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運命戦記リリカルEXTRA.AC改 無印編9、戦う理由
作者:起源くん   2012/09/17(月) 16:18公開   ID:L0gu7.dO5Yw
あれから優人達は、レイヴンと別れ、高町家に帰っていた。
優人とユーノは部屋で、これからの事について話し合っていた。

「さて、これからどうしょうか?」

「どうするこうするも、今まで通りジュエルシードを集めるつもりだよ。あれは、放って置けない代物だからね」

「俺も、それには賛成。今までの暴走体や、今回の件を考えると、回収しないと。でも―――」

「分かっているよ。アルバートの事だよね」

レイヴンから聞いた話を総合すると、どうやらユーノを襲撃人物と同一人物の可能性が高い。

「そいつが、フェイト達を利用して、ジュエルシードを集めさせている・・・・・一体何をしようとしているんだ?」

「情報が少なすぎて、断定出来ないよ。とりあえず、ジュエルシードの回収に専念しよう」

「そうだな・・・・・幸いにも、レイヴンも協力してくれるみたいだし・・・・・」

一応、利害が一致したと理由で、レイヴンは優人達に協力をしてくれる事になった。
しかし、あくまでもフェイトの保護が最優先という条件なので、ジュエルシードの探索は、これまで通り優人達が率先してやらないといけない。

「所で、彼にジュエルシードを渡して良かったのかな?」

「一ヶ所に集めているより、バラけて持っていた方が、万が一に保険になると思う」

これは、もし自分達のジュエルシードが全て奪われた時の保険として、三つレイヴンに渡しており。
今現在、優人達が持っているのは三つである。

「フェイト達が二つ、レイヴンに渡したのが三つ、そして俺達が三つ・・・・・」

これまで封印されたジュエルシードは八つ。
残るジュエルシードは十三、まだまだ先が長い話である。

「ところで・・・・・なのは大丈夫かな? レイヴンの話を聞いて、かなり困惑していたから・・・・・」

「そうだな。戦いづらいと思うけど・・・・・」

フェイトがジュエルシードを求めている理由は、母親の病を治す事だった。
それを知ったなのは動揺し、部屋に閉じこもってしまった。

「何とかしてあげられないかな・・・・・」

「こればっかりは、本人次第だと思う。戦うのも、降りるのも・・・・・だけど、なのはなら、大丈夫だと思う」

優人は、聖杯戦争の記憶を失っているが、その経験は魂に刻まれていた。
かつて、優人は戦う理由について迷った事がある。
しかし、それでも諦めず探し続け、最後の最後で見つける事が出来たのだ。
それ故に、なのはも自分と同じように見つけられると、無意識に思ったのだ。

「ユーノ、一つ提案があるんだけど・・・・・いいか?」

「何?」

「フェイトの為に、ジュエルシードを使えないか?」

「それは・・・・・ちょっと難しいな・・・・・」

ユーノはロストロギア法について話始めた。
その話によると、今回の件で、確実に危険指定に入ってしまうからである。

「無理を言っているのは分かっている。でも、彼女の事を助けたいんだ・・・・・」

「・・・・・分かった。出来るかどうか分からないけど、管理局に頼んでみるよ」

「ユーノ・・・・・ありがとう」

優人は笑顔で、ユーノに感謝した。




次元震から数日後、なのはは未だに迷っていた。
フェイトの戦う理由を聞いてから、彼女と戦って良いのかと―――。
教室でそんな事を考えていると、アリサが声を掛けてきた。

「アンタ、まだ何か考え事をしているのね」

「アリサちゃん・・・・・」

アリサは、なのはの前の席に座り、向かい合った。

「それで? 今度は何を悩んでいるの? 言ってみなさい」

「え? で、でも・・・・・」

「一人でウジウジ悩んでいるより、誰かに話した方が楽になるって。いいから、さっさと話なさい」

「う、うん・・・・・実は・・・・・」

なのはは、この前の出来事について話始めた。
アリサは黙って聞き、そして一言―――。

「アンタ、バカじゃない?」

「――って、いきなりそれは酷くない!」

「本当の事を言ったまでよ。私から言えば、そんな事は後回しよ」

「そんな事って・・・・・」

「それじゃアンタは諦めるの? ジュエルシードの事も、フェイトって子の事も?」

「それは・・・・・」

諦める筈が無かった。ジュエルシードの事も、フェイトの事も。
ここで諦めるのは、何か間違っている気がしたからだ。

「そうでしょ? だったらそんな事は後回しにして、目の前の問題に全力で挑みなさい」

何もかもアリサの言う通り。
封印されていないジュエルシードはまだあるのだ。それらは、決して放置してはならないと、先の封印で分かったからだ。
なのはの迷いが消えた。

「ありがとう、アリサちゃん」

「いいって、あたし達友達でしょ?」

その言葉で、なのはは理解した。
どうしてフェイトの事が気になっていたのかを―――。

(そっか・・・・・そうだったんだ。私は、フェイトちゃんと友達になりたかったんだ)

ならば、この気持ちを伝える為に、もう一度彼女に会わなければ。
なのはの瞳には、迷いは消えていた。




一方、フェイト達は、アルバートが用意したマンションを隠れ家にしていた。

「バルディシュ、大丈夫?」

【イエス。問題ありません】

先の封印で損傷したバルディシュだが、高性能な修復機能で直していた。

「無理させてゴメンね。だけど、もう少しだけ力をかして?」

【イエスマム】

「ありがとう、バルディシュ」

フェイトがバルディシュに感謝していると、偵察をしていたアルフが戻って来た。

「フェイト、とりあえず大丈夫みたい。まだここはレイヴンに見つかってないよ」

「そう・・・・・ありがとうアルフ」

「良いって。だけど・・・・・どうするんだい? レイヴンの事だから、あたし達を無理矢理にでも連れ戻すつもりだよ。あたし達、レイヴンに一度も勝ててないよ?」

アルフの言う通り、二人は一度もレイヴンに勝ったことは無い。
もし戦いになれば、負ける可能性が高いだろう。しかし―――。

「アルフ、私達の目的はあくまでジュエルシード。レイヴンに勝つことじゃない。それなら、やりようはあるよ」

レイヴンには総合的に負けているが、スピードなら自信があるフェイトだった。
それゆえ、レイヴンとは戦わず、逃げに徹すれば捕まらない自信があるのだ。

「分かった。レイヴンと遭遇したら、速攻逃げるとして―――。アルバートから連絡あったかい?」

アルフの問いに、フェイトは首を横に降った。
このマンションを提供してもらってからというもの。アルバートから一切連絡は無かった。

「あのじいさん。あたし達だけ働かせといて、自分だけ楽しているじゃないのかい?」

「アルフ、そんな事を言わないの。いろいろ手を回してくれたんだから」

「でもフェイト、あたしはあのじいさんの事、イマイチ信用できないよ。何か企んでいるみたいでさ・・・・・」

フェイトはアルフの不安を理解していた。
彼女も、アルバートの事を何処か信用できない人物と感じている。
しかし、この世界の生活費や居住場所を提供してもらっている以上、表だった不信感を見せてはならないのだ。

「分かってるよアルフ。でも、今はジュエルシードの収集に専念しよ」

「フェイトが言うなら・・・・・」

フェイトは修復し終わったバルディシュを手に、再びジュエルシードを求め、街に繰り出すのだった。




下校時、なのはは改めて、優人とユーノに戦う理由を話していた。

「フェイトと友達になりたい・・・・・それがなのはの戦う理由?」

「うん。・・・・・やっぱり変かな?」

「変じゃない。戦う理由はなんて、人それぞれだし。なのはがそれで良いと思うなら、それは立派な理由だ」

「優くん・・・・・ありがとう」

「でも、どうやって友達になるの?」

「えっと・・・・・」

決意を固めてはいたが、肝心な方法まで考えていなかったなのはであった。

「と、とりあえず、全力全開で戦うって事は・・・・・」

「もう少し、平和的な方法は無いの?」

「う〜、じゃあ他にどんな方法があるの?」

優人は、数日前にユーノと話した事をなのはに伝えた。

「それ、凄く良いよ! それならフェイトちゃんのお母さん助けられるよ!」

「まだ上手くいくと決まった訳じゃない。局員の人に許しを貰わないといけないし・・・・・」

「きっと大丈夫だよ! 一生懸命お願いすれば、分かってくれるよ!」

問題は山積みだったが、なのはは上手くいくと信じていた。
そんな彼女の姿を見た二人は、不思議と上手くいくんじゃないかと、思えるようになった。

「とりあえず、今はジュエルシードを集め―――」

不意に三人は、ジュエルシード発動の気配を感じた。
距離からして、そんな遠くはない。

「ジュエルシード! こんな近くにあったなんて!」

「急ごう! また次元震が起きたら一大事だ!」

「うん!」

三人は、ジュエルシードの元に急ぐのだった。




優人達がジュエルシードの元へ向かう一方。
フェイト達はすでに、ジュエルシードの暴走体と戦闘を開始していた。

「フォトンランサー!」

フェイトの魔法が木の暴走体に撃ち込まれる。
しかし、攻撃を受けた箇所から、修復していってしまう。

「このぉ!」

アルフも拳を打ち付け、伸びて来た枝を破壊していくが、そのたびに、次々と新しい枝を生やしてゆく。

「これじゃキリがないよ!」

「どうにか、大本のジュエルシードを封印出来れば・・・・・」
先程から封印しようとしているのだが、枝達が邪魔をしている為、思うように封印作業が出来ない状態だった。

(封印魔法を使えば、枝に捕らえられる。けど、枝を排除しても、次から次へと新しい枝を生やしてくる。一体どうすれば・・・・・)

フェイトは打開策を考えようとするが、暴走体はそれを許さず。再びフェイト達を捕らえようと、枝をのばして来た。

「くっ!」

フェイトは素早い動きで、枝をかわし、アルフは軽いフットワークで同様に避けていた。しかし―――

「なっ!?」

突如、地面から現れた根により、アルフは捕らわれてしまった。

「アルフ!?」

アルフの事で気をとられたフェイトは、一瞬の隙を見せてしまった。
暴走体は、その隙を見逃さず。すかさず枝でフェイトを絡めとる。

「しまっ―――!」

枝と根は、徐々に二人を締め付けていく。

(こんな所で負けていられない! 母さんやリニスが待っているんだから!)

フェイトは懸命に枝を解こうとしたが、まだ九歳の少女に、そんな腕力がある筈が無く、逆に締め付けが強くなった。

(母さん・・・・・リニス・・・・・レイヴン・・・・・)

意識が朦朧するなか、三人の顔が思い浮かんだ。
そして、最後に何故か、なのはの事を思い浮かんだ。

(そういえば・・・・・決着・・・・・つけられなかった・・・・・)

そう思った瞬間、桜色の魔力弾がフェイトとアルフを拘束していた枝と根を粉砕した。

「フェイトちゃん!」

枝に解放されたフェイトだったが、意識が朦朧としていた為、そのまま落下し、それをなのはが受け止めた。

「フェイトちゃん! 大丈夫!?」

「あれ?・・・・・どうしてなのはが?」

「話は後! ちょっと飛ばすよ!」

なのはは巧みに枝をかわし、優人の元に向かった。
そこにはすでに救出されたアルフと結界を張っているユーノがいた。

「なのは! こっち!」

ユーノは結界魔法を一瞬解き、なのはが降り立ったのを確認すると再び結界を張り、枝と根を阻む。

「フェイト! 大丈夫!?」

「アルフ・・・・・無事だったんだ・・・・・」

「あたしは大丈夫だよ。それよりも―――」

アルフは優人の方を見た。
優人は静かに頷き、フェイトに手をかざす。

「heal!」

先程アルフにしたように、治療魔術でフェイトの傷を治す。

「これでもう大丈夫だ」

「・・・・・どうして、私達を助けるような事を?」

「人を助けるのに、理由なんていらないだろ?」

優人の言葉に同意するかのように、なのはとユーノは頷いた。

「それに、今はジュエルシードの封印が最優先だ。この前のような事は、絶対に起こしちゃいけない」

「フェイトちゃん。協力してくれる?」

フェイトは考えた。
今回の暴走体は手強く、二人だけでは先程のように苦戦を強いられるが、五人でやればあるいは―――。

「分かった。一時休戦だね」

フェイトは、これまでの交戦で気づいた事を優人達に話した。
優人は、それを元に作戦を立てた。

「フェイトは枝を、アルフ根を狙ってくれ」

「分かった」

「了解!」

「なのはは、二人の援護を」

「任せてよ!」

「ユーノは、暴走体が根を張らさせないように、バインドで封じてくれ。 恐らく根を張っている限り、枝や本体は何度も再生すると思う」

「それなら僕の得意分野だ」

「それじゃあ、皆行くぞ。 先ずは、gain mag! str! com!」

優人は四人に、魔力、筋力、耐久力を強化する魔術を掛けた。

「これは・・・・・」

「凄く力が沸く!」

フェイトとアルフは全身に力が沸き、魔力もいつも以上に高ぶるのを感じ、驚きを隠せなかった。

「結界を解くよ!」

ユーノが結界を解いた瞬間、枝と根は襲ってきた。
五人はそれをかわし、作戦通りに動き出した。

「アークセイバー!」

フェイトが放った魔力刃は、普段とは一回り大きく、枝を次々と切り裂いてゆく。

「このぉ!」

アルフは根に拳を打ち付ける。
先程はびくともしなかった根は、意図も簡単に破壊されていった。

「凄い! こんな魔法、初めてだよ!」

アルフは少し浮かれていると、再び地面から根が襲いかかって来た。

「ディバインシューター!」

その根を、なのはのディバインシューターが打ち砕いた。

「アルフさん! 大丈夫ですか!?」

「あんがと、助かったよ」

「二人共! 余所見しないで!」

二人は優人の呼び声に反応し、暴走体の攻撃をかわし、再度攻撃を仕掛ける。
破壊された根は、ユーノが片っ端からバインドで封じ、根を復活させないようにしていた。

「heel! mp heel!」

優人は、四人の傷と魔力を回復させながら、四人に指示を与えていた。
そして、全ての根を封じると、暴走体の枝と本体はみるみる細くなっていく。

「なのは! フェイト! 今がチャンスだ!」

優人の声に応じるように、二人はそれぞれ必殺の砲撃を繰り出す。

「ディバイン――」

「サンダー―――」

「バスタァァーー!」

「スマッシャァァーー!」

二つの砲撃は暴走体を破壊し、ジュエルシードが露出された。

「ジュエルシード!」

「シリアル7!」

「「封印!!」」

二人の封印魔法が、ジュエルシードを貫いた。




封印が終った後、フェイト達となのは達は向かい会っていた。
これから、封印されたジュエルシードを賭けて勝負が始まる。その前に、なのははフェイトに呼び掛けた。

「フェイトちゃん。私の話を聞いてくれる?」

フェイトは少し驚いた表情をし、小さく頷いた。

「ありがとう・・・・・。あのね、レイヴンさんから事情聞いたよ。お母さんの病気を治す為にジュエルシードを集めているんだよね?」
「その通りだよ。その為に、私はここにいる。例え誰であろうと、邪魔なんかさせない」

「邪魔なんかしないよ」

「なら、ジュエルシードを渡して欲しい」

「それは出来ないよ。これはユーノ君が一生懸命に発掘した物。友達の物を渡すなんて出来ない」

「なら力づくでも―――」

「力づくじゃなくても、解決出来るよ!」

なのはは、精一杯叫んだ。
彼女は、戦い以外の解決出来ると信じて、フェイトに自分達の考えを話した。

「私達、管理局の人に頼んでみるよ! フェイトちゃんのお母さんを助ける為に、ジュエルシードを使わせて欲しいって、一生懸命お願いしてみるよ!」

「・・・・・どうして、そこまでしてくれるの?」

フェイトの問いに、なのはは自分の気持ち、自分の思いを真っ直ぐにフェイトに伝えた。

「私は、フェイトちゃんと友達になりたいの!」

「!?」

その言葉に、フェイトの心は大きく揺れた。
辺境の地で育ったフェイトには、友達はいなかった。
だから、なのはの申し出はとても嬉しい物だった。しかし―――。

「・・・・・ありがとう、なのは。こんな私と友達になろうとしてくれて・・・・・」

「なら!」

「でもごめん。なのはの申し出は受け入れられない」
フェイトの返答は、なのはにとって、思いがけない物であった。

「そんな・・・・・どうしてなの!」

「ロストロギア法って知っている?」

「う、うん。ユーノ君から聞いてるよ。ロストロギアの使用を規制する物なんだよね?」

「それなら説明が早い。危険指定・・・・・つまりは世界を滅ぼす可能性があるロストロギアは、一切の使用は禁止されてしまうんだ。だから、次元震を引き起こしたジュエルシードは危険指定・・・・・。つまりは、正規の方法では使用出来ない」

「っ!? そ、それでも! 人を助ける為に使うなら―――」

「仮に、危険指定じゃなくても、使用手続きには時間が掛かりすぎる。そんなのを待っていたら、母さんが死んでしまう・・・・・」

フェイトの言葉に、なのはは何も言えなかった。
彼女はただ、母親を救いたい一心であった。
そんな彼女の一途な思いを、否定する事なんて出来なかった。

「だから・・・・・ジュエルシードを渡して欲しい。決して、悪いようには使わないから」

ジュエルシードを渡して欲しい。というフェイトの要求に、なのはは首を横に降った。

「渡せないよ。だって、これを渡しちゃったら、もうフェイトちゃんと会えない気がする!」

「なのは・・・・・」

なのははレイジングハートを構えた。

「あんまり争いとかは好きじゃないけど、戦う事で、ぶつかり合う事で、お互いの事を分かり合えるって、優くんが教えてくれた。だから! 私は逃げずに戦うよ!」

なのはの言葉を聞いたフェイトは一瞬微笑んで、直ぐに真剣な表情に戻した。

「分かった。私も逃げずに、全力でやらせて貰うよ。アルフ、手を出さないで」

「え!? フェイト!?」

「優くんとユーノくん、今回は私一人でやらせて欲しいの!」

「ええ!? そんな無茶な!!」

突然の一騎打ちに、アルフとユーノは驚いていたが、優人だけは、静かに頷いた。

「分かった。けど、無理はするなよ」

「大丈夫だよ! 私だって、強くなっているんだから!」

そう言って、なのはは上空に飛んでいった。
フェイトも後を追うように、上空に飛んだ。

「一人で行かせて良かったの?」

「本人がやりたいって言ったんだから、やらせて上げよう」

「でも・・・・・」

「仮に負けてしまっても、次がある。今はなのはを信じよう」

「うん・・・・・分かった」

そう言って、ユーノは何も言わなくなった。
アルフも優人達同様、主の戦いを見守る事にした。

「行くよ! フェイトちゃん!」

「なのはには悪いけど、負けられないんだ!」

両者が上空で激突した―――。いや、激突しようとしたが、黒衣の少年に阻まれてしまった。

「「!?」」

突然現れた第三者に、二人は驚き、距離を置いた。
すると少年は、その場にいる者全てに聞こえるように叫んだ。

「こちらは時空管理局執務官のクロノ・ハラオウンだ! 直ちに戦闘行為を止めるように!」

これが、時空管理局とのファーストコンタクトだった。


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■作者からのメッセージ
二次小説を書くに至って、原作を良く知らないとおかしな風になるという事が分かりました。
ネットや資料集で調べながら書いていますが、なかなか難しいです。
それでも、めげずに行こうと思います。
テキストサイズ:14k

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