耳に自然の紡ぐざわめきの音が飛び込んでくる。
草の擦れあう音に、暖かな風によって舞い上がるシーツの擦れあう音、そして瞼の裏から感じる光の刺激。
「ぅ……」
アキトは辺りを探って常用のバイザーを見つけるとそれを身につけ、痛みを訴える体を無視して体を起こすと周りを見渡した。
病室というには豪華すぎるベッドに、糊の利いた手触りの良いシーツ。さらには、一目で高級品と分かるほどのサイドテーブルやクローゼット等の調度品。
そこまで広くはないものの、貧乏性のアキトからしてみれば、まるで一流ホテルのスウィートルームに泊っているようだった。
(ここは一体……保護、もしくは拘束されたのか)
だが自分の素性を考えてみれば、これほどの厚遇を受ける意味が分からない。
そしてなによりこうして我が身があること自体信じられない。
(俺は生きているのか?)
脳裏に描かれるのは苦渋の記憶。
いつものようにユーチャリスを伴い、ブラックサレナを駆って火星の後継者の残党を殲滅し、基地へと帰還しようとした所にナデシコCが現れた。
ルリは先の戦乱以降、アキトを二度と離さない為に幾度も追い続けていた。
それでいて感情的な表情を微塵も見せず、「テンカワ・アキト、あなたを逮捕します」等と言ってエステバリス隊をけしかけ、ハッキングを仕掛けたりと全く容赦が無い。
更に今回はホシノ・ルリだけでなく、リハビリを経て軍職に復帰した、旧姓ミスマル・ユリカも提督として乗り込んでいたのだ。
その後は今までも幾度かあった押し問答が更にやかましくなったのは言うまでもない。
だがそれがいけなかった。
ナデシコCの介入によって周囲の警戒が疎かになっていたのだろう。今まで隠れて息を潜めていたのか、ユーチャリスの近くに浮いていた岩塊から飛び出してきたのは数機の機動兵器。
中には火星の後継者がよく用いる積尸気だけでなく六連の存在もあり、母艦と思わしき戦艦も確認できた。
いかなアキトでも至近距離での奇襲には咄嗟に対処できず、なし崩し的に乱戦に持ち込まれる。
そしてあまりの距離の近さにユーチャリス・ナデシコC共に手出しができず、遂にはユーチャリスの機関部に積尸気の対艦ミサイルが突き刺さる。
そして爆発と共に、周囲にボソンの光が広がった。
ボソンジャンプの暴走に巻き込まれ、周囲にいた艦船・機動兵器は軒並み光に呑まれたことは覚えている。
ユーチャリスと共にナデシコCや出撃していた4機のエステバリス、そして火星の後継者の兵器、艦船諸共ボソンジャンプの光に巻き込まれたのを、アキトは薄れゆく意識の中でしっかりと眼に焼きつけていた。
あれだけの人数を巻き込んでしまえば、いくらA級ジャンパーといえども転移先をイメージすることは不可能であり、あの場にいたほとんどの人間は何処とも知れぬ空間へと飛ばされただろう。――――即ちそれは『死』と同義。
(ユリカ、ルリちゃん、ラピス、みんな……すまない…………)
しかしその時、アキトの頭の中のにスイッチが入ったような感覚を感じ、同時に暖かな、それでいて欠けたピースが埋め込まれたような感覚を得た。
そしてその後直ぐに、パタパタと子供特有の軽い足音が耳に飛び込んでくる。
「アキト!」
桃色の髪を振り乱し、涙で顔をぐしゃぐしゃにしたラピスがそのままの勢いでアキトの胸へと飛び込んだ。
「ラピス! ……よかった、無事だったのか」
「あら、目を覚ましたのね」
だがいたのはラピスだけではない。
凛とした声に気づき、ラピスが入ってきた方向を向くと、そこにはウェーブのかかった艶のある黒く長い髪を揺らしながらアメジストの瞳を細めて微笑む女性の姿があった。
「その子が急に飛び出すからビックリしたわ……ちょっと、そんな怖い眼で睨まないでよ」
いつのまにか殺気も出していたらしく、ラピスが怯えていたので慌てて殺気を消して気を落ち着かせる。
その様子がおかしかったのか、口に手を当ててクスクスと女性が笑う。
「その子に感謝しなさい。私達がその子と顔を合わせた瞬間、いの一番に出た声が「アキトを助けて!」だったんだから。それにしても随分と仲がいいわね。見た感じ親子や兄妹には見えないけど」
「あんたには関係ない」
「まぁそれはともかくとして……あなた方の事とあのロボットに白いお船は秘密裏に隠してあるわ」
その言葉に目を細めるアキト。
「あんたは何者だ?」
「人に名前を尋ねるときは、まず自分から名乗るのが礼儀ではないかしら?」
「……テンカワ・アキトだ」
「あら、やっぱり日本人だったのね」
だが彼女の反応は予想していた反応と全く違い、そして彼女の紹介に今度はアキトも困惑してしまう。
「私の名前はマリアンヌ・ヴィ・ブリタニア。神聖ブリタニア帝国の皇妃と同時に騎士候でもあるわ」
(神聖ブリタニア帝国……?)
聞いたことの無い国名だ。
少なくともアキトが地球を訪れてからは耳にしたことの無い名前である。
強いて言えば、日本でもよく耳にしたイギリスの正式名称に似ている感じはするが……。
「で、早速聞きたいんだけどあのロボットは一体何なのかしら? パッと見た限りでも第二世代のナイトメアなんか玩具に見えるほど完成度の高い機体に見えるけど」
「そう簡単に教えられると思ってるのか」
あのロボットというのは間違いなくブラックサレナのことだろう。ナイトメアというのが何を指すのか分からないが、あれを勝手に調べられることだけは絶対に避けなければならない。何しろ用いられているのはほとんどがネルガルの技術だ。
「そう、まぁ簡単に教えてもらえるとはおもってなかったけど」
「拷問でもして聞きだすか?」
尤も、そんなことで口を割る気は更々無いが。
そんな気概で目の前の女性を睨み付けるアキト。
「まぁ今はゆっくり体を休めておきなさい。あなたの体、結構酷い事になっていたんだから」
しかしマリアンヌはそんなアキトの挑発に応じることも無く、そう言って席を立つと傍で控える侍女に何かを申しつけ、アキトの傍を離れる様子の無いラピスに目をやった。
「それに、そんな小さな子供のいる前であまり怒った顔をしてはダメよ?」
そして一言、お大事にと言って部屋を後にする。
後に残されたアキトは思った以上に緩い対応に困惑を覚えるが、今は現状の確認が先だと思い直す。
『ラピス……ラピス、聞こえるな?』
『ウン、聞こえるよアキト』
『よし、リンクは繋がったままだな。盗聴の恐れがあるからこのまま会話を続けるぞ』
『わかった』
『まず、ユーチャリスとオモイカネ、それにブラックサレナの様子はどうだ?』
『オモイカネは無事だけど、ユーチャリスは相転移エンジンは全壊の上船体のダメージが酷くて航宙・航空行動は不可能。ブラックサレナは戦闘行動は無理だけど、通常モードなら動かすことはできる。中のエステバリスの損傷は軽微』
『だとすれば、最悪追加装甲をパージすれば戦闘は可能だが……あの口ぶりだとユーチャリスもサレナも、既にあの女の手の中に落ちてると考えていいな』
『ユーチャリスとブラックサレナも一緒にどこかに運ばれた』
だとすると状況は最悪だと言っていい。
ユーチャリスもブラックサレナも表沙汰にはできない秘密を抱え込みすぎている。自分だけならまだしも、世話をしてくれたネルガルに迷惑をかけることは避けなければならない。
ぐずぐずしてはいられない、早くブラックサレナとユーチャリスを取り戻さなければ。
体の調子は特にこれといった悪いところもなく、動かす分には全く問題なさそうだ。起き上がる拍子に体を見てみると、所々に丁寧に包帯が巻いてあり、丁寧な看護をしてくれたことが伺える。
『根は悪い人間じゃなさそうだが……用心に越したことは無い』
流石に銃器類と防弾・防刃スーツ、マントは没収されていたようだが、幸いクローゼットに代わりに使えそうな服があったためそれを拝借する。
しかし服に袖を通したとき、かすかに違和感を感じた。
『このスーツ、普通に着る服にしてはやけに凝ってるというか……まるでパイロットスーツみたいだ。それに、あつらえたようにピッタリというのもやけに気味が悪い』
しかし余計な事を考えても仕方ない。アキトはラピスを抱きかかえると、ユーチャリスから発する信号を頼りに格納庫へと向かう。
ユーチャリスが捕獲されたとはいえ、艦の中枢を司るオモイカネが掌握されたわけではない。つまり、直接オモイカネとリンクしているラピスがいる限り、ユーチャリスまでの道程を間違えることは無いわけだ。
暫く進んでラピスがユーチャリスまでの距離が縮まっていることを告げるが、ここまでなんの妨害がないことに、アキトは違和感を覚え始めた。
『もしかすると、誘導されているのか?』
だが、何か策があるにしてもユーチャリス、もしくはブラックサレナの元へ辿り着けばどうとでもなる。
耐Gスーツに組み込まれたボソンジャンプ装置はあきらめるしかないだろうが、ユーチャリスに積んであるものを使えばここを離れることができるはずだ。
その後はほとぼりが冷めるまで、どこかに身を隠さなけらばならないな……などと考えていると、やけに広い空間が目に飛び込んでくる。
ざっと見る限りでも、エステバリスを跳び回せるほどの広い空間だ。所々にあるコンテナやフォークリフトの存在から格納庫なのかと考えたが、目の前にポツンと置かれた機動兵器――――エステバリスの存在によって先程感じた疑念は確信へと変わった。
そのエステバリスはブラックサレナの中核を為すアキト専用のテンカワSplだ。追加装甲部は彼女の所属する組織にでも剥ぎ取られたのだろう。
しかし問題はそんなことではない。
予想される逃走ルートにあらかじめ配置されてあったエステバリスから考えて、恐らく相手の考えていることは――――
「実験……か?」
『その通りよ』
突如、響き渡る通信越しの凛とした声に、ラピスを後ろに回して身構える。
すると、目の前の鉄板張りの床が二つに割れ、同時に異様な機影が姿を現した。
胴体に比べて異様に長い腕部にせり出した肩。脚部の足にあたる部分は、片方に4つのローラーを備えているが、見た限りではとても戦闘機動などできそうにない。
頭部には急造でこしらえたのだろうか、まるで巨大な一つ目が添え置かれているようだ。
各所に装甲板を備え付けてはいるが、アキトから見ても随分と頼りなさそうな機体に見えた。
――――だが、そんな頼りなさそうな機体から感じる感じるプレッシャーは、歴戦の戦士と同等のものだ。アキトは油断はできないと感じいつでも逃げ出せるように慎重に辺りに気を配り始める。
『その様子だと身体の調子は悪くないようね』
「丁寧な治療には感謝する……それで、これは一体なんのつもりだ?」
声の主はやはり先程部屋で交わした女性だった。
だが、不審者を捕まえて治療を施すのはともかく、ネズミの如く誘導してさあ私と戦え!とはどうゆう了見であろうか。
『あなたのその機動兵器に興味があるのよ』
「エステバリスにか?」
その答えに首をかしげるアキト。
チューリップ・クリスタルをフレームに組み込んだり、バッテリーを大容量にしたりと多少の改造を施してあるとはいえ、元は旧式同然の機体だ。辺境の警備軍にだって配備されてある機体を何故ほしがるのだろうか?
『あら、兵器にお花の名前をつけるなんて洒落てるじゃない。それはともかく、ブリタニアでさえまだ基礎フレームの構築が精一杯な状況下で、そんな機体を見せられて興味を持つなと言うのは無理というものよ』
そう言ってビシッ!と長い指を突き付ける腕長ロボット。随分器用なものである。
『私のガニメデとあなたのエステバリス、どれほどの差があるのかこの身で試させてもらうわ』
「おい、ちょっとまっ」
問答無用とばかりにコックピットに顔を引っ込めると、さぁ来いといわんばかりにロボット――――ガニメデが身構える。
『その子は後ろの観測室に下がらせておきなさい。流石に一人の時を狙って人質に取るなんて言う真似はしないから』
「信用できると思うか?」
『人質にとるならあなたが眠ってるときにとっくにとってるわよ』
言っていることに一理あるが、この状況下でラピスを一人にするのは流石に憚られた。
危険だが一緒にエステに乗り込んで速攻で終わらせるべきか、とアキトが考えていると、リンク越しにラピスから声がかかる。
『アキト、私なら大丈夫』
『ラピス? いやしかし……』
『あの人は大丈夫だと思う』
人見知りのするラピスがこれほど言うのは珍しく、アキトは直ぐに賛成しかねたが、ラピスの真っ直ぐな視線を受け止め了承した。
ラピスを強化ガラスの備えた観測室へと連れて行き、リンク越しに危険が迫ったら直ぐに呼ぶように告げると、踵を返しエステバリスへと乗り込む。
『準備はできたようね? それじゃあ行くわよっ!!』
そう試合の開始が告げられるとガニメデは無骨なボディを軽く沈ませ、その風貌からでは考えられないスピードで迫ってくる。
しかし歴戦のアキトにとってそのスピードも極めて鈍重。かつての宿敵の駆るあの機体に比べれば、正にいい的だ。
アキトはエステバリスを前に突っ込ませると、ガニメデの細長い腕を掴み、カウンターの要領でガニメデの胴体を打ち抜こうとする。
こんなくだらない戦いは即刻終わらせる――――アキトはそう考えていたが、それは覆された。
『そう簡単には……やらせないわよっ!』
「何っ」
掴んだガニメデ腕の関節がなんと逆方向に曲がったのだ。
人体の理から外れた動きにエステバリスの体勢が崩れ、それを見逃さずにガニメデはもう片方の腕を振りかざして刺突を繰り出す。
だが奇を衒った動きには嫌というほど苦汁を飲まされてきたアキトは、その攻撃にも難無く対処する。
手の甲で攻撃の打点を外にずらし、右膝を振り上げてがら空きになった胴にめがけて前蹴りを放つ。
しかしガニメデは二つある腕の関節を駆使して寸でのところでその攻撃を防ぎ、長い腕を振り回して相手との距離をとった。
『流石ね、この私が一撃を外すなんて久しぶりだわ!』
「それはこちらの台詞だ」
アキトにとっても先の攻防で相手を倒せなかったことに驚いている。
今まで闘ってきた敵に比べると、ガニメデの戦闘能力はかなり低い。だがマリアンヌの操縦技術と非人間的なガニメデの特性によって、そのハンデを補って余りあるほどの力を見せている。
加えてアキトにも数々の制限があることが苦戦の要因ともなっていた。
アキトの乗るテンカワSplには通常エステバリスに装備されているローラダッシュがオミットされているため、地上での戦闘にはどうしても無理が出るのだ。そもそも宇宙空間や空中での戦闘を想定されたテンカワSplでは、狭い空間内での地上戦闘には全くの不向きなのである。
(おまけにバッテリー残量が心許ない。ディストーションフィールドを使えば数秒と保たんな)
エステバリスにとって、ディストーションフィールドは最強の盾でもあり矛でもある。それすらも使えず不向きな地上戦という状況下では、テンカワSplの戦闘能力は通常の5割、いや7割を切るだろう。
スペック上はエステバリスが圧倒的に上。しかしガニメデは長いリーチを持つ上に、試作段階だが地上を高速で移動できるランドスピナーを持っている。
つまりは現状における機体性能の差はほとんどないに等しい。
「だからと言って負けるつもりはない」
『それはこちらも同じよ。『閃光』の名に懸けてあなたを必ず倒させてもらうわ!』
アキトは慎重にガニメデの姿を正面に捉えながら相手の隙を伺う。マリアンヌもエステの僅かな動きを見逃さないよう、少しずつ距離を詰めていく。
両者の距離は円を描きながら次第に狭まっていき、そしてそれがある程度まで縮まった時先に動いたのはマリアンヌの方だった。
『しっっ!!』
スピナーを唸らせると同時にガニメデの体を捻り、下から抉るようにして腕を伸ばす。
それは、エステバリスにとっては手の届かないアウトレンジからの攻撃で、容赦なくコックピットを狙いすましたものだ。
その速さは正に閃光。普通のパイロットなら、全く反応もできずに機体ごと貫かれただろう。
しかしアキトは違った。
迫りくる刺突を紙一重で躱すと今度は胴体ではなく、腕の関節を狙い拳を繰り出す。装甲に覆われた機動兵器ならエステの拳が砕かれただろうが、現状のガニメデは非常に簡素な構造で造られているため、その衝撃は片腕を吹き飛ばし、ガニメデの体勢を大きく崩す結果となった。
さらに拳を振りぬいた勢いを乗せた回し蹴りがガニメデの脚に襲い掛かり、ランドスピナーとの接続部を破壊する。
そして即座に懐からナイフを抜くと、ガニメデの首元に突き付ける。
「チェックメイトだ」
『……参ったわね、この私が一撃も当てられないなんて』
マリアンヌは素直に降参すると、肩を竦めたままガニメデから飛び降りた。
「あなたも降りてらっしゃい、お茶でも飲んでゆっくりと話したいわ」
「……馬鹿を言え。俺達はこのまま行かせてもらう」
「あら、でもあの子は暫く帰る気は無いみたいよ」
「何?」
やはり人質かと考え観測室に目を向けるが、そこにはケーキにパクつきお茶を嗜むラピスの姿があった。
『ラピス……何をやっている』
『ケーキ、おいしい』
リンク越しの会話もほどほどに、ケーキに夢中になるラピス。
その様子にアキトは頭を抱え、たまにエリナが甘やかして一緒にゲーキバイキングに行っていたことを思い出す。
あの時は年相応の女の子らしい行動にいい傾向だと喜んでいたものだが、敵地のど真ん中でケーキに夢中になっている姿を見ると、頭を抱えざるを得ない。
しかし、ラピスは人の気配や感情にはやたら敏感なので、こうやって寛いでいる所を見ると本当に危険は無いのだろう。
(……まぁ、情報収集がてらに暫くいるのも悪くないか)
そう言って、茶を嗜みながらラピスを見てはニコニコと笑みを浮かべるマリアンヌを見遣り、悪意は無いと判断する。
むしろ、これまでの会話から沸き起こった疑念の解消のために、話を聞くのもそう悪くない選択肢だとアキトは思えた。
聞いたことのない国名、エステバリスを知らない理由、いずれの勢力にも知られていない実験兵器。
朧気ながらも、アキトは自分がどういった状況になっているのか気づきはじめていたが、それを確認する為にも話は聞いた方がいいだろうと思い立つ。
「いいだろう、俺もいくつか聞きたいことがある。お互い情報交換といこうじゃないか」
(さて、鬼が出るか蛇が出るか……)