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竜人とマッドの弟子は赤龍帝
誤解される赤龍帝
(ハイスクールD×D×デジモン×魔法少女リリカルなのは)
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 兵藤家正門前。
 ベルフェモンとオーフィスの気配を感じた一誠はアーシアを担ぎながら全力疾走を行ない、家に帰り着いていた。あのままレイナーレ達との戦闘の場に残っていれば、十中八九間違えたと言ってベルフェモンは一誠を攻撃していただろう。
 一見ベルフェモンは常に眠っているように思えるが、オーフィスに対して邪な感情を持って近づきでもすれば即座に鎖の攻撃が飛んで来るのだ。
 オーフィスに気に入られている一誠もまた、ベルフェモンは余り良い感情を抱いていない。もしもあのまま戦いの場に残っていればレイナーレ達だけでは済まず、一誠も巻き込んで攻撃して来ていただろう。

「ハァ、ハァ、ハァ・・危ないところだったぜ・・ベルフェモンの攻撃に巻き込まれたら、絶対に俺なんて死んでいたぞ」

(確かにそうだな。奴の攻撃は三勢力の上級連中でも耐えるのは難しい・・『禁手化《バランス・ブレイク》』していない状態の相棒では一撃でミンチ・・いや、跡形も無く消滅してしまうだろう・・・ところで相棒・・そろそろ肩に担いだままの小娘を降ろした方が良いぞ。今の相棒の手の位置と小娘の服装は要らぬ誤解を生むぞ)

「ん?」

 自身の内に宿っているドライグの忠告に改めて一誠は、肩に担いだままのアーシアに目を向けてみる。
 迫っていた状況が状況だった為に慌てて一誠はアーシアを担いだのだが、アーシアの体格は小柄に分類される。それ故に慌てて一誠は担いでしまったのでアーシアの体を押さえている一誠の左手の位置は、丁度アーシアのお尻の位置に置かれていた。つまり、一誠は知らず知らずの内にアーシアの染み一つ無い純白のパンティに包まれているお尻に触れていたのだ。
 そして現在のアーシアの服装は一誠の上着を羽織り、破れたシスター服を着ている状態。どう考えても現在の一誠は、他人から見たら『純真なシスターの少女に襲い掛かり、服を破って連れ去ろうとしている強姦魔』にしか見えない。
 改めて自身の現状が犯罪者にしか見えない状態にあることを理解した一誠は、全身から冷や汗を流して固まってしまう。すると、担がれたままのアーシアが恥ずかしそうに顔を赤らめながら一誠に声を掛ける。

「あ、あの・・一誠さん・・そろそろ降ろして貰っても良いですか?」

「ご、ごめん!!」

 アーシアの恥ずかしさに溢れている声に、一誠は慌ててアーシアを地面に降ろす。
 そのまま二人は互いの顔が見られないと言うように赤くなりながら横を向いて、二人の間に気まずい空間が作られる。

(やばい!本気で何を言って良いのか分からない!!ウゥゥ・・さ、流石にお尻を触っていたのは不味いよな・・謝って赦される問題じゃないし・・ほ、本気でどうしたら良いんだ!?ドライグ!?)

(フム・・・フリート達辺りだったら、責任とれと言うだろう)

(俺まだ学生だぞ!?責任なんて取れない!!オォォッ!!本気でどうした良いんだよ!?)

(ど、どうしましょう・・・い、一誠さんに裸同然の姿を見られて・・そ、それに・・お、お尻にも触れちゃいました・・ハゥゥゥッ!!恥ずかしくて一誠さんの顔が見られません!!)

 互いに戦いの場から離れた事によって自分達の状態を再確認したことによって、一誠とアーシアは恥ずかしさと気まずさに溢れて何を言ったら良いのかも分からなくなっていた。
 このまま二人は恥ずかしさと気まずさにその場に留まり続けると思われたが、上空からレイナーレ達の後始末を終えたオーフィスがベルフェモンを腕の中に抱えながら降りて来る。

「ん?・・・一誠・・アーシア・・家に入らない?」

「オ、オーフィスさん!?え、えぇぇぇっ!?今空から降りて来ませんでした!?」

「ん・・我、空を飛べる。それよりも・・家に入らないの何故?」

「い、いや!今入るところだったぞ!?な!アーシア!!」

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