ましく映ってしまうｗ

No.41

『異世界の聖機師物語』ブルーレイ3巻。
ようやく学園生活にも慣れ始めた頃、ラシャラの提案により、学園で働くことになった柾木剣士。今までに受けてきた英才教育の才能を遺憾なく発揮し、頭角を見せ始めることで周囲の注目を集め始める。
この巻での注目すべきところは、剣士のスーパー万能振りと、それに翻弄されるヒロイン達の可愛さだろうｗ
剣士を中心に妙な連帯感が生まれたりしているが、これぞある意味で学園ラブコメの王道と言えるのかも知れない。
聖地に入り2話進んだ訳だが、1話を見ていない人は、これがSFロボット物だとは夢にも思わないだろう。

No.40

『異世界の聖機師物語』ブルーレイ第2巻。
いよいよ、はじまる剣士の聖地での学園生活。1巻でのシリアスなバトル展開とは打って変わり、平和な学園での日常生活が舞台となっている。
ラシャラと従姉妹でいつもいがみ合っている少女マリアと、その従者ユキネ。それに学園生活を彩るヒロイン達が多数登場し、裏舞台では暗躍する新キャラクターが何かを企んでいる様子が分かり、これからの展開を期待させる。
キャイアとワウの聖機師叙任イベントも見所の一つかも知れないｗ
もちろん、お約束の“サービスカット”もあるぞ！

No.39

『異世界の聖機師物語』のブルーレイ版。第1巻。
本作は梶島天地と呼ばれる人気作品『天地無用！』の派生作品としてリリースされた。主人公の柾木剣士は天地無用！をご存知の方ならば御馴染み柾木信幸（天地の父）の息子、天地の異母弟と言うことになる。
そのことからもお解かりとは思うが、本作は事実上、天地無用！と作品背景が繋がっているのも一つの特徴だ。
肝心のストーリーだが、ジェミナーと呼ばれる異世界に迷い込んだ柾木剣士。彼が迷い込んだ世界は、聖機人と呼ばれる巨大なロボットが闊歩する世界だった。剣士は聖機人のパイロットになり、陰謀渦巻く世界の紛争に巻き込まれていく――と書くとシリアスなSFロボット物に思えるが、本作の特徴はやはり梶島作品に期待せざる得ない、ハーレム、ラブコメ要素だろう。
本作にも異世界の文化と称した様々な遊び心が用意され、物語をおもしろおかしく盛り上げてくれる。
単純なSFロボット物と言う枠に囚われない楽しさを体験して欲しい。

No.38

劇場版七部作の完結編。シリーズ中もっとも長い放映時間と手間隙をかけたまさに傑作！
三年前と同じ手口の殺人事件を追いかける両儀式の前に現れた、最後の荒耶宗蓮の「駒」とは？
式と彼女を取り巻く伝奇世界の最終章を永遠に手中に収めよ！
「起源」に目覚めた敵との刹那のバトルに熱くなり、何も望まない普通の青年との絆に涙します。ファンの評価も高い空の境界─最終章を飾るに相応しいハイクオリティーともっとも無理のない展開です。空の境界を知らない方にもぜひオススメです。

　2009年12月9日発売予定！

No.37

ジオン公国が開発した画期的人型兵器「モビルスーツ」の開発背景と運用、その戦闘に迫った一冊。
これまでのメカニカル書より、より戦略的背景やジオン公国の実情などが盛り込まれ、MSに対する理解力が深まるに違いない。ザクだけでもバリエーションが数多くあり、いかにしてMSは発展していったのか、各情勢も背景に細かく検証されている。
ガンダムファンならば、世界観を彩るMSの歴史を知らないわけにはいかないだろう。
本書は文庫サイズなので、通勤時や通学時間を利用して読むことも可能。
読み進めていくうちにわかってくるのだが、ジオンとMSの歴史はまるで某国の昔日をモデルにしたように思えてくるだろう。
書き下ろし２３点のイラストも掲載！
現在、刊行中！

No.36

ウィンフィール王国での一角騒動から抜け出たロレンスたちは、ホロの故郷の情報を得るべく、北の地図が描けるという銀細工師に会うために港町ケルベールを再訪する。その銀細工師はなんと褐色の肌をもつ美しい少女だった。
地図を描く条件として、銀細工師の少女フランが提示したのは、天使が舞い降りた言い伝えのある村に一緒に同行し、その情報を集めることに協力することだった。同意して同行するホロやロレンスたちだが、その村には魔女が棲んでいるという話があって……

謎と伝説が交差する今回の物語。果たして天使は？　魔女が棲んでいるというのは？　必死に天使の情報を集めるフランの過去とは？

最新巻刊行中！

No.35

外伝を収録した11巻目。前半は短編が二編。後半には書き下ろし中編が一編収録されている。
新展開に向けての小休憩的な間の一冊といえるだろう。
短編の最初は、ホロとロレンスが旅の途中で寄った殖民村での出来事と二人のやり取りが冴える「狼と黄金色の約束」。
短編の次話は、途中の旅路に地図にあった草原を目指しての二人のやり取りが中心となる「狼と若草色の寄り道」。作者いわく、「激甘な二人のやり取りの内容です。苦情は一切受け付けない」との事ｗ
中編は、本編で存在感を増しつつある美しき女商人エーブの物語。彼女がいかにして冷酷な守銭奴となったか、その衝撃的な過去が綴られる。
物語の内容も楽しめるが、作者がいかに中世文学を読み込んでいるかがあらためてわかる一冊だ。
　現在、刊行中。

No.34

劇場版第六作目。時系列は第五章の後。
今回の主人公は黒桐幹也の妹でブラコンの黒桐鮮花。
彼女が通う礼園女学院で起こった不思議な記憶消去事件をライバルの式とともに解き明かしていくのが物語りの中心。「妹きゃら」として人気も高い鮮花の映画といってもよいくらいな「鮮花祭り」と言えるだろう。
また、鮮花の敵役として登場する先輩である黄路美沙夜のお嬢様台詞は最高！　「よくってよ」というフレーズは製作現場でも呪術的に流行ったそうだｗ
奈須ワールドが得意とする精神面の描写を一時間枠にまとめるには難しかったと思えるが、。そこはそこ、映像から原作を読みたくなるに違いないだろう。

　2009年7月29日発売予定（予約受付中）

No.33

　久々の銀英伝書籍。前半は本編四期をカラーで紹介。原作者インタビューをはじめ、アニメ制作に関わったスタッフや設定資料で構成された銀英伝ファン涙目ものの一冊。もちろん、銀英伝を知りたい初心者にも必見の充実した内容。これ一冊で銀英伝世界をぎゅっと凝縮して楽しめます。地味なところで各キャラの設定画などはまさに笑いと興奮の極み！　「こんなんだったのか」と楽しませてもくれます。ちょっと高いけど、それだけに価値のある一冊です。
A4判、184Ｐ

No.32

　第二期へつながる特別編ＤＶＤ付きの限定版。書き下ろし短編小説となっているが、内容は美麗なイラストとともに綴られるホロの豊穣の神としての永い月日を歌い上げた「詩」のようでもある。時間がゆっくりと過ぎていく中でホロの見た日々が切なくも、ほんのり暖かく語られているといえよう。絵本仕立ての一冊を手に入れ、ぜひその美しい世界を堪能してみてはどうだろうか。
　付属するＤＶＤは、第7巻に収められている「狼と琥珀色の憂鬱」を映像化したものだ。クオリティーは確保されているので安心して観ることができるだろう。ノーラとばかり話し、鼻の下を伸ばすロレンスにイライラするホロの顔がほほえましく、且つかわいい。体調を崩して寝込んだホロの心情と本音を表す映像が時折流れ、彼女の心の葛藤と不安、今の旅に満足する一面を知ることが出来るだろう。

No.31

　ファンタジーちっくな素材をちりばめつつも、それまでのファンタジー小説とは一線を画す人気ライトノベルの第七巻。本編の外伝とも言うべき物語が詰まった一冊。本編を購入する前に世界観を味わいたいというユーザーにはもってこいだろう。
　話の内容は、本編の旅の連れである行商人クラフト・ロレンスと出会う前の（狼の化身）ホロの旅。銀貨切り下げ取引を巡る騒動後の港町パッツィオでのロレンスとホロの買い物風景。とある騒動が収まったリュビンハイゲンにて、宴会の席で体調を崩して倒れてしまったホロ視点の物語、の三話が収録されている。ホロと登場人物たちとの軽快なやり取りはもちろんのこと、随所に見られる商売に関する知恵や駆け引きが読む者を支倉ワールドに誘うことであろう。文倉十の描くキュートなホロも物語を大いに彩ってくれる。